JPH0763295B2 - 魚介類の遊泳遮断方法 - Google Patents

魚介類の遊泳遮断方法

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JPH0763295B2
JPH0763295B2 JP62008552A JP855287A JPH0763295B2 JP H0763295 B2 JPH0763295 B2 JP H0763295B2 JP 62008552 A JP62008552 A JP 62008552A JP 855287 A JP855287 A JP 855287A JP H0763295 B2 JPH0763295 B2 JP H0763295B2
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英彦 前畑
浩 釜田
博之 大工
浩成 荒井
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Kumamoto Prefecture
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水中における魚介類の所定域外への遊泳を
遮断する魚介類の遊泳遮断方法に関する。
〔従来の技術〕 一般に、水力発電所のように,ダムにより水をせき止め
て給水口よりせき止めた水を取り込む水力設備や、養殖
用の大規模な水槽に海水を給水する水力設備などにおい
て、給水口に養殖中の特定の魚介類が遊泳すると、給水
ラインに詰まりが生じて水力設備の各部の異常を招き、
設備の全機能を停止させるおそれがあるため、このよう
な水力設備の給水口への魚介類の遊泳を防止する手法と
して、従来給水口の近傍に網を配設し、当該網により所
定域外である給水口の近傍への魚介類の遊泳を遮断する
ことが考えられている。
しかし、この場合、魚介類の遮断に網を使用すると、網
の保守,点検に多大な費用と労力を要し、非常に手間が
かかるという欠点がある。
そこで、本件出願人において、つぎのような遮断方法を
提案している。
すなわち、水中の所定域外の近辺に複数の電極列を並行
に配設し、各電極列に電圧を印加して各電極列間に所定
の電界強度の領域を形成し、各領域により魚介類の所定
域外への遊泳を遮断している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この場合、同じ電界強度でも,魚介類の体長に
よつて魚介類の受ける電気的刺激が異なり、体長の長い
魚介類が強い電気的刺激を受けて痺れや麻痺などの反応
を示すような電界強度であつても、体長の短い魚介類は
弱い電気的刺激しか受けないため前記各電極列間を容易
に遊泳して所定域外へ遊泳してしまい、逆に体長の短い
魚介類が強い電気的刺激を受けるような電界強度である
と、体長の長い魚介類はさらに強い電気的刺激を受けて
死滅してしまい、遮断対象である魚介類の遊泳を確実に
遮断できるような電界強度の設定が非常に困難であると
いう問題点がある。
そこで、この発明では、遮断対象である特定の魚介類の
遊泳を確実に遮断できるようにすることを技術的課題と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、前記の点に留意してなされたものであり、
水中に複数の電極列を並行に配設し、前記各電極列に電
圧を印加して前記各電極列間に所定の電界強度の領域を
形成し、前記各領域により魚介類の所定域外への遊泳を
遮断する魚介類の遊泳遮断方法において、前記各領域の
電界強度と,遮断対象である魚介類の体長との積の比の
関係が、1:(2ないし3):(4以上)の条件を満足す
る少なくとも3種類の電界強度のうち、2種類の組み合
わせを含むように前記各領域を形成することを特徴とす
る魚介類の遊泳遮断方法である。
〔作用〕
したがつて、この発明によると、各電極列間の電界強度
を決定するパラメータとして、電界強度E〔V/cm〕と遮
断対象である魚介類の体長L〔cm〕との積E・Lが導入
され、積の比の関係が1:(2ないし3):(4以上)の
条件を満足する少なくとも3種類の電界強度のうち、2
種類の組み合わせを含むように各領域が形成され、遮断
対象である魚介類に驚き,痺れ,麻痺程度の感電反応を
示す電気的刺激を与えることが可能となり、魚介類の硬
直や致死などを招くことなく、魚介類の遊泳が確実に遮
断されることになる。
〔実施例〕
つぎに、この発明を、その実施例を示した図面とともに
詳細に説明する。
(実施例1) まず、実施例1を示した第1図ないし第3図について説
明する。
第1図において、(1a),(1b),(1c),(1d)は水
中に並行に配設された4個の電極列であり、それぞれ複
数個の棒状導電電極が等間隔に配列されて構成され、各
電極列(1a)〜(1d)ごとの各導電電極が図外の接続体
により電気的に接続されている。(2a),(2b),(2
c)は3個の電源であり、電極列(1a)を共通電極とし
て、各電源(2a)〜(2c)により他の各電極列(1b)〜
(1d)にたとえば直流電圧が印加され、各電極列(1a)
〜(1d)間それぞれに所定の電界強度の電気スクリーン
領域が形成される。
ところで、各電極列(1a)〜(1d)間の電界強度を決定
するパラメータとして、電界強度E(V/cm〕と遮断対象
である魚介類の体長L〔cm〕との積E・L〔V〕を導入
し、以下のようにして積E・Lの最適値を求めた。
すなわち、第2図に示すように、水を満たした容器
(3)内の両端部に平行に2枚の電極(4a),(4b)を
配設し、両電極(4a),(4b)に電源(5)により直流
電圧を印加し、容器(3)内に各種の体長の魚介類
(6)を入れ、両電極(4a),(4b)間の電界強度Eと
魚介類(6)の体長Lとの積E・Lがどれくらいの値に
なつたときに,魚介類(6)がどのような反応を示すか
を調べたところ、遮断対象である魚介類(6)を“あ
ゆ”とすると、第3図に示す体長Lと電界強度Eとの関
係図中の曲線Aの左側の範囲で驚く程度の軽微な反応
を示し、同図中の曲線Aと曲線Bとの間の範囲で痺れ
を示し、同図中の曲線Bと曲線Cとの間の範囲で麻痺
し、同図中の曲線Cの右側の範囲で致死状態となり、
各曲線A,B,Cは、それぞれ積E・Lが1.0〔V〕,3.0
〔V〕,30〔V〕にほぼ近似する。
したがつて、前記した第1図の各電極列(1a)〜(1d)
間に、E・Lの値がそれぞれ前記した第3図中の範囲
,,内の値になるように、各電源(2a)〜(2c)
の印加電圧を制御することにより、遮断対象魚介類とし
てのあゆが、仮死,致死状態に至ることなく,効果的に
あゆの所定域外への遊泳を遮断することができる。
ところで、たとえば電極列(1a)〜(1d)間のE1・Lの
値を前記範囲内の0.5〔V〕,電極列(1b),(1c)
間のE2・Lの値を前記範囲内の1.5〔V〕,電極列(1
c),(1d)間のE3・Lの値を前記範囲内の10〔V〕
にするためには、あゆの体長Lを10〔cm〕,電極列(1
a),(1b)間,電極列(1b),(1c)間,電極列(1
c),(1d)間の距離X1,X2,X3をそれぞれX1=200〔c
m〕,X2=150〔cm〕,X3=100〔cm〕とすると、電源(2
a),(2b),(2c)のそれぞれの印加電圧V1,V2,V3
それぞれ、 とすればよい。
このとき、電極列(1a),(1b)間のE1・Lの値(=0.
5V),電極列(1b),(1c)間のE2・Lの値(=1.5
V),電極列(1c),(1d)間のE3・Lの値(=10V)の
比の関係は、E1・Lの値を基準とすると、1:3:20とな
る。
(実施例2) つぎに、実施例2を示した第4図について説明する。
実施例2において適用する遮断装置の概略構成は、前記
した第1図と同様であり、実施例1と異なる点は、遮断
対象魚介類を“まだい”にした点であり、まだいに対し
て前記した第2図に示す装置と同じものを用い、まだい
の体長Lと電界強度Eとの関係を調べたところ、第4図
に示すようになつた。
すなわち、第4図に示す体長Lと電界強度Eとの関係図
中の曲線Dの左側の範囲で驚く程度の軽微な反応を示
し、同図中の曲線Dと曲線Fとの間の範囲で痺れを示
し、同図中の曲線Fの曲線Gとの間で範囲で麻痺し、
同図中の曲線Gの右側の範囲で致死状態となり、各曲
線D,F,Gは、それぞれ積E・Lが0.7〔V〕,1.5〔V〕,
3.0〔V〕にほぼ近似する。
したがつて、前記した第1図の各電極列(1a)〜(1d)
間に、E・Lの値がそれぞれ前記した第4図中の範囲
,,内の値になるように、各電源(2a)〜(2c)
の印加電圧を制御することにより、遮断対象魚介類とし
てのまだいが、仮死,致死状態に至ることなく,効果的
にまだいの所定域外への遊泳を遮断することができる。
ところで、たとえば電極列(1a),(1b)間のE4・Lの
値を前記範囲内の0.5〔V〕,電極列(1b),(1c)
間のE5・Lの値を前記範囲内の1.0〔V〕,電極列(1
c),(1d)間のE6・Lの値を前記範囲内の2.0〔V〕
にするためには、まだいの体長Lを5〔cm〕,電極列
(1a),(1b)間,電極列(1b),(1c)間,電極列
(1c),(1d)間の距離X1,X2,X3をそれぞれX1=200〔c
m〕,X2=150〔cm〕,X3=100〔cm〕とすると、電源(2
a),(2b),(2c)のそれぞれの印加電圧V4,V5,V6
それぞれ、 とすればよい。
このとき、電極列(1a),(1b)間のE4・Lの値(=0.
5V),電極列(1b),(1c)間のE5・Lの値(=10
V),電極列(1c),(1d)間のE6・Lの値(=2.0V)
の比の関係は、E4・Lの値を基準とすると、1:2:4とな
る。
(実施例3) つぎに、実施例3を示した第5図について説明する。
実施例3において適用する遮断装置の概略構成は、前記
した実施例2と同じく第1図と同様であり、実施例1と
異なる点は、遮断対象魚介類を“ひらめ”および“かれ
い”にした点であり、ひらめおよびかれいに対して前記
した第2図に示す装置と同じものを用い、ひらめ,かれ
いの体長Lと電界強度Eとの関係を調べたところ、第5
図に示すようになつた。
すなわち、第5図に示す体長Lと電界強度Eとの関係図
中の曲線Hの左側の範囲で驚く程度の軽微な反応を示
し、同図中の曲線Hと曲線Iとの間の範囲で痺れを示
し、同図中の曲線Iと曲線Jとの間の範囲で麻痺し、
同図中の曲線Jの右側の範囲で致死状態となり、各曲
線H,I,Jは、それぞれ積E・Lが0.9〔V〕,2.0〔V〕,1
0〔V〕にほぼ近似する。
したがつて、前記した第1図の各電極列(1a)〜(1d)
間に、E・Lの値がそれぞれ前記した第5図中の範囲
,,内の値になるように、各電源(2a)〜(2c)
の印加電圧を制御することにより、遮断対象魚介類とし
てのひらめ,かれいが、仮死,致死状態に至ることな
く,効果的にひらめ,かれいの所定域外への遊泳を遮断
することができる。
ところで、たとえば電極列(1a),(1b)間のE7・Lの
値を前記範囲内の0.5〔V〕,電極列(1b),(1c)
間のE8・Lの値を前記範囲内の1.5〔V〕,電極列(1
c),(1d)間のE9・Lの値を前記範囲内の5.0〔V〕
にするためには、ひらめ,かれいの体長Lを5〔cm〕,
電極列(1a),(1b)間,電極列(1b),(1c)間,電
極列(1c),(1d)間の距離X1,X2,X3をそれぞれX1=20
0〔cm〕,X2=150〔cm〕,X3=100〔cm〕とすると、電源
(2a),(2b),(2c)のそれぞれの印加電圧V7,V8,V9
はそれぞれ、 とすればよい。
このとき、電極列(1a),(1b)間のE7・Lの値(=0.
5V),電極列(1b),(1c)間のE8・Lの値(=1.5
V),電極列(1c),(1d)間のE9・Lの値(=5.0V)
の比の関係は、E7・Lの値を基準とすると、1:3:10とな
る。
(実施例4) つぎに、実施例4を示した第6図について説明する。
実施例4において適用する遮断装置の概略構成は、前記
した第1図と同様であり、実施例1と異なる点は、遮断
対象魚介類を“くるまえび”にした点であり、くるまえ
びに対して前記した第2図に示す装置と同じものを用
い、くるまえびの体長Lと電界強度Eとの関係を調べた
ところ、第6図に示すようになつた。
すなわち、第6図に示す体長Lと電界強度Eとの関係図
中の曲線Kの左側の範囲で驚く程度の軽微な反応を
し、同図中の曲線Kと曲線Mとの間の範囲で痺れを示
し、同図中の曲線Mと曲線Nとの間の範囲で麻痺し、
同図中の曲線Nの右側の範囲で致死状態なり、各曲線
K,M,Nは、それぞれ積E・Lが0.25〔V〕,0.7〔V〕,10
〔V〕にほぼ近似する。
したがつて、前記した第1図の各電極列(1a)〜(1d)
間に、E・Lの値がそれぞれ前記した第6図中の範囲
,,内の値になるように、各電源(2a)〜(2c)
の印加電圧を制御することにより、遮断対象魚介類とし
てのくるまえびが、仮死,致死状態に至ることなく,効
果的にくるまえびの所定域外への遊泳を遮断することが
できる。
ところで、たとえば電極列(1a),(1b)間のE10・L
の値を前記範囲内の0.1〔V〕,電極列(1b),(1
c)間のE11・Lの値を前記範囲内の0.5〔V〕,電極
列(1c),(1d)間のE12・Lの値を前記範囲内の5.0
〔V〕にするためには、くるまえびの体長Lを5〔c
m〕,電極列(1a),(1b)間,電極列(1b),(1c)
間,電極列(1c),(1d)間の距離X1,X2,X3をそれぞれ
X1=200〔cm〕,X2=150〔cm〕,X3=100〔cm〕とする
と、電源(2a),(2b),(2c)のそれぞれの印加電圧
V10,V11,V12はそれぞれ、 とすればよい。
このとき、電極列(1a),(1b)間のE10・Lの値(=
0.1V),電極列(1b),(1c)間のE11・Lの値(=0.5
V),電極列(1c),(1d)間のE12・Lの値(=5.0V)
の比の関係は、E10・Lの値を基準とすると、1:5:50と
なる。
(実施例5) なお、実施例5として、前記した各実施例1ないし4に
おける各電極列(1a)〜(1d)のうち3個を選択的に配
設し、たとえば第7図に示すように電極列(1a),(1
b),(1c)を配設し、これらの各電極列(1a),(1
b),(1c)間に、電界強度Eと魚介類の体長Lとの積
の比の関係が、1:(2ないし3):(4以上)の条件を
満足する少なくとも3種類の電界強度のうち、2種類の
組み合わせを含むような電界強度の領域を形成してもよ
い。
また、電極列を5以上にしても、この発明を同様に実施
することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の魚介類の遊泳遮断方法による
と、各電極列間の電界強度を決定するパラメータとし
て、電界強度Eと遮断対象である魚介類の体長Lとの積
E・Lを導入し、積の比の関係が1:(2ないし3):
(4以上)の条件を満足する少なくとも3種類の電界強
度のうち、2種類の組み合わせを含むように各領域を形
成するため、遮断対象である魚介類に驚き,痺れ,麻痺
程度の感電反応を示す電気的刺激を与えることが可能と
なり、魚介類の硬直や致死などを招くことなく、魚介類
の遊泳を確実に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の魚介類の遊泳遮断方法の実施例を示
し、第1図ないし第3図は実施例1を示し、第1図は概
略構成図、第2図は動作説明用の断面図、第3図は魚介
類の体長と電界強度との関係図、第4図ないし第6図は
それぞれ実施例2ないし4の魚介類の体長と電界強度と
の関係図、第7図は実施例5の概略構成図である。 (1a)〜(1d)……電極列、(2a)〜(2c)……電源、
(6)……魚介類。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大工 博之 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内 (72)発明者 荒井 浩成 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目6番14号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中に複数の電極列を並行に配設し、前記
    各電極列に電圧を印加して前記各電極列間に所定の電界
    強度の領域を形成し、前記各領域により魚介類の所定域
    外への遊泳を遮断する魚介類の遊泳遮断方法において、 前記各領域の電界強度と,遮断対象である魚介類の体長
    との積の比の関係が、1:(2ないし3):(4以上)の
    条件を満足する少なくとも3種類の電界強度のうち、2
    種類の組み合わせを含むように前記各領域を形成するこ
    とを特徴とする魚介類の遊泳遮断方法。
JP62008552A 1987-01-16 1987-01-16 魚介類の遊泳遮断方法 Expired - Lifetime JPH0763295B2 (ja)

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