JPH0742406B2 - 難燃ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

難燃ポリアミド樹脂組成物

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JPH0742406B2
JPH0742406B2 JP6603886A JP6603886A JPH0742406B2 JP H0742406 B2 JPH0742406 B2 JP H0742406B2 JP 6603886 A JP6603886 A JP 6603886A JP 6603886 A JP6603886 A JP 6603886A JP H0742406 B2 JPH0742406 B2 JP H0742406B2
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拓男 重冨
伸一 甲斐
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、良好な成形品表面外観を与える難燃ポリアミ
ド樹脂組成物に関するものであり、電気電子分野、例え
ば、コネクター・コイルボビン・スイツチ等に利用され
る。
(従来の技術) 一般にポリアミドに臭素化ポリスチレンを難燃剤として
配合したり、これにさらに金属酸化物を難燃助剤として
配合することは公知である。(特開昭51−4703、特開昭
51−47044、特開昭52−85252、特開昭53−96056)。ま
た、上記の様な組成物にさらに添加物を加えて改質しよ
うとする試みもなされている。(特開昭58−84854) (発明が解決しようとする問題点) しかし、従来のポリアミドに臭素化ポリスチレンを又は
これにさらに金属酸化物を難燃助剤として配合した組成
物は、射出成形機を用いて、成形品に加工する場合、成
形条件によつては、成形品表面にすくなくとも部分的に
薄膜が発生し、かつ、その薄膜が毛羽立つ現象が発生
し、表面外観を損う(以下本発明においては相はく離現
象という。(参考写真参照))原因となつていた。
該問題点が、成形条件に依存する点をさらに具体的に説
明すると、射出成形機のシリンダー温度をより高温に、
かつ、成形材料の充てんスピードをより速くした場合、
相はく離現象がより顕著に現われる。工業的生産におい
ては射出1シヨツ人当りの容積を増加させる生産、つま
り、より多数の成形品を生産する方式をとる。この様な
場合成形材料には、より高い流動性が要求され、かつ成
形条件は、より高温、より高速充てん化の方向となる。
従つて、高温・高速充てんの生産において、相はく離現
象は解決せねばならない極めて重要な問題である。
(問題を解決するための手段) そこで本発明は、この問題に対し鋭意検討した結果、以
下に述べるある種の化合物を添加することで前述の相は
く離現象が抑制できることを見出し、本発明に到達し
た。
即ち、本発明は、 (a)ポリアミド90〜50重量% (b)55〜80重量%の臭素原子を含む臭素化ポリスチレ
ン10〜50重量% からなる組成物100重量部 (c)下記の(イ)〜(ハ)の中から選ばれた少くとも
一種の化合物0.05〜3重量部 (R1:C4〜C20の脂肪族炭化水素 k又はl:1〜30の自然数) (たゞしR2:C10〜C20の脂肪族飽和炭化水素) (たゞしl,m,nは繰返しの数)で表わされるエチレンブ
ロックが全体の10〜80重量%であり、平均分子量が2000
〜10000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマ からなる難燃ポリアミド樹脂組成物、又は、これら
(a),(b),(c)にさらに(d)成分として前記
(a)+(b)成分100重量部に対して金属酸化物5〜2
0重量部(たゞし前記(b)の配合量を超えない範囲)
を加えた難燃ポリアミド樹脂組成物を提供する。
さらに詳しく説明すると、本発明で用いるポリアミドは
公知のものでよく例えばヘキサメチレンジアミン、2,5
−ジメチルヘサメチレンジアミン、メタキシリレンジア
ミンなどジアミンとアジピン酸、セバシン酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、ブラシル酸などのジカルボン酸と
の重縮合で得られるポリアミドや、ナイロン6、ナイロ
ン11、ナイロン12などの開環重合で得られるポリアミド
などがあげられる。また、これらは、単独で使用しても
良いし、混合物であつても良い。その中でもナイロン6
6、ナイロン6/66、ナイロン6が好ましく、さらには融
点の高いナイロン66がより好ましい。また、ポリアミド
は、前記成分(a)と(b)からなる組成物中90〜50%
量%の範囲で用いるが、ポリアミドが50重量%未満、即
ち、臭素化ポリスチレンが50重量%を超えるとポリアミ
ドが本来持つ特性即ち強靭性を損うし、ポリアミドが90
重量%を超えると難燃化効果が減少する。さらに好まし
いポリアミドの使用範囲は85〜67重量%である。
臭素化ポリスチレンは55〜80重量%の臭素原子を含むこ
とが必要であるが、好ましくは65〜70重量%の範囲であ
る。該ポリスチレンは10〜50重量%用いるが、好ましく
は15〜33重量%の範囲である。
本発明でいう化合物とは、下記の(イ),(ロ),
(ハ)の中から選ばれた少くとも一種であり、ポリアミ
ド、臭素化ポリスチレンの合計100重量部に対して0.05
〜3重量部の範囲で用いることが必要であり、0.05重量
部未満では、相はく離抑制効果が少なく、3重量部を超
えると該組成物の強度低下が激しくなる傾向が生ずる。
好ましくは0.1〜1.0重量部の範囲である。
(R1:C4〜C20の脂肪族炭化水素 k又はl:1〜30の自然数) (たゞしR2:C10〜C20の脂肪族飽和炭化水素) (たゞしl,m,nは繰返しの数)で表わされるエチレンブ
ロツクが全体の10〜80重量%であり、平均分子量が2000
〜10000のポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン
ブロツクコポリマ。
上記(イ)で示した化学式、k,lは1が好ましいが2以
上であつても良い。
R1はC4〜C20脂肪族炭化水素であり、単体もしくは2種
以上の混合物であつても良い。
上記(ロ)で示した化学式中、R2は下記の化学式で表わ
されるものが好ましい。
R2:−C17H35 また上記3種の化合物の中で(ハ)は相はく離抑制効果
はあるもののの、変色が発生することがあるという欠点
を有する。
本発明の第2組成物としては前記臭素化ポリスチレンに
さらに難燃助剤として公知の金属酸化物を難燃助剤とし
て配合することができる。金属酸化物としては、酸化ア
ンチモン(例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン)、アンチモン酸ソーダ、酸化亜鉛、、酸化鉄などの
公知の難燃助剤を用い得るが、特に酸化アンチモン、さ
らには三酸化アンチモンの使用が好ましい。また、該金
属酸化物の配合量としては、前記臭素化ポリスチレンの
配合量と同重量以下の範囲で用いる。
本発明の組成物には、補強を目的として公知の無機フイ
ラーを用い得る。例えばガラス繊維、ガラスビーズ、鉱
物粉末等の無機フイラーを配合することが好ましく、中
でもガラス繊維がその補強効果上好ましい。また無機フ
イラーの使用量は、ポリアミドと臭素化ポリスチレンの
合計100重量部に対して100重量部以下が好ましい。
また、本発明の組成物には、一般に用いられる離型剤、
滑剤(例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
アルミニウム、モンタン酸ワツクス等)、着色するため
の顔料、染料、酸化防止剤、光または熱安定剤(例え
ば、ヨウ化銅、酢酸銅)、核生成剤:等を含有させても
良い。
なお、本発明で用いる化合物の配合方法は何ら限定され
るものではなく公知の方法が用い得る。例えばポリアミ
ド、臭素化ポリスチレン、金属酸化物を溶融混合し、ペ
レツトにした後、化合物をドライブレンドしても良い
し、同時に溶融混合しても良い。さらには、ポリアミド
に、本発明の化合物を高濃度配合したペレツトをブレン
ドする方式(マスターバツチ方式)でも良い。
(発明の効果) 本発明はポリアミドに、臭素化ポリスチレンを、又はこ
れにさらに金属酸化物を配合して、難燃化を行つた場合
問題となつた相はく離現象に基く表面外観の悪さを、前
述の通りある種の特定の化合物の添加で改良したもので
ある。従つて本発明の組成物を用いることにより、表面
外観の良好な成形品を得ることが可能となり、さらに
は、射出成形における成形性(例えば、金型よりの離型
性など)も改善できる。
(実施例) 以下に実施例、比較例を用いてさらに詳細に説明する
が、まず使用する物質、サンプル作成法、試験法を説明
する。
1) 使用する物質 まず、実施例、比較例中で用いる物質の略称と説明を記
す。
(a) ポリアミド Ny66:ナイロン66(数平均分子量約17000) (b) 臭素化ポリスチレン BrPS:臭素化ポリスチレン (フエロコーポレーシヨン製パイロチエツク68PB) (c) 化合物 (ハ)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロツ
クコポリマー (日本油脂製プロノン218) (d) その他の添加物 GF:ガラス繊維 (旭フアイバーグラス製MA416) OP:モンタン酸部分ケン化エステルワツクス (ヘキストJAPAN製ヘキストワツクスOP) Sb2O3:三酸化アンチモン (日本精鉱製PATOX−C) ZnO:酸化亜鉛 (堺化学製亜鉛華) 2) サンプル作成法 次にサンプルの作成法の共通部分について説明する。
まず、原料となるポリアミド、BrPS、化合物とその他添
加物を必要量、均一になる様ブレンドする。
このブレンド物の中で無機フイラーを含まないサンプル
は、池貝鉄工製PCM−302軸押出機を用いて溶融混練し、
ペレツト化する。無機フイラーを含むサンプルについて
は、直径50mmのスクリユー径を有する単軸押出機にて溶
融混練し、ペレツト化する。
こうして得られたペレツトを東芝機械製IS50EP射出成形
機1と1シヨツト容積約17cm3でかつASTM D−638で規定
される大きさのダンブル片とASTM D−790で規定される
大きさの曲げ片が各1ケ成形できる金型との組合わで成
形する。サンプルは20シヨツト以上連続成形した後の成
形片およびスクプーランナーとする。
3) 試験法 4) 相はく離現象 サンプルとして得られたダンベル片と曲げ片、およびス
プルー、ランナーの全表面について目視観察を行い以下
の様に評価する。
×:相はく離現象が前記の全表面の約1/5以上発生して
いる場合 △:相はく離現象が全表面の約1/5未満発生している場
合 ○:相はく離現象が認められない場合 ※(注)本発明の発明において相はく離現象とは成形条
件によつては成形品表面にすくなくとも部分的に薄膜が
発生し、かつその薄膜が毛羽立つ現象を指す。(参考資
料参照)。
B) 変色 通常、白色もしくはクリーム色をした該組成物の成形片
およびスプルー、ランナーの表面が、かつ色もしくは黒
色に変色する現象をいい、NBS単位(National Bureau o
f Standards)で△Eが3を越えるものを言う。そして
以下の様に評価する。
×:変色が全表面の1/40以上発生している場合 △:変色が全表面の1/40未満発生している場合 ○:変色が認められない場合 C) 引張り強度 ASTM D−630に従う 〔実施例1〜4、比較例1〜4〕 以下の表1に実施例1〜4、比較例1〜4を示す。表1
中、成形条件Aは、シリンダー設定温度270℃(全て均
一)、金型温調機設定温度80℃、一次及び二次射出圧力
共に42%、一次及び二次射出速度共に45%、サツクバツ
ク1mm、1シヨツトに要する時間25秒、可逆化ストロー
ク45mmを意味する。また、成形条件Bは、シリンダー設
定温度300℃(全て均一)、一次射出圧力99.9%、二次
射出圧力30%、一次射出速度99.9%、二次射出速度30
%、二次圧切り換えストローク27mm、その他の項目につ
いては、成形条件Aと同一である。
実施例1〜4で示す様に、本発明の組成物であれば、成
形条件によらず、相はく離現象は発生しないが、比較例
1〜4で示す様に従来の組成物では、成形条件によつ
て、相はく離現象が発生する。
〔実施例5〜19、比較例5〕 以下の表2に、本発明の組成物において化合物の配合量
を変化させた場合の実施例を示す。化合物を配合するこ
とで、相はく離現象を抑制することが可能となる。
〔実施例20〜21、比較例6〜7〕 以下の表3に本発明の組成物において、ポリアミド、臭
素化ポリスチレン、金属酸化物の配合比率を変化させた
場合の実施例を示す。上記配合比率を変化させても、化
合物(イ)−1の相はく離抑制効果は変化しない。
〔実施例22〜28、比較例8〜9〕 以下の表4に、ガラス繊維を含む本発明の組成物による
実施例と、さらに離型剤を含む組成物の実施例を示す。
ガラス繊維を配合した組成物においても相はく離抑制が
可能であり、離型剤を配合してもその効果は変化しな
い。
〔実施例29、比較例10〕 以下の表5に金属酸化物にZnOを使つた実施例を示す。Z
nOを使用しても、相はく離抑制効果は変らない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 77/00 25:18 71:02)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ポリアミド90〜50重量パーセント (b)55〜80重量%の臭素原子を含む臭素化ポリスチレ
    ン10〜50重量% からなる組成物100重量部 (c)下記の(イ)〜(ハ)の中から選ばれた少くとも
    一種の化合物0.05〜3重量部 (たゞしR1:C4〜C20の脂肪族炭化水素、k又はl:1〜30
    の自然数) (たゞしR2:C10〜C20の脂肪族飽和炭化水素) (たゞしl,m,nは繰返しの数)で表わされるエチレンブ
    ロックが全体の10〜80重量%であり、平均分子量が2000
    〜10000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
    ロックコポリマ からなる難燃ポリアミド樹脂組成物
  2. 【請求項2】(a)ポリアミド90〜50重量パーセント (b)55〜80重量%の臭素原子を含む臭素化ポリスチレ
    ン10〜50重量% からなる組成物100重量部 (c)下記の(イ)〜(ハ)の中から選ばれた少くとも
    一種の化合物0.05〜3重量部 (たゞしR1:C4〜C20の脂肪族炭化水素、k又はl:1〜30
    の自然数) (たゞしR2:C10〜C20の脂肪族飽和炭化水素) (たゞしl,m,nは繰返しの数)で表わされるエチレンブ
    ロックが全体の10〜80重量%であり、平均分子量が2000
    〜10000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
    ロックコポリマ (d)金属酸化物5〜30重量部(ただし前記(b)の配
    合量を超えない範囲) からなる難燃ポリアミド樹脂組成物。
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