JPH0762022B2 - 白金錯体化合物 - Google Patents
白金錯体化合物Info
- Publication number
- JPH0762022B2 JPH0762022B2 JP62285173A JP28517387A JPH0762022B2 JP H0762022 B2 JPH0762022 B2 JP H0762022B2 JP 62285173 A JP62285173 A JP 62285173A JP 28517387 A JP28517387 A JP 28517387A JP H0762022 B2 JPH0762022 B2 JP H0762022B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platinum
- complex
- acid
- group
- diaminocyclohexane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗腫瘍活性を有する新規な白金錯体化合物に
関する。より詳しくは、本発明は新規な抗腫瘍性のα−
ヒドロキシケイ皮酸誘導体を配位子とする白金錯体化合
物に関する。
関する。より詳しくは、本発明は新規な抗腫瘍性のα−
ヒドロキシケイ皮酸誘導体を配位子とする白金錯体化合
物に関する。
シスプラチン(シス−ジクロロジアンミン白金)に優れ
た抗腫瘍活性が見い出されて以来〔Nature,222,385(19
69)参照〕、その抗腫瘍剤としての幅広い、開発研究が
なされ、現在では幾つかの国において既に臨床に用いら
れている。しかしながら、シスプラチンには腎毒性、吐
き気、嘔吐、難聴などの強い副作用があり、さらに水溶
性、脂溶性ともに低く、投与が困難であるなどの問題点
を有しておりその臨床での使用により制限がある。これ
らの欠点を克服すべく多くの研究者により、シスプラチ
ンより抗腫瘍性が強く、副作用の少ない第二世代の白金
錯体の合成研究が盛んに行なわれている。こうした中
で、シスジアンミン(1,1−シクロブタンジカルボキシ
ラト)白金(II)、シスジクロロ−トランス−ジヒドロ
キシ−ビス(イソプロピルアミン)白金(IV)、シスジ
アンミングリコラト白金(II)などの白金錯体に臨床試
験において、その臨床有用性が認められている。〔癌と
化学療法、Vol.14(4),1043(1987)参照〕又最近で
はキャリヤーリガントとして、1,2−ジアミノシクロヘ
キサン、2−(アミノメチル)シクロヘキシルアミン、
1−(アミノメチル)シクロオクチルアミンなどの脂環
式ジアミンが注目され、ピルバト、グリコラト、シクロ
ブタンジカルボキシラト、置換フタラトなどのリービン
ググループとを組合せた多くの白金錯体に関する特許が
開示されている。(例えば、特開昭61−171493号、特開
昭61−229893号、特開昭61−87692号、特開昭61−15892
号、特開昭62−59289号、公報参照) 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、その抗腫瘍活性において十分満足なもの
はいまだ見出されていない。本発明の目的は抗腫瘍活性
に優れ副作用の少ない新規な白金錯体化合物を提供する
ことにある。
た抗腫瘍活性が見い出されて以来〔Nature,222,385(19
69)参照〕、その抗腫瘍剤としての幅広い、開発研究が
なされ、現在では幾つかの国において既に臨床に用いら
れている。しかしながら、シスプラチンには腎毒性、吐
き気、嘔吐、難聴などの強い副作用があり、さらに水溶
性、脂溶性ともに低く、投与が困難であるなどの問題点
を有しておりその臨床での使用により制限がある。これ
らの欠点を克服すべく多くの研究者により、シスプラチ
ンより抗腫瘍性が強く、副作用の少ない第二世代の白金
錯体の合成研究が盛んに行なわれている。こうした中
で、シスジアンミン(1,1−シクロブタンジカルボキシ
ラト)白金(II)、シスジクロロ−トランス−ジヒドロ
キシ−ビス(イソプロピルアミン)白金(IV)、シスジ
アンミングリコラト白金(II)などの白金錯体に臨床試
験において、その臨床有用性が認められている。〔癌と
化学療法、Vol.14(4),1043(1987)参照〕又最近で
はキャリヤーリガントとして、1,2−ジアミノシクロヘ
キサン、2−(アミノメチル)シクロヘキシルアミン、
1−(アミノメチル)シクロオクチルアミンなどの脂環
式ジアミンが注目され、ピルバト、グリコラト、シクロ
ブタンジカルボキシラト、置換フタラトなどのリービン
ググループとを組合せた多くの白金錯体に関する特許が
開示されている。(例えば、特開昭61−171493号、特開
昭61−229893号、特開昭61−87692号、特開昭61−15892
号、特開昭62−59289号、公報参照) 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、その抗腫瘍活性において十分満足なもの
はいまだ見出されていない。本発明の目的は抗腫瘍活性
に優れ副作用の少ない新規な白金錯体化合物を提供する
ことにある。
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、リービンググループとしてアリールピルビン酸を
配位子とする新規白金錯体の合成に成功し、この錯体が
P−388マウス白血病細胞に対して強い成育阻害作用を
有していることが確認され、本発明を完成するに至っ
た。
結果、リービンググループとしてアリールピルビン酸を
配位子とする新規白金錯体の合成に成功し、この錯体が
P−388マウス白血病細胞に対して強い成育阻害作用を
有していることが確認され、本発明を完成するに至っ
た。
本発明は下記一般式(1) (式中、 はエチレンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、
N−(2−アミノエチル)ピロリジンまたは2−アミノ
メチルピリジンを表わし、Arは、無置換または、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基またはハロゲン
原子で置換されていてもよいフェニル基を表わす。)で
示される新規な白金錯体化合物に関するものである。
N−(2−アミノエチル)ピロリジンまたは2−アミノ
メチルピリジンを表わし、Arは、無置換または、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基またはハロゲン
原子で置換されていてもよいフェニル基を表わす。)で
示される新規な白金錯体化合物に関するものである。
前記一般式(1)で示される本発明の白金錯体化合物
は、 で示されるジアミン二座配位子をキャリヤーリガンドと
し、リービンググループとして無置換又は置換ベンジリ
デングリコラト基を有することを特徴とする白金(II)
錯体である。ジアミン二座配位子としては、エチレンジ
アミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、N−(2−ア
ミノエチル)ピロリジンまたは2−アミノメチルピリジ
ンを用いる。
は、 で示されるジアミン二座配位子をキャリヤーリガンドと
し、リービンググループとして無置換又は置換ベンジリ
デングリコラト基を有することを特徴とする白金(II)
錯体である。ジアミン二座配位子としては、エチレンジ
アミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、N−(2−ア
ミノエチル)ピロリジンまたは2−アミノメチルピリジ
ンを用いる。
また、たとえば、1,2−ジアミノシクロヘキサンのよう
に1位および2位に2個の不斉炭素原子を有するものは
3種の異性体、即ち、トランス−l、トランス−dおよ
びシス異性体(メソ体)が存在するが、本発明において
はこれらの異性体単独あるいはこれらの混合物をリガン
ドとするものを全て含むものである。
に1位および2位に2個の不斉炭素原子を有するものは
3種の異性体、即ち、トランス−l、トランス−dおよ
びシス異性体(メソ体)が存在するが、本発明において
はこれらの異性体単独あるいはこれらの混合物をリガン
ドとするものを全て含むものである。
一方、リービンググループとしての無置換又は置換ベン
ジリデングリコラト基は対応するα−ヒドロキシケイ皮
酸誘導体により導入できるものである。このα−ヒドロ
キシケイ皮酸誘導体は、無置換又は置換フェニルピルビ
ン酸のケト−エノール互変異性体の一方の異性体であ
り、ケト−エノール体混合物より容易に分離することが
できる。(下記参考例参照)用いることができる無置換
又は置換フェニルピルビン酸誘導体としては、フェニル
ピルビン酸の他に、4−メチルフェニピルビン酸、4−
エチルフェニルピルビン酸、4−イソプロピルフェニル
ピルビン酸、2,4−ジメチルフェニルピルビン酸、3,4−
ジメチルフェニルピルビン酸、4−メトキシフェニルピ
ルビン酸、3,4−ジメトキシフェニルピルビン酸、4−
クロロフェニルピルビン酸、4−フルオロフェニルピル
ビン酸、4−ブロモフェニルピルビン酸、3,4−ジクロ
ロフェニルピルビン酸、、3,5−ジクロロフェニルピル
ビン酸、2,4−ジクロロフェニルピルビン酸、、2,4、ジ
フルオロフェニルピルビン酸、、3,5−ジフルオロフェ
ニルピルビン酸、、4−メトキシカルボニルフェニルピ
ルビン酸、4−ヒドロキシカルボニルフェニルピルビン
酸、3−ヒドロキシカルボニルフェニルピルビン酸、4
−ヒドロキシフェニルピルビン酸等の置換フェニルピル
ビン酸を例示することができる。
ジリデングリコラト基は対応するα−ヒドロキシケイ皮
酸誘導体により導入できるものである。このα−ヒドロ
キシケイ皮酸誘導体は、無置換又は置換フェニルピルビ
ン酸のケト−エノール互変異性体の一方の異性体であ
り、ケト−エノール体混合物より容易に分離することが
できる。(下記参考例参照)用いることができる無置換
又は置換フェニルピルビン酸誘導体としては、フェニル
ピルビン酸の他に、4−メチルフェニピルビン酸、4−
エチルフェニルピルビン酸、4−イソプロピルフェニル
ピルビン酸、2,4−ジメチルフェニルピルビン酸、3,4−
ジメチルフェニルピルビン酸、4−メトキシフェニルピ
ルビン酸、3,4−ジメトキシフェニルピルビン酸、4−
クロロフェニルピルビン酸、4−フルオロフェニルピル
ビン酸、4−ブロモフェニルピルビン酸、3,4−ジクロ
ロフェニルピルビン酸、、3,5−ジクロロフェニルピル
ビン酸、2,4−ジクロロフェニルピルビン酸、、2,4、ジ
フルオロフェニルピルビン酸、、3,5−ジフルオロフェ
ニルピルビン酸、、4−メトキシカルボニルフェニルピ
ルビン酸、4−ヒドロキシカルボニルフェニルピルビン
酸、3−ヒドロキシカルボニルフェニルピルビン酸、4
−ヒドロキシフェニルピルビン酸等の置換フェニルピル
ビン酸を例示することができる。
本発明による一般式(1)で示される白金錯体化合物は
一般式(2) (式中、 は前記と同じ意味を表わす。)で示される白金ジヒドロ
キシ錯体と、一般式(3) (式中、Arは前記と同じ意味を表わす。)で示されるα
−ヒドロキシケイ皮酸誘導体とを反応させることにより
製造することができる。
一般式(2) (式中、 は前記と同じ意味を表わす。)で示される白金ジヒドロ
キシ錯体と、一般式(3) (式中、Arは前記と同じ意味を表わす。)で示されるα
−ヒドロキシケイ皮酸誘導体とを反応させることにより
製造することができる。
さらに本発明による一般式(1)で示される白金錯体化
合物は、一般式(4) (式中、 は前記と同じ意味を表わす。)で示される白金ジニトラ
ト錯体と、一般式(3) (式中、Arは前記と同じ意味を表わす。)で示されるα
−ヒドロキシケイ皮酸誘導体とを塩基の存在下に反応さ
せることによっても製造することができる。
合物は、一般式(4) (式中、 は前記と同じ意味を表わす。)で示される白金ジニトラ
ト錯体と、一般式(3) (式中、Arは前記と同じ意味を表わす。)で示されるα
−ヒドロキシケイ皮酸誘導体とを塩基の存在下に反応さ
せることによっても製造することができる。
これらいずれの反応においても適当な溶媒中で実施する
ことができるが、溶媒としては水を用いることが好まし
く、アルコール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒ
ドロフランなど水と充分均一に混合する溶媒と水との混
合溶媒中で反応させることもできる。また本反応は低温
から錯体が分解しない程度の高温の範囲内で実施するこ
とができるが、30〜60℃程度の適当な加温条件下で実施
することにより反応時間を短縮することができる。錯体
(2)および(4)とα−ヒドロキシケイ皮酸誘導体
(3)との反応では、α−ヒドロキシケイ皮酸誘導体
(3)は、錯体(2)および(4)に対して、1−2倍
モル用いるのが、好ましい。
ことができるが、溶媒としては水を用いることが好まし
く、アルコール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒ
ドロフランなど水と充分均一に混合する溶媒と水との混
合溶媒中で反応させることもできる。また本反応は低温
から錯体が分解しない程度の高温の範囲内で実施するこ
とができるが、30〜60℃程度の適当な加温条件下で実施
することにより反応時間を短縮することができる。錯体
(2)および(4)とα−ヒドロキシケイ皮酸誘導体
(3)との反応では、α−ヒドロキシケイ皮酸誘導体
(3)は、錯体(2)および(4)に対して、1−2倍
モル用いるのが、好ましい。
また、ジニトラト錯体(4)とα−ヒドロキシケイ皮酸
誘導体(3)との反応において使用できる塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の無機塩基およびナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムメトキシド等のアルカリ金属アル
コキシドを用いることができる。塩基の使用量としては
α−ヒドロキシケイ皮酸誘導体(3)に対して1〜2倍
モル用いることが好ましい。
誘導体(3)との反応において使用できる塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の無機塩基およびナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、カリウムメトキシド等のアルカリ金属アル
コキシドを用いることができる。塩基の使用量としては
α−ヒドロキシケイ皮酸誘導体(3)に対して1〜2倍
モル用いることが好ましい。
原料錯体である一般式(2)および(4)で示される白
金錯体は、例えば、特開昭53−31648号、特公表56−500
849号等に記載の方法に準じて調製することができる。
金錯体は、例えば、特開昭53−31648号、特公表56−500
849号等に記載の方法に準じて調製することができる。
本発明の白金錯体は、たとえば、P−388マウス白血病
腫瘍細胞に対する成長抑制活性を調べた場合、たとえば
本発明の化合物であるp−フルオロベンジリデングリコ
ラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)
白金は0.03μg/mlの濃度で腫瘍細胞の成長を50%抑制す
ることができる。
腫瘍細胞に対する成長抑制活性を調べた場合、たとえば
本発明の化合物であるp−フルオロベンジリデングリコ
ラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)
白金は0.03μg/mlの濃度で腫瘍細胞の成長を50%抑制す
ることができる。
以下、実施例および試験例を挙げて本発明を更に詳し
く、説明する。また、得られた白金錯体の融点、スペク
トルデータ等は表−2、3および4に示した。
く、説明する。また、得られた白金錯体の融点、スペク
トルデータ等は表−2、3および4に示した。
実施例1 ジクロロ(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン)白金(II)(380mg、1.0mmol)に、硝酸銀(340m
g、2.0mmol)の水溶液(30ml)を加え遮光下60℃にて3
時間攪拌した。塩化銀の沈殿を濾去し、更に濾液に1%
塩化カリウム水溶液を加え析出する塩化銀を濾去した。
ジニトラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を含有する濾液水溶液を減圧下濃縮
し、エタノールを加え析出したジニトラト白金(II)錯
体の白色固体を濾過により単離した。この錯体(430m
g)を新たに30mlの水に溶解させ、OH-型イオン交換樹脂
(アンバーライトIRA400Cl−型を3N水酸化ナトリウム水
溶液を用い50−60℃でOH-型に変換したもの)を充填し
たカラムに通し、ジヒドロキシ(トランス−l−1,2−
ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の水溶液(約300m
l)を得た。この水溶液にα−ヒドロキシケイ皮酸(164
mg,1.0mmol)のアセトン溶液(50ml)を加え、40−50℃
で3時間攪拌した。反応終了後析出したベンジリデング
リコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン)白金(II)を濾別し、水、エタノールて順次洗浄後
真空乾燥した。収率はジニトラト白金(II)を基準とし
て68%であった。
ン)白金(II)(380mg、1.0mmol)に、硝酸銀(340m
g、2.0mmol)の水溶液(30ml)を加え遮光下60℃にて3
時間攪拌した。塩化銀の沈殿を濾去し、更に濾液に1%
塩化カリウム水溶液を加え析出する塩化銀を濾去した。
ジニトラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を含有する濾液水溶液を減圧下濃縮
し、エタノールを加え析出したジニトラト白金(II)錯
体の白色固体を濾過により単離した。この錯体(430m
g)を新たに30mlの水に溶解させ、OH-型イオン交換樹脂
(アンバーライトIRA400Cl−型を3N水酸化ナトリウム水
溶液を用い50−60℃でOH-型に変換したもの)を充填し
たカラムに通し、ジヒドロキシ(トランス−l−1,2−
ジアミノシクロヘキサン)白金(II)の水溶液(約300m
l)を得た。この水溶液にα−ヒドロキシケイ皮酸(164
mg,1.0mmol)のアセトン溶液(50ml)を加え、40−50℃
で3時間攪拌した。反応終了後析出したベンジリデング
リコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサ
ン)白金(II)を濾別し、水、エタノールて順次洗浄後
真空乾燥した。収率はジニトラト白金(II)を基準とし
て68%であった。
400MHz1H−NMRスペクトルを図1に示す。
実施例2 実施例1と同様の操作により調製したジヒドロキシ白金
(II)錯体とp−フルオロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を
実施例1と同様の操作により反応させp−フルオロベン
ジリデングリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II)を収率70%で得た。400MHz1
H−NMRスペクトルを図2に示す。
(II)錯体とp−フルオロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を
実施例1と同様の操作により反応させp−フルオロベン
ジリデングリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II)を収率70%で得た。400MHz1
H−NMRスペクトルを図2に示す。
実施例3 実施例1と同様の操作により調製したジヒドロキシ白金
(II)錯体とp−メトキシ−α−ヒドロキシケイ皮酸を
実施例1と同様の操作により反応させp−メトキシベン
ジリデングリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II)を収率97%で得た。400MHz1
H−NMRスペクトルを図3に示す。
(II)錯体とp−メトキシ−α−ヒドロキシケイ皮酸を
実施例1と同様の操作により反応させp−メトキシベン
ジリデングリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシ
クロヘキサン)白金(II)を収率97%で得た。400MHz1
H−NMRスペクトルを図3に示す。
実施例4 実施例1と同様の操作により得られたジニトラト(トラ
ンス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)
(430mg)を30mlの水に溶解させた。ここに、先に調製
したp−メチル−α−ヒドロキシケイ皮酸のリチウム塩
を1.5等量加え、室温下、水中で1日攪拌した。反応終
了後析出した固体を濾過し、水、エタノールで充分洗浄
後、真空乾燥し、目的物であるp−メメルベンジリデン
グリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を収率76%で得た。
ンス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)
(430mg)を30mlの水に溶解させた。ここに、先に調製
したp−メチル−α−ヒドロキシケイ皮酸のリチウム塩
を1.5等量加え、室温下、水中で1日攪拌した。反応終
了後析出した固体を濾過し、水、エタノールで充分洗浄
後、真空乾燥し、目的物であるp−メメルベンジリデン
グリコラト(トランス−l−1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を収率76%で得た。
実施例5 ジクロロ〔2−(アミノメチル)ピリジン〕白金(II)
(2.89g,7.724mmol)に硝酸銀(2.62g,15.42mmol)の水
溶液(100ml)を加え、遮光下60℃にて3時間攪拌し
た。塩化銀の沈殿を濾去し、更に濾液に1%塩化カリウ
ム水溶液を加え析出する塩化銀を濾去した。ジニトラト
〔2−(アミノメチル)ピリジン〕白金(II)を含有す
る濾液水溶液を減圧下濃縮しエタノールを加え析出した
ジニトラト白金(II)錯体(2.87g)の白色固体を濾過
により単離した。この錯体(427mg)を新たに30mlの水
に溶解させ、ここにα−ヒドロキシケイ皮酸(164mg)
の水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え室温下1時間
攪拌した。反応終了後析出した固体を濾過し水、エタノ
ールで充分洗浄後、真空乾燥し、目的物であるベンジリ
デングリコラト〔2−(アミノメチル)ピリジン〕白金
(II)を収率54%で得た。このものは上記反応式に示し
たように2種類の幾何異性体のほぼ1:1混合物であるこ
とがその400MHz1H−NMRスペクトル(図5)より判った 実施例6 ジヒドロキシ(エチレンジアミン)白金(II)錯体及び
p−クロロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、実
施例1と同様の操作によりp−クロルベンジリデングリ
コラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率92%で得
た。
(2.89g,7.724mmol)に硝酸銀(2.62g,15.42mmol)の水
溶液(100ml)を加え、遮光下60℃にて3時間攪拌し
た。塩化銀の沈殿を濾去し、更に濾液に1%塩化カリウ
ム水溶液を加え析出する塩化銀を濾去した。ジニトラト
〔2−(アミノメチル)ピリジン〕白金(II)を含有す
る濾液水溶液を減圧下濃縮しエタノールを加え析出した
ジニトラト白金(II)錯体(2.87g)の白色固体を濾過
により単離した。この錯体(427mg)を新たに30mlの水
に溶解させ、ここにα−ヒドロキシケイ皮酸(164mg)
の水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を加え室温下1時間
攪拌した。反応終了後析出した固体を濾過し水、エタノ
ールで充分洗浄後、真空乾燥し、目的物であるベンジリ
デングリコラト〔2−(アミノメチル)ピリジン〕白金
(II)を収率54%で得た。このものは上記反応式に示し
たように2種類の幾何異性体のほぼ1:1混合物であるこ
とがその400MHz1H−NMRスペクトル(図5)より判った 実施例6 ジヒドロキシ(エチレンジアミン)白金(II)錯体及び
p−クロロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、実
施例1と同様の操作によりp−クロルベンジリデングリ
コラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率92%で得
た。
実施例7 ジヒドロキシ(エチレンジアミン)白金(II)錯体及び
p−フルオロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、
実施例1と同様の操作によりp−フルオロベンジリデン
グリコラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率88%
で得た。
p−フルオロ−α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、
実施例1と同様の操作によりp−フルオロベンジリデン
グリコラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率88%
で得た。
実施例8 ジヒドロキシ(エチレンジアミン)白金(II)錯体及び
p−メトキシ−α−ヒドロキシケト皮酸を原料として、
実施例1と同様の操作によりp−メトキシベンジリデン
グリコラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率95%
で得た。
p−メトキシ−α−ヒドロキシケト皮酸を原料として、
実施例1と同様の操作によりp−メトキシベンジリデン
グリコラト(エチレンジアミン)白金(II)を収率95%
で得た。
実施例9 ジヒドロキシ(エチレンジアミン)白金(II)錯体及び
α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、実施例1と同様
の操作によりベンジリデングリコラト(エチレンジアミ
ン)白金(II)を収率93%で得た。
α−ヒドロキシケイ皮酸を原料として、実施例1と同様
の操作によりベンジリデングリコラト(エチレンジアミ
ン)白金(II)を収率93%で得た。
実施例10 ジニトラト〔1−(2−アミノエチル)ピロリジン〕白
金(II)錯体及びα−ヒドロキシケイ皮酸を原料とし
て、実施例5と同様の操作によりベンジリデングリコラ
ト〔1−(2−アミノエチル)ピロリジン〕白金(II)
を収率82%で得た。
金(II)錯体及びα−ヒドロキシケイ皮酸を原料とし
て、実施例5と同様の操作によりベンジリデングリコラ
ト〔1−(2−アミノエチル)ピロリジン〕白金(II)
を収率82%で得た。
実施例11 ジニトラト(1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(I
I)錯体及び2,4−ジメチル−α−ヒドロキシケイ皮酸を
原料として、実施例5と同様の操作により2,4−ジメチ
ルベンジリデングリコラト(1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を収率87%で得た。
I)錯体及び2,4−ジメチル−α−ヒドロキシケイ皮酸を
原料として、実施例5と同様の操作により2,4−ジメチ
ルベンジリデングリコラト(1,2−ジアミノシクロヘキ
サン)白金(II)を収率87%で得た。
実施例12 実施例1と同様の操作により調製したジヒドロキシ白金
(II)錯体とp−ヒドロキシガルボニル−α−ヒドロキ
シケイ皮酸を実施例1と同様の操作により反応させp−
ヒドロキシカルボニルベンジリテングリコラト(トラン
ス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)を
収率77%で得た。
(II)錯体とp−ヒドロキシガルボニル−α−ヒドロキ
シケイ皮酸を実施例1と同様の操作により反応させp−
ヒドロキシカルボニルベンジリテングリコラト(トラン
ス−l−1,2−ジアミノシクロヘキサン)白金(II)を
収率77%で得た。
参考例1 フェニルピルビン酸(ケト−エノール互変異性体の混合
物)にクロロホルムを加え充分攪拌し、不溶性の白色結
晶を濾過により単離した。このものはほぼ純品のフェニ
ルピルビン酸エノール体(α−ヒドロキシケイ皮酸)で
あった。濾液からは溶媒を留去することによりケト体を
ほぼ純品で単離することができるが、エノール体が混在
する場合には同様の操作を繰返しおこなうことにより純
品のフェニルピルビン酸(ケト体)を得ることできる。
物)にクロロホルムを加え充分攪拌し、不溶性の白色結
晶を濾過により単離した。このものはほぼ純品のフェニ
ルピルビン酸エノール体(α−ヒドロキシケイ皮酸)で
あった。濾液からは溶媒を留去することによりケト体を
ほぼ純品で単離することができるが、エノール体が混在
する場合には同様の操作を繰返しおこなうことにより純
品のフェニルピルビン酸(ケト体)を得ることできる。
上記実施例に示した方法により合成した白金錯体化合物
を表−1に示す。
を表−1に示す。
薬理薬効試験例1 〔マウス、リンパ性白血病培養細胞(P388)の増殖抑制
効果〕 マウス、リンパ性白血病培養細胞(P388)を、10%牛胎
児血清添加RPAI−1640培養液中、5×104個/mlに調製
し、本発明化合物存在下、37℃で48時間、培養した。コ
ールターカウンターを用い、浮遊細胞数を計測、化合物
無添加例に対する増殖抑制率より、用量−反応曲線を作
成、IC50を求めた。結果を、表−5に示す。
効果〕 マウス、リンパ性白血病培養細胞(P388)を、10%牛胎
児血清添加RPAI−1640培養液中、5×104個/mlに調製
し、本発明化合物存在下、37℃で48時間、培養した。コ
ールターカウンターを用い、浮遊細胞数を計測、化合物
無添加例に対する増殖抑制率より、用量−反応曲線を作
成、IC50を求めた。結果を、表−5に示す。
化合物の溶媒として0.5%以下のDMSOが共存したが、0.5
%DMSO存在下の増殖抑制率は10%以下であった。
%DMSO存在下の増殖抑制率は10%以下であった。
図1〜5は実施例1〜5に対応する化合物番号1〜5の
各化合物の400MHz NMRスペクトルである。 図6は実施例10に対応する化合物番号10の化合物の400M
Hz NMRスペクトルである。
各化合物の400MHz NMRスペクトルである。 図6は実施例10に対応する化合物番号10の化合物の400M
Hz NMRスペクトルである。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、 はエチレンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、
N−(2−アミノエチル)ピロリジンまたは2−アミノ
メチルピリジンを表わし、Arは、無置換または、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、カルボキシル基、低級ア
ルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基またはハロゲン
原子で置換されていてもよいフェニル基を表わす。)で
示される白金錯体化合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62285173A JPH0762022B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-11-13 | 白金錯体化合物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62-120163 | 1987-05-19 | ||
| JP12016387 | 1987-05-19 | ||
| JP62285173A JPH0762022B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-11-13 | 白金錯体化合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6463586A JPS6463586A (en) | 1989-03-09 |
| JPH0762022B2 true JPH0762022B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=26457786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62285173A Expired - Lifetime JPH0762022B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-11-13 | 白金錯体化合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0762022B2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP62285173A patent/JPH0762022B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6463586A (en) | 1989-03-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4256652A (en) | Platinum complex | |
| US4562275A (en) | Antitumor platinum complexes | |
| US4169846A (en) | Cis-platinum (ii) complex of trans-l-1,2-diaminocyclohexane | |
| NO173390B (no) | Analogifremgangsmaate for fremstilling av terapeutisk virksomme 1,2-bis(aminometyl)-cyklobutan-platinakomplekser | |
| US4661516A (en) | Diaminocyclohexane platinum complexes | |
| GB2074567A (en) | Platinum-amine complexes | |
| IE59225B1 (en) | Novel platinum complexes | |
| JPH09511991A (ja) | ロバプラチナ三水和物 | |
| EP0115929A1 (en) | Novel organic platinum complex and process for the preparation thereof | |
| US4739087A (en) | Antineoplastic platinum complexes | |
| US4758588A (en) | Diaminocyclohexane platinum complexes | |
| US5302587A (en) | Platinum (II) complex and agent for treating malignant tumor | |
| JPH0762022B2 (ja) | 白金錯体化合物 | |
| IE903719A1 (en) | Water and solvent soluble axial hydroxy and mono- and¹di-carboxylic acid derivatives having high tumor activity | |
| JPH06510520A (ja) | 新規な白金(ii)錯化合物およびその製造方法 | |
| US5616613A (en) | Platinum(II) complex and malignant tumor treatment agent | |
| EP0308910A2 (en) | Novel platinum complex | |
| GB2134103A (en) | Novel organic platinum complex and process for the preparation thereof | |
| EP0518645B1 (en) | Platinum (II) complex and antitumor agent | |
| US5101054A (en) | Novel fluorine-containing platinum complex | |
| EP0386243A1 (en) | Platinum (ii) complexes | |
| EP0310260A2 (en) | Platinum complexes and their use as anti-tumor agents | |
| EP0261044B1 (en) | Novel platinum-riboflavin-complexes | |
| JPH0762023B2 (ja) | 白金配位化合物 | |
| JPH0689010B2 (ja) | ジ−μ−ヒドロキソ白金(II)二核錯体硝酸塩の製造方法 |