JPH0757387B2 - 薄肉化絞り缶 - Google Patents
薄肉化絞り缶Info
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- JPH0757387B2 JPH0757387B2 JP12418390A JP12418390A JPH0757387B2 JP H0757387 B2 JPH0757387 B2 JP H0757387B2 JP 12418390 A JP12418390 A JP 12418390A JP 12418390 A JP12418390 A JP 12418390A JP H0757387 B2 JPH0757387 B2 JP H0757387B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂被覆表面処理鋼板から成形された薄肉化
深絞り缶に関するもので、より詳細には容器耐圧強度、
優れた外観、缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性
の組合せに優れた薄肉化深絞り缶に関する。
深絞り缶に関するもので、より詳細には容器耐圧強度、
優れた外観、缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性
の組合せに優れた薄肉化深絞り缶に関する。
(従来の技術) 従来、側面無継目(サイド・シームレス)缶としては、
アルミニウム板、ブリキ板或いはティン・フリー・スチ
ール板等の金属素材を、絞りダイスとポンチとの間で少
なくとも1段の絞り加工に付し、側面に継目のない胴部
と該胴部に継目なしに一本に接続された底部とから成る
カップに形成し、次いで所望により前記胴部に、しごき
ポンチとしごきダイスとの間でしごき加工を加えて、容
器胴部を薄肉化する缶の製造方法が知られている。この
側面無継目缶を製造するに際して、前記金属素材にポリ
プロピレンや熱可塑性ポリエステル等の熱可塑性樹脂フ
ィルムをラミネートした素材を用いることも既に知られ
ている。
アルミニウム板、ブリキ板或いはティン・フリー・スチ
ール板等の金属素材を、絞りダイスとポンチとの間で少
なくとも1段の絞り加工に付し、側面に継目のない胴部
と該胴部に継目なしに一本に接続された底部とから成る
カップに形成し、次いで所望により前記胴部に、しごき
ポンチとしごきダイスとの間でしごき加工を加えて、容
器胴部を薄肉化する缶の製造方法が知られている。この
側面無継目缶を製造するに際して、前記金属素材にポリ
プロピレンや熱可塑性ポリエステル等の熱可塑性樹脂フ
ィルムをラミネートした素材を用いることも既に知られ
ている。
本発明者等の提案にかかる特開平1−258822号公報に
は、上記深絞りに際して曲げ伸ばしにより缶側壁部を薄
肉化する方法、即ち被覆金属板の前絞りカップを、カッ
プ内に挿入された環状の保持部材と再絞りダイスとで保
持し、保持部材及び再絞りダイスと同軸に且つ保持部材
内を出入し得るように設けられた再絞りポンチと再絞り
ダイスとを互いに噛み合うように相対的に移動させ、前
絞りカップよりも小径の深絞りカップに絞り成形する方
法において、 再絞りダイスの作用コーナ部の曲率半径(RD)を金属板
素板厚(tB)の1乃至2.9倍の寸法とし、保持部材の保
持コーナ部の曲率半径(RD)を前記金属板素板厚(tB)
の4.1乃至12倍の寸法とし、 保持部材及び再絞りダイスの前絞りカップとの平面状係
合部は0.001乃至0.2の動摩擦係数を有するものとし、 浅絞りカップ径/深絞りカップ径の比で定義される再絞
り比が1.1乃至1.5の範囲となるように少なくとも1段の
絞り成形を行い、 カップ側壁部を高さ方向全体にわたって均一に曲げ薄肉
化することを特徴とする再絞り方法が記載されている。
また、被覆金属板としては、エポキシ系塗料を施したテ
ィンフリースチール(電解クロム酸処理鋼板)を用いる
ことも提案されている。
は、上記深絞りに際して曲げ伸ばしにより缶側壁部を薄
肉化する方法、即ち被覆金属板の前絞りカップを、カッ
プ内に挿入された環状の保持部材と再絞りダイスとで保
持し、保持部材及び再絞りダイスと同軸に且つ保持部材
内を出入し得るように設けられた再絞りポンチと再絞り
ダイスとを互いに噛み合うように相対的に移動させ、前
絞りカップよりも小径の深絞りカップに絞り成形する方
法において、 再絞りダイスの作用コーナ部の曲率半径(RD)を金属板
素板厚(tB)の1乃至2.9倍の寸法とし、保持部材の保
持コーナ部の曲率半径(RD)を前記金属板素板厚(tB)
の4.1乃至12倍の寸法とし、 保持部材及び再絞りダイスの前絞りカップとの平面状係
合部は0.001乃至0.2の動摩擦係数を有するものとし、 浅絞りカップ径/深絞りカップ径の比で定義される再絞
り比が1.1乃至1.5の範囲となるように少なくとも1段の
絞り成形を行い、 カップ側壁部を高さ方向全体にわたって均一に曲げ薄肉
化することを特徴とする再絞り方法が記載されている。
また、被覆金属板としては、エポキシ系塗料を施したテ
ィンフリースチール(電解クロム酸処理鋼板)を用いる
ことも提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 絞り−再絞り成形では、被覆金属板は缶の高さ方向には
寸法が大きくなり且つ缶胴周方向には寸法が縮小するよ
うに塑性流動し、そのため、絞り−再絞り成形で得られ
た缶胴で即壁部の厚みが下部から上部に向けて増大する
傾向がある。上記先行技術における曲げ伸しによる薄肉
化法では、側壁部が伸されて全体として薄肉化されると
共に、厚みの上下方向の分布も一様化されるという利点
が得られるが、従来絞り−再絞り缶の製造に使用されて
いる表面処理鋼板を使用した場合には、容器耐圧強度、
缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性の点で未だ問
題を生じることが認められた。
寸法が大きくなり且つ缶胴周方向には寸法が縮小するよ
うに塑性流動し、そのため、絞り−再絞り成形で得られ
た缶胴で即壁部の厚みが下部から上部に向けて増大する
傾向がある。上記先行技術における曲げ伸しによる薄肉
化法では、側壁部が伸されて全体として薄肉化されると
共に、厚みの上下方向の分布も一様化されるという利点
が得られるが、従来絞り−再絞り缶の製造に使用されて
いる表面処理鋼板を使用した場合には、容器耐圧強度、
缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性の点で未だ問
題を生じることが認められた。
従来、絞り−再絞り缶用の表面処理鋼板としては、絞り
成形性の見地から伸びの大きい冷延鋼板を基体とするも
の、即ち、低炭素鋼板を基体とするものが広く使用され
てきた。しかしながら、低炭素鋼板を薄肉化絞り缶の製
造に使用した場合には、鋼板の強度が少ないこと及び曲
げ伸しによって側壁部が薄肉化されることから、耐圧強
度が十分でないという問題を生じる。また一般に伸びの
大きい鋼板材料は、曲げ伸しに際しての局部的伸びも大
きく、このような局部的伸びを生じると、容器板厚が不
均一となるばかりではなく、有機樹脂被覆に対するピン
ホール、クラック、剥離等の傷が発生し、被覆密着性の
低下や金属露出を生じて、缶の耐腐食性が著しく低下す
る。
成形性の見地から伸びの大きい冷延鋼板を基体とするも
の、即ち、低炭素鋼板を基体とするものが広く使用され
てきた。しかしながら、低炭素鋼板を薄肉化絞り缶の製
造に使用した場合には、鋼板の強度が少ないこと及び曲
げ伸しによって側壁部が薄肉化されることから、耐圧強
度が十分でないという問題を生じる。また一般に伸びの
大きい鋼板材料は、曲げ伸しに際しての局部的伸びも大
きく、このような局部的伸びを生じると、容器板厚が不
均一となるばかりではなく、有機樹脂被覆に対するピン
ホール、クラック、剥離等の傷が発生し、被覆密着性の
低下や金属露出を生じて、缶の耐腐食性が著しく低下す
る。
従って、本発明の目的は、樹脂被覆表面処理鋼板から形
成された薄肉化深絞り缶における上記欠点を解消し、容
器耐圧強度、缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性
の組合せに優れた薄肉化深絞り缶を提供するにある。
成された薄肉化深絞り缶における上記欠点を解消し、容
器耐圧強度、缶板厚の均一性、被覆密着性及び耐腐食性
の組合せに優れた薄肉化深絞り缶を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、鋼中の炭素濃度が0.04乃至0.15重量%
及びマンガン濃度が0.3乃至1.0重量%の範囲内にあり、
平均結晶粒径が6.0μm以下で引張強度が65kg/mm2以上
である冷延鋼板を基体とする表面処理鋼板の樹脂被覆構
造物を薄肉化深絞り成形して成ることを特徴とする薄肉
化深絞り缶が提供される。
及びマンガン濃度が0.3乃至1.0重量%の範囲内にあり、
平均結晶粒径が6.0μm以下で引張強度が65kg/mm2以上
である冷延鋼板を基体とする表面処理鋼板の樹脂被覆構
造物を薄肉化深絞り成形して成ることを特徴とする薄肉
化深絞り缶が提供される。
(作用) 本発明では、鋼中の炭素濃度が0.04乃至0.15重量%、特
に0.08乃至0.12重量%でマンガン濃度が0.3乃至1.0重量
%、特に0.5乃至0.8重量%である冷延鋼板を基体とする
表面処理鋼板を用いることが第一の特徴である。従来絞
り−再絞り成形には、低炭素鋼板が専ら使用されていた
が、本発明では従来の絞り−再絞り缶とは全く逆に高炭
素鋼板を使用するのである。
に0.08乃至0.12重量%でマンガン濃度が0.3乃至1.0重量
%、特に0.5乃至0.8重量%である冷延鋼板を基体とする
表面処理鋼板を用いることが第一の特徴である。従来絞
り−再絞り成形には、低炭素鋼板が専ら使用されていた
が、本発明では従来の絞り−再絞り缶とは全く逆に高炭
素鋼板を使用するのである。
この高炭素鋼板は、引張り強度が65kg/mm2以上、特に65
乃至80kg/mm2と大きく、素材として薄ゲージのものを使
用し且つこのものが深絞り時の曲げ伸しにより更に薄肉
化されても、ビール、炭酸飲料等の自生圧力を有する内
容物等に対しても十分な耐圧強度を有する薄肉化深絞り
缶が得られる。また、この高炭素鋼板は伸び(引張り破
断伸び)が4.0%以下、特に0.5乃至3.0%と著しく小さ
いにもかかわらず、本発明の深絞り時の曲げ伸し加工に
よれば、容器側壁をかなりの程度薄肉化させることが可
能にとなるのであって、これは誠に驚くべき予想外の発
見であった。本発明に用いる上記高炭素鋼は、このよう
に伸びが著しく小さいことから、局部伸びも著しく小さ
く、有機樹脂被覆にピンホール、クラック、剥離等の傷
を発生することもなく、被覆の密着性や被覆のカバレー
ジに優れており、耐腐食性に優れた薄肉化深絞り缶を与
えるものである。
乃至80kg/mm2と大きく、素材として薄ゲージのものを使
用し且つこのものが深絞り時の曲げ伸しにより更に薄肉
化されても、ビール、炭酸飲料等の自生圧力を有する内
容物等に対しても十分な耐圧強度を有する薄肉化深絞り
缶が得られる。また、この高炭素鋼板は伸び(引張り破
断伸び)が4.0%以下、特に0.5乃至3.0%と著しく小さ
いにもかかわらず、本発明の深絞り時の曲げ伸し加工に
よれば、容器側壁をかなりの程度薄肉化させることが可
能にとなるのであって、これは誠に驚くべき予想外の発
見であった。本発明に用いる上記高炭素鋼は、このよう
に伸びが著しく小さいことから、局部伸びも著しく小さ
く、有機樹脂被覆にピンホール、クラック、剥離等の傷
を発生することもなく、被覆の密着性や被覆のカバレー
ジに優れており、耐腐食性に優れた薄肉化深絞り缶を与
えるものである。
本発明に用いる冷延鋼板において、炭素濃度が上記範囲
よりも低いと、上記作用が奏されなく、一方上記範囲よ
りも高いと、加工性が低下して再絞りや再絞り時の曲げ
伸しが困難となる。一方、マンガンの濃度が上記範囲よ
りも低いと強度が本発明の範囲とならず、必要な耐圧性
が得られない傾向があり、また上記範囲よりよ高いと鋼
板が脆くなって、本発明による加工に耐えられないよう
になる。
よりも低いと、上記作用が奏されなく、一方上記範囲よ
りも高いと、加工性が低下して再絞りや再絞り時の曲げ
伸しが困難となる。一方、マンガンの濃度が上記範囲よ
りも低いと強度が本発明の範囲とならず、必要な耐圧性
が得られない傾向があり、また上記範囲よりよ高いと鋼
板が脆くなって、本発明による加工に耐えられないよう
になる。
本発明に用いる冷延鋼板は、平均結晶粒径が6.0μm以
下、特に3.0乃至6.0μmの範囲にあるように結晶粒が微
細化されていることも容器の外観特性、被覆密着性及び
金属露出防止等の見地から重要である。平均結晶粒径が
上記範囲よりも大きい場合には、絞り−再絞り変形や曲
げ伸しによる一軸方向(缶軸方向)変形により縦に伸ば
された状態となり、そのために肌荒れを生じて、缶とし
たときの外観不良を生じたり、或いは被覆との密着不
良、金属露出を生じ易い。本発明によれば、冷延高炭素
鋼板として、平均結晶粒径が6.0μm以下のものを用い
ることにより、かかる欠点を防止し、薄肉化深絞り缶の
外観特性や耐腐食性を顕著に向上させることができる。
下、特に3.0乃至6.0μmの範囲にあるように結晶粒が微
細化されていることも容器の外観特性、被覆密着性及び
金属露出防止等の見地から重要である。平均結晶粒径が
上記範囲よりも大きい場合には、絞り−再絞り変形や曲
げ伸しによる一軸方向(缶軸方向)変形により縦に伸ば
された状態となり、そのために肌荒れを生じて、缶とし
たときの外観不良を生じたり、或いは被覆との密着不
良、金属露出を生じ易い。本発明によれば、冷延高炭素
鋼板として、平均結晶粒径が6.0μm以下のものを用い
ることにより、かかる欠点を防止し、薄肉化深絞り缶の
外観特性や耐腐食性を顕著に向上させることができる。
(発明の好適態様) 本発明の薄肉化深絞り缶の一例を示す第1図において、
この深絞り缶1は、有機被覆表面処理鋼板の深絞り(絞
り−再絞り)により形成され、底部2と側壁部3とから
成っている。側壁部3の上端には所望によりネック部4
を介してフランジ部5が形成されている。この缶1で
は、一般に底部2に比して側壁部3は曲げ伸ばしにより
薄肉化されている。
この深絞り缶1は、有機被覆表面処理鋼板の深絞り(絞
り−再絞り)により形成され、底部2と側壁部3とから
成っている。側壁部3の上端には所望によりネック部4
を介してフランジ部5が形成されている。この缶1で
は、一般に底部2に比して側壁部3は曲げ伸ばしにより
薄肉化されている。
側壁部3の断面構造の一例を示す第2図において、この
側壁部3は、冷延高炭素鋼板基体6と、その表面に存在
する表面処理層7a,7bと、この表面処理層7a(7b)を介
して密着して有機樹脂被覆8a(8b)とから成る。底部2
の断面構造も、全体の厚みが胴部に比してやや厚いこ
と、側壁部3にみられる金属及び樹脂の一軸配向が存在
しないことを除けば、側壁部の断面構造と同様である。
側壁部3は、冷延高炭素鋼板基体6と、その表面に存在
する表面処理層7a,7bと、この表面処理層7a(7b)を介
して密着して有機樹脂被覆8a(8b)とから成る。底部2
の断面構造も、全体の厚みが胴部に比してやや厚いこ
と、側壁部3にみられる金属及び樹脂の一軸配向が存在
しないことを除けば、側壁部の断面構造と同様である。
本発明に用いる冷延高炭素鋼板基体6は、従来高度の加
工変形を必要としない缶蓋等の用途に使用されていたも
のと組成的には類似しているが二回圧延等により強度が
65kg/mm2以上に高められていること及び平均結晶粒径が
6.0μm以下に抑制されていることにおいて相違してい
る。この鋼板は圧下率70乃至90%で第一回目圧延を行な
い、次いで圧下率20〜50%で第二回目圧延を行なうこと
により製造され、平均結晶粒径を6.0μm以下に抑制す
るには、圧延前のホットコイルの温度を従来のものに比
して低目の温度、例えば980乃至1050℃の温度とし、か
つ圧延中間での焼鈍も従来のものに比して軽目のもの
(例えば650乃至700℃の温度で30乃至60秒)とする。こ
の冷延高炭素鋼板の厚みは、最終缶の寸法等にもよる
が、一般に0.05乃至0.35mm,特に0.07乃至0.30mmの範囲
にあるのが望ましい。
工変形を必要としない缶蓋等の用途に使用されていたも
のと組成的には類似しているが二回圧延等により強度が
65kg/mm2以上に高められていること及び平均結晶粒径が
6.0μm以下に抑制されていることにおいて相違してい
る。この鋼板は圧下率70乃至90%で第一回目圧延を行な
い、次いで圧下率20〜50%で第二回目圧延を行なうこと
により製造され、平均結晶粒径を6.0μm以下に抑制す
るには、圧延前のホットコイルの温度を従来のものに比
して低目の温度、例えば980乃至1050℃の温度とし、か
つ圧延中間での焼鈍も従来のものに比して軽目のもの
(例えば650乃至700℃の温度で30乃至60秒)とする。こ
の冷延高炭素鋼板の厚みは、最終缶の寸法等にもよる
が、一般に0.05乃至0.35mm,特に0.07乃至0.30mmの範囲
にあるのが望ましい。
また耐圧強度を付与するために缶底部に行なわれるドー
ミング加工に対しては、ドーミング加工性及び耐圧強度
を確保するために本発明に用いる冷延高炭素鋼板のエリ
クセン値は2.5乃至7.0mm,特に3.0乃至6.0mmの範囲にあ
るのが望ましい。
ミング加工に対しては、ドーミング加工性及び耐圧強度
を確保するために本発明に用いる冷延高炭素鋼板のエリ
クセン値は2.5乃至7.0mm,特に3.0乃至6.0mmの範囲にあ
るのが望ましい。
更に薄肉化絞り加工後の周方向の板厚の均一化及び後工
程のネックインの加工性を安定的に維持するために、本
発明に用いる鋼板の耳高さは、例えば絞り比1.75の絞り
加工で山と谷の差が4.0mm以下、特に3.0mm以下にあるこ
とが望ましい。
程のネックインの加工性を安定的に維持するために、本
発明に用いる鋼板の耳高さは、例えば絞り比1.75の絞り
加工で山と谷の差が4.0mm以下、特に3.0mm以下にあるこ
とが望ましい。
表面処理層7としては、亜鉛メッキ、錫メッキ、ニッケ
ルメッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処
理の一種または二種以上行って形成される層を挙げるこ
とができる。好適な表面処理鋼板の一例は、電解クロム
酸処理鋼板であり、特に10乃至200mg/m2の金属クロム層
と一乃至50mg/m2(金属クロム換算)クロム酸化物層と
を備えたものであり、このものは塗膜密着性と耐腐食性
との組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例は、0.
5乃至11.2g/m2の錫メッキ量を有する硬質ブリキ板であ
る。このブリキ板は、金属クロム換算で、クロム量が1
乃至30mg/m2となるようなクロム酸処理或いはクロム酸
/リン酸処理が行われていることが望ましい。更に他の
例としてはアルミニウムメッキ、アルミニウム圧接等を
施したアルミニウム被覆鋼板が用いられる。
ルメッキ、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の表面処
理の一種または二種以上行って形成される層を挙げるこ
とができる。好適な表面処理鋼板の一例は、電解クロム
酸処理鋼板であり、特に10乃至200mg/m2の金属クロム層
と一乃至50mg/m2(金属クロム換算)クロム酸化物層と
を備えたものであり、このものは塗膜密着性と耐腐食性
との組合せに優れている。表面処理鋼板の他の例は、0.
5乃至11.2g/m2の錫メッキ量を有する硬質ブリキ板であ
る。このブリキ板は、金属クロム換算で、クロム量が1
乃至30mg/m2となるようなクロム酸処理或いはクロム酸
/リン酸処理が行われていることが望ましい。更に他の
例としてはアルミニウムメッキ、アルミニウム圧接等を
施したアルミニウム被覆鋼板が用いられる。
有機樹脂被覆8としては、各種熱可塑性樹脂フィルムや
熱硬化性乃至熱可塑性樹脂塗膜を挙げることができる。
フィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリルエステル共重合体、
アイオノマー等のオレフィン系樹脂フィルム;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エ
チレンテレフタレート/イソフタレート共重合体、エチ
レンテレフタレート/アジペート共重合体、エチレンテ
レフタレート/セバケート共重合体、ブチレンテレフタ
レート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフィ
ルム;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロ
ン12等のポリアミドフィルム;ポリ塩化ビニルフィル
ム;ポリ塩化ビニリデンフィルム等を用いることができ
る。これらのフィルムは未延伸のものでも二軸延伸のも
のでもよい。その厚みは、一般に3乃至50μm、特に5
乃至40μmの範囲にあることが望ましい。
熱硬化性乃至熱可塑性樹脂塗膜を挙げることができる。
フィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリルエステル共重合体、
アイオノマー等のオレフィン系樹脂フィルム;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エ
チレンテレフタレート/イソフタレート共重合体、エチ
レンテレフタレート/アジペート共重合体、エチレンテ
レフタレート/セバケート共重合体、ブチレンテレフタ
レート/イソフタレート共重合体等のポリエステルフィ
ルム;ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイロ
ン12等のポリアミドフィルム;ポリ塩化ビニルフィル
ム;ポリ塩化ビニリデンフィルム等を用いることができ
る。これらのフィルムは未延伸のものでも二軸延伸のも
のでもよい。その厚みは、一般に3乃至50μm、特に5
乃至40μmの範囲にあることが望ましい。
フィルムの金属板への積層は、熱融着法、ドライラミネ
ーション、押出コート法等により行われ、フィルムと金
属板との間に接着性(熱融着性)が乏しい場合には、例
えばウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変性オレ
フィン樹脂系接着剤、コポリアミド系接着剤、コポリエ
ステル系接着剤や以下に述べる接着プライマー等を介在
させることができる。接着プライマーとしては、金属板
への密着性及び防食性に優れ、しかも樹脂フィルムに対
する接着性にも優れた塗料が使用される。この接着プラ
イマーとしては、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂に対する
硬化剤樹脂、例えばフェノール樹脂、アミノ樹脂、アク
リル樹脂、ビニル樹脂等との組合せから成る塗料、特に
エポキシ−フェノール塗料や、塩化ビニル共重合体樹脂
及びエポキシ樹脂系塗料の組成物から成るオルガノゾル
系塗料等が使用される。接着プライマー或いは接着剤層
の厚みとしては、0.1乃至5μmの範囲が望ましい。
ーション、押出コート法等により行われ、フィルムと金
属板との間に接着性(熱融着性)が乏しい場合には、例
えばウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、酸変性オレ
フィン樹脂系接着剤、コポリアミド系接着剤、コポリエ
ステル系接着剤や以下に述べる接着プライマー等を介在
させることができる。接着プライマーとしては、金属板
への密着性及び防食性に優れ、しかも樹脂フィルムに対
する接着性にも優れた塗料が使用される。この接着プラ
イマーとしては、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂に対する
硬化剤樹脂、例えばフェノール樹脂、アミノ樹脂、アク
リル樹脂、ビニル樹脂等との組合せから成る塗料、特に
エポキシ−フェノール塗料や、塩化ビニル共重合体樹脂
及びエポキシ樹脂系塗料の組成物から成るオルガノゾル
系塗料等が使用される。接着プライマー或いは接着剤層
の厚みとしては、0.1乃至5μmの範囲が望ましい。
ラミネートに際しては、金属板或いはフィルムの一方或
いは両方に接着プライマー或いは接着剤層を設け、必要
により乾燥乃至部分キュアした後、両者を加熱化に圧着
一体化する。このラミネート加工中にフィルム中の二軸
分子配向が若干緩和することがあるが、絞り再絞り成形
には何等差支えがなく、成形作業性の点では好ましい場
合もある。
いは両方に接着プライマー或いは接着剤層を設け、必要
により乾燥乃至部分キュアした後、両者を加熱化に圧着
一体化する。このラミネート加工中にフィルム中の二軸
分子配向が若干緩和することがあるが、絞り再絞り成形
には何等差支えがなく、成形作業性の点では好ましい場
合もある。
本発明に用いる外面用のフィルムには、金属板を隠蔽
し、また絞り−再絞り成形時に金属板へのしわ押え力の
伝達を助ける目的で無機フィラー(顔料)を含有させる
ことができる。無機フィラーとしては、ルチン型または
アナターゼ型の二酸化チタン、亜鉛華、グロスホワイト
等の無機白色顔料;バライト、沈降性硫酸バライト、炭
酸カルシウム、石膏、沈降性シリカ、エアロジル、タル
ク、焼成或いは未焼成クレイ、炭酸バリウム、アルミナ
ホワイト、合成乃至天然のマイカ、合成ケイ酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の白色体質顔料;カーボンブラ
ック、マグネタイト等の黒色顔料;ベンガラ等の赤色顔
料;シエナ等の黄色顔料;群青、コバルト青等の青色顔
料を挙げることができる。これらの無機フィラーは、樹
脂当り10乃至500重量%、特に10乃至300重量%の量で配
合させることができる。
し、また絞り−再絞り成形時に金属板へのしわ押え力の
伝達を助ける目的で無機フィラー(顔料)を含有させる
ことができる。無機フィラーとしては、ルチン型または
アナターゼ型の二酸化チタン、亜鉛華、グロスホワイト
等の無機白色顔料;バライト、沈降性硫酸バライト、炭
酸カルシウム、石膏、沈降性シリカ、エアロジル、タル
ク、焼成或いは未焼成クレイ、炭酸バリウム、アルミナ
ホワイト、合成乃至天然のマイカ、合成ケイ酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の白色体質顔料;カーボンブラ
ック、マグネタイト等の黒色顔料;ベンガラ等の赤色顔
料;シエナ等の黄色顔料;群青、コバルト青等の青色顔
料を挙げることができる。これらの無機フィラーは、樹
脂当り10乃至500重量%、特に10乃至300重量%の量で配
合させることができる。
フィルムの代りに或いはフィルムと共に使用可能な保護
塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂から成る任意
の保護塗料:例えば、フェノール−エポキシ塗料、アミ
ノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料;例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マ
レイン酸共重合体、エポキシ変性−、エポキシアミノ変
性−或はエポキシフェノール変性−ビニル塗料等のビニ
ルまたは変性ビニル塗料;アクリル樹脂系塗料;スチレ
ン−ブタジエン系共重合体等の合成ゴム系塗料等の単独
または2種以上の組合せが使用される。
塗料としては、熱硬化性及び熱可塑性樹脂から成る任意
の保護塗料:例えば、フェノール−エポキシ塗料、アミ
ノ−エポキシ塗料等の変性エポキシ塗料;例えば塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体部分ケン化物、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マ
レイン酸共重合体、エポキシ変性−、エポキシアミノ変
性−或はエポキシフェノール変性−ビニル塗料等のビニ
ルまたは変性ビニル塗料;アクリル樹脂系塗料;スチレ
ン−ブタジエン系共重合体等の合成ゴム系塗料等の単独
または2種以上の組合せが使用される。
これらの塗料は、エナメル或はラッカー等の有機溶媒溶
液の形で、或は水性分散液または水溶液の形で、ローラ
塗装、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗装、電気泳動塗
装等の形で金属素材に施す。勿論、前記樹脂塗料が熱硬
化性の場合には、必要により塗料を焼付ける。保護塗装
は、耐腐食性と加工性の見地から、一般に2乃至30μ
m、特に3乃至20μmの厚み(乾燥状態)を有すること
が望ましい。また、絞り−再絞り性を向上させるため
に、塗膜中に、各種滑剤を含有させることもできる。
液の形で、或は水性分散液または水溶液の形で、ローラ
塗装、スプレー塗装、浸漬塗装、静電塗装、電気泳動塗
装等の形で金属素材に施す。勿論、前記樹脂塗料が熱硬
化性の場合には、必要により塗料を焼付ける。保護塗装
は、耐腐食性と加工性の見地から、一般に2乃至30μ
m、特に3乃至20μmの厚み(乾燥状態)を有すること
が望ましい。また、絞り−再絞り性を向上させるため
に、塗膜中に、各種滑剤を含有させることもできる。
絞り−再絞り加工は、第3図の加工工程に示すように被
覆金属板10を円板に打抜き、前絞り工程で径の大きい前
絞りポンチとダイスとを用いて底部11と側壁12とから成
る前絞りカップ13を成形し、この前絞りカップ13を、カ
ップ内に挿入された環状の保持部材と再絞りダイス(図
示せず)とで保持し、保持部材及び再絞りダイスと同軸
にかつ保持部材内を出入し得るように設けられた再絞り
ポンチと再絞りダイスとを互いに噛み合うように相対的
に移動させ、前絞りカップよりも小径の深絞りカップ16
に絞り成形し、同様にして更に小径のカップ19に絞り成
形することにより行なう。
覆金属板10を円板に打抜き、前絞り工程で径の大きい前
絞りポンチとダイスとを用いて底部11と側壁12とから成
る前絞りカップ13を成形し、この前絞りカップ13を、カ
ップ内に挿入された環状の保持部材と再絞りダイス(図
示せず)とで保持し、保持部材及び再絞りダイスと同軸
にかつ保持部材内を出入し得るように設けられた再絞り
ポンチと再絞りダイスとを互いに噛み合うように相対的
に移動させ、前絞りカップよりも小径の深絞りカップ16
に絞り成形し、同様にして更に小径のカップ19に絞り成
形することにより行なう。
尚、14及び17はカップ16及び19の底部であり、15及び18
はカップ16及び19の側壁部であるこの再絞り成形に際し
て、再絞りダイスの作用コーナ部において被覆金属板の
曲げ伸ばしによる薄肉化が行われるようにしたり、或い
は再絞り成形に際して再絞りポンチと再絞りダイスとの
間で被覆金属板に軽度のしごきが加わり、これにより薄
肉化が行われるようにすることが好ましい。
はカップ16及び19の側壁部であるこの再絞り成形に際し
て、再絞りダイスの作用コーナ部において被覆金属板の
曲げ伸ばしによる薄肉化が行われるようにしたり、或い
は再絞り成形に際して再絞りポンチと再絞りダイスとの
間で被覆金属板に軽度のしごきが加わり、これにより薄
肉化が行われるようにすることが好ましい。
一般に、第3図において、各カップの側壁部の厚みは tW≦tW″≦tW′≦tB の関係にある。
式 で定義される絞り比は、一般に1.2乃至2.0特に1.3乃至
1.9の範囲内にあることが好ましく、 式 で定義される再絞り比は、一般に1.1乃至1.6特に1.15乃
至1.5の範囲内にあることが好ましい。また側壁部の薄
肉化の程度は一般に素板厚(底部厚)の5乃至45%、特
に5乃至40%程度がよい。絞り−深絞り成形に際して、
樹脂層に分子配向が生じるような条件を用いることが好
ましく、このため成形を樹脂層の延伸温度、例えばPET
の場合は40乃至200℃の温度で行うのがよい。
1.9の範囲内にあることが好ましく、 式 で定義される再絞り比は、一般に1.1乃至1.6特に1.15乃
至1.5の範囲内にあることが好ましい。また側壁部の薄
肉化の程度は一般に素板厚(底部厚)の5乃至45%、特
に5乃至40%程度がよい。絞り−深絞り成形に際して、
樹脂層に分子配向が生じるような条件を用いることが好
ましく、このため成形を樹脂層の延伸温度、例えばPET
の場合は40乃至200℃の温度で行うのがよい。
絞り成形及び再しぼり成形に際して、被覆金属板或いは
更にカップに、各種滑剤、例えば流動パラフィン、合成
パラフィン、食用油、水添食用油、パーム油、各種天然
ワックス、ポリエチレンワックスを塗布して成形を行う
のがよい。滑剤の塗布量は、その種類によっても相違す
るが、一般に0.1乃至10mg/dm2、特に0.2乃至5mg/dm2の
範囲内にあるのがよく、滑剤の塗布は、これを溶融状態
で表面にスプレー塗布することにより行われる。
更にカップに、各種滑剤、例えば流動パラフィン、合成
パラフィン、食用油、水添食用油、パーム油、各種天然
ワックス、ポリエチレンワックスを塗布して成形を行う
のがよい。滑剤の塗布量は、その種類によっても相違す
るが、一般に0.1乃至10mg/dm2、特に0.2乃至5mg/dm2の
範囲内にあるのがよく、滑剤の塗布は、これを溶融状態
で表面にスプレー塗布することにより行われる。
得られた深絞り缶は、そのまま或いは水洗、乾燥等の後
処理を行った後、ドーミング加工、トリミング、ネック
イン加工、ビード加工、フランジ加工等を行って、最終
缶胴とする。
処理を行った後、ドーミング加工、トリミング、ネック
イン加工、ビード加工、フランジ加工等を行って、最終
缶胴とする。
(発明の効果) 本発明によれば、鋼中の炭素濃度が0.04乃至0.15重量%
及びマンガン濃度が0.3乃至1.0重量%の範囲内にあり、
平均結晶粒径が6.0μm以下で引張強度が65kg/mm2以上
である冷延鋼板を基体とする表面処理鋼板を使用し、こ
れを有機樹脂で被覆した状態で絞り−再絞り(深絞り)
加工に賦し、再絞り時には曲げ伸しを行うことにより、
容器耐圧強度、優れた外観、缶板厚の均一性、被覆密着
性及び耐腐食性の組合せに優れた薄肉化深絞り缶が提供
され、このものはビールや炭酸飲料等を収容する耐圧缶
或いは各種飲料缶、一般食缶として有用である。
及びマンガン濃度が0.3乃至1.0重量%の範囲内にあり、
平均結晶粒径が6.0μm以下で引張強度が65kg/mm2以上
である冷延鋼板を基体とする表面処理鋼板を使用し、こ
れを有機樹脂で被覆した状態で絞り−再絞り(深絞り)
加工に賦し、再絞り時には曲げ伸しを行うことにより、
容器耐圧強度、優れた外観、缶板厚の均一性、被覆密着
性及び耐腐食性の組合せに優れた薄肉化深絞り缶が提供
され、このものはビールや炭酸飲料等を収容する耐圧缶
或いは各種飲料缶、一般食缶として有用である。
実施例1 鋼中の炭素濃度(C)が0.12重量%、マンガン濃度(M
n)が0.55重量%で、平均結晶粒径が3.55μm、引張強
度が78kg/mm2、伸びが1.2%,エリクセン値が3.5mm、耳
高さが2.5mmで素板厚が0.15mmの冷延鋼板に、表面処理
層として150mg/m2の金属クロム層と20mg/m2のクロム酸
化物層を施し表面処理鋼板とした。
n)が0.55重量%で、平均結晶粒径が3.55μm、引張強
度が78kg/mm2、伸びが1.2%,エリクセン値が3.5mm、耳
高さが2.5mmで素板厚が0.15mmの冷延鋼板に、表面処理
層として150mg/m2の金属クロム層と20mg/m2のクロム酸
化物層を施し表面処理鋼板とした。
この表面処理鋼板の両面に厚さ20μmのポリエチレンテ
レフタレート/イソフタレート共重合体のフィルムを熱
接着することにより、樹脂被覆鋼板を得た。この樹脂被
覆鋼板に予めパーム油を塗布し、直径187mmの円板に打
抜き、常法に従い、浅絞りカップに成形した。この絞り
工程における絞り比は1.4である。
レフタレート/イソフタレート共重合体のフィルムを熱
接着することにより、樹脂被覆鋼板を得た。この樹脂被
覆鋼板に予めパーム油を塗布し、直径187mmの円板に打
抜き、常法に従い、浅絞りカップに成形した。この絞り
工程における絞り比は1.4である。
次いで第1次、第2次、第3次再絞り工程では絞りカッ
プを80℃に予備加熱をした後、再絞り成形を行った。こ
の時の第1次乃至第3次の再絞り工程の成形条件は次の
とおりである。
プを80℃に予備加熱をした後、再絞り成形を行った。こ
の時の第1次乃至第3次の再絞り工程の成形条件は次の
とおりである。
第1次再絞り値 1.25 第2次再絞り値 1.25 第3次再絞り値 1.25 再絞りダイス作用コーナー部曲率半径(Rd) 0.40mm このようにして再絞り成形された深絞りカップの諸特性
は以下の通りである。
は以下の通りである。
カップ径 66mm カップ高さ 140mm 側壁厚み変化率 20% この後、常法に従ってドーミング成形を行った後、パー
ム油を洗浄水で脱脂後トリミングを行った。次いでネッ
クイン−フランジ加工を施し、薄肉化深絞り缶を作成し
た。
ム油を洗浄水で脱脂後トリミングを行った。次いでネッ
クイン−フランジ加工を施し、薄肉化深絞り缶を作成し
た。
表1にこの時の成形性、耐圧性及び耐腐食性の評価を示
す。その結果、成形性は勿論のこと耐圧性、耐腐食性の
優れた薄肉化深絞り缶が得られた。
す。その結果、成形性は勿論のこと耐圧性、耐腐食性の
優れた薄肉化深絞り缶が得られた。
実施例2 冷延鋼板の鋼中の炭素濃度(C)が0.09重量%、マンガ
ン濃度(Mn)が0.70重量%で、平均結晶粒径が4.2μ
m、引張強度が75kg/mm2、伸びが1.2%,エリクセン値
が3.7mm、耳高さが1.3mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。
ン濃度(Mn)が0.70重量%で、平均結晶粒径が4.2μ
m、引張強度が75kg/mm2、伸びが1.2%,エリクセン値
が3.7mm、耳高さが1.3mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。
その結果は表1に示すように成形性、耐食性及び耐腐食
性の優れた薄肉化深絞り缶が得られた。
性の優れた薄肉化深絞り缶が得られた。
実施例3 冷延鋼板の鋼中の炭素濃度(C)が0.06重量%、マンガ
ン濃度(Mn)が0.45重量%で、平均結晶粒径が5.9μ
m、引張強度が68kg/mm2、伸びが2.3%,エリクセン値
が4.2mm、耳高さが3.0mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。表1に示すよう
に成形性、耐食性及び耐腐食性に何等異常なく優れた容
器が得られた。
ン濃度(Mn)が0.45重量%で、平均結晶粒径が5.9μ
m、引張強度が68kg/mm2、伸びが2.3%,エリクセン値
が4.2mm、耳高さが3.0mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。表1に示すよう
に成形性、耐食性及び耐腐食性に何等異常なく優れた容
器が得られた。
実施例4 鋼中の炭素濃度(C)が0.14重量%、マンガン濃度(M
n)が0.92重量%で、平均結晶粒径が3.5μm、引張強度
が82kg/mm2、伸びが0.5%,エリクセン値が3.0mm、耳高
さが2.8mmに変更した以外は実施例1と同様にして、薄
肉化深絞り缶を作成した。その特性及び評価を表1に示
す。成形性、耐圧性及び耐腐食性に良好な容器が得られ
た。
n)が0.92重量%で、平均結晶粒径が3.5μm、引張強度
が82kg/mm2、伸びが0.5%,エリクセン値が3.0mm、耳高
さが2.8mmに変更した以外は実施例1と同様にして、薄
肉化深絞り缶を作成した。その特性及び評価を表1に示
す。成形性、耐圧性及び耐腐食性に良好な容器が得られ
た。
比較例1 冷延鋼板の鋼中の炭素濃度(C)が0.01重量%、マンガ
ン濃度(Mn)が0.22重量%で、平均結晶粒径が8.5μ
m、引張強度が58kg/mm2、伸びが4.5%,エリクセン値
が6.2mm、耳高さが3.8mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。成形性及び評価
を表1に示す。成形において冷延鋼板の表面及び樹脂被
覆面の肌荒れが著しく耐圧性も十分な強度が得られず、
かつ腐食状態も悪く漏洩缶が多数発生し、容器として不
適であった。
ン濃度(Mn)が0.22重量%で、平均結晶粒径が8.5μ
m、引張強度が58kg/mm2、伸びが4.5%,エリクセン値
が6.2mm、耳高さが3.8mmに変更した以外は実施例1と同
様にして、薄肉化深絞り缶を作成した。成形性及び評価
を表1に示す。成形において冷延鋼板の表面及び樹脂被
覆面の肌荒れが著しく耐圧性も十分な強度が得られず、
かつ腐食状態も悪く漏洩缶が多数発生し、容器として不
適であった。
比較例2 鋼中の炭素濃度(C)が0.05重量%、マンガン濃度(M
n)が0.30重量%で、平均結晶粒径が6.8μm、引張強度
が66kg/mm2、伸びが4.2%,エリクセン値が5.7mm、耳高
さが3.5mmに変更した以外は実施例1と同様にして、薄
肉化深絞り缶を作成した。成形性及び評価を表1に示
す。成形性、耐腐食性の点で劣り、容器として不適であ
った。
n)が0.30重量%で、平均結晶粒径が6.8μm、引張強度
が66kg/mm2、伸びが4.2%,エリクセン値が5.7mm、耳高
さが3.5mmに変更した以外は実施例1と同様にして、薄
肉化深絞り缶を作成した。成形性及び評価を表1に示
す。成形性、耐腐食性の点で劣り、容器として不適であ
った。
比較例3 鋼中の炭素濃度(C)が0.17重量%、マンガン濃度(M
n)が0.45重量%で、平均結晶粒径が3.6μm、引張強度
が78kg/mm2、伸びが0.3%,エリクセン値が2.1mmに変更
した以外は実施例1と同様にして薄肉化深絞り缶を作成
しようとしたが表1に示すように成形性が極めて劣り、
薄肉化深絞り加工には不適であった。
n)が0.45重量%で、平均結晶粒径が3.6μm、引張強度
が78kg/mm2、伸びが0.3%,エリクセン値が2.1mmに変更
した以外は実施例1と同様にして薄肉化深絞り缶を作成
しようとしたが表1に示すように成形性が極めて劣り、
薄肉化深絞り加工には不適であった。
比較例4 鋼中の炭素濃度(C)が0.15重量%、マンガン濃度(M
n)が1.10重量%で、平均結晶粒径が4.0μm、引張強度
が80kg/mm2、伸びが0.1%,エリクセン値が1.9mmに変更
した以外は実施例1と同様にして薄肉化深絞り缶を作成
しようとしたが表1に示すように成形性が悪く薄肉化深
絞り加工には不適であった。
n)が1.10重量%で、平均結晶粒径が4.0μm、引張強度
が80kg/mm2、伸びが0.1%,エリクセン値が1.9mmに変更
した以外は実施例1と同様にして薄肉化深絞り缶を作成
しようとしたが表1に示すように成形性が悪く薄肉化深
絞り加工には不適であった。
第1図は、本発明の深絞り缶の一例を示す図であり、 第2図は、本発明に好適に使用される被覆金属板の一例
を示す断面図であり、 第3図は、本発明の成形工程を説明するための断面図で
ある。 印照数字1は深絞り缶、2は底部、3は側壁部、4はネ
ック部、5はフランジ部、6は金属基体、7a,7bは表面
処理層、8a,8bは有機樹脂被覆、10は円板、11は底部、1
3は浅絞りカップ、14は浅絞りカップの底部、15は側壁
部、16は再絞りカップ、17は小径の缶底部、18は側壁
部、19は小径の深絞り缶をそれぞれ示す。
を示す断面図であり、 第3図は、本発明の成形工程を説明するための断面図で
ある。 印照数字1は深絞り缶、2は底部、3は側壁部、4はネ
ック部、5はフランジ部、6は金属基体、7a,7bは表面
処理層、8a,8bは有機樹脂被覆、10は円板、11は底部、1
3は浅絞りカップ、14は浅絞りカップの底部、15は側壁
部、16は再絞りカップ、17は小径の缶底部、18は側壁
部、19は小径の深絞り缶をそれぞれ示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−176617(JP,A) 特開 昭55−138028(JP,A) 特開 昭55−97831(JP,A) 特開 平1−299718(JP,A) 特公 平1−55055(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】鋼中の炭素濃度が0.04乃至0.15重量%及び
マンガン濃度が0.3乃至1.0重量%の範囲内にあり、平均
結晶粒径が6.0μm以下で引張強度が65kg/mm2以上であ
る冷延鋼板を基体とする表面処理鋼板の樹脂被覆構造物
を薄肉化深絞り成形して成ることを特徴とする薄肉化深
絞り缶。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12418390A JPH0757387B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 薄肉化絞り缶 |
| EP19910302678 EP0457423A3 (en) | 1990-05-16 | 1991-03-27 | Thickness-reduced draw-formed can |
| US07/676,488 US5139889A (en) | 1990-05-16 | 1991-03-28 | Thickness-reduced draw-formed can |
| AU73911/91A AU638561B2 (en) | 1990-05-16 | 1991-03-28 | Thickness-reduced draw-formed can |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12418390A JPH0757387B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 薄肉化絞り缶 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0422519A JPH0422519A (ja) | 1992-01-27 |
| JPH0757387B2 true JPH0757387B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=14879037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12418390A Expired - Fee Related JPH0757387B2 (ja) | 1990-05-16 | 1990-05-16 | 薄肉化絞り缶 |
Country Status (4)
| Country | Link |
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