JPH0744206A - 先行関数コントローラ - Google Patents

先行関数コントローラ

Info

Publication number
JPH0744206A
JPH0744206A JP20371193A JP20371193A JPH0744206A JP H0744206 A JPH0744206 A JP H0744206A JP 20371193 A JP20371193 A JP 20371193A JP 20371193 A JP20371193 A JP 20371193A JP H0744206 A JPH0744206 A JP H0744206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
preceding function
target value
function
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20371193A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Tanaka
雅人 田中
Hiroyuki Mitsubuchi
裕之 三渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP20371193A priority Critical patent/JPH0744206A/ja
Publication of JPH0744206A publication Critical patent/JPH0744206A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 IMC構造を基礎とし制御対象プロセスのモ
デル同定に誤差が含まれる場合でも制御の安定化を図る
ことができる先行関数コントローラを提供する。 【構成】 先行関数記憶部6aには制御対象プロセスの
制御量yより先に目標値rに追従する先行追従量yfを
出力する先行関数部のパラメータが記憶されている。制
御対象プロセスをモデル同定したパラメータに基づき先
行関数パラメータ算出部10にて先行関数部のパラメー
タが算出され先行関数部が決定される。次に、第1の減
算処理部3にて目標値フィルタ部2の出力からフィード
バック量eが減算され、操作量演算部4にて第1の減算
処理部3の出力から操作量uが演算され、制御対象プロ
セスに出力される。そして、第2の減算処理部8にて制
御量yから先行追従量yfが減算されてフィードバック
量eとして第1の減算処理部3へフィードバックされる
フィードバック制御系が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はIMC(Internal Model
Control)構造を基礎とするコントローラに関し、特に
IMCの特徴である内部モデルの代わりに出力が制御対
象プロセスの制御量より先に目標値に追従する先行関数
部を用いたコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より制御対象プロセスを数式表現し
た内部モデルを組み込んで制御を行うIMC構造の制御
アルゴリズムを用いたコントローラが提案されており、
このIMCコントローラを用いれば制御対象プロセス
(例えばこのコントローラが室内空調機であれば室内環
境に相当する)に大きなむだ時間(空調機から温風が出
てから室内温度が上昇するまでの時間)が存在しても対
応が可能という優れた利点を有している。
【0003】図10は従来のIMCコントローラを用い
た制御系のブロック線図である。13は目標値(室内温
度設定値)から後述するフィードバック量を減算する第
1の減算処理部、12は第1の減算処理部13の出力の
変化が急激に伝わらないようにするためのフィルタ部、
14はフィルタ部12の出力に基づいてこのコントロー
ラの出力である操作量(室内空調機から出る温風又は冷
風の温度)を演算する操作部、16は制御対象プロセス
を数式で近似したものであって制御結果である制御量
(室内温度)に相当する参照制御量を出力する内部モデ
ル、18は制御量から内部モデル16からの参照制御量
を減算してフィードバック量を出力する第2の減算処理
部、20は制御対象プロセスである。
【0004】また、F、Gc、Gm、Gpはそれぞれフ
ィルタ部12、操作部14、内部モデル16、制御対象
プロセス20の伝達関数、rは目標値、uは操作量、d
は例えば室内環境に対する室外環境等に相当する外乱、
yは制御量、ymは参照制御量、eはフィードバック量
である。
【0005】次に、このようなIMCコントローラの動
作を説明する。まず、第1の減算処理部13にて目標値
rからフィードバック量eが減算され、この結果がフィ
ルタ部12に出力される。次いで、操作部14にてフィ
ルタ部12の出力から操作量uが演算され、制御対象プ
ロセス20及びコントローラの内部モデル16へ出力さ
れる。そして、第2の減算処理部18にて制御対象プロ
セス20の制御量yから制御対象プロセス20の近似的
な動作をする内部モデル16からの参照制御量ymが減
算され、この結果がフィードバック量eとして第1の減
算処理部13へフィードバックされるフィードバック制
御系が構成されている。
【0006】このようなIMCコントローラの内部モデ
ル16は、制御対象プロセス20と全く同一になるよう
に数式表現されるのが理想的であり、また操作部14
は、内部モデル16の伝達関数の逆特性(1/Gm)に
なるのが理想的であるが、内部モデル16のむだ時間の
要素については逆数化は不可能なので、通常はむだ時間
の要素は無視する。よって、制御量yは、このような構
成により目標値r、外乱dから次式にて求めることがで
きる。 y=F×Gp×Gc×r/{1+F×Gc×(Gp−Gm)} +(1−F×Gm×Gc)×d/{1+F×Gc×(Gp−Gm)} ・・・(1)
【0007】ここで、内部モデル16の伝達関数Gmが
制御対象プロセス20の伝達関数Gpに等しく、操作部
14の伝達関数Gcが内部モデル16の伝達関数の逆数
(1/Gm=1/Gp)に等しい理想的な状態を仮定す
ると、式(1)は次式のようになる。 y=F×r+(1−F)×d ・・・(2)
【0008】更に、目標値rに急激な変化がない理想的
な条件であればフィルタ部12は不要となり、F=1に
できるので、制御量yは目標値rと等しくなり(y=
r)、外乱dの影響が全くない制御を実現できることに
なる。また、外乱dに着目すると、制御対象プロセス2
0と内部モデル16に大きなむだ時間があったとしても
両者は操作量uに対して同じ特性を示すので、第2の減
算処理部18の出力であるフィードバック量eは外乱d
のみとなり、外乱dを抑制できることが分かる。
【0009】このようなIMCコントローラは、通常、
制御対象プロセス20と内部モデル16の誤差が大きく
なったときの安定性を示すロバスト安定性、及び同様に
誤差が大きくなったときの性能を示すロバスト性能につ
いての設計条件に基づいて設計される。また、このよう
なモデル同定技術によって内部モデル16を決定したと
きに、内部モデル16の制御対象プロセス20に対する
モデル同定誤差はある程度避けられないが、このモデル
同定誤差の見積を誤ったときの制御は想定通りの動作に
ならないので、その場合の対策は制御の知識を有する専
門家によって行われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のIMCコントロ
ーラは以上のように構成されているので、内部モデル同
定に誤差があってその見積が不適当な場合、コントロー
ラは想定通りの動作にならず不安定となり、制御の知識
を有する専門家以外のオペレータはIMCコントローラ
の利用を断念しなければならないという問題点があっ
た。また、内部モデル同定に誤差がある場合は内部モデ
ルのゲインを修正することが特に有効であるが、ゲイン
修正のための具体的な指標はなく、試行錯誤によらなけ
ればならないという問題点があった。本発明は、上記課
題を解決するために、IMC構造を基礎とし制御対象プ
ロセスのモデル同定に誤差が含まれる場合でも制御の安
定化を図ることができる先行関数コントローラを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された制
御の目標値を伝達関数が時間遅れの特性で出力する目標
値フィルタ部と、目標値フィルタ部の出力からフィード
バック量を減算する第1の減算処理部と、第1の減算処
理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で出力する目標
値・外乱フィルタ部、先行関数パラメータに基づき制御
対象プロセスに出力する操作量を目標値・外乱フィルタ
部の出力より演算する操作部からなる操作量演算部と、
先行関数パラメータを記憶し新たな先行関数パラメータ
が入力されたときはこれに更新する先行関数記憶部と、
制御結果である制御対象プロセスの制御量より先に目標
値に追従して変化する先行追従量を先行関数パラメータ
に基づき操作量から演算する先行関数演算部と、制御対
象プロセスの制御量から先行関数演算部から出力された
先行追従量を減算してフィードバック量を出力する第2
の減算処理部と、制御対象プロセスをモデル同定して得
られたパラメータに基づき先行関数パラメータを算出し
て先行関数記憶部へ出力する先行関数パラメータ算出部
とを有するものである。
【0012】また、先行関数パラメータ算出部は制御対
象プロセスをモデル同定して得られたパラメータ中のゲ
インに1より大きな数を乗じた値を先行関数パラメータ
中のゲインとするものである。
【0013】また、先行関数パラメータ算出部は制御対
象プロセスをモデル同定して得られたパラメータ中の時
定数に1より小さな数を乗じた値を先行関数パラメータ
中の時定数とするものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、目標値が目標値フィルタ部に
入力され、第1の減算処理部にて目標値フィルタ部の出
力からフィードバック量が減算され、操作量演算部にて
第1の減算処理部の出力から操作量が演算されて制御対
象プロセス及び先行関数演算部へ出力される。次いで、
第2の減算処理部にて制御対象プロセスの制御量から先
行関数演算部からの先行追従量が減算され、この結果が
フィードバック量として第1の減算処理部へ出力される
フィードバック制御系が構成されている。そして、制御
対象プロセスをモデル同定して得られたパラメータに基
づき先行関数パラメータ算出部にて先行関数パラメータ
が算出され、このパラメータが先行関数記憶部に出力さ
れることにより先行関数パラメータが変更される。ま
た、先行関数パラメータ中のゲインは制御対象プロセス
をモデル同定して得られたパラメータ中のゲインに1よ
り大きな数を乗じて算出される。また、先行関数パラメ
ータ中の時定数は制御対象プロセスをモデル同定して得
られたパラメータ中の時定数に1より小さな数を乗じて
算出される。
【0015】
【実施例】図1は本発明の1実施例を示す先行関数コン
トローラのブロック図、図2はこの先行関数コントロー
ラを用いた制御系のブロック線図、図3はこのコントロ
ーラの目標値追従性の例を示す図である。図1におい
て、1は図示しないオペレータによって設定された目標
値rをこのコントローラに入力する目標値入力部、2は
目標値入力部1からの目標値rを伝達関数が1次遅れの
特性で出力する目標値フィルタ部、3は目標値フィルタ
部2の出力からフィードバック量eを減算する第1の減
算処理部である。
【0016】また、4は後述する先行関数記憶部からの
パラメータに基づいて第1の減算処理部3の出力から操
作量uを演算する操作量演算部、5は操作量演算部4か
ら出力された操作量uを図1では図示しない制御対象プ
ロセスへ出力する信号出力部、6aは後述する先行関数
パラメータを記憶する先行関数記憶部、6bは先行関数
記憶部6aから出力されたパラメータに基づいて制御対
象プロセスの制御量yより先に目標値rに追従変化する
ような先行追従量yfを出力する先行関数演算部、7は
制御対象プロセスからの制御量yをこのコントローラに
入力する制御量入力部である。
【0017】また、8は制御量入力部7から出力された
制御量yから先行関数演算部6bから出力された先行追
従量yfを減算してフィードバック量eを出力する第2
の減算処理部、9は制御対象プロセスをモデル同定して
得られたパラメータが入力されるプロセスパラメータ入
力部、10はプロセスパラメータ入力部9から出力され
たパラメータに基づき先行関数パラメータを算出してこ
のパラメータを先行関数記憶部6aに出力することによ
り先行関数パラメータを変更させる先行関数パラメータ
算出部である。
【0018】図2において、4aは操作量演算部4の内
部にあって、第1の減算処理部3の出力を伝達関数が1
次遅れの特性で出力する目標値・外乱フィルタ部、4b
は同じくその内部にあって目標値・外乱フィルタ部4a
の出力から操作量uを演算する操作部、6は先行関数記
憶部6a及び先行関数演算部6bからなる先行関数部、
F1、F2、Gfはそれぞれ目標値フィルタ部2、目標
値・外乱フィルタ部4a、先行関数部6の伝達関数であ
る。
【0019】図2は図1の目標値フィルタ部2、第1の
減算処理部3、操作量演算部4、先行関数記憶部6a、
先行関数演算部6b、及び第2の減算処理部8からなる
このコントローラの基本構成に、制御対象プロセス2
0、外乱dを含めて制御系として書き直したものであ
る。また、図3では時間0においてステップ入力である
目標値rが入力されて操作量演算部4から操作量uが制
御対象プロセス20に出力され、その結果制御量yが目
標値rに追従変化し最終的に目標値rと一致して整定状
態となる様子が示されている。
【0020】そして、本実施例のコントローラは、図2
に示すように図10のIMCコントローラに目標値フィ
ルタ部2を追加し内部モデル16を先行関数部6に置き
換えた構成でありIMC構造を基礎としていると言える
が、従来のIMCの内部モデル16は制御対象プロセス
20をモデル同定した結果をそのまま使用する。よっ
て、IMCの内部モデル16は、制御対象プロセス20
の近似的な動作をして制御量yに相当する参照制御量y
mを出力する。
【0021】これに対して後述する伝達関数Gfの特性
を有する先行関数部6は、図3に示すように制御対象プ
ロセス20の制御量yより先に目標値rに追従変化する
ような先行追従量yfを出力する。よって、このような
先行関数部6を用いた制御構造のコントローラを先行関
数コントローラと称している。
【0022】次に、このような先行関数コントローラの
動作について、まずフィードバック制御系としての動作
について説明する。目標値rは、このコントローラのオ
ペレータ等によって設定され、目標値入力部1を介して
目標値フィルタ部2に入力される。目標値フィルタ部2
は、目標値rをその時定数をT1とする次式のような伝
達関数F1の特性で出力する。 F1=1/(1+T1×s) ・・・(3)
【0023】次に、第1の減算処理部3は、この目標値
フィルタ部2の出力から第2の減算処理部8から出力さ
れるフィードバック量eを減算する。操作量演算部4内
の目標値・外乱フィルタ部4aは、第1の減算処理部3
の出力をその時定数をT2とする次式のような伝達関数
F2の特性で出力する。 F2=1/(1+T2×s) ・・・(4)
【0024】また、同じく操作量演算部4内の操作部4
bは、目標値・外乱フィルタ部4aの出力から操作量u
を演算するが、その伝達関数Gcは先行関数記憶部6a
から出力された先行関数パラメータである先行関数部6
のゲイン及び時定数により次式となる。 Gc=(1+Tf×s)/Kf ・・・(5) ここで、Kf、Tfはそれぞれ先行関数部6のゲイン、
時定数である。
【0025】よって、操作量演算部4全体としての伝達
関数は次式となる。 F2×Gc=(1+Tf×s)/{Kf×(1+T2×s)}・・・(6) このようにして、第1の減算処理部3の出力から操作量
uが演算されて信号出力部5を介して制御対象プロセス
20へ出力され、また先行関数演算部6bへ出力され
る。
【0026】そして、先行関数部6は、先行関数記憶部
6aに記憶されたゲインKf、時定数Tf、及びむだ時
間Lfからなる先行関数パラメータによって、その出力
である先行追従量yfが制御対象プロセス20の制御量
yより先に目標値rに追従変化するようにしたものであ
り、先行関数演算部6bにて操作量演算部4から出力さ
れた操作量uから先行追従量yfを演算する。この先行
関数部6の先行追従伝達関数Gfは次式となる。 Gf=Kf×exp(−Lf×s)/(1+Tf×s) ・・・(7)
【0027】次に、第2の減算処理部8は、制御量入力
部7を介して入力された制御対象プロセス20からの制
御量yから先行関数演算部6bからの先行追従量yfを
減算してフィードバック量eを出力する。そして、この
フィードバック量eが上記のように第1の減算処理部3
に入力される。これで、この先行関数コントローラのフ
ィードバック制御系が成立する。
【0028】なお、本実施例の先行関数コントローラに
よる制御系は、図10の例の制御系において、フィルタ
部12を目標値・外乱フィルタ部4aにし、目標値rに
対して目標値フィルタ部2を追加した制御系に相当する
ので、式(1)から制御量yは次式となる。 y=F1×F2×Gp×Gc×r/{1+F2×Gc×(Gp−Gf)} +(1−F2×Gf×Gc)×d/{1+F2×Gc×(Gp−Gf)} ・・・(8)
【0029】このような制御系において、プロセスパラ
メータ入力部9、先行関数パラメータ算出部10は以下
のようにして先行関数部6のゲインKf、時定数Tf、
及びむだ時間Lfを決定する。
【0030】まず、制御対象プロセス20は、1次遅れ
とむだ時間の要素を有するものとしてその伝達関数Gp
を次式のような近似伝達関数で表現することができる。 Gp=Kp×exp(−Lp×s)/(1+Tp×s) ・・・(9) ここで、Kp、Lp、Tpは制御対象プロセス20をモ
デル同定した結果得られた制御対象プロセス20のゲイ
ン、むだ時間、時定数である。
【0031】プロセスパラメータ入力部9には、制御対
象プロセス20をモデル同定して得られたこれらのゲイ
ンKp、時定数Tp、むだ時間Lpが外部から入力され
る。次に、先行関数パラメータ算出部10は、プロセス
パラメータ入力部9から出力されたゲインKp、時定数
Tp、むだ時間Lpに基づいて先行関数パラメータを次
式のように決定する。
【0032】 Kf=α×Kp ・・・(10) Tf=β×Tp ・・・(11) Lf=Lp ・・・(12) α、βは比例定数であり、α>1、β<1である。
【0033】ここで、この先行関数コントローラのロバ
スト安定条件は次式のように表すことができる。 {1/(1+ω2 ×T221/2 } ×|(Kp/Kf)×(1+ω2 ×Tf×Tp)/(1+ω2 ×Tp2 )−1 +i×(Kp/Kf)×ω×(Tf−Tp)/(1+ω2 ×Tp2 )| <1 ・・・(13) ωは入力目標値rの周波数、iは虚数単位である。
【0034】式(13)より制御の安定性を確保するた
めには目標値・外乱フィルタ部4aの時定数T2を大き
くすれば良いことが分かるが、制御量yの立ち上がりが
遅くなってしまう。そこで、制御対象プロセス20の真
のパラメータとそれをモデル同定したパラメータKp、
Tp、Lpが極端に異ならない範囲であれば、式(1
3)よりKf≧Kp、Tf≦Tpであることが好まし
い。
【0035】よって、先行関数パラメータ算出部10
は、式(10)〜(12)によりパラメータを設定する
こととなるが、これは前述のように先行関数部6の先行
追従量yfが制御対象プロセス20の制御量yに先行し
て目標値rに追従変化するようにパラメータを設定する
ことを意味する。
【0036】そして、このように決定された先行関数部
6のゲインKf、時定数Tf、及びむだ時間Lfが先行
関数パラメータ算出部10から先行関数記憶部6aに出
力され、先行関数記憶部6aに記憶されているパラメー
タが新たに入力されたパラメータに更新される。こうし
て、先行関数部6の決定、変更が行われる。
【0037】この先行関数部6の決定、変更は制御対象
プロセス20がモデル同定されたパラメータがプロセス
パラメータ入力部9に入力される度に行われる。したが
って、本実施例の先行関数コントローラは、IMCの内
部モデル16の代わりに安定性を向上させる先行関数部
6を用いるので、制御対象プロセス20のモデル同定に
誤差があっても安定な制御を行うことができる。
【0038】なお、本実施例においては、先行関数部6
の先行追従伝達関数Gfは式(7)に示すように式
(9)の制御対象プロセス20の近似伝達関数に似た1
次遅れとむだ時間の特性で定義されているが、制御対象
プロセス20の制御量yより先に目標値rに追従するよ
うな先行追従量yfを出力することができれば式(7)
以外の例えば2次遅れ以上の高次遅れの伝達関数であっ
ても良い。また、本実施例では先行関数部6のゲインK
f、時定数Tfをプロセスパラメータに基づいて決定、
変更しているが、ゲインKf又は時定数Tfのどちらか
のみ変更する形でも効果を得ることができる。
【0039】図4は本実施例の先行関数コントローラ及
び従来のIMCコントローラをタンク内の液面の高さの
制御に使用したときの目標値追従性を示す図であり、y
1は先行関数コントローラによる制御量y、y2はIM
Cコントローラによる制御量y、ymはIMCコントロ
ーラの内部モデルから出力された参照制御量である。図
4は0秒にて目標値r(一点鎖線)を液面の高さ4cm
というステップ入力として入力し、その制御結果の液面
の高さである制御量y(実線)を求めたシミュレーショ
ン結果である。また、ここでのIMCコントローラは、
図2における先行関数部6を内部モデルに置き換えたも
のを用いている。
【0040】ここで、タンク内の液体という制御対象プ
ロセス20のゲインを4、時定数を10秒、むだ時間を
20秒とし、制御対象プロセス20をモデル同定した結
果得られたゲインKpを4、時定数Tpを10秒、むだ
時間Lpを20秒とする。よって、本実施例の先行関数
部6のパラメータは、先行関数パラメータ算出部10の
比例定数をα=1.5、β=0.7とすると、上記の通
りモデル同定されたパラメータからゲインKfが6、時
定数Tfが7秒、むだ時間Lfが20秒となる。
【0041】そして、IMCの内部モデルは制御対象プ
ロセス20をモデル同定した結果をそのまま用いるの
で、ゲインが4、時定数が10秒、むだ時間が20秒で
ある。また、先行関数コントローラ及びIMCコントロ
ーラにおける目標値フィルタ部2の時定数T1を24
秒、目標値・外乱フィルタ部4aの時定数T2を6秒と
する。つまり、この図4の例はモデル同定に誤差がない
ときを示している。
【0042】また、図5〜8も図4と同様に本実施例の
先行関数コントローラ及び従来のIMCコントローラの
目標値追従性を示す図である。何れの例も下記に示すパ
ラメータ以外は図4の例と同じ値を用い、IMCの内部
モデルはモデル同定の結果をそのまま用いている。
【0043】図5では制御対象プロセス20をモデル同
定した結果のゲインKpを6とし、先行関数部6のゲイ
ンKfは9である。よって、内部モデル同定においてゲ
インKpを大きめに誤って同定したときを示している。
また、図6ではゲインKpが2、先行関数部6のゲイン
Kfが3であり、ゲインKpを小さめに誤って同定した
ときを示している。
【0044】また、図7ではモデル同定した結果の時定
数Tpを15秒とし、先行関数部6の時定数Tfは1
0.5秒である。よって、内部モデル同定において時定
数Tpを大きめに誤って同定したときを示している。ま
た、図8では時定数Tpが5秒、先行関数部6の時定数
Tfが3.5秒であり、時定数Tpを小さめに誤って同
定したときを示している。
【0045】図4〜8に示すように、本実施例の先行関
数コントローラによればモデル同定に誤差があっても安
定した制御応答が得られることが分かる。これに対して
従来のIMCコントローラは、特に図6のようにゲイン
Kpを小さめに誤って同定したときにその制御が振動的
な不安定状態となる。
【0046】上記のような不安定な状態は通常IMCで
行われているようなフィルタ時定数による調整では充分
に解決できない。図9はフィルタ時定数を調整した従来
のIMCコントローラの目標値追従性を示す図である。
図9は図6の例において目標値フィルタ部2の時定数T
1を48秒、目標値・外乱フィルタ部4aの時定数T2
を12秒と倍に変更した例であるが、振動的な応答が減
少する程度である。また、このときは全ての場合におい
て制御応答の立ち上がりが遅くなってしまう。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、先行関数記憶部、先行
関数演算部、及び先行関数パラメータ算出部を設けるこ
とにより、先行関数演算部が制御対象プロセスの制御量
より先に目標値に追従変化して制御の安定化を確保する
先行追従量を出力するので、制御対象プロセスのモデル
同定に誤差が含まれる場合でも精度と信頼性の高い制御
を行うことができ、制御対象プロセスの特性変化にも対
応することができる。また、制御対象プロセスの同定誤
差によるトラブルの発生を防ぐことができるので、制御
の専門的知識のないオペレータの作業負担を軽減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す先行関数コントローラ
のブロック図である。
【図2】図1の先行関数コントローラを用いた制御系の
ブロック線図である。
【図3】図1の先行関数コントローラの目標値追従性の
例を示す図である。
【図4】図1の先行関数コントローラ及び従来のIMC
コントローラの目標値追従性を示す図である。
【図5】図1の先行関数コントローラ及び従来のIMC
コントローラにおける目標値追従性の他の例を示す図で
ある。
【図6】図1の先行関数コントローラ及び従来のIMC
コントローラにおける目標値追従性の他の例を示す図で
ある。
【図7】図1の先行関数コントローラ及び従来のIMC
コントローラにおける目標値追従性の他の例を示す図で
ある。
【図8】図1の先行関数コントローラ及び従来のIMC
コントローラにおける目標値追従性の他の例を示す図で
ある。
【図9】従来のIMCコントローラにおける目標値追従
性の他の例を示す図である。
【図10】従来のIMCコントローラを用いた制御系の
ブロック線図である。
【符号の説明】
1 目標値入力部 2 目標値フィルタ部 3 第1の減算処理部 4 操作量演算部 4a 目標値・外乱フィルタ部 4b 操作部 6 先行関数部 6a 先行関数記憶部 6b 先行関数演算部 8 第2の減算処理部 9 プロセスパラメータ入力部 10 先行関数パラメータ算出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された制御の目標値を伝達関数が時
    間遅れの特性で出力する目標値フィルタ部と、 前記目標値フィルタ部の出力からフィードバック量を減
    算する第1の減算処理部と、 第1の減算処理部の出力を伝達関数が時間遅れの特性で
    出力する目標値・外乱フィルタ部、先行関数パラメータ
    に基づき制御対象プロセスに出力する操作量を目標値・
    外乱フィルタ部の出力より演算する操作部からなる操作
    量演算部と、 前記先行関数パラメータを記憶し新たな先行関数パラメ
    ータが入力されたときはこれに更新する先行関数記憶部
    と、 制御結果である制御対象プロセスの制御量より先に前記
    目標値に追従して変化する先行追従量を先行関数パラメ
    ータに基づき前記操作量から演算する先行関数演算部
    と、 制御対象プロセスの制御量から前記先行関数演算部から
    出力された先行追従量を減算して前記フィードバック量
    を出力する第2の減算処理部と、 制御対象プロセスをモデル同定して得られたパラメータ
    に基づき先行関数パラメータを算出して前記先行関数記
    憶部へ出力する先行関数パラメータ算出部とを有するこ
    とを特徴とする先行関数コントローラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の先行関数コントローラに
    おいて、 先行関数パラメータ算出部は制御対象プロセスをモデル
    同定して得られたパラメータ中のゲインに1より大きな
    数を乗じた値を先行関数パラメータ中のゲインとするこ
    とを特徴とする先行関数コントローラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の先行関数コントローラに
    おいて、 先行関数パラメータ算出部は制御対象プロセスをモデル
    同定して得られたパラメータ中の時定数に1より小さな
    数を乗じた値を先行関数パラメータ中の時定数とするこ
    とを特徴とする先行関数コントローラ。
JP20371193A 1993-07-27 1993-07-27 先行関数コントローラ Pending JPH0744206A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20371193A JPH0744206A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 先行関数コントローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20371193A JPH0744206A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 先行関数コントローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0744206A true JPH0744206A (ja) 1995-02-14

Family

ID=16478589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20371193A Pending JPH0744206A (ja) 1993-07-27 1993-07-27 先行関数コントローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0744206A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113672007A (zh) * 2021-02-03 2021-11-19 广东电网有限责任公司珠海供电局 一种镜头温升控制方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113672007A (zh) * 2021-02-03 2021-11-19 广东电网有限责任公司珠海供电局 一种镜头温升控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2203560A1 (en) A variable horizon predictor for controlling dead time dominant processes, multivariable interactive processes, and processes with time variant dynamics
CN103718118A (zh) 自适应控制装置及自适应控制方法及注射成型机的控制装置及控制方法
CN115437425B (zh) 温度控制方法、装置、设备以及存储介质
US5544039A (en) Process control system
JP2003195905A (ja) 制御装置および温度調節器
JPH0744206A (ja) 先行関数コントローラ
JP3107800B2 (ja) 制御システム
JP2844289B2 (ja) Imcコントローラ
JPH08110802A (ja) Pidコントローラ
JP3259118B2 (ja) コントローラ
JPH06266411A (ja) Imcコントローラ
JP3223339B2 (ja) コントローラ
JP2758246B2 (ja) オートチューニングコントローラ
JPH0793005A (ja) コントローラ
JPH07191709A (ja) モデル予測制御のパラメータ設定方法
JPH0250701A (ja) 適応制御方法
JPH06337704A (ja) Imcコントローラ
JPS63165903A (ja) 適応制御装置
JPH07104805A (ja) 半導体製造装置の制御装置の制御方法及びその制御装置
JPH0535306A (ja) むだ時間補償制御装置
JPH06289909A (ja) Imcコントローラ
JPH06274202A (ja) Imcコントローラ
JPH10143205A (ja) Sacコントローラ
JP2828768B2 (ja) ファジィ知識構築装置
JPH0876811A (ja) プロセス制御装置