JPH0746969B2 - 保存性の改善された抹茶とその製法 - Google Patents

保存性の改善された抹茶とその製法

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JPH0746969B2
JPH0746969B2 JP60157006A JP15700685A JPH0746969B2 JP H0746969 B2 JPH0746969 B2 JP H0746969B2 JP 60157006 A JP60157006 A JP 60157006A JP 15700685 A JP15700685 A JP 15700685A JP H0746969 B2 JPH0746969 B2 JP H0746969B2
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仁 橋本
耕三 原
宣洋 桑原
幾雄 屋敷
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Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は保存性の改善された抹茶とその製法に関する。
抹茶は飲料として用いられるほか和菓子,冷菓等の各種
食品への添加剤として使用される。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕 茶の分類法は種々あるが、最も一般的な分類法は製造法
の違い、すなわち茶葉成分を発酵させているか否かによ
り分ける方法である。これによれば緑茶に代表される不
発酵茶,鳥竜茶に代表される半発酵茶および紅茶に代表
される発酵茶の3種類に大別される。この場合、抹茶は
不発酵茶の緑茶に属する。
抹茶の平均粒度は1〜4ミクロンであり、その成分組成
の1例を示す以下の通りである。
カフェイン 4.62% ビタミンB1 500〜650mg% 〃 B2 1200〜1500〃 〃 C 50〜150〃 ニコチン酸 3770〃 パントテン酸 1580〃 葉 酸 50〃 ビオチン 50.4〃 アミノ酸 4500〜4800〃 上記した如く、抹茶は他の緑茶と同様に多量のビタミン
類,アミノ酸,カフェイン等を含んでいる。これら成分
による緑茶の効用については種々の報告がなされてい
る。
しかしながら、茶葉は温度,湿度,光,臭い等の影響を
受けて変質し易く、空気に触れるだけでも茶葉の色,つ
やが変化して赤みを帯び、香気がなくなり、ビタミンC
が減少することが知られている。とりわけ抹茶は影響を
受け易く、特に湿度,紫外線などにより変色し、香味が
著しく低下する。
そのため、抹茶の保存には空気の少ない容器に湿気を避
けて入れ、冷暗所に置くことが必要とされ、高価なもの
は小さな容器に不活性ガスとともに封入して保存されて
いる。このように厳重に保存しても一度開封すると品質
の劣化が急速に進む。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは抹茶の保存性を改善すべく鋭意検討を重ね
た結果、サイクロデキストリンを利用することによって
かかる目的が達成できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
本発明は第1に、抹茶にサイクロデキストリンを配合し
たことを特徴とする保存性の改善された抹茶に関する。
第2に、抹茶にサイクロデキストリンと水を加えて混練
したのち混合物を噴霧乾燥することを特徴とする保存性
の改善された抹茶の製法に関する。
サイクロデキストリンはブドウ糖が数個α−1,4結合し
た環状オリゴ糖であり、種々のものが知られており、た
とえばブドウ糖の数が6個のものをα−サイクロデキス
トリン,7個のものをβ−サイクロデキストリン,8個のも
のをγ−サイクロデキストリンと称している。本発明を
実施する場合、サイクロデキストリンは単品を用いても
よく2種以上を組合せて用いてもよい。しかも、サイク
ロデキストリンは純品であってもよく、または分岐デキ
ストリンなどとの混合物であってもよい。
サイクロデキストリンは、その環状構造の内側に親油性
を、外側に親水性を示すために、空洞内に種々の精油成
分(香気成分)を取り込み、安定化する作用を有してい
る。また、抹茶をコーティングして紫外線を遮断し、さ
らに酸化や吸湿を防止する作用がある。すなわち、抹茶
に一定量のサイクロデキストリンを加えて混合すると、
抹茶の香気成分がサイクロデキストリンに包接され、さ
らに抹茶の表面が完全に被覆され、安定した均質の粉末
品、さらには顆粒品が得られる。
具体的には、抹茶1重量部に対してサイクロデキストリ
ン0.1〜7重量部、好ましくは0.5〜5重量部と水5〜20
重量部、好ましくは7〜15重量部を加え、3〜30分間、
好ましくは5〜20分間ホモジナイザーにて処理する。次
いで、得られた液体を常法により噴霧乾燥することによ
り均質な微細粉末を得る。なお、顆粒品を望む場合は、
上記の方法により得た粉末品または抹茶原末を、たとえ
ば流動層の造粒機にかけて所望の大きさに造粒すること
ができる。また、より安定した顆粒品が必要な場合、流
動層の造粒機にてバインダーとしてサイクロデキストリ
ン溶液を噴霧しながら顆粒とすればよい。なお、顆粒品
を得る場合に用いるサイクロデキストリンについては、
その使用量が多い程顆粒品の安定性はすぐれたものとな
るが、通常は抹茶に対し1〜5%程度の割合で用いるこ
とが適当である。さらに、抹茶の用途によっては、甘味
料等を加えて造粒することによってインスタント製品を
得ることもできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、保存性にすぐれ、空気による酸化や紫
外線による影響が少なく、湿度の高いところでも安定
で、変質や変色が有効に防止された抹茶が得られる。そ
のため、この抹茶は茶会などで用いられるほか一般家庭
における飲料用としての使用や和菓子,麺類,冷菓等の
食品への添加剤などその利用範囲は大幅に拡大される。
特に加工食品に用いる場合、高温処理しても変色しない
ため、良質で日持ちのよい製品を得ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 抹茶原末1重量部にサイクロデキストリン(サイクロデ
キストリン含量100%)1重量部と水5重量部を加え、
5分間ホモジナイザーにかけた。得られた溶液をディス
クタイプのスプレードライヤーにて熱風入口温度170
℃、熱風出口温度100℃、ディスク回転数10000rpmの条
件で噴霧乾燥し、抹茶原末と同様非常に目の細かい均一
で微細な抹茶粉末品が得られた。
この抹茶粉末品(本発明品)と抹茶原末(対照品)を温
度60℃、関係湿度60%に調節した恒温恒湿槽に開放状態
で放置して色調の変化を観察した。結果を第1表に示
す。
表から明らかなように、対照品は放置して3日後にやや
赤く変色し始め、10日後には完全に変色してしまうのに
対し、本発明品は10日後においても鮮やかな緑色を保持
している。また、同時に吸湿性についても評価したとこ
ろ、対照品は5日後に吸湿しているのに対し、本発明品
は40日後においてもサラサラしており、吸湿していなか
った。さらに、40日放置後の本発明品を湯に溶かしたと
ころ、香りに変化がないことが判明した。
実施例2 抹茶原末1重量部を流動層の造粒機に入れ、サイクロデ
キストリン10%水溶液0.2重量部を熱風温度70℃、排気
温度34℃、風圧1.0〜1.2m/sec.の条件で噴霧し、造粒を
行なった。その結果、表面をサイクロデキストリンによ
り被覆され安定した品質の抹茶顆粒品が得られた。
この製品の溶解性を試験するため、その30gを20℃の水1
00mlに入れ、300rpmのジャーテスターにて経時的溶解度
を試験した。対照品(抹茶原末)の結果と共に第2表に
示す。
表から明らかなように、本発明品は水に入れるとすぐに
溶解するが、対照品は10分間攪拌しても抹茶の塊りが残
存し、完全には溶解しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−198246(JP,A) 特開 昭60−9449(JP,A) 特開 昭60−34162(JP,A) 特開 昭58−138367(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抹茶にサイクロデキストリンを配合したこ
    とを特徴とする保存性の改善された抹茶。
  2. 【請求項2】抹茶にサイクロデキストリンと水を加えて
    混練したのち混合物を噴霧乾燥することを特徴とする保
    存性の改善された抹茶の製法。
  3. 【請求項3】抹茶1重量部あたりサイクロデキストリン
    0.1〜7重量部と水5〜20重量部を加える特許請求の範
    囲第2項記載の方法。
JP60157006A 1985-07-18 1985-07-18 保存性の改善された抹茶とその製法 Expired - Fee Related JPH0746969B2 (ja)

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JPS6219051A JPS6219051A (ja) 1987-01-27
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