JPH0766162B2 - X線写真用ハロゲン化銀感光材料 - Google Patents

X線写真用ハロゲン化銀感光材料

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JPH0766162B2
JPH0766162B2 JP61175451A JP17545186A JPH0766162B2 JP H0766162 B2 JPH0766162 B2 JP H0766162B2 JP 61175451 A JP61175451 A JP 61175451A JP 17545186 A JP17545186 A JP 17545186A JP H0766162 B2 JPH0766162 B2 JP H0766162B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明はX線写真に使用すべきハロゲン化銀感光材料、
特に、改善されたX線像を得るために増感スクリーンと
共に使用すべきハロゲン化銀感光材料に関する。
X線写真特に医療用X線写真では、ハロゲン化銀乳剤層
が透明ベースの一方の面に、より好ましくは、(ベース
の一方の面に被覆された乳剤層を有する感光材料に比べ
て現像能をより良くするために)両面に被覆されている
感光材料を使用することが知られている。ベースの少な
くとも一方の面に、より好ましくは両面に被覆されたハ
ロゲン化銀乳剤層を有する感光材料は要求される像を得
るのに必要なX線露光量を低減するために一般に増感ス
クリーンと組み合わされて使用される。一般に、感光材
料の両面にそれぞれ増感スクリーンが使用される。感光
材料に使用されるハロゲン化銀は増感スクリーンに使用
されている発光物質によつて発光される光に対して増感
されているのでかなりの増幅率が得られる。
X線露光時にハロゲン化銀乳剤層が増感スクリーンと密
着されるかかる感光材料の不都合は「クロスオーバー」
現象と呼ばれているものである。
この現象は増感スクリーンによつて発光された光がその
スクリーンと接触しているハロゲン化銀乳剤層を露光す
るばかりでなくその乳剤層および支持体を透過して反対
側の乳剤層をも露光し、それによつて一連の反射・屈折
の全てをこうむることである。得られる像は低い鮮明度
を有する。
材料のコストを軽減するため又は処理速度を高めるため
にハロゲン化銀被覆量を低下させた感光材料が使用され
る場合にはクロスオーバー現象は鮮明度をいつそう悪化
させる。事実、乳剤濁度の減少はクロスオーバー光を増
大させるので像をいつそう悪化させる。
クロスオーバー現象を軽減するために、増感スクリーン
によつて発光される光に対して補色の染料または顔料を
使用できる。染料または顔料は増感スクリーンによつて
発光された光を吸収するので背部スクリーンを励起させ
るX線によつて起こる背部乳剤層の露光が軽減される。
これ等染料または顔料は露光済み材料の写真現像、定
着、および洗浄中に除去されるべきである;例えば、そ
れ等は洗除できるか、または、より好ましくは、材料の
処理中に漂白できる。
染料は感光材料のどの層に(乳剤層中に、乳剤とベース
の間の中間層中に、ベース下塗層中に)組み入れること
も可能である。減感現象の可能性を回避するために乳剤
含有層以外の層中に染料を組み入れることが好ましい。
1978年から3M社は3MトリマツクスTM増感スクリーンと組
み合わせて使用するために3MトリマツクスTM型XUDX線フ
イルムの名でX線写真材料を販売している。かかる材料
は透明ポリエステルベースの両面に、スクリーンによつ
て発光される光に対して増感されているハロゲン化銀乳
剤層、および、その乳剤とベースの間に、処理中に脱色
可能でありスクリーンによつて発光される光および分光
感度域の光に対して補色である水溶性酸性染料をポリビ
ニルピリジンからなる塩基性媒染剤によつて層中に固定
して含有している層、を有している。
(例えば欧州特許出願第101,295号に記載されているよ
うに)媒染された染料の層を使用することによつてクロ
スオーバー現象を軽減する解決法の実施においては、多
数の問題をかかえており、それ等は今まで適切に解決さ
れていなかつた。実際、像鮮明度の改善は例えば、吸収
されなかつたならば像部の形成に関与したであろう透過
・拡散光の吸収によつて起こる感光材料感度の自然低
下、ハロゲン化銀乳剤層による減感の恐れに加えて、処
理後の残留汚染をまねく、定着浴中に存在するチオ硫酸
塩のかなりの量の保留を伴い、かかる保留は長期保管時
に像を黄変させ、しかも材料増粘化によつて処理後の乾
燥時間を増大させる。
発明の概要 本発明の目的はX線増感スクリーンと共に使用されるハ
ロゲン化銀X線材料のクロスオーバー現象を、減感や残
留汚染や保管時の像不安定性や過度の材料増粘化のよう
なマイナス効果を生じさせずに、最小にすることであ
る。
本発明によれば、これ等およびその他の目的は、透明ベ
ースの少なくとも一方の表面にX線露光で増感スクリー
ンから発光される光に対して増感されているハロゲン化
銀乳剤層およびその乳剤層とベースの間に、式 (式中、R1は水素またはメチル基であり、Aは−COO−
アルキレン基であり、R2は水素または低級アルキル基で
あり、そしてXは陰イオンである)の反復単位を有する
塩基性高分子媒染剤で媒染された、写真処理中に脱色可
能な且つ分光増感域に対して補色の水溶性酸性染料を含
有している親水性コロイド層を被覆して成る、増感スク
リーンと共にX線写真に使用すべき感光材料によつて達
成される。
発明の詳細 本発明はX線増感スクリーンと組み合わせてX線写真に
使用すべきハロゲン化銀感光材料に関する。
感光材料はX線写真に通常使用されているタイプのベー
ス例えばポリエステルベース特にポリエチレンテレフタ
レートベースを有している。
ベースの少なくとも一方の面には、好ましくは両面に
は、ハロゲン化銀乳剤層が親水性コロイド状態で被覆さ
れている。両面に被覆される乳剤は異なつていてもよ
く、塩化銀や、ヨウ化銀や、塩臭化銀や、塩臭ヨウ化銀
や、臭化銀や、臭ヨウ化銀乳剤のような写真材料に通常
使用されている乳剤からなり、臭ヨウ化銀乳剤はX線材
料に特に有効である。ハロゲン化銀結晶は様々な形状、
例えば、立方体、八面体、板状であつてもよく、エピタ
クシー成長を有していてもよい;それ等は0.1〜3μ
の、より好ましくは0.4〜1.5μの範囲の平均サイズを有
している。乳剤は3〜6g/m2の範囲に包含される全銀被
覆量でベースに被覆される。透水性親水性コロイドに使
用されるハロゲン化銀結合材は好ましくはゼラチンであ
るが、ゼラチン誘導体や、アルブミンや、ポリビニルア
ルコールや、アルギネートや、セルロース水解エステル
や、親水性ポリビニル重合体や、デキストランや、ポリ
アクリルアミドや、アクリルアミド親水性共重合体や、
アルキルアクリレートのようなその他親水性コロイドも
単独で又はゼラチンと組み合わせて使用できる。
本発明の感光材料は増感スクリーンと組み合わされて該
スクリーンによつて発光される光線で露光される。スク
リーンはX線を光線に変換する比較的厚い螢光体層から
なる。スクリーンは感光材料よりもはるかに多量にX線
を吸収するので、有効な像を得るのに必要な曝射量を軽
減するために使用される。その化学組成によれば、螢光
体は可視スペクトルの青、緑、または赤色域の光線を発
光することができ、ハロゲン化銀乳剤はスクリーンによ
つて発光される光の波長域に対して増感されるべきであ
る。増感は周知の分光増感剤を使用して行われる。本発
明の実施に使用されるX線増感スクリーンは周知の螢光
スクリーンである。特に、有効な螢光体は発生光の波長
やその固有効率を制御する等のためのドーパントを有す
る希土類オキシスルフイド、具体的には米国特許第3,72
5,704号に記載されているような3価テルビウムをドー
プされたランタン、ガドリニウム、およびルテチウムオ
キシスルフイドである。これ等螢光体のなかで好ましい
ものはガドリニウムイオンの約0.005重量%〜約8重量
%が3価テルビウムイオンで置換されているガドリニウ
ムオキシスルフイドであり、それはUV線、X線、陰極線
によつて励起されたときに、主発光線約544nmをもつて
青−緑スペクトル域で発光する。かかる螢光体を基にし
た増感スクリーンを使用する場合、ハロゲン化銀乳剤は
スクリーンによつて発光される光の分光域に対して、好
ましくはスクリーンの最大発光波長から25nm以内の、よ
り好ましくは15nm以内の、最も好ましくは10nm以内の間
隔に包含される分光域に対して分光増感される。分光増
感剤の多くのタイプおよび組み合わせが使用できる。可
視スペクトルの青−緑域で発光するスクリーンと組み合
わせて使用される色素の具体例は、単独で又は超色増感
ではシアニンベンゾチアゾールとの組み合わせで使用さ
れるスルホアルキル置換オキサカルボシアニン、イミダ
ゾールカルボシアニンとキノリノシアニンの組み合わ
せ、イミダゾオキサゾールカルボシアニンとオキサゾー
ルスルホアルキル置換メロシアニンの組み合わせ、等々
である。
本発明の感光材料はベースとハロゲン化銀乳剤層の間
に、上記に特定されている高分子媒染剤によつて媒染さ
れた染料を含有している親水性コロイド層を被覆して有
する。
本発明のために有効な染料は感光材料の分光感度域に対
して補色の色を吸収し且つ写真処理中に脱色可能な水溶
性染料である。表現「脱色可能な」とは染料の、スクリ
ーン発生光を吸収する能力が実質的に減少または好まし
くは完全に消滅しなければならないことを意味する。写
真分野では像を破壊しないように染料を脱色させるため
の幾つかの方法がある;例えば、染料は処理溶液中で漂
白できたり、熱によつて漂白できたり、処理溶液の亜硫
酸塩で漂白できたりする。本発明のためには、フオトグ
ラフイツク・ケミストリー第2巻(P.グラフカイズ、19
60)第703〜704頁に記載されているような通常の現像お
よび定着溶液中で漂白可能である染料が使用される。本
発明の利点をもつて使用できる染料のなかには、例えば
米国防護公報T−0904017および米国特許第2,856,404号
および第3,282,699号に記載されているものがある。
本発明のために有効な染料は酸性染料、即ち、その分子
がスルホ、スルホアルキル、スルホアリール、カルボキ
シ、カルボキシアルキルタイプの少なくとも1種の酸基
でまたはこれ等基の様々な組み合わせで置換されている
染料である。
有効な染料の代表例は次のような式に対応する: 式中、R1はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tertブチル等のようなアルキル
基、またはカルボキシメチル、カルボキシエチル、カル
ボキシプロピル等のようなカルボキシアルキル基、また
はスルホエチル、スルホプロピル、スルホブチル等のよ
うなスルホアルキル基を表わし;Zはベンゾオキサゾール
も、例えばメチル、エチル、フエニル、メトキシ、エト
キシ基、塩素、臭素等で置換されているベンゾオキサゾ
ールも包含するベンゾオキサゾール系のヘテロ環を完成
するのに必要な非金属原子を表わし;Qはピラゾリドン系
のヘテロ環を完成するのに必要な非金属原子を表わし;n
は1〜3の正の整数であり、そしてその分子は少なくと
もスルホ、スルホアルキル、スルホアリール、カルボキ
シ、カルボキシアルキル基で又はかかる基の組み合わせ
で置換されている。
本発明における染料は増感スクリーンに含有されている
螢光体によつて発光される光の分光域に、好ましくはス
クリーンの最大発光波長から25nm以内に、より好ましく
はかかる波長から10nm以内に、吸収最大を有する。
スクリーンの螢光体が可視スペクトルの青−緑域に含ま
れる光線を発光する3価テルビウムイオン・ドープト・
ガドリニウムオキシスルフイドである本発明の最も好ま
しい実用形態において、特に有効な染料はnが3である
場合の式(I)によつて表わされるもの、およびnが2
である場合の式(II)によつて表わされるものである。
3価テルビウムイオンをドープされたガドリニウムオキ
シスルフイドの発光分光域で吸収する染料の具体例は次
の通りである: 上記タイプの染料は例えば英国特許第560,385号および
米国特許第1,884,035号に記載されているように写真分
野で知られている方法によつて合成できる。染料は具体
的要求に応じて上記のもののなかから選択することがで
き、好ましい染料は上記一般式(I)と(II)の範囲に
入るものである。
本発明によればベースと写真乳剤層の間の親水性コロイ
ド層中の染料を媒染するのに有効な塩基性高分子媒染剤
は式 (式中、R1は水素またはメチル基であり、Aは−COO−
アルキレン基、例えば−COOCH2−、−COOCH2CH2−、−C
OOCHOHCH2−であり、R2は水素または炭素原子1個〜4
個の低級アルキル基であり、そしてXは陰イオン例えば
酢酸イオン、シユウ酸イオン、硫酸イオン、塩化物イオ
ン、臭化物イオンである) の反復単位からなる。
本発明のために有効な媒染剤はアクリレートや、アクリ
ルアミドや、酢酸ビニルや、スチレンや、ビニルエーテ
ルや、ビニルケトンや、ビニルアルコールや、不飽和塩
化物や、ニトリルのような共重合性モノマーから誘導さ
れた単位を、かかる単位が本発明のために有効な媒染剤
の特性を変更しないような量であることを条件に、含む
ことができる;許容できる量は例えば20重量%まで、よ
り好ましくは10重量%までである。
本発明のために有効な媒染剤は具体的要求に応じて変動
してもよい平均分子量を有することができる;特に有効
な平均分子量は5,000〜100,000の範囲に包含される。
塩基性高分子媒染剤と酸性染料を含有している親水性コ
ロイド層はベースとハロゲン化銀乳剤層の間に被覆され
た層である。親水性コロイドは乳剤層用に上記のような
写真材料に一般に使用されているタイプのどのコロイド
であつてもよいが、好ましいコロイドはゼラチンであ
る。該層は下塗層と乳剤層の間に被覆された中間補助層
であつてもよいし、又はより好ましくはベースの下塗層
自体を成してもよい。公知のように実際、写真ベースは
それ自体疎水性であり、親水性感光層の十分な接着を確
保するには親水性層すなわち下塗層を必要とする。本発
明に従つて染料と媒染剤を含有する通常ゼラチンからな
る下塗層を使用するならば1層も追加せずに本発明を実
施できると云う利点があり、従つて、写真材料の厚さを
薄くすること及び写真処理における乾燥時間を短くする
ことが可能になる。本発明によれば媒染剤と染料を含有
する層の厚さは0.05〜2μの範囲であり得る;かかる範
囲内の、低い方の厚さ例えば0.05〜0.5μは下塗層を使
用することによつて達成でき、そして高い方の厚さ例え
ば1〜2μは中間補助層を使用することによつて達成で
きる。実際、下塗層を被覆するために使用される被覆法
即ちエアナイフコーチング法は補助層の被覆に使用され
る被覆法例えば押し出し被覆法よりも薄い層を可能にす
る。
本発明によれば層の成分の比は具体的要求および使用化
合物に応じて広い範囲内で変動可能である。一般に、高
分子媒染剤は染料に比して過剰に使用される。例えば、
染料1重量部が媒染剤5〜10部と組み合わされる。
本発明によれば染料と媒染剤を含有する層の光学濃度は
増感スクリーンによつて発光される光を吸収する従つて
クロスオーバー現象を回避する又は減少させる目的を有
する。勿論、光学濃度が高くなるほど、材料の像品質が
良くなるが、同時に感度が低くなる。従つて、当業者は
像品質と感度との間の望ましい兼合に応じて光学濃度を
選択できる。好ましくは、有効な光学濃度はスクリーン
によつて発光される光の分光発光域の光で読み取られた
ときに0.04〜1.0の範囲に含まれる。かかる範囲内で
は、低い方の値の光学濃度は高感度と良好な像品質を有
するX線材料を得ることを可能にする。高い方の値の光
学濃度は良好な感度と高い像品質を有するX線材料を得
ることを可能にする。上記光学濃度はベースの光学濃度
の可能性を考慮に入れていない。当業者に知られている
ように、実際これはスクリーンによつて発光される光の
分光域に吸収を有することができる色素、通常、米国特
許第3,488,195号および第3,948,664号および英国特許第
968,244号に記載されているようなアントラキノンブル
ー色素を含有していてもよい。写真処理に対して不浸透
性であるベースに組み入れられたかかる色素は脱色でき
ないので、使用される量およびそれ等から得られる光学
濃度は非常に低く、後者は一般に0.05〜0.15の範囲に包
含される。
以下に、写真分野で知られている媒染剤の式が本発明の
媒染剤と比較して報告されている: 次に、先行技術並びに本発明による高分子媒染剤の製造
について記述する。
1)比較媒染剤(A)の製造 かかる媒染剤は1971年5月12日に出願されたイタリア特
許出願第50,288A/71の実施例4を繰り返すことによつて
製造された。
2)比較媒染剤(B)の製造 かかる媒染剤は英国特許第850,281号に記載されている
ように下記手順に従つて製造された: ジオキサン360ml中のメチルビニルケトン360mlをアゾビ
スイソブチロニトリル9gによつて100℃で16時間重合さ
せた。得られた重合体は反応塊を水中で沈澱させ、その
沈澱重合体を真空下で乾燥することによつて単離され
た。ジオキサン中に溶解されたポリビニルメチルケトン
57gをアミノグアニジン重炭酸塩135.6gおよび氷酢酸300
lと55°で4時間反応させた。沈降した媒染剤をデカン
テーシヨンし、ジオキサンで洗浄し、そしてそれを繰り
返し水中に溶解しアセトン中で沈澱させることによつて
精製した。式(B)に対応する反復単位を83重量%有す
る媒染剤135.7gが得られた。
3)本発明の媒染剤(C)の製造 この媒染剤は次の手順に従つて製造された。
アセトン300ml中の式CH2=C(CH3)−COOCH2COCH3に対
応するアセトンメタクリレート100gをアゾビスイソブチ
ロニトリル4gによつて65℃で6時間重合させた。その重
合体をエーテル中に沈澱させることによつて単離した。
得られた重合体66gをジオキサン351ml中でアミノグアニ
ジン重炭酸塩95gおよび氷酢酸210mlと55°で4時間反応
させた。デカンテーシヨンされた媒染剤をジオキサンで
洗浄し、そして繰り返し水中に溶解しアセトン中で沈澱
させることによつて精製した。一般式(C)に対応する
単位を95重量%有する媒染剤128.8gが得られた。
4)比較媒染剤(D)の製造 かかる媒染剤は次のような手順に従つて製造された。
エタノール1,000ml中のジアセトンアクリルアミド100g
とアクリルアミド100gをベンゾイルペルオキシド12.5g
によつて80℃で5時間共重合させた。その重合体は反応
塊をアセトン中で沈澱させることによつて単離された。
ジオキサン300mlおよび水140ml中の共重合体82gをアミ
ノグアニジン重炭酸塩41gおよび氷酢酸90mlと55°で4
時間反応させた。その媒染剤は反応塊をアセトン中で沈
澱させることによつて単離され、式(D)のy指数を有
する単位を51重量%有する媒染剤99gが得られた。
5)比較媒染剤(E)の製造 この媒染剤は次のような手順に従つて製造された。
メチルアルコール50mlと酢酸エチル50mlの中で4−ビニ
ルピリジン50mlをアゾビスイソブチロニトリル1.5gの存
在下で65〜68℃で18時間重合させた。その媒染剤は反応
塊を酢酸エチル中で沈澱させ、ろ過し、フイルター上で
酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥することによつて単離
された。
ハロゲン化銀乳剤調製のためのプロセスおよび乳剤中お
よび感光材料中の具体的成分の使用に関しては、1979年
8月発行のリサーチ・デイスクロージヤー18,431が参考
になり、その中でも次の章はより詳しく論じられてい
る: IA.ハロゲン化銀乳剤の製造、精製、および濃縮方法 IB.乳剤タイプ IC.結晶化学増感およびドーピング II.安定剤、カブリ防止剤、および折り曲げ防止剤 IIA.安定剤および/またはカブリ防止剤 IIB.金化合物で化学増感された乳剤の安定化 IIC.ポリアルキレンオキシドまたは可塑剤を含有する乳
剤の安定化 IID.金属汚染によつて生じるカブリ IIE.被覆力を増大させるための試薬を包含する材料の安
定化 IIF.二色カブリに対するカブリ防止剤 IIG.硬膜剤および硬膜剤含有現像剤のためのカブリ防止
剤 IIH.折り曲げによる減感を最小にするための添加 III.ポリエステルベース上に被覆される乳剤のためのカ
ブリ防止剤 IIJ.乳剤を安全光において安定化する方法 IIK.高温で使用されるX線材料を安定化する方法。
ラピツド・アクセス、ローラープロセツサートランスポ
ート処理 III.化合物および帯電防止層 IV.保護層 V.ダイレクト・ポジ材料 VI.室内光で処理するための材料 VII.X線カラー材料 VIII.螢光体および増感スクリーン IX.分光増感 X.UV感光材料 XII.ベース 実施例1 (アントラキノン色素で青色に着色されて緑色光での光
学濃度が0.1である)各々下塗されたポリエチレンテレ
フタレートベースの両面に、第1表に報告されている媒
染剤0.128g/m2と染料(a)0.0256g/m2を含有するゼラ
チン層を被覆量1.6g/m2で被覆することによつて4種類
の特殊ベースを作製した。第5番目の特殊ベースは下塗
されたベースの両面に、媒染剤(E)0.128g/m2と染料
(b)および(c)それぞれ0.0256g/m2を含有するゼラ
チン層を被覆量1.6g/m2で被覆することによつて作製さ
れた。これ等ベースを20℃の水中で5分間処理する前ま
たは後のフイルムについて、マクベス・ステータスAフ
イルターを通して緑色光で読み取る光学濃度を測定し
た。3M XAD/2現像剤および3M XAF/2定着剤X線処理を使
用する3MXP−507自動プロセツサーで35℃で90″間処理
されたベースの残留汚染についても主観的に評価した。
得られた結果は第1表に報告されている。
得られた結果は本発明の媒染剤Cと染料の組み合わせが
如何に確実に層中の染料を非常に良く固定し且つ写真処
理後の残留汚染を良好ならしめたかを示している。
実施例2 ヨウ化銀2.3モル%と平均粒子サイズ0.7μを有し、トリ
メチンカルボシアニンで約545nmの最大感度に光学増感
されている臭ヨウ化銀乳剤を含有するゼラチン層を実施
例1の特殊ベース3、4、および5の両面に3.5g/m2
銀被覆量で被覆した。こうして得られた写真フイルムの
サンプルは特に544nmの光を発する2枚のテレビウム・
ドープト・ガドリニウムオキシスルフイド3Mトリマツク
TMTB増感スクリーンと接触させられて陰影アルミニウ
ムウエツジを介して80kVのX線で露光された。こうして
露光されたサンプルを上記のように現像した。下記表に
はそうして現像処理されたフイルムのセンシトメトリー
結果と残留汚染、および、2年間保管された像の保存性
が報告されている。
上記結果は本発明の媒染された染料層上に被覆された乳
剤層を有するX線フイルムが如何に残留汚染、写真特
性、並びに包袋保管条件下での像安定性に関して極めて
良い結果をもたらしたかを示している。
実施例3 実施例1の下塗されたポリエステルベースの両面に、そ
れぞれ、フイルム9を得るために媒染剤(C)0.11g/m2
と染料(a)0.025g/m2を含有するゼラチン層を1.34g/m
2の被覆量で、また、フイルム10を得るために媒染剤
(E)0.11g/m2と染料(b)および(c)0.02g/m2を含
有するゼラチン層を1.34g/m2の被覆量で被覆することに
よつて2種類のフイルムを作製した。こうして得られた
フイルムの両面に、2.3モル%のヨウ化銀および0.65μ
の平均粒子サイズを有しトリメチンカルボシアニンで約
545nmの最大感度に分光増感された臭ヨウ化銀乳剤を含
有するゼラチン層を各表面当たり2.4g/m2の銀被覆量で
被覆した。この2種類のフイルムのサンプルを上記のよ
うに処理し、最後に材料中の残留チオ硫酸塩の量を、そ
れを硫化物に還元しその硫化物をメチレンブルーによる
比色法によつて定量測定することによつて、測定した。
得られた値は下記表に報告されている。
第3表 フイルム 媒染剤 残留チオ硫酸塩 9 C 5.9μg/cm2 10 D 11.4μg/cm2 実施例4 実施例1のベースの両面に、媒染剤(C)0.0224g/m2
染料(a)0.0087g/m2を含有するゼラチン下塗層を0.15
6g/m2の被覆量で被覆することによつてフイルム(フイ
ルム11)を得た。ポリエステルベースの両面にゼラチン
下塗層を0.156g/m2の被覆量で被覆し、その上に、媒染
剤(C)0.018g/m2と染料(a)0.0052g/m2を含有する
ゼラチン層を1.34g/m2の被覆量で被覆することによつて
別のフイルム(フイルム12)を得た。両フイルムのサン
プルの光学濃度は処理前、20℃の水で5分間処理した
後、および上記処理液を含有するX線3M XP507自動プロ
セツサーで処理した後に、緑色光で読み取られた。両フ
イルムの残留汚染は自動プロセツサーで処理された後に
評価された。結果は下記表に報告されている。
結果はポリエステルベース上に被覆される下塗層の中に
媒染された染料を導入することが如何に確実に染料をそ
の含有層中に非常に良く固定し且つ染料を漂白可能なら
しめたかを示している。
実施例5 実施例4のフイルム11および12の両面、並びに、ゼラチ
ンだけの下塗層を0.156g/m2の被覆量で両面に被覆する
ことによつて得られたフイルムの両面に、上記のように
増感された臭ヨウ化銀乳剤を含有するゼラチン層で被覆
することによつてそれぞれフイルム13、14、および15を
得た。臭ヨウ化銀乳剤はヨウ化銀2.3モル%および平均
サイズ0.65μの粒子を有しており、そして各表面当たり
2.4g/m2の被覆量で被覆された。この3種類のフイルム
のサンプルは3MトリマツクスTMT2増感スクリーンを使用
して上記のように露光され、上記のように現像された。
下記表にはセンシトメトリー特性、MTF値、「クロスオ
ーバー」値、3M XP507自動プロセツサーでの乾燥時間、
およびチオ硫酸塩の残留量が報告されている。
結果が示すように、フイルム13とフイルム14は同じセン
シトメトリー特性および像品質を有するが、フイルム13
の方が自動プロセツサーでの乾燥時間が短く、且つ、チ
オ硫酸塩残留量が低い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランコ シモネ イタリア国フエラニア サボナ,(番地な し)3エム イタリア リシエルシエ ソ チエタ ペル アツイオニ気付 (56)参考文献 特開 昭49−63424(JP,A) 特開 昭50−118724(JP,A) 米国特許4130428(US,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明支持体の少なくとも一方の面に分光増
    感ハロゲン化銀乳剤層が被覆されており、そのベースと
    ハロゲン化銀乳剤層との間に、水溶性で且つ現像処理中
    に脱色可能であり、そしてハロゲン化銀乳剤の分光感度
    に相応する電磁スペクトルの領域において吸収を有する
    酸性染料を、塩基性高分子媒染剤と組み合わせて含有し
    ている親水性コロイド層が設けられている、X線増感ス
    クリーンを用いるX線写真用のハロゲン化銀感光材料で
    あって、該媒染剤が式 (式中、R1は水素またはメチル基であり、Aは‐COO-ア
    ルキレン基であり、R2は水素または低級アルキル基であ
    り、そしてXは陰イオンである)の反復単位からなり、
    そして媒染された染料を含有している親水性コロイド層
    が中間補助層またはベースの下塗層である、前記の感光
    材料。
  2. 【請求項2】写真処理中に脱色可能な水溶性染料が、式 (式中、R3は置換または非置換アルキル基を表わし、Z
    はベンゾオキサゾール系のヘテロ環を完成するのに必要
    な非金属原子を表わし、Qはピラゾリノン系のヘテロ環
    を完成するのに必要な非金属原子を表わし、そしてnは
    1〜3の正の整数である)を有し、且つその分子が少な
    くともスルホ、スルホアルキル、スルホアリール、カル
    ボキシ、またはカルボキシアルキル基で置換されてお
    り、または式 (式中、Q′はピラゾリノン系のヘテロ環を完成するの
    に必要な非金属原子を表わし、そしてnは1〜3の正の
    整数である) を有し、且つその分子が少なくともスルホ、スルホアル
    キル、スルホアリール、カルボキシ、またはカルボキシ
    アルキル基で置換されている、特許請求の範囲第1項の
    感光材料。
  3. 【請求項3】(a)ベースと乳剤層の間に、ハロゲン化
    銀乳剤の分光感度に相応する電磁スペクトルの領域にお
    いて吸収を有する染料を含有している層を含有する分光
    増感ハロゲン化銀要素を、X線増感スクリーンを介して
    X線露光し; (b)現像し; (c)チオ硫酸イオンによって定着し; (d)水洗する ことを包含するX線像を形成する方法であって、該塩基
    性高分子媒染剤が、式 (式中、R1は水素またはメチル基であり、Aは‐COO-ア
    ルキレン基であり、R2は水素または低級アルキル基であ
    り、そしてX-は陰イオンである)の反復単位からなるこ
    とを特徴とする、前記方法。
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