JPH0748045B2 - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH0748045B2
JPH0748045B2 JP21868089A JP21868089A JPH0748045B2 JP H0748045 B2 JPH0748045 B2 JP H0748045B2 JP 21868089 A JP21868089 A JP 21868089A JP 21868089 A JP21868089 A JP 21868089A JP H0748045 B2 JPH0748045 B2 JP H0748045B2
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厚▲吉▼ 寺嶋
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赤井電機株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コリオリの力を検知することによって角速
度を求める振動ジャイロに関するものである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の振動ジャイロとしては、例えば第21図に
示すような圧電タイプのものがあり、これは、3次元座
標系内で、固定手段4の、Y軸と直交するそれぞれの面
に、圧電材料よりなるバイモルフ,ユニモルフその他の
振動子5の二枚を音叉状に固定し、そして、それらのそ
れぞれの振動子5の自由端に、これもまた圧電材料から
なるそれぞれの検知手段6を、各々の広幅面が振動子5
のそれと直交する方向に向く状態で固定することにより
構成されている。
このような振動ジャイロの使用に際しては、はじめに、
振動子5に交流電圧を印加して振動子5を図の実線矢印
方向(Y軸方向)に対称振動させる。なお、かかる対称
振動をもたらす方法としては、両振動子5に交流電圧を
印加する方法の他、一方の振動子5だけに交流電圧を印
加し、他方の振動子5を振動モニターとして利用して振
動状態の制御を行い、これによって振動を安定させる方
法があるが、これらのいずれにおいても、後述するコリ
オリの力を強くすべく、振動子5を共振状態で振動させ
て、振動振幅を大きくすることとしている。
次いで、振動子5の振動状態下で、振動ジャイロをZ軸
の周りに角速度ωで回動させることによって、検知手段
6に、それを図の破線矢印方向(X軸方向)に撓ませる
ように作用するコリオリの力Fcを生じさせ、この結果と
して、その検知手段6に電圧を発生させる。
ここで、この発生電圧は、コリオリの力Fcの大きさに比
例するので、その発生電圧を測定することによって、角
速度ωを求めることができる。
なお一般的には、固定手段4に支持棒7を設けて装置全
体を支持することによって効率を高める工夫がなされて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところが、このような従来技術にあっては、振動子5の
先端に検知手段6を連結する構造であることにより、装
置が大型化する他、振動子5に交流電流を供給するため
の配線、検知手段6から信号電圧を取り出すための配線
などが複雑になる欠点があり、とくには、検知手段6に
対する配線は、線材の引回しに苦労するところが大であ
った。
すなわち、検知手段6が、常に大略数μm〜100μm程
度の振幅を有する振動下におかれており、信号電圧の取
出しのための線材の質量や弾性率、さらには変形状態そ
の他が、主には振動子5の振動に大きな影響を及ぼして
検知感度を変動させる要因となることから、その線材
を、振動子5の側面5′に接着させて、振動の小さい固
定手段4の付近まで延在させ、そこから所定の接続端子
まで引き出すこと、所定の接続端子を検知手段6の近傍
位置まで延在させて、線材の長さを短くすることにてそ
の線材の影響を低減することなどの手段が講じられてい
る。
しかしながら、このことによれば、振動ジャイロの製造
作業効率の著しい低減が不可避であった。
またこの一方において、振動子5の広幅面と、検知手段
6の広幅面とが正確に直交していない場合には、検知手
段6での検知信号中に、Y軸方向の振動成分が漏れ込む
ことになるとともに、検知精度それ自体が低下すること
になる。ところで、図示のように、振動子5の端面と検
知手段6の端面とを直接的に連結する構造の下において
は、それらを接着剤によって単に固定するだけでは十分
な連結精度を望み得べくもない。
そこで、第22図に示すような連結部材8を介して、振動
子5と検知手段6とを連結する方法が提案されており、
この連結部材8を用いる方法によれば、振動子5および
検知手段6のそれぞれの電極の一部を、連結部材8に設
けられて、相互に直交する方向に向く面のそれぞれに接
着することによって、振動子5と検知手段6とを、比較
的容易に、高い直角度をもって連結することが可能とな
る。ところがこの場合には、連結部材8の、振動子接着
面と検知手段接着面とが相互に直交する方向に向いてい
ることから、振動子5と検知手段6との連結部材8への
接着を同時に行うためには、接着剤が硬化するまで、振
動子5および検知手段6のそれぞれを、連結部材8に、
所定の相対関係の下で正確に位置決め保持するために必
要となる治具の構造が複雑になるとともに、治具が大型
化して作業性が悪くなり、また、このような接着作業を
二工程に分けて行うときには、作業工数が著しく嵩むこ
とになる。
〔背景技術〕
一般に、一端を片持ち固定した圧電体バイモルフ素子
に、第23図に示すような力Fを加えてそれを撓ませた場
合は、シリーズ型バイモルフ13を例にとると、近似的に
は、 V=(3g31・l・F)/(2t・w) g31:電圧出力係数 l :長さ t :厚み w :幅 で表される電圧Vを発生する。これに対し、第24図に示
すように、白抜矢印で示す方向に分極させるとともに、
上下面に図示しない電極を設けた、すべり振動子として
作用する圧電材料14に、力Fを加えて剪断変形させた場
合は、同様に、 V′=(t′・g15・F)/(l′・w′) g15 :電圧出力係数 l′:長さ t′:厚み w′:幅 で表される電圧V′を発生する。
ここで、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)その他をもって
代表される圧電セラミック材料を例にとると、電圧出力
係数g31,g15は、比にしてg15/g313程度であり、加え
られた力に対し、電圧出力係数に関してはすべり振動子
の方が有利ではあるが、それぞれの圧電材料の厚みt,
t′,幅w,w′,長さl,l′を考慮すると、前記二式から
明らかなように、出力電圧としては、すべり振動子が常
に有利であるとはいえない。
しかるに、第25図に示すように、固定手段4に駆動用振
動子5の一端部を連結し、その振動子5に交流電圧を印
加してY軸方向へ振動させながら、固定手段4をZ軸の
周りに角速度ωで回動させると、発生したコリオリの力
Fcは、固定手段4の、振動子5との連結部9に、破線矢
印で示す剪断応力の他に、実線矢印で示すねじりモーメ
ントMを作用させて、固定手段4を捩る方向の力を生じ
させる。従って、このねじりモーメントMを積極的に利
用してコリオリの力Fcを測定することにより、振動ジャ
イロの製造上の作業性を向上させることができるととも
に、それの小型化を実現することができ、しかも、高い
測定精度をもたらすことができる。
この発明は、かかる点に着目してなされたものであり、
従来にない新規な振動ジャイロを提供するものである。
これをさらに詳述すると、第26図に示すように、基台10
とアーム12とを、第27図に示すような、長辺長さがa、
短辺長さがbの長方形輪郭を有する中間部材11を介して
連結した場合に、アーム12の先端にX軸方向の力Fを加
えると、中間部材11には、剪断応力τ=F/a・bととも
に、Y軸を回転軸とするねじりモーメントM=F・L′
が作用し、このねじりモーメントMによって、中間部材
11に、座標軸X,Y,Zの交点Oを中心とするねじり剪断応
力τ′が生じる。このねじり剪断応力τ′は、第27図に
示す中間部材11の、長辺の中点Aにおいて最大となり、
その値は、 τ′max=F・L′/α・a・b2 α:長辺と短辺の長さの比a/bによって定まる定数 となる。
このτ′maxはτに対し、τ′max/τ=L′/α・bの
相対関係を有することから、ねじり剪断応力τ′を測定
することは極めて効果的である。
なお、ここでは、説明を容易ならしめるべく、中間部材
11を、a>bの長方形輪郭形状としたが、第27図におい
てa<bであれば、中点Bに最大ねじり剪断応力が作用
することになり、a=bであれば、両中点A,Bに最大ね
じり剪断応力が作用することになる。ところで、ねじり
剪断応力τ′で、中間部材11の中心Oと四隅において零
となり、辺の中点において高い値となる分布を示す。
以上に述べたように、中間部材11には、剪断応力τの
他、ねじり剪断応力τ′が作用する結果、その中間部材
11は、第28図に示すように、剪断応力τによる剪断歪γ
と、ねじり剪断応力τ′による剪断歪γ′とを生じるこ
とになる。ここで、引張および剪断応力と電気変位との
関連についてみるに、圧電材料に応力Tと電界Eが加わ
った場合に発生する電気変位Dを式にて表現すると、 となり、圧電材料としてチタン酸ジルコン酸鉛を例にと
ると、応力Tだけが加わった場合の電気変位は、 で表される。なお、ここにおいては、加わる応力T1〜T6
は、第29図および第30図で示される方向に作用している
ものとし、圧電材料は白抜矢印で示すように、第3軸方
向に分極されているものとする。
以上のことから、第1軸と直交する面に電極を設けた場
合には、応力による第1軸方向の電気変位D1は、 D1=d15・T5 となり、これは第2軸の周りの剪断応力T5に対して電気
変位を発生するすべり振動子となる。
次に、第31図に示すように、X軸と直交する平面x1,x2
と、Y軸と直交する平面y1,y2と、Z軸と直交する平面z
1,z2とで形成される直六面体の圧電材料14に、その中心
を通るY軸の周りのねじりモーメントMにより、Y軸と
直交する面内にねじり剪断応力τ′が作用することで発
生する電気変位を考える。
Y軸と直交し、X軸と角度αをなす方向に分極させた圧
電材料14の、平面y2上の点P2に作用するねじり剪断応力
τ′p2の方向がX軸に対して角度βをなすとすると、平
面y1上の、点P2と対抗する点P1と、その点P2とを結ぶ領
域P1,P2での、点P1から点P2に向かう電気変位は、 Dp=d15τ′p2cos(α−β) となる。また、Y軸に対し、点P2とは軸対称の位置にあ
る点P2′は、ねじり剪断応力の方向は、X軸に対して
(β+π)の角度をなし、その大きさは点P2に作用する
応力τ′p2と等しいので、平面g1上の、点P2′と対抗す
る点P1′と、点P2′とを結ぶ領域P1′,P2′での、点
P1′から点P2′に向かう電気変位は、 Dp′=d15τ′p2cos(α−β−π) =−d15τ′p2cos(α−β) となり、領域P1,P2と領域P1′,P2′とでは、大きさが
等しく極性が異なる電気変位を発生する。
従って、平面y1,y2のそれぞれの全面に電極を形成して
も、発生した電荷が相互に打ち消し合うことにより、電
極間にはねじりモーメントMの作用に基づく電圧が発生
されることがなく、たとえ、第26図に示した中間部材11
を、このような構成のすべり振動子としても、ねじり剪
断応力τ′は検出されず、剪断応力τだけが電圧として
検出されるので、検出応力が小さく、高い検出感度を得
ることができない。
そこで、この発明は、特定の電気信号を優先的に取り出
す構成とすることによって、ねじりモーメントMの、高
い感度での検出を可能ならしめるとともに、小型で、生
産性に優れた高精度の振動ジャイロを提供する。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の振動ジャイロは、とくに、圧電材料を、三次
元座標系のY軸と直交する方向に分極させるとともに、
その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電極を
形成してなるすべり振動子を、振動子の一端部を固定す
る固定手段の少なくとも一部として配設し、そのすべり
振動子の少なくとも片面の電極を、それの一部にて欠落
させたものである。
なおここで、少なくとも片面の電極の一部を欠落させる
代わりに、少なくとも片面の電極を複数に分割するこ
と、または、すべり振動子それ自体を、Y軸と直交する
面内で複数に分割することも可能である。
また好ましくは、一の固定手段に、二枚の振動子を音叉
状に取付ける。
すなわち、本発明は、 振動子の一端部を、三次元座標系内で、固定手段の、Y
軸と直交する面に固定してなり、その振動子のY軸方向
への振動下での、前記固定手段の、Z軸の周りでの回動
運動によって、X軸方向に生じるコリオリの力を検知す
る振動ジャイロにおいて、 (1)圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるととも
に、その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電
極を形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少な
くとも一部として配設し、そのすべり振動子の少なくと
も片面の電極を、ねじりモーメントによる電気変位が打
ち消されないように、それの一部において欠落させ、圧
電材料の両面にそれぞれ形成した電極相互間の差動出力
に基づいて前記コリオリの力を検出するように構成した
ことを特徴とする振動ジャイロ。
(2)圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるととも
に、その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電
極を形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少な
くとも一部として配設し、そのすべり振動子の少なくと
も片面の電極を、分極方向と直交する面を除く面で分割
して、圧電材料の両面にそれぞれ形成した電極相互間の
差動出力に基づいて前記コリオリの力を検出するように
構成したことを特徴とする振動ジャイロ。
(3)圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるととも
に、その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電
極を形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少な
くとも一部として配設し、そのすべり振動子を、分極方
向と直交する面を除く面で分割して、各分割体に形成し
たそれぞれの電極相互間の差動出力に基づいて前記コリ
オリの力を検出するように構成したことを特徴とする振
動ジャイロ、 である。
なお、上記振動ジャイロにおいては、前記振動子の二枚
を、固定手段に音叉状に取付けることが好ましい。
〔作用〕
この振動ジャイロでは、コリオリの力を、すべり振動子
に作用する単純剪断応力と、そのコリオリの力によって
発生するねじりモーメントに基づくすべり振動子のねじ
り剪断応力との双方をもって検知することにより、従来
技術におけるように、検知手段6の撓み力を検知する場
合に比し、検知感度を大きく向上させることができ、こ
のことは、少なくとも片面の電極の一部を欠落させた場
合、少なくとも片面の電極もしくはすべり振動子それ自
体を複数に分割した場合のいずれにおいても同様であ
る。
また、駆動用の二枚の振動子を固定手段に音叉状に取付
けた振動ジャイロでは、検知感度を倍増させることがで
きるとともに、外部の振動ノイズに対するS/N比を向上
させることができる。
一方において、この振動ジャイロでは、すべり振動子
を、駆動用振動子の固定手段の少なくとも一部として配
設することにより、従来技術で述べた検知手段6を不要
ならしめて、装置を十分に小型化することができる他、
電極を固定手段の近傍に集中させることにより、線材の
引き回しに伴う不都合を有効に取り除くことができる。
しかも、ここでは、振動ジャイロの組み立てに際し、駆
動用振動子の一端部を、固定手段に面接着することがで
きるので、それら両者の位置決めおよび精度保持が極め
て容易であり、それ故に、性能のばらつきが小さく、安
定した性能の振動ジャイロを、安価にしかも大量に供給
することが可能となる。
〔実施例〕
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明の要部であるすべり振動子を例示す
る斜視図である。
これは、平面x1,x2,y1,y2,z1,z2で構成される直六面体
の圧電材料14をX軸と角度αをなす方向へ分極させると
ともに、平面y1,y2のそれぞれに、図に斜線で示すよう
に形成した電極15a,16aを、平面y1上の任意の点をQ1
平面y2の上の、それと対抗する点をQ2とし、そして、こ
れらのそれぞれの点Q1,Q2に対し、Y軸対称の位置をそ
れぞれQ1′,Q2′としたときに、点Q1,Q2の少なくとも
一方、または点Q1′,Q2′の少なくとも一方、図に示す
ところでは点Q2の電極部分を欠落させたすべり振動子1
を示す。
このようなすべり振動子1は、たとえば第4図に示すよ
うに、それを基台2の、Y軸と直交する一方の面に取付
けることによって固定手段3を構成する。かかる固定手
段3への振動子5の連結は、一枚の振動子5の一端部、
図では下端部を、接着剤その他によって、すべり振動子
1に固定することによって行うことができる。
ここで、振動子5に交流電圧を印加して、それをY軸方
向に強制振動させるとともに、固定手段3をZ軸の周り
に角速度ωで回動させてコリオカの力Fcを発生させる
と、圧電材料14には、ねじりモーメントMにより、Y軸
と直交する面内のねじり剪断応力が作用し、電極15a,16
a間には、点Q1,Q2間に発生した電気変位によって打ち消
されることのない、点Q1′,Q2′間の電気変位が発生
し、それが両電極間の電圧として検出される ただし、分極方向とねじり剪断応力の作用方向とが直交
する個所、すなわち、電気変位を生じない個所にて電極
を欠落させた場合、大きさが等しく極性が逆の電気変位
を生じる2個所のそれぞれで電極を欠落させた場合に
は、電気変位は検出されない。
なお、上述したような電極構成において、ねじりモーメ
ントMに対する検出感度が極大を示す実用性の高い構成
は、分極角度αが、0,π/2,πまたは3/2πで、平面y1,y
2の少なくとも一方の面における電極が、それらの面の
半分にのみ形成されており、しかも、半分の電極の欠落
辺縁が分極方向と平行になるよう構成したものであり、
第2図および第3図にその例を示す。これらはいずれ
も、分極角度α=0としたものであり、第2図に示す構
成は、平面y2上の電極16bを、その平面y2の半分の面積
とするとともに、電極16bの欠落辺縁17bを分極方向と平
行にしたものである。また、第3図に示す構成は、両平
面y1,y2上の各電極15c,16cをともに、それらの平面y1,y
2の半分の面積とし、併せてそれぞれの欠落辺縁17c,17d
を分極方向と平行にしたものである。
第5,6,7図は、それぞれ、すべり振動子の他の適用例、
言い換えればこの発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。
第5図は、基台2の、Y軸と直交する二面にすべり振動
子1を取付けて固定手段3を構成するとともに、二枚の
振動子5を、その下端部で、固定手段3のすべり振動子
1に音叉状に取付けたものであり、第6図に示す例は、
一枚のすべり振動子1を基台間に挟み込むことによって
固定手段3を構成し、各基台2の、Y軸と直交するそれ
ぞれの面に、二枚の振動子5の各下端部を音叉状に固定
したものである。そして、第7図に示す例は、すべり振
動子1だけで固定手段3を構成したものである。
ここで、たとえば第5図に示す振動ジャイロにあって
は、第8図に例示するような検出回路を構成することに
より、二個の圧電材料14の出力電圧を差動的に取出すこ
とができ、外部の振動ノイズに対するS/N比を向上させ
ることができるとともに、コリオリの力Fcの検出感度を
倍増させることができる。
また、第9図に示すように、固定手段3に取付けた支持
棒7によって全体を支持した場合には、振動子5の強制
振動を安定させて、共振下での効率のよい作動を担保す
ることができる。
なお、第3図に示すようなすべり振動子1を用いる場合
には、電極を形成しない部分は、そこで発生した電気変
位を信号として利用し得ないことから必ずしも必要では
ないので、第10図に示すように、電極15c,16cに挟まれ
ない部分を、他の間隔部材18にて構成することもでき、
その間隔部材18を基台2に一体成形することもできる。
第11図は、他のすべり振動子を例示する図であり、第3
図に示すすべり振動子において、電極15c,16cを形成し
ていない部分に発生する電気変位を有効に利用すべく、
分極方向をX軸方向(α=0)とするとともに、平面y1
上の電極および平面y2上の電極のそれぞれを、X軸と平
行な抜きパターン19a,19bのそれぞれによって分割し
て、電極15dと16dおよび電極15eと16eとを相互に対向さ
せたものである。
このすべり振動子1では、そこにねじりモーメントMが
作用すると、電極15d,16d間と電極15e,16e間とでは極性
の異なる電気変位が発生するので、たとえば第12図に示
すような検出回路を構成することにより、ねじりモーメ
ントMによる発生電荷量を増加させることができるとと
もに、振動ノイズに対するS/N比を向上させることがで
きる。従って、このすべり振動子によって第4〜7図に
示すような振動ジャイロを構成することにより、優れた
性能を発揮させることができる。
なおここで、分極の方向、抜きパターンの位置および向
きは、図示例のみに限定されることなく、種々に変更し
得ることはもちろん、平面y1もしくは平面y2のいずれか
の面上の電極を分割しないままとすることも可能であ
る。
第13図は、さらに他のすべり振動子を例示する斜視図で
あり、これは、分極方向をX軸方向とし、座標原点位置
で、Z軸と直交する面にて二分割された二個の圧電材料
14の、それぞれの平面y1,平面y2に、電極15f,15gおよ
び16f,16gを形成したものである。
このすべり振動子1は、たとえば、第14図、第15図に示
すような回路構成の下で、逆極性の電気変位を有効に取
り出すことにより、ねじりモーメントMによる発生電荷
量を増加し、振動ノイズに対するS/N比を良好ならしめ
ることができる。
ところで、このすべり振動子1の分極方向,分割の位置
および角度などは、所要に応じて適宜に変更することが
できる。なお、分割は、両平面y1,y2を横切る面をもっ
て、Y軸と直交する面内で行うことが必要である。
第16図は、その一例を示す図であり、分極角度α=0の
二個の圧電材料14と、分極角度α=π/2の2個の圧電材
料14との計四個に分割したものである。
第17〜20図は、それぞれ、上述したような分割すべり振
動子、ここでは第13図に示した振動子の適用例を示す図
であり、これらのいずれの振動ジャイロによっても、優
れた性能をもたらすことができる。
なお、以上に述べたところでは、説明を簡単にするため
に、圧電材料14の基本形状を直六面体形状としたが、そ
の他の形状であってもこの発明の所期した作用効果を達
成し得ることはもちろんである。また、圧電材料とし
て、チタン酸鉛、チタン酸バリウムなどを用いても同様
の作用効果をもたらすことができる。
〔発明の効果〕
かくしてこの発明によれば、検知感度を大きく向上させ
ることができる他、振動ジャイロの十分なる小型化およ
びそれの生産性の向上を実現することができ、さらに
は、品質の安定化と精度の向上とをもたらすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はそれぞれ、この発明に係るすべり振動子を
例示する斜視図、 第4〜7図および第9,10図はそれぞれ、この発明の振動
ジャイロを例示する斜視図、 第8図は、検出回路を例示する図、 第11図は、他のすべり振動子を例示する斜視図、 第12図は、コリオリの力の他の検出回路を例示する斜視
図、 第13図は、さらに他のすべり振動子を例示する斜視図、 第14,15図はそれぞれ、さらに他の検出回路を例示する
斜視図、 第16図は、圧電材料の分割例を示す斜視図、 第17〜20図はそれぞれ、分割タイプのすべり振動子を用
いた振動ジャイロを例示する斜視図、 第21図は、従来技術を例示する斜視図、 第22図は、従来の連結部材を例示する斜視図、 第23〜31図はそれぞれ、この発明の作用を説明するため
の図である。 1……すべり振動子、2……基台、3……固定手段、5
……振動子、14……圧電材料、15a〜15g,16a〜16g……
電極、17b〜17d……欠落辺縁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動子の一端部を、三次元座標系内で、固
    定手段の、Y軸と直交する面に固定してなり、その振動
    子のY軸方向への振動下での、前記固定手段の、Z軸の
    周りでの回動運動によって、X軸方向に生じるコリオリ
    の力を検知する振動ジャイロにおいて、 圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるとともに、
    その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電極を
    形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少なくと
    も一部として配設し、そのすべり振動子の少なくとも片
    面の電極を、ねじりモーメントによる電気変位が打ち消
    されないように、それの一部において欠落させ、圧電材
    料の両面にそれぞれ形成した電極相互間の差動出力に基
    づいて前記コリオリの力を検出するように構成したこと
    を特徴とする振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】振動子の一端部を、三次元座標系内で、固
    定手段の、Y軸と直交する面に固定してなり、その振動
    子のY軸方向への振動下での、前記固定手段の、Z軸の
    周りでの回動運動によって、X軸方向に生じるコリオリ
    の力を検知する振動ジャイロにおいて、 圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるとともに、
    その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電極を
    形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少なくと
    も一部として配設し、そのすべり振動子の少なくとも片
    面の電極を、分極方向と直交する面を除く面で分割し
    て、圧電材料の両面にそれぞれ形成した電極相互間の差
    動出力に基づいて前記コリオリの力を検出するように構
    成したことを特徴とする振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】振動子の一端部を、三次元座標系内で、固
    定手段の、Y軸と直交する面に固定してなり、その振動
    子のY軸方向への振動下での、前記固定手段の、Z軸の
    周りでの回動運動によって、X軸方向に生じるコリオリ
    の力を検知する振動ジャイロにおいて、 圧電材料をY軸と直交する方向に分極させるとともに、
    その圧電材料の、Y軸と直交するそれぞれの面に電極を
    形成してなるすべり振動子を、前記固定手段の少なくと
    も一部として配設し、そのすべり振動子を、分極方向と
    直交する面を除く面で分割して、各分割体に形成したそ
    れぞれの電極相互間の差動出力に基づいて前記コリオリ
    の力を検出するように構成したことを特徴とする振動ジ
    ャイロ。
  4. 【請求項4】前記振動子の二枚を、固定手段に音叉状に
    取付けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の振動ジャ
    イロ。
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