JPH0741454A - 新規生理活性物質シゾスタチン及びその製法 - Google Patents
新規生理活性物質シゾスタチン及びその製法Info
- Publication number
- JPH0741454A JPH0741454A JP9654594A JP9654594A JPH0741454A JP H0741454 A JPH0741454 A JP H0741454A JP 9654594 A JP9654594 A JP 9654594A JP 9654594 A JP9654594 A JP 9654594A JP H0741454 A JPH0741454 A JP H0741454A
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- JP
- Japan
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- physiologically active
- producing
- culture
- schizostatin
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- Pending
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は、式(I):
【化1】
で表される生理活性物質シゾスタチンまたはその塩等に
関する。 【効果】本発明の生理活性物質シゾスタチンまたはその
塩は、スクワレンシンターゼを阻害し、かつ、安全性も
高いことから、高脂血症の治療薬として有用である。
関する。 【効果】本発明の生理活性物質シゾスタチンまたはその
塩は、スクワレンシンターゼを阻害し、かつ、安全性も
高いことから、高脂血症の治療薬として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクアレンシンターゼ
阻害活性を有する新規生理活性物質シゾスタチンおよび
その塩、並びにそれらの製造法に関する。
阻害活性を有する新規生理活性物質シゾスタチンおよび
その塩、並びにそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】高脂血症は動脈硬化症のような虚血性心
疾患の三大危険因子の一つであり、とりわけ高い血中コ
レステロール値を下げることが心臓病の予防になること
が広く認められている。現在市販されているメバロチン
(登録商標:一般名プラバスタチンナトリウム)は強力
な高脂血症治療薬の一つであり、その作用はコレステロ
ール生合成系の律速酵素であるHMG-CoA 還元酵素の阻害
である。
疾患の三大危険因子の一つであり、とりわけ高い血中コ
レステロール値を下げることが心臓病の予防になること
が広く認められている。現在市販されているメバロチン
(登録商標:一般名プラバスタチンナトリウム)は強力
な高脂血症治療薬の一つであり、その作用はコレステロ
ール生合成系の律速酵素であるHMG-CoA 還元酵素の阻害
である。
【0003】スクアレンシンターゼは、コレステロール
合成系においてHMG-CoA 還元酵素の数段階下流に位置
し、この段階以降コレステロール合成系は、他のイソプ
レン由来の化合物の合成系とは経路を別にする。すなわ
ち、スクアレンシンターゼを阻害するとユビキノンやド
リコール等の生合成を阻止することなく、コレステロー
ルの生合成を抑制する事が可能である(Nature, 343, 4
25, (1990))。
合成系においてHMG-CoA 還元酵素の数段階下流に位置
し、この段階以降コレステロール合成系は、他のイソプ
レン由来の化合物の合成系とは経路を別にする。すなわ
ち、スクアレンシンターゼを阻害するとユビキノンやド
リコール等の生合成を阻止することなく、コレステロー
ルの生合成を抑制する事が可能である(Nature, 343, 4
25, (1990))。
【0004】スクアレンシンターゼ阻害剤としては、こ
れまでにイソプレノイド(ホスフィニルメチル)ホスフ
ェートが報告されている(米国特許第 4,871,721号)。
醗酵産物としてはジオキサビシクロオクタン環を基本骨
格にもつ化合物(zaragozic acids) が報告されている
(米国特許第 5,102,907号等)。
れまでにイソプレノイド(ホスフィニルメチル)ホスフ
ェートが報告されている(米国特許第 4,871,721号)。
醗酵産物としてはジオキサビシクロオクタン環を基本骨
格にもつ化合物(zaragozic acids) が報告されている
(米国特許第 5,102,907号等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、スクア
レンシンターゼ阻害剤は高脂血症治療剤としてきわめて
有用である。本発明者等は微生物産物をスクリーニング
し、新たに分離したシゾフィルム属に属する微生物の培
養物中に、スクアレンシンターゼを強力に阻害する新規
な構造を持つ化合物シゾスタチンを見出し、本発明を完
成した。
レンシンターゼ阻害剤は高脂血症治療剤としてきわめて
有用である。本発明者等は微生物産物をスクリーニング
し、新たに分離したシゾフィルム属に属する微生物の培
養物中に、スクアレンシンターゼを強力に阻害する新規
な構造を持つ化合物シゾスタチンを見出し、本発明を完
成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)式
(I):
(I):
【0007】
【化3】
【0008】で表される生理活性物質シゾスタチンまた
はその塩、(2) (1)記載の生理活性物質シゾスタ
チンのうち、式(II):
はその塩、(2) (1)記載の生理活性物質シゾスタ
チンのうち、式(II):
【0009】
【化4】
【0010】で表される生理活性物質トランス型シゾス
タチンまたはその塩、(3) シゾフィルム属に属する
生理活性物質シゾスタチン生産菌を培養し、その培養物
から生理活性物質シゾスタチンを採取することを特徴と
する、生理活性物質シゾスタチンの製造法、(4)
(3)記載の生理活性物質シゾスタチン生産菌がシゾフ
ィルム・コミューン SANK 17785 である、生理活性物質
シゾスタチンの製造法、(5) 生理活性物質シゾスタ
チン生産能を有するシゾフィルム・コミューン、(6)
シゾフィルム・コミューン SANK 17785 、(7) 生
理活性物質シゾスタチン生産能を有するシゾフィルム・
コミューン SANK 17785 に関するものである。
タチンまたはその塩、(3) シゾフィルム属に属する
生理活性物質シゾスタチン生産菌を培養し、その培養物
から生理活性物質シゾスタチンを採取することを特徴と
する、生理活性物質シゾスタチンの製造法、(4)
(3)記載の生理活性物質シゾスタチン生産菌がシゾフ
ィルム・コミューン SANK 17785 である、生理活性物質
シゾスタチンの製造法、(5) 生理活性物質シゾスタ
チン生産能を有するシゾフィルム・コミューン、(6)
シゾフィルム・コミューン SANK 17785 、(7) 生
理活性物質シゾスタチン生産能を有するシゾフィルム・
コミューン SANK 17785 に関するものである。
【0011】本発明の式(I)で表される生理活性物質
シゾスタチンは不飽和結合に基づく複数の立体異性体を
有するが、その各々、あるいは混合物のいずれのものも
本発明に包含される。これらのうち、好適には、式(I
I)で表される生理活性物質トランス型シゾスタチンで
ある。
シゾスタチンは不飽和結合に基づく複数の立体異性体を
有するが、その各々、あるいは混合物のいずれのものも
本発明に包含される。これらのうち、好適には、式(I
I)で表される生理活性物質トランス型シゾスタチンで
ある。
【0012】本発明者らによって単離された、式(I)
で表される生理活性物質シゾスタチンを生産する菌株SA
NK 17785の菌学的性状は次の通りである。
で表される生理活性物質シゾスタチンを生産する菌株SA
NK 17785の菌学的性状は次の通りである。
【0013】SANK 17785は、1986年1 月、腐朽した木製
扉より分離されたものである。傘は扇〜掌型で径 8 mm
、表面は白色〜灰白色で粗毛を密生する。柄は側生で
3-5 mm 、径1.5 mm。ひだは灰白色で縁は切れ込みがあ
り、それぞれ外側に反り返る。肉は皮質で強靭である。
担子器はこん棒状、15-20 x 4-5 μm で、4 個の小柄を
有する。胞子は楕円形〜長楕円形、単細胞、半透明、平
滑、4-7x2-2.5 m 。
扉より分離されたものである。傘は扇〜掌型で径 8 mm
、表面は白色〜灰白色で粗毛を密生する。柄は側生で
3-5 mm 、径1.5 mm。ひだは灰白色で縁は切れ込みがあ
り、それぞれ外側に反り返る。肉は皮質で強靭である。
担子器はこん棒状、15-20 x 4-5 μm で、4 個の小柄を
有する。胞子は楕円形〜長楕円形、単細胞、半透明、平
滑、4-7x2-2.5 m 。
【0014】以上の形態学的特徴から、本菌をシゾフィ
ルム・コミューン( Schizophyllumcommune) Fr.:Fr.
(和名:スエヒロタケ)と同定した。
ルム・コミューン( Schizophyllumcommune) Fr.:Fr.
(和名:スエヒロタケ)と同定した。
【0015】アナモルフは形成されない。
【0016】本菌株のシゾフィルム・コミューン SANK
17785 は、1993年5月20日、工業技術院生命工学
工業技術研究所に国際寄託された(受託番号:FERM BP-
4308 )。
17785 は、1993年5月20日、工業技術院生命工学
工業技術研究所に国際寄託された(受託番号:FERM BP-
4308 )。
【0017】本発明の生理活性物質シゾスタチンは例え
ばシゾフィルム属に属する、シゾスタチン生産菌を培養
しその培養物中からシゾスタチンを採取することにより
製造される。
ばシゾフィルム属に属する、シゾスタチン生産菌を培養
しその培養物中からシゾスタチンを採取することにより
製造される。
【0018】本発明で使用されるシゾスタチン生産菌と
しては、前述のシゾフィルム・コミューン SANK 17785
が挙げられるが、シゾフィルム属に属しシゾスタチンを
生産する能力を有する菌株は、他の一般微生物の菌株の
場合に見られるように、その性状が変化しやすく、例え
ば、紫外線、高周波、放射線や化学変異剤等の用いる人
工変異手段で容易に変異しうるものである。このような
変異株であっても、目的の活性を有する菌株は全て本発
明の方法に使用することができる。すなわち、本発明で
はシゾスタチンを生産し、 SANK 17785 株およびそらの
変異株と明確に区別されない菌株は、すべて SANK 1778
5 株に包含されるものである。
しては、前述のシゾフィルム・コミューン SANK 17785
が挙げられるが、シゾフィルム属に属しシゾスタチンを
生産する能力を有する菌株は、他の一般微生物の菌株の
場合に見られるように、その性状が変化しやすく、例え
ば、紫外線、高周波、放射線や化学変異剤等の用いる人
工変異手段で容易に変異しうるものである。このような
変異株であっても、目的の活性を有する菌株は全て本発
明の方法に使用することができる。すなわち、本発明で
はシゾスタチンを生産し、 SANK 17785 株およびそらの
変異株と明確に区別されない菌株は、すべて SANK 1778
5 株に包含されるものである。
【0019】本発明方法において、培養はカビの培養に
一般に用いられている条件により行うことができる。微
生物が利用しうる栄養物を含有する培地とは、一般微生
物培養に利用される公知のものが使用でき、実施例に記
載した培地に限定されず、微生物の資化しうる炭素源
(通常、培地量の1乃至10重量%)、窒素源(通常、
培地量の0.2乃至6重量%)、無機物等を適当に含有
する培地であれば、天然培地、合成培地のいずれも使用
することができる。
一般に用いられている条件により行うことができる。微
生物が利用しうる栄養物を含有する培地とは、一般微生
物培養に利用される公知のものが使用でき、実施例に記
載した培地に限定されず、微生物の資化しうる炭素源
(通常、培地量の1乃至10重量%)、窒素源(通常、
培地量の0.2乃至6重量%)、無機物等を適当に含有
する培地であれば、天然培地、合成培地のいずれも使用
することができる。
【0020】炭素源としては、菌が炭素源として資化し
うるものであれば、特に限定はないが、例えば、グルコ
ース、果糖、麦芽糖、乳糖、庶糖、澱粉、マンニトー
ル、デキストリン、グリセリン、水飴、糖蜜、廃糖蜜、
オート麦粉、ライ麦粉、トウモロコシデンプン、ジャガ
イモ、トウモロコシ粉、大豆粉、マルトエキスのような
炭水化物;大豆油、綿実油、オリーブ油、タラ肝油、ラ
ードのような油脂類;クエン酸、アスコルビン酸ナトリ
ウム、りんご酸、酢酸、フマール酸、酒石酸、コハク
酸、グルコン酸のような有機酸類;メタノ−ル、エタノ
−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n-ブタノ−
ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ルのようなアルコール
類;及びグルタミン酸のようなアミノ酸を、単独若しく
は併用して使用することができる。
うるものであれば、特に限定はないが、例えば、グルコ
ース、果糖、麦芽糖、乳糖、庶糖、澱粉、マンニトー
ル、デキストリン、グリセリン、水飴、糖蜜、廃糖蜜、
オート麦粉、ライ麦粉、トウモロコシデンプン、ジャガ
イモ、トウモロコシ粉、大豆粉、マルトエキスのような
炭水化物;大豆油、綿実油、オリーブ油、タラ肝油、ラ
ードのような油脂類;クエン酸、アスコルビン酸ナトリ
ウム、りんご酸、酢酸、フマール酸、酒石酸、コハク
酸、グルコン酸のような有機酸類;メタノ−ル、エタノ
−ル、n-プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n-ブタノ−
ル、イソブタノ−ル、t-ブタノ−ルのようなアルコール
類;及びグルタミン酸のようなアミノ酸を、単独若しく
は併用して使用することができる。
【0021】窒素源としては、菌が窒素源として資化し
うるものであれば、特に限定はないが、例えば、フス
マ、落花生粉、カゼイン加水分解物、魚粉、マルトエキ
ス、大豆粉、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファーマメデ
ィア、綿実粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、コーン
スチープリカー、自己消化イースト、乾燥酵母、酵母エ
キス、尿素のような有機窒素化合物;アスパラギン酸、
グルタミン、シスチン、アラニンのようなアミノ酸;硫
酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、燐酸アンモニウムのようなアンモニウム塩、硝酸ナ
トリウム、硝酸カリウムのような硝酸塩等の無機窒素化
合物を、単独若しくは併用して使用することができる。
うるものであれば、特に限定はないが、例えば、フス
マ、落花生粉、カゼイン加水分解物、魚粉、マルトエキ
ス、大豆粉、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファーマメデ
ィア、綿実粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、コーン
スチープリカー、自己消化イースト、乾燥酵母、酵母エ
キス、尿素のような有機窒素化合物;アスパラギン酸、
グルタミン、シスチン、アラニンのようなアミノ酸;硫
酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、燐酸アンモニウムのようなアンモニウム塩、硝酸ナ
トリウム、硝酸カリウムのような硝酸塩等の無機窒素化
合物を、単独若しくは併用して使用することができる。
【0022】培地中にとり入れる無機塩は、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、カルシウ
ム、フォスフェート、サルフェート、クロライド、カー
ボネート等のイオンを得ることの出来る通常の塩類であ
り、モリブデン、ホウ素、銅、コバルト、マンガン、鉄
等の微量の金属も含み、具体的には、例えば、食塩、塩
化マンガン、塩化コバルト、塩化カリウム、塩化カルシ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫
酸マンガン、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、硫酸第
一鉄、硫酸マグネシウム、燐酸一カリウム、燐酸二カリ
ウム、燐酸二ナトリウム、モリブデン酸アンモニウムを
挙げることができこれらを適宜組合せ使用することがで
きる。
ム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、カルシウ
ム、フォスフェート、サルフェート、クロライド、カー
ボネート等のイオンを得ることの出来る通常の塩類であ
り、モリブデン、ホウ素、銅、コバルト、マンガン、鉄
等の微量の金属も含み、具体的には、例えば、食塩、塩
化マンガン、塩化コバルト、塩化カリウム、塩化カルシ
ウム、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫
酸マンガン、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、硫酸第
一鉄、硫酸マグネシウム、燐酸一カリウム、燐酸二カリ
ウム、燐酸二ナトリウム、モリブデン酸アンモニウムを
挙げることができこれらを適宜組合せ使用することがで
きる。
【0023】又、菌の資化しうる硫黄化合物を培地に添
加すると、目的物の生成量が増大する場合がある。例え
ば、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸第一鉄、硫酸アンモニウム
のような硫酸塩、チオ硫酸アンモニウムのようなチオ硫
酸塩、亜硫酸アンモニウムのような亜硫酸塩等の無機硫
黄化合物;シスチン、システィン、L−チアゾリジン−
4−カルボン酸のような含硫アミノ酸、ヒポタウリン、
グルタチオンのような含硫ペプチド等の有機硫黄化合物
硫酸第一鉄、硫酸銅のような重金属類、ビタミンB
1、ビオチンのようなビタミン類、サイアミンのような
菌体増殖促進物質等も必要に応じて添加される。
加すると、目的物の生成量が増大する場合がある。例え
ば、硫酸亜鉛、硫酸銅、硫酸第一鉄、硫酸アンモニウム
のような硫酸塩、チオ硫酸アンモニウムのようなチオ硫
酸塩、亜硫酸アンモニウムのような亜硫酸塩等の無機硫
黄化合物;シスチン、システィン、L−チアゾリジン−
4−カルボン酸のような含硫アミノ酸、ヒポタウリン、
グルタチオンのような含硫ペプチド等の有機硫黄化合物
硫酸第一鉄、硫酸銅のような重金属類、ビタミンB
1、ビオチンのようなビタミン類、サイアミンのような
菌体増殖促進物質等も必要に応じて添加される。
【0024】更に、シリコンオイル、ポリアルキレング
リコールエーテル、植物油、動物油、界面活性剤のよう
な消泡剤を適宜培地に添加しても良い。
リコールエーテル、植物油、動物油、界面活性剤のよう
な消泡剤を適宜培地に添加しても良い。
【0025】生産菌の生育に適した培養方法としては、
特に制限はなく、微生物一般に用いられる培養法であれ
ばよく、例えば、固体培養法、静置培養法、撹拌培養
法、振盪培養法、通気培養法を使用することができる
が、好適には、好気的な液体培養法である撹拌培養法、
振盪培養法、又は、通気培養法であり、更に好適には、
振盪培養法である。尚、工業的には、通気撹拌培養法が
適している。
特に制限はなく、微生物一般に用いられる培養法であれ
ばよく、例えば、固体培養法、静置培養法、撹拌培養
法、振盪培養法、通気培養法を使用することができる
が、好適には、好気的な液体培養法である撹拌培養法、
振盪培養法、又は、通気培養法であり、更に好適には、
振盪培養法である。尚、工業的には、通気撹拌培養法が
適している。
【0026】培地のpHは、通常、5.0乃至8.0で
あり、好適に、6.0である。
あり、好適に、6.0である。
【0027】菌の生育に適した培養温度は、通常、15
℃乃至30℃であり、好適には、26℃である。
℃乃至30℃であり、好適には、26℃である。
【0028】シゾスタチンの生産は振とう培養で通常4
−10日で最高値に達する。
−10日で最高値に達する。
【0029】培養終了後、培養物中の菌体その他の固形
部分を、遠心分離、又は、珪藻土を濾過助剤とする濾過
操作などにより、培養濾液と菌体とに分離することが可
能であり、シゾスタチンは培養濾液及び菌体内に存在す
る。
部分を、遠心分離、又は、珪藻土を濾過助剤とする濾過
操作などにより、培養濾液と菌体とに分離することが可
能であり、シゾスタチンは培養濾液及び菌体内に存在す
る。
【0030】これらのシゾスタチンは、スクアレンシン
ターゼ阻害活性を測定することにより定量することが出
来る。
ターゼ阻害活性を測定することにより定量することが出
来る。
【0031】阻害活性は以下の方法により検定した。
【0032】嫌気条件下、ラット肝ミクロソーム懸濁液
を酵素標品として用い、基質[14C]-ファルネシルピロリ
ン酸とともに37℃で20分間インキュベートし、生成物ス
クアレンの放射活性を測定することにより、スクアレン
シンターゼ活性を測定した。また、シゾスタチンの阻害
活性は、該酵素反応溶液中において、シゾスタチンを含
む披検検体を、酵素標品及び基質とコ・インキュベート
させることにより、該酵素活性に対する阻害活性を測定
した(米国特許第 5,102,907号等、および Anal.Bioche
m. 203巻、310 頁、1992年)。
を酵素標品として用い、基質[14C]-ファルネシルピロリ
ン酸とともに37℃で20分間インキュベートし、生成物ス
クアレンの放射活性を測定することにより、スクアレン
シンターゼ活性を測定した。また、シゾスタチンの阻害
活性は、該酵素反応溶液中において、シゾスタチンを含
む披検検体を、酵素標品及び基質とコ・インキュベート
させることにより、該酵素活性に対する阻害活性を測定
した(米国特許第 5,102,907号等、および Anal.Bioche
m. 203巻、310 頁、1992年)。
【0033】培養濾液及び菌体内に存在するシゾスタチ
ンは、その物理化学的性質を利用し抽出精製する事が出
来る。
ンは、その物理化学的性質を利用し抽出精製する事が出
来る。
【0034】濾液中のシゾスタチンについては、濾液を
酸性条件とした後、水と混じらない有機溶媒、例えば酢
酸エチル、酢酸ブチル、ブタノールなどで抽出操作を行
い、その抽出物を濃縮することにより粗精製物として生
理活性物質シゾスタチンを得ることができる。
酸性条件とした後、水と混じらない有機溶媒、例えば酢
酸エチル、酢酸ブチル、ブタノールなどで抽出操作を行
い、その抽出物を濃縮することにより粗精製物として生
理活性物質シゾスタチンを得ることができる。
【0035】また、菌体中のシゾスタチンについては、
水と混和しうる有機溶媒(例えば、メタノ−ル、エタノ
−ルのようなアルコ−ル類;アセトンのようなケトン
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホ
スホロトリアミドのようなアミド類)を、最終濃度が5
0乃至90%になるように菌体に加えて抽出操作を行
い、溶媒を除去した後、培養濾液の場合と同様の処理を
することにより生理活性物質シゾスタチンを得ることが
できる。
水と混和しうる有機溶媒(例えば、メタノ−ル、エタノ
−ルのようなアルコ−ル類;アセトンのようなケトン
類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニト
リル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホ
スホロトリアミドのようなアミド類)を、最終濃度が5
0乃至90%になるように菌体に加えて抽出操作を行
い、溶媒を除去した後、培養濾液の場合と同様の処理を
することにより生理活性物質シゾスタチンを得ることが
できる。
【0036】さらに、通常、有機化合物の分離精製に慣
用されている方法、例えば、セファデックスLH−20
(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11
(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−
20(三菱化成社製)ような担体を用いた分配カラムク
ロマトグラフィー等の合成吸着剤を使用する方法、又
は、シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順
相・逆相カラムクロマトグラフィー法を適宜組合せ、適
切な溶離剤で溶出することによって、シゾスタチンを分
離、精製することができる。この場合、好適には、高速
液体クロマトグラフィーが使用される。
用されている方法、例えば、セファデックスLH−20
(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11
(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−
20(三菱化成社製)ような担体を用いた分配カラムク
ロマトグラフィー等の合成吸着剤を使用する方法、又
は、シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順
相・逆相カラムクロマトグラフィー法を適宜組合せ、適
切な溶離剤で溶出することによって、シゾスタチンを分
離、精製することができる。この場合、好適には、高速
液体クロマトグラフィーが使用される。
【0037】またシリカゲル、アルミナ、マグネシウム
ーシリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた吸着
カラムクロマトグラフィー法によっても、シゾスタチン
を精製できる。
ーシリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた吸着
カラムクロマトグラフィー法によっても、シゾスタチン
を精製できる。
【0038】使用される溶媒としては、好適には、ヘキ
サン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのよう
な芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジ
エチルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソ
プロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエー
テルのようなエ−テル類を挙げることができる。
サン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂
肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのよう
な芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エ
チル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジ
エチルのようなエステル類;ジエチルエ−テル、ジイソ
プロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエー
テルのようなエ−テル類を挙げることができる。
【0039】シゾスタチンの溶出はHPLC、またはス
クアレンシンターゼ阻害活性測定により、検出すること
ができる。
クアレンシンターゼ阻害活性測定により、検出すること
ができる。
【0040】生理活性物質シゾスタチンを塩とするに
は、粗精製物の段階で常法により塩とする事もできるが
単離後に塩に変換するのが望ましい。好ましい塩として
は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、カル
シウム、マグネシウム、などのアルカリ土類金属塩、ア
ルミニウム塩、その他の金属塩、アンモニウム塩、公知
のアミンとの塩が挙げられる。
は、粗精製物の段階で常法により塩とする事もできるが
単離後に塩に変換するのが望ましい。好ましい塩として
は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、カル
シウム、マグネシウム、などのアルカリ土類金属塩、ア
ルミニウム塩、その他の金属塩、アンモニウム塩、公知
のアミンとの塩が挙げられる。
【0041】以上の如くして得られたシゾスタチンの物
理化学的性状は以下の通りである。
理化学的性状は以下の通りである。
【0042】1)物質の性状: 酸
性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB-MASS法により決定):334 3)分子式 :C20H30O4 4)紫外線吸収スペクトル (エタノール中 λmax nm
): 214.5 5)赤外線吸収スペクトル (KBr錠剤中 νmax cm
-1):2967,2923,2611,1713,1694,1409,1264,905 6) 1H−核磁気共鳴スペクトル 重クロロホルム溶媒中で、テトラメチルシランを内部基
準にして測定した場合のδ値(多重度)は次の通りであ
る。
性脂溶性白色粉末 2)分子量(FAB-MASS法により決定):334 3)分子式 :C20H30O4 4)紫外線吸収スペクトル (エタノール中 λmax nm
): 214.5 5)赤外線吸収スペクトル (KBr錠剤中 νmax cm
-1):2967,2923,2611,1713,1694,1409,1264,905 6) 1H−核磁気共鳴スペクトル 重クロロホルム溶媒中で、テトラメチルシランを内部基
準にして測定した場合のδ値(多重度)は次の通りであ
る。
【0043】6.89(s) 1H, 5.18(t) 1H, 5.09(m) 2H, 2.
86(m) 2H, 2.22(q) 2H,2.05(m) 4H, 1.99(m) 4H, 1.68
(s) 3H, 1.60(s) 3H, 1.59(s) 6H 7) 13C−核磁気共鳴スペクトル 重クロロホルム溶媒中で、テトラメチルシランを内部基
準にして測定した場合のδ値(多重度)は次の通りであ
る。組成式に一致して20本のピークが観測された。
86(m) 2H, 2.22(q) 2H,2.05(m) 4H, 1.99(m) 4H, 1.68
(s) 3H, 1.60(s) 3H, 1.59(s) 6H 7) 13C−核磁気共鳴スペクトル 重クロロホルム溶媒中で、テトラメチルシランを内部基
準にして測定した場合のδ値(多重度)は次の通りであ
る。組成式に一致して20本のピークが観測された。
【0044】172.27(s), 171.07(s), 149.07(s), 136.9
5(s), 135.03(s), 131.23(s),127.58(d), 124.37(d), 1
24.08(d), 122.45(d), 39.68(t), 39.64(t),27.87(t),
27.56(t), 26.73(t), 26.55(t), 25.65(q), 17.63(q),1
5.94(q), 15.89(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム : ラジアルパックカートリッジ (8NVC184
) Waters 社製 移動相 : アセトニトリル/0.3% トリエチルアミン
−リン酸緩衝液 (pH3.2)(65:35 ) 流 速 : 2.0 ml/min 検 出 : UV 210 nm 保持時間: 4.5分 9)2つのカルボキシル基の立体配置 NMRの解析により、式(II)で表される生理活性物
質トランス型シゾスタチンの2つのカルボキシル基の立
体配置を決定した。すなわち、13C− 1H NOE差ス
ペクトルの測定で、下記式の2位のプロトンを照射した
とき、NOEが1位及び17位カルボニル炭素に、並び
に3位炭素にも観測された。この結果より、2つのカル
ボキシル基はトランス配置と決定した。
5(s), 135.03(s), 131.23(s),127.58(d), 124.37(d), 1
24.08(d), 122.45(d), 39.68(t), 39.64(t),27.87(t),
27.56(t), 26.73(t), 26.55(t), 25.65(q), 17.63(q),1
5.94(q), 15.89(q) 8)高速液体クロマトグラフィー カラム : ラジアルパックカートリッジ (8NVC184
) Waters 社製 移動相 : アセトニトリル/0.3% トリエチルアミン
−リン酸緩衝液 (pH3.2)(65:35 ) 流 速 : 2.0 ml/min 検 出 : UV 210 nm 保持時間: 4.5分 9)2つのカルボキシル基の立体配置 NMRの解析により、式(II)で表される生理活性物
質トランス型シゾスタチンの2つのカルボキシル基の立
体配置を決定した。すなわち、13C− 1H NOE差ス
ペクトルの測定で、下記式の2位のプロトンを照射した
とき、NOEが1位及び17位カルボニル炭素に、並び
に3位炭素にも観測された。この結果より、2つのカル
ボキシル基はトランス配置と決定した。
【0045】また、カルボン酸をフリーにしても酸無水
物にはならず、この結果が支持された。以上より、本発
明の式(I)で表される生理活性物質シゾスタチンのう
ちの一つは、下記式(II)で示されるトランス型シゾ
スタチンであることが見出された。
物にはならず、この結果が支持された。以上より、本発
明の式(I)で表される生理活性物質シゾスタチンのう
ちの一つは、下記式(II)で示されるトランス型シゾ
スタチンであることが見出された。
【0046】
【化5】
【0047】本発明のシゾスタチンおよびその塩を高脂
血症治療薬として用いる場合、各種の形態で投与され得
る。その投与形態としては例えば錠剤、カプセル剤、散
剤、顆粒剤、シロップ剤等による経口投与または注射剤
(静脈内、筋肉内、皮下)などをあげることが出来る。
これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、コーティング
剤等既知の医薬製剤分野において通常使用しうる既知の
補助剤を用いて製剤化することができる。その使用量は
症状、年齢、体重、投与方法および剤形等によって異な
るが通常は成人に対して一日10mg乃至1000mg
を投与することができる。
血症治療薬として用いる場合、各種の形態で投与され得
る。その投与形態としては例えば錠剤、カプセル剤、散
剤、顆粒剤、シロップ剤等による経口投与または注射剤
(静脈内、筋肉内、皮下)などをあげることが出来る。
これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合
剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、コーティング
剤等既知の医薬製剤分野において通常使用しうる既知の
補助剤を用いて製剤化することができる。その使用量は
症状、年齢、体重、投与方法および剤形等によって異な
るが通常は成人に対して一日10mg乃至1000mg
を投与することができる。
【0048】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明する。
説明する。
【0049】実施例−1 A) 培養 種培養、生産培地ともに次に示した組成のGPMY培地
を用いた。
を用いた。
【0050】
【表1】 培地組成(GPMY培地) グリセリン 50 g マルト・エキストラクト 5 g イースト・エキストラクト 5 gジャガイモ 50 g イオン交換水 1,000 ml (pHは無調整) 上記組成のGPMY培地を500ml 容バッフル付き三角フ
ラスコに100ml 入れ、120 ℃で20分間滅菌した。種培養
として、この培地入り三角フラスコ2本にシゾフィルム
・コミューン(Schizophyllum commune )SANK 17785の
スラントから一白金耳ずつ接種し、26℃で3日間ロータ
リーシェーカー(200rpm ,5cm throw) で振とう培養し
た。その後、この種培養液を先の培地入りフラスコ40本
に各2ml ずつ接種し、26℃で5日間本培養した。
ラスコに100ml 入れ、120 ℃で20分間滅菌した。種培養
として、この培地入り三角フラスコ2本にシゾフィルム
・コミューン(Schizophyllum commune )SANK 17785の
スラントから一白金耳ずつ接種し、26℃で3日間ロータ
リーシェーカー(200rpm ,5cm throw) で振とう培養し
た。その後、この種培養液を先の培地入りフラスコ40本
に各2ml ずつ接種し、26℃で5日間本培養した。
【0051】B) 単離 培養液は、セライト瀘過で濾液と菌体に分けた。3.5
Lのろ液を塩酸でpH3とした後、2Lの酢酸エチルで
2回抽出操作を行った。各々の上層を集め、1%重炭酸
ナトリウム水4Lで活性物質を水層に転溶した。水層を
6N塩酸でpH3に調節した後、2Lの酢酸エチルで2
回抽出操作を行った。酢酸エチル層を併せて3Lの飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
し、764mgの油状物を得た。この油状物について以
下に示した分取条件でHPLC分取を行い精製した。
Lのろ液を塩酸でpH3とした後、2Lの酢酸エチルで
2回抽出操作を行った。各々の上層を集め、1%重炭酸
ナトリウム水4Lで活性物質を水層に転溶した。水層を
6N塩酸でpH3に調節した後、2Lの酢酸エチルで2
回抽出操作を行った。酢酸エチル層を併せて3Lの飽和
食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮
し、764mgの油状物を得た。この油状物について以
下に示した分取条件でHPLC分取を行い精製した。
【0052】カラム :Senshu ODS H-5251 (I.D. 20mm
x 25cm )(センシュー科学(株)製) 移動相 :アセトニトリル/1.0% トリエチルアミン−
リン酸バッファー(pH3.2) (70:30 ) 流 速 :6 ml/min 検 出 :示差屈折計 8mlの移動相に溶解した油状物を1回に100mg付
し、保持時間25分においてシゾスタチンのピークを分
取した。これを8回繰り返した後、分取液を合わせてア
セトニトリル溜去し、酢酸エチルにより抽出操作を行っ
た。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、濃縮、乾固して、式(II)で表される純粋なト
ランス型シゾスタチンを81mg得た。
x 25cm )(センシュー科学(株)製) 移動相 :アセトニトリル/1.0% トリエチルアミン−
リン酸バッファー(pH3.2) (70:30 ) 流 速 :6 ml/min 検 出 :示差屈折計 8mlの移動相に溶解した油状物を1回に100mg付
し、保持時間25分においてシゾスタチンのピークを分
取した。これを8回繰り返した後、分取液を合わせてア
セトニトリル溜去し、酢酸エチルにより抽出操作を行っ
た。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、濃縮、乾固して、式(II)で表される純粋なト
ランス型シゾスタチンを81mg得た。
【0053】一方、菌体にもアセトン500mlを加え
た後、一時間撹拌して抽出操作を行った。これをセライ
ト濾過し、濾液を濃縮してアセトンを除いた。水層に水
を加えて500mlとし、6N塩酸でpH3とした後、
500mlの酢酸エチルで2回抽出操作を行った。2回
分の上層を合わせ、このものについて1%重炭酸ナトリ
ウム水300mlを用い2回抽出操作を行い、活性物質
を水層に転溶した。水層を再び6N塩酸でpH3とした
後、500mlの酢酸エチルで2回抽出した。1Lの上
層を飽和食塩水600mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、濃縮乾固して300mgの油状物を得
た。
た後、一時間撹拌して抽出操作を行った。これをセライ
ト濾過し、濾液を濃縮してアセトンを除いた。水層に水
を加えて500mlとし、6N塩酸でpH3とした後、
500mlの酢酸エチルで2回抽出操作を行った。2回
分の上層を合わせ、このものについて1%重炭酸ナトリ
ウム水300mlを用い2回抽出操作を行い、活性物質
を水層に転溶した。水層を再び6N塩酸でpH3とした
後、500mlの酢酸エチルで2回抽出した。1Lの上
層を飽和食塩水600mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した後、濃縮乾固して300mgの油状物を得
た。
【0054】これを2mlのメタノールに溶解し、前述
の濾液と同じ条件でHPLCによる分取処理を行い、式
(II)で表される純粋なトランス型シゾスタチンを8
9mg得た。
の濾液と同じ条件でHPLCによる分取処理を行い、式
(II)で表される純粋なトランス型シゾスタチンを8
9mg得た。
【0055】 上記処方の粉末を混合し、30メッシュのふるいを通し
た後、この粉末350mgをゼラチンカプセルに入れ、
カプセル剤とした。
た後、この粉末350mgをゼラチンカプセルに入れ、
カプセル剤とした。
【0056】
【発明の効果】次に試験例をあげて本発明の効果を説明
する。
する。
【0057】試験例−1 方法 スクアレンシンターゼ阻害活性は以下の方法により検定
した。
した。
【0058】嫌気条件下、ラット肝ミクロソーム懸濁液
を酵素標品として用い、基質[14C]-ファルネシルピロリ
ン酸(FPP)とともに37℃で20分間インキュベート
し、生成物スクアレンの放射活性を測定することによ
り、スクアレンシンターゼ活性を測定した(米国特許第
5,102,907号等、および Anal.Biochem. 203巻、310
頁、1992年)。
を酵素標品として用い、基質[14C]-ファルネシルピロリ
ン酸(FPP)とともに37℃で20分間インキュベート
し、生成物スクアレンの放射活性を測定することによ
り、スクアレンシンターゼ活性を測定した(米国特許第
5,102,907号等、および Anal.Biochem. 203巻、310
頁、1992年)。
【0059】反応は 16 × 110 mmのスピッツ管の中
で行った。
で行った。
【0060】反応液組成を以下に示す。
【0061】反応液1アッセイ 100 μl 中に、50 mM
KH2PO4 / K2HPO4 (pH7.5)、 10 mMNaF、 10 mM MgCl2、 2
mM DTT(ジチオスレイトール)、 50 mM アスコルビ
ン酸、 20 単位/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、 1
mM NADPH、 10 μM [4-14C]-FPP(58 μCi/ μmole)、 6
0 μg/ml ラット肝ミクロソーム懸濁液、阻害剤溶液を
含む。
KH2PO4 / K2HPO4 (pH7.5)、 10 mMNaF、 10 mM MgCl2、 2
mM DTT(ジチオスレイトール)、 50 mM アスコルビ
ン酸、 20 単位/ml アスコルビン酸オキシダーゼ、 1
mM NADPH、 10 μM [4-14C]-FPP(58 μCi/ μmole)、 6
0 μg/ml ラット肝ミクロソーム懸濁液、阻害剤溶液を
含む。
【0062】ラット肝ミクロソーム懸濁液を最後に添加
して反応を開始した。
して反応を開始した。
【0063】反応は37℃の恒温槽で行い、20分間の
インキュベーション後 100 μl の40% KOH と 95% Et
OH の1:1混合液を添加して反応を停止した。これを
さらに65℃で30分間加熱した後に冷却し、 2 ml の
ヘキサンを加えてスクアレンを抽出した。ヘキサン層の
うち 1 ml を採り 10 ml のシンチレーターと混合し
て、液体シンチレーションカウンターで放射能を測定し
た。
インキュベーション後 100 μl の40% KOH と 95% Et
OH の1:1混合液を添加して反応を停止した。これを
さらに65℃で30分間加熱した後に冷却し、 2 ml の
ヘキサンを加えてスクアレンを抽出した。ヘキサン層の
うち 1 ml を採り 10 ml のシンチレーターと混合し
て、液体シンチレーションカウンターで放射能を測定し
た。
【0064】トランス型シゾスタチンの阻害活性は、該
酵素反応溶液中において、トランス型シゾスタチンを含
む披検検体を、酵素標品及び基質とコ・インキュベート
させることにより、該酵素活性に対する阻害活性を測定
した。
酵素反応溶液中において、トランス型シゾスタチンを含
む披検検体を、酵素標品及び基質とコ・インキュベート
させることにより、該酵素活性に対する阻害活性を測定
した。
【0065】結果 前記アッセイ法におけるトランス型シゾスタチンの50
%阻害濃度(IC50値)は、0.84μMであった。
%阻害濃度(IC50値)は、0.84μMであった。
【0066】以上の如く、本発明の生理活性物質シゾス
タチンまたはその塩は、スクアレンシンターゼを阻害す
るだけでなく安全性も高いことから、高脂血症の治療薬
として有用である。
タチンまたはその塩は、スクアレンシンターゼを阻害す
るだけでなく安全性も高いことから、高脂血症の治療薬
として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/19 ADN AED 9454−4C (C12N 1/14 C12R 1:645) (C12P 7/44 C12R 1:645) (72)発明者 谷本 達夫 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 細矢 剛 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内 (72)発明者 木下 武 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】式(I): 【化1】 で表される生理活性物質シゾスタチンまたはその塩。
- 【請求項2】請求項1記載の生理活性物質シゾスタチン
のうち、式(II): 【化2】 で表される生理活性物質トランス型シゾスタチンまたは
その塩。 - 【請求項3】シゾフィルム属に属する生理活性物質シゾ
スタチン生産菌を培養し、その培養物から生理活性物質
シゾスタチンを採取することを特徴とする、生理活性物
質シゾスタチンの製造法。 - 【請求項4】請求項3記載の生理活性物質シゾスタチン
生産菌がシゾフィルム・コミューンSANK 17785 であ
る、生理活性物質シゾスタチンの製造法。 - 【請求項5】生理活性物質シゾスタチン生産能を有する
シゾフィルム・コミューン。 - 【請求項6】シゾフィルム・コミューン SANK 17785 。
- 【請求項7】生理活性物質シゾスタチン生産能を有する
シゾフィルム・コミューン SANK 17785 。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9654594A JPH0741454A (ja) | 1993-05-27 | 1994-05-10 | 新規生理活性物質シゾスタチン及びその製法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12599493 | 1993-05-27 | ||
| JP5-125994 | 1993-05-27 | ||
| JP9654594A JPH0741454A (ja) | 1993-05-27 | 1994-05-10 | 新規生理活性物質シゾスタチン及びその製法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741454A true JPH0741454A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=26437754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9654594A Pending JPH0741454A (ja) | 1993-05-27 | 1994-05-10 | 新規生理活性物質シゾスタチン及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741454A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190050037A (ko) * | 2017-11-02 | 2019-05-10 | 전북대학교산학협력단 | 치마 버섯 균주 배양 추출물을 함유하는 항균성 조성물 및 이의 제조 방법 |
-
1994
- 1994-05-10 JP JP9654594A patent/JPH0741454A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190050037A (ko) * | 2017-11-02 | 2019-05-10 | 전북대학교산학협력단 | 치마 버섯 균주 배양 추출물을 함유하는 항균성 조성물 및 이의 제조 방법 |
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