JPH0758879B2 - デジタルフィルタ - Google Patents

デジタルフィルタ

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JPH0758879B2
JPH0758879B2 JP62318200A JP31820087A JPH0758879B2 JP H0758879 B2 JPH0758879 B2 JP H0758879B2 JP 62318200 A JP62318200 A JP 62318200A JP 31820087 A JP31820087 A JP 31820087A JP H0758879 B2 JPH0758879 B2 JP H0758879B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は分光光度計、旋光分散計、フーリエ変換核磁気
共鳴(FT−NMR)、音声スペクトル推定装置、コンピュ
ータトモグラフィー(CT)等、データ列としての波形を
取得する装置に用いられ、波形歪を除去するデジタルフ
ィルタに関する。
[発明の背景] 第2図(A)に示す如く、滑らかな波形に高周波がさざ
波状に重畳されている場合、これをフーリエ積分してフ
ーリエ成分を求め、これにフィルター関数を乗じたもの
をフーリエ逆変換することにより波形歪を除去すること
が可能である。またフーリエ積分を行う代わりに、フー
リエ級数で展開し、高次の項を除去することによっても
波形歪を除去することが可能である。
しかし、フーリエ変換法を用いた場合には、変域の始端
の波高値または終端の波高値が零でないときに、その端
部付近において、元の波形歪とは異なる新たな波形歪が
生じ、この部分のデータが不正確になる。また、フーリ
エ級数展開法を用いた場合には、変域の始端の波高値と
終端の波高値とが異なるときに、前記同様の問題が生ず
る。
これを簡単な例で説明すれば、第8図に示す如く、 f(x)=0 (0≦x≦c) f(x)=1 (c≦x≦2c) なる関数f(x)をフーリエ級数で展開し、初項から第
n項までの部分和fn(x)と関数f(x)を比較する
と、項数nを極めて大きく(300以上)しないと、x=
0,c,2cの近傍で関数fn(x)が大きく振動する。これに
対し、連続関数で始端と終端の関数値が同一である場合
には、比較的小さな項数nで充分よい近似が得られる。
そこで、入力データの前後に、これに連続するデータを
付加した後、通常のフーリエ変換、デジタルフィルタリ
ング処理及びフーリエ逆変換を実行し、最後のデータ付
加部分を除去する方法が提案されている(実開昭62−66
358号公報)。
この方法によれば、当初の入力データの始端と終端の値
が0から急変することにより両端部付近に生ずる波形歪
を除去することができる。
しかし、フーリエ成分を求めるのに、入力データの各々
に指数関数を乗じたものを被積分関数として数値積分す
る必要があり、これを各フーリエ成分について実行しな
ければならないので、入力データ数を例えば2倍にする
と、計算時間が2倍になる。フーリエ逆変換について
も、フーリエ変換の場合と同様である。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、処理時間を
大幅に増長させることなく、出力のデータ列端部付近に
波形歪が生ずるのを防止することができるデジタルフィ
ルタを提供することにある。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するために、本第1発明に係るデジタル
フィルタでは、入力データ列からなる、変域a≦x≦b
の関数f(x)を一時記憶する一次記憶手段と、境界条
件h(a)=f(a)及びh(b)=f(b)が略成立
する関数h(x)を用いて関数f(x)を関数g(x)
=f(x)−h(x)に実質的に変換する波形変換手段
と、関数g(x)をフーリエ積分してフーリエ成分G
(ω)を算出するフーリエ変換手段と、フーリエ成分G
(ω)にフィルター関数P(ω)を実質的に乗じ、これ
をフーリエ逆変換して関数gF(ω)を求めるフーリエ疑
似逆変換手段と、関数gF(x)+h(x)を関数f
F(x)として求める波形逆変換手段と、を有し、関数f
F(x)をフィルタ出力とすることを特徴とする。
境界条件h(a)=f(a)及びh(b)=f(b)が
略成立する関数h(x)を用いて関数f(x)を関数g
(x)=f(x)−h(x)に実質的に変換するとは、
例えば、境界条件h(a)=−f(x)及びh(b)=
−f(b)が略成立する関数h(x)を用いて関数f
(x)を関数g(x)=f(x)+h(x)に変換する
ような場合を含むことを意味する。
また、フーリエ成分G(ω)にフィルター関数P(ω)
を実質的に乗じとは、例えば、単にωの所定範囲のG
(ω)を0にすることにより、フーリエ成分G(ω)に
フィルター関数P(ω)を乗じた場合と結果的に同一に
なる場合を含むことを意味する。この場合、フーリエ変
換手段においてこの所定範囲のG(ω)を算出する必要
がない。
また、本第2発明に係るデジタルフィルタでは、入力デ
ータ列からなる、変域a≦x≦bの関数f(x)を一時
記憶する一次記憶手段と、境界条件h(b)=h(a)
+f(b)−f(a)が略成立する関数h(x)を用い
て関数f(x)を関数g(x)=f(x)−h(x)に
実質的に変換する波形変換手段と、関数g(x)をフー
リエ級数で展開しその部分和gp(x)を算出するフーリ
エ級数部分和算出手段と、関数gp(x)+h(x)を関
数fp(x)として求める波形逆変換手段と、を有し、関
数fp(x)をフィルタ出力とすることを特徴としてい
る。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
(1)第1発明の実施例 第1図は、フーリエ変換法を用いたデジタルフィルタを
マイクロコンピュータで構成した場合の機能ブロック図
である。
図中、10は一時記憶部であり、例えばRAMで構成され、
入力データ列を関数f(x)として記憶する。この関数
f(x)は、第2図(A)に示す如く、滑らかな波形に
高周波が重畳されて歪んでいる。変数xは空間的位置、
時刻、周波数又は波長等であり、一時記憶部10のアドレ
スと1対1に対応している。変数xの変域はa≦x≦b
である。
デジタル処理を行うので、実際には変数xは不連続値で
あり、xi(i=1、2、3…、xi≦xi+1)と表すべきで
あるが、説明の簡単化のために、連続変数であるとす
る。関数f(x)及び他の関数についても同様である。
12は波形変換部であり、関数f(x)を、 g(a)=g(b)=0 …(1) が成立する関数g(x)に変換する。両関数は、たとえ
ば、 g(x)=f(x)−h(x) …(2) の関係にある。この関数h(x)は、式(1)を成立さ
せる連続関数であればよく、第2図(A)に示す如く、
その最も簡単なものは、 h(x)=Ax+B …(3) である。以下、このh(x)を用いた場合について説明
する。ここにA、Bは未知定数であり、式(1)による
決定される。
14はフーリエ変換部であり、関数g(x)をフーリエ積
分してフーリエ成分G(ω)を算出する。
16はフーリエ疑似逆変換部であり、フーリエ成分G
(ω)にたとえば第3図(A)〜(C)に示すようなフ
ィルタ関数P(ω)を乗じたもの、すなわちG(ω)を
フィルタリングしたものをフーリエ逆変換して関数g
F(x)を算出する。第2図(B)にはこのgF(x)の
波形が示されている。フィルタ関数P(ω)は、f
(x)に含まれる波形歪の一般的な周波数に応じて決定
する。
18は波形逆変換部であり、関数g(x)から逆に関数f
(x)を求める式において、このg(x)をgF(x)で
置換したときのf(x)をfF(x)として求め、関数fF
(x)をフィルタ出力とする。本実施例では、 fF(x)=gF(x)+h(x) …(4) である。第2図(c)にはこの関数fF(x)の波形が示
されている。
このようにして、f(a)≠0またはf(b)≠0であ
っても、x=a、b付近の波形を新たに含ませることな
くf(x)の波形歪を除去することができる。
(2)試験例 第5図乃至第7図は上記実施例を旋光分散計の出力デー
タに適用してその効果を示す波形図であり、横軸は波長
λ(nm)、縦軸は比旋光度である。
第5図に示す旋光分散曲線をf(x)として第1図に示
すデジタルフィルタに通したところ、第6図に示す波形
が得られた。これに対し、第1図に示す波形変換(14)
及び波形逆変換(18)を行わないデジタルフィルタに通
したところ、第7図に示す波形が得られた。両デジタル
フィルタの演算時間はほぼ同一であった。
(3)第2発明の実施例 第1図は、フーリエ級数展開法を用いたデジタルフィル
タをマイクロコンピュータで構成した場合の機能ブロッ
ク図である。
図中、10は一時記憶部であり、上記実施例のものと同一
である。
12Aは波形変換部であり、関数f(x)を、 g(a)=g(b) …(1A) が成立する関数g(x)に変換する。フーリエ変換法を
用いた場合と異なり、この値を零にする必要はない。し
たがって、上式(2)、(3)を用いてもよいが、B=
0にすることができる。
15はフーリエ級数部分和算出部であり、関数g(x)を
フーリエ級数で展開したときの初項から第n項までの部
分和gn(x)を算出する。この15は、第1図の14及び16
に対応している。
18Aは波形逆変換部であり、関数g(x)から逆に関数
f(x)を求める式において、このg(x)をgn(x)
で置換したときのf(x)をfn(x)として求め、関数
fn(x)をフィルタ出力とする。本実施例では、 fn(x)=gn(x)+h(x) …(4A) である。
このようにして、f(a)≠f(b)であっても、x=
a、b付近の波形を新たに歪ませることなくf(x)の
波形歪を除去することができる。
(4)拡張 なお、上記実施例では、h(x)が1次関数である場合
を説明したが、関数f(x)に含まれるベースラインに
応じて2次以上の高次の関数、対数関数またはサイン関
数等を用いてもよい。
また、関数g(x)は、 g(x)=f(x)・{(x−a)・(x−b)+ε} であってもよい。式中の定数εは、f(x)から逆にg
(x)を求めるときに、x=a、bで分母が零にならな
いようにするためのものであり、f(x)の平均値に比
し充分小さな値であって、上式(1)が略成立する。こ
の場合、a、bの値が予め分かっておれば、上式(3)
のように未知定数を用いる必要がない。
さらに、第1図において、14で所定範囲のωについてG
(ω)を算出しないでこれを零にすることによりフィル
タリングを行い、16でフィルター関数P(ω)を用いず
にこの範囲の積分を行わない構成であってもよい。
また、第4図において、15で第3図に示すようなフィル
タ関数を乗じたものを部分和としてもよい。
[発明の効果] 本第1及び第2の発明に係るデジタルフィルタによれ
ば、その出力のデータ列端部付近に波形歪が生ずるのを
防止することができ、かつ、波形変換手段及び波形逆変
換手段による計算時間の増加はフーリエ変換等の計算時
間に比し僅かであって、従来のような大幅な計算時間の
増長を避けることができるという効果を奏する。
さらに、本第1及び第2の発明は、波形歪防止のために
入力データ数を増やす必要がないので、一時記憶手段に
必要な記憶容量の増大を防止することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本第1発明の実施例に係るデジタルフィルタの
構成を示す機能ブロック図、第2図(A)〜(C)は動
作説明に供する波形図、第3図(A)〜(C)はフィル
タ関数P(ω)の例を示す図、第4図は本第2発明の実
施例に係るデジタルフィルタの構成を示す機能ブロック
図である。 第5図乃至第7図は本第1発明の効果を試す試験例であ
り、第5図は旋光分散曲線図、第6図は第5図の波形を
f(x)として第1図に示すデジタルフィルタに通した
ときの波形図、第7図は第1図に示す波形変換(14)及
び波形逆変換(18)を行わないデジタルフィルタに通し
たときの波形図である。 第8図は本発明の着眼点を説明する波形図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データ列からなる、変域a≦x≦bの
    関数f(x)を一時記憶する一次記憶手段(10)と、 境界条件h(a)=f(a)及びh(b)=f(b)が
    略成立する関数h(x)を用いて関数f(x)を関数g
    (x)=f(x)−h(x)に実質的に変換する波形変
    換手段(12)と、 関数g(x)をフーリエ積分してフーリエ成分G(ω)
    を算出するフーリエ変換手段(14)と、 フーリエ成分G(ω)にフィルター関数P(ω)を実質
    的に乗じ、これをフーリエ逆変換して関数gF(ω)を求
    めるフーリエ疑似逆変換手段(16)と、 関数gF(x)+h(x)を関数fF(x)として求める波
    形逆変換手段(18)と、 を有し、関数fF(x)をフィルタ出力とすることを特徴
    とするデジタルフィルタ。
  2. 【請求項2】前記関数h(x)は、xの1次関数である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のデジタル
    フィルタ。
  3. 【請求項3】入力データ列からなる、変域a≦x≦bの
    関数f(x)を一時記憶する一次記憶手段(10)と、 境界条件h(b)=h(a)+f(b)−f(a)が略
    成立する関数h(x)を用いて関数f(x)を関数g
    (x)=f(x)−h(x)に実質的に変換する波形変
    換手段(12A)と、 関数g(x)をフーリエ級数で展開しその部分和g
    p(x)を算出するフーリエ級数部分和算出手段(15)
    と、 関数gp(x)+h(x)を関数fp(x)として求める波
    形逆変換手段(18A)と、 を有し、関数fp(x)をフィルタ出力とすることを特徴
    とするデジタルフィルタ。
  4. 【請求項4】前記関数h(x)は、xの1次関数である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のデジタル
    フィルタ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03201757A (ja) * 1989-12-28 1991-09-03 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 音声ガイダンス処理方法
JP2794051B2 (ja) * 1990-01-26 1998-09-03 日本電信電話株式会社 音声ガイダンス処理方法

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日野「スペクトル解析」(昭52−10−1)朝倉書店P.167−171

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