JPH0743334Y2 - 建築用板材を取り付ける下地材 - Google Patents

建築用板材を取り付ける下地材

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JPH0743334Y2
JPH0743334Y2 JP1989034197U JP3419789U JPH0743334Y2 JP H0743334 Y2 JPH0743334 Y2 JP H0743334Y2 JP 1989034197 U JP1989034197 U JP 1989034197U JP 3419789 U JP3419789 U JP 3419789U JP H0743334 Y2 JPH0743334 Y2 JP H0743334Y2
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裕 前田
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、壁や天井等の建物躯体に、石膏ボード等の
建築用板材を取り付ける下地材に関する。
【従来の技術並にその課題】
建物躯体の壁面に、石膏ボード等のボードを貼る工法
は、安価で壁面を美しく仕上げられることから、現在、
建物壁の構造に多用されている。この壁構造は、壁体の
表面にペースト状に練った接着剤を点状に付着し、この
接着剤を介して石膏ボードが接着されている。実際の接
着状態に於ては、壁体表面に粘度の高い接着剤を塊状に
付着し、この接着剤に石膏ボードを押し付け、石膏ボー
ドと壁体との間隔を調整して、壁体表面の凹凸にかかわ
りなく、石膏ボード表面を平面状に仕上げている。 ところが、この工法は、特定技術者のみが施工するにも
かかわらず、石膏ボードの表面を完全な平面状に仕上げ
ることができない。それは、反りのある石膏ボードを平
面状に矯正して固定できないことが理由である。石膏ボ
ードが、現場に運搬されて積層されると、反りができ
る。現場で、全く反らない状態に保管することは、実際
にはほとんど不可能である。また、反りの状態は、積層
状態によって変化する。 反りのある石膏ボードは、接着剤で反りを修正して固定
できない。接着剤は、石膏ボードを部分的に押圧し、あ
るいは、引っ張る状態で固定できないからである。 この状態で施工された壁構造は、接着剤の硬化および乾
燥に約2週間もかかって工期が短縮できない。また、接
着剤の水分が中心部分まで完全に乾燥しない状態で表面
にクロス等を貼ると、中心部分の水分が表面移行してカ
ビを発生する欠点がある。又、接着剤を完全に乾燥させ
た後クロス等を貼っても、施工後に於ては接着剤が経時
的に吸湿し、気候および湿度によって壁の表面にカビが
発生し易い欠点があった。 建物の内部に発生するカビは、衛生上多くの問題点があ
り、特に、小児喘息に影響を与えるなど社会問題になっ
ている。このことからも、生活空間を構成するカビは、
皆無にしなければならない。 又、この構造の壁は、接着剤が未硬化の状態で、ボード
を壁面に押し付けて取付位置を微調整し、壁面全体を平
面状に仕上げている。この為、ボードの固定に極めて高
度な技術を要し、専門の技術者が慎重に作業する必要が
ある。一旦押し込んだボードは、再び引き戻すことが出
来ないことが施工を難しくする理由である。 また、多量の接着剤を介してボードの多数点が建物躯体
に固定されているので、破損修理や模様変え等におけ
る、ボードの交換は大変困難である。しかしながら、建
築中および完成後使用中に於けるボードの損傷は避けら
れない。損傷を受けたボードは、表面を叩き割って小さ
く砕く。固く硬化した多数の接着剤は粉砕して除去す
る。この作業は周囲を汚すと共に、著しく多労働であ
る。 建物躯体の表面に躯体固定バーを固定し、この躯体固定
バーに直交して一定の間隔でパネル固定バーを連結し、
パネル固定バーにボードをネジ止する建築用板材の下地
材は開発されている。この構造の下地材は、湿気による
弊害を解消できる。この構造の下地材は、施工単価を除
く殆どの点で、前述の接着剤使用構造より優れた特長を
備えている。ところが、実際に構築されている建物の壁
には下地材が殆ど使用されず、接着剤を使用した工法か
採用されている。如何に優れた特長があっても、施工単
価を安価に出来ない限り、特別の用途以外には採用でき
ない。 天井には、接着剤工法が使用出来ないので、躯体から吊
り下げる下地材が使用されている。ところが、従来の下
地材は、パネル固定バーを躯体固定バーに固定するのに
技術を要し、また、躯体固定バーを水平に揃えて固定す
るのに高度な技術が要求される。このため、従来の工法
は、1級あるいは2級の専門技術者のみが施工している
のが実状である。 ところで、建築用板材を建物躯体に固定する下地材とし
て、建物躯体に一定の間隔で躯体固定バーを固定し、こ
の躯体固定バーに直角に交差して一定の間隔でパネル固
定バーを連結する構造が開発されている(特公昭47−42
70号公報)。この公報に記載される下地材は、第7図に
示すように、躯体固定バー2とパネル固定バー3とをク
リップ4で連結する。この図は、建物躯体に固定される
躯体固定バーを背面から見た斜視図である。この図にお
いて、躯体固定バーは建物躯体に固定され、パネル固定
バーに建築用板材が固定される。この図のクリップは、
パネル固定バー3の背面に装着され、掛爪片4Dでアング
ルである躯体固定バー2を挟着する。クリップ4をパネ
ル固定バーの背面に装着するために、パネル固定バー
は、中央部を背面に突出するようにコ字状に折曲してい
る。
【考案が解決しようとする課題】
第7図に示すように、クリップを介してパネル固定バー
を躯体固定バーに連結する下地材は、接着材やネジ等を
使用しないでパネル固定バーを躯体固定バーに連結でき
る。しかしながら、この構造の下地材は、クリップを、
パネル固定バーの背面と躯体固定バーの間に挟着するの
で、簡単に施工して、パネル固定バーを躯体固定バーに
能率よく連結できない。それは、パネル固定バーの背面
に、クリップを装着するからである。さらに、パネル固
定バーの背面に装着したクリップを押し下げて掛爪片を
躯体固定バーに係止して連結することも、能率よく連結
することを阻害する。とくに、簡単に作業できないパネ
ル固定バーの背面でクリップを無理なく押し下げるため
には、クリップを強固にパネル固定バーに装着すること
が難しい。クリップを強固にパネル固定バーに装着する
と、簡単に下方に押し下げできなくなるからである。さ
らに、クリップを下方に摺動して、掛爪片を躯体固定バ
ーに係止するので、掛爪片も、躯体固定バーを無理なく
挿入できる形状とする必要がある。このことは、クリッ
プを強固にパネル固定バーに装着することが難しくなる
と共に、掛爪片を躯体固定バーに強固に連結するのも難
しくなる。強固に連結する構造とすることが難しいクリ
ップは、連結状態でパネル固定バーと躯体固定バーの間
に遊びができやすい。この間に遊びができると、固定す
る建築用板材ががたがたと振動して、騒音が発生しやす
くなる欠点もある。 この考案の下地材は、さらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的は、接
着剤工法の欠点を解消し、しかも、施工者の経験、技能
に特別の限定がなく、施工人員の増減が極めて簡単であ
る下地材を提供するにある。 また、この考案の他の重要な目的は、施工が簡単で、作
業能率が高いことから、施工単価を著しく低減できる建
築用板材の下地材を提供するにある。 又、この考案の他の重要な目的は、ボードを、多量の接
着剤を介して接着する構造でなく、接着剤が原因でボー
ド表面に発生するカビが極減でき、また、接着剤の硬化
待ち期間が不要で工期も短縮でき、誰もが簡単かつ容易
に、しかも迅速に固定できる建物の壁の構造を提供する
にある。
【課題を解決する為の手段】
この考案の建築用板材を取り付ける下地材は、前記の目
的を達成するために、下記の構成を備える。この考案の
下地材は、壁面または天井等の建物躯体1に、所定の間
隔で平行に固定される躯体固定バー2と、この躯体固定
バー2に交差して連結されるパネル固定バー3と、この
パネル固定バー3を躯体固定バー2に連結するクリップ
4とを備え、パネル固定バー3に建築用板材Kを取り付
けるように構成したものである。 さらに、この考案の下地材は、パネル固定バー3の中央
に、建築用板材Kに向かって突出する固定凸部3Cを設
け、さらに、固定凸部3Cの両側部を、固定される建築用
板材Kから離れる段階形状に折曲して連結部3Aとしてい
る。一方、パネル固定バー3を躯体固定バー2に連結す
るクリップ4は、躯体固定バー2を弾性的に挟着してそ
れ自体を躯体固定バー2に連結する挟着片2Aと、パネル
固定バー3の連結部3Aを躯体固定バー2に押し付けて連
結する押圧部4Bとを有する。パネル固定バー3を躯体固
定バー2の上にセットし、パネル固定バー3の前面から
クリップ4を躯体固定バー2に装着して、パネル固定バ
ー3を躯体固定バー2に連結するように構成してなる独
得の構成を有する。
【作用】
この考案の下地材は、次の状態で使用される。 第1図に示すように、躯体固定バー2を所定の間隔
で建物躯体1の表面に固定する。躯体固定バー2は、直
接に接着、釘止、ネジ止、あるいは、これ等を併用して
建物躯体1に固定される。躯体固定バー2は建物用板材
Kの固定位置を特定しない。いいかえれば、躯体固定バ
ー2は、建物用板材Kの固定位置に合わせて固定する必
要がない。建物用板材の境界位置は、パネル固定バー3
の固定位置で特定される。 躯体固定バー2は、パネル固定バー3を建物躯体1に取
り付ける為のものであるから、パネル固定バー3を固定
できればよい。躯体固定バー2の取り付け間隔が多少不
揃いであっても、これがほぼ平行に固定される限り、パ
ネル固定バー3は定位置に固定できる。パネル固定バー
3の間隔を調整して、クリップ4でパネル固定バー3を
躯体固定バー2に連結するからである。 躯体固定バー2の取り付け位置を特定する必要がないの
で、躯体固定バー2は、簡単に建物躯体1に固定でき
る。 第2図に示すように、1列のパネル固定バー3を躯
体固定バー2に連結する。パネル固定バー3はクリップ
4を介して躯体固定バー2に連結する。クリップ4は、
躯体固定バー2に、パネル固定バー3を押圧して連結す
る。 パネル固定バー3は、建築用板材Kの固定位置に合
わせて一定の間隔で固定される。躯体固定バー2を一定
の間隔で躯体固定バー2に連結するには、躯体固定バー
2に一定の間隔で印を付け、この印に基づいてパネル固
定バー3を躯体固定バー2に連結する。 パネル固定バー3を簡単に一定の間隔で躯体固定バー2
に固定すには、パネル固定バー3の間隔を調整できるク
リップ4を使用して、パネル固定バー3の上下部分を固
定することもできる。この用途に使用できるクリップ4
を第4図に鎖線で示している。この構造のクリップ4
は、上から下に押し込んで、パネル固定バー3を躯体固
定バー2に連結できる。したがって、クリップ4の全長
をパネル固定バー間隔に調整して、パネル固定バー3を
一定の間隔で躯体固定バー2に連結できる。 下地材は、表面に張られる建築用板材の寸法に合わせて
パネル固定バー3を一定の間隔で固定する必要がある。
これは、建築用板材を、決められた位置でパネル固定バ
ー3に固定することが理由である。即ち、建築用板材
は、両側とその間を、例えば3〜6列にパネル固定バー
3に固定するので、パネル固定バー3は、建築用板材の
幅を等分する間隔に固定されなければならない。パネル
固定バー3の固定位置がずれると、建築用板材は一定の
位置を例えば釘止しても、正確にパネル固定バー3に固
定できない。 パネル固定バー3を取り付けるクリップ4を、パネル固
定バー3の寸法出しのジグに併用するなら、クリップ4
で、パネル固定バー3を固定することにより、パネル固
定バー3を正確に決められた位置に取り付けでき、パネ
ル固定バー3の取り付けか極めて簡単かつ容易にでき、
しかも技術を要することなく、誰もが迅速に出来る特長
がある。 上下端を、間隔を調整して固定できるクリップ4で固定
したパネル固定バー3は、中間を第4図の実線で示すク
リップ4で躯体固定バー2に連結して、確実に固定し、
第3図に示すように、躯体固定バー2にパネル固定バー
3を連結する。 パネル固定バー3の表面に建築用板材Kを固定す
る。建築用板材Kは、タッピングビスを介して直接にパ
ネル固定バー3に固定され、あるいは、取付具を介して
パネル固定バー3に固定される。 この考案は建築用板材Kをパネル固定バー3に連結する
構造を特定しない。第4図と第5図は、建築用板材Kを
パネル固定バー3に固定する具体例を示している。 第4図の建築用板材Kは、タッピングビスを介してパネ
ル固定バー3に固定される。 第5図の建築用板材Kは、取付具を介してパネル固定バ
ー3に固定されている。 この考案の下地材は、前記の〜の工程によらず、下
記の工程で施工することによって、さらに簡単に建築用
板材Kを固定できる。 前記の〜の施工方法は、躯体固定バー2を直接建築
躯体1に固定した後、パネル固定バー3を連結してい
る。以上の方法とは違って、躯体固定バー2を、固定バ
ーとパネル固定バー3とを介して建物躯体1に仮止めす
るならより簡単に施工できる。この場合、次の工程で施
工する。 天井と床とに固定バーを固定する。固定バーは、壁
と平行に固定する。固定バーの固定位置は、パネル固定
バー3の固定位置を決定する。固定バーを壁から離して
固定するほど、パネル固定バー3と壁との間隔が広くな
る。反対に、固定バーを壁に接近して固定すると、パネ
ル固定バー3と壁との隙間が狭くなる。 固定バーの固定位置は、パネル固定バー3の位置が決め
られると決定される。躯体固定バー2を壁の表面に接着
する場合、躯体固定バー2の背面が壁の表面に接触する
ように、固定バーの取付位置を決定する。固定バーに
は、パネル固定バー3の固定位置を示す突起(図示せ
ず)を設け、あるいは、固定位置の標識を設けるのがよ
い。このように、固定バーで、パネル固定バー3の連結
位置が特定できるものは、全てのクリップ4に、第4図
の実線で示す構造のものを使用して、パネル固定バー3
を簡単、かつ、正確に躯体固定バー2に連結できる。従
って、この場合、パネル固定バー3の間隔を調整するク
リップ4を使用する必要がない。 躯体固定バー2は、スペーサーを介して壁に固定するこ
ともできる。この場合、躯体固定バー2は多少壁の表面
から離された位置に固定される。 建築用板材Kを、パネル固定バー3と躯体固定バー2と
固定バーとを介して建物躯体1に固定する場合、固定バ
ーと壁との間隔が、建築用板材Kと壁との間隔を決定す
る。従って、固定バーは、建築用板材Kと建物躯体1と
の間隔が決まると、これによって決定される。 固定バーがパネル固定バー3を連結する状態を、第6図
に示す。固定バー7には、パネル固定バー3の端部が挿
入されて連結される。固定バー7は金属板等の弾性板で
もって溝型に作られている。固定バー7は、アンカーボ
ルト等でもって床に固定される。溝型に作られた固定バ
ー7の間隔は、パネル固定バー3の厚さに調整されてい
る。 建物躯体1に固定された固定バー7に、パネル固定
バー3の両端を挿入して連結する。パネル固定バー3と
固定バー7とは、別の連結部材で連結することもでき
る。 天井に固定される固定バーは、床と同じ構造で、ここに
パネル固定バー3の上端が連結される。 固定バー7に連結されたパネル固定バー3に、躯体
固定バー2を連結する。この状態で、躯体固定バー2が
定位置に固定される。 躯体固定バー2を壁に固定する。躯体固定バー2と
壁との固定は、両者の隙間に接着剤を充填し、あるい
は、両者の間にスペーサを入れて接着し、あるいは、躯
体固定バー2を壁に釘で固定する。 その後、パネル固定バー3の表面に建築用板材Kを
固定する。 この工法で固定される下地材は、躯体固定バー2を簡単
かつ容易に、しかも正確に建物躯体1に固定できる特長
がある。
【好ましい実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体
化する為の下地材を例示するものであって、この考案の
下地材は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の
構造に特定するものでない。この考案の下地材は、実用
新案登録請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が
加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の課題を解決
する為の手段の欄」および「作用効果の欄」に示される
部材に付記している。ただ、実用新案登録請求の範囲に
示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決し
てない。 第4図に示す建築用板材Kを建物躯体1に固定する下地
材は、建物躯体1に固定される躯体固定バー2と、これ
に連結されて建築用板材Kが固定されるパネル固定バー
3と、パネル固定バー3と躯体固定バー2とを連結する
クリップ4とを備えている。 躯体固定バー2とパネル固定バー3とクリップ4とは、
金属または合成樹脂で製造されている。 躯体固定バー2は、中央に溝を有し、両側が下方にV字
状に折曲されている。躯体固定バー2の溝底に位置する
固定部2Aは、建物躯体1である壁面に固定される。 躯体固定バー2の固定部を建物躯体1に接着する場合、
ここに複数の貫通孔を穿設して強固に固定することがで
きる。 躯体固定バー2を、建物躯体1に釘止あるいはネジ止す
る場合、躯体固定バー2の背面を貫通して、予め止孔
(図示せず)が穿設される。 パネル固定バー3は、クリップ4でもって躯体固定バー
2に連結される連結部3Aを有する。第4図のパネル固定
バー3は、両側に連結部3Aを有する。両側に連結部3Aを
有するパネル固定バー3は、クリップ4でもって、両側
が確実に躯体固定バー2に連結できる特長がある。 パネル固定バー3は、第4図に示すように、建築用板材
Kに向かって突出する固定凸部3Cを中央に設けている。
さらにパネル固定バー3は、この固定凸部3Cの両側部を
折曲して連結部3Aとしている。連結部3Aは、固定される
建築用板材Kから離れるように段階状に折曲されてい
る。 中央部分が高く折曲された第4図のパネル固定バー3
は、固定凸部3Cにタッピングビスをねじ込んで建築用板
材Kを固定するときに、ネジの先端が躯体固定バー2に
当たらない状態にできる。この為、このパネル固定バー
3は、タッピングビスのねじ込み位置に制約を受けな
い。また、折曲されたパネル固定バー3は、薄い金属板
で曲げ強度を強くできる効果もある。タッピングビスを
ねじ込んで建築用板材Kを固定するパネル固定バー3
は、縦に並べて多数の切込6を設けることも可能であ
る。切込6は横に延長して設けられる。 クリップ4を第4図(A)に示す。このクリップ4は、
上下の両側を同じ方向に折曲して横断面をコ字状として
いる。折曲された両側には、挟着片4Aが設けられてい
る。 挟着片4Aは、これでもって躯体固定バー2の両側を挟着
する。したがって、ふたつの挟着片4Aの内側間隔は、躯
体固定バー2の幅にほぼ等しく作られている。 挟着片4Aは弾性変形して躯体固定バー2を挟着する。し
たがって、クリップ4は全体が弾性変形できる材質、例
えば、金属板や硬質の合成樹脂で成形される。金属板に
は、通常の金属板を使用して、挟着片4Aが躯体固定バー
2を挟着する弾性を持たせることができる。したがっ
て、クリップ4は必ずしもバネ材で製造する必要はな
い。 挟着片4Aが弾性変形して、躯体固定バー2を挟着する。
いいかえると、クリップ4を躯体固定バー2に連結した
状態においては、挟着片4Aが弾性的に躯体固定バー2を
挟着する。従って、クリップ4を躯体固定バー2から外
した状態においては、挟着片4Aの内側間隔は、正確に
は、躯体固定バー2の幅よりも多少狭くなるように製造
される。ただ、あまりにも挟着片4Aの内側間隔が躯体固
定バー2の幅よりも狭いと、簡単に躯体固定バー2に固
定できない。したがって、挟着片4Aの内側間隔は、狭く
とも、躯体固定バー2の幅よりも数mm狭くなる程度に製
造される。 第4図(A)に示すクリップ4の挟着片4Aは、より正確
に躯体固定バー2に連結できるように、内側に突出して
「く」字状に折曲されている。この形状の挟着片4Aは、
第4図(C)に示すように、折曲部分が躯体固定バー2
の内側に突出した状態となり、外れ難い状態で固定でき
る。 また、挟着片4Aは、第4図(A)に示すように、必ずし
も押圧部4Bの先端まで延長する必要はなく、第4図
(B)で示すように、短くすることも可能である。 クリップ4の先端には、パネル固定バー3を、躯体固定
バー2に押圧して連結する押圧部4Bが設けられている。
第4図に示すクリップ4は、パネル固定バー3の連結部
を躯体固定バー2に押圧している。 第4図(A)に示すクリップ4の押圧部4Bは、パネル固
定バー3を確実に押圧状態で固定するために、押圧面の
先端部分に小突起4Cが設けられている。一方、パネル固
定バー3の連結部3Aは、両側端縁に沿って凸条3Bが設け
られている。金属板を折曲して製造したパネル固定バー
3は、両端縁を上に折り返して、端縁に凸条3Bを設ける
ことができる。 この構造のクリップ4は、第4図(D)の矢印で示すよ
うに、押圧部4Bを、パネル固定バー3に向けてスライド
させると、押圧部4Bの小突起4Cが連結部の凸条3Bを超え
る。この状態で、押圧部4Bの小突起4Cは、パネル固定バ
ー3の連結部3Aに引っかかる状態となり、クリップ4が
抜け出るのが阻止される。 第4図は、壁に建築用板材Kを固定する下地材を示して
いる。同じ構造で、天井に建築用板材Kを固定すること
もできる。従って、この考案は下地材の用途を壁に特定
しない。 第5図は、下地材で天井板である建築用板材Kを固定す
る状態を示している。この下地材で、パネル固定バーを
天井躯体に固定する構造は、第4図と同じ構造が使用で
きる。パネル固定バーには、横断面がエ字状のチャンネ
ルが使用されている。表面が化粧された天井板である建
築用板材Kの表面に釘頭等が出ないようにするためであ
る。 パネル固定バー3は、第4図と同様の構造で躯体固定バ
ー2に連結される。パネル固定バー3には、クランプ8
を介して天井板が連結されている。天井板の上面には、
端縁に沿ってコ金具9が固定されている。 コ金具9は、第5図(A)に示す端部形状のクランプ8
でパネル固定バー3に連結されている。クランプ8は、
第5図に示すように、それ自体がコ金具に挟着され、端
部の突出片でパネル固定バー3の下面をコ金具に押圧し
て連結している。クランプ8には、第4図の鎖線で示す
クリップ4と同一形状のものを使用できる。 片側がコ金具9でパネル固定バー3に連結された天井板
は、他端に挿入金具10が固定されている。挿入金具10
は、隣接天井板のコ金具9に押し込まれて、パネル固定
バー3に連結される。即ち、挿入金具10は、コ金具9と
天井板との間に押し込まれる。天井板は、一方の端縁が
コ金具9で、他方の端縁が挿入金具10を介してパネル固
定バー3に連結されている。 この構造の天井板は、簡単に施工できることに加えて、
天井板の表面に釘やビスの頭が表出しないので、表面化
粧仕上板の取り付けに最適である。 第5図は建築用板材Kに天井板を使用している。これと
同一の構造の下地材を使用して、表面化粧仕上板である
壁板を固定することも可能である。
【考案の効果】
この考案の下地材は、従来の下地材構造および接着剤を
使用した構造とは比較にならないほど簡単かつ迅速に施
工できる特長がある。クリップが、簡単かつ迅速に、パ
ネル固定バーを躯体固定バーに連結できることがその理
由である。とくに、この考案の下地材は、パネル固定バ
ーを躯体固定バーに沿わせる状態として、クリップをパ
ネル固定バーの前面から装着して、パネル固定バーと躯
体固定バーとを連結できる。パネル固定バーの両側に段
差のある連結部を設け、この連結部をクリップの押圧部
で躯体固定バーに押圧して連結するからである。したが
って、この考案の下地材は、従来の接着材工法や下地材
工法のように、建築用板材の施工に熟練した専門の技術
者を要することなく、高度な技術の無い者であっても、
能率よく、短時間に広い面積の施工が実現できるとい
う、この種の下地材にとって極めて大切な特長を実現す
る。 さらに、この考案の下地材は、施工手間を著しく削減で
き、しかも、熟練者でなくとも施工でき、更に、全体の
構造が簡単であることから施工単価を著しく削減でき、
単位面積当りのコストを、従来の下地材工法は言うに及
ばす、接着剤工法に匹敵するまで低減する。 また、この考案の下地材は、多量の接着剤を使用しない
ので、接着剤使用が原因の欠陥を解消する。すなわち、
接着剤の吸湿によるカビの発生を防ぐことができる。カ
ビは小児喘息の原因と言われているので、この考案の下
地材は、従来の欠陥を解消して健康的な居住空間が施工
できる。 接着剤硬化待時間が不要で工期が短縮でき、更に、高度
な技術を有する専門技術者でなくとも、美しく施工でき
るという優れた特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の下地材の施工状態を例
示する平面図、第4図および第5図はこの考案の下地材
の使用状態を例示する斜視図、第5図(A)はクランプ
を示す斜視図、第4図(A)ないし(B)はクリップを
例示する斜視図、第4図(C)は他の実施例にかかるク
リップと躯体固定バー2との連結状態を示す断面図、第
4図(D)はクリップでパネル固定バーと躯体固定バー
とを連結する状態を示す断面図、第6図はパネル固定バ
ーを床に固定する状態を示す断面図、第7図は従来の下
地材の連結部分を示す斜視図である。 1……建物躯体、2……躯体固定バー 2A……固定部、3……パネル固定バー 3A……連結部、3B……凸条 4A……挟着片、4B……押圧部 4C……小突起、4D……掛爪片 6……切込、7……固定バー 8……クランプ、9……コ金具 10……挿入金具、K……建築用板材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面または天井等の建物躯体(1)に、所
    定の間隔で平行に固定される躯体固定バー(2)と、こ
    の躯体固定バー(2)に交差して連結されるパネル固定
    バー(3)と、このパネル固定バー(3)を躯体固定バ
    ー(2)に連結するクリップ(4)とからなり、パネル
    固定バー(3)に建築用板材(K)が取り付けられるよ
    うに構成された下地材において、 パネル固定バー(3)は、建築用板材(K)に向かって
    突出する固定凸部(3C)を中央に有すると共に、固定凸
    部(3C)の両側部を、固定される建築用板材(K)から
    離れる階段形状に折曲して連結部(3A)としており、パ
    ネル固定バー(3)を躯体固定バー(2)に連結するク
    リップ(4)は、躯体固定バー(2)を弾性的に挟着し
    てそれ自体を躯体固定バー(2)に連結する挟着片(4
    A)と、パネル固定バー(3)の連結部(3A)を躯体固
    定バー(2)に押し付けて連結する押圧部(4B)とを有
    し、パネル固定バー(3)を躯体固定バー(2)の上に
    セットし、パネル固定バー(3)の前面からクリップ
    (4)を躯体固定バー(2)に装着して、パネル固定バ
    ー(3)を躯体固定バー(2)に連結するように構成さ
    れてなることを特徴とする建築用板材を取り付ける下地
    材。
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