JPH075528B2 - カルニチン塩酸塩の製造方法 - Google Patents

カルニチン塩酸塩の製造方法

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JPH075528B2
JPH075528B2 JP63294595A JP29459588A JPH075528B2 JP H075528 B2 JPH075528 B2 JP H075528B2 JP 63294595 A JP63294595 A JP 63294595A JP 29459588 A JP29459588 A JP 29459588A JP H075528 B2 JPH075528 B2 JP H075528B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、3-メトキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,
N,N-トリメチル‐1-プロパナミウムクロライドを塩酸水
の下で加水分解させて、カルニチン(3-カルボキシ‐2-
ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチル‐1-プロパナミウム)塩
酸塩を工業的に製造する方法に関するものである。
(従来の技術) カルニチンは、ビタミンBtとしても言われ、生体内で脂
肪酸の代謝に関係している重要な化合物である。特に、
近年心臓疾患治療剤(特開昭54-76830号参照)、過度脂
質血症治療剤(特開昭54-13409号参照)、静脈疾患治療
剤(特開昭58-88312号参照)などとして注目されてい
る。
従来カルニチン塩酸塩の製造法としては、例えば4-クロ
ロ‐3-ヒドロキシ酪酸アルキルエステルをメタノール、
エタノール等のアルコール系溶媒中でトリメチルアミン
を使用して4級アミノ化させて得られた下記構造式
(I)の3-アルコキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,
N-トリメチル‐1-プロパナミウムクロライドを塩酸水で
加水分解させる方法が一般的である。
[(R1)3N+CH2‐CH(OH)‐CH2COOR2]C1- …(I) (式中、R1はメチル基、R2は低級アルキル基) 具体的に、この方法によってカルニチン塩酸塩を製造す
るには、上記構造式(I)のアルキルエステルに対して
5〜8倍量の塩酸水を加えて還流装置内で1〜2hr程度
沸騰させて加水分解反応を行なった後、塩酸水を蒸発乾
固し、更にエタノール−アセトン溶媒でカルニチン塩酸
塩を再結晶させたり、或いは上述のように加水分解反応
を行なわせた後、塩酸水を濃縮し、更にエタノール溶媒
で抽出し、エタノール溶媒を濃縮してからエタノール−
アセトン溶媒を加えてカルニチン塩酸塩を再結晶させる
方法が採られてきた(特開昭61-271261号、特開昭59-11
8093号等)。
(発明が解決しようとする課題) しかし、以上の方法においては構造式(I)で表わされ
るアルキルエステルに対して5〜8倍量の塩酸水を加え
て還流装置内で1〜2hr程度沸騰させて加水分解反応を
行なった後、塩酸水を釜内で濃縮乃至蒸発乾固させるも
のであるが、この方法を工業的に行なう場合、上述のよ
うな過剰量の塩酸水を釜内で濃縮乃至蒸発乾固すること
は極めて困難であり、一方アルキルエステルに対して加
える塩酸水の量を少量にすると加水分解反応が十分に進
行せず、未反応物が残留するという難点がある。
そこで、この発明においては以上の課題を解消して工業
的にカルニチン塩酸塩を製造する方法を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) このため、この発明では3-メトキシカルボニル‐2-ヒド
ロキシ‐N,N,N-トリメチル‐1-プロパナミウムクロライ
ドを塩酸水の下で加水分解させて、カルニチン酸塩酸塩
を製造するに際し、反応系内で生成するメタノールを含
む塩酸水を順次除去しながら加水分解反応を行なわせる
カルニチン塩酸塩の製造方法を提案するものである。
即ち、この発明においては上述の加水分解反応によって
生成するメタノールを順次反応系外に除去しているた
め、少量の塩酸水の量で加水分解反応を進行させること
ができる。例えば従来の1/3以下の量で反応を進行させ
ることができる。
また、この発明においては加水分解反応中にメタノール
とともに塩酸水を除去するため、反応終了後除去する塩
酸水の量が少量で済む。例えば従来の1/3程度で済むの
である。
なお、反応終了後残留する塩酸水を或る程度(例えば、
7割程度)除去したところで、例えばメチルイソブチル
ケトン(以下、MIKBと略記する。)、酢酸エチル、オク
タノール、ジブチルエーテル等の水と共沸する溶媒を加
え、水抜きを続行すればカルニチン塩酸塩の結晶を溶媒
中で析出させることができる。即ち、この方法によれば
残留する塩酸水の蒸発乾固という工業的に不可能な方法
を採用しなくても、カルニチン塩酸塩の結晶を得ること
ができる。
この発明において原料として使用する3-メトキシカルボ
ニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチル‐1-プロパナミ
ウムクロライドは、光学活性を有する4-クロロ‐3-ヒド
ロキシ酪酸メチルエステルをトリメチルアミンを使用し
て4級アミノ化した反応生成物をそのまま使用すること
ができる。
しかし、光学的に純度の高いカルニチン塩酸塩を安価に
得るためには、上述のような4級アミノ化反応によって
得られた光学活性を有する反応生成物をイソプロピルア
ルコール等の溶媒を使用して再結晶した光学純度の高い
3-メトキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチ
ル‐1-プロパナミウムクロライドを使用する必要があ
る。
これは、加水分解反応によって生成したカルニチン塩酸
塩を溶媒を用いて再結晶させると、ラセミ体の結晶が先
に析出して、光学的に純度の高いカルニチン塩酸塩を収
率良く得ることができず、また光学的に純度の高い4-ク
ロロ‐3-ヒドロキシ酪酸メチルエステルを製造する方法
も存在しないからである。
(発明の効果) 以上要するに、この発明によれば加水分解反応中に生成
するメタノールを含む塩酸水を順次除去するため、反応
進行のために必要な塩酸水の量及び反応終了後に除去す
る塩酸水の量を従来に比べて極端に減少させることがで
きる。
更に、この発明によれば加水分解反応終了後にMIBK等の
溶媒を加えて水抜きすれば、残存する塩酸水を蒸発乾固
しなくてもカルニチン塩酸塩の結晶を容易に析出させる
ことができる。
したがって、この発明では工業的に適したカルニチン塩
酸塩の製造方法が提供できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を示す。
実施例1 3-メトキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチ
ル‐1-プロパナミウム211gに10%HC1水356gを仕込み、6
0℃にて1hr反応させる。
次に減圧下約70gのメタノールを含むHC1水を減圧下釜温
60℃にて除去する。その後、反応を行なう。上記反応操
作3〜4回を繰返すことにより反応を完了させた。
上記反応操作での脱水も含めてメタノールを含むHC1水
が釜温60℃で250gになる迄、濃縮し、更に反応装置に水
抜き装置を付け、MIBKを600ml加え、釜温60℃にて減圧
下水抜きを行なった結果、徐々にカルニチン塩酸塩の結
晶が析出した。そこで、水の生成が止ったら、MIBKの溶
液を0℃に冷却し、濾過してカルニチン塩酸塩の結晶18
2gを得た。
なお、使用したMIBKは精製することなく、次回の結晶析
出用の溶媒として使用した。
実施例2 実施例1のMIBKの代わりに、酢酸エチルを1加え、水
抜き装置を付けて常圧下で釜温70〜80℃で水抜きを行っ
た結果、徐々にカルニチン塩酸塩の結晶が析出した。そ
こで、水の生成が止ったら、酢酸エチルの溶液を0℃に
冷却し、濾過してカルニチン塩酸塩の結晶153gを得た。
実施例3 実施例1のMIBKの代りに、1−オクタノール600mlを加
え、水抜き装置を付けずに釜温60℃減圧下で1−オクタ
ノールと水を蒸留した。この時、留出する1−オクタノ
ールと同量の1−オクタノールを滴下ロートを通して順
次反応装置に滴下した。水の留出量が600ml程度で、徐
々にカルニチン塩酸塩の結晶が析出した。そこで、水の
生成が止ったら、1−オクタノールの溶液を室温に冷却
し、濾過してカルニチン塩酸塩の結晶145gを得た。
実施例4 実施例1のMIBKの代りに、ジブチルエーテル600mlを加
え、水抜き装置を付けて減圧下で釜温60℃で水抜きを行
った結果、徐々にカルニチン塩酸塩の結晶が析出した。
そこで、水の生成が止ったら、ジブチルエーテルの溶液
を室温に冷却し、濾過してカルニチン塩酸塩の結晶153g
を得た。
なお、比較例として反応途中で水抜きを行なわずに加水
分解反応を行なった例(比較例1)、水と共沸を試みて
結晶化を企てたが、結晶化しなかった例(比較例2〜
4)を以下に示す。
なお、下記の液体クロマトグラフィーは次のような分析
条件で行った。
使用機種 (ポンプ)島津LC-5A (検出器)日本分光UV-IDEC-100-IV カラム NUCLEOSIL 5C18 4.6φ×250mm 溶離液 水(1000)にトリエチルアミン(10)を加え、
リン酸にてPH3.0とする。このリン酸溶液95volにメタノ
ール5volを加え溶離液とする。
流速 0.5ml/min 温度 25℃ 検出波長 UV220nm 感度 0.08×AUF リテンションタイム カルニチン塩酸塩=5.8分 カルニチンメチルエステルハライド=6.7分 比較例1 3-メトキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチ
ル‐1-プロパナミウム200gに10%HC1水400gを加え、60
℃にて加水分解させる。反応の進行状況を高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)にて分析すると、1.5〜2.0hrで
進行するが、その後は平衡状態となり、生成物70%未反
応物30%で反応は停止した。
比較例2 実施例1のMIKBの代りに、トルエン600mlを加え、水抜
き装置を付けて水抜きを行った結果、反応生成物は装置
内でベタベタの団子状になり、結晶化しなかった。
比較例3 実施例1のMIKBの代りに、イソプロピルアルコール(IP
A)5lを加え、85℃で水抜き蒸留を行ったが、残存するI
PA中では結晶の析出が見られなかった。
比較例4 実施例1のMIKBの代りに、ベンゼン600mlを加え、水抜
き装置を付けて水抜きを行った結果、反応生成物は装置
内でベタベタの団子状固形物になり、結晶化しなかっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 雲林 秀徳 神奈川県茅ケ崎市中海岸1―4―39 (72)発明者 長島 弘幸 神奈川県横浜市戸塚区鳥が丘17―5 (56)参考文献 特開 昭53−63123(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3-メトキシカルボニル‐2-ヒドロキシ‐N,
    N,N-トリメチル‐1-プロパナミウムクロライドを塩酸水
    の下で加水分解させて、カルニチン塩酸塩を製造するに
    際し、反応系内で生成するメタノールを含む塩酸水を順
    次除去しながら加水分解を行わせ、加水分解終了後、塩
    酸水をカルニチン塩酸塩の結晶が析出しない程度に濃縮
    し、水と共沸する溶媒を加え、更に水抜きを続行し、カ
    ルニチン塩酸塩の結晶を溶媒中で析出させることを特徴
    とするカルニチン塩酸塩の製造方法。
  2. 【請求項2】水と共沸する溶媒がメチルイソブチルケト
    ン、酢酸エチル、オクタノール、ジブチルエーテルより
    選ばれた1種以上である特許請求の範囲第1項記載のカ
    ルニチン塩酸塩の製造方法。
  3. 【請求項3】4-クロロ‐3-ヒドロキシ酪酸メチルエステ
    ルをトリメチルアミンを4級アミノ化した反応生成物を
    再結晶して得られる光学的純度の高い3-メトキシカルボ
    ニル‐2-ヒドロキシ‐N,N,N-トリメチル‐1-プロパナミ
    ニウムクロライドを原料とする範囲第1項記載の特許請
    求の範囲第1項記載のカルニチン塩酸塩の製造方法。
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