JPH0766694A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JPH0766694A
JPH0766694A JP23242793A JP23242793A JPH0766694A JP H0766694 A JPH0766694 A JP H0766694A JP 23242793 A JP23242793 A JP 23242793A JP 23242793 A JP23242793 A JP 23242793A JP H0766694 A JPH0766694 A JP H0766694A
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oscillating
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capacitor
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Koji Nakamura
孝二 中村
Masaya Ninomiya
正也 二ノ宮
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度の電源を必要とせず、外部環境の変化
に対しても変動の少なく、かつ、安価な発振回路を提供
する。 【構成】 クロック信号によってインバータ又はハイイ
ンピーダンス出力状態となるクロックドゲート回路8a
〜8dを含みそれぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定
される周波数の発振信号を発生する複数系統の発振部
と、与えられる制御信号に応じて前記クロック信号を生
成するゲート回路4a,6f〜6h,7a,7bとを備
え、各発振部はそれぞれに与えられるクロック信号に応
じて発振動作を停止又は開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の条件において発
振信号を生成する発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電容量及び抵抗値に応じて
決定される周波数の発振信号を生成する発振回路は、い
わゆるCR発振回路として広く知られている。
【0003】図6ないし図8は、ガス圧等の圧力を検出
する圧力センサであって、新たに開発されたものに適用
した静電容量検出回路の例を示す図である。なお、かか
る圧力センサに適用した静電容量検出回路については、
本願の1の出願人により出願中(特願平5-63296 号)で
ある。
【0004】図6はシュミット発振回路の回路図であ
る。図6において、1は2つの可変コンデンサC1及び
C2からなる検出部であり、可変コンデンサの静電容量
がガス圧等の外部環境により変化する。2a及び2bは
シュミットインバータ回路であり、それぞれ接続されて
いる抵抗R1及びR2の抵抗値と、検出部1からの静電
容量に応じて、周波数f1及びf2の発振信号を送出す
る。従って、例えば検出部1の構造を、圧力に応じて変
位する可動電極と、この可動電極を挟んで両側に設けら
れた固定電極で構成し、外部から圧力を受けない状態で
はコンデンサC1及びC2の静電容量が等しくなるよう
に構成すれば、外部からの圧力に応じて静電容量が変化
するので、固定値である抵抗値との時定数が変化する。
従って、外部の圧力変化を周波数の変化として検出する
ことができる。なお、抵抗R2が可変となっているのは
抵抗R1の抵抗値に合わせるためである。
【0005】図7はトランスミッションゲートであるア
ナログスイッチを使用した発振回路の構成を示す回路図
である。図7において、1は図6と同様、2つの可変コ
ンデンサC1及びC2からなる検出部、3a及び3bは
それぞれ制御信号ctrl1及びctrl2のレベルに
よってオン又はオフとなるアナログスイッチ、4a〜4
eはインバータ回路である。これらインバータ回路は2
つの発振部の構成要素であり、インバータ回路4a、4
b、4c、コンデンサC1及び抵抗R1により第1発振
部を構成する。また、インバータ回路4a、4d、4
e、コンデンサC2及び抵抗R2により第2発振部を構
成する。
【0006】図7の構成において、制御信号ctrl1
及びctrl2は同時にアクティブとなることはなく、
従ってアナログスイッチ3a及び3bは同時にオンとな
ることはない。また、アナログスイッチがオンとなる側
の発振部は発振動作を行うが、アナログスイッチがオフ
となる側の発振部は発振動作が停止する。従って、各発
振部は検出部1のコンデンサC1又はC2の静電容量を
独立して周波数f1又はf2の発振信号に変換すること
ができる。
【0007】図8は図7の構成の変形例としての発振回
路の回路図であり、図6の構成要素と同一のものは同じ
符号にて表している。図8において、4fは新たに追加
されたインバータ回路であり、制御信号ctrlのレベ
ルを反転する。反転されない制御信号はアナログスイッ
チ3aに供給され、インバータ回路4fで反転された制
御信号はアナログスイッチ3bに供給される。従って、
インバータ回路4a、4b、4c、コンデンサC1及び
抵抗R1により構成される第1発振部と、インバータ回
路4a、4d、4e、コンデンサC2及び抵抗R2によ
り構成される第2発振部とは交互に発振動作を行う。こ
のように図8の構成の発振回路によれば、一つの制御信
号のみで、第1発振部及び第2発振部が検出部1のコン
デンサC1又はC2の静電容量を独立して周波数f1又
はf2の発振信号に変換する。
【0008】上記図6ないし図8においては、CMOS
のゲート回路等で発振回路を構成しているので、可変コ
ンデンサC1及びC2の他、抵抗R1及びR2を外付け
にすることにより、ゲートアレイ等のICで構成するこ
とが可能である。
【0009】その他従来より、静電容量・周波数変換手
段としての静電容量検出回路に使用される発振回路に
は、高精度の検出が可能なスイッチドキャパシタ等を応
用したC−V変換回路がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記発振
回路のうち、図6に示すシュミット発振回路は、電源電
圧の変動に対して弱く、特に低電圧時に発振動作が不安
定になるため、高精度の電源を必要とし、発振回路自体
は簡単で安価であるにもかかわらず、高価な電源回路が
必要になるという問題があった。シュミット発振回路の
場合には、理想的には、電源電圧に対し個々の発振部が
相対的に変化するはずであるが、コンデンサの静電容量
が小さい(発振抵抗が小さい)場合には、電源電圧の変
化に応じて図9に示すような出力周波数の折れが発生す
る。
【0011】また、図7及び図8に示すアナログスイッ
チを使用した発振回路の場合には、アナログスイッチを
使用するため高価になるとともに、オン抵抗のばらつき
により静電容量と周波数との特性に誤差が生じ、発振精
度が悪くなるという問題があった。さらに、各発振部が
交互に発振動作を行うので、コンデンサに残存する電荷
量が均一にならないため、一方の発振部から他方の発振
部に切り換える際に、発振動作が安定するのに時間がか
かり、高速の切り換え動作ができないという問題もあっ
た。
【0012】スイッチドキャパシタ等を応用したC−V
変換回路の場合には、静電容量検出回路に応用すると、
静電容量を電圧に変換しているため、高精度のA/Dコ
ンバータを必要とするうえ、ディジタル信号に変換され
たデータを処理するために、マイクロコンピュータ等の
演算制御手段を必要とする。さらに、電源変動のみなら
ず、温度、湿度、気体等の外部環境の変化に対する各種
補償回路や素子を必要とするため高価なものになるとい
う問題があった。
【0013】本発明はかかる諸問題に鑑みてなされたも
のであり、高精度の電源を必要とせず、外部環境の変化
に対しても変動の少なく、かつ、安価な発振回路を提供
することを目的とする。
【0014】また、本発明は、複数の発振部の高速の切
り換え動作が可能な発振回路を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、クロック信号によってインバータ又はハイ
インピーダンス出力状態となるクロックドゲート回路を
含みそれぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周
波数の発振信号を発生する複数系統の発振部と、与えら
れる制御信号に応じて前記クロック信号を生成するゲー
ト回路とを備え、各発振部はそれぞれに与えられるクロ
ック信号に応じて発振動作を停止又は開始することを特
徴とする。
【0016】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、所
定の制御信号に応じて前記静電容量に係るコンデンサに
残存する電荷量を均一にする回路とを有することを特徴
とする。
【0017】
【作用】本発明は上記構成により、各発振部はそれぞれ
に与えられるクロック信号に応じて発振動作を停止又は
開始するので、高精度の電源を必要とせず、外部環境の
変化に対しても変動が少なく、かつ、安価な発振回路を
提供する。
【0018】また、本発明は、コンデンサに残存する電
荷量を均一にする回路を備えることにより、ある一つの
発振部から他の発振部に切り換える際に、発振動作が安
定するまでの時間が短いので、複数の発振部の高速の切
り換え動作が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
4を参照して説明する。
【0020】図1は本発明による発振回路の第1の実施
例の回路図であって、CMOSゲートアレイ化した静電
容量検出回路に適用したものである。
【0021】図1において、まず、ゲートアレイに外付
けする構成要素について説明する。C1及びC2は可変
コンデンサ、CRは固定コンデンサであり、外部からの
圧力を検出する検出部を構成する。コンデンサC1及び
C2は、2つの固定電極とこの2つの固定電極間に設け
られた可動電極で構成されている。この可動電極は、一
方の固定電極の一部に穴を設け、その穴に通されたプラ
ンジャーに直結している。さらにこのプランジャーは、
油圧、ガス圧等の液体、気体の圧力や加速度等の外部か
らの作用に応じて変位する受圧部に結合されている。あ
るいはこのプランジャー自体が外部の物体の変位に応じ
て偏倚する構成となっている。すなわちこの可動電極
は、外部からの作用に応じていずれか一方の固定電極側
に偏倚し、外部からの作用がない状態(以下「通常状
態」という)では、2つの固定電極間を2分する丁度中
間に位置している。従って、通常状態においては、一方
の固定電極と可動電極とで形成されるコンデンサC1の
静電容量は、他方の固定電極と可動電極とで形成される
コンデンサC2の静電容量と等しい値となる。
【0022】可動電極が外部からの圧力等に応じて偏倚
した状態(以下「偏倚状態」という)においては、コン
デンサC1及びC2の静電容量は異なる値となる。従っ
て、両者の静電容量の差を測定することにより、外部か
らの作用の大きさを検出することができる。
【0023】一方、コンデンサCRは基準部(リファレ
ンス部)であり、2つの固定電極で構成されている。従
って、この2つの固定電極で形成されるコンデンサCR
の静電容量の値は外部からの作用によっては変化しな
い。なお、コンデンサC1、C2、CRは、周囲の環境
によって誘電率等が変化したときには、それぞれの静電
容量も変化することになる。
【0024】R1、R2は及びR3は外付けの固定抵抗
であり、それぞれコンデンサC1、C2及びCRととも
に、発振周波数を決定する時定数を定める。なお、コン
デンサC1及びC2を構成する固定電極はリード線等で
ゲートアレイの端子に接続され、可動電極は抵抗R1及
びR2の一方の端とともに検出部のコモン側としてゲー
トアレイの端子に接続されている。また、基準部のコン
デンサCRの2つの固定電極はゲートアレイの端子にそ
れぞれ接続され、抵抗R3はその一方の端が単独でゲー
トアレイの端子に、他方がコンデンサCRの一方の固定
電極に接続されている。
【0025】次に、ゲートアレイの内部回路について説
明する。図1において、4aないし4dはインバータ回
路、6aないし6hは2入力NAND回路、7a及び7
bは2入力NOR回路、8aないし8gはクロックドゲ
ート回路である。なおこの場合、各ゲートのトランジス
タ容量及び構成を同一にすることが望ましい。
【0026】図2はCMOS半導体素子で構成されるク
ロックドゲート回路を示す図であり、図2(a)はその
内部回路を、図2(b)はその等価回路を示す。図2
(a)において、クロック信号φがハイレベルの場合に
はインバータ動作となり、その出力信号Yは入力信号A
の反転した信号となる。一方、クロック信号φがローレ
ベルの場合には出力はハイインピーダンスとなり、入力
と出力とは遮断状態となる。図2(a)において、クロ
ック信号φを反転するインバータ81は2つのCMOS
トランジスタで形成される。従って、クロックドゲート
回路は6個のCMOSトランジスタで形成することがで
き、非常に簡単な構成となるので、ゲートアレイ化が容
易で安価に実現することができる。また、製造上のばら
つきがアナログスイッチより少なく量産性が良い。さら
に、インバータ状態とハイインピーダンス状態との状態
反転が早く、高速のクロック信号φで駆動することがで
きる。
【0027】NAND回路6a及び6b、クロックドゲ
ート回路8a及び8b、インバータ回路4aは第1発振
部を構成し、コンデンサC1及び抵抗R1で決定される
時定数に応じて周波数f1の発振信号を発生する。同様
に、NAND回路6a及び6c、クロックドゲート回路
8c及び8d、インバータ回路4bは第2発振部を構成
し、コンデンサC2及び抵抗R2で決定される時定数に
応じて周波数f2の発振信号を発生する。また、NAN
D回路6d及び6e、クロックドゲート回路8e、8g
及び8f、インバータ回路4cは第3発振部を構成し、
コンデンサCR及び抵抗R3で決定される時定数に応じ
て固定の周波数f3の基準発振信号を発生する。
【0028】なお、第3発振部のクロックドゲート回路
6e、6f及び6gのクロック信号入力端子は電源にプ
ルアップされているので、常時インバータ回路を構成し
ている。にもかかわらずクロックドゲート回路を使用し
てるのは、NAND回路6dの負荷容量を第1発振部及
び第2発振部におけるNAND回路6aの負荷容量と等
しくして、各発振部の特性の同一化を図るためである。
また、第1及び第2発振部において、初段のNAND回
路6aを共用しているのも同様の理由による。
【0029】また、第1の発振部及び第2の発振部の初
段NANDゲートを共用とすることにより、各発振回路
の入力寄生容量を同一とすることが可能となり発振の誤
差を少なくする効果がある。
【0030】一方、NAND回路6f、6g及び6h、
インバータ回路4d並びにNOR回路7a及び7bのゲ
ート回路は、ゲートアレイ内のタイミングジェネレータ
(図示せず)からの制御信号であるパルス信号E0、E
1、E2及びE3をこの発振回路の制御端子に受けて、
第1、第2及び第3発振部の発振動作等の条件を定める
パルス信号E4ないしE8を生成する。なお、これらの
パルス信号の基準となる信号は、第3発振部から発生さ
れる周波数f3の基準発振信号である。
【0031】次に、図1の発振回路の動作について説明
する。図3はパルス信号E0〜E8のタイミングチャー
トである。また、表1はこの発振回路の制御端子に入力
されるパルス信号E0、E1、E2及びE3に対する発
振状態を示すものである。
【0032】
【表1】 パルス信号E0がL(ローレベル)の場合は、NAND
回路6a及びNAND回路6dがノンアクティブとな
り、他のパルス信号の状態にかかわらず全ての発振が停
止する。(図3のT6の期間) パルス信号E0がH(ハイレベル)の場合には、NAN
D回路6dがアクティブとなるので第3発振部は発振状
態となり、周波数f3の基準発振信号が発生される。
(図3のT1〜T5の期間) パルス信号E0がHの場合で、かつ、パルス信号E1が
H、E2がL、E3がHの場合には、クロックドゲート
回路8a及び8bのクロック信号φであるパルス信号E
5及びE7がともにHとなる。すなわち図3のT2の期
間には、第1発振部が発振状態となる。この期間におい
て、クロックドゲート回路8c及び8dはクロック信号
φであるパルス信号E6及びE8がともにLとなるので
遮断状態となり、第2発振部は発振停止状態となる。
【0033】また、パルス信号E0がHの場合で、か
つ、パルス信号E1がH、E2がH、E3がLの場合に
は、クロックドゲート回路8c及び8dのクロック信号
φであるパルス信号E6及びE8がともにHとなる。す
なわち図3のT4の期間には、第2発振部が発振状態と
なる。この期間において、クロックドゲート回路8a及
び8bはクロック信号φであるパルス信号E5及びE7
がともにLとなるので遮断状態となり、第1発振部は発
振停止状態となる。
【0034】パルス信号E0がHの場合で、かつ、パル
ス信号E1がLの場合には、クロックドゲート回路8a
及び8cはクロック信号φであるE5及びE6がともに
Hとなるのでアクティブとなる。また、クロックドゲー
ト回路8b及び8dはクロック信号φであるE7及びE
8がともにLとなるので遮断状態となる。かかる条件の
場合、すなわち図3においてT1、T3及びT5の期間
には、コンデンサC1及びC2を接続している共通端子
は、クロックドゲート回路8b及び8dが遮断状態であ
るため、開放状態となる。また、コンデンサC1及びC
2のもう片方のそれぞれの端子は同電位となる。従っ
て、一方の発振部から他方の発振部に発振状態を切り換
える際に、図3のT1、T3又はT5の期間を設けるこ
とによりコンデンサC1及びC2に残存する電荷量を均
一にすることにより、発振動作の開始時間のばらつきを
なくすことが可能となる。
【0035】また、図3には示してないが、図1におい
て、パルス信号E0、E1、E2及びE3がHの場合、
パルス信号E4がHになり、それにつながるNAND回
路6aがアクティブであるにもかかわらず、クロックド
ゲート回路8a、8b、8c及び8dが遮断状態になり
前記NAND回路6aのもう片方の入力が開放状態にな
るため、この状態にならないように注意が必要である。
【0036】図4は本発明の発振回路の第2の実施例の
構成を示す回路図である。この実施例の特徴は、図1に
示す発振回路で第1発振部及び第2発振部に、発振周波
数を決定する外付けの抵抗R1及びR2がそれぞれ接続
されていたのを、一つの抵抗を共用して使用する点にあ
る。かかる構成により、2つの抵抗のばらつきによる第
1発振部及び第2発振部の発振周波数の誤差をさらに低
減することができる。
【0037】なお、他の構成並びに図3のタイミングチ
ャート及び表1については図1に示す第1の実施例の構
成と同一であるので、その説明は省略する。
【0038】このように、クロック信号によってインバ
ータ又はハイインピーダンス出力状態となるクロックド
ゲート回路を含む2つの発振部を備え、それぞれ静電容
量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発振信号を発
生する場合に、各発振部はそれぞれに与えられるクロッ
ク信号に応じて発振動作を停止又は開始するので、高精
度の電源を必要とせず、外部環境の変化に対しても変動
が少なく、かつ、安価な発振回路を実現できる。
【0039】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサの電荷量
を均一化する回路とを有することにより、発振動作を開
始する前にコンデンサに残存する電荷量を均一化するこ
とができるので、一方の発振部から他方の発振部に切り
換える際に、発振動作が迅速に安定するため、静電容量
の検出を高速に行うことが可能となる。
【0040】なお、上記実施例においては、静電容量検
出回路に適用した2つの発振部(基準発振部である第3
発振部を除く)の場合について記述したが、これに限る
ことなく、2以上のn個のポイントの圧力等を検出する
場合には、n個の発振部を設け、各ポイントの圧力等の
検出を順次行うときは、当該検出に係る発振部と基準発
振部のみを高速で切り換えつつ発振させることになる。
従って、かかる静電容量検出回路に適用するために、ク
ロックドゲート回路を使用した本発明の構成は、優れた
効果を発揮することとなる。
【0041】なお、発振回路を通常のMSIで構成する
場合、あるいはゲートアレイの消費電流に余裕がある場
合には、クロックドゲート回路でなくとも同様な発振回
路を構成することができる。
【0042】図5は本発明の発振回路の第3の実施例の
構成を示す回路図である。この実施例の特徴は、クロッ
クドゲート回路の代わりに、I/Oセルであるトライス
テートバッファを使用した点にある。かかる構成によ
り、クロックドゲート回路の場合よりも消費電流は増加
するものの、容易にゲートアレイ化が可能となるので、
安価な発振回路を実現することができる。図5において
1は従来例と同様、検出部である。他の構成並びに図3
のタイミングチャート及び表1については図1に示す第
1の実施例の構成と同一であるので、その説明は省略す
る。
【0043】上記第1及び第2の実施例においては、検
出部を構成する可変コンデンサと基準部を構成する固定
コンデンサとを同一の環境下に設けたので、この環境の
変化、例えば検出する油圧の油の化学成分の変化によ
り、検出部のコンデンサの誘電率が変化した場合等で
も、基準部のコンデンサの誘電率も同じように変化する
ので、検出誤差を極力小さくすることが可能である。す
なわち図には示してないが、ゲートアレイ内には、基準
発振信号の周波数f3に基づいて各種パルス信号を発生
するタイミングジェネレータの他、図3に示すT2の期
間に周波数f1の発振信号をカウントアップし、T4の
期間に周波数f2の発振信号をカウントダウンするアッ
プダウンカウンタを有している。
【0044】いま、誘電率の変化に伴い検出部のコンデ
ンサC1及びC2の静電容量が30%増加したとする。
この場合には、第1及び第2発振部からの発振信号の周
波数f1及びf2が低下するので、アップダウンカウン
タがT2及びT4の期間にカウントする数が30%減少
することになる。しかしこの場合には、基準部のコンデ
ンサCRの静電容量も同じく30%増加することにな
り、第3発振部からの基準となる発振信号の周波数f3
が低下するので、T2及びT4の期間も30%長くな
り、誘電率の変化に伴う検出誤差を吸収することができ
る。
【0045】また、上記実施例では外部から受ける作用
を静電容量の変化として検出するようにしたが、これに
限ることなく、外部作用により帰還抵抗の変化として検
出する構成とすることも可能である。すなわち、本発明
の発振回路は外部から受ける作用のアナログ量を直接周
波数の変化に変換する回路に広く適用できることはもち
ろんである。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、クロック信号によってインバータ又はハイインピー
ダンス出力状態となるクロックドゲート回路を含みそれ
ぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発
振信号を生成する複数系統の発振部と、制御信号に応じ
てクロック信号を生成するゲート回路とを備え、各発振
部はそれぞれに与えられるクロック信号に応じて発振動
作を停止又は開始することにより、高精度の電源を必要
とせず、外部環境の変化に対しても変動が少なく、か
つ、安価な発振回路を実現する効果がある。
【0047】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサに残存す
る電荷量を均一にする回路とを有することにより、複数
の発振部の高速の切り換え動作が可能となるので、静電
容量検出回路等に適用した場合には、検出速度を高速に
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発振回路の第1の実施例の回路図
である。
【図2】CMOS半導体素子で構成されるクロックドゲ
ート回路を示す図である。
【図3】パルス信号E0〜E8のタイミングチャートで
ある。
【図4】本発明の発振回路の第2の実施例の構成を示す
回路図である。
【図5】本発明の発振回路の第3の実施例の構成を示す
回路図である。
【図6】従来のシュミット発振回路の回路図である。
【図7】従来のアナログスイッチを使用した発振回路の
構成を示す回路図である。
【図8】図7の構成の変形例としての発振回路の回路図
である。
【図9】シュミット発振回路において発生する出力周波
数の折れを示す図である。
【符号の説明】
4a〜4d インバータ回路 6a〜6h NAND回路 7a,7b NOR回路 8a〜8g クロックドゲート回路 C1,C2 可変コンデンサ CR 固定コンデンサ R1〜R3 抵抗 E0〜E3 制御信号 E5〜E8 クロック信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、ゲートアレイの内部回路について説
明する。図1において、4aないし4dはインバータ回
路、6aないし6hは2入力NAND回路、7a及び7
bは2入力NOR回路、8aないし8gはクロックドゲ
ート回路である。なおこの場合、各ゲートのトランジス
タサイズ及び構成を同一にすることが望ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図2はCMOS半導体素子で構成されるク
ロックドゲート回路を示す図であり、図2(a)はその
内部回路を、図2(b)はその等価回路を示す。図2
(a)において、クロック信号φがハイレベルの場合に
はインバータ動作となり、その出力信号Yは入力信号A
の反転した信号となる。一方、クロック信号φがローレ
ベルの場合には出力はハイインピーダンスとなり、入力
と出力とは遮断状態となる。図2(a)において、クロ
ック信号φを反転するインバータ81は2つのMOSト
ランジスタで形成される。従って、クロックドゲート回
路は6個のMOSトランジスタで形成することができ、
非常に簡単な構成となるので、ゲートアレイ化が容易で
安価に実現することができる。また、特性の製造上のば
らつきがアナログスイッチより少なく量産性が良い。さ
らに、インバータ状態とハイインピーダンス状態との状
態反転が早く、高速のクロック信号φで駆動することが
できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】パルス信号E0がHの場合で、かつ、パル
ス信号E1がLの場合には、クロックドゲート回路8a
及び8cはクロック信号φであるE5及びE6がともに
Hとなるのでアクティブとなる。また、クロックドゲー
ト回路8b及び8dはクロック信号φであるE7及びE
8がともにLとなるので遮断状態となる。かかる条件の
場合、すなわち図3においてT1、T3及びT5の期間
には、コンデンサC1及びC2を接続している共通端子
は、クロックドゲート回路8b及び8dが遮断状態であ
るため、開放状態となる。また、コンデンサC1及びC
2のもう片方のそれぞれの端子は同電位となる。従っ
て、一方の発振部から他方の発振部に発振状態を切り換
える際に、図3のT1、T3又はT5の期間を設けるこ
とによりコンデンサC1及びC2に残存する電荷量を均
一にすることにより、発振動作の安定する時間のばらつ
きをなくすことが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【表1】 パルス信号E0がL(ローレベル)の場合は、NAND
回路6a及びNAND回路6dがノンアクティブとな
り、他のパルス信号の状態にかかわらず全ての発振が停
止する。(図3のT6の期間) パルス信号E0がH(ハイレベル)の場合には、NAN
D回路6dがアクティブとなるので第3発振部は発振状
態となり、周波数f3の基準発振信号が発生される。
(図3のT1〜T5の期間) パルス信号E0がHの場合で、かつ、パルス信号E1が
H、E2がL、E3がHの場合には、クロックドゲート
回路8a及び8bのクロック信号φであるパルス信号E
5及びE7がともにHとなる。すなわち図3のT2の期
間には、第1発振部が発振状態となる。この期間におい
て、クロックドゲート回路8c及び8dはクロック信号
φであるパルス信号E6及びE8がともにLとなるので
遮断状態となり、第2発振部は発振停止状態となる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 発振回路
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の条件において発
振信号を生成する発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電容量及び抵抗値に応じて
決定される周波数の発振信号を生成する発振回路は、い
わゆるCR発振回路として広く知られている。
【0003】図6ないし図8は、ガス圧等の圧力を検出
する圧力センサであって、新たに開発されたものに適用
した静電容量検出回路の例を示す図である。なお、かか
る圧力センサに適用した静電容量検出回路については、
本願の1の出願人により出願中(特願平5−63296
号)である。
【0004】図6はシュミット発振回路の回路図であ
る。図6において、1は2つの可変コンデンサC1及び
C2からなる検出部であり、可変コンデンサの静電容量
がガス圧等の外部環境により変化する。2a及び2bは
シュミットインバータ回路であり、それぞれ接続されて
いる抵抗R1及びR2の抵抗値と、検出部1からの静電
容量に応じて、周波数f1及びf2の発振信号を送出す
る。従って、例えば検出部1の構造を、圧力に応じて変
位する可動電極と、この可動電極を挟んで両側に設けら
れた固定電極で構成し、外部から圧力を受けない状態で
はコンデンサC1及びC2の静電容量が等しくなるよう
に構成すれば、外部からの圧力に応じて静電容量が変化
するので、固定値である抵抗値との時定数が変化する。
従って、外部の圧力変化を周波数の変化として検出する
ことができる。なお、抵抗R2が可変となっているのは
抵抗R1の抵抗値に合わせるためである。
【0005】図7はトランスミッションゲートであるア
ナログスイッチを使用した発振回路の構成を示す回路図
である。図7において、1は図6と同様、2つの可変コ
ンデンサC1及びC2からなる検出部、3a及び3bは
それぞれ制御信号ctrl1及びctrl2のレベルに
よってオン又はオフとなるアナログスイッチ、4a〜4
eはインバータ回路である。これらインバータ回路は2
つの発振部の構成要素であり、インバータ回路4a、4
b、4c、コンデンサC1及び抵抗R1により第1発振
部を構成する。また、インバータ回路4a、4d、4
e、コンデンサC2及び抵抗R2により第2発振部を構
成する。
【0006】図7の構成において、制御信号ctrl1
及びctrl2は同時にアクティブとなることはなく、
従ってアナログスイッチ3a及び3bは同時にオンとな
ることはない。また、アナログスイッチがオンとなる側
の発振部は発振動作を行うが、アナログスイッチがオフ
となる側の発振部は発振動作が停止する。従って、各発
振部は検出部1のコンデンサC1又はC2の静電容量を
独立して周波数f1又はf2の発振信号に変換すること
ができる。
【0007】図8は図7の構成の変形例としての発振回
路の回路図であり、図6の構成要素と同一のものは同じ
符号にて表している。図8において、4fは新たに追加
されたインバータ回路であり、制御信号ctrlのレベ
ルを反転する。反転されない制御信号はアナログスイッ
チ3aに供給され、インバータ回路4fで反転された制
御信号はアナログスイッチ3bに供給される。従って、
インバータ回路4a、4b、4c、コンデンサC1及び
抵抗R1により構成される第1発振部と、インバータ回
路4a、4d、4e、コンデンサC2及び抵抗R2によ
り構成される第2発振部とは交互に発振動作を行う。こ
のように図8の構成の発振回路によれば、一つの制御信
号のみで、第1発振部及び第2発振部が検出部1のコン
デンサC1又はC2の静電容量を独立して周波数f1又
はf2の発振信号に変換する。
【0008】上記図6ないし図8においては、CMOS
のゲート回路等で発振回路を構成しているので、可変コ
ンデンサC1及びC2の他、抵抗R1及びR2を外付け
にすることにより、ゲートアレイ等のICで構成するこ
とが可能である。
【0009】その他従来より、静電容量・周波数変換手
段としての静電容量検出回路に使用される発振回路に
は、高精度の検出が可能なスイッチドキャパシタ等を応
用したC−V変換回路がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記発振
回路のうち、図6に示すシュミット発振回路は、電源電
圧の変動に対して弱く、特に低電圧時に発振動作が不安
定になるため、高精度の電源を必要とし、発振回路自体
は簡単で安価であるにもかかわらず、高価な電源回路が
必要になるという問題があった。シュミット発振回路の
場合には、理想的には、電源電圧に対し個々の発振部が
相対的に変化するはずであるが、コンデンサの静電容量
が小さい(発振抵抗が小さい)場合には、電源電圧の変
化に応じて図9に示すような出力周波数の折れが発生す
る。
【0011】また、図7及び図8に示すアナログスイッ
チを使用した発振回路の場合には、アナログスイッチを
使用するため高価になるとともに、オン抵抗のばらつき
により静電容量と周波数との特性に誤差が生じ、発振精
度が悪くなるという問題があった。さらに、各発振部が
交互に発振動作を行うので、コンデンサに残存する電荷
量が均一にならないため、一方の発振部から他方の発振
部に切り換える際に、発振動作が安定するのに時間がか
かり、高速の切り換え動作ができないという問題もあっ
た。
【0012】スイッチドキャパシタ等を応用したC−V
変換回路の場合には、静電容量検出回路に応用すると、
静電容量を電圧に変換しているため、高精度のA/Dコ
ンバータを必要とするうえ、ディジタル信号に変換され
たデータを処理するために、マイクロコンピュータ等の
演算制御手段を必要とする。さらに、電源変動のみなら
ず、温度、湿度、気体等の外部環境の変化に対する各種
補償回路や素子を必要とするため高価なものになるとい
う問題があった。
【0013】本発明はかかる諸問題に鑑みてなされたも
のであり、高精度の電源を必要とせず、外部環境の変化
に対しても変動の少なく、かつ、安価な発振回路を提供
することを目的とする。
【0014】また、本発明は、複数の発振部の高速の切
り換え動作が可能な発振回路を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、クロック信号によってインバータ又はハイ
インピーダンス出力状態となるクロックドゲート回路を
含みそれぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周
波数の発振信号を発生する複数系統の発振部と、与えら
れる制御信号に応じて前記クロック信号を生成するゲー
ト回路とを備え、各発振部はそれぞれに与えられるクロ
ック信号に応じて発振動作を停止又は開始することを特
徴とする。
【0016】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、所
定の制御信号に応じて前記静電容量に係るコンデンサに
残存する電荷量を均一にする回路とを有することを特徴
とする。
【0017】
【作用】本発明は上記構成により、各発振部はそれぞれ
に与えられるクロック信号に応じて発振動作を停止又は
開始するので、高精度の電源を必要とせず、外部環境の
変化に対しても変動が少なく、かつ、安価な発振回路を
提供する。
【0018】また、本発明は、コンデンサに残存する電
荷量を均一にする回路を備えることにより、ある一つの
発振部から他の発振部に切り換える際に、発振動作が安
定するまでの時間が短いので、複数の発振部の高速の切
り換え動作が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
5を参照して説明する。
【0020】図1は本発明による発振回路の第1の実施
例の回路図であって、CMOSゲートアレイ化した静電
容量検出回路に適用したものである。
【0021】図1において、まず、ゲートアレイに外付
けする構成要素について説明する。C1及びC2は可変
コンデンサ、CRは固定コンデンサであり、外部からの
圧力を検出する検出部を構成する。コンデンサC1及び
C2は、2つの固定電極とこの2つの固定電極間に設け
られた可動電極で構成されている。この可動電極は、一
方の固定電極の一部に穴を設け、その穴に通されたプラ
ンジャーに直結している。さらにこのプランジャーは、
油圧、ガス圧等の液体、気体の圧力や加速度等の外部か
らの作用に応じて変位する受圧部に結合されている。あ
るいはこのプランジャー自体が外部の物体の変位に応じ
て偏倚する構成となっている。すなわちこの可動電極
は、外部からの作用に応じていずれか一方の固定電極側
に偏倚し、外部からの作用がない状態(以下「通常状
態」という)では、2つの固定電極間を2分する丁度中
間に位置している。従って、通常伏態においては、一方
の固定電極と可動電極とで形成されるコンデンサC1の
静電容量は、他方の固定電極と可動電極とで形成される
コンデンサC2の静電容量と等しい値となる。
【0022】可動電極が外部からの圧力等に応じて偏倚
した状態(以下「偏倚伏態」という)においては、コン
デンサC1及びC2の静電容量は異なる値となる。従っ
て、両者の静電容量の差を測定することにより、外部か
らの作用の大きさを検出することができる。
【0023】一方、コンデンサCRは基準部(リファレ
ンス部)であり、2つの固定電極で構成されている。従
って、この2つの固定電極で形成されるコンデンサCR
の静電容量の値は外部からの作用によっては変化しな
い。なお、コンデンサC1、C2、CRは、周囲の環境
によって誘電率等が変化したときには、それぞれの静電
容量も変化することになる。
【0024】R1、R2及びR3は外付けの固定抵抗で
あり、それぞれコンデンサC1、C2及びCRととも
に、発振周波数を決定する時定数を定める。なお、コン
デンサC1及びC2を構成する固定電極はリード線等で
ゲートアレイの端子に接続され、可動電極は抵抗R1及
びR2の一方の端とともに検出部のコモン側としてゲー
トアレイの端子に接続され、抵抗R1及びR2のもう一
方の端は、それぞれ単独でゲートアレイの端子に接続さ
れる。また、基準部のコンデンサCRの2つの固定電極
はゲートアレイの端子にそれぞれ接続され、抵抗R3は
その一方の端が単独でゲートアレイの端子に、他方がコ
ンデンサCRの一方の固定電極に接続されている。
【0025】次に、ゲートアレイの内部回路について説
明する。図1において、4aないし4dはインバータ回
路、6aないし6hは2入力NAND回路、7a及び7
bは2入力NOR回路、8aないし8gはクロックドゲ
ート回路である。なおこの場合、各ゲートのトランジス
タサイズ及び構成を同一にすることが望ましい。
【0026】図2はCMOS半導体素子で構成されるク
ロックドゲート回路を示す一例の図であり、図2(a)
はその内部回路を、図2(b)はその等価回路86を示
す。図2(a)において、クロック信号φがハイレベル
の場合にはインバータ動作となり、その出力信号Yは入
力信号Aの反転した信号となる。一方、クロック信号φ
がローレベルの場合には出力はハイインピーダンスとな
り、入力と出力とは遮断状態となる。図2(a)におい
て、クロック信号φを反転するインバータ81は2つの
MOSトランジスタ(内部回路は図示せず)で形成され
る。また、クロックドゲート回路は、インバータ81
と、4個のMOSトランジスタ82、83、84及び8
5で構成される。この場合、MOSトランジスタ82及
び85はクロック信号φがHの時共にONとなり、イン
バータ構成になっているMOSトランジスタ83及び8
4に電源が供給されるため、クロックドゲート回路はイ
ンバータ動作となる。逆に、クロック信号φがLの時、
MOSトランジスタ82及び85は共にOFFとなり、
インバータ構成になっているMOSトランジスタ83及
び84に電源が供給されないため、クロックドゲート回
路の出力はハイインピーダンスとなる。ここでインバー
タ構成されるMOSトランジスタは、82及び85もし
くは、82及び84もしくは、83及び85でも構成可
能である。いずれにしても、クロックドゲート回路は6
個のMOSトランジスタで形成することができ、非常に
簡単な構成となるので、ゲートアレイ化が容易で安価に
実現することができる。また、特性の製造上のばらつき
がアナログスイッチより少なく量産性が良い。さらに、
インバータ状態とハイインピーダンス状態との状態反転
が早く、高速のクロック信号φで駆動することができ
る。
【0027】図1にもどり、NAND回路6a及び6
b、クロックドゲート回路8a及び8b、インバータ回
路4aは第1発振部を構成し、コンデンサC1及び抵抗
R1で決定される時定数に応じて周波数f1の発振信号
を発生する。同様に、NAND回路6a及び6c、クロ
ックドゲート回路8c及び8d、インバータ回路4bは
第2発振部を構成し、コンデンサC2及び抵抗R2で決
定される時定数に応じて周波数f2の発振信号を発生す
る。また、NAND回路6d及び6e、クロックドゲー
ト回路8e、8g及び8f、インバータ回路4cは第3
発振部を構成し、コンデンサCR及び抵抗R3で決定さ
れる時定数に応じて固定の周波数f3の基準発振信号を
発生する。
【0028】なお、第3発振部のクロックドゲート回路
8e、8f及び8gのクロック信号入力端子は電源にプ
ルアップされているので、常時インバータ回路を構成し
ている。にもかかわらずクロックドゲート回路を使用し
てるのは、NAND回路6dの負荷容量を第1発振部及
び第2発振部におけるNAND回路6aの負荷容量と等
しくして、各発振部の特性の同一化を図るためである。
また、第1及び第2発振部において、初段のNAND回
路6aを共用しているのも同様の理由による。
【0029】また、第1の発振部及び第2の発振部の初
段NAND回路を共用とすることにより、各発振回路の
入力寄生容量を同一とすることが可能となり発振の誤差
を少なくする効果がある。
【0030】一方、NAND回路6f、6g及び6h、
インバータ回路4d並びにNOR回路7a及び7bのゲ
ート回路は、ゲートアレイ内のタイミングジェネレータ
(図示せず)からの制御信号であるパルス信号E0、E
1、E2及びE3をこの発振回路の制御端子に受けて、
第1、第2及び第3発振部の発振動作等の条件を定める
パルス信号E4ないしE8を生成する。なお、これらの
パルス信号の基準となる信号は、第3発振部から発生さ
れる周波数f3の基準発振信号である。
【0031】次に、図1の発振回路の動作について説明
する。図3はパルス信号E0〜E8のタイミングチャー
トである。また、表1はこの発振回路の制御端子に入力
されるパルス信号E0、E1、E2及びE3に対する発
振状態を示すものである。
【0032】
【表1】 パルス信号E0がL(ローレベル)の場合は、NAND
回路6a及びNAND回路6dがノンアクティブとな
り、他のパルス信号の状態にかかわらず全ての発振が停
止する(図3のT6の期間)。パルス信号E0がH(ハ
イレベル)の場合には、NAND回路6dがアクティブ
となるので第3発振部は発振状態となり、周波数f3の
基準発振信号が発生される(図3のT1〜T5の期
間)。パルス信号E0がHの場合で、かつ、パルス信号
E1がH、E2がL、E3がHの場合には、クロックド
ゲート回路8a及び8bのクロック信号φであるパルス
信号E5及びE7がともにHとなる。すなわち図3のT
2の期間には、第1発振部が発振状態となる。この期間
において、クロックドゲート回路8c及び8dはクロッ
ク信号φであるパルス信号E6及びE8がともにLとな
るので遮断状態となり、第2発振部は発振停止状態とな
る。
【0033】また、パルス信号E0がHの場合で、か
つ、パルス信号E1がH、E2がH、E3がLの場合に
は、クロックドゲート回路8c及び8dのクロック信号
φであるパルス信号E6及びE8がともにHとなる。す
なわち図3のT4の期間には、第2発振部が発振状態と
なる。この期間において、クロックドゲート回路8a及
び8bはクロック信号φであるパルス信号E5及びE7
がともにLとなるので遮断状態となり、第1発振部は発
振停止状態となる。
【0034】パルス信号E0がHの場合で、かつ、パル
ス信号E1がLの場合には、クロックドゲート回路8a
及び8cはクロック信号φであるE5及びE6がともに
Hとなるのでアクティブとなる。また、クロックドゲー
ト回路8b及び8dはクロック信号φであるE7及びE
8がともにLとなるので遮断状態となる。かかる条件の
場合、すなわち図3においてT1、T3及びT5の期間
には、コンデンサC1及びC2を接続している共通端子
は、クロックドゲート回路8b及び8dが遮断状態であ
るため、開放状態となる。また、コンデンサC1及びC
2のもう片方のそれぞれの端子は同電位となる。従っ
て、一方の発振部から他方の発振部に発振状態を切り換
える際に、図3のT1、T3又はT5の期間を設けるこ
とによりコンデンサC1及びC2に残存する電荷量を均
一にすることにより、発振動作の安定する時間のばらつ
きをなくすことが可能となる。
【0035】また、図3には示してないが、図1におい
て、パルス信号E0、E1、E2及びE3がHの場合、
パルス信号E4がHになり、それにつながるNAND回
路6aがアクティブであるにもかかわらず、クロックド
ゲート回路8a、8b、8c及び8dが遮断状態になり
前記NAND回路6aのもう片方の入力が開放状態にな
るため、この状態にならないように注意が必要である。
【0036】図4は本発明の発振回路の第2の実施例の
構成を示す回路図である。この実施例の特徴は、図1に
示す発振回路で第1発振部及び第2発振部に、発振周波
数を決定する外付けの抵抗R1及びR2がそれぞれ接続
されていたのを、一つの抵抗を共用して使用する点にあ
る。かかる構成により、2つの抵抗のばらつきによる第
1発振部及び第2発振部の発振周波数の誤差をさらに低
減することができる。
【0037】なお、他の構成並びに図3のタイミングチ
ャート及び表1については図1に示す第1の実施例の構
成と同一であるので、その説明は省略する。
【0038】このように、クロック信号によってインバ
ータ又はハイインピーダンス出力状態となるクロックド
ゲート回路を含む2つの発振部を備え、それぞれ静電容
量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発振信号を発
生する場合に、各発振部はそれぞれに与えられるクロッ
ク信号に応じて発振動作を停止又は開始するので、高精
度の電源を必要とせず、外部環境の変化に対しても変動
が少なく、かつ、安価な発振回路を実現できる。
【0039】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサの電荷量
を均一化する回路とを有することにより、発振動作を開
始する前にコンデンサに残存する電荷量を均一化するこ
とができるので、一方の発振部から他方の発振部に切り
換える際に、発振動作が迅速に安定するため、静電容量
の検出を高速に行うことが可能となる。
【0040】なお、上記実施例においては、静電容量検
出回路に適用した2つの発振部(基準発振部である第3
発振部を除く)の場合について記述したが、これに限る
ことなく、2以上のn個のポイントの圧力等を検出する
場合には、n個の発振部を設け、各ポイントの圧力等の
検出を順次行うときは、当該検出に係る発振部と基準発
振部のみを高速で切り換えつつ発振させることになる。
従って、かかる静電容量検出回路に適用するために、ク
ロックドゲート回路を使用した本発明の構成は、優れた
効果を発揮することとなる。
【0041】なお、発振回路を通常のマクロセル等で構
成する場合、あるいはゲートアレイの消費電流に余裕が
ある場合には、クロックドゲート回路でなくとも同様な
発振回路を構成することができる。
【0042】図5は本発明の発振回路の第3の実施例の
構成を示す回路図である。この実施例の特徴は、クロッ
クドゲート回路の代わりに、NAND回路とI/Oセル
であるトライステートバッファを使用した点にある。か
かる構成により、クロックドゲート回路の場合よりも消
費電流は増加するものの、容易にゲートアレイ化が可能
となるので、安価な発振回路を実現することができる。
図5において1は従来例と同様、検出部である。基準部
発振回路、NAND回路6bと6c、インバータ回路4
aと4bを除いた他の構成並びに図3のタイミングチャ
ート及び表1については図1に示す第1の実施例の構成
と同一であるので、その説明は省略する。
【0043】上記第1、第2及び第3の実施例において
は、検出部を構成する可変コンデンサと基準部を構成す
る固定コンデンサとを同一の環境下に設けたので、この
環境の変化、例えば検出する油圧の油の化学成分の変化
により、検出部のコンデンサの誘電率が変化した場合等
でも、基準部のコンデンサの誘電率も同じように変化す
るので、検出誤差を極力小さくすることが可能である。
すなわち図には示してないが、ゲートアレイ内には、基
準発振信号の周波数f3に基づいて各種パルス信号を発
生するタイミングジェネレータの他、図3に示すT2の
期間に周波数f1の発振信号をカウントアップし、T4
の期間に周波数f2の発振信号をカウントダウンするア
ップダウンカウンタを有している。
【0044】いま、誘電率の変化に伴い検出部のコンデ
ンサC1及びC2の静電容量が30%増加したとする。
この場合には、第1及び第2発振部からの発振信号の周
波数f1及びf2が低下するので、アップダウンカウン
タがT2及びT4の期間にカウントする数が30%減少
することになる。しかしこの場合には、基準部のコンデ
ンサCRの静電容量も同じく30%増加することにな
り、第3発振部からの基準となる発振信号の周波数f3
が低下するので、T2及びT4の期間も30%長くな
り、誘電率の変化に伴う検出誤差を吸収することができ
る。
【0045】また、上記実施例では外部から受ける作用
を静電容量の変化として検出するようにしたが、これに
限ることなく、外部作用により帰還抵抗の変化として検
出する構成とすることも可能である。すなわち、本発明
の発振回路は外部から受ける作用のアナログ量を直接周
波数の変化に変換する回路に広く適用できることはもち
ろんである。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、クロック信号によってインバータ又はハイインピー
ダンス出力状態となるクロックドゲート回路を含みそれ
ぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される周波数の発
振信号を生成する複数系統の発振部と、制御信号に応じ
てクロック信号を生成するゲート回路とを備え、各発振
部はそれぞれに与えられるクロック信号に応じて発振動
作を停止又は開始することにより、高精度の電源を必要
とせず、外部環境の変化に対しても変動が少なく、か
つ、安価な発振回路を実現する効果がある。
【0047】また、それぞれ静電容量及び抵抗値に応じ
て決定される周波数の発振信号を発生する発振部と、ク
ロック信号に応じて静電容量に係るコンデンサに残存す
る電荷量を均一にする回路とを有することにより、複数
の発振部の高速の切り換え動作が可能となるので、静電
容量検出回路等に適用した場合には、検出速度を高速に
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発振回路の第1の実施例の回路図
である。
【図2】CMOS半導体素子で構成されるクロックドゲ
ート回路を示す図である。
【図3】パルス信号E0〜E8のタイミングチャートで
ある。
【図4】本発明の発振回路の第2の実施例の構成を示す
回路図である。
【図5】本発明の発振回路の第3の実施例の構成を示す
回路図である。
【図6】従来のシュミット発振回路の回路図である。
【図7】従来のアナログスイッチを使用した発振回路の
構成を示す回路図である。
【図8】図7の構成の変形例としての発振回路の回路図
である。
【図9】シュミット発振回路において発生する出力周波
数の折れを示す図である。
【符号の説明】1 検出部 2a,2b シュミット入力インバータ回路 3a,3b アナログスイッチ 4a〜4f,81 インバータ回路5a〜5d トライステートバッファ回路 6a〜6h,8a′〜8d′ NAND回路 7a,7b NOR回路 8a〜8g,86 クロックドゲート回路82,83 Pch MOSトランジスタ 84,85 Nch MOSトランジスタ C1,C2 可変コンデンサ CR 固定コンデンサ R1〜R3 抵抗ctrl,ctrl1,ctrl2 制御信号 E0〜E8 パルス信号 f1〜f3,f1′,f2′ 周波数 φ クロック信号 A 入力信号 Y 出力信号 T1〜T6 制御期間
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図5】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック信号によってインバータ又はハ
    イインピーダンス出力状態となるクロックドゲート回路
    を含みそれぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決定される
    周波数の発振信号を発生する複数系統の発振部と、与え
    られる制御信号に応じて前記クロック信号を生成するゲ
    ート回路とを備え、各発振部はそれぞれに与えられるク
    ロック信号に応じて発振動作を停止又は開始することを
    特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 それぞれ静電容量及び抵抗値に応じて決
    定される周波数の発振信号を発生する発振部と、所定の
    制御信号に応じて前記静電容量に係るコンデンサに残存
    する電荷量を均一にする回路とを有することを特徴とす
    る発振回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、各発振部は前記クロ
    ック信号に応じて前記静電容量に係るコンデンサに残存
    する電荷量を均一にする回路を有することを特徴とする
    発振回路。
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