JPH0761995B2 - 2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造法 - Google Patents
2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造法Info
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- JPH0761995B2 JPH0761995B2 JP63063691A JP6369188A JPH0761995B2 JP H0761995 B2 JPH0761995 B2 JP H0761995B2 JP 63063691 A JP63063691 A JP 63063691A JP 6369188 A JP6369188 A JP 6369188A JP H0761995 B2 JPH0761995 B2 JP H0761995B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類、
その鏡像体またはそれらの混合物の製造法に関する。
その鏡像体またはそれらの混合物の製造法に関する。
<従来の技術> 天然プロスタグランジン(以下PGと略記する)類は生物
学的および薬理学的に高度な活性を持つ局所ホルモン
(オータコイド)として知られている。PG類の持つこれ
らの生理的な特徴を巧みに利用して新しい医薬品の開発
をめざして、天然PG類だけではなく各種誘導体に関する
研究も実施されている。
学的および薬理学的に高度な活性を持つ局所ホルモン
(オータコイド)として知られている。PG類の持つこれ
らの生理的な特徴を巧みに利用して新しい医薬品の開発
をめざして、天然PG類だけではなく各種誘導体に関する
研究も実施されている。
PGE,PGF類の典型的化合物である天然PGE2,PGF2αは、子
宮平滑筋収縮作用を有し、最も有用な陣痛促進剤の医薬
品として供せられている。一方天然PGE1は1型プロスタ
グランジン類の一つであり、血小板凝集抑制作用,血圧
効果作用等の特異な生物活性を有する化合物であり、近
年医療の領域において末梢循環治療薬として用いられて
いる有用な天然物である。
宮平滑筋収縮作用を有し、最も有用な陣痛促進剤の医薬
品として供せられている。一方天然PGE1は1型プロスタ
グランジン類の一つであり、血小板凝集抑制作用,血圧
効果作用等の特異な生物活性を有する化合物であり、近
年医療の領域において末梢循環治療薬として用いられて
いる有用な天然物である。
従来、これらPGE,PGF類の製取にあたっては数多くの方
法が知られている[ジェー・ビー・ビンドラ(J.B.Bind
ra)ら,プロスタグランジン・シンセシス(Prostaglan
din Synthesis),アカデミック・プレス(Academic Pr
ess)(1977)参照]。この中で代表的な方法として下
記方法が挙げられる。
法が知られている[ジェー・ビー・ビンドラ(J.B.Bind
ra)ら,プロスタグランジン・シンセシス(Prostaglan
din Synthesis),アカデミック・プレス(Academic Pr
ess)(1977)参照]。この中で代表的な方法として下
記方法が挙げられる。
(i) アラキドン酸またはジホモ−γ−リノレン酸よ
り生合成によって得る方法[ビー・サムエルソン(B.Sa
muelsson)ら,アンゲバンテ・ケミー・インターナショ
ナル・エディション・イン・イングリッシュ(Angev.Ch
em.Int.Ed.Engl.)4,410(1965)参照] (ii) 重要中間体であるコーリー(Corey)ラクトン
を経由する方法[イー・ジェー・コーリー(E.J.Core
y)ら,ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.),92,397(197
0)参照] (iii) 重要中間体である2−置換−2−シクロペン
テノン体を経由する方法[シー・ジェー・シ(C.J.Si
h)ら,ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.),97,(1975)
参照] (iv) 5,6−デヒドロPGE2またはPGF2αを選択的に還
元する方法[イー・エス・フェルディナンディ(E.S.Fe
rdinandi)ら,カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミ
ストリー(Can.J.Chem.),49,1070(1971)参照],
[シー・エッチ・リン(C.H.Lin)ら,プロスタグラン
ジン(Prostaglandin),11,377(1976)参照] しかるに、これらの方法のうち生合成によって得る方法
(i)では原料である多価不飽和脂肪酸が入手困難であ
り、しかもこれからの収率が非常に低く、副生成物から
の生成取得が困難である。また、化学合成によって得る
方法(ii)〜(iv)では出発原料を得るのに多くの工程
を有し、他方容易に出発原料が得られてもかかる出発原
料からのプロスタグランジンの製造はまだ多くの工程を
経由し、それ故、全収率は非常に低いといった改善すべ
き点を有している。
り生合成によって得る方法[ビー・サムエルソン(B.Sa
muelsson)ら,アンゲバンテ・ケミー・インターナショ
ナル・エディション・イン・イングリッシュ(Angev.Ch
em.Int.Ed.Engl.)4,410(1965)参照] (ii) 重要中間体であるコーリー(Corey)ラクトン
を経由する方法[イー・ジェー・コーリー(E.J.Core
y)ら,ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.),92,397(197
0)参照] (iii) 重要中間体である2−置換−2−シクロペン
テノン体を経由する方法[シー・ジェー・シ(C.J.Si
h)ら,ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティー(J.Amer.Chem.Soc.),97,(1975)
参照] (iv) 5,6−デヒドロPGE2またはPGF2αを選択的に還
元する方法[イー・エス・フェルディナンディ(E.S.Fe
rdinandi)ら,カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミ
ストリー(Can.J.Chem.),49,1070(1971)参照],
[シー・エッチ・リン(C.H.Lin)ら,プロスタグラン
ジン(Prostaglandin),11,377(1976)参照] しかるに、これらの方法のうち生合成によって得る方法
(i)では原料である多価不飽和脂肪酸が入手困難であ
り、しかもこれからの収率が非常に低く、副生成物から
の生成取得が困難である。また、化学合成によって得る
方法(ii)〜(iv)では出発原料を得るのに多くの工程
を有し、他方容易に出発原料が得られてもかかる出発原
料からのプロスタグランジンの製造はまだ多くの工程を
経由し、それ故、全収率は非常に低いといった改善すべ
き点を有している。
これらの諸難点を克服すべく、PG骨格の直接合成法とし
て2−シクロペンテノン系への共役付加反応につづくエ
ノレートの捕捉過程を用いた3成分連結プロセス法が提
案された[ジー・ストーク(G.Stock)ら,ジャーナル
・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー
(J.Amer.Chem.Soc.),97,6260(1975),ケー・ジー
・ウンチ(K.G.Untch)ら,ジャーナル・オブ・ザ・オ
ルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),44,3755参
照]。
て2−シクロペンテノン系への共役付加反応につづくエ
ノレートの捕捉過程を用いた3成分連結プロセス法が提
案された[ジー・ストーク(G.Stock)ら,ジャーナル
・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー
(J.Amer.Chem.Soc.),97,6260(1975),ケー・ジー
・ウンチ(K.G.Untch)ら,ジャーナル・オブ・ザ・オ
ルガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.),44,3755参
照]。
しかし、この方法ではエノレートの捕捉を低分子化合物
であるホルムアルデヒドを用いて行ない、得られた重要
中間体を経由して化学合成によりPG骨格合成を達成する
という多段階を経なければならず、また全収率も低いと
いう難点を有している。
であるホルムアルデヒドを用いて行ない、得られた重要
中間体を経由して化学合成によりPG骨格合成を達成する
という多段階を経なければならず、また全収率も低いと
いう難点を有している。
一方、3成分連結プロセス法によって、より効果的にPG
骨格を製造しようとする下記提案もなされている。
骨格を製造しようとする下記提案もなされている。
(1)特開昭50−96542号公報,特開昭50−101337号公
報,ジー・エッチ・ポズナー(G.H.Posner)ら,テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),2591(19
74)及びシー・エッチ・ポズナー(G.H.Posner)ら,ジ
ャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティー(J.Amer.Chem.Soc.),97,107(1974); これらの報告は、いずれも2−シクロペンテノンに有機
銅化合物を共役付加させた後、ハライド類でアルキル化
して2,3−ジ置換シクロペンタノン類を製造する方法に
関するものである。これらの報告には、プロスタグラン
ジン類を製造する実施例はなく、いずれもモデル系での
実施例が記載されているだけであり、また4−置換−2
−シクロペンテノン類から4−置換−2,3−ジ置換シク
ロペンタノン類を製造する例は全く開示されていない。
報,ジー・エッチ・ポズナー(G.H.Posner)ら,テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters),2591(19
74)及びシー・エッチ・ポズナー(G.H.Posner)ら,ジ
ャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティー(J.Amer.Chem.Soc.),97,107(1974); これらの報告は、いずれも2−シクロペンテノンに有機
銅化合物を共役付加させた後、ハライド類でアルキル化
して2,3−ジ置換シクロペンタノン類を製造する方法に
関するものである。これらの報告には、プロスタグラン
ジン類を製造する実施例はなく、いずれもモデル系での
実施例が記載されているだけであり、また4−置換−2
−シクロペンテノン類から4−置換−2,3−ジ置換シク
ロペンタノン類を製造する例は全く開示されていない。
(2)ジー・ダブリュー・パターソン・ジュニア(J.W.
Patterson,Jr.)とジェー・エッチ・フリード(J.H.Fri
ed),ジャーナル・オブ・ザ・オルガニック・ケミスト
リー(J.Org.Chem.),39,2506(1974); この報告では、上記(1)の方法を2−シクロペンテノ
ンに適用して、11−デオキシプロスタグランジンE1の合
成に成功している。しかしながら、4−置換−2−シク
ロペンテノン類から4−置換−2,3−ジ置換−シクロペ
ンタノン類を製造する方法に関してはその可能性すら開
示されていない。
Patterson,Jr.)とジェー・エッチ・フリード(J.H.Fri
ed),ジャーナル・オブ・ザ・オルガニック・ケミスト
リー(J.Org.Chem.),39,2506(1974); この報告では、上記(1)の方法を2−シクロペンテノ
ンに適用して、11−デオキシプロスタグランジンE1の合
成に成功している。しかしながら、4−置換−2−シク
ロペンテノン類から4−置換−2,3−ジ置換−シクロペ
ンタノン類を製造する方法に関してはその可能性すら開
示されていない。
(3)ジー・ストーク(G.Stork)とエム・イソベ(M.I
sobe),ジャーナール・オブ・ザ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.),97,6260(197
5); この報告では4−置換−2−シクロペンテノン類に有機
銅化合物を共役付加させて得られるエノレートをモノメ
リックなホルムアルデヒドで捕捉することに成功してい
る。しかしながら、上記エノレートをアルキル化剤で捕
捉するアルキル化反応については、否定的な結論を下し
ている。
sobe),ジャーナール・オブ・ザ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.),97,6260(197
5); この報告では4−置換−2−シクロペンテノン類に有機
銅化合物を共役付加させて得られるエノレートをモノメ
リックなホルムアルデヒドで捕捉することに成功してい
る。しかしながら、上記エノレートをアルキル化剤で捕
捉するアルキル化反応については、否定的な結論を下し
ている。
(4)ジェー・エー・ノグエツ(J.A.Noguez)とエル・
エー・マルドナンド(L.A.Maldonado),シンセティッ
ク・コミュニケーション(Synthetic Communication
s),6,39(1976); この報告では、プロスタグランジンのω鎖に相当する部
分を保護されたシアンヒドリンのリチウム塩を2−シク
ロペンテノンに共役付加して導入した後、生成したエノ
レートをプロパルギルハライド類で捕捉し、11−デオキ
シプロスタグランジン誘導体に導いている。しかしなが
ら、4−置換−2−シクロペンテノン類から4−置換−
2,3−ジ置換−シクロペンタノン類を製造する方法に関
してはその可能性すら開示されていない。
エー・マルドナンド(L.A.Maldonado),シンセティッ
ク・コミュニケーション(Synthetic Communication
s),6,39(1976); この報告では、プロスタグランジンのω鎖に相当する部
分を保護されたシアンヒドリンのリチウム塩を2−シク
ロペンテノンに共役付加して導入した後、生成したエノ
レートをプロパルギルハライド類で捕捉し、11−デオキ
シプロスタグランジン誘導体に導いている。しかしなが
ら、4−置換−2−シクロペンテノン類から4−置換−
2,3−ジ置換−シクロペンタノン類を製造する方法に関
してはその可能性すら開示されていない。
(5)アール・ディビス(R.Davis)とケー・ジー・ウ
ンチ(K.G.Untch),ジャーナル・オブ・ザ・オルガニ
ック・ケミストリー(J.Org.Chem.),44,3755(197
9); この報告では、4−置換−2−シクロペンテノン類にプ
ロスタグランジンのω鎖に相当する有機基を備えた有機
銅化合物を共役付加せしめ、生成したエノレートをアリ
ルハライド類により直接アルキル化することを目指して
各種の検討を行なったこと、しかしながらそれらはすべ
て不成功に終ったことを論じている。
ンチ(K.G.Untch),ジャーナル・オブ・ザ・オルガニ
ック・ケミストリー(J.Org.Chem.),44,3755(197
9); この報告では、4−置換−2−シクロペンテノン類にプ
ロスタグランジンのω鎖に相当する有機基を備えた有機
銅化合物を共役付加せしめ、生成したエノレートをアリ
ルハライド類により直接アルキル化することを目指して
各種の検討を行なったこと、しかしながらそれらはすべ
て不成功に終ったことを論じている。
(6)エー・ジェー・ディクソン(A.J.Dixon)とアー
ル・ジェー・ケー・ティラー(R.J.K.Taylor),ジャー
ナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエティー(J.Cem.So
c.),パーキン(Parkin)I,1407(1981); この報告では、今まで進行しにくいとされていた、2−
シクロペンテノンと有機銅化合物とから生成するエノレ
ートのアリル化に挑戦し、11−デオキシプロスタグラン
ジン合成の中間体を得るのに成功している。しかしなが
ら、4−置換−2−シクロペンテノン類から4−置換−
2,3−ジ置換シクロペンタノン類を製造する方法に関し
ては、その具体例は勿論のことその可能性すらも何ら開
示していない。
ル・ジェー・ケー・ティラー(R.J.K.Taylor),ジャー
ナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイエティー(J.Cem.So
c.),パーキン(Parkin)I,1407(1981); この報告では、今まで進行しにくいとされていた、2−
シクロペンテノンと有機銅化合物とから生成するエノレ
ートのアリル化に挑戦し、11−デオキシプロスタグラン
ジン合成の中間体を得るのに成功している。しかしなが
ら、4−置換−2−シクロペンテノン類から4−置換−
2,3−ジ置換シクロペンタノン類を製造する方法に関し
ては、その具体例は勿論のことその可能性すらも何ら開
示していない。
(7)西山ら,テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedro
n Letters),25,233(1984)及び25,2487(1984); これらの報告ではトリメチルシリルリチウムまたはメチ
ルリチオトリメチルシリアルアセテートを2−シクロペ
ンテノンに共役付加させた後、トリブチルスズクロライ
ドを添加し、その後プロパルブロマイド誘導体でエノレ
ートをアルキル化することに成功している。しかしなが
ら、この報告の場合にも、4−置換−2−シクロペンテ
ノン類から4−置換−2,3−ジ置換シクロペンタノン類
を製造する方法に関しては、その例は勿論のことその可
能性すらも何ら開示されていない。
n Letters),25,233(1984)及び25,2487(1984); これらの報告ではトリメチルシリルリチウムまたはメチ
ルリチオトリメチルシリアルアセテートを2−シクロペ
ンテノンに共役付加させた後、トリブチルスズクロライ
ドを添加し、その後プロパルブロマイド誘導体でエノレ
ートをアルキル化することに成功している。しかしなが
ら、この報告の場合にも、4−置換−2−シクロペンテ
ノン類から4−置換−2,3−ジ置換シクロペンタノン類
を製造する方法に関しては、その例は勿論のことその可
能性すらも何ら開示されていない。
上記従来技術(1)〜(7)およびその他の従来技術に
ついては、アンゲバンテ・ケミー・インターナショナル
・エディション・イン・イングリッシュ(Angewandte C
hemie International Edition in English),23,No.1
1,November 1984 Pages 847−876のRyoji Nnyoriらの、
プロスタグランジン・シンセシス・バイ・スリーコンポ
ーネント・カップリング(Prostaglandin Synthesis by
Three−Component Coupling)と題する総説が参考にな
る。
ついては、アンゲバンテ・ケミー・インターナショナル
・エディション・イン・イングリッシュ(Angewandte C
hemie International Edition in English),23,No.1
1,November 1984 Pages 847−876のRyoji Nnyoriらの、
プロスタグランジン・シンセシス・バイ・スリーコンポ
ーネント・カップリング(Prostaglandin Synthesis by
Three−Component Coupling)と題する総説が参考にな
る。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明の目的は、2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタ
ノン類、その鏡像体またはそれらの混合物の新規な製造
法に関する。
ノン類、その鏡像体またはそれらの混合物の新規な製造
法に関する。
本発明の他の目的は、PGE類のような2,3−ジ置換−4−
置換シクロペンタノン類、その鏡像体またはそれらの混
合物の効率的な製造法に関する。
置換シクロペンタノン類、その鏡像体またはそれらの混
合物の効率的な製造法に関する。
本発明の目的を達成するために本発明者らは先に、上記
式(2)で表わされる有機リチウム化合物を第一銅化合
物の存在下に反応せしめて有機銅化合物とし、それを上
記式(1)で表わされる4−置換−2−シクロペンテノ
ン類、その鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合物
に共役付加反応せしめた後、トリ炭化水素スズハライド
の存在下にハライド類を反応せしめることにより上記式
(4)で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペン
タノン類、その鏡像体またはそれらの任意の割合の混合
物を製造する方法を提案した(特開昭62−81344号公報
参照)。
式(2)で表わされる有機リチウム化合物を第一銅化合
物の存在下に反応せしめて有機銅化合物とし、それを上
記式(1)で表わされる4−置換−2−シクロペンテノ
ン類、その鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合物
に共役付加反応せしめた後、トリ炭化水素スズハライド
の存在下にハライド類を反応せしめることにより上記式
(4)で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペン
タノン類、その鏡像体またはそれらの任意の割合の混合
物を製造する方法を提案した(特開昭62−81344号公報
参照)。
その後、さらに効率的で簡便に本目的を達成する方法に
ついて鋭意研究した結果、有機亜鉛化合物の存在下に有
機リチウム化合物を4−置換−2−シクロペンテノン誘
導体と共役付加せしめ、次いで生成した活性種にハライ
ド類を反応せしめることにより2,3−ジ置換−4−置換
シクロペンタノン誘導体を製造できることがわかり、本
発明に到達した。
ついて鋭意研究した結果、有機亜鉛化合物の存在下に有
機リチウム化合物を4−置換−2−シクロペンテノン誘
導体と共役付加せしめ、次いで生成した活性種にハライ
ド類を反応せしめることにより2,3−ジ置換−4−置換
シクロペンタノン誘導体を製造できることがわかり、本
発明に到達した。
<発明の構成および作用効果> 本発明では下記式(1) で表わされる4−置換−2−シクロペンテノン類,その
鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合物を、下記式
(2) で表わされる有機リチウム化合物と、有機亜鉛化合物の
存在下に反応せしめ、次いで、系内に生成する活性種
に、下記式(3) X−CH2−Y−R6 …(3) で表わされるハライド類を反応させることを特徴とす
る、下記式(4) で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン
類,その鏡像体またはそれらの任意の割合の混合物の新
規製造法が提供される。
鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合物を、下記式
(2) で表わされる有機リチウム化合物と、有機亜鉛化合物の
存在下に反応せしめ、次いで、系内に生成する活性種
に、下記式(3) X−CH2−Y−R6 …(3) で表わされるハライド類を反応させることを特徴とす
る、下記式(4) で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン
類,その鏡像体またはそれらの任意の割合の混合物の新
規製造法が提供される。
本発明において原料として用いられる4−置換−2−シ
クロペンテノン類は前記式(1)で表わされる。前記式
(1)中R2はトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基または1
−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基を表わす。
クロペンテノン類は前記式(1)で表わされる。前記式
(1)中R2はトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基または1
−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基を表わす。
トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基としては、例えばトリ
メチルシリル,トリエチルシリル,トリイソプロピルシ
リル,t−ブチルジメチルシリル基のようなトリ(C1〜
C4)アルキルシリル,ジフェニルメチルシリル,t−ブチ
ルジフェニルシリル基のようなジフェニル(C1〜C4)ア
ルキルシリル,フェニルジメチルシリルのようなフェニ
ルジ(C1〜C4)アルキルシリルまたはトリベンジルシリ
ル基などを好ましいものとして挙げることができる。こ
れらのうち、t−ブチルジメチルシリル基が特に好まし
い。
メチルシリル,トリエチルシリル,トリイソプロピルシ
リル,t−ブチルジメチルシリル基のようなトリ(C1〜
C4)アルキルシリル,ジフェニルメチルシリル,t−ブチ
ルジフェニルシリル基のようなジフェニル(C1〜C4)ア
ルキルシリル,フェニルジメチルシリルのようなフェニ
ルジ(C1〜C4)アルキルシリルまたはトリベンジルシリ
ル基などを好ましいものとして挙げることができる。こ
れらのうち、t−ブチルジメチルシリル基が特に好まし
い。
1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基としては、例
えば、メトキシメチル,1−エトキシエチル,1−メトキシ
−1−メチルエチル,1−エトキシ−1−メチルエチル,
(2−メトキシエトキシ)メチル,ベンジルオキシメチ
ル,2−テトラヒドロピラニル,2−テトラヒドロフラニル
または6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシク
ロ[3.1.0]ヘキサ−4−イル基を挙げることができ
る。これらのうち、2−テトラヒドロピラニル,2−テト
ラヒドロフラニル,1−エトキシエチル,1−メトキシ−1
−メチルエチル,(2−メトキシエトキシ)メチルまた
は6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシクロ
[3.1.0]ヘキサ−4−イル基が特に好ましい。
えば、メトキシメチル,1−エトキシエチル,1−メトキシ
−1−メチルエチル,1−エトキシ−1−メチルエチル,
(2−メトキシエトキシ)メチル,ベンジルオキシメチ
ル,2−テトラヒドロピラニル,2−テトラヒドロフラニル
または6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシク
ロ[3.1.0]ヘキサ−4−イル基を挙げることができ
る。これらのうち、2−テトラヒドロピラニル,2−テト
ラヒドロフラニル,1−エトキシエチル,1−メトキシ−1
−メチルエチル,(2−メトキシエトキシ)メチルまた
は6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシクロ
[3.1.0]ヘキサ−4−イル基が特に好ましい。
上記式(1)で表わされる化合物の具体例は、上記R2の
定義およびその具体例に基づき、自ら明らかであろう。
定義およびその具体例に基づき、自ら明らかであろう。
上記式(1)で表わされる化合物の鏡像体は、下記式
(1′) [ここで、R2の定義は上記式(1)に同じである。]で
表わされる。
(1′) [ここで、R2の定義は上記式(1)に同じである。]で
表わされる。
本発明の出発原料として用いられる4−置換−シクロペ
ンテノン類は、上記式(1)および(1′)で表わされ
る化合物およびこれらの化合物の任意の割合の混合物で
あることができる。式(1)および(1′)の化合物の
等モル混合物はラセミ体であり、いずれか一方が他方よ
り多い場合の混合物はそれらの混合比に応じた施光度を
示す。
ンテノン類は、上記式(1)および(1′)で表わされ
る化合物およびこれらの化合物の任意の割合の混合物で
あることができる。式(1)および(1′)の化合物の
等モル混合物はラセミ体であり、いずれか一方が他方よ
り多い場合の混合物はそれらの混合比に応じた施光度を
示す。
本発明の製造法における今一方の出発原料は前記式
(2)で表わされる有機リチウム化合物である。かかる
有機リチウム化合物は、例えば、公知の方法により、対
応するヨウ下物とt−ブチルリチウムとの反応により、
または、対応するトリ炭化水素スズ化合物とn−ブチル
リチウムとの反応により、容易に製造することができ
る。
(2)で表わされる有機リチウム化合物である。かかる
有機リチウム化合物は、例えば、公知の方法により、対
応するヨウ下物とt−ブチルリチウムとの反応により、
または、対応するトリ炭化水素スズ化合物とn−ブチル
リチウムとの反応により、容易に製造することができ
る。
前記式(2)において、R3はトリ(C1〜C7)炭化水素シ
リル基または1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基
を表わし、R4は水素原子またはメチル基を表わし、R5は
直鎖もしくは分岐鎖(C3〜C10)アルキル基、直鎖もし
くは分岐鎖(C3〜C10)アルメニル基、直鎖もしくは分
岐鎖(C3〜C10)アルキル基、または置換もしくは非置
換(C3〜C10)シクロアルキル基を表わし、nは0また
は1を表わす。
リル基または1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基
を表わし、R4は水素原子またはメチル基を表わし、R5は
直鎖もしくは分岐鎖(C3〜C10)アルキル基、直鎖もし
くは分岐鎖(C3〜C10)アルメニル基、直鎖もしくは分
岐鎖(C3〜C10)アルキル基、または置換もしくは非置
換(C3〜C10)シクロアルキル基を表わし、nは0また
は1を表わす。
R3のトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基または1−アルコ
キシ置換(C1〜C5)アルキル基としては、先に、R2で例
示した基が、同様に好ましく挙げられる。
キシ置換(C1〜C5)アルキル基としては、先に、R2で例
示した基が、同様に好ましく挙げられる。
R4は水素原子またはメチル基を表わし、nが0のとき
は、R4は水素原子が好ましく、nが1のときは、R4はメ
チル基が好ましい。
は、R4は水素原子が好ましく、nが1のときは、R4はメ
チル基が好ましい。
R5の直鎖もしくは分岐鎖(C3〜C10)アルキル基として
はn−プロピル,n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n
−ヘプチル,n−オクチル,n−ノニル,n−デシル,1−メチ
ルペンチル,1−メチルヘキシル,1,1−ジメチルペンチ
ル,2−メチルペンチル,2−メチルヘキシル,5−メチルヘ
キシル,2,5−ジメチルヘキシル基などが挙げられ、好ま
しくは、n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,(R)
−もしくは(S)−もしくは(RS)−1−メチルペンチ
ル,(R)−もしくは(S)−もしくは(RS)−2−メ
チルヘキシル基等が挙げられる。
はn−プロピル,n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n
−ヘプチル,n−オクチル,n−ノニル,n−デシル,1−メチ
ルペンチル,1−メチルヘキシル,1,1−ジメチルペンチ
ル,2−メチルペンチル,2−メチルヘキシル,5−メチルヘ
キシル,2,5−ジメチルヘキシル基などが挙げられ、好ま
しくは、n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,(R)
−もしくは(S)−もしくは(RS)−1−メチルペンチ
ル,(R)−もしくは(S)−もしくは(RS)−2−メ
チルヘキシル基等が挙げられる。
R5の直鎖もしくは分岐鎖(C3〜C10)アルケニル基とし
ては2−ブテニル,2−ペンテニル,3−ペンテニル,2−ヘ
キセニル,4−ヘキセニル,2−メチル−4−ヘキセニル,
2,6−ジメチル−5−ヘプテニル基等が挙げられる。
ては2−ブテニル,2−ペンテニル,3−ペンテニル,2−ヘ
キセニル,4−ヘキセニル,2−メチル−4−ヘキセニル,
2,6−ジメチル−5−ヘプテニル基等が挙げられる。
R5の直鎖もしくは分岐鎖(C3〜C10)アルキニル基とし
ては2−ブチニル,2−ペンチニル,3−ペンチニル,2−ヘ
キシニル,4−ヘキシニル,2−オクチニル,5−デシニル,1
−メチル−3−ペンチニル,1−メチル−3−ヘキシニ
ル,2−メチル−4−ヘキシニル基等が挙げられる。
ては2−ブチニル,2−ペンチニル,3−ペンチニル,2−ヘ
キシニル,4−ヘキシニル,2−オクチニル,5−デシニル,1
−メチル−3−ペンチニル,1−メチル−3−ヘキシニ
ル,2−メチル−4−ヘキシニル基等が挙げられる。
置換もしくは非置換(C3〜C10)シクロアルキル基とし
ては、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチ
ル,シクロヘキシル,シクロヘプチル,シクロオクチ
ル,シクロデシル,(C1〜C5)アルキルシクロペンチ
ル,(C1〜C4)アルキルシクロヘキシル,ジメチルシク
ロペンチル,ジメチルシクロヘキシル,クロロシクロペ
ンチル,ブロモシクロヘキシル,ヨードシクロペンチ
ル,フルオロシクロヘキシル基などが挙げられるが、好
ましくはシクロペンチル基,シクロヘキシル基が挙げら
れる。
ては、シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチ
ル,シクロヘキシル,シクロヘプチル,シクロオクチ
ル,シクロデシル,(C1〜C5)アルキルシクロペンチ
ル,(C1〜C4)アルキルシクロヘキシル,ジメチルシク
ロペンチル,ジメチルシクロヘキシル,クロロシクロペ
ンチル,ブロモシクロヘキシル,ヨードシクロペンチ
ル,フルオロシクロヘキシル基などが挙げられるが、好
ましくはシクロペンチル基,シクロヘキシル基が挙げら
れる。
前記式(2)で表わされる有機リチウム化合物は分子中
に不斉炭素を有するが、本発明方法ではR体またはS体
あるいはそれらの任意の割合の混合物のいずれをも含む
ことができる。かかる有機リチウム化合物の具体例は、
上記のようなR3,R4,R5の具体的な例示からそれ自体明ら
かであろう。その中でも、特に好ましい組み合わせによ
る、前記式(2)の好適例は下記式(2′) で表わされる有機リチウム化合物が挙げられ、不斉炭素
の立体配置はS体が特に望ましい。
に不斉炭素を有するが、本発明方法ではR体またはS体
あるいはそれらの任意の割合の混合物のいずれをも含む
ことができる。かかる有機リチウム化合物の具体例は、
上記のようなR3,R4,R5の具体的な例示からそれ自体明ら
かであろう。その中でも、特に好ましい組み合わせによ
る、前記式(2)の好適例は下記式(2′) で表わされる有機リチウム化合物が挙げられ、不斉炭素
の立体配置はS体が特に望ましい。
上記式(2′)で表わされる有機リチウム化合物が特に
好ましい理由は、それが天然のプロスタグランジンの骨
格の一部と合致するからに他ならない。
好ましい理由は、それが天然のプロスタグランジンの骨
格の一部と合致するからに他ならない。
本発明の製造法では、先ず、上記式(1)で表わされる
4−置換−2−シクロペンテノン類、その鏡像体あるい
はそれらの任意の割合の混合物(以後、この化合物群を
上記式(1)で代表される4−置換−2−シクロペンテ
ノン類と表現することがある)と上記式(2)で表わさ
れる有機リチウム化合物とを、有機亜鉛化合物の存在下
に反応せしめることにより開始させられる。
4−置換−2−シクロペンテノン類、その鏡像体あるい
はそれらの任意の割合の混合物(以後、この化合物群を
上記式(1)で代表される4−置換−2−シクロペンテ
ノン類と表現することがある)と上記式(2)で表わさ
れる有機リチウム化合物とを、有機亜鉛化合物の存在下
に反応せしめることにより開始させられる。
有機亜鉛化合物としては、ジ(C1〜C6)炭化水素亜鉛が
挙げられるが、なかでも、ジメチル亜鉛,ジエチル亜
鉛,ジフェニル亜鉛等が好ましく用いられる。なかで
も、ジメチル亜鉛が特に好ましく用いられる。かかる有
機亜鉛化合物の使用量は、上記式(2)で表わされる有
機リチウム化合物に対して、0.01〜5モル倍、好ましく
は0.1〜3モル倍、特に好ましくは0.5〜1.5モル倍使用
して実施される。実施態様は、通常、有機リチウム溶液
を調整した反応溶液の中に、別に用意した有機亜鉛化合
物を加え、十分接触させることにより実施される。この
際に用いられる有機溶媒としては、有機リチウム化合物
を調整したときに使用した有機溶媒がそのまま好ましく
用いられ、例えば、ペンタン,ヘキサン,ヘプタンのよ
うな炭化水素類や、ジエチルエーテル,ジメトキシエタ
ン,テトラヒドロフランのようなエーテル類、ベンゼ
ン,トルエンのような芳香族炭化水素類、あるいはこれ
らの混合溶媒系が用いられる。有機溶媒の使用量は反応
を円滑に進行させるのに十分な量があればよく、通常、
反応剤の容量の1〜100倍容量の範囲で用いられる。
挙げられるが、なかでも、ジメチル亜鉛,ジエチル亜
鉛,ジフェニル亜鉛等が好ましく用いられる。なかで
も、ジメチル亜鉛が特に好ましく用いられる。かかる有
機亜鉛化合物の使用量は、上記式(2)で表わされる有
機リチウム化合物に対して、0.01〜5モル倍、好ましく
は0.1〜3モル倍、特に好ましくは0.5〜1.5モル倍使用
して実施される。実施態様は、通常、有機リチウム溶液
を調整した反応溶液の中に、別に用意した有機亜鉛化合
物を加え、十分接触させることにより実施される。この
際に用いられる有機溶媒としては、有機リチウム化合物
を調整したときに使用した有機溶媒がそのまま好ましく
用いられ、例えば、ペンタン,ヘキサン,ヘプタンのよ
うな炭化水素類や、ジエチルエーテル,ジメトキシエタ
ン,テトラヒドロフランのようなエーテル類、ベンゼ
ン,トルエンのような芳香族炭化水素類、あるいはこれ
らの混合溶媒系が用いられる。有機溶媒の使用量は反応
を円滑に進行させるのに十分な量があればよく、通常、
反応剤の容量の1〜100倍容量の範囲で用いられる。
反応温度は有機リチウム化合物の調整時は、通常、−10
0℃〜−60℃、好ましくは−78℃付近で実施され、有機
リチウム化合物と有機亜鉛化合物との接触は−100℃〜2
0℃、好ましくは0℃付近で実施される。接触時間は0
℃付近では1時間以内で十分である。
0℃〜−60℃、好ましくは−78℃付近で実施され、有機
リチウム化合物と有機亜鉛化合物との接触は−100℃〜2
0℃、好ましくは0℃付近で実施される。接触時間は0
℃付近では1時間以内で十分である。
本発明の製造法は、こうして得られた有機リチウム化合
物と有機亜鉛化合物の混合物に、式(1)で代表される
4−置換−2−シクロペンテノン類を加えることにより
進行させられる。
物と有機亜鉛化合物の混合物に、式(1)で代表される
4−置換−2−シクロペンテノン類を加えることにより
進行させられる。
4−置換−2−シクロペンテノン類と有機リチウム化合
物とは、化学量論的には等モル反応を行なうが、通常、
4−置換−2−シクロペンテノン類1モルに対して、0.
5〜2.0モル倍、好ましくは0.8〜1.5モル倍、特に好まし
くは0.9〜1.3モル倍の有機リチウム化合物が用いられ
る。
物とは、化学量論的には等モル反応を行なうが、通常、
4−置換−2−シクロペンテノン類1モルに対して、0.
5〜2.0モル倍、好ましくは0.8〜1.5モル倍、特に好まし
くは0.9〜1.3モル倍の有機リチウム化合物が用いられ
る。
反応温度としては、例えば−100℃〜20℃、特に好まし
くは−78℃〜0℃程度の温度範囲が採用される。反応時
間は反応温度により異なるが、通常−78℃〜−20℃にて
約1時間程度反応せしめれば反応は十分に進行する。
くは−78℃〜0℃程度の温度範囲が採用される。反応時
間は反応温度により異なるが、通常−78℃〜−20℃にて
約1時間程度反応せしめれば反応は十分に進行する。
反応は有機溶媒の存在下に有利に行なわれる。反応温度
下において液状であって、反応試剤とは反応しない不活
性の非プロトン性の有機溶媒が好適に用いられる。
下において液状であって、反応試剤とは反応しない不活
性の非プロトン性の有機溶媒が好適に用いられる。
かかる非プロトン性不活性有機溶媒としては先に挙げた
有機溶媒を好適に挙げることができるが、それらにヘキ
サメチルホスホリックトリアミド(HMPA),N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF),N,N−ジメチルアセトアミド(D
MAC),ジメチルスルホキシド,スルホラン,N−メチル
ピロリドン,1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンのよ
うないわゆる非プロトン性極性溶媒などがあげられる。
これらは二種以上の混合溶媒として用いることも可能で
ある。また、かかる非プロトン性不活性有機溶媒として
は、有機リチウム化合物を製造するに用いられた不活性
溶媒、そのまま用いることもできる。すなわち、この場
合、有機リチウム化合物を製造し、その後有機亜鉛化合
物を添加した反応系内に該4−置換−2−シクロペンテ
ノン類を添加せしめて反応を行なえばよい。有機溶媒の
使用量は反応を円滑に進行させるに十分な量があればよ
いが、通常、反応剤の容量の1〜100倍容量、好ましく
は3〜30倍容量用いられる。
有機溶媒を好適に挙げることができるが、それらにヘキ
サメチルホスホリックトリアミド(HMPA),N,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF),N,N−ジメチルアセトアミド(D
MAC),ジメチルスルホキシド,スルホラン,N−メチル
ピロリドン,1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンのよ
うないわゆる非プロトン性極性溶媒などがあげられる。
これらは二種以上の混合溶媒として用いることも可能で
ある。また、かかる非プロトン性不活性有機溶媒として
は、有機リチウム化合物を製造するに用いられた不活性
溶媒、そのまま用いることもできる。すなわち、この場
合、有機リチウム化合物を製造し、その後有機亜鉛化合
物を添加した反応系内に該4−置換−2−シクロペンテ
ノン類を添加せしめて反応を行なえばよい。有機溶媒の
使用量は反応を円滑に進行させるに十分な量があればよ
いが、通常、反応剤の容量の1〜100倍容量、好ましく
は3〜30倍容量用いられる。
反応温度は−100℃〜0℃、好ましくは−78℃〜−30
℃、特に好ましくは−78℃〜−40℃の範囲で実施され、
反応時間は、反応温度が−78℃付近では数時間以内で実
施される。
℃、特に好ましくは−78℃〜−40℃の範囲で実施され、
反応時間は、反応温度が−78℃付近では数時間以内で実
施される。
かくして、本発明方法のこれまでの工程において、反応
系内には、出発物質の4−置換−2−シクロペンテノン
類の3位の位置に有機リチウム化合物由来の有機部分で
ある置換基が導入されて生成したアニオン活性種が形成
されている。本発明方法では、次いで、このアニオン活
性種に対して前記式(3)で表わされるハライド類を添
加せしめることにより前記式(4)で代表される2,3−
ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造が達成され
る。本工程に用いられるハライド類は下記式(3)で表
わされる。
系内には、出発物質の4−置換−2−シクロペンテノン
類の3位の位置に有機リチウム化合物由来の有機部分で
ある置換基が導入されて生成したアニオン活性種が形成
されている。本発明方法では、次いで、このアニオン活
性種に対して前記式(3)で表わされるハライド類を添
加せしめることにより前記式(4)で代表される2,3−
ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造が達成され
る。本工程に用いられるハライド類は下記式(3)で表
わされる。
X−CH2−Y−R6 …(3) 上記式(3)中、Xは塩素原子,臭素原子,ヨウ素原子
などのハロゲン原子を表わし、Yはエチレン基,エチニ
レン基,トランス−ビニレン基,またはシス−ビニレン
基を表わし、R6は水素原子,トリメチルシリル基、また
は(C1〜C10)アルコキシカルボニル基で置換されてい
てもよい(C1〜C7)アルキル基を表わす。ここで(C1〜
C10)アルコキシカルボニル基とは、カルボニル炭素以
外の炭素数が1から10である基を意味する。
などのハロゲン原子を表わし、Yはエチレン基,エチニ
レン基,トランス−ビニレン基,またはシス−ビニレン
基を表わし、R6は水素原子,トリメチルシリル基、また
は(C1〜C10)アルコキシカルボニル基で置換されてい
てもよい(C1〜C7)アルキル基を表わす。ここで(C1〜
C10)アルコキシカルボニル基とは、カルボニル炭素以
外の炭素数が1から10である基を意味する。
Xで表わされるハロゲン原子のなかでも臭素原子,ヨウ
素原子、特にヨウ素原子が好ましく、Yで表わされる基
の中ではエチニレン基,シス−ビニレン基が好ましい。
R6の(C1〜C10)アルコキシカルボニル基で置換されて
いてもよい(C1〜C7)アルキル基の(C1〜C7)アルキル
基部分は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、例
えば、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,sec−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,ヘプチル基等を挙げることができる。
素原子、特にヨウ素原子が好ましく、Yで表わされる基
の中ではエチニレン基,シス−ビニレン基が好ましい。
R6の(C1〜C10)アルコキシカルボニル基で置換されて
いてもよい(C1〜C7)アルキル基の(C1〜C7)アルキル
基部分は直鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、例
えば、メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,sec−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,ヘプチル基等を挙げることができる。
なお、かかる(C1〜C7)アルキル基が、例えば、(C1〜
C4)アルコキシ基,1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキ
ル基,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基,(C2〜C6)ア
シルオキシ基で置換されているものも参考例として挙げ
られる。
C4)アルコキシ基,1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキ
ル基,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基,(C2〜C6)ア
シルオキシ基で置換されているものも参考例として挙げ
られる。
1−アルコキシ置換(C1〜C5)アルキル基,トリ(C1〜
C7)炭化水素シリル基の具体例は、前記のR2,R3で例示
した基がそのまま好適に挙げられる。(C1〜C4)アルコ
キシ基としては、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,ブ
トキシ基が挙げられ、(C2〜C6)アシルオキシ基として
は、アセトキシ,プロピオニリオキシ,ベンゾイルオキ
シ基等が挙げられ、(C1〜C10)アルコキシカルボニル
基としては、例えば、メトキシカルボニル,エトキシカ
ルボニル,プロポキシカルボニル,アリルオキシアルボ
ニル,ブトキシカルボニル,フェノキシカルボニル,ヘ
キシルオキカルボニル,シクロヘキシルオキシカルボニ
ル,デシルオキシカルボニル基等が好ましく挙げられ
る。
C7)炭化水素シリル基の具体例は、前記のR2,R3で例示
した基がそのまま好適に挙げられる。(C1〜C4)アルコ
キシ基としては、メトキシ,エトキシ,プロポキシ,ブ
トキシ基が挙げられ、(C2〜C6)アシルオキシ基として
は、アセトキシ,プロピオニリオキシ,ベンゾイルオキ
シ基等が挙げられ、(C1〜C10)アルコキシカルボニル
基としては、例えば、メトキシカルボニル,エトキシカ
ルボニル,プロポキシカルボニル,アリルオキシアルボ
ニル,ブトキシカルボニル,フェノキシカルボニル,ヘ
キシルオキカルボニル,シクロヘキシルオキシカルボニ
ル,デシルオキシカルボニル基等が好ましく挙げられ
る。
上記式(3)で現されるハライド類のうち、下記式
(3′) で表わされるハライド類は、それを用いたときの生成物
がプロスタグランジン類縁体骨格であるために、特に好
ましい。
(3′) で表わされるハライド類は、それを用いたときの生成物
がプロスタグランジン類縁体骨格であるために、特に好
ましい。
上記式(3′)において、Xは前記定義と同じであり、
同様の基が好適に例示され、Y′はエチニレン基、また
は、シス−ビニレン基を表わす。mは1から5までの整
数を表わすが、3が最も好ましく、R1は(C1〜C10)ア
ルキル基を表わし、その例示は、前記の(C1〜C10)ア
ルコキシカルボニル基で上げた基と対応する(C1〜
C10)アルキル基が挙げられる。
同様の基が好適に例示され、Y′はエチニレン基、また
は、シス−ビニレン基を表わす。mは1から5までの整
数を表わすが、3が最も好ましく、R1は(C1〜C10)ア
ルキル基を表わし、その例示は、前記の(C1〜C10)ア
ルコキシカルボニル基で上げた基と対応する(C1〜
C10)アルキル基が挙げられる。
また、上記式(3)で表わされるハライド類においてY
がビニレン基で、R6が水素原子であるハライド類,Yがエ
チニレン基で、R6が水素原子であるハライド類,Yがエチ
ニレン基で、R6がトリメチルシリル基であるハライド類
は、それらを用いた生成物がプロスタグランジン類縁体
の中間原料となることから、好ましい実施態様である。
がビニレン基で、R6が水素原子であるハライド類,Yがエ
チニレン基で、R6が水素原子であるハライド類,Yがエチ
ニレン基で、R6がトリメチルシリル基であるハライド類
は、それらを用いた生成物がプロスタグランジン類縁体
の中間原料となることから、好ましい実施態様である。
本発明方法の後半の工程では、前述のように反応系内で
生成し、そして系内に存在している4−置換−2−シク
ロペンテノン類の3位に置換基が導入されたアニオン活
性種を、そのまま、系内で前記式(3)で表わされるハ
ライド類と反応せしめることにより反応が実施される。
生成し、そして系内に存在している4−置換−2−シク
ロペンテノン類の3位に置換基が導入されたアニオン活
性種を、そのまま、系内で前記式(3)で表わされるハ
ライド類と反応せしめることにより反応が実施される。
式(3)のハライド類は、共役付加により生成したアニ
オン活性種と化学量論的には等モルで反応を行なうが、
通常、最初に用いた4−置換−2−シクロペンテノン類
に対して0.8〜10.0モル倍、特に好ましくは1.0〜6.0モ
ル倍量用いられる。
オン活性種と化学量論的には等モルで反応を行なうが、
通常、最初に用いた4−置換−2−シクロペンテノン類
に対して0.8〜10.0モル倍、特に好ましくは1.0〜6.0モ
ル倍量用いられる。
反応温度は−100℃〜0℃、好ましくは−78℃〜−20℃
程度の温度範囲が採用される。反応時間は用いるハライ
ド類の種類や反応温度によって異なる。通常、−78℃〜
−30℃にて約1時間〜50時間反応せしめて反応を終結さ
せるが、反応の終点は薄層クロマトグラフィーなどで追
跡し決定するのが効率的である。
程度の温度範囲が採用される。反応時間は用いるハライ
ド類の種類や反応温度によって異なる。通常、−78℃〜
−30℃にて約1時間〜50時間反応せしめて反応を終結さ
せるが、反応の終点は薄層クロマトグラフィーなどで追
跡し決定するのが効率的である。
本発明方法におけるハライド類(3)によるアニオン活
性種のアルキル化反応工程は、前述の非プロトン性極性
溶媒、なかでもヘキサメチルホスホリックトリアミド,N
−メチルピロリドン,1,3−ジメチル−2−イミダゾリド
ンの共存下に実施するのが好ましく、しばしばよい結果
を与える。反応後、通常の手段(後処理,抽出,洗浄,
クロマトグラフィー,蒸留,あるいはこれらの組み合わ
せ)により分離,精製される。
性種のアルキル化反応工程は、前述の非プロトン性極性
溶媒、なかでもヘキサメチルホスホリックトリアミド,N
−メチルピロリドン,1,3−ジメチル−2−イミダゾリド
ンの共存下に実施するのが好ましく、しばしばよい結果
を与える。反応後、通常の手段(後処理,抽出,洗浄,
クロマトグラフィー,蒸留,あるいはこれらの組み合わ
せ)により分離,精製される。
かくして本発明によれば、下記式(4) で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン
類,下記式(4′) で表わされるその鏡像体あるいはそれらの任意の割合の
混合物を製造することができる。
類,下記式(4′) で表わされるその鏡像体あるいはそれらの任意の割合の
混合物を製造することができる。
上記式(4)で表わされる化合物のうち、下記式
(4″) で代表される化合物は最も好ましい化合物である。
(4″) で代表される化合物は最も好ましい化合物である。
上記式(4″)においてY′がシス−ビニレン基であ
り、mが3である化合物はプロスタグランジンE2骨格を
有し、Y′がエチニレン基であり、mが3である化合物
は5,6−ジデヒドロプラスタグランジンE2骨格を有して
いる。後者の5,6−ジデヒドロプロスタグランジンE2類
は天然のPGE1,PGE2,PGF1α,PGF2α,PGD1,PGD2およびPGI
2の各々に誘導できることが既に示されている(野依
ら,アンゲバンテ・ケミー・インターナショナル・エデ
ィション・イン・イングリッシュ(Angewandte Chemie
Inter−national Edition in English),23,847,198
4)。また、前述のようにプロスタグランジン合成の重
要中間体をも製造することができるので、本発明はかか
る有用な化合物を与えうる製造法としても十分に評価さ
れるべきであろう。
り、mが3である化合物はプロスタグランジンE2骨格を
有し、Y′がエチニレン基であり、mが3である化合物
は5,6−ジデヒドロプラスタグランジンE2骨格を有して
いる。後者の5,6−ジデヒドロプロスタグランジンE2類
は天然のPGE1,PGE2,PGF1α,PGF2α,PGD1,PGD2およびPGI
2の各々に誘導できることが既に示されている(野依
ら,アンゲバンテ・ケミー・インターナショナル・エデ
ィション・イン・イングリッシュ(Angewandte Chemie
Inter−national Edition in English),23,847,198
4)。また、前述のようにプロスタグランジン合成の重
要中間体をも製造することができるので、本発明はかか
る有用な化合物を与えうる製造法としても十分に評価さ
れるべきであろう。
さらに本発明方法の一つの特徴は用いたすべての反応が
立体特異的に進行することであり、このために前記式
(1)で表わされる立体配置を持つ出発原料からは前記
式(4)((4″)を含む)で表わされる立体配置を持
つ化合物が得られ、前記式(1)の鏡像体からは前記式
(4′)で表わされる(4)の鏡像対が得られる。従っ
てこれらの任意の割合の混合物からは、その割合を反映
した目的物の混合物が得られることになる。さらに式
(2)((2′)を含む)の有機リチウム化合物は不斉
炭素を含んでいるため、2種の光学異性体が存在する
が、本発明の製造法においてはいずれの光学活性体でも
あるいはそれらの任意の割合の混合物であっても使用で
きる。これらの内、前記式(4″)で表わされる立体配
置を持つ化合物は天然のプロスタグランジン類と同一の
立体配置を有しているために特に有用な立体異性体であ
る。
立体特異的に進行することであり、このために前記式
(1)で表わされる立体配置を持つ出発原料からは前記
式(4)((4″)を含む)で表わされる立体配置を持
つ化合物が得られ、前記式(1)の鏡像体からは前記式
(4′)で表わされる(4)の鏡像対が得られる。従っ
てこれらの任意の割合の混合物からは、その割合を反映
した目的物の混合物が得られることになる。さらに式
(2)((2′)を含む)の有機リチウム化合物は不斉
炭素を含んでいるため、2種の光学異性体が存在する
が、本発明の製造法においてはいずれの光学活性体でも
あるいはそれらの任意の割合の混合物であっても使用で
きる。これらの内、前記式(4″)で表わされる立体配
置を持つ化合物は天然のプロスタグランジン類と同一の
立体配置を有しているために特に有用な立体異性体であ
る。
以上、本発明の製造法を詳細に説明したように式(1)
の4−置換−2−シクロペンテノン類を、式(2)の有
機リチウム化合物と、有機亜鉛化合物の存在下に反応さ
せて系内に生成するアニオン活性種を式(3)のハライ
ド類と反応させて、式(4)の2,3−ジ置換−4−置換
シクロペンタノン類を製造する方法は、次にような特長
を有している。すなわち、 (1)有機銅化合物を経由する方法と異なり、配位子と
してのホスフィン化合物を用いる必要がないこと。
の4−置換−2−シクロペンテノン類を、式(2)の有
機リチウム化合物と、有機亜鉛化合物の存在下に反応さ
せて系内に生成するアニオン活性種を式(3)のハライ
ド類と反応させて、式(4)の2,3−ジ置換−4−置換
シクロペンタノン類を製造する方法は、次にような特長
を有している。すなわち、 (1)有機銅化合物を経由する方法と異なり、配位子と
してのホスフィン化合物を用いる必要がないこと。
(2)重金属類を使用しないこと。
(3)実験操作が簡単なこと。
などであり、工業上有用な製造法となる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 5,6−ジデヒドル−11,15−0−ビス(t−ブチルジメチ
ルシリル)プロスタグランジンE2メチルエステル アルゴン置換した60mlの反応管に(S,E)−3−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(トリブチルスタ
ニル)−1−オクテン(570.1mg,1.07mmol)の乾燥テト
ラヒドロフラン(5ml)溶液を入れ、−78℃に冷却した
後、n−ブチルリチウム(1.55Mヘキサン溶液,0.692ml,
1.07mmol)を滴下して、−78℃で40分間撹拌した。この
反応液にジメチル亜鉛(2.88Mトルエン溶液,0.372ml,1.
07mmol)を加えた後、反応混合物を0℃に昇温した。こ
れを0℃で15分間撹拌した後、−78℃に冷却した。この
反応溶液に(R)−4−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−2−シクロペンテノン(209.7mg,0.987mmol)の
テトラヒドロフラン(9ml)溶液を送液ポンプを用いて
−78℃で40分かけて滴下した。反応混合物を−78℃で15
分間撹拌した後、ヘキサメチルホスホリックトリアミド
(0.343ml,1.97mmol)を加えて−78℃で30分間撹拌を継
続した。次いでこの溶液に7−ヨード−5−ヘプチン酸
メチル(1316mg,4.95mmol)のヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド(1.37ml,7.9mmol)溶液を加えて、−78℃
で1時間撹拌した。冷却用浴を−50℃にした後、22時間
撹拌を継続した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水
溶液(30ml)に注ぎ込んで反応を終結させた後、有機層
を分離し、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。分液された
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を濃縮
して油状の粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)
に付して生成物画分を得、更にシリカゲルクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g,ヘキサン:酢酸エチル=50:1か
ら18:1)に供して題記化合物(376.5mg,0.632mmol,64
%)を得た。
ルシリル)プロスタグランジンE2メチルエステル アルゴン置換した60mlの反応管に(S,E)−3−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(トリブチルスタ
ニル)−1−オクテン(570.1mg,1.07mmol)の乾燥テト
ラヒドロフラン(5ml)溶液を入れ、−78℃に冷却した
後、n−ブチルリチウム(1.55Mヘキサン溶液,0.692ml,
1.07mmol)を滴下して、−78℃で40分間撹拌した。この
反応液にジメチル亜鉛(2.88Mトルエン溶液,0.372ml,1.
07mmol)を加えた後、反応混合物を0℃に昇温した。こ
れを0℃で15分間撹拌した後、−78℃に冷却した。この
反応溶液に(R)−4−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−2−シクロペンテノン(209.7mg,0.987mmol)の
テトラヒドロフラン(9ml)溶液を送液ポンプを用いて
−78℃で40分かけて滴下した。反応混合物を−78℃で15
分間撹拌した後、ヘキサメチルホスホリックトリアミド
(0.343ml,1.97mmol)を加えて−78℃で30分間撹拌を継
続した。次いでこの溶液に7−ヨード−5−ヘプチン酸
メチル(1316mg,4.95mmol)のヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド(1.37ml,7.9mmol)溶液を加えて、−78℃
で1時間撹拌した。冷却用浴を−50℃にした後、22時間
撹拌を継続した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水
溶液(30ml)に注ぎ込んで反応を終結させた後、有機層
を分離し、飽和食塩水(30ml)で洗浄した。分液された
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を濃縮
して油状の粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)
に付して生成物画分を得、更にシリカゲルクロマトグラ
フィー(シリカゲル15g,ヘキサン:酢酸エチル=50:1か
ら18:1)に供して題記化合物(376.5mg,0.632mmol,64
%)を得た。
TLC:Rf=0.50 (酢酸エチル−ヘキサン=1:5) IR(液膜); 1746,1246,827,761cm-1 1 H NMR(CD Cl3−C Cl4,1:1)δ; 0.04および0.06(それぞれs,12,SiCH3×2), 0.89(s,18,SiC(CH3)3×2), 0.92(t,z,J=6.5HZ,CH3), 1.1−1.5(m,8,CH2×4), 1.7−2.9(m,12,CH2CO×2,CH2C≡×2, CH×2,およびCH2), 3.65(s,3,OCH3), 4.05(m,2,CHOSi×2), 5.4−5.7(m,2,ビニル).13 C NMR(CD Cl3)δ; −4.7,−4.5(2個分),−4.2,13.6,14.0,16.9,18.0,1
8.2,22.6,24.2,25.0,25.8(3個分),25.9(3個分),3
1.9,32.7,38.6,47.7,51.4,51.9,52.9,72.7,73.1,77.3,8
0.8,128.2,136.8,173.4,213.4. ▲[α]21 D▼;−13.9゜(C1.59,CH3OH) 実施例2 実施例1と同様の方法により(±)−(E)−3−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(トリブチルス
タニル)−1−オクテンと(±)−4−(t−ブチルジ
メチシリルオキシ)−2−シクロペンテノンを用いて実
施し、(±)−5,6−ジデヒドロ−11,15−0−ビス(t
−ブチルジメチルシリル)プロスタグランジンE2メチル
エステルおよびそのジアステレオ異性体を得た。収率64
%。
8.2,22.6,24.2,25.0,25.8(3個分),25.9(3個分),3
1.9,32.7,38.6,47.7,51.4,51.9,52.9,72.7,73.1,77.3,8
0.8,128.2,136.8,173.4,213.4. ▲[α]21 D▼;−13.9゜(C1.59,CH3OH) 実施例2 実施例1と同様の方法により(±)−(E)−3−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(トリブチルス
タニル)−1−オクテンと(±)−4−(t−ブチルジ
メチシリルオキシ)−2−シクロペンテノンを用いて実
施し、(±)−5,6−ジデヒドロ−11,15−0−ビス(t
−ブチルジメチルシリル)プロスタグランジンE2メチル
エステルおよびそのジアステレオ異性体を得た。収率64
%。
Claims (4)
- 【請求項1】下記式(1) で表わされる4−置換−2−シクロペンテノン類,その
鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合物を、下記式
(2) で表わされる有機リチウム化合物と、有機亜鉛化合物の
存在下に反応せしめ、次いで、系内に生成する活性種
に、下記式(3) で表わされるハライド類を反応させることを特徴とす
る、下記式(4) で表わされる2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン
類,その鏡像体またはそれらの任意の割合の混合物の製
造法。 - 【請求項2】上記式(2)の有機リチウム化合物が下記
式(2′) で表わされる請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】有機亜鉛化合物がジメチル亜鉛,ジエチル
亜鉛,またはジフェニル亜鉛であるものである請求項1
記載の製造方法。 - 【請求項4】上記式(3)で表わされるハライド類が下
記式(3′) で表わされる請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63063691A JPH0761995B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63063691A JPH0761995B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01238567A JPH01238567A (ja) | 1989-09-22 |
| JPH0761995B2 true JPH0761995B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=13236653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63063691A Expired - Lifetime JPH0761995B2 (ja) | 1988-03-18 | 1988-03-18 | 2,3−ジ置換−4−置換シクロペンタノン類の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0761995B2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-18 JP JP63063691A patent/JPH0761995B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01238567A (ja) | 1989-09-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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