JPH0748348B2 - カラーブラウン管の製造法 - Google Patents
カラーブラウン管の製造法Info
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- JPH0748348B2 JPH0748348B2 JP63166441A JP16644188A JPH0748348B2 JP H0748348 B2 JPH0748348 B2 JP H0748348B2 JP 63166441 A JP63166441 A JP 63166441A JP 16644188 A JP16644188 A JP 16644188A JP H0748348 B2 JPH0748348 B2 JP H0748348B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シャドウマスクを有するカラーブラウン管の
製造法に関し、さらに詳しくは、シャドウマスクのドー
ミング量を低減するためシャドウマスクの電子ビーム照
射面側に熱変形を抑制する物質を被膜形成するカラーブ
ラウン管の製造法に関する。
製造法に関し、さらに詳しくは、シャドウマスクのドー
ミング量を低減するためシャドウマスクの電子ビーム照
射面側に熱変形を抑制する物質を被膜形成するカラーブ
ラウン管の製造法に関する。
通常のシャドウマスク式カラー陰極線管の構成を、第1
図を用いて説明する。第1図において、1は内部を高真
空に保つための外囲器、2は3本の電子ビームを放出す
るための電子銃、3は色選択電極を構成するシャドウマ
スクであり、例えば多数のスリットを有する薄い鉄板か
らなる。4は外囲器1の一部を構成する透光性のガラス
パネル、5は蛍光面で赤,緑,青に発光する蛍光体のス
トライプがガラスパネル4の内面に順次塗布されてお
り、これらストライプ群が各々前記シャドウマスク3の
スリット群の各々に電子光学的に正確に対応するような
位置関係に設けられている。
図を用いて説明する。第1図において、1は内部を高真
空に保つための外囲器、2は3本の電子ビームを放出す
るための電子銃、3は色選択電極を構成するシャドウマ
スクであり、例えば多数のスリットを有する薄い鉄板か
らなる。4は外囲器1の一部を構成する透光性のガラス
パネル、5は蛍光面で赤,緑,青に発光する蛍光体のス
トライプがガラスパネル4の内面に順次塗布されてお
り、これらストライプ群が各々前記シャドウマスク3の
スリット群の各々に電子光学的に正確に対応するような
位置関係に設けられている。
次に、前記カラー陰極線管の動作について説明する。電
子銃2から放出された3本の電子ビームは偏向装置6に
よって蛍光面5の全面を走査するように偏向されてシャ
ドウマスク3に到達する。このシャドウマスク3は3本
の電子ビームが各々に対応する色の蛍光体ストライプだ
けを叩くようにさせる色選択機能を有する。そして上記
のごとく、これらの位置関係は本来正確な対応ができる
ように設定されている。
子銃2から放出された3本の電子ビームは偏向装置6に
よって蛍光面5の全面を走査するように偏向されてシャ
ドウマスク3に到達する。このシャドウマスク3は3本
の電子ビームが各々に対応する色の蛍光体ストライプだ
けを叩くようにさせる色選択機能を有する。そして上記
のごとく、これらの位置関係は本来正確な対応ができる
ように設定されている。
しかしながら、前記陰極線管を動作させる場合、電子銃
2から放出された電子ビームのうち約80%がシャドウマ
スク3に衝突してさえぎられ、シャドウマスク3に全く
無意味な熱エネルギーを与え、シャドウマスク3を昇温
させる。その結果、シャドウマスク3は熱膨張により変
形し、正確に対応していたシャドウマスク3と蛍光体ス
トライプの位置関係がずれて色ずれの大きな要因とな
る。
2から放出された電子ビームのうち約80%がシャドウマ
スク3に衝突してさえぎられ、シャドウマスク3に全く
無意味な熱エネルギーを与え、シャドウマスク3を昇温
させる。その結果、シャドウマスク3は熱膨張により変
形し、正確に対応していたシャドウマスク3と蛍光体ス
トライプの位置関係がずれて色ずれの大きな要因とな
る。
これらの問題点を解決する方法として、第1図に示した
ように、特開昭55−76553号公報では、シャドウマスク
3の電子ビーム照射面にシャドウマスク3を構成する物
質よりも電子ビームの反射率の大きな物質からなる被膜
7を設けることが、また特公昭60−14459号公報では、7
0をこえた原子番号を有する重金属の材料を含む溶液を
吹付塗布して前記電子ビームの反射膜7を設けることが
提案されており、前記重金属材料として鉛,タングステ
ン,およびビスマスが選ばれ、またこれらの炭化物,硫
化物,および酸化物についてもその有用性が述べられて
いる。なお、第1図において、シャドウマスク3,蛍光面
5,および反射膜7は誇張して描かれている。
ように、特開昭55−76553号公報では、シャドウマスク
3の電子ビーム照射面にシャドウマスク3を構成する物
質よりも電子ビームの反射率の大きな物質からなる被膜
7を設けることが、また特公昭60−14459号公報では、7
0をこえた原子番号を有する重金属の材料を含む溶液を
吹付塗布して前記電子ビームの反射膜7を設けることが
提案されており、前記重金属材料として鉛,タングステ
ン,およびビスマスが選ばれ、またこれらの炭化物,硫
化物,および酸化物についてもその有用性が述べられて
いる。なお、第1図において、シャドウマスク3,蛍光面
5,および反射膜7は誇張して描かれている。
特公昭60−14459号公報に開示された反射膜が設けられ
シャドウマスクを用いたカラー陰極線管を製造する場
合、いずれの重金属材料を用いる場合も、その微粒子の
平均粒径を1μm以下にするのが好適とされており、た
とえば被膜材料として酸化ビスマスを選んだ場合、通常
数μm〜数十μm程度の大粒径の粒子を粉砕して用い
る。粉砕方法として通常、ボールミル法を用いており、
ボールミル時に酸化ビスマスと水ガラスおよび適量の水
を同時に加え、5〜7日間程度のボールミルを行ない、
再度適量の水ガラスおよび水を加えてシャドウマスク上
に塗布し、乾燥したのち、通常のカラー陰極線管の製造
工程を経て得られている。前記水ガラスとしてはカリウ
ム系水ガラスが用いられている。
シャドウマスクを用いたカラー陰極線管を製造する場
合、いずれの重金属材料を用いる場合も、その微粒子の
平均粒径を1μm以下にするのが好適とされており、た
とえば被膜材料として酸化ビスマスを選んだ場合、通常
数μm〜数十μm程度の大粒径の粒子を粉砕して用い
る。粉砕方法として通常、ボールミル法を用いており、
ボールミル時に酸化ビスマスと水ガラスおよび適量の水
を同時に加え、5〜7日間程度のボールミルを行ない、
再度適量の水ガラスおよび水を加えてシャドウマスク上
に塗布し、乾燥したのち、通常のカラー陰極線管の製造
工程を経て得られている。前記水ガラスとしてはカリウ
ム系水ガラスが用いられている。
すなわち、Bi2O3にカリウム系水ガラスおよび適量の水
を加え、ボールミルを行なって、Bi2O3の平均粒径を1
μm以下に粉砕したのち、シャドウマスク上に吹付塗布
し、自然乾燥後、400℃程度で30分間、空気中で焼成さ
れている。
を加え、ボールミルを行なって、Bi2O3の平均粒径を1
μm以下に粉砕したのち、シャドウマスク上に吹付塗布
し、自然乾燥後、400℃程度で30分間、空気中で焼成さ
れている。
従来のカラーブラウン管の製造方法では、シャドウマス
ク面上に得られた反射膜は電子ビームが照射されると多
くのアウトガス(CO2)が発生し、このアウトガス(C
O2)により安定したエミッションライフ特性を得ること
ができなくなるという問題点があった。この原因は、本
発明者らが鋭意探究を重ねた結果、カリウム系ガラスが
CO2を吸収して炭酸塩(K2CO3)を生じ、この炭酸塩(K2
CO3)が得られた反射膜中に存在すると、この炭酸塩(K
2CO3)が反応膜中に存在する金属酸化物(Bi2O3)と、
電子ビームの照射によって、下記式の反応を引き起し、
第2図に示されるように914K(641℃)で吸熱反応が起
こりはじめアウトガス(CO2)を生じることを見出し
た。
ク面上に得られた反射膜は電子ビームが照射されると多
くのアウトガス(CO2)が発生し、このアウトガス(C
O2)により安定したエミッションライフ特性を得ること
ができなくなるという問題点があった。この原因は、本
発明者らが鋭意探究を重ねた結果、カリウム系ガラスが
CO2を吸収して炭酸塩(K2CO3)を生じ、この炭酸塩(K2
CO3)が得られた反射膜中に存在すると、この炭酸塩(K
2CO3)が反応膜中に存在する金属酸化物(Bi2O3)と、
電子ビームの照射によって、下記式の反応を引き起し、
第2図に示されるように914K(641℃)で吸熱反応が起
こりはじめアウトガス(CO2)を生じることを見出し
た。
Bi2O3+K2CO3→Bi2O3・K2O(共晶液体)+CO2↑ なお、Bi2O3・K2O共晶自体は、CO2ガスが放出されたあ
とも、何回でも可逆的に融解を生じる。
とも、何回でも可逆的に融解を生じる。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされた
のであり、電子ビームの照射によって重金属酸化物と反
応してアウトガス(CO2)を発生させる炭酸塩の含有量
が低減された電子ビームの反射膜がシャドウマスク上に
形成されてなるカラーブラウン管を得ることができるカ
ラーブラウン管の製造方法を提供することを目的とす
る。
のであり、電子ビームの照射によって重金属酸化物と反
応してアウトガス(CO2)を発生させる炭酸塩の含有量
が低減された電子ビームの反射膜がシャドウマスク上に
形成されてなるカラーブラウン管を得ることができるカ
ラーブラウン管の製造方法を提供することを目的とす
る。
本発明に係るカラーブラウン管の製造法は、重金属酸化
物の粉末に、その配合比が3:1ないし30:1であるナトリ
ウム系水ガラスとカリウム系水ガラスの混合物をバイン
ダーとして混合し、この得られた混合物をシャドウマス
ク面上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を焼成するこ
とにより、当該シャドウマスク面上に電子ビームの反射
膜を形成することを特徴とするものである。
物の粉末に、その配合比が3:1ないし30:1であるナトリ
ウム系水ガラスとカリウム系水ガラスの混合物をバイン
ダーとして混合し、この得られた混合物をシャドウマス
ク面上に塗布して塗膜を形成し、この塗膜を焼成するこ
とにより、当該シャドウマスク面上に電子ビームの反射
膜を形成することを特徴とするものである。
この発明においては、上記配合比(3:1〜30:1)のナト
リウム系水がラスとカリウム系水ガラスの混合物を水ガ
ラスとして用いて形成された上記反射膜は、その内部に
含有される炭酸塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量が、他の
配合比,及び他の材料系の水ガラスを用いて形成した場
合の反射膜に含有される炭酸塩の含有量に比べて著しく
低減されることになる。従って、上記反射膜へ電子ビー
ムが照射されて発生するアウトガス(CO2)の発生量は
少なくなり、上記反射膜をその表面に形成されたシャド
ウマスクを用いて構成されるカラーブラウン管は優れた
エミッション特性を有するものとなる。
リウム系水がラスとカリウム系水ガラスの混合物を水ガ
ラスとして用いて形成された上記反射膜は、その内部に
含有される炭酸塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量が、他の
配合比,及び他の材料系の水ガラスを用いて形成した場
合の反射膜に含有される炭酸塩の含有量に比べて著しく
低減されることになる。従って、上記反射膜へ電子ビー
ムが照射されて発生するアウトガス(CO2)の発生量は
少なくなり、上記反射膜をその表面に形成されたシャド
ウマスクを用いて構成されるカラーブラウン管は優れた
エミッション特性を有するものとなる。
また、上記配合比(3:1〜30:1)のナトリウム系水がラ
ストカリウム系水ガラスの混合物を水ガラスとして用い
て形成された上記反射膜は、その内部に含有される炭酸
塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量が少ないだけでなく、当
該含有量の季節による変動も少なくなるので、得られる
反射膜の乾燥状態も再現性のよいものとなり、上記エミ
ッション特性が季節によって変動することもない。
ストカリウム系水ガラスの混合物を水ガラスとして用い
て形成された上記反射膜は、その内部に含有される炭酸
塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量が少ないだけでなく、当
該含有量の季節による変動も少なくなるので、得られる
反射膜の乾燥状態も再現性のよいものとなり、上記エミ
ッション特性が季節によって変動することもない。
表1に、ナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガラスの
混合比を変えた各種混合水ガラスを用いた時の全炭酸塩
量の変動を示した。
混合比を変えた各種混合水ガラスを用いた時の全炭酸塩
量の変動を示した。
すなわち、Bi2O330g,水ガラス7.5g,水19gの標準組成の
スプレイ液をアルゴンガス中で乾燥した試料中の全炭酸
塩量、またその試料を空気中450℃,30分焼成した後の全
炭酸塩量を示し、その両者の比(焼成後/乾燥後)を減
率として示した。減率が1以下であるのは、乾燥試料中
に含まれる炭酸塩の中には、たとえば焼成時に分解する
Bi2O2CO3(BOC)がいくらか含まれるためである。ま
た、アルゴンガス中にはCO2ガスが含まれていないこと
からいえば、乾燥試料中の全炭酸塩はスプレイ液中に乾
燥以前から含まれていた全炭酸塩量に等しい。なお、こ
の全炭酸塩量は、第3図に示した試料の赤外吸収スペク
トルにベースライン法を適用し、水ガラスの吸光度(〜
1050cm-1を1として、1400cm-1附近のC−O非対称伸縮
吸収帯の相対吸光度を求めたものである。
スプレイ液をアルゴンガス中で乾燥した試料中の全炭酸
塩量、またその試料を空気中450℃,30分焼成した後の全
炭酸塩量を示し、その両者の比(焼成後/乾燥後)を減
率として示した。減率が1以下であるのは、乾燥試料中
に含まれる炭酸塩の中には、たとえば焼成時に分解する
Bi2O2CO3(BOC)がいくらか含まれるためである。ま
た、アルゴンガス中にはCO2ガスが含まれていないこと
からいえば、乾燥試料中の全炭酸塩はスプレイ液中に乾
燥以前から含まれていた全炭酸塩量に等しい。なお、こ
の全炭酸塩量は、第3図に示した試料の赤外吸収スペク
トルにベースライン法を適用し、水ガラスの吸光度(〜
1050cm-1を1として、1400cm-1附近のC−O非対称伸縮
吸収帯の相対吸光度を求めたものである。
表1から、乾燥後の全炭酸塩量は、混合水ガラスでは少
なく、100%カリウム系水ガラスあるいはナトリウム系
水ガラスでは大きい。とくに、ナトリウム:カリウム混
合比が3:1から9:1のものが小さい値を示す。次に焼成後
の値をみると、100%カリウム系水ガラスからナトリウ
ム:カリウム混合比1:1までの混合水ガラス、および100
%ナトリウム系水ガラスでは高いが、混合比3:1から30:
1の混合水ガラスは1/2から1/5の小さな値を示す。とく
にその中でも9:1のものが最も小さな値をもつ。すぐれ
たライフ特性のCRTを製造するには、全炭酸塩量を可能
なかぎり低減する必要があり、この目的のためにはナト
リウム:カリウム混合比3:1から30:1の混合水ガラスが
好適であることは表1から明白である。とりわけ混合比
9:1のものが最もすぐれた性能をもつ。なお、焼成にと
もなう炭酸塩の減率はカリウム系水ガラス側で大きく、
ナトリウム系水ガラス側で小さくなる。
なく、100%カリウム系水ガラスあるいはナトリウム系
水ガラスでは大きい。とくに、ナトリウム:カリウム混
合比が3:1から9:1のものが小さい値を示す。次に焼成後
の値をみると、100%カリウム系水ガラスからナトリウ
ム:カリウム混合比1:1までの混合水ガラス、および100
%ナトリウム系水ガラスでは高いが、混合比3:1から30:
1の混合水ガラスは1/2から1/5の小さな値を示す。とく
にその中でも9:1のものが最も小さな値をもつ。すぐれ
たライフ特性のCRTを製造するには、全炭酸塩量を可能
なかぎり低減する必要があり、この目的のためにはナト
リウム:カリウム混合比3:1から30:1の混合水ガラスが
好適であることは表1から明白である。とりわけ混合比
9:1のものが最もすぐれた性能をもつ。なお、焼成にと
もなう炭酸塩の減率はカリウム系水ガラス側で大きく、
ナトリウム系水ガラス側で小さくなる。
また、第2図に示すBi2O3(3g),カリウム系水ガラス
(0.75g),およびK2CO3(30mg)からなる試料の差動走
査熱量計(DSC)を用いて測定した繰り返し融解反応
を、同組成比のBi2O3(3g),ナトリウム系水ガラス
(0.75g),およびNa2CO3(30mg)からなる試料は全く
示さない。なお、906KはBi2O3とカリウム系水ガラスとK
2CO3からなる試料の共融温度である。
(0.75g),およびK2CO3(30mg)からなる試料の差動走
査熱量計(DSC)を用いて測定した繰り返し融解反応
を、同組成比のBi2O3(3g),ナトリウム系水ガラス
(0.75g),およびNa2CO3(30mg)からなる試料は全く
示さない。なお、906KはBi2O3とカリウム系水ガラスとK
2CO3からなる試料の共融温度である。
また、生じたNa2CO3は95%RHまで乾燥状態を保つことが
できる(シー・エル・クシック(C.L.Kusik),エイチ
・ピー・メイスナー(H.P.Meisner)の「インダストリ
アル アンド エンジニアリング ケミストリー,プロ
セス デザイン アンド ディベラプメント(Industri
al and Engineering Chemistry,Process Design and De
velopment),12巻,122頁,1973年」参照)。したがっ
て、K2CO3を生じるカリウム系水ガラスを用いる場合に
比べナトリウム系混合水ガラスを用いると吹付塗布後の
塗膜の乾燥状態は常に再現性がよくなり、晴天,雨天に
乾燥状態が左右されることはない。
できる(シー・エル・クシック(C.L.Kusik),エイチ
・ピー・メイスナー(H.P.Meisner)の「インダストリ
アル アンド エンジニアリング ケミストリー,プロ
セス デザイン アンド ディベラプメント(Industri
al and Engineering Chemistry,Process Design and De
velopment),12巻,122頁,1973年」参照)。したがっ
て、K2CO3を生じるカリウム系水ガラスを用いる場合に
比べナトリウム系混合水ガラスを用いると吹付塗布後の
塗膜の乾燥状態は常に再現性がよくなり、晴天,雨天に
乾燥状態が左右されることはない。
以下に、本発明によるカラーブラウン管の製造方法の一
実施例について説明する。
実施例について説明する。
前記重金属酸化物の粉末1部(重量部,以下同様)と純
水を好ましくは0.6〜0.8部程度混合し、ボールミル法な
どにより3日間程度混合する。この混合物に配合比9:1
のナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガラスのバイン
ダー混合物0.2〜0.4部を加え1日間程度ローリングす
る。
水を好ましくは0.6〜0.8部程度混合し、ボールミル法な
どにより3日間程度混合する。この混合物に配合比9:1
のナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガラスのバイン
ダー混合物0.2〜0.4部を加え1日間程度ローリングす
る。
得られた混合物を、エアスプレイ方式などの従来より用
いられている吹付法によりシャドウマスク3の電子ビー
ム照射面側に塗布する。なお、電子ビーム反射被膜7の
厚さは電子ビームが透過しないような厚さが望ましく、
通常は熱処理後の厚さで2〜5μm程度である。
いられている吹付法によりシャドウマスク3の電子ビー
ム照射面側に塗布する。なお、電子ビーム反射被膜7の
厚さは電子ビームが透過しないような厚さが望ましく、
通常は熱処理後の厚さで2〜5μm程度である。
なお、本実施例に用いるシャドウマスク3は従来よりカ
ラーブラウン管に用いられているものでよい。
ラーブラウン管に用いられているものでよい。
また、用いる混合水ガラスの混合比はナトリウム:カリ
ウム比が3:1から30:1の間の任意の混合比のものを用い
ても、ほぼ同等性能の電子ビーム反射被膜を得ることが
できる。
ウム比が3:1から30:1の間の任意の混合比のものを用い
ても、ほぼ同等性能の電子ビーム反射被膜を得ることが
できる。
重金属酸化物粉末と配合比9:1のナトリウム系水ガラ
ス,カリウム系水ガラスの混合物とからなる電子ビーム
反射被膜7について、さらに具体的に説明する。
ス,カリウム系水ガラスの混合物とからなる電子ビーム
反射被膜7について、さらに具体的に説明する。
まず、ボールミル法により平均粒径1μm程度に粉砕し
たBi2O33000gと純水1900gをボールミル法により3日間
混合し、この混合物に配合比が9:1であるナトリウム系
水ガラスとカリウム系水ガラス混合物750gを加え1日間
程度ローリングした。得られた混合物からなる塗液を、
黒化処理を施しているシャドウマスク3の電子ビーム照
射面側にエアスプレイ方式で塗着させて電子ビーム反射
被膜7を形成したのち、通常のカラーブラウン管の製造
工程に投入し、90°偏向25インチ形カラーブラウン管を
製造した。
たBi2O33000gと純水1900gをボールミル法により3日間
混合し、この混合物に配合比が9:1であるナトリウム系
水ガラスとカリウム系水ガラス混合物750gを加え1日間
程度ローリングした。得られた混合物からなる塗液を、
黒化処理を施しているシャドウマスク3の電子ビーム照
射面側にエアスプレイ方式で塗着させて電子ビーム反射
被膜7を形成したのち、通常のカラーブラウン管の製造
工程に投入し、90°偏向25インチ形カラーブラウン管を
製造した。
次に、得られたカラーブラウン管のカソードのエミッシ
ョンライフ特性を検討した結果について述べる。電子ビ
ーム電流0.9mA,電子ビーム加速電圧25kV,ヒータ電圧6.3
Vでカソードのエミッションライフ特性を測定した場
合、上記製造方法によって得られたシャドウマスク3を
用いたカラーブラウン管では、最大エミッション電流の
ライフ特性が同形の従来品のそれに比べ約20%増の良好
な結果が得られた。
ョンライフ特性を検討した結果について述べる。電子ビ
ーム電流0.9mA,電子ビーム加速電圧25kV,ヒータ電圧6.3
Vでカソードのエミッションライフ特性を測定した場
合、上記製造方法によって得られたシャドウマスク3を
用いたカラーブラウン管では、最大エミッション電流の
ライフ特性が同形の従来品のそれに比べ約20%増の良好
な結果が得られた。
すなわち、バインダーとして配合比が3:1から30:1であ
るナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガラス混合物を
用いた電子ビーム反射被膜7は、 その膜の乾燥状態が常に一定であり、乾燥時の天候
に左右されなくなり、バインダー成分により生じる全炭
酸塩(例:K2CO3)の変動量が軽減され、 バインダー成分のCO2吸収により生じる全炭酸塩
(例:K2CO3)量が少なくなるから、前記の良好なライ
フ特性が得られたと考えられる。
るナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガラス混合物を
用いた電子ビーム反射被膜7は、 その膜の乾燥状態が常に一定であり、乾燥時の天候
に左右されなくなり、バインダー成分により生じる全炭
酸塩(例:K2CO3)の変動量が軽減され、 バインダー成分のCO2吸収により生じる全炭酸塩
(例:K2CO3)量が少なくなるから、前記の良好なライ
フ特性が得られたと考えられる。
なお、上記実施例では反射被膜7を構成する物質として
重金属酸化物粉末を用いているが、これは大きな電子ビ
ーム反射率を有する物質であってシャドウマスク3を構
成する物質より高密度または原子番号の大きな元素を含
有するものであれば、重金属粉末、または重金属酸化物
と重金属の混合粉末であってもよい。
重金属酸化物粉末を用いているが、これは大きな電子ビ
ーム反射率を有する物質であってシャドウマスク3を構
成する物質より高密度または原子番号の大きな元素を含
有するものであれば、重金属粉末、または重金属酸化物
と重金属の混合粉末であってもよい。
以上のように、本発明に係るカラーブラウン管の製造法
によれば、重金属酸化物の粉末に、その配合比が3:1な
いし30:1であるナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガ
ラスの混合物をバインダーとして混合し、この得られた
混合物をシャドウマスク面上に塗布して塗膜を形成し、
この塗膜を焼成することにより、当該シャドウマスク面
上に電子ビームの反射膜を形成するようにしたので、上
記電子ビームの反射膜中に含有され、当該反射膜中にお
いて電子ビームの照射により重金属酸化物と反応してア
ウトガス(CO2)を発生させる,水ガラスにより生成す
る炭酸塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量を、従来に比して
低減することができ、その結果、良好なエミッション特
性が長期間維持されるカラーブラウン管を得ることがで
きるという効果がある。
によれば、重金属酸化物の粉末に、その配合比が3:1な
いし30:1であるナトリウム系水ガラスとカリウム系水ガ
ラスの混合物をバインダーとして混合し、この得られた
混合物をシャドウマスク面上に塗布して塗膜を形成し、
この塗膜を焼成することにより、当該シャドウマスク面
上に電子ビームの反射膜を形成するようにしたので、上
記電子ビームの反射膜中に含有され、当該反射膜中にお
いて電子ビームの照射により重金属酸化物と反応してア
ウトガス(CO2)を発生させる,水ガラスにより生成す
る炭酸塩(K2CO3,Na2CO3)の含有量を、従来に比して
低減することができ、その結果、良好なエミッション特
性が長期間維持されるカラーブラウン管を得ることがで
きるという効果がある。
第1図はシャドウマスク式カラーブラウン管の構成を示
す部分断面概略図、第2図はDSC(差動走査熱量計)を
用いて測定したBi2O3とK2CO3との吸熱反応のグラフを示
す図、第3図はBi2O3と水ガラスの混合物試料の赤外吸
収スペクトルを示す図である。 3はシャドウマスク、7は電子ビーム反射被膜。
す部分断面概略図、第2図はDSC(差動走査熱量計)を
用いて測定したBi2O3とK2CO3との吸熱反応のグラフを示
す図、第3図はBi2O3と水ガラスの混合物試料の赤外吸
収スペクトルを示す図である。 3はシャドウマスク、7は電子ビーム反射被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武岡 国生 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社京都製作所内 (72)発明者 小板橋 正康 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 木村 寛 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社中央研究所内 (72)発明者 大野 克弘 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社材料研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−281240(JP,A) 特開 昭62−281241(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】重金属酸化物の粉末に、その配合比が3:1
ないし30:1であるナトリウム系水ガラスとカリウム系水
ガラスの混合物をバインダーとして混合し、この得られ
た混合物をシャドウマスク面上に塗布して塗膜を形成
し、この塗膜を焼成することにより、当該シャドウマス
ク面上に電子ビームの反射膜を形成することを特徴とす
るカラーブラウン管の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63166441A JPH0748348B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | カラーブラウン管の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63166441A JPH0748348B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | カラーブラウン管の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0215532A JPH0215532A (ja) | 1990-01-19 |
| JPH0748348B2 true JPH0748348B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=15831461
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63166441A Expired - Lifetime JPH0748348B2 (ja) | 1988-07-04 | 1988-07-04 | カラーブラウン管の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0748348B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62281241A (ja) * | 1986-05-29 | 1987-12-07 | Mitsubishi Electric Corp | 陰極線管 |
| JPH0731984B2 (ja) * | 1986-05-29 | 1995-04-10 | 三菱電機株式会社 | 陰極線管 |
-
1988
- 1988-07-04 JP JP63166441A patent/JPH0748348B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0215532A (ja) | 1990-01-19 |
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