JPH0770952A - 糸のインクジェット染色法 - Google Patents

糸のインクジェット染色法

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JPH0770952A
JPH0770952A JP5228337A JP22833793A JPH0770952A JP H0770952 A JPH0770952 A JP H0770952A JP 5228337 A JP5228337 A JP 5228337A JP 22833793 A JP22833793 A JP 22833793A JP H0770952 A JPH0770952 A JP H0770952A
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JP
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yarn
ink
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jet
heads
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JP5228337A
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Yoshihiro Kanetani
義博 金谷
Takeshi Tomizawa
健 富沢
Yukio Hirosaki
幸雄 広崎
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Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
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    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B11/00Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing
    • D06B11/002Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of moving yarns
    • D06B11/0023Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of moving yarns by spraying or pouring
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B11/00Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing
    • D06B11/002Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of moving yarns
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、布帛に感性豊かで繊細な企
画通りの模様、図柄を付与するため、糸に対して計画的
に設計された求める所定の場所に求める所定の着色を施
し得るミクロ的な染色方法を提供するものである。 【構成】 連続的に走行する糸の周りを、糸と垂直に複
数の分割ヘッドで囲み、該分割ヘッドの噴射ノズルを通
じてインクジェット印写する糸のインクジェット染色
法。 【効果】 糸単位でミクロ的な繊細な模様、色彩の設計
的な付与が可能である。糸に対して計画的に求める所定
の場所に求める所定の着色を施し得るので、感性をマッ
チングした独特の視覚的効果を持ち且つ繊細な模様、色
彩を有する布帛を設計的に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新しい感性を表現し得
る布帛を造るために、ミクロ的に糸単位で糸の求める所
定の位置に求める所定の着色、色相でもって規則的な着
色を施すことができるインクジェット染色法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、年齢を問わず、若年層はいうまで
もなく老年に至るまで、個性を極力表現しようとする傾
向が、益々強まってきている。然して繊維業界でも、こ
のような個性ある主張に対応すべく、次々と新しい衣料
材の開発が試みられており、その結果、昨今は独自の個
性を表現するため機能性はもとより新しい感性をもつ素
材が、市場に登場している。
【0003】その具体的例として、新原糸、例えば各種
複合繊維の開発とその実用化、編織技術の高度化による
特殊柄出し、風合いの表現化、そして最終衣料材として
仕上げるための捺染をふくめた染色仕上げ加工技術の高
度化等が上げられる。
【0004】中でも、染色仕上げ加工技術は、模様、色
彩を左右し直接視覚に訴えるものであることから感性を
表現するには極めて重要である。そして、より敏感に感
性を表現すべく多様な模様、色彩を付与するためには、
よりきめ細かく染色することが必要である。
【0005】その意味ではいわゆるスペースダイングと
称される染色法(例えば実公平4−10227号公報参
照)が開発されてきている。これは、糸単位で染色され
る方法であるため、この糸を使用して編織された布帛は
比較的細かな色調の表現が可能であり、後染品とは異な
る模様、色彩を有する布帛を提供してくれる有効な手段
である。
【0006】スペースダイングは、(1)カセ糸状
(2)ワープ状(3)ニット状(4)チーズ状のままで
部分的に異色に染めあげ、一旦染め上げた後、糸の段階
にまで解きほぐすと、糸の長さ方向に一連の着色が施さ
れた状態になることに注目した技術である。
【0007】このスペースダイングによる糸を使って編
物や織物にすると、着色されている部分と着色されない
部分、或いは異なった色に着色された各々部分同志が、
それぞれ錯綜しながら交差組織となるので、予期しない
ランダムな霜降り模様、色彩になり、特殊な視覚的効果
を発現する。この予期しない模様、色彩になるところが
スペースダイングによる糸を使った面白さである。
【0008】しかし、この染色法による糸を使って得た
編物や織物等の布帛は、予期し得ない模様、色彩をもっ
たものとなるが、あくまでもそれは結果的に偶然得られ
たものに過ぎない。何故なら、布帛に使われている糸そ
のものがスペースダイングによるものであって、編物或
いは織物の組織の単位に十分合致できるだけの極めて細
かで正確な着色を施された染色糸とはいえないからであ
る。
【0009】従って、このような方法によっては、前述
のごとき新しい個性の主張に対応するために、当初から
布帛の模様、色彩等のデザインを企画し、これを正確に
表現すべく糸単位で染色を設計して、予定した企画通り
の布帛にするようなことは到底できなかった。
【0010】これがデザインを企画するという観点から
見た場合の大きな欠点であった。即ち、新感性の衣料素
材としての布帛の模様、色彩を予めデザインし企画し、
これに基づいて糸の求める所定の位置に求める所定の色
相を設計通りに規則的に施す技術は未だかって存在して
いなかったのである。
【0011】このように、新しい感性を、計画的に表現
するために必要となる糸の染色法については、今までの
ようなスペースダイング程度の従来技術では不可能であ
り、未だ市場が、求めている新しい感性を表現できる満
足した染色技術はないのが実情であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
の解決を意図したものであり、極めて画期的なものであ
る。即ち本発明の目的は、布帛に感性豊かで繊細な企画
通りの模様、図柄を付与するため、糸に対して計画的に
設計された求める所定の場所に求める所定の着色を施し
得るミクロ的な染色方法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、走行する糸単位の状態でそれに対応する噴射ノ
ズルを設け、その配置をある配列にした時、糸のミクロ
的染色が可能となることを見出した。
【0014】そして更に、糸の素材、太さ及び形状によ
っては、インクジェット印写直前に該糸を偏平形状、い
わゆる、楕円形状またはこれに類似した形状とし、その
後直ちにインクジェット印写を行う方が、より糸の染色
を確実にするため効果的であることもわかった。
【0015】即ち、本発明は連続的に走行する糸の周り
を、糸と垂直に複数の分割ヘッドで囲み、該分割ヘッド
の噴射ノズルを通じてインクジェット印写する糸のイン
クジェット染色法に存する。
【0016】また、連続的に走行する糸に沿って複数の
場所にて、糸と垂直に分割ヘッドで囲み、該分割ヘッド
の噴射ノズルを通じてインクジェット印写する糸のイン
クジェット染色法に存する。
【0017】更にまた、連続的に走行する糸に沿って複
数の場所にて、糸と垂直に複数の分割ヘッドで囲み、該
分割ヘッドの噴射ノズルを通じてインクジェット印写す
る糸のインクジェット染色法に存する。
【0018】更にまた、各分割ヘッドが独立して糸の周
りを回動自在になっている糸のインクジェット染色法に
存する。
【0019】更にまた、走行する糸に対し前もって偏平
形状付与工程を設ける糸のインクジェット染色法に存す
る。
【0020】更にまた、偏平形状付与工程がローラを用
いた押圧力による糸のインクジェット染色法に存する。
【0021】更にまた、ローラを加熱可能とした糸のイ
ンクジェット染色法に存する。
【0022】本発明の特徴は、編物或いは織物の組織の
単位に十分合致できるだけの極めて細かで正確な着色を
施すことのできる染色であって、その本質は、直接糸単
位で、糸の求める所定の場所に求める所定の色相を設計
通りに着色するミクロ的染色であり、該設計通りとは、
計画された布帛の模様、色彩を得るがための設計であ
る。
【0023】糸を染めるのは具体的に各噴射ノズルから
染料インクを噴射させることで行っているのであるが、
その噴射ノズルの回動制御及び各噴射ノズルからの染料
インクの噴射制御は、コンピュータのメモリー部に予め
入力された糸の設計通りの染色情報に基づいて行われ
る。
【0024】織物においては、経糸及び緯糸の位置関係
が規定されていることにより、予め糸の配設される状態
が読み取れるため、織り組織と色の配置を計画的にしか
も定量的に捕らえることができ、それを基に設計通りに
染色された糸を織り込んで布帛とした場合、織物として
従来得られなかった独特の視覚的効果を持つ模様、色彩
が設計通り付与できる。
【0025】同様に編物においても、経編みでも緯編み
でも糸のループ長及びウェール等の位置関係が規定され
るため、編み組織と色の配置を計画的にしかも定量的に
捕らえることができ、それを基に設計通りに染色された
糸を編み込んで布帛とした場合、編物として従来得られ
なかった独特の視覚的効果を持つ模様、色彩が設計通り
付与が可能である。
【0026】本発明のもう一つの特徴は、糸に対する染
色効果をより高めるため糸を偏平状に変形させるための
偏平形状付与工程を加えることも行っていることであ
る。その理由を簡単に述べると、緯編に使用される太番
手の糸、糸を撚りあわせた双糸、特殊糸例えばスラブヤ
ーンやネップヤーン等においては、染料インクが表層部
のみに染着し中心部まで十分行き渡らないことが多く、
濃色の染色が鮮やかに決まらない。
【0027】これは、糸に対して染料インクの吐出力が
十分ではないからであるが、自ずと噴射ノズルの噴射力
には、設備面、品質への影響、及び生産性の面等から物
理的限界があり、吐出力にも当然限界がでる。したがっ
て、本発明では糸を偏平状にすることによって糸の表面
から中心部までの距離をできるだけ縮めて、その直接印
写された表面と中心部とで、染料インクの付与量に大き
な差が生じないようにしたのである。
【0028】偏平形状付与工程は糸に圧力を加えること
で偏平形状を与えているが、最適の圧力は糸の材質、太
さ、形状等により異なることから、偏平形状付与工程の
圧力を調整可能とすることで如何なる糸にも対応できる
ようにしている。
【0029】本発明でいう糸とは、一本〜数百本を集束
したフイラメント集合体、同じくこれを撚糸処理或い
は、加工糸処理したフイラメント糸、ステープルよりな
る紡績糸、及びこれらを集束したステープル集合糸、更
に上記フイラメント、ステープルをミックスした糸等を
言う。尚、インクジェット印写とは糸に対して染料イン
クが噴射されることにより、糸が所定の色相に染められ
ることをいう。
【0030】
【作用】
(偏平形状付与工程を有しない場合)糸はフイードロー
ラによりインクジェット印写工程Zに送られてくる。
【0031】先ず第1のインクジェット噴射工程Z1に
おいて、各分割ヘッドの噴射ノズルから染料インクが噴
射され、糸の周面を区分した領域で噴射口毎の着色が設
計通りなされて染色される。次に第1のインクジェット
噴射工程Z1を終えた糸は第2のインクジェット噴射工
程Z2に送られる。
【0032】そして第2のインクジェット噴射工程Z2
においても、各分割ヘッドの噴射ノズルから染料インク
が噴射され、糸の周面を区分した領域でノズル毎の着色
が設計通りなされて染色される。
【0033】(偏平形状付与工程を有する場合)フイー
ドローラより出た糸は、最初に先ず偏平形状付与工程Z
0に送られる。ここで糸は、偏平付与のため強い押圧力
を受けて偏平形状に変形させられる。偏平形状付与工程
Z0を出た糸は、次にインクジェット印写工程Zに送ら
れてくる。
【0034】先に第1のインクジェット噴射工程Z1に
おいて分割ヘッドの噴射ノズルから染料インクが噴射さ
れ、糸の周面を区分した領域でノズル毎の着色が設計通
りなされて染色される。
【0035】次に第1のインクジェット噴射工程Z1を
終えた糸は第2のインクジェット噴射工程Z2に送られ
る。
【0036】そして第2のインクジェット噴射工程Z2
においても、分割ヘッドの噴射ノズルから染料インクが
噴射され、糸の周面を区分した領域でノズル毎の着色が
設計通りなされて染色される。
【0037】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を用いて更に説
明する。
【0038】図1は本発明の第1の実施例を模式的に示
した図である。フィードローラQ1,Q2はインクジェ
ット染色用に前処理された糸を前方に送りインクジェッ
ト印写工程Zに送り込むものである。インクジェット印
写工程Zは糸の走行方向に沿った2つのインクジェット
噴射工程Z1,Z2よりなりたっている。
【0039】先ず最初に第1のインクジェット噴射工程
Z1が用意されており、この工程にフィードローラQ
1,Q2により送り出されてきた糸Yは、ここで第1番
目の印写が行われる。第1の噴射工程Z1には糸の周り
を囲むように3つの分割ヘッドT1,T2,T3が設置
されている。
【0040】そしてこれらの分割ヘッドには,内部にそ
れと同軸にそれぞれ一個ずつの染料インクを噴射する噴
射ノズルNZ1,NZ2,NZ3が、それぞれ設けられ
ている。分割ヘッドT1,T2,T3は、糸に向かって
垂直に各々配置角度θをなして配置され(当然、噴射ノ
ズルNZ1,NZ2,NZ3も同様に配置角度θをなし
て配置される)、その基本配置を基準として、糸を中心
にその周りをそれぞれ独立に回動自在となっている。
【0041】分割ヘッドには、図示しないが、噴射ノズ
ルに染料インクを供給する供給回路と染料インクを噴射
ノズルから噴射させるための電磁弁(例えば、ピエゾ素
子等よりなる)と同期するいわば開閉弁が備わってお
り、電磁弁はコンピュータの出力部からの指令信号によ
り制御される。
【0042】噴射機能を有する分割ヘッドの噴射ノズル
からは、染料インクが糸に向かって噴射され、糸はその
周囲を区分した領域で設計通りの色に印写される。ヘッ
ドの回動制御及び各噴射ノズルからの染料インクの噴射
制御は、コンピュータのメモリー部に、設計された糸の
着色条件(例えば,噴射時間、噴射させる弁の選択等)
を前もって入力させて記憶させておき、この記憶情報に
基づいて行われる。
【0043】したがって、以下述べる分割ヘッドの回動
及び噴射ノズルからの染料インクの噴射は、ことわりは
ないものの、あくまでコンピュータ制御によりなされ
る。しかし、コンピュータによる分割ヘッドの回動制御
方法及び各噴射ノズルからの染料インクの噴射制御方法
そのものは、発明の本質でないので、これ以上詳しくは
述べない。
【0044】今、3つの噴射ノズルNZ1,NZ2,N
Z3により、異なった染料インクを連続的に噴射すれ
ば、糸の周囲を糸の軸方向に区分した領域で3色の色に
着色された部分Aを付与することができる(図4)。
【0045】ここで噴射ノズルNZ1と噴射ノズルNZ
3を閉じ、噴射ノズルNZ2のみ開いて染料インクを連
続的に噴射すれば、糸の軸方向に区分した領域で1色の
色に着色された部分Bを付与することができる(図
5)。
【0046】ところで、通常糸は一定のスピードで走行
しているので、噴射時間を選択することにより、糸方向
にある距離だけの着色部分を作ることができる。例え
ば、3つの噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3により、
異なった染料インクを断続的に噴射すれば、糸の周囲を
糸の軸方向に区分した領域で、且つ糸の軸方向に垂直な
方向に区分した領域で、それぞれ3色の色が断続的に着
色された部分Cを付与することができる(図6)。
【0047】また例えば、噴射ノズルNZ1と噴射ノズ
ルNZ3を閉じ、噴射ノズルNZ2のみ開いて染料イン
クを断続的に噴射すれば、糸の軸方向に区分した領域で
1色の色が断続的に着色された部分Dを付与することが
できる(図7)。
【0048】一方、分割ヘッドは、糸を中心としてその
周りを回動可能となっていることから、走行糸に対して
噴射ノズルをある角度回動させて、3つの噴射ノズルN
Z1,NZ2,NZ3から、各々異なった染料インクを
噴射すれば、糸の周面を軸方向に螺旋状に区分した領域
で3色の螺旋状の着色された部分Eを付与することがで
きる(図8)。
【0049】この場合に、染料インクを断続的に噴射す
れば、糸の周面を軸方向に螺旋状に区分した領域で、3
色の断続された螺旋状の着色された部分Fを付与するこ
とができる(図9)。
【0050】また、分割ヘッドT2を固定し、他の2つ
のヘッドT1,T3を走行する糸の周りに周期的にある
角度往復回動させ、噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3
から異なった染料インクを噴射すれば、糸の周囲を糸方
向に区分した領域で、1本が真っ直な直線部Gで、それ
を挟む他の2本が波状の曲線部Hである模様を付与する
ことができる(図10)。
【0051】また、噴射ノズルNZ2を閉じ、分割ヘッ
ドT1,T3を互いに接離自在に周期的にある角度往復
回動させて、噴射ノズルNZ1,NZ3から異なった染
料インクを噴射すれば、糸の周囲を糸方向に区分した領
域で、糸の周囲に2色の対称的な波状の部分Iを付与す
ることも可能である(図11)。
【0052】この場合、染料インクを断続的に噴射する
と、糸の周囲に2色の対称的な断続された波状の部分J
が付与される。(図12)
【0053】糸の周りの設けることのできる分割ヘッド
の数は、自ずと物理的に限界があるものの、分割ヘッド
即ち噴射ノズルの数を増やせば増やすほど、より多色の
部分的な着色領域が得られることは明らかである。
【0054】3つの噴射ノズルの配置角度θを大きくす
ることにより、糸の軸方向に区分した領域での着色部分
の間隔をより大きくとることもできる。逆に、3つの噴
射ノズルの配置角度θを小さくすることにより、糸の軸
方向に区分した領域での着色部分の間隔をより小さくと
ることもできる。
【0055】第1のインクジェット噴射工程Z1を経た
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られる。
【0056】第2の噴射工程には第1のインクジェット
噴射工程と同じく、糸の周りを囲むように3つの分割ヘ
ッドt1,t2,t3が設置されている。そして、これ
らの分割ヘッドの中には,それと同軸に噴射ノズルnz
1,nz2,nz3がそれぞれ設けられている。
【0057】分割ヘッドt1,t2,t3は、糸に向か
って各々配置角度θをなして配置され(当然、噴射ノズ
ルnz1,nz2,nz3も同様のこと)、その基本配
置を基準として、糸を中心にその周りをそれぞれ独立に
回動自在となっていることは、第1の分割ヘッドT1,
T2,T3と同じである。
【0058】走行する糸に対して、染料インクが各分割
ヘッドの噴射ノズルnz1,nz2,nz3から糸に向
かって噴射され、噴射された染料インクは糸の周囲を規
則的に区分した領域で糸を設計通りの色に印写する。
【0059】第2のインクジェット噴射工程における分
割ヘッドt1,t2,t3を、第1のインクジェット噴
射工程における分割ヘッドT1,T2,T3と同じ位相
に配置することにより、噴射ノズルNZ1,NZ2,N
Z3と噴射ノズルnz1,nz2,nz3との各々が一
直線に並んで糸方向に沿って2段になり、第1の噴射ノ
ズルNZ1,NZ2,NZ3で着色した領域に再度第2
の噴射ノズルnz1,nz2,nz3で違った色を重ね
て着色することができることから、両色の混合色の付与
が可能である。
【0060】第2の噴射工程に加え第3の噴射工程を加
えることにより、今度は分割ヘッド即ち噴射ノズルが3
段になって3色の混合色を施すことができ、噴射工程を
増やすことにより、より多くの色の選択が可能となるこ
とが理解される。
【0061】また、第2の噴射工程における分割ヘッド
t1,t2,t3の位相を、第1の噴射工程Z1の分割
ヘッドT1,T2,T3の位相とズラした位相に配置す
ることにより、噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3と噴
射ノズルnz1,nz2,nz3との各々がズレて糸方
向に沿って2段になり、糸の周囲をより細かく区分した
領域でより多くの色に印写することができる。
【0062】例えば、具体的にいえば、第1の噴射工程
の各分割ヘッドT1,T2,T3の位相と、第2の噴射
工程の各分割ヘッドt1,t2,t3の位相を、均等に
1/2θズラして配置することによって、1/2・θの
配置角度で各々全噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3,
nz1,nz2,nz3が配置されることになり、各噴
射ノズルから異なった色を噴射させて、糸の周囲を区分
した領域で計6色の色合いが出せるものである。
【0063】インクジェット印写工程Zを済ませた染色
糸は、インクジェット印写後に通常なされる処理である
スチーミングによる熱固着工程に送られて、熱固着がな
され、その後洗浄が行われる。
【0064】図2は本発明の第2の実施例を模式的に示
した図である。フィードローラQ1,Q2を出た後、イ
ンクジェット印写工程Zの前に偏平形状付与工程Z0を
加えたものである。
【0065】偏平形状付与工程とは、糸を偏平形状、例
えば楕円形、長円形、及びこれらに類する形に変形させ
ることであり、ここでは偏平付与ローラP1、P2によ
り押圧力を与えることに偏平化が行われる。
【0066】尚、糸の材質よっては偏平付与ローラP
1、P2を加熱することが、偏平形状を付与する上で効
率的なので、必要な糸に対しては該ローラの加熱が行わ
れる。更に付言しておくと、偏平形状を付与する前に、
例えば水溶性糊剤等を糸に付着させておくことにより偏
平形状が一層効果的になされることが、発明者等の実験
からわかっている。
【0067】偏平付与ローラP1、P2より送り出され
てきた糸Yが、偏平付与工程Z0に入ると、偏平付与ロ
ーラP1、P2が糸を両側より押圧することにより圧力
をかけて潰す。
【0068】図3は偏平付与工程を出た直後の走行糸の
X−X断面即ち偏平糸の断面を模式的に示すもので、点
線は偏平付与工程を通る前の走行糸の断面、また実線は
偏平付与工程を通った後の走行糸の断面を現している。
【0069】潰されて偏平形状になった偏平糸yに対
し、図1の実施例の時と同様に第1のインクジェット噴
射工程Z1で各噴射ノズルNZ1,NZ2,NZ3から
染料インクが糸に向かって噴射される。
【0070】噴射された染料インクは、糸を糸の周囲を
区分した領域で設計通りの所定の色に印写する。この
時、糸は楕円等の偏平形状になっているため図3に示す
如く半径r2は偏平形状を付与される前の半径r1より
小さくなり、糸の中心までの距離がいわば短縮された状
態となる。そのため染料インクが糸の中心部まで十分浸
透可能となり、染め具合が実に鮮やかになるのである。
【0071】第1のインクジェット噴射工程Z1を経た
糸は、矢印方向に進み、次にその後方に位置する第2の
インクジェット噴射工程Z2に送られるが、その詳細は
図1の説明で述べた通りである。
【0072】糸は偏平付与ローラP1、P2の圧力によ
り変形させらた後は、偏平形状を維持するが、第1のイ
ンクジェット噴射工程Z1と第2のインクジェット噴射
工程Z2とを通過して、いわゆるインクジェット印写工
程Zを終了すると、やがて糸の形状は回復力により徐々
に元の形に落ち着いていく。更にインクジェット印写後
に通常行われる後処理、例えば湿熱処理等により、糸形
状は完全に回復する。
【0073】最後に興味ある事項をここで付言してお
く。そもそも本発明により、今までに達成できなかった
糸単位の細かい染色が可能となったのであるが、糸に細
かく微細な染色ができることにより、意外にも面白いメ
リットを生む結果になった。
【0074】つまり、染色された領域は、染色されない
領域に較べて、いわゆる熱吸収性が異なっているので、
一本の糸が幾つかの温度勾配の異なった領域を同時に持
つのである。したがって、温度勾配の異なった部分を持
った糸に対し、適切な熱処理条件で熱処理を施すことに
より、糸に熱収縮差を生ぜしめてクリンプを付与でき
る。そして着色部及び熱処理条件の選択により、クリン
プの強弱や形状を変化させることができ、これが本発明
の染色法によって計画的に可能となる。このように本発
明は糸単位で染色と同時にクリンプ形状を付与できる極
めて有用な利点を合わせて持つものである。
【0075】以上本発明を述べてきたが、この発明は実
施例にのみ限定されるものではなく、その本質から逸脱
しない範囲で、他のいろいろな変形例が可能なことはい
うまでもない。
【0076】例えば、各インクジェット噴射工程の分割
ヘッドの数は3個とは限らず、一個でも良く、糸の回り
に物理的に配置される限り幾つも設けることが可能であ
り、数の大小は関係がない。また分割ヘッドの配置00
0即ち噴射ノズルの配置角度θは、一律ではなく、θ同
志が一つ一つ異なっていてもよい。そして、各インクジ
ェット噴射工程を幾つも設けること、即ち噴射ノズルを
糸の走行方向に何段も設けることも当然可能である。更
にまた、分割ヘッドを糸に対して垂直としたが、多少の
傾斜度合いの違いは問題ではない。
【0077】
【効果】糸単位でミクロ的な繊細な模様、色彩の設計的
な付与が可能である。糸に対して計画的に求める所定の
場所に求める所定の着色を施し得るので、感性をマッチ
ングした独特の視覚的効果を持ち且つ繊細な模様、色彩
を有する布帛を設計的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット染色法の印写工程を示す模式図
である。
【図2】偏平形状付与工程を有するインクジェット染色
法の印写工程を示す模式図である。
【図3】偏平糸の断面図である。
【図4】糸の軸方向に区分した領域で規則的に3色の色
に着色された糸を模式的に示した図である。
【図5】糸の軸方向に区分した領域で1色の色に着色さ
れた染色糸を模式的に示した図である。
【図6】糸の周囲を糸の軸方向に区分した領域で且つ糸
の軸方向に垂直な方向に区分した領域で、それぞれ3色
の色が断続的に着色された染色糸を模式的に示した図で
ある。
【図7】1本が直線部で、それを挟む他の2本が波状の
色違いの曲線部である模様を付与された染色糸を模式的
に示した図である。
【図8】3色の螺旋状の着色部分を付与された染色糸を
模式的に示した図である。
【図9】3色の螺旋状の着色部分を付与された染色糸を
模式的に示した図である。
【図10】1本が真っ直な直線部で、それを挟む他の2
本が波状の曲線部である模様を付与された染色糸を模式
的に示した図である。
【図11】2色の対照的な波状の着色部分を付与された
染色糸を、模式的に示した図である。
【図12】2色の対称的な波状の断続した着色部分を付
与された染色糸を模式的に示した図である。
【符号の説明】
A 3色の色に着色された部分 B 1色の色に着色された部分 C 3色の色に断続的に着色された部分 D 1色の色に断続的に着色された部分 E 3色の螺旋状の着色された部分 F 3色の断続された螺旋状の着色された部分 G 直線部 H 波状の曲線部 I 対称的な波状の部分 J 断続された対称的な波状の部分 P1,P2 偏平付与ローラ T1,T2,T3 分割ヘッド t1,t2,t3 分割ヘッド NZ1,NZ2,NZ3 噴射ノズル nz1,nz2,nz3 噴射ノズル Q1,R2 フイードローラ Y 糸 y 偏平糸 Z インクジェット印写工程 Z0 偏平形状付与工程 Z1 第1のインクジェット噴射工程 Z2 第2のインクジェット噴射工程

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に走行する糸の周りを、糸と垂直に
    複数の分割ヘッドで囲み、該分割ヘッドの噴射ノズルを
    通じてインクジェット印写することを特徴とする糸のイ
    ンクジェット染色法。
  2. 【請求項2】連続的に走行する糸に沿って複数の場所に
    て、糸と垂直に分割ヘッドで囲み、該分割ヘッドの噴射
    ノズルを通じてインクジェット印写することを特徴とす
    る糸のインクジェット染色法。
  3. 【請求項3】連続的に走行する糸に沿って複数の場所に
    て、糸と垂直に複数の分割ヘッドで囲み、該分割ヘッド
    の噴射ノズルを通じてインクジェット印写することを特
    徴とする糸のインクジェット染色法。
  4. 【請求項4】各分割ヘッドが独立して糸の周りを回動自
    在になっていることを特徴とする請求項1、2、又は3
    記載の糸のインクジェット染色法。
  5. 【請求項5】走行する糸に対し前もって偏平形状付与工
    程を設けることを特徴とする請求項1、2、3又は4記
    載の糸のインクジェット染色法。
  6. 【請求項6】偏平形状付与工程がローラを用いた押圧力
    によることを特徴とする請求項5記載の糸のインクジェ
    ット染色法。
  7. 【請求項7】ローラを加熱可能としたことを特徴とする
    請求項6記載の糸のインクジェット染色法。
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