JPH0745725A - 不揮発性半導体記憶装置及びその形成方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその形成方法

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JPH0745725A
JPH0745725A JP18460593A JP18460593A JPH0745725A JP H0745725 A JPH0745725 A JP H0745725A JP 18460593 A JP18460593 A JP 18460593A JP 18460593 A JP18460593 A JP 18460593A JP H0745725 A JPH0745725 A JP H0745725A
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JP
Japan
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insulating film
gate electrode
film
gas
floating gate
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JP18460593A
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Hisashi Fukuda
永 福田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層間絶縁膜へのリン原子の拡散を抑制し、層
間絶縁膜と浮遊ゲート電極との界面の整合性及び層間絶
縁膜の膜厚の均一性に優れた不揮発性半導体記憶装置を
提供する。 【構成】 この発明の不揮発性半導体記憶装置の構造に
よれば、層間絶縁膜21aを、下層側から順に第1絶縁
膜16aと第2絶縁膜18aと第3絶縁膜20aとの積
層構造とし、この第1絶縁膜16aをオキシナイトライ
ド(SiOX NY)膜とする。また、第2絶縁膜18a
をシリコン窒化膜、第3絶縁膜20aを二酸化シリコン
膜とする。また、不揮発性半導体記憶装置の形成方法に
よれば、浮遊ゲート電極14a上に窒素含有の反応性ガ
スを用いた加熱処理によって第1絶縁膜を形成する。そ
の後、この第1絶縁膜上にシランガスとアンモニヤガス
との混合ガスとを用いた加熱処理によって第2絶縁膜を
形成する。更に、第2絶縁膜上に酸素ガスと水素ガスと
を用いて加熱処理によって第3絶縁膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気的に情報の書き
込み及び消去が可能で、かつ、情報の保持に外部より電
力を与える必要のない記憶効果を具えた不揮発性半導体
記憶装置(所謂EEPROM)及びその形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の不揮発性半導体記憶装置は、例え
ば文献I(文献I:「月刊Semiconductor
World」、1991年、4月号、P.94〜9
8、プレスジャナール)に開示されている。
【0003】図7(A)及び(B)は、文献Iに開示さ
れている不揮発性記憶装置の構造の一例をそれぞれ示し
ている。
【0004】先ず、図7(A)の構造は、ETOX(E
PROM with TunnelOxide)セルと
も呼ばれ、セルの構成は以下の通りである。
【0005】このETOXセルの構成によれば、30は
P導電型半導体基板、32はトンネル酸化膜、34は浮
遊ゲート電極、36は層間絶縁膜、38は制御ゲート電
極、40はn+ 型のソース領域、42はn+ 型のドレイ
ン領域、44はn- 型のソース領域及び46は、p+ 型
のドレイン領域である。
【0006】このETOXセルは、構造的に見ればEP
ROMと同一であるが、セルのトンネル酸化膜32を1
0nm(ナノメートル)程度に形成した点に特徴があ
る。また、n+ 型ソース領域40の下面には、バンド間
のトンネルリークを抑制するため、n- 型ソース領域4
4を具えている。一方、n+ 型ドレイン領域42の下面
には書き込みの効率向上を図るため、p+ 型ドレイン領
域46を具えている。
【0007】ソース領域40、44とドレン領域42、
46との間には、チャネル領域48が形成されている。
このチャネル領域48を有する基板30上には、トンネ
ル酸化膜32、浮遊ゲート電極34、層間絶縁膜36及
び制御ゲート電極38がそれぞれ積層されている。な
お、基板30上に設けられたトンネル酸化膜32は、ソ
ース領域40及びドレイン領域42のそれぞれの一部分
とも接して設けられている。
【0008】次に、近年、不揮発性半導体記憶装置(以
下、EEPROMと称する。)の主流となりつつあるE
TOXセルを用いてセルの動作方法を簡単に説明する。
【0009】ETOXセルの書き込み動作は、ドレイン
領域42から浮遊ゲート電極34への電子の注入によっ
て行う。すなわち、制御ゲート38とドレイン領域42
に高電圧を印加すると、チャネルの近傍に発生するホッ
トエレクトロン(熱電子)が浮遊ゲート34に注入さ
れ、これにより、制御ゲート電極からみたしきい値電圧
が高い状態(“0”状態)となる。一方、消去は、浮遊
ゲート中の電子をトンネル酸化膜32を通ってソース領
域40へ抜き取ることによって行う。すなわち、制御ゲ
ート電極38を接地電位(0V)とし、かつソース領域
40に正の高電圧を印加する。このとき、トンネル酸化
膜32を通してトンネル電流が浮遊ゲート34からソー
ス領域40側へ流れ、浮遊ゲート電極中の電子が抜き取
られる。このとき、しきい値電圧は低い状態(“1”状
態)となる。また、読出しは、制御ゲート電極38に高
電位を印加し、かつメモリセルを選択してドレイン領域
42に熱電子を発生させないように十分に低い電圧を印
加しておき、メモリセルトランジスタのしきい値電圧の
差に応じて“1”または“0”状態を読み取る。
【0010】次に、図7の(B)を参照してMONOS
(Metal Oxide Nitride Oxid
e Silicon)型のセル構造を簡単に説明する。
【0011】このMONOS型セルの構成は、以下の通
りである。50はP型半導体基板、52はトンネル酸化
膜、54は浮遊ゲート電極、56は層間絶縁膜、58は
制御ゲート電極、60はSiO2 膜、62はn+ 型ソー
ス領域及び64はn+ 型ドレイン領域である。また、こ
のMONOS型のセルの特徴としては、トンネル酸化膜
及び浮遊ゲート電極と制御ゲート電極間の層間絶縁膜に
ONO(Oxide−Nitride−Oxide)膜
を設けた点にある。
【0012】更に、層間絶縁膜にONO膜を設けた例と
しては、文献IIに開示されたEPROM構造のセルが
ある(文献II:「Physical Origin
ofLong Term Charge Loss i
n Floating−Gate EPROM wit
h an Interpoly Oxide−Nitr
ide−Oxide Stacked Dielect
ric」、IEEE、ELECTRON DEVICE
LETTERS、Vol.12、No.2、FEBR
UARY 1991)。
【0013】図8を参照して文献IIに開示されている
ONO膜型のEPROMのセル構造につき簡単に説明す
る。
【0014】このEPROMの構成は、上述した図7の
(A)のETOXセルタイプとほぼ同一の形状をしてお
り、異なる点は、以下の通りである。
【0015】35はONO(Oxide−Nitrid
e−Oxide)膜であり、41はN++導電型のソース
領域、43はN++導電型のドレイン領域で構成されてい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のONO膜型の不揮発性記憶装置であっても層間
絶縁膜の形成のとき、高温熱処理によって(例えば酸素
ガス中で1000℃、10分間)行われるため、浮遊ゲ
ート電極中に含まれているリン(P)が層間絶縁膜中に
侵入し、膜厚が不均一になるという問題があった。この
様子を図9(A)と(B)を参照して説明する。半導体
基板30上にトンネル酸化膜32を設け、この酸化膜3
2上に浮遊ゲート電極34を設けて得られた図9の
(A)に示す構造体では、浮遊ゲート電極34の表面が
平坦になっている。しかし、浮遊ゲート電極34上に層
間絶縁膜36を形成すると浮遊ゲート電極34中に結晶
粒界35が成長してしまうため、浮遊ゲート電極34と
層間絶縁膜36との界面部分にリン(P)が偏析する。
更に、偏析したリン(P)の一部は、絶縁膜形成過程に
おいて層間絶縁膜36中に取り込まれる。このため、層
間絶縁膜36には、所々に膜厚の薄い領域37が形成さ
れる。従って、従来の層間絶縁膜の膜厚を均一にするこ
とが難しかった。
【0017】また、層間絶縁膜36に拡散したリン原子
は、正電荷を捕獲するため、層間絶縁膜のエネルギーバ
ンドが曲がり、電位障壁の高さが低下する。このため、
浮遊ゲート電極34中に蓄積されている電子が容易に制
御ゲート電極38側に移動し、データの保持特性が劣化
して、最適なデータの書き換え動作ができなくなる。こ
の理由については後述することにする。
【0018】このため、層間絶縁膜へのリン原子の拡散
を防止する方法が従来いくつか考えられてきた。その1
つに、層間絶縁膜の形成の際に、熱処理温度を下げる方
法がある。しかし、不揮発性半導体記憶装置の層間絶縁
膜は、通常、熱酸化法を用いて形成されるため、成膜温
度を低くした場合、浮遊ゲート電極と層間絶縁膜の界面
の整合性及び層間絶縁膜の膜厚自体の均一性が悪くなる
という問題がある。
【0019】他方、浮遊ゲート電極中に含まれるリン
(P)の濃度を低く抑える方法がある。しかし、浮遊ゲ
ート電極にドーピングするリン(P)の濃度を下げるこ
とは、浮遊ゲート電極の電気抵抗を高めることになり、
おのずから限界がある。Pの濃度は1019原子/cm3
以下に下げることができない。
【0020】この発明は、上述した問題点に鑑み行われ
たものであり、すなわち、この発明の目的は、層間絶縁
膜へのリン原子の拡散を抑制し、層間絶縁膜と浮遊ゲー
ト電極との界面の整合性及び層間絶縁膜の膜厚の均一性
の優れた不揮発性半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この発明の不揮発性半導体記憶装置の構成によれ
ば、トンネル酸化膜と、浮遊ゲート電極と、層間絶縁膜
と、制御ゲート電極とを具える不揮発性半導体記憶装置
において、前記層間絶縁膜を、下層側から順に第1絶縁
膜と第2絶縁膜と第3絶縁膜との積層構造として、前記
第1絶縁膜をオキシナイトライド(SiOX NY )膜と
することを特徴とする。
【0022】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、前記第2絶縁膜をシリコン窒化膜とするのが良い。
【0023】また、この発明の実施に当たり、好ましく
は、この第3絶縁膜を二酸化シリコン膜とするのが良
い。
【0024】また、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の形成方法によれば、トンネル酸化膜と、浮遊ゲート電
極と、層間絶縁膜と、制御ゲート電極とを具える不揮発
性半導体記憶装置の形成方法において、(a)前記浮遊
ゲート電極上に窒素(N)含有の反応性ガスを用いた加
熱処理によって第1絶縁膜を形成する工程と、(b)そ
の後、前記第1絶縁膜上にシリコン含有IV族水素ガス
とアンモニア(NH3 )ガスとの混合ガスを用いた加熱
処理によって第2絶縁膜を形成する工程と、(c)続い
て、前記第2絶縁膜上に酸素(O2 )ガスと水素
(H2 )ガスとを用いた加熱処理によって第3絶縁膜を
形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0025】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、前記窒素(N)含有の反応性ガスとして一酸化二窒
素(N2 O)ガスを用いるのが良い。
【0026】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、前記窒素(N)含有の反応性ガスとしてアンモニア
(NH3 )ガスと酸素(O2 )ガスとの混合ガスを用い
るのが良い。
【0027】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、前記シリコン含有IV族水素ガスとしてSi
2 H6 、Si(CH3 )H3 、Si3 H8 、Si(CH
3 )2 H2、Si(CH3 )3 H、Si(CH3 )4 、
Si2 (CH3 )6 、Si(CH3)3 F及びSi(C
H3 )2 F2 のガス群の中から選ばれた1種類のガスま
たは2種類以上のガスからなる混合ガスとするのが良
い。
【0028】
【作用】上述したこの不揮発性半導体記憶装置によれ
ば、層間絶縁膜を、下層側から順に第1絶縁膜と第2絶
縁膜と第3絶縁膜との積層構造とし、この第1絶縁膜を
オキシナイトライド(SiOX NY )膜としている。た
だし、SiOX NY のX及びYは、組成比を表す値で
X、Yともに0よりも大きい値とする。このオキシナイ
トライド膜は、浮遊ゲート電極中のリン原子の拡散を抑
制する作用をする。このため、浮遊ゲート電極中のリン
(P)原子によって結晶粒界が発生してもオキシナイト
ライド膜が上層の第2絶縁膜中へのリン原子の拡散をブ
ロックするため、この第2絶縁膜には凹凸が発生せず、
従って、層間絶縁膜と浮遊ゲート電極との整合性が良く
なり、かつ、膜厚も均一となる。
【0029】従って、第2絶縁膜をシリコン窒化膜と
し、また、この第2絶縁膜上に第3絶縁膜をもって二酸
化シリコン層を形成した場合であっても、浮遊ゲート電
極中のリン原子は下層絶縁膜で抑制されるため、これら
絶縁膜から成る層間絶縁膜の膜厚を任意の厚さを均一に
制御することができる。
【0030】また、この不揮発性半導体記憶装置の形成
方法によれば、オキシナイトライド膜を、窒素含有の反
応性ガスを用いて加熱処理して形成している。このオキ
シナイトライド(SiOX NY )膜がリン原子が上側の
第2絶縁膜中へ拡散するのを防止するので、オキシナイ
トライド膜自体の表面に、凹凸が発生するのを抑えるこ
とができ、従って、膜厚も均一となる。従って、このオ
キサイトライド膜上に順次に第2及び第3絶縁膜を形成
しても、これら絶縁膜の膜厚を均一にできる。
【0031】また、好ましくは、窒素含有の反応性ガス
として一酸化二窒素(N2 O)を用いてオキシナイトラ
イド膜を形成するのが良い。
【0032】また、窒素含有の反応性ガスとしてアンモ
ニア(NH3 )ガスと酸素(O2 )ガスとの混合ガスを
用いてオキナイトライド膜を形成するのが良い。
【0033】
【実施例】以下、この発明の電気的に情報に書き換えの
できる不揮発性半導体記憶装置(以下、EEPROMと
称する。)の構造を図1を参照して説明する。しかしな
がら、各図は、この発明が理解できる程度に各構成成分
の形状、大きさ、及び配置を概略的に示してあるにすぎ
ない。また、各図は、EEPROMの要部断面構造の一
部を示している。
【0034】図1は、この発明の実施例のEEPROM
の主要構造を示した断面図である。ここでは、第1絶縁
膜を下層絶縁膜とし、第2絶縁膜を中間絶縁膜とし及び
第3絶縁膜を上層絶縁膜として層間絶縁膜を形成した例
につき説明する。
【0035】先ず、第1導電型の半導体基板10として
p導電型半導体基板(以下、基板と称する。)を用い
る。この基板10は、例えば比抵抗が3Ω・cm〜5Ω
・cm、結晶面の方位を(100)面とする。この基板
10上にトンネル酸化膜12a、浮遊ゲート電極14
a、層間絶縁膜21a及び制御ゲート電極22aがそれ
ぞれ積層されている。なお、層間絶縁膜21aは、浮遊
ゲート電極14aの下層から順にオキシナイトライド膜
としての下層絶縁膜16a、中間絶縁膜18a及び上層
絶縁膜20aを順次積層させて設けてある。更に、基板
10には、第2導電型の第1不純物領域24及び第2不
純物領域26を具えている。
【0036】次に、図2の(A)〜(C)、図3の
(A)〜(C)及び図4の(A)〜(B)とを参照して
この発明の実施例の製造工程につき説明する。なお、こ
の実施例に用いた薄膜形成装置は、CVD(化学気相成
長)装置である。また、酸化膜の形成には、酸化膜形成
装置を用いる。
【0037】先ず、基板10を任意好適な洗浄液を用い
て洗浄して基板10に付着している不純物を除去した
後、洗浄済の基板10を、ただちに任意好適な酸化膜形
成反応炉(図示せず)内に搬入する。
【0038】その後、反応炉内に酸素ガスを導入し、約
900℃、20分間の加熱を行って基板10上にトンネ
ル酸化膜12を形成する(図2の(A))。このトンネ
ル酸化膜12は、例えばSiO2 で形成されており、膜
厚を例えば約110A°(記号A°はオングストローム
を表す。)とする。
【0039】続いて、図2の(A)の構造体を、直ちに
薄膜形成用CVD装置(図示せず)に載置する。その
後、反応炉内に、例えばシラン(SiH4 )ガスとホス
フィン(PH3 )ガスを所定の流量比(例えば3:1)
導入しながら、加熱温度を例えば約600℃とし、30
分間の熱処理を行う。この熱処理により、浮遊ゲート電
極用予備層14が形成される(図2の(B))。この浮
遊ゲート電極用予備層14は、リン(P)がドープされ
た多結晶シリコン層となり、好ましくは、その膜厚を約
1000A°とする。
【0040】次に、図2の(B)に示す構造体に対し
て、酸化膜形成反応炉を用いて窒素(N)含有の反応性
ガス、例えば一酸化二酸化窒素(N2 O)ガスを用いて
反応炉内で例えば1000℃、120秒間の加熱処理を
行って下層絶縁膜16を形成する(図2の(C))。こ
のとき下層絶縁膜16中には、窒素(N)原子が3原子
%〜5原子%含むオキシナイトライド(SiOX NY )
膜が形成される。ただし、SiOX NY のX及びYは、
組成比を表す値でX、Yともに0より大きい値とする。
この下層絶縁膜16をオキシナイトライド膜とも称す
る。このオキシナイトライド膜16の膜厚を約50A°
とする。
【0041】続いて、CVD装置を用いて、例えばLP
CVD(減圧CVD)法により反応炉内にシラン(Si
H4 )ガスとアンモニア(NH3 )ガスとを混合した混
合ガスを用いて約700℃、20分間の加熱処理を行
う。このときSiH4 ガスとNH3 ガスの混合比を、例
えば4:1とする。このようにしてオキシナトライド膜
16上に中間絶縁膜18を形成する(図3の(A))。
この中間絶縁膜18をシリコン窒化膜(Si3 N4 膜)
とも称する。このとき形成されたシリコン窒化膜18の
膜厚を約100A°とする。その後、シリコン窒化膜1
8をパロジェニック法を用いて酸化させ、約30A°程
度の膜厚の上層絶縁膜20を形成する(図3の
(B))。なお、ここでは、下層絶縁膜16、中間絶縁
膜18及び上層絶縁膜20を総称して層間絶縁膜用予備
層21と称する。
【0042】次に、任意好適な方法を用いて上層絶縁膜
20上に制御ゲート電極用予備層22を形成する(図3
の(C))。この制御ゲート電極用予備層22の材料を
例えばポリシコンとする。
【0043】次に、任意好適な方法を用いて制御ゲート
電極用予備層22の一部をマスキングし、ホトエッチン
グ及びドライエッチング法によって図4の(A)の構造
体を得る。このとき残存した22a、20a、18a、
16a、14aお及び12aを、それぞれ制御ゲート電
極、上層絶縁膜、中間絶縁膜、下層絶縁膜、浮遊ゲート
電極及びトンネル酸化膜と称する。なお、このとき形成
された下層絶縁膜16a、中間絶縁膜18a及び上層絶
縁膜20aを総称して層間絶縁膜21aと称する。
【0044】次に、トンネル酸化膜12a、浮遊ゲート
電極14a、層間絶縁膜21a及び制御ゲート電極22
aの部分を、例えばレジスト材料等を用いてマスキング
し(図示せず)、基板10の表面にイオン注入し、活性
化処理を行ってn+ 導電型のソース領域24及びドレイ
ン領域26を形成する(図4の(B))。
【0045】上述した製造工程を経てこの実施例のEE
PROMの主要部が形成される。
【0046】次に、図5の(A)及び(B)を参照して
浮遊ゲート電極中のリン(P)による層間絶縁膜が変化
する様子を模式図を使って説明する。図5の(A)は、
データ保持をしている状態(“0”状態)のエネルギー
バンドを示す。図中、(A)はリンの影響を受けない理
想的な場合を示し、図5の(B)はリンの影響をうけた
場合の従来例を示す。
【0047】図5の(B)の場合は、n+ 導電型のポリ
シリコン(浮遊ゲート電極)74と層間絶縁膜72との
整合性が悪く、かつ、浮遊ゲート電極中のリン(P)が
結晶粒界に偏析する。このとき、リン(P)の一部が層
間絶縁膜72中へ侵入して層間絶縁膜72に正電荷76
を発生する。このとき層間絶縁膜72のエネルギ−バン
ドは、折れ曲がり、電位障壁の高さが低下する。このよ
うな状態になると浮遊ゲート電極に注入されていた電子
71は、制御ゲート電極75側へ容易に移動するため、
デバイス特性として重要なデータ保持ができなくなる。
【0048】この発明の実施例では、下層絶縁膜をオキ
シナイトライド膜とし、窒素原子を含むようにしてある
ため、窒素原子は浮遊ゲート電極74と層間絶縁膜72
の界面に偏析されている。このため、界面に偏析した高
濃度の窒素原子を含むオキシナイトライド膜が浮遊ゲー
ト電極中のリン原子の拡散をブロックする役目をする。
したがって、リン原子の層間絶縁膜への侵入は抑制さ
れ、層間絶縁膜の電荷の発生も抑制される。
【0049】次に、図6を参照してしきい値電圧の変化
量を測定した結果につき説明する。
【0050】図6は、この実施例のEEPROMを用い
て書き換え動作を104 回行った後、225℃の温度中
にEEPROMを放置して、時間ごとのしきい値電圧の
変化量を測定した結果を示している。ここで、しきい値
電圧の変化量とは、次式で与えられる値をいう。
【0051】ΔVth=V(t)−V(0)[V] ただし、V(t)は、書き換え動作を104 回させた後
のしきい値電圧を表し、V(0)は、書き換え動作を行
う前の初期値のしきい値電圧を表す。なお、図中、横軸
に放置時間(時間:h)を取り、縦軸にしきい値電圧の
変化量(電圧:V)を取って表す。
【0052】図6の曲線Iは、従来例(図7の(A))
のEEPROMのしきい値電圧の変化量をあらわしてお
り、曲線IIはこの発明の実施例のEEPROMのしき
い値電圧の変化量を表している。
【0053】図6から理解できるように、従来例のEE
PROMのしきい値電圧の変化量は、1時間放置したと
き、ほぼ0Vである。しかし、10時間、100時間及
び1000時間放置したしきい値電圧の変化量は−1.
5V、−2.5V及び−3.5Vとなり、ほぼ直線的に
減少する。一方、この発明の実施例では、1000時間
放置してもしきい値電圧の変化量は約−1V程度であ
る。従って、従来のEEPROMの変化量に比べてその
変化量は極めて小さいことがわかる。
【0054】従って、下層絶縁膜にオキシナイトライド
膜を用いることによってしきい値電圧の変化量が小さい
ことから浮遊ゲート電極と下層絶縁膜との界面の電荷の
発生を抑制することができると考えられる。
【0055】また、この発明の実施例で形成された浮遊
ゲート電極と層間絶縁膜部分の断面を電子顕微鏡で観察
した結果でも界面の整合性が良く、層間絶縁膜の膜厚も
均一であることを出願者等は確認している。
【0056】上述した実施例の第1絶縁膜を形成するに
当たり、成膜ガスに一酸化二窒素(N2 O)ガスを用い
たが、なんらこのガスに限定する必要はなく、例えばア
ンモニアガスと酸素ガスの混合ガスを用いても良い。ま
た、第2絶縁膜を形成する成膜するガスとしてシラン
(SiH4 )を用いたが、このシランガスの代わりにジ
シラン(Si2 H6 )、メチルシラン(Si(CH3 )
H3 )、トリシラン(Si3 H8 )、ジメチルシラン
(Si(CH3 )2 H2 )、トリメチルシラン(Si
(CH3 )3 H)、テトラメチルシラン(Si(C
H3 )4 )、ヘキサメチルシラン(Si2 (C
H3 )6 )、フルオロトリメチルシラン(Si(C
H3 )3F)及びジフルオロジメチルシラン(Si(C
H3 )2 F2 )のガス群の中から選ばれた1種類のガス
または2種類以上のガスからなる混合ガスを用いても良
い。
【0057】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の不揮発性半導体記憶装置の構造によれば、層間
絶縁膜を、下層側から順に第1絶縁膜と第2絶縁膜と第
3絶縁膜との積層構造とし、第1絶縁膜をオキシナイト
ライド(SiOX NY )膜とする。このオキシナイトラ
イド膜は、浮遊ゲート電極中に含まれるリン(P)原子
が第2絶縁膜或いはこの第2絶縁膜上の第3絶縁膜へ拡
散するのを抑制する作用をするため、仮に浮遊ゲート電
極中に粒界が生じた場合であっても浮遊ゲート電極とオ
キシナイトライド膜との界面の整合性は良くなる。従っ
て、このオキシナイトライド膜上に形成される第2絶縁
膜とこの第2絶縁膜の膜厚も均一になり、かつ、第1、
第2及び第3絶縁膜からなる層間絶縁膜の表面の凹凸も
小さくなる。また、好ましくは、この第2絶縁膜をシリ
コン窒化膜とし、第3絶縁膜を二酸化シリコンとするの
が良い。
【0058】また、この発明の不揮発性半導体記憶装置
の形成方法によれば、浮遊ゲート電極上に窒素(N)含
有の反応性ガスを用いた加熱処理によって第1絶縁膜を
形成する。このようにして形成された第1絶縁膜は、浮
遊ゲート電極中のリン原子の拡散をブロックする作用が
あるため、浮遊ゲート電極と第1絶縁膜との界面の整合
性も良くなり、この絶縁膜の膜厚も均一となる。このと
き窒素含有の反応性ガスを一酸化二窒素(N2 O)ガス
またはアンモニア(NH3 )ガスと酸素(O2)との混
合ガスを用いるのが良い。
【0059】その後、第1絶縁膜上にシリコン含有IV
族水素ガスとアンモニアガスとの混合ガスを用いた加熱
処理によって第2絶縁膜を形成する。この第2絶縁膜
は、第1絶縁膜のリン原子の拡散防止を反映して膜厚が
均一で、かつ、表面の凹凸も小さくなる。更に、第2絶
縁膜上に第3絶縁膜を積層させる。従って、この第3絶
縁膜も第2絶縁膜の膜厚を反映して膜厚が均一で、か
つ、表面の凹凸も小さくなる。
【0060】上述した層間絶縁膜を用いたとき、浮遊ゲ
ート電極中の電荷の保持特性は、従来のものに比べて著
しく改善され、従って、しきい値電圧の変化量も小さく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のEEPROM構造の要部断
面図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明の実施例の製造工
程を説明するために供する工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、図2に続く、この発明の実
施例の製造工程を説明するために供する工程図である。
【図4】(A)〜(B)は、図3に続く、この発明の実
施例の製造工程を説明するために供する工程図である。
【図5】データ保持状態(“0”状態)でのエネルギー
バンドのモデル図であり、(A)はリン原子が層間絶縁
膜中に拡散しない理想的状態を表し、(B)は浮遊ゲー
ト電極中のリン原子が層間絶縁膜中に拡散したときの状
態を表す。
【図6】従来例とこの発明の実施例とのしきい値電圧の
変化を説明するために供するしきい値電圧変化量−放置
時間特性曲線図である。
【図7】(A)〜(B)は、従来の不揮発性記憶装置の
要部断面図である。
【図8】従来のEEPROMセルの要部断面図である。
【図9】(A)〜(B)は、従来の層間絶縁膜と浮遊ゲ
ート電極との界面の欠陥発生状況を説明するために供す
る図である。
【符号の説明】
10:P導電型半導体基板 12、12a:トンネル酸化膜 14、浮遊ゲート電極用予備層 14a:浮遊ゲート電極 16、16a:下層絶縁膜(第1絶縁膜) 18、18a:中間絶縁膜(第2絶縁膜) 20、20a:上層絶縁膜(第3絶縁膜) 21:層間絶縁膜用予備層 21a:層間絶縁膜 22:制御ゲート電極用予備層 22a:制御ゲート電極 24:ソース領域 26:ドレイン領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル酸化膜と浮遊ゲート電極と層間
    絶縁膜と制御ゲート電極とを具える不揮発性半導体記憶
    装置において、 前記層間絶縁膜を、下層側から順に第1絶縁膜と第2絶
    縁膜と第3絶縁膜との積層構造として、前記第1絶縁膜
    をオキシナイトライド(SiOX NY )膜とすることを
    特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記第2絶縁膜をシリ
    コン窒化膜とすることを特徴とする不揮発性半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の前記第3絶縁膜を二酸
    化シリコン膜とすることを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 トンネル酸化膜と浮遊ゲート電極と層間
    絶縁膜と制御ゲート電極とを具える不揮発性半導体記憶
    装置の形成方法において、 (a)前記浮遊ゲート電極上に窒素(N)含有の反応性
    ガスを用いた加熱処理によって第1絶縁膜を形成する工
    程と、 (b)その後、前記第1絶縁膜上にシリコン含有IV族
    水素ガスとアンモニア(NH3 )ガスとの混合ガスを用
    いた加熱処理によって第2絶縁膜を形成する工程と、 (c)続いて、前記第2絶縁膜上に酸素(O2 )ガスと
    水素(H2 )ガスとを用いた加熱処理によって第3絶縁
    膜を形成する工程と を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の形成
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の形成方法において、 前記窒素(N)含有の反応性ガスとして一酸化二窒素
    (N2 O)ガスを用いることを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の形成方法において、 前記窒素(N)含有の反応性ガスとしてアンモニア(N
    H3 )ガスと酸素(O2 )ガスとの混合ガスを用いるこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の形成方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の形成方法において、 前記シリコン含有IV族水素ガスとしてSi2 H6 、S
    i(CH3 )H3 、Si3 H8 、Si(CH3 )
    2 H2 、Si(CH3 )3 H、Si(CH3 )4 、Si
    2 (CH3 )6 、Si(CH3 )3 F及びSi(C
    H3 )2 F2 のガス群の中から選ばれた1種類のガスま
    たは2種類以上のガスからなる混合ガスとすることを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置の形成方法。
JP18460593A 1993-07-27 1993-07-27 不揮発性半導体記憶装置及びその形成方法 Withdrawn JPH0745725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7041557B2 (en) 2003-11-14 2006-05-09 Samsung Electronics, Co., Ltd. Method of manufacturing a thin dielectric layer using a heat treatment and a semiconductor device formed using the method
US7190024B2 (en) 2003-11-14 2007-03-13 Samsung Electronics, Co., Ltd. Method of manufacturing a thin dielectric layer using a heat treatment and a semiconductor device formed using the method

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