JPH0749099A - 繊維強化樹脂製インペラ - Google Patents
繊維強化樹脂製インペラInfo
- Publication number
- JPH0749099A JPH0749099A JP5194893A JP19489393A JPH0749099A JP H0749099 A JPH0749099 A JP H0749099A JP 5194893 A JP5194893 A JP 5194893A JP 19489393 A JP19489393 A JP 19489393A JP H0749099 A JPH0749099 A JP H0749099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- maximum stress
- fiber
- resin
- reinforced resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/26—Rotors specially for elastic fluids
- F04D29/28—Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps
- F04D29/284—Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps for compressors
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高温疲労強度特性,クリープ特性を改善し、
端面のへたりや翼付け根部に発生するクラックや背板部
に発生するうねりを防止することができる信頼性により
優れた安価な樹脂製インペラを提供する。 【構成】 最大応力発生部位を含む形状を有する最大応
力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PAを除
く非最大応力部位/部材PBを有してなる繊維強化樹脂
製インペラにおいて、最大応力部位/部材PAと非最大
応力部位/部材PBをそれぞれ形成する繊維強化樹脂材
料MA,MBのマトリックス樹脂および/または強化繊
維の繊維含有率が異なっている繊維強化樹脂製インペラ
4。
端面のへたりや翼付け根部に発生するクラックや背板部
に発生するうねりを防止することができる信頼性により
優れた安価な樹脂製インペラを提供する。 【構成】 最大応力発生部位を含む形状を有する最大応
力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PAを除
く非最大応力部位/部材PBを有してなる繊維強化樹脂
製インペラにおいて、最大応力部位/部材PAと非最大
応力部位/部材PBをそれぞれ形成する繊維強化樹脂材
料MA,MBのマトリックス樹脂および/または強化繊
維の繊維含有率が異なっている繊維強化樹脂製インペラ
4。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、車両用のター
ボチャージャのコンプレッサ等の遠心圧縮機などに利用
される繊維強化樹脂製インペラに関するものである。
ボチャージャのコンプレッサ等の遠心圧縮機などに利用
される繊維強化樹脂製インペラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のターボチャージャとして
は、図8に示すようなものがある(例えば、実開昭62
−114103号公報,実開平1−125824号公報
等参照。)。
は、図8に示すようなものがある(例えば、実開昭62
−114103号公報,実開平1−125824号公報
等参照。)。
【0003】すなわち、図8に示すターボチャージャ
は、排気通路に介装されたタービンハウジング1のター
ビンロータ2(以下、「ロータ2」と称する。)と、吸
気通路に介装されたコンプレッサハウジング3のコンプ
レッサインペラ4(以下、「インペラ4」と称する。)
とが共通の回転軸5の両端部にそれぞれ取付けられてお
り、インペラ4には回転軸5を通すための軸孔4aが形
成されている。
は、排気通路に介装されたタービンハウジング1のター
ビンロータ2(以下、「ロータ2」と称する。)と、吸
気通路に介装されたコンプレッサハウジング3のコンプ
レッサインペラ4(以下、「インペラ4」と称する。)
とが共通の回転軸5の両端部にそれぞれ取付けられてお
り、インペラ4には回転軸5を通すための軸孔4aが形
成されている。
【0004】そして、タービンハウジング1の排気流入
部6から排気出口部7に向けて矢印E1,E2方向に流
れる排気流によりロータ2が回転し、これにより回転軸
5を介してインペラ4が回転し、吸気流入部8から矢印
A方向に流入した吸気を圧縮空気出口部9より過給する
ようになっている。なお、10はインペラ締め付け用ナ
ット、11はインペラ4の位置決めを行なうスリーブで
ある。
部6から排気出口部7に向けて矢印E1,E2方向に流
れる排気流によりロータ2が回転し、これにより回転軸
5を介してインペラ4が回転し、吸気流入部8から矢印
A方向に流入した吸気を圧縮空気出口部9より過給する
ようになっている。なお、10はインペラ締め付け用ナ
ット、11はインペラ4の位置決めを行なうスリーブで
ある。
【0005】ところで、上記インペラの形状や製造方法
に係わる技術としては、以下に述べるようなものがある
(実開平1−111102号公報、特開昭64−154
97号公報等参照。)。
に係わる技術としては、以下に述べるようなものがある
(実開平1−111102号公報、特開昭64−154
97号公報等参照。)。
【0006】上記したように、インペラ4は回転軸5に
よってロータ2と同軸状に取付けられており、ターボチ
ャージャにおいてこのインペラ4は空気を圧縮して内燃
機関に大気圧以上の空気を送り込む機能を有する圧縮機
の役割を果たす。このため、インペラ4はより小さな空
気流量でより大きな圧力比が得られるように常に翼形状
に工夫が加えられてきた。
よってロータ2と同軸状に取付けられており、ターボチ
ャージャにおいてこのインペラ4は空気を圧縮して内燃
機関に大気圧以上の空気を送り込む機能を有する圧縮機
の役割を果たす。このため、インペラ4はより小さな空
気流量でより大きな圧力比が得られるように常に翼形状
に工夫が加えられてきた。
【0007】すなわち、図9および図10に示すよう
に、インペラ4は長翼21と短翼22とにより構成され
ており、前記回転軸5が挿入される軸孔23を有するボ
ス24がインデユーサ入口25に配設され、相対する面
には背板26が設けられている。また、ターボチャージ
ャとしてはよりリニアな応答特性を達成するために、ロ
ータ2の材料としてセラミックスや金属間化合物の採
用、また、回転軸5のフローティングメタルタイプから
ボールベアリングタイプへの変更等、種々の技術改良が
なされている。
に、インペラ4は長翼21と短翼22とにより構成され
ており、前記回転軸5が挿入される軸孔23を有するボ
ス24がインデユーサ入口25に配設され、相対する面
には背板26が設けられている。また、ターボチャージ
ャとしてはよりリニアな応答特性を達成するために、ロ
ータ2の材料としてセラミックスや金属間化合物の採
用、また、回転軸5のフローティングメタルタイプから
ボールベアリングタイプへの変更等、種々の技術改良が
なされている。
【0008】また、インペラ4においても、翼が垂直に
立った形状のラジアルタイプから、より高効率のバック
ワードタイプへの変更、コンピュータ援用技術(CA
E)を駆使した翼形状の改良、また、さらなる高効率化
を求めて鋳造アルミニウム合金製インペラの電解研磨に
よる翼面の平滑化と翼厚さの低減等の技術の投入が続け
られている。
立った形状のラジアルタイプから、より高効率のバック
ワードタイプへの変更、コンピュータ援用技術(CA
E)を駆使した翼形状の改良、また、さらなる高効率化
を求めて鋳造アルミニウム合金製インペラの電解研磨に
よる翼面の平滑化と翼厚さの低減等の技術の投入が続け
られている。
【0009】さらに、従来のアルミニウム合金製インペ
ラに比べて重量が2分の1となり、しかも、射出成形が
容易なメリットを生かした効率重視の翼形状が設計可能
なことから、加速性能の向上と圧縮効率の向上の両面で
期待される繊維強化樹脂製インペラ(以下、「樹脂製イ
ンペラ」と称する。)がある。
ラに比べて重量が2分の1となり、しかも、射出成形が
容易なメリットを生かした効率重視の翼形状が設計可能
なことから、加速性能の向上と圧縮効率の向上の両面で
期待される繊維強化樹脂製インペラ(以下、「樹脂製イ
ンペラ」と称する。)がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】インペラに働く遠心応
力は製品重量におおよそ比例するため、比重約2.8の
アルミニウム合金製から、比重1.3〜1.5程度の繊
維強化樹脂製に変更すると、発生応力は約1/2にな
る。アルミニウム合金と例えばチョップドカーボン繊維
強化樹脂の常温時における強度はほぼ同等であるため、
むしろ、樹脂製インペラのほうが安全率が大きいように
見える。
力は製品重量におおよそ比例するため、比重約2.8の
アルミニウム合金製から、比重1.3〜1.5程度の繊
維強化樹脂製に変更すると、発生応力は約1/2にな
る。アルミニウム合金と例えばチョップドカーボン繊維
強化樹脂の常温時における強度はほぼ同等であるため、
むしろ、樹脂製インペラのほうが安全率が大きいように
見える。
【0011】しかし、アルミニウム合金の強度特性には
異方性がないのに対して、繊維強化樹脂の強度特性には
異方性があり、繊維の配向方向に対して直角方向の強度
や繊維配向がランダムの場合の強度は、繊維が一方向に
配向した場合の繊維方向の強度の60〜70%にまで低
下してしまうため、アルミニウム合金の方が強度の温度
依存性が小さいことを考慮すると、場合によってはアル
ミニウム合金製インペラと同等の耐久信頼性を確保する
ことが容易ではない場合も発生する。
異方性がないのに対して、繊維強化樹脂の強度特性には
異方性があり、繊維の配向方向に対して直角方向の強度
や繊維配向がランダムの場合の強度は、繊維が一方向に
配向した場合の繊維方向の強度の60〜70%にまで低
下してしまうため、アルミニウム合金の方が強度の温度
依存性が小さいことを考慮すると、場合によってはアル
ミニウム合金製インペラと同等の耐久信頼性を確保する
ことが容易ではない場合も発生する。
【0012】樹脂製インペラの製造方法は、すでに前記
公報等で開示されているように様々であり、いずれの方
法にも長所,短所があるが、耐久信頼性に関しては、い
かにして、大きな応力が発生する部位の強度が大きくな
るように繊維の配向をコントロールするかが問題とな
る。
公報等で開示されているように様々であり、いずれの方
法にも長所,短所があるが、耐久信頼性に関しては、い
かにして、大きな応力が発生する部位の強度が大きくな
るように繊維の配向をコントロールするかが問題とな
る。
【0013】また、樹脂製インペラを開発する際に、解
決が必要な課題としては、図11に示したように、ナッ
ト10を用いた締結による端面のへたりの防止(すなわ
ち、(I) ネジの緩まない十分な耐へたり特性)、翼
付け根部に発生するクラック(すなわち、(II) 翼
付け根部にクラックの発生しない十分な耐熱性)、背板
部に発生するうねりの防止(すなわち、(III) 背
板部にうねりの発生しない十分な耐熱性)、最大応力が
発生する部分での破壊の防止(すなわち、(IV) 最
大応力の発生部位における耐疲労性・耐クリープ性、欠
陥が発生しても容易に破壊に至らない靭性)等がある。
決が必要な課題としては、図11に示したように、ナッ
ト10を用いた締結による端面のへたりの防止(すなわ
ち、(I) ネジの緩まない十分な耐へたり特性)、翼
付け根部に発生するクラック(すなわち、(II) 翼
付け根部にクラックの発生しない十分な耐熱性)、背板
部に発生するうねりの防止(すなわち、(III) 背
板部にうねりの発生しない十分な耐熱性)、最大応力が
発生する部分での破壊の防止(すなわち、(IV) 最
大応力の発生部位における耐疲労性・耐クリープ性、欠
陥が発生しても容易に破壊に至らない靭性)等がある。
【0014】前記したように、樹脂製インペラの疲労,
クリープ寿命を改良するためには、繊維の配向制御が重
要であるが、機能部品であるため製品形状の変更によっ
て繊維の配向をコントロールすることは容易ではない。
比較的現実的な方法としては、強度的に有利な繊維配向
が実現可能となる成形条件を見つけだすことであるが、
成形材料の流動特性にばらつきが存在するため(流動特
性が変わってしまうと繊維の配向も変わる)、成形条件
の管理によって耐久信頼性を維持するのは非常に危険で
あると言える。
クリープ寿命を改良するためには、繊維の配向制御が重
要であるが、機能部品であるため製品形状の変更によっ
て繊維の配向をコントロールすることは容易ではない。
比較的現実的な方法としては、強度的に有利な繊維配向
が実現可能となる成形条件を見つけだすことであるが、
成形材料の流動特性にばらつきが存在するため(流動特
性が変わってしまうと繊維の配向も変わる)、成形条件
の管理によって耐久信頼性を維持するのは非常に危険で
あると言える。
【0015】ところで、上記した端面のへたり、翼付け
根部に発生するクラックや背板部に発生するうねりの防
止の観点からは、耐熱性,高温弾性率に優れた樹脂材
料、例えば、ポリアミドイミドやポリイミド等、ガラス
転移温度Tgが大きい樹脂が比較的望ましい。ところ
が、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルサル
ホン、ポリエーテルイミド等、ガラス転移温度が200
℃以上である樹脂では、靭性が不足するものが多く、ガ
ラス転移温度が比較的低いにもかかわらずポリエーテル
ケトン系の樹脂の方が高温疲労特性,クリープ特性に優
れる場合が多い。
根部に発生するクラックや背板部に発生するうねりの防
止の観点からは、耐熱性,高温弾性率に優れた樹脂材
料、例えば、ポリアミドイミドやポリイミド等、ガラス
転移温度Tgが大きい樹脂が比較的望ましい。ところ
が、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルサル
ホン、ポリエーテルイミド等、ガラス転移温度が200
℃以上である樹脂では、靭性が不足するものが多く、ガ
ラス転移温度が比較的低いにもかかわらずポリエーテル
ケトン系の樹脂の方が高温疲労特性,クリープ特性に優
れる場合が多い。
【0016】つまり、樹脂製インペラの高温疲労特性,
クリープ特性の改良と、端面のへたりや翼付け根部に発
生するクラックや背板部に発生するうねりの防止を同時
に満足する材料を見いだすことが容易ではないために、
樹脂製インペラの市販化が遅れているのが現状である。
クリープ特性の改良と、端面のへたりや翼付け根部に発
生するクラックや背板部に発生するうねりの防止を同時
に満足する材料を見いだすことが容易ではないために、
樹脂製インペラの市販化が遅れているのが現状である。
【0017】
【発明の目的】そこで、本発明は、このような従来の実
情に鑑みてなされたものであり、樹脂製インペラを2種
類以上の材料を用いて製造することによって前記課題を
解決し、より信頼性に優れた安価な樹脂製インペラを提
供可能とすることを目的としている。
情に鑑みてなされたものであり、樹脂製インペラを2種
類以上の材料を用いて製造することによって前記課題を
解決し、より信頼性に優れた安価な樹脂製インペラを提
供可能とすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】図12に示したように、
樹脂製インペラ4に働く遠心応力は、背板側の軸孔近傍
が最も大きい。
樹脂製インペラ4に働く遠心応力は、背板側の軸孔近傍
が最も大きい。
【0019】また、インペラはナットで締結されている
ため、ボス側および背板側の端面近傍は圧縮応力になっ
ており、製品体積に対して応力が大きい部位を占める体
積が意外に小さいことがわかる。つまり、繊維配向のコ
ントロールが重要な部位は比較的少なく、他の部位は発
生応力が小さいために強度的に不利な繊維配向になって
しまっても安全率は十分確保できる。
ため、ボス側および背板側の端面近傍は圧縮応力になっ
ており、製品体積に対して応力が大きい部位を占める体
積が意外に小さいことがわかる。つまり、繊維配向のコ
ントロールが重要な部位は比較的少なく、他の部位は発
生応力が小さいために強度的に不利な繊維配向になって
しまっても安全率は十分確保できる。
【0020】この点に着目し、本発明では、強度の確保
が第一に優先されるべきである最大応力部位に、高温疲
労特性,クリープ特性に優れた材料を使用し、ボス側端
面や背板,翼付け根部等の外表面の非最大応力部位につ
いては高温疲労特性,クリープ特性にとらわれることな
く耐熱性,高温弾性率の優れた材料を使用することとし
た。
が第一に優先されるべきである最大応力部位に、高温疲
労特性,クリープ特性に優れた材料を使用し、ボス側端
面や背板,翼付け根部等の外表面の非最大応力部位につ
いては高温疲労特性,クリープ特性にとらわれることな
く耐熱性,高温弾性率の優れた材料を使用することとし
た。
【0021】すなわち、本発明に係わる繊維強化樹脂製
インペラは、最大応力発生部位を含む形状を有する最大
応力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PAを
除く非最大応力部位/部材PBを有してなる繊維強化樹
脂製インペラにおいて、最大応力部位/部材PAと非最
大応力部位/部材PBをそれぞれ形成する繊維強化樹脂
材料MA,MBのマトリックス樹脂および/または強化
繊維の繊維含有率が異なっている構成としたことを特徴
としている。
インペラは、最大応力発生部位を含む形状を有する最大
応力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PAを
除く非最大応力部位/部材PBを有してなる繊維強化樹
脂製インペラにおいて、最大応力部位/部材PAと非最
大応力部位/部材PBをそれぞれ形成する繊維強化樹脂
材料MA,MBのマトリックス樹脂および/または強化
繊維の繊維含有率が異なっている構成としたことを特徴
としている。
【0022】また、本発明に係わる繊維強化樹脂製イン
ペラの実施態様においては、軸を中心に回転する繊維強
化樹脂製インペラであって、軸に対するインペラの最大
径の断面で、軸中心より最大径の7.5〜8.5%まで
の間の最大応力発生部位を含み、且つ該断面の軸方向に
対して±2〜3mmの部分からなる円筒部位を少なくと
も含む最大応力部位/部材PAと、前記最大応力部位/
部材PAを除く非最大応力部位/部材PBを有してな
り、最大応力部位/部材PAと非最大応力部位/部材P
Bをそれぞれ形成する繊維強化樹脂材料MA,MBのマ
トリックス樹脂および/または強化繊維の繊維含有率が
異なっている構成とすることができ、また、最大径部と
同一高さで且つ軸中心より最大径の7.5〜8.5%ま
での間の部分を含む最大応力部位/部材PAの内部の繊
維配向をインペラの円周方向(軸の外周方向)に沿う配
向とした構成とすることができる。
ペラの実施態様においては、軸を中心に回転する繊維強
化樹脂製インペラであって、軸に対するインペラの最大
径の断面で、軸中心より最大径の7.5〜8.5%まで
の間の最大応力発生部位を含み、且つ該断面の軸方向に
対して±2〜3mmの部分からなる円筒部位を少なくと
も含む最大応力部位/部材PAと、前記最大応力部位/
部材PAを除く非最大応力部位/部材PBを有してな
り、最大応力部位/部材PAと非最大応力部位/部材P
Bをそれぞれ形成する繊維強化樹脂材料MA,MBのマ
トリックス樹脂および/または強化繊維の繊維含有率が
異なっている構成とすることができ、また、最大径部と
同一高さで且つ軸中心より最大径の7.5〜8.5%ま
での間の部分を含む最大応力部位/部材PAの内部の繊
維配向をインペラの円周方向(軸の外周方向)に沿う配
向とした構成とすることができる。
【0023】本発明に係わる繊維強化樹脂製インペラを
製造するにあたり、例えば、図3に示した上型31、キ
ャビティ32を形成している中型33、ピン34をキャ
ビティ32内に突出して設けた下型35よりなる樹脂製
インペラ製造用金型において、あらかじめ高温疲労特
性,高温クリープ特性に優れた繊維強化樹脂材料MAで
製造した最大応力部位/部材PAを下型35に突出して
設けたピン34に通してキャビティ32内に配置し、図
示した矢印B方向から耐熱性,高温弾性率に優れた繊維
強化樹脂材料MBを射出して非最大応力部位/部材PB
を成形することにより、樹脂製インペラ4を製造するよ
うになすことができる。
製造するにあたり、例えば、図3に示した上型31、キ
ャビティ32を形成している中型33、ピン34をキャ
ビティ32内に突出して設けた下型35よりなる樹脂製
インペラ製造用金型において、あらかじめ高温疲労特
性,高温クリープ特性に優れた繊維強化樹脂材料MAで
製造した最大応力部位/部材PAを下型35に突出して
設けたピン34に通してキャビティ32内に配置し、図
示した矢印B方向から耐熱性,高温弾性率に優れた繊維
強化樹脂材料MBを射出して非最大応力部位/部材PB
を成形することにより、樹脂製インペラ4を製造するよ
うになすことができる。
【0024】この場合、高温疲労特性、高温クリープ特
性に優れた繊維強化樹脂材料MAで製造した最大応力部
位/部材PAは、射出成形,押し出し成形で作るのが簡
便であるが、必要に応じて、連続繊維を用いたプリプレ
グシートの圧縮成形や引き抜き成形等、樹脂製インペラ
4に必要な長期耐久信頼性を満足するものであれば製造
方法を問わない。この最大応力部位/部材PAは、射出
成形を前提としないため、射出成形の困難な高繊維含有
率や連続繊維のものも使用できるので、比較的安価な耐
熱性エンジニアリングプラスチックスが使用できるメリ
ットもある。
性に優れた繊維強化樹脂材料MAで製造した最大応力部
位/部材PAは、射出成形,押し出し成形で作るのが簡
便であるが、必要に応じて、連続繊維を用いたプリプレ
グシートの圧縮成形や引き抜き成形等、樹脂製インペラ
4に必要な長期耐久信頼性を満足するものであれば製造
方法を問わない。この最大応力部位/部材PAは、射出
成形を前提としないため、射出成形の困難な高繊維含有
率や連続繊維のものも使用できるので、比較的安価な耐
熱性エンジニアリングプラスチックスが使用できるメリ
ットもある。
【0025】一方、外表面を主とする非最大応力部位/
部材PBを形成する繊維強化樹脂材料MBは、強度の絶
対値よりも高温弾性率の保持が重要となる。一般に、ガ
ラス転移温度を超えると弾性率の大きい炭素繊維を配合
していても弾性率が大きくて低下する。
部材PBを形成する繊維強化樹脂材料MBは、強度の絶
対値よりも高温弾性率の保持が重要となる。一般に、ガ
ラス転移温度を超えると弾性率の大きい炭素繊維を配合
していても弾性率が大きくて低下する。
【0026】換言すれば、ガラス転移温度が大きい材料
が使用できるようになれば、炭素繊維を多量に配合する
必要がなくなる。炭素繊維の配合量を減らすと樹脂の流
動性が良くなるため、複雑な翼形状や翼厚さの小さいイ
ンペラが製造可能となり、効率の良いインペラを作るこ
とができるメリットも生じる。
が使用できるようになれば、炭素繊維を多量に配合する
必要がなくなる。炭素繊維の配合量を減らすと樹脂の流
動性が良くなるため、複雑な翼形状や翼厚さの小さいイ
ンペラが製造可能となり、効率の良いインペラを作るこ
とができるメリットも生じる。
【0027】最大応力部位/部材PAおよび非最大応力
部位/部材PBはともに耐熱性が要求されるが、部材P
Aが高強度であることが必要であるのに対して、部材P
Bは特に高強度である必要性はない。ただし、高回転時
には、雰囲気温度自体は部材PAの方が40〜50℃低
くなるため、若干耐熱温度の低いマトリックス樹脂を使
用することも可能である。
部位/部材PBはともに耐熱性が要求されるが、部材P
Aが高強度であることが必要であるのに対して、部材P
Bは特に高強度である必要性はない。ただし、高回転時
には、雰囲気温度自体は部材PAの方が40〜50℃低
くなるため、若干耐熱温度の低いマトリックス樹脂を使
用することも可能である。
【0028】そして、非最大応力部位/部材PBに使用
できる樹脂材料MBとしては、ポリアミドイミド(ガラ
ス転移温度:288℃),熱可塑性ポリイミド(ガラス
転移温度:250℃),ポリエーテルサルホン(ガラス
転移温度:225℃),ポリエーテルイミド(ガラス転
移温度:217℃)等の単独またはポリマーブレンドを
使用することができ、このようなガラス転移温度が20
0℃以上の超耐熱性エンジニアリングプラスチックス
や、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン,ポリエ
ーテルケトン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエー
テルケントケトン,ポリアリルエーテルケトン等のポリ
エーテルケトン系超耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クスや、ポリエーテルニトリル,ポリフェニレンサルフ
ァイド,液晶ポリエステル等の単独またはポリマーブレ
ンドの中から選んで使用することが可能であり、特に、
ガラス転移温度が200℃以上である前記した4種類の
樹脂材料は樹脂材料MBとして有望であるほか、エポキ
シ樹脂やフェノール樹脂のような熱硬化性の樹脂で使用
することも可能である。
できる樹脂材料MBとしては、ポリアミドイミド(ガラ
ス転移温度:288℃),熱可塑性ポリイミド(ガラス
転移温度:250℃),ポリエーテルサルホン(ガラス
転移温度:225℃),ポリエーテルイミド(ガラス転
移温度:217℃)等の単独またはポリマーブレンドを
使用することができ、このようなガラス転移温度が20
0℃以上の超耐熱性エンジニアリングプラスチックス
や、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン,ポリエ
ーテルケトン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリエー
テルケントケトン,ポリアリルエーテルケトン等のポリ
エーテルケトン系超耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クスや、ポリエーテルニトリル,ポリフェニレンサルフ
ァイド,液晶ポリエステル等の単独またはポリマーブレ
ンドの中から選んで使用することが可能であり、特に、
ガラス転移温度が200℃以上である前記した4種類の
樹脂材料は樹脂材料MBとして有望であるほか、エポキ
シ樹脂やフェノール樹脂のような熱硬化性の樹脂で使用
することも可能である。
【0029】そして、部材PAは、インペラの使用全温
度領域で少なくとも100MPa以上の強度を有してい
ることが必要であるが、部材PBの必要強度は部材PA
の必要強度の1/2以下程度であるため、このような条
件を満たせば必ずしも前記した樹脂材料MBを用いる必
要はなく、強化繊維としては炭素繊維の使用が望ましい
が、同等レベルの弾性率が得られるのであれば、ガラス
繊維やその他の充填材を使用してもかまわない。そし
て、炭素繊維であれば20〜30重量%以上とすること
が望ましいといえる。
度領域で少なくとも100MPa以上の強度を有してい
ることが必要であるが、部材PBの必要強度は部材PA
の必要強度の1/2以下程度であるため、このような条
件を満たせば必ずしも前記した樹脂材料MBを用いる必
要はなく、強化繊維としては炭素繊維の使用が望ましい
が、同等レベルの弾性率が得られるのであれば、ガラス
繊維やその他の充填材を使用してもかまわない。そし
て、炭素繊維であれば20〜30重量%以上とすること
が望ましいといえる。
【0030】また、高温疲労特性,高温クリープ特性に
優れていることが要求される最大応力部位/部材PAに
使用される樹脂材料MAとしては、ポリエーテルケトン
エーテルケトン,ポリエーテルケトン、ポリエーテルエ
ーテルケトン,ポリエーテルケトンケトン,ポリアリル
エーテルケトン等のポリエーテルケトン系超耐熱性エン
ジニアリングプラスチックスや、ポリエーテルニトリ
ル,ポリエーテルサルホン,ポリサルホン,ポリアミド
イミド,熱可塑性ポリイミド,ポリエーテルイミド等の
単独またはポリマーブレンド等の中から選んで使用する
ことが可能である。
優れていることが要求される最大応力部位/部材PAに
使用される樹脂材料MAとしては、ポリエーテルケトン
エーテルケトン,ポリエーテルケトン、ポリエーテルエ
ーテルケトン,ポリエーテルケトンケトン,ポリアリル
エーテルケトン等のポリエーテルケトン系超耐熱性エン
ジニアリングプラスチックスや、ポリエーテルニトリ
ル,ポリエーテルサルホン,ポリサルホン,ポリアミド
イミド,熱可塑性ポリイミド,ポリエーテルイミド等の
単独またはポリマーブレンド等の中から選んで使用する
ことが可能である。
【0031】さらに、補強用の強化繊維としては、従来
の射出成形において炭素繊維以外の繊維では樹脂製イン
ペラの要求特性を満足することが容易ではなかったが、
最大応力部位/部材PAは射出成形以外の製造方法を用
いてもかまわないため、炭素繊維を使用することも必要
に応じて望ましく、炭素繊維の含有率は強度,耐久信頼
性の観点から20重量%以上の配合比とすることが望ま
しく、射出成形の場合には45重量%以上では成形がむ
つかしい。そして、炭素繊維の他にもガラス繊維,セラ
ミックス繊維,鉱物繊維等の無機繊維、ステンレス,黄
銅,ニッケル等の金属繊維、ポリアクリロニトリル繊
維,セルロース繊維,ポリフェニレンベンゾチアゾール
繊維,ポリエチレンテレフタレート繊維,液晶芳香族ポ
リエステル繊維,ポリビニルアルコール繊維,芳香族ポ
リアミド(アラミド)繊維等の有機繊維の中から選んで
使用することが可能である。また、チョップド繊維のみ
ならず連続繊維の使用も可能である。そして、連続繊維
グレードを使用して最大応力部位/部材PAを製造する
場合には、60〜70重量%までは配合可能である。ま
た、繊維含有率を50〜70重量%にすれば、ガラス繊
維を用いることも可能である。
の射出成形において炭素繊維以外の繊維では樹脂製イン
ペラの要求特性を満足することが容易ではなかったが、
最大応力部位/部材PAは射出成形以外の製造方法を用
いてもかまわないため、炭素繊維を使用することも必要
に応じて望ましく、炭素繊維の含有率は強度,耐久信頼
性の観点から20重量%以上の配合比とすることが望ま
しく、射出成形の場合には45重量%以上では成形がむ
つかしい。そして、炭素繊維の他にもガラス繊維,セラ
ミックス繊維,鉱物繊維等の無機繊維、ステンレス,黄
銅,ニッケル等の金属繊維、ポリアクリロニトリル繊
維,セルロース繊維,ポリフェニレンベンゾチアゾール
繊維,ポリエチレンテレフタレート繊維,液晶芳香族ポ
リエステル繊維,ポリビニルアルコール繊維,芳香族ポ
リアミド(アラミド)繊維等の有機繊維の中から選んで
使用することが可能である。また、チョップド繊維のみ
ならず連続繊維の使用も可能である。そして、連続繊維
グレードを使用して最大応力部位/部材PAを製造する
場合には、60〜70重量%までは配合可能である。ま
た、繊維含有率を50〜70重量%にすれば、ガラス繊
維を用いることも可能である。
【0032】この他に、難燃剤,酸化防止剤,紫外線吸
収剤,潤滑剤,着色剤,熱安定剤等の各種安定剤や充填
剤を成形性や機械的特性を損なわない範囲内で適宜添加
することもできる。
収剤,潤滑剤,着色剤,熱安定剤等の各種安定剤や充填
剤を成形性や機械的特性を損なわない範囲内で適宜添加
することもできる。
【0033】さらに具体的には、充填剤として、炭酸カ
ルシウム,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,炭酸マグネシ
ウム,水酸化アルミニウム,タルク,珪酸,珪酸カルシ
ウム,マイカ,ガラス,ガラスバルーン,石英バルー
ン,黒鉛,ホウ素,アルミナ,炭化珪素,炭化ホウ素,
ボリア,窒化ホウ素,窒化珪素,窒化アルミニウム,シ
リカ,ベリリウム,酸化ベリリウム等の無機粉末や、ア
スベスト,チタン酸カリ,炭素,黒鉛,ホウ素,アルミ
ナ,炭化珪素,炭化ホウ素,ボリア,石英,シリカ,ベ
リリウム,窒化ホウ素等の無機ウイスカや、アラミドパ
ルプ,マイクロセルロース,熱硬化性樹脂粉末等の中か
ら選んで使用することが可能であり、離型剤,無機フィ
ラーとしては、高級脂肪酸の低級アルコールエステル,
脂肪酸の多価アルコールエステル,流動パラフィン,硫
酸バリウム,シラス,酸化アンチモン等の中から選んで
使用することが可能であり、その他に、結晶化促進剤と
して、アルキレングリコール誘導体、ポリアルキレング
リコール誘導体、アイオノマー、雲母、二酸化チタン等
の中から選んで使用することが可能である。
ルシウム,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,炭酸マグネシ
ウム,水酸化アルミニウム,タルク,珪酸,珪酸カルシ
ウム,マイカ,ガラス,ガラスバルーン,石英バルー
ン,黒鉛,ホウ素,アルミナ,炭化珪素,炭化ホウ素,
ボリア,窒化ホウ素,窒化珪素,窒化アルミニウム,シ
リカ,ベリリウム,酸化ベリリウム等の無機粉末や、ア
スベスト,チタン酸カリ,炭素,黒鉛,ホウ素,アルミ
ナ,炭化珪素,炭化ホウ素,ボリア,石英,シリカ,ベ
リリウム,窒化ホウ素等の無機ウイスカや、アラミドパ
ルプ,マイクロセルロース,熱硬化性樹脂粉末等の中か
ら選んで使用することが可能であり、離型剤,無機フィ
ラーとしては、高級脂肪酸の低級アルコールエステル,
脂肪酸の多価アルコールエステル,流動パラフィン,硫
酸バリウム,シラス,酸化アンチモン等の中から選んで
使用することが可能であり、その他に、結晶化促進剤と
して、アルキレングリコール誘導体、ポリアルキレング
リコール誘導体、アイオノマー、雲母、二酸化チタン等
の中から選んで使用することが可能である。
【0034】最大応力部位/部材PAと非最大応力部位
/部材PBの接着性は、樹脂の組み合わせに依存する
が、前記したように発生応力の大きい部分が軸孔近傍に
集中しているため、高応力部位を含むように最大応力部
位/部材PAの形状を設定すると、最大応力部位/部材
PAと非最大応力部位/部材PBとの間で接着強度不足
の問題はなくなる。
/部材PBの接着性は、樹脂の組み合わせに依存する
が、前記したように発生応力の大きい部分が軸孔近傍に
集中しているため、高応力部位を含むように最大応力部
位/部材PAの形状を設定すると、最大応力部位/部材
PAと非最大応力部位/部材PBとの間で接着強度不足
の問題はなくなる。
【0035】また、接着性を良好なものとするために、
図3に示す下型35ならびにピン34の温度を高めに設
定して最大応力部位/部材PAをキャビティ32内で加
熱しておくのもよい。また、最大応力部位/部材PAを
オーブン等で予備加熱した後に、金型に設定すればなお
望ましい。なお、射出成形可能でかつ強度特性,耐久信
頼性に優れた樹脂材料MAが使用できる場合には、樹脂
材料MAと樹脂材料MBを用いた2色成形が可能な場合
もある。
図3に示す下型35ならびにピン34の温度を高めに設
定して最大応力部位/部材PAをキャビティ32内で加
熱しておくのもよい。また、最大応力部位/部材PAを
オーブン等で予備加熱した後に、金型に設定すればなお
望ましい。なお、射出成形可能でかつ強度特性,耐久信
頼性に優れた樹脂材料MAが使用できる場合には、樹脂
材料MAと樹脂材料MBを用いた2色成形が可能な場合
もある。
【0036】以上の方法で製造された樹脂製インペラで
は、最大応力部位/部材PAとして連続繊維の使用や射
出成形では不可能な高繊維含有率のものの使用が可能と
なるため、炭素繊維のみならず例えばガラス繊維のよう
なより安価な繊維やより安価な樹脂が使用可能となる。
しかも、遠心応力が働く方向の強度が大きくなるよう
に、最大応力部位/部材PAに適する射出成形金型のゲ
ート設定を行なったり、場合によっては所望の方向の強
度が大きくなるような積層タイプの複合材料を用いるこ
とによって、従来のインペラ以上の耐久信頼性を確保す
ることが可能となる。
は、最大応力部位/部材PAとして連続繊維の使用や射
出成形では不可能な高繊維含有率のものの使用が可能と
なるため、炭素繊維のみならず例えばガラス繊維のよう
なより安価な繊維やより安価な樹脂が使用可能となる。
しかも、遠心応力が働く方向の強度が大きくなるよう
に、最大応力部位/部材PAに適する射出成形金型のゲ
ート設定を行なったり、場合によっては所望の方向の強
度が大きくなるような積層タイプの複合材料を用いるこ
とによって、従来のインペラ以上の耐久信頼性を確保す
ることが可能となる。
【0037】一方、非最大応力部位/部材PBについて
も高温下でのへたりや変形の防止に主眼を置いた材料選
択ができるため、従来の樹脂製インペラで発生すること
のあった前記課題の解決が可能となる。しかも、場合に
よっては繊維含有率の低減も可能であるため、形状の複
雑な翼の採用や翼厚さの低減による性能の向上も期待で
きる。
も高温下でのへたりや変形の防止に主眼を置いた材料選
択ができるため、従来の樹脂製インペラで発生すること
のあった前記課題の解決が可能となる。しかも、場合に
よっては繊維含有率の低減も可能であるため、形状の複
雑な翼の採用や翼厚さの低減による性能の向上も期待で
きる。
【0038】図1は本発明による樹脂製インペラ4の一
実施態様を示すものであって、最大応力部位σ
maxは、インペラの最大径rmaxの高さHと同じ高
さHのところで且つ軸孔4aの中心から4〜5mm(最
大径の7.5〜8.5%)のところにあるので、この最
大応力発生部位σmaxを含む半径方向の領域で且つ高
さ方向に±2〜3mmの領域において軸孔4aの表面お
よび背板部側の端部の表面から内側に入ったところに最
大応力部位/部材PAを設けるようにした場合を示して
いる。
実施態様を示すものであって、最大応力部位σ
maxは、インペラの最大径rmaxの高さHと同じ高
さHのところで且つ軸孔4aの中心から4〜5mm(最
大径の7.5〜8.5%)のところにあるので、この最
大応力発生部位σmaxを含む半径方向の領域で且つ高
さ方向に±2〜3mmの領域において軸孔4aの表面お
よび背板部側の端部の表面から内側に入ったところに最
大応力部位/部材PAを設けるようにした場合を示して
いる。
【0039】また、図2は他の実施態様における樹脂製
インペラ4を示すものであって、最大応力発生部位σ
maxを含む半径方向の領域で且つ図1の場合よりも高
さ方向にさらに大きなものとした領域において軸孔4a
の表面および背板部側の端部の表面でそれぞれ実質的に
露出する状態にして最大応力部位/部材PAを設けるよ
うにした場合を示している。
インペラ4を示すものであって、最大応力発生部位σ
maxを含む半径方向の領域で且つ図1の場合よりも高
さ方向にさらに大きなものとした領域において軸孔4a
の表面および背板部側の端部の表面でそれぞれ実質的に
露出する状態にして最大応力部位/部材PAを設けるよ
うにした場合を示している。
【0040】この場合、図5に示すように、強化繊維T
は、ランダム方向に配向した繊維T(T1)とせず、円
周方向に配向した繊維T(T2)とすることが望まし
い。
は、ランダム方向に配向した繊維T(T1)とせず、円
周方向に配向した繊維T(T2)とすることが望まし
い。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を示す
が、表1ないし表3にこれらをまとめて示す。
が、表1ないし表3にこれらをまとめて示す。
【0042】実施例1 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリエーテ
ルケトン(英国ICI社製、Victrex “PE
K” 220G)に、カーボン繊維(東邦レーヨン
(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量に対
して重量分率で30重量%となるように配合した樹脂材
料MAを用い、図4に示したような上型41と、キャビ
ティ42を形成する中型43と、キャビティ42を貫通
するピン44と、下型45と、樹脂溜46を有する射出
成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当す
る軸孔を有する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:
20mm、軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部
材PAを成形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形
成のためにスライド可能なピン44を有しており、樹脂
製インペラに働く遠心応力に対して大きな安全率を確保
できるように円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周
方向に繊維が配向するようにしてある。また、フィルム
ゲートの反対側にはウエルドによる強度低下を低減する
ために樹脂溜46を設けている。
ルケトン(英国ICI社製、Victrex “PE
K” 220G)に、カーボン繊維(東邦レーヨン
(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量に対
して重量分率で30重量%となるように配合した樹脂材
料MAを用い、図4に示したような上型41と、キャビ
ティ42を形成する中型43と、キャビティ42を貫通
するピン44と、下型45と、樹脂溜46を有する射出
成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当す
る軸孔を有する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:
20mm、軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部
材PAを成形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形
成のためにスライド可能なピン44を有しており、樹脂
製インペラに働く遠心応力に対して大きな安全率を確保
できるように円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周
方向に繊維が配向するようにしてある。また、フィルム
ゲートの反対側にはウエルドによる強度低下を低減する
ために樹脂溜46を設けている。
【0043】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0044】樹脂材料MBとしては、三井東圧化学
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL40
0C”にカーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HT
A”平均繊維系:約7μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した成形材料を用いた。
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL40
0C”にカーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HT
A”平均繊維系:約7μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した成形材料を用いた。
【0045】なお、射出成形には(株)日本製鋼所製7
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:390℃,金型温度:21
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:220℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:390℃,金型温度:21
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:220℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0046】実施例2 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリエーテ
ルエーテルケトン(英国ICI社製、Victrex
“PEEK” 450G)に、カーボン繊維(東邦レー
ヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量
に対して重量分率で30重量%となるように配合した樹
脂材料MAを用い、図4に示したような射出成形用金型
を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当する軸孔を有
する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:20mm、
軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部材PAを成
形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形成のために
スライド可能なピン44を有しており、樹脂製インペラ
に働く遠心応力に対して大きな安全率を確保できるよう
に円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周方向に繊維
が配向するようにしてある。また、フィルムゲートの反
対側にはウエルドによる強度低下を低減するために樹脂
溜46を設けている。
ルエーテルケトン(英国ICI社製、Victrex
“PEEK” 450G)に、カーボン繊維(東邦レー
ヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量
に対して重量分率で30重量%となるように配合した樹
脂材料MAを用い、図4に示したような射出成形用金型
を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当する軸孔を有
する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:20mm、
軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部材PAを成
形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形成のために
スライド可能なピン44を有しており、樹脂製インペラ
に働く遠心応力に対して大きな安全率を確保できるよう
に円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周方向に繊維
が配向するようにしてある。また、フィルムゲートの反
対側にはウエルドによる強度低下を低減するために樹脂
溜46を設けている。
【0047】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0048】樹脂材料MBとしては、三井東圧化学
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL45
0C”にEガラス繊維(平均繊維径:約13μm)を総
量に対して重量分率で40重量%となるように配合した
成形材料を用いた。
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL45
0C”にEガラス繊維(平均繊維径:約13μm)を総
量に対して重量分率で40重量%となるように配合した
成形材料を用いた。
【0049】なお、射出成形には(株)日本製鋼所製7
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:380℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:230℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:380℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:230℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0050】実施例3 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリエーテ
ルケトンエーテルケトンケトン(独国BASF社製、U
LTRA “PEK” A2000)に、Eガラス繊維
(平均繊維径:約13μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した樹脂材料MAを用い、
図4に示した射出成形用金型を用いて、樹脂製インペラ
の軸孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状(直径:
14mm、高さ:20mm、軸孔直径:7.5mm)の
最大応力部位/部材PAを成形した。なお、図4に示し
た金型は、軸孔形成のためにスライド可能なピン44を
有しており、樹脂製インペラに働く遠心応力に対して大
きな安全率を確保できるように円柱の側面にフィルムゲ
ートを設けて円周方向に繊維が配向するようにしてあ
る。また、フィルムゲートの反対側にはウエルドによる
強度低下を低減するために樹脂溜46を設けている。
ルケトンエーテルケトンケトン(独国BASF社製、U
LTRA “PEK” A2000)に、Eガラス繊維
(平均繊維径:約13μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した樹脂材料MAを用い、
図4に示した射出成形用金型を用いて、樹脂製インペラ
の軸孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状(直径:
14mm、高さ:20mm、軸孔直径:7.5mm)の
最大応力部位/部材PAを成形した。なお、図4に示し
た金型は、軸孔形成のためにスライド可能なピン44を
有しており、樹脂製インペラに働く遠心応力に対して大
きな安全率を確保できるように円柱の側面にフィルムゲ
ートを設けて円周方向に繊維が配向するようにしてあ
る。また、フィルムゲートの反対側にはウエルドによる
強度低下を低減するために樹脂溜46を設けている。
【0051】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0052】樹脂材料MBとしては、三井東圧化学
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL40
0C”にカーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HT
A”平均繊維径:約7μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した成形材料を用いた。
(株)製、熱可塑性ポリイミド“AURUM PL40
0C”にカーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HT
A”平均繊維径:約7μm)を総量に対して重量分率で
30重量%となるように配合した成形材料を用いた。
【0053】なお、射出成形には(株)日本製鋼所製7
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:400℃,金型温度:22
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:220℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
5TON(型締圧)射出成形機を使用し、樹脂材料MA
については、シリンダ温度:400℃,金型温度:22
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、シリンダ温度:420℃,金型温度:220℃の成
形条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0054】実施例4 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリエーテ
ルエーテルケトン(英国ICI社製、Victrex
“PEEK” 450G)に、Eガラス繊維(平均繊維
径:約13μm)を総量に対して重量分率で40重量%
となるように配合した樹脂材料MAを用い、図4に示し
たような射出成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸
孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状(直径:14
mm、高さ:20mm、軸孔直径:7.5mm)の最大
応力部位/部材PAを成形した。なお、図4に示した金
型は、軸孔形成のためにスライド可能なピン44を有し
ており、樹脂製インペラに働く遠心応力に対して大きな
安全率を確保できるように円柱の側面にフィルムゲート
を設けて円周方向に繊維が配向するようにしてある。ま
た、フィルムゲートの反対側にはウエルドによる強度低
下を低減するために樹脂溜46を設けている。
ルエーテルケトン(英国ICI社製、Victrex
“PEEK” 450G)に、Eガラス繊維(平均繊維
径:約13μm)を総量に対して重量分率で40重量%
となるように配合した樹脂材料MAを用い、図4に示し
たような射出成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸
孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状(直径:14
mm、高さ:20mm、軸孔直径:7.5mm)の最大
応力部位/部材PAを成形した。なお、図4に示した金
型は、軸孔形成のためにスライド可能なピン44を有し
ており、樹脂製インペラに働く遠心応力に対して大きな
安全率を確保できるように円柱の側面にフィルムゲート
を設けて円周方向に繊維が配向するようにしてある。ま
た、フィルムゲートの反対側にはウエルドによる強度低
下を低減するために樹脂溜46を設けている。
【0055】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0056】樹脂材料MBとしては、米国AMOCO社
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で20重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で20重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
【0057】なお、成形には、樹脂材料MAについて
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:380℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃,金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:380℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃,金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0058】実施例5 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリアリル
エーテルケトン(米国AMOCO社製、KADEL E
−1000)に、カーボン繊維(東邦レーヨン(株)製
“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量に対して重量
分率で30重量%となるように配合した樹脂材料MAを
用い、図4に示した射出成形用金型を用いて、樹脂製イ
ンペラの軸孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状
(直径:14mm、高さ:20mm,軸孔直径:7.5
mm)の最大応力部位/部材PAを成形した。なお、図
4に示した金型は、軸孔形成のためにスライド可能なピ
ン44を有しており、樹脂製インペラに働く遠心応力に
対して大きな安全率を確保できるように円柱の側面にフ
ィルムゲートを設けて円周方向に繊維が配向するように
してある。また、フィルムゲートの反対側にはウエルド
による強度低下を低減するために樹脂溜46を設けてい
る。
エーテルケトン(米国AMOCO社製、KADEL E
−1000)に、カーボン繊維(東邦レーヨン(株)製
“HTA”平均繊維径:約7μm)を総量に対して重量
分率で30重量%となるように配合した樹脂材料MAを
用い、図4に示した射出成形用金型を用いて、樹脂製イ
ンペラの軸孔径に相当する軸孔を有する中空円筒形状
(直径:14mm、高さ:20mm,軸孔直径:7.5
mm)の最大応力部位/部材PAを成形した。なお、図
4に示した金型は、軸孔形成のためにスライド可能なピ
ン44を有しており、樹脂製インペラに働く遠心応力に
対して大きな安全率を確保できるように円柱の側面にフ
ィルムゲートを設けて円周方向に繊維が配向するように
してある。また、フィルムゲートの反対側にはウエルド
による強度低下を低減するために樹脂溜46を設けてい
る。
【0059】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0060】樹脂材料MBとしては、米国AMOCO社
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
【0061】なお、成形には、樹脂材料MAについて
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:390℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃、金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:390℃,金型温度:20
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃、金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0062】実施例6 最大応力部位/部材PAの成形材料として、ポリエーテ
ルケトンエーテルケトンケトン(独国BASF社製、U
LTRA “PEK” A2000)に、カーボン繊維
(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μ
m)を総量に対して重量分率で25重量%となるように
配合した樹脂材料MAを用い、図4に示したような射出
成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当す
る軸孔を有する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:
20mm,軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部
材PAを成形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形
成のためにスライド可能なピン44を有しており、樹脂
製インペラに働く遠心応力に対して大きな安全率を確保
できるように円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周
方向に繊維が配向するようにしてある。また、フィルム
ゲートの反対側にはウエルドによる強度低下を低減する
ために樹脂溜46を設けている。
ルケトンエーテルケトンケトン(独国BASF社製、U
LTRA “PEK” A2000)に、カーボン繊維
(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μ
m)を総量に対して重量分率で25重量%となるように
配合した樹脂材料MAを用い、図4に示したような射出
成形用金型を用いて、樹脂製インペラの軸孔径に相当す
る軸孔を有する中空円筒形状(直径:14mm、高さ:
20mm,軸孔直径:7.5mm)の最大応力部位/部
材PAを成形した。なお、図4に示した金型は、軸孔形
成のためにスライド可能なピン44を有しており、樹脂
製インペラに働く遠心応力に対して大きな安全率を確保
できるように円柱の側面にフィルムゲートを設けて円周
方向に繊維が配向するようにしてある。また、フィルム
ゲートの反対側にはウエルドによる強度低下を低減する
ために樹脂溜46を設けている。
【0063】つぎに、図3に示した金型を用い、前記し
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
た方法で成形した最大応力部位/部材PAを下型35に
突出して設けたピン34にセットした後、樹脂材料MB
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。なお、最大応力部位/部材PAを金型にセットする
のに先立ち、オーブン中で250℃,3時間の予備加熱
を実施した。
【0064】樹脂材料MBとしては、米国AMOCO社
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で20重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
製、ポリアミドイミド“TORLON4203L”にカ
ーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で20重量%と
なるように配合した成形材料を用いた。
【0065】なお、成形には、樹脂材料MAについて
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:400℃,金型温度:22
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃、金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
は、(株)日本製鋼所製75TON(型締圧)射出成形
機を使用してシリンダ温度:400℃,金型温度:22
0℃の成形条件で成形し、また、樹脂材料MBについて
は、ARBURG A210−50型射出成形機を用い
てシリンダ温度:400℃、金型温度:220℃の成形
条件で成形して成形品である樹脂製インペラを得た。
【0066】比較例1 成形材料として、ポリエーテルサルホン(英国ICI社
製、Victrex“PES” 3600G)に、カー
ボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重量%と
なるように配合した材料を用い、図3に示した金型を用
いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射出して
樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:
33mm)を得た。
製、Victrex“PES” 3600G)に、カー
ボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重量%と
なるように配合した材料を用い、図3に示した金型を用
いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射出して
樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:
33mm)を得た。
【0067】なお、成形には(株)日本製鋼所製75T
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
50℃,金型温度:190℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
50℃,金型温度:190℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
【0068】比較例2 成形材料として、ポリアミドイミド(米国AMOCO社
製、“TORLON4203L”)に、カーボン繊維
(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μ
m)を総量に対して重量分率で30重量%となるように
配合した材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂
材料を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製イン
ペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)
を得た。
製、“TORLON4203L”)に、カーボン繊維
(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μ
m)を総量に対して重量分率で30重量%となるように
配合した材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂
材料を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製イン
ペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)
を得た。
【0069】なお、成形にはARBURG A210−
50型射出成形機を用いてシリンダ温度:400℃、金
型温度:220℃の成形条件で成形して成形品である樹
脂製インペラを得た。
50型射出成形機を用いてシリンダ温度:400℃、金
型温度:220℃の成形条件で成形して成形品である樹
脂製インペラを得た。
【0070】比較例3 成形材料として、ポリエーテルエーテルケトン(英国I
CI社製、Victrex “PEEK” 450G)
に、カーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平
均繊維径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重
量%となるように配合した材料を用い、図3に示した金
型を用いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射
出して樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、
高さ:33mm)を得た。
CI社製、Victrex “PEEK” 450G)
に、カーボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平
均繊維径:約7μm)を総量に対して重量分率で30重
量%となるように配合した材料を用い、図3に示した金
型を用いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射
出して樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、
高さ:33mm)を得た。
【0071】なお、成形には(株)日本製鋼所製75T
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
90℃,金型温度:200℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
90℃,金型温度:200℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
【0072】比較例4 成形材料として、ポリエーテルケトン(英国ICI社
製、Victrex “PEK” 220G)に、カー
ボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で35重量%と
なるように配合した材料を用い、図3に示した金型を用
いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射出して
樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:
33mm)を得た。
製、Victrex “PEK” 220G)に、カー
ボン繊維(東邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維
径:約7μm)を総量に対して重量分率で35重量%と
なるように配合した材料を用い、図3に示した金型を用
いて、樹脂材料を図3に示した矢印B方向から射出して
樹脂製インペラ(インペラの最大径:59mm、高さ:
33mm)を得た。
【0073】なお、成形には(株)日本製鋼所製75T
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:4
00℃,金型温度:220℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:4
00℃,金型温度:220℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
【0074】比較例5 成形材料として、三井東圧化学(株)製、熱可塑性ポリ
イミド“AURUMPL450C”にカーボン繊維(東
邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)
を総量に対して重量分率で30重量%となるように配合
した材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂材料
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。
イミド“AURUMPL450C”にカーボン繊維(東
邦レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)
を総量に対して重量分率で30重量%となるように配合
した材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂材料
を図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。
【0075】なお、成形には(株)日本製鋼所製75T
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:4
20℃,金型温度:220℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:4
20℃,金型温度:220℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
【0076】比較例6 成形材料として、出光興産(株)製、ポリエーテルニト
リル“ID300ナチュラル”に、カーボン繊維(東邦
レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を
総量に対して重量分率で30重量%となるように配合し
た材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂材料を
図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。
リル“ID300ナチュラル”に、カーボン繊維(東邦
レーヨン(株)製“HTA”平均繊維径:約7μm)を
総量に対して重量分率で30重量%となるように配合し
た材料を用い、図3に示した金型を用いて、樹脂材料を
図3に示した矢印B方向から射出して樹脂製インペラ
(インペラの最大径:59mm、高さ:33mm)を得
た。
【0077】なお、成形には(株)日本製鋼所製75T
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
60℃,金型温度:200℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
ON(型締圧)射出成形機を使用してシリンダ温度:3
60℃,金型温度:200℃の成形条件で成形して成形
品である樹脂製インペラを得た。
【0078】試験例 上記した実施例1〜6,比較例1〜6のすべての場合に
ついて、180℃,5時間のペレットの予備乾燥とポリ
アミドイミドを用いた成形品を除くすべての成形品の残
留ひずみおよび結晶化の促進(マトリックス樹脂が結晶
性高分子材料の場合)を目的とした200℃〜230
℃、3時間〜5時間の熱処理(アニール処理)を実施し
た。また、ポリアミドイミドを用いた成形品について
は、165℃×24時間+245℃×2時間+260℃
×170時間のアフターキュアを行なった。
ついて、180℃,5時間のペレットの予備乾燥とポリ
アミドイミドを用いた成形品を除くすべての成形品の残
留ひずみおよび結晶化の促進(マトリックス樹脂が結晶
性高分子材料の場合)を目的とした200℃〜230
℃、3時間〜5時間の熱処理(アニール処理)を実施し
た。また、ポリアミドイミドを用いた成形品について
は、165℃×24時間+245℃×2時間+260℃
×170時間のアフターキュアを行なった。
【0079】また、成形品はマイクロフォーカスX線検
査装置を用いて全数検査し、クラック,ボイド,異物を
含む樹脂製インペラは以下の試験に供しなかった。
査装置を用いて全数検査し、クラック,ボイド,異物を
含む樹脂製インペラは以下の試験に供しなかった。
【0080】本発明の効果を確認するために以下の5つ
の試験を実施した。
の試験を実施した。
【0081】(1)バースト試験:製品強度を確認する
ために、スピンテスターを用いてバースト試験を実施し
た。このバースト試験は、真空ポンプを用いて減圧した
状態でタービンロータ側に高温のガスを供給し、樹脂製
インペラの破壊回転数を測定した。
ために、スピンテスターを用いてバースト試験を実施し
た。このバースト試験は、真空ポンプを用いて減圧した
状態でタービンロータ側に高温のガスを供給し、樹脂製
インペラの破壊回転数を測定した。
【0082】(2)200時間耐久試験:製品の長期耐
久性能を調べるために、コンプレッサ出口温度:160
℃、インペラ回転数:130,000rpmの条件で連
続耐久試験を実施した。吸気温度はコンプレッサ出口温
度が一定となるようにコントロールした。耐久時間は2
00時間とし、200時間以内にバーストならびに機能
低下の発生しなかったインペラを合格と判定した。
久性能を調べるために、コンプレッサ出口温度:160
℃、インペラ回転数:130,000rpmの条件で連
続耐久試験を実施した。吸気温度はコンプレッサ出口温
度が一定となるようにコントロールした。耐久時間は2
00時間とし、200時間以内にバーストならびに機能
低下の発生しなかったインペラを合格と判定した。
【0083】(3)ナット座面のへたり量測定:インペ
ラをシャフトにナットで固定した状態でオーブン中に1
60℃,200時間放置し、ナット座面のへたり量を測
定した。このとき、締め付けトルクは1.5kg・mと
した。
ラをシャフトにナットで固定した状態でオーブン中に1
60℃,200時間放置し、ナット座面のへたり量を測
定した。このとき、締め付けトルクは1.5kg・mと
した。
【0084】(4)インペラ背板部のうねりの発生の有
無の確認:コンプレッサ出口温度:190℃,インペラ
回転数:130,000rpm,1時間の耐久試験後の
インペラ背板部のうねりの発生の有無を調べた。
無の確認:コンプレッサ出口温度:190℃,インペラ
回転数:130,000rpm,1時間の耐久試験後の
インペラ背板部のうねりの発生の有無を調べた。
【0085】(5)インペラの翼付け根部のクラックの
発生の有無の確認:コンプレッサ出口温度:165℃,
インペラ回転数:165,000rpm,1時間の耐久
試験後のインペラの翼付け根部のクラックの発生の有無
を調べた。
発生の有無の確認:コンプレッサ出口温度:165℃,
インペラ回転数:165,000rpm,1時間の耐久
試験後のインペラの翼付け根部のクラックの発生の有無
を調べた。
【0086】表1ないし表3に上記5つの試験結果を示
す。
す。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】表1に示した6つの実施例および表2に示
した6つの比較例からも明らかなように、本発明では、
耐熱性の優れた1種類の樹脂を全体に用いた場合に見ら
れる長期耐久性能の不足(比較例2,比較例5)と、長
期耐久性能の優れた1種類の樹脂を全体に用いた場合に
見られる高温条件下での不具合の発生(比較例3,比較
例4)という、従来技術では克服が容易ではなかった2
つの問題点を同時に解決できることがわかる。
した6つの比較例からも明らかなように、本発明では、
耐熱性の優れた1種類の樹脂を全体に用いた場合に見ら
れる長期耐久性能の不足(比較例2,比較例5)と、長
期耐久性能の優れた1種類の樹脂を全体に用いた場合に
見られる高温条件下での不具合の発生(比較例3,比較
例4)という、従来技術では克服が容易ではなかった2
つの問題点を同時に解決できることがわかる。
【0091】また、実施例2〜実施例4に示したような
安価なガラス繊維の使用や、実施例6に示したカーボン
繊維の使用量の削減等、副次的なメリットも多い。
安価なガラス繊維の使用や、実施例6に示したカーボン
繊維の使用量の削減等、副次的なメリットも多い。
【0092】さらに、この種のインペラでは、図6に模
型的に示すように、インペラ4の軸方向に対し直角方向
の断面の面積が最小径部rminから最大径部位r
maxにかけて大きく変化するため、従来の製造方法で
は、最も断面積の大きい最大径部rmax部位で軸孔内
面に“ひけ”Sが発生してしまうことがあり、軸孔4a
の寸法が大きくばらついたときには、軸孔径が、仮想線
で示すシャフト径に対して過大になって、インペラ回転
時の異音の発生原因となるために、これまでは寸法不良
品の廃棄または軸孔4aの機械加工を余儀なくされてい
たが、本発明では、部材PAの軸方向に対し垂直方向の
断面の面積をほぼ一定にすれば、軸孔4aのばらつきが
低減できるため、寸法不良品の発生が大きく削減できる
ことが判明した。
型的に示すように、インペラ4の軸方向に対し直角方向
の断面の面積が最小径部rminから最大径部位r
maxにかけて大きく変化するため、従来の製造方法で
は、最も断面積の大きい最大径部rmax部位で軸孔内
面に“ひけ”Sが発生してしまうことがあり、軸孔4a
の寸法が大きくばらついたときには、軸孔径が、仮想線
で示すシャフト径に対して過大になって、インペラ回転
時の異音の発生原因となるために、これまでは寸法不良
品の廃棄または軸孔4aの機械加工を余儀なくされてい
たが、本発明では、部材PAの軸方向に対し垂直方向の
断面の面積をほぼ一定にすれば、軸孔4aのばらつきが
低減できるため、寸法不良品の発生が大きく削減できる
ことが判明した。
【0093】この場合、最大応力部位/部材PAの軸孔
方向に対し直角方向の断面は、軸孔4aの中心から6m
m以上あることが望ましい。その理由は、部材PAを形
成する材料MAと部材PBを形成する材料MBとの界面
が、比較的応力の大きい部位に位置してしまうと、図7
に示すように、材料MAと材料MBとの界面が破壊起点
となる可能性を有しているためである。この材料MAと
材料MBとの界面の接着強度は、材料の組み合わせによ
っても若干変動するが、材料MAまたは材料MBの単独
の場合と比較すると、強度がかなり低くなってしまうこ
とがあるため、材料MAと材料MBとの界面が、発生応
力の大きい部位に含まれないようにすることが必要であ
る。
方向に対し直角方向の断面は、軸孔4aの中心から6m
m以上あることが望ましい。その理由は、部材PAを形
成する材料MAと部材PBを形成する材料MBとの界面
が、比較的応力の大きい部位に位置してしまうと、図7
に示すように、材料MAと材料MBとの界面が破壊起点
となる可能性を有しているためである。この材料MAと
材料MBとの界面の接着強度は、材料の組み合わせによ
っても若干変動するが、材料MAまたは材料MBの単独
の場合と比較すると、強度がかなり低くなってしまうこ
とがあるため、材料MAと材料MBとの界面が、発生応
力の大きい部位に含まれないようにすることが必要であ
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による繊維
強化樹脂製インペラでは、最大応力発生部を含む部位と
それ以外の部位とで材料を異なったものにすることによ
って、従来の場合には同時に解決することが容易ではな
かった、(1)バースト回転数の増加、(2)耐久寿命
の増加、(3)端面のへたりの減少、(4)背板部のう
ねりの低減、(5)翼付け根部のクラックの防止、
(6)安価な樹脂ならびに繊維の使用、(7)軸孔の寸
法精度の向上等、の諸課題の解決が可能となった。
強化樹脂製インペラでは、最大応力発生部を含む部位と
それ以外の部位とで材料を異なったものにすることによ
って、従来の場合には同時に解決することが容易ではな
かった、(1)バースト回転数の増加、(2)耐久寿命
の増加、(3)端面のへたりの減少、(4)背板部のう
ねりの低減、(5)翼付け根部のクラックの防止、
(6)安価な樹脂ならびに繊維の使用、(7)軸孔の寸
法精度の向上等、の諸課題の解決が可能となった。
【図1】本発明の一実施態様による樹脂製インペラの断
面説明図である。
面説明図である。
【図2】本発明の他の実施態様による樹脂製インペラの
断面説明図である。
断面説明図である。
【図3】繊維強化樹脂製インペラの射出成形用金型の構
造を示す断面説明図である。
造を示す断面説明図である。
【図4】最大応力部位/部材PAの射出成形用金型の構
造を示すピン平行方向断面説明図(図4の(a))およ
びピン直交方向断面説明図(図4の(b))である。
造を示すピン平行方向断面説明図(図4の(a))およ
びピン直交方向断面説明図(図4の(b))である。
【図5】強化繊維の配向方向を示す正面説明図(図5の
(a))および断面説明図(図5の(b))である。
(a))および断面説明図(図5の(b))である。
【図6】断面積の大きい部位で“ひけ”が発生する様子
を示す断面説明図である。
を示す断面説明図である。
【図7】材料MAと材料MBとの境界の軸孔中心からの
距離とバースト回転数との関係を示すグラフである。
距離とバースト回転数との関係を示すグラフである。
【図8】繊維強化樹脂製インペラをそなえたターボチャ
ージャの構造例を示す断面説明図である。
ージャの構造例を示す断面説明図である。
【図9】繊維強化樹脂製インペラの一般的な構造を示す
断面説明図である。
断面説明図である。
【図10】繊維強化樹脂製インペラの一般的な構造を示
す正面説明図である。
す正面説明図である。
【図11】繊維強化樹脂製インペラに関する問題点およ
び解決の必要な課題をまとめた説明図である。
び解決の必要な課題をまとめた説明図である。
【図12】繊維強化樹脂製インペラに働く遠心応力の分
布を示す右半分概略説明図である。
布を示す右半分概略説明図である。
4 繊維強化樹脂製インペラ 4a 繊維強化樹脂製インペラの軸孔 PA 最大応力部位/部材 PB 非最大応力部位/部材 MA 最大応力部位/部材の繊維強化樹脂材料 MB 非最大応力部位/部材の繊維強化樹脂材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02B 39/00 P 9332−3G
Claims (3)
- 【請求項1】 最大応力発生部位を含む形状を有する最
大応力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PA
を除く非最大応力部位/部材PBを有してなる繊維強化
樹脂製インペラにおいて、最大応力部位/部材PAと非
最大応力部位/部材PBをそれぞれ形成する繊維強化樹
脂材料MA,MBのマトリックス樹脂および/または強
化繊維の繊維含有率が異なっていることを特徴とする繊
維強化樹脂製インペラ。 - 【請求項2】 軸を中心に回転する繊維強化樹脂製イン
ペラであって、軸に対するインペラの最大径の断面で、
軸中心より最大径の7.5〜8.5%までの間の最大応
力発生部位を含み、且つ該断面の軸方向に対して±2〜
3mmの部分からなる円筒部位を少なくとも含む最大応
力部位/部材PAと、前記最大応力部位/部材PAを除
く非最大応力部位/部材PBを有してなり、最大応力部
位/部材PAと非最大応力部位/部材PBをそれぞれ形
成する繊維強化樹脂材料MA,MBのマトリックス樹脂
および/または強化繊維の繊維含有率が異なっている請
求項1に記載の繊維強化樹脂製インペラ。 - 【請求項3】 最大径部と同一高さで且つ軸中心より最
大径の7.5〜8.5%までの間の部分を含む最大応力
部位/部材PAの内部の繊維配向をインペラの円周方向
に沿う配向とした請求項2に記載の繊維強化樹脂製イン
ペラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194893A JPH0749099A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 繊維強化樹脂製インペラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194893A JPH0749099A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 繊維強化樹脂製インペラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0749099A true JPH0749099A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16332086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5194893A Pending JPH0749099A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 繊維強化樹脂製インペラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0749099A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007309193A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Asmo Co Ltd | 流体ポンプ用樹脂製インペラ及びその製造方法 |
| JP2012501407A (ja) * | 2008-08-29 | 2012-01-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 航空機エンジン用複合材料部品 |
| JP2016108985A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 三菱重工業株式会社 | インペラ、及び回転機械 |
| JP2016113925A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車、及び、羽根車の製造方法 |
| JP2016156302A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車 |
| JP2016172342A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車の製造方法 |
| CN107002705A (zh) * | 2014-12-03 | 2017-08-01 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮及旋转机械 |
| JP2018518630A (ja) * | 2015-06-24 | 2018-07-12 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 圧縮機ホイール及びその圧縮機ホイールの使用 |
| JP2018123268A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 三菱ケミカル株式会社 | 繊維強化プラスチック |
| JP2019002290A (ja) * | 2017-06-12 | 2019-01-10 | 三菱重工業株式会社 | インペラ、回転機械、及びインペラの製造方法 |
| KR20200019494A (ko) * | 2018-08-14 | 2020-02-24 | 주식회사 신우텍 | 보강구조를 갖는 펌프용 에프알피 임펠러 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP5194893A patent/JPH0749099A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007309193A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Asmo Co Ltd | 流体ポンプ用樹脂製インペラ及びその製造方法 |
| JP2012501407A (ja) * | 2008-08-29 | 2012-01-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 航空機エンジン用複合材料部品 |
| EP3228871A4 (en) * | 2014-12-03 | 2017-11-22 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller and rotary machine |
| JP2016108985A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 三菱重工業株式会社 | インペラ、及び回転機械 |
| US10655633B2 (en) | 2014-12-03 | 2020-05-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller and rotary machine |
| CN107002704A (zh) * | 2014-12-03 | 2017-08-01 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮及旋转机械 |
| CN107002705A (zh) * | 2014-12-03 | 2017-08-01 | 三菱重工业株式会社 | 叶轮及旋转机械 |
| US20170306973A1 (en) * | 2014-12-03 | 2017-10-26 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller and rotary machine |
| US20170328372A1 (en) * | 2014-12-03 | 2017-11-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller and rotary machine |
| JP2016113925A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車、及び、羽根車の製造方法 |
| JP2016156302A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車 |
| US10641276B2 (en) | 2015-02-24 | 2020-05-05 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Impeller |
| JP2016172342A (ja) * | 2015-03-17 | 2016-09-29 | 三菱重工業株式会社 | 羽根車の製造方法 |
| JP2018518630A (ja) * | 2015-06-24 | 2018-07-12 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | 圧縮機ホイール及びその圧縮機ホイールの使用 |
| JP2018123268A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 三菱ケミカル株式会社 | 繊維強化プラスチック |
| JP2019002290A (ja) * | 2017-06-12 | 2019-01-10 | 三菱重工業株式会社 | インペラ、回転機械、及びインペラの製造方法 |
| KR20200019494A (ko) * | 2018-08-14 | 2020-02-24 | 주식회사 신우텍 | 보강구조를 갖는 펌프용 에프알피 임펠러 및 그 제조방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0749099A (ja) | 繊維強化樹脂製インペラ | |
| US9080605B2 (en) | Sliding bearing having self-lubricating liner | |
| WO1989005373A1 (fr) | Fibres de carbone enduites de resine, preparation a base de resine thermoresistante les utilisant, et pieces pour moteurs a combustion interne | |
| WO1988009356A1 (fr) | Composition a base de resine pour organes de compresseur du type a spirale et procede de production de pieces de compresseur du type a spirale | |
| CN116376197B (zh) | 一种聚四氟乙烯密封材料及其制备方法 | |
| US20070021547A1 (en) | Resin compositions with a low coefficient of thermal expansion and articles therefrom | |
| GB2542893B (en) | A composite component | |
| BR112017027509B1 (pt) | Roda de compressor e uso de uma roda de compressor | |
| EP4689410A1 (en) | Fan blade for axial flow fan | |
| US20210317751A1 (en) | Fan containment casing | |
| JPH0642302A (ja) | 繊維強化樹脂製インペラ | |
| JPH1122696A (ja) | 軸流ファンのブレード | |
| JPH10159854A (ja) | 複合滑り軸受 | |
| JP3424762B2 (ja) | 樹脂成形材料の調製方法および樹脂製インペラ | |
| CN113614397A (zh) | 电动水泵用滑动轴承 | |
| Hameed et al. | High‐performance composite from epoxy and glass fibers: Morphology, mechanical, dynamic mechanical, and thermal analysis | |
| KR20040089076A (ko) | 슬라이딩 부재 및 펌프 | |
| JP2603321B2 (ja) | 耐熱性樹脂組成物およびそれを用いた内燃機関用部品 | |
| JPH068317Y2 (ja) | インペラ | |
| US5223556A (en) | Aromatic polyetherketone resin compositions containing polyetherimide, polysulfone-coated carbon fibers and mechanical component formed therefrom | |
| JP2667544B2 (ja) | 内燃機関部品 | |
| JP2624554B2 (ja) | 内燃機関部品 | |
| EP0392408B1 (en) | Aromatic polyetherketone resin compositions | |
| JPH11210687A (ja) | シュラウド付インペラー | |
| JPH0771201A (ja) | 繊維強化樹脂製インペラ成形体および繊維強化樹脂製インペラ成形用成形型 |