JPH0760332A - 熱延鋼帯の脱スケール方法 - Google Patents
熱延鋼帯の脱スケール方法Info
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- JPH0760332A JPH0760332A JP21020693A JP21020693A JPH0760332A JP H0760332 A JPH0760332 A JP H0760332A JP 21020693 A JP21020693 A JP 21020693A JP 21020693 A JP21020693 A JP 21020693A JP H0760332 A JPH0760332 A JP H0760332A
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- roll
- pickling
- rolling
- rolled steel
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】表面にスケールが付着した熱延鋼帯(1) を、表
面にクロムめっきを施したダル付きワークロール(2) お
よび(3) (表面粗さ: 1.0μmRa以上10μmRa未満)を
備え、そのそれぞれのロール軸が鋼帯(1) の幅方向に対
して傾斜角θ( 0.1〜2.0 度)を有し、互いに交差する
ように配設された圧延機により圧下率0.5%以上10%未
満で圧下した後、酸洗処理を行う。 【効果】スケールブレーキング効果を高めることができ
るので、酸洗時間を大幅に短縮することができ、酸洗時
のライン速度の向上を図る上で極めて有効である。
面にクロムめっきを施したダル付きワークロール(2) お
よび(3) (表面粗さ: 1.0μmRa以上10μmRa未満)を
備え、そのそれぞれのロール軸が鋼帯(1) の幅方向に対
して傾斜角θ( 0.1〜2.0 度)を有し、互いに交差する
ように配設された圧延機により圧下率0.5%以上10%未
満で圧下した後、酸洗処理を行う。 【効果】スケールブレーキング効果を高めることができ
るので、酸洗時間を大幅に短縮することができ、酸洗時
のライン速度の向上を図る上で極めて有効である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯の表面に形成
されたスケールを除去する方法に関する。
されたスケールを除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延を施した熱延鋼帯の表面にはス
ケールが付着しているので、冷間圧延を行う前にこのス
ケールを除去する必要がある。脱スケール方法には大別
して、酸洗方式とメカニカルデスケーリング方式とがあ
る。酸洗方式では長大な酸洗槽や大規模な廃酸処理設備
が必要であり、これらの設備の占有スペースが大きく、
設備費が嵩む。また、酸を大量に使用するため経済的で
なく、しかも作業環境が悪い。これに対してメカニカル
デスケーリング方式は、ショットブラスト、研削等によ
り機械的にスケールを除去する方法であるが、酸洗方式
のように均一に脱スケールを行うことができないという
欠点がある。
ケールが付着しているので、冷間圧延を行う前にこのス
ケールを除去する必要がある。脱スケール方法には大別
して、酸洗方式とメカニカルデスケーリング方式とがあ
る。酸洗方式では長大な酸洗槽や大規模な廃酸処理設備
が必要であり、これらの設備の占有スペースが大きく、
設備費が嵩む。また、酸を大量に使用するため経済的で
なく、しかも作業環境が悪い。これに対してメカニカル
デスケーリング方式は、ショットブラスト、研削等によ
り機械的にスケールを除去する方法であるが、酸洗方式
のように均一に脱スケールを行うことができないという
欠点がある。
【0003】従って、脱スケール処理においては、上記
のような問題があるものの酸洗方式が主流であって、メ
カニカルデスケーリング方式は酸洗に要する時間を短縮
するために補完的に使用されているのが現状である。
のような問題があるものの酸洗方式が主流であって、メ
カニカルデスケーリング方式は酸洗に要する時間を短縮
するために補完的に使用されているのが現状である。
【0004】メカニカルデスケーリングについては、例
えば特開昭55− 30363号公報には、熱延鋼板を最大表面
粗さHmaxが5〜35μmのダル付きワークロールによって
0.5〜2%の圧下率で圧下してスケールブレーキングを
行った後酸洗する方法が開示されている。しかし、スケ
ールブレーキング効果は小さく、また、ロールの摩耗も
速い。
えば特開昭55− 30363号公報には、熱延鋼板を最大表面
粗さHmaxが5〜35μmのダル付きワークロールによって
0.5〜2%の圧下率で圧下してスケールブレーキングを
行った後酸洗する方法が開示されている。しかし、スケ
ールブレーキング効果は小さく、また、ロールの摩耗も
速い。
【0005】特開昭57−118816号公報には、互いのロー
ル軸が交差角θで交差するように配設された対をなすロ
ールの間に鋼板を通過させてスケールを除去する脱スケ
ール装置が提案されている。この装置は、鋼板とロール
の間で積極的なすり合わせを行わせて鋼板の幅方向の相
対すべりを生じさせ、スケールをせん断剥離させるもの
であるが、脱スケール効果はそれほど大きくはない。ま
た、ロールの表面状態については何ら述べられていな
い。
ル軸が交差角θで交差するように配設された対をなすロ
ールの間に鋼板を通過させてスケールを除去する脱スケ
ール装置が提案されている。この装置は、鋼板とロール
の間で積極的なすり合わせを行わせて鋼板の幅方向の相
対すべりを生じさせ、スケールをせん断剥離させるもの
であるが、脱スケール効果はそれほど大きくはない。ま
た、ロールの表面状態については何ら述べられていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来行われ
ているメカニカルデスケーリングの方法を更に改善して
スケールブレーキング効果を高め、酸洗時間の短縮、酸
洗時のライン速度の向上等を図ることの可能な熱延鋼帯
の脱スケール方法を提供することを課題としてなされた
ものである。
ているメカニカルデスケーリングの方法を更に改善して
スケールブレーキング効果を高め、酸洗時間の短縮、酸
洗時のライン速度の向上等を図ることの可能な熱延鋼帯
の脱スケール方法を提供することを課題としてなされた
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記の
熱延鋼帯の脱スケール方法にある。
熱延鋼帯の脱スケール方法にある。
【0008】表面の中心線平均粗さ(Ra)が 1.0μm
(以下、 1.0μmRaと表示する)以上10μmRa未満で、
その表面にクロムめっきが施された対をなすダル付きワ
ークロールを備え、かつ、そのワークロールが、そのロ
ール軸の鋼帯の幅方向に対する傾斜角θが 0.1〜2.0 度
で互いに交差するように配設された圧延機により、表面
にスケールが付着した熱延鋼帯に圧下率が 0.5%以上10
%未満の圧下を施した後、酸洗処理を施すことを特徴と
する熱延鋼帯の脱スケール方法。
(以下、 1.0μmRaと表示する)以上10μmRa未満で、
その表面にクロムめっきが施された対をなすダル付きワ
ークロールを備え、かつ、そのワークロールが、そのロ
ール軸の鋼帯の幅方向に対する傾斜角θが 0.1〜2.0 度
で互いに交差するように配設された圧延機により、表面
にスケールが付着した熱延鋼帯に圧下率が 0.5%以上10
%未満の圧下を施した後、酸洗処理を施すことを特徴と
する熱延鋼帯の脱スケール方法。
【0009】前記の「互いに交差するように配設され
た」とは、後に図1で説明するように、対をなすワーク
ロールが鋼帯の幅方向を基準としてそれぞれ反対方向
に、つまり、ワークロールの一方が前記の基準に対して
θの傾斜角を有するならば、ワークロールの他方は基準
に対してそれとは反対に−θの傾斜角を有するように配
設されている、ということを意味する。
た」とは、後に図1で説明するように、対をなすワーク
ロールが鋼帯の幅方向を基準としてそれぞれ反対方向
に、つまり、ワークロールの一方が前記の基準に対して
θの傾斜角を有するならば、ワークロールの他方は基準
に対してそれとは反対に−θの傾斜角を有するように配
設されている、ということを意味する。
【0010】
【作用】以下、本発明方法について詳細に説明する。
【0011】本発明方法は、表面にスケールが付着した
熱延鋼帯に、酸洗処理を行う前に、表面にクロムメッキ
を施したダル付きワークロールを備え、そのそれぞれの
ロール軸が交差するように配設された圧延機により圧下
を施してスケールブレーキング効果を向上させる点に特
徴がある。
熱延鋼帯に、酸洗処理を行う前に、表面にクロムメッキ
を施したダル付きワークロールを備え、そのそれぞれの
ロール軸が交差するように配設された圧延機により圧下
を施してスケールブレーキング効果を向上させる点に特
徴がある。
【0012】図1はワークロールの配設状態を示す図
(図1、図2は、説明の便宜上傾斜角を実際よりも大き
くして描いてある)で、上ワークロール2および下ワー
クロール3(以下、両者を併せてワークロール2、3と
もいう)は、そのロール軸が鋼帯1の幅方向に対してそ
れぞれθの傾斜角を有して交差する状態に配設されてい
る。ワークロール2、3は鋼帯1の幅方向を基準として
それぞれ反対方向にθの傾斜角を有するので、上ワーク
ロール2と下ワークロール3のなす角度は2θになる。
なお、ワークロール2、3の傾斜角がそれぞれθではな
く異なる場合は圧延時に鋼帯の蛇行が大きくなるので、
上記のように鋼帯1の幅方向を基準として対称に傾斜さ
せるのが好ましい。
(図1、図2は、説明の便宜上傾斜角を実際よりも大き
くして描いてある)で、上ワークロール2および下ワー
クロール3(以下、両者を併せてワークロール2、3と
もいう)は、そのロール軸が鋼帯1の幅方向に対してそ
れぞれθの傾斜角を有して交差する状態に配設されてい
る。ワークロール2、3は鋼帯1の幅方向を基準として
それぞれ反対方向にθの傾斜角を有するので、上ワーク
ロール2と下ワークロール3のなす角度は2θになる。
なお、ワークロール2、3の傾斜角がそれぞれθではな
く異なる場合は圧延時に鋼帯の蛇行が大きくなるので、
上記のように鋼帯1の幅方向を基準として対称に傾斜さ
せるのが好ましい。
【0013】図2は、図1に示した状態で配設されたワ
ークロールで鋼帯を圧延した場合に鋼帯に作用する剪断
力を模式的に示す図である。この図において、R1−R1′
およびR2−R2′はそれぞれ対をなすワークロール2、3
のロール軸、 VR1および VR2はそれぞれワークロール
2、3のロール周速度で、鋼帯1の速度をVとすると、
鋼帯の進行方向に対して直角の方向、すなわち鋼帯の幅
方向に剪断力τR1、τR2がはたらく。従って、図1に示
した状態に配設されたワークロール2、3により鋼帯1
を圧延すると、鋼帯の表面に剪断力τR1、τR2がはたら
き、同時に、通常のワークロールによる圧延の場合と同
様に鋼帯の長手方向に圧縮力(図示せず)も作用するの
で、スケールブレーキング効果は通常の圧延の場合に比
べて大きくなる。
ークロールで鋼帯を圧延した場合に鋼帯に作用する剪断
力を模式的に示す図である。この図において、R1−R1′
およびR2−R2′はそれぞれ対をなすワークロール2、3
のロール軸、 VR1および VR2はそれぞれワークロール
2、3のロール周速度で、鋼帯1の速度をVとすると、
鋼帯の進行方向に対して直角の方向、すなわち鋼帯の幅
方向に剪断力τR1、τR2がはたらく。従って、図1に示
した状態に配設されたワークロール2、3により鋼帯1
を圧延すると、鋼帯の表面に剪断力τR1、τR2がはたら
き、同時に、通常のワークロールによる圧延の場合と同
様に鋼帯の長手方向に圧縮力(図示せず)も作用するの
で、スケールブレーキング効果は通常の圧延の場合に比
べて大きくなる。
【0014】前記の剪断力τR1、τR2をスケールブレー
キングに十分に利用するためには、ワークロールとして
ロール表面の粗度を大きくしたダルロールを用いる方が
表面が平滑なブライトロールを用いるよりも一層効果的
である。
キングに十分に利用するためには、ワークロールとして
ロール表面の粗度を大きくしたダルロールを用いる方が
表面が平滑なブライトロールを用いるよりも一層効果的
である。
【0015】対をなすワークロールのロール軸(以下、
ワークロール軸、または単にロール軸という)の傾斜角
θを鋼帯の幅方向を基準として 0.1〜2.0 度とするの
は、傾斜角θが 0.1度よりも小さい場合はスケールブレ
ーキング効果があまり大きくないため酸洗に要する時間
を減少させる効果が小さく、一方、傾斜角θを 2.0度よ
り大きくしてもその効果は飽和して変わらないからであ
る。
ワークロール軸、または単にロール軸という)の傾斜角
θを鋼帯の幅方向を基準として 0.1〜2.0 度とするの
は、傾斜角θが 0.1度よりも小さい場合はスケールブレ
ーキング効果があまり大きくないため酸洗に要する時間
を減少させる効果が小さく、一方、傾斜角θを 2.0度よ
り大きくしてもその効果は飽和して変わらないからであ
る。
【0016】図3はロール軸の傾斜角θの酸洗時間に及
ぼす影響を示す図で、直径 220mmのロール(材質:JIS
SKD61)により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素
鋼)を圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:80
℃)で酸洗したときの脱スケールに要した時間(酸洗時
間)を比較したものである。なお、圧延開始直前のワー
クロールの表面粗さは5μmRaで、クロムめっきを施し
てある。縦軸はロール軸の傾斜角θが0の場合を基準と
して表した酸洗に要した時間の比率(酸洗時間比率)で
ある。
ぼす影響を示す図で、直径 220mmのロール(材質:JIS
SKD61)により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素
鋼)を圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:80
℃)で酸洗したときの脱スケールに要した時間(酸洗時
間)を比較したものである。なお、圧延開始直前のワー
クロールの表面粗さは5μmRaで、クロムめっきを施し
てある。縦軸はロール軸の傾斜角θが0の場合を基準と
して表した酸洗に要した時間の比率(酸洗時間比率)で
ある。
【0017】この図に示されるように、ロール軸の傾斜
角θが 0.1度になると酸洗時間比率の顕著な減少が認め
られる。しかし、 2.0度を超えるとその効果が飽和し、
それ以上の酸洗時間比率の減少はみられない。
角θが 0.1度になると酸洗時間比率の顕著な減少が認め
られる。しかし、 2.0度を超えるとその効果が飽和し、
それ以上の酸洗時間比率の減少はみられない。
【0018】本発明方法において、ダル付きワークロー
ルの表面粗さを 1.0μmRa以上10μmRa未満とするの
は、表面粗さが 1.0μmRa未満では上記のスケールブレ
ーキング効果が小さく、一方、10μmRa以上になるとス
ケール押込みが発生する可能性があるからである。
ルの表面粗さを 1.0μmRa以上10μmRa未満とするの
は、表面粗さが 1.0μmRa未満では上記のスケールブレ
ーキング効果が小さく、一方、10μmRa以上になるとス
ケール押込みが発生する可能性があるからである。
【0019】図4は、ロール軸の傾斜の有無ならびにロ
ールの表面粗さが酸洗時間比率に与える影響を示す図
で、図3の場合と同じく、直径 220mmのロール(材質:
JIS SKD61)により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低
炭素鋼)を圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:
80℃)で酸洗した場合である。なお、圧延開始直前のワ
ークロールの表面粗さは5μmRaで、クロムめっきを施
してある。
ールの表面粗さが酸洗時間比率に与える影響を示す図
で、図3の場合と同じく、直径 220mmのロール(材質:
JIS SKD61)により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低
炭素鋼)を圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:
80℃)で酸洗した場合である。なお、圧延開始直前のワ
ークロールの表面粗さは5μmRaで、クロムめっきを施
してある。
【0020】この図から、ロール軸を傾斜させることに
より、また、ロールの表面粗さを大きくすることにより
酸洗時間比率を小さくすることができ、例えば、ロール
の表面粗さが 1.0μmRaで、このロール軸を傾斜させた
場合(傾斜角θが 1.0度)と同等の効果をロール軸を傾
斜させずに得ようとすれば、ロールの表面粗さを 3.5μ
mRaにしなければならないことがわかる。
より、また、ロールの表面粗さを大きくすることにより
酸洗時間比率を小さくすることができ、例えば、ロール
の表面粗さが 1.0μmRaで、このロール軸を傾斜させた
場合(傾斜角θが 1.0度)と同等の効果をロール軸を傾
斜させずに得ようとすれば、ロールの表面粗さを 3.5μ
mRaにしなければならないことがわかる。
【0021】ワークロールの表面にクロムめっきを施す
のはロールの摩耗による表面粗さの低下を防止するため
である。クロムめっきは従来用いられている方法を適用
すればよく、めっき厚は10μmを超えると剥離しやすい
ので、10μm以下とするのが好ましい。
のはロールの摩耗による表面粗さの低下を防止するため
である。クロムめっきは従来用いられている方法を適用
すればよく、めっき厚は10μmを超えると剥離しやすい
ので、10μm以下とするのが好ましい。
【0022】図5はワークロールの表面粗さの低下に及
ぼすクロムめっきの影響を示す図で、図3および図4の
場合と同じく、直径 220mmのロール(材質:JIS SKD61)
により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素鋼)を
圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:80℃)で酸
洗したときの酸洗に要する時間を、クロムめっきを行っ
た場合と行わない場合について比較したものである。な
お、圧延開始直前のワークロールの表面粗さは5μmRa
である。また、ワークロールの傾斜角θが0の場合と
1.5の場合について比較した。横軸は延べ圧延長さ、縦
軸はワークロールの傾斜角θが 1.5の場合を基準として
表した酸洗時間比率である。この図の結果から、傾斜角
θの値とは関係なく、クロムメッキをしていないロール
では表面粗さが低下してスケールブレーキングの効果が
小さくなるため、酸洗時間比率が大きくなっていること
がわかる。
ぼすクロムめっきの影響を示す図で、図3および図4の
場合と同じく、直径 220mmのロール(材質:JIS SKD61)
により厚さ 2.0mm、幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素鋼)を
圧下率3%で圧下した後、5%塩酸(液温:80℃)で酸
洗したときの酸洗に要する時間を、クロムめっきを行っ
た場合と行わない場合について比較したものである。な
お、圧延開始直前のワークロールの表面粗さは5μmRa
である。また、ワークロールの傾斜角θが0の場合と
1.5の場合について比較した。横軸は延べ圧延長さ、縦
軸はワークロールの傾斜角θが 1.5の場合を基準として
表した酸洗時間比率である。この図の結果から、傾斜角
θの値とは関係なく、クロムメッキをしていないロール
では表面粗さが低下してスケールブレーキングの効果が
小さくなるため、酸洗時間比率が大きくなっていること
がわかる。
【0023】圧下率を 0.5%以上10%未満とするのは、
圧下率が 0.5%未満ではスケールブレーキング効果が小
さく、一方、10%以上になると鋼帯にスケール押込み疵
を生じさせる可能性が大きいからである。
圧下率が 0.5%未満ではスケールブレーキング効果が小
さく、一方、10%以上になると鋼帯にスケール押込み疵
を生じさせる可能性が大きいからである。
【0024】熱延鋼板に上記のような条件の下で圧下を
加えた後、酸洗処理を施す。酸洗は従来用いられている
方法により行えばよい。
加えた後、酸洗処理を施す。酸洗は従来用いられている
方法により行えばよい。
【0025】図6は、本発明方法を実施するための装置
の一例の構成を示す図で、1は鋼帯、2は上ワークロー
ル、3は下ワークロール、4はこのワークロール2およ
び3が傾斜角θで配設された圧延機、5は巻戻機、6は
巻取機、7は昇温槽、8は酸洗槽、9はテンションレベ
ラーである。なお、バックアップロール2′、3′は、
ワークロール2、3と同じように傾斜させてもよいし、
ワークロール2、3だけを傾斜させ、バックアップロー
ル2′、3′は通常のように板幅方向に平行に配置して
もよい。
の一例の構成を示す図で、1は鋼帯、2は上ワークロー
ル、3は下ワークロール、4はこのワークロール2およ
び3が傾斜角θで配設された圧延機、5は巻戻機、6は
巻取機、7は昇温槽、8は酸洗槽、9はテンションレベ
ラーである。なお、バックアップロール2′、3′は、
ワークロール2、3と同じように傾斜させてもよいし、
ワークロール2、3だけを傾斜させ、バックアップロー
ル2′、3′は通常のように板幅方向に平行に配置して
もよい。
【0026】圧延機の出側にテンションレベラー9を設
置するのは鋼帯の蛇行による操業トラブル防止のためで
あり、また、このテンションレベラー9で鋼帯の形状修
正ができ、スケール剥離効果も向上する。テンションレ
ベラー9の代わりにローラレベラーを用いてもよい。
置するのは鋼帯の蛇行による操業トラブル防止のためで
あり、また、このテンションレベラー9で鋼帯の形状修
正ができ、スケール剥離効果も向上する。テンションレ
ベラー9の代わりにローラレベラーを用いてもよい。
【0027】この装置を用いて熱延鋼帯の脱スケールを
行えば、スケールブレーキング効果が向上するので、酸
洗時間を短縮し、酸洗時のライン速度を向上させること
ができる。
行えば、スケールブレーキング効果が向上するので、酸
洗時間を短縮し、酸洗時のライン速度を向上させること
ができる。
【0028】
【実施例】前記の図6に示した構成を有する装置(酸洗
ライン)に板厚 2.0mm、板幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素
鋼、スケール厚:7〜8μm)を通して脱スケールおよ
び酸洗処理を行い、酸洗に要する時間に対するワークロ
ールの傾斜角θおよびロールの表面粗さの影響を調査し
た。
ライン)に板厚 2.0mm、板幅 300mmの熱延鋼帯(低炭素
鋼、スケール厚:7〜8μm)を通して脱スケールおよ
び酸洗処理を行い、酸洗に要する時間に対するワークロ
ールの傾斜角θおよびロールの表面粗さの影響を調査し
た。
【0029】ワークロール2および3の傾斜角θは、0
度または 1.5度とし、ワークロールにはダル無しのもの
と、ダル有りのもの(表面粗さ: 5.0μmRa)を用い
た。なお、ワークロール表面にはクロムめっきを施し
た。圧延機4による圧下率は3%、昇温槽7および酸洗
槽8の温度は80℃、酸洗槽の塩酸濃度は5%である。
度または 1.5度とし、ワークロールにはダル無しのもの
と、ダル有りのもの(表面粗さ: 5.0μmRa)を用い
た。なお、ワークロール表面にはクロムめっきを施し
た。圧延機4による圧下率は3%、昇温槽7および酸洗
槽8の温度は80℃、酸洗槽の塩酸濃度は5%である。
【0030】調査結果を表1に示す。表1の結果はダル
有りのワークロールを用い、傾斜角を0度、すなわち傾
斜をつけずに配設した圧延機で圧延したときの酸洗所要
時間を1として、酸洗時間比率で表した。この結果から
明らかなように、ダル付ワークロールを使用した場合、
あるいはロールに傾斜をもたせた場合、スケールブレー
キング効果が高められ、酸洗時間が短縮する。特に、ダ
ル付ワークロールを傾斜させて配設した場合、著しい効
果が認められる。なお、 400kmの圧延後にロールの表面
粗さを調査したところ、圧延前に比べて変化はほとんど
認められなかった。
有りのワークロールを用い、傾斜角を0度、すなわち傾
斜をつけずに配設した圧延機で圧延したときの酸洗所要
時間を1として、酸洗時間比率で表した。この結果から
明らかなように、ダル付ワークロールを使用した場合、
あるいはロールに傾斜をもたせた場合、スケールブレー
キング効果が高められ、酸洗時間が短縮する。特に、ダ
ル付ワークロールを傾斜させて配設した場合、著しい効
果が認められる。なお、 400kmの圧延後にロールの表面
粗さを調査したところ、圧延前に比べて変化はほとんど
認められなかった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】熱延鋼帯の脱スケールに本発明方法を適
用すれば、スケールブレーキング効果を高めることがで
きるので、酸洗時間を大幅に短縮することができる。こ
の方法は、酸洗時のライン速度の向上および酸洗槽の縮
小を図る上で極めて有効である。
用すれば、スケールブレーキング効果を高めることがで
きるので、酸洗時間を大幅に短縮することができる。こ
の方法は、酸洗時のライン速度の向上および酸洗槽の縮
小を図る上で極めて有効である。
【図1】本発明におけるワークロールの配設状態を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
【図2】図1に示した状態で配設されたワークロールで
鋼帯を圧延した場合に鋼帯に作用する剪断力を模式的に
示す図である。
鋼帯を圧延した場合に鋼帯に作用する剪断力を模式的に
示す図である。
【図3】ワークロール軸の傾斜角θと酸洗時間比率の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図4】ワークロール軸の傾斜の有無およびワークロー
ルの表面粗さが酸洗時間比率に与える影響を示す図であ
る。
ルの表面粗さが酸洗時間比率に与える影響を示す図であ
る。
【図5】ワークロールの表面粗さの低下に及ぼすクロム
めっきの影響を示す図である。
めっきの影響を示す図である。
【図6】本発明方法を実施するための装置の一例の構成
を示す図である。
を示す図である。
1:鋼帯、2:上ワークロール、2′および3′:バッ
クアップロール、3:下ワークロール、4:圧延機、
5:巻戻機、6:巻取機、7:昇温槽、8:酸洗槽、
9:テンションレベラー。
クアップロール、3:下ワークロール、4:圧延機、
5:巻戻機、6:巻取機、7:昇温槽、8:酸洗槽、
9:テンションレベラー。
Claims (1)
- 【請求項1】表面の中心線平均粗さ(Ra)が 1.0μm以
上10μm未満で、その表面にクロムめっきが施された対
をなすダル付きワークロールを備え、かつ、そのワーク
ロールが、そのロール軸の鋼帯の幅方向に対する傾斜角
θが 0.1〜2.0 度で互いに交差するように配設された圧
延機により、表面にスケールが付着した熱延鋼帯に圧下
率が 0.5%以上10%未満の圧下を施した後、酸洗処理を
施すことを特徴とする熱延鋼帯の脱スケール方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21020693A JPH0760332A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱延鋼帯の脱スケール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21020693A JPH0760332A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱延鋼帯の脱スケール方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0760332A true JPH0760332A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16585553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21020693A Pending JPH0760332A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 熱延鋼帯の脱スケール方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0760332A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102451843A (zh) * | 2010-10-29 | 2012-05-16 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种金属板带处理方法 |
| CN111715710A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 纽敦光电科技(上海)有限公司 | 一种热轧钢板表面氧化皮层的清理方法 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP21020693A patent/JPH0760332A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102451843A (zh) * | 2010-10-29 | 2012-05-16 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种金属板带处理方法 |
| CN111715710A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 纽敦光电科技(上海)有限公司 | 一种热轧钢板表面氧化皮层的清理方法 |
| CN111715710B (zh) * | 2019-03-22 | 2022-06-24 | 纽敦光电科技(上海)有限公司 | 一种热轧钢板表面氧化皮层的清理及毛化方法 |
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