JPH07715U - 成形型 - Google Patents

成形型

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JPH07715U
JPH07715U JP3004093U JP3004093U JPH07715U JP H07715 U JPH07715 U JP H07715U JP 3004093 U JP3004093 U JP 3004093U JP 3004093 U JP3004093 U JP 3004093U JP H07715 U JPH07715 U JP H07715U
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JP
Japan
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ring
mold
die
movable
upper mold
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JP3004093U
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Inventor
和気久
長瀬健児
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形時の生地漏れを防止できる成形型を提供
する。 【構成】 上型1、中型4、下型5でキャビティ11を
形成する。キャビティ11内に第1リング9と第2リン
グ10とを配置する。上型1はポット12と注入孔6と
を有する。ポット12にピストン8を挿通する。上型1
を、第1リング9と第2リング10との対向面間で分割
可能な上型本体2と可動型3とで形成する。上型本体2
と可動型3との間に弾性部材7を設ける。型締めする
と、生地圧により、上型本体2が第1リング9を、また
可動型3が第2リング10をそれぞれ押圧する。上型本
体2と可動型3とは独立して動作するので、各リング
9、10のバラツキを吸収し、第1リング9と第2リン
グ10との間の空所が密閉される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は成形型に関し、特に、ゴム状弾性材をリング部材と一体に成形する ことで、例えばトーショナルダンパ等のような製品が得られるようになっている 成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
従来、この種の成形型として、図6に示すようなものが知られている。 すなわち、図6に示す成形型は、協働して環状のキャビティ51を形成する上 型41、中型44、下型45と、上型41に設けられるピストン48とを具えた ものである。上型41は、上方に開口して生地が載置可能なポット52と、ポッ ト52内の生地をキャビティ51に導く注入孔46とを有し、ポット52に、ピ ストン48が上下動自在に挿通される。キャビティ51内に第1リング49と第 2リング50とが同心に配置されたのち型締めされると、生地が第1リング49 と第2リング50との間に介在した状態で成形されるようになっている。
【0003】 図6において、上型41、中型44、下型45は、互いに組み合わせることに より、各型41、44、45間に環状のキャビティ51が形成されるようにして ある。ここでは、キャビティ51内に、一体成形される第1リング49と第2リ ング50とが同心状に配置可能となっている。そして、その状態で各型41、4 4、45を組み合わせた際(型閉め時)には、第1リング49および第2リング 50の一方の端面は上型41に、また、他方の端面は下型45にそれぞれ当接す るようにしてある。
【0004】 この場合、下型45の中央部には、第2リング50が被嵌可能であるとともに 、その第2リング50の長さと同一かそれよりも短い高さである円柱状の凸部4 5aが形成されてある。これにより、成形部品である第2リング50は、下型4 5の凸部45aに被嵌することで、キャビティ51内の所定位置に位置決めされ ることとなる。
【0005】 また、中型44は、下型45の凸部45aの外径よりも大きな内径を有して第 1リング49を嵌入可能であるとともに、その第1リング49の長さと同一かそ れよりも短い高さの環状をなしている。これにより、成形部品である第1リング 49は、中型44に嵌入することでキャビティ51内の所定位置に位置決めされ ることとなる。
【0006】 このため、第1リング49と第2リング50とは、位置決めがされることによ り、対向面間が所定間隔で離間した状態で、第1リング49は外側に、また第2 リング50は内側にそれぞれ同心に配置され、キャビティ51内に収められるこ ととなる。
【0007】 上型41には、ポット52と注入孔46とが形成される。ポット52は、上型 41の中央部で上方に開口するように形成されるもので、このポット52の底面 にゴム状弾性材よりなる未加硫状態の生地が載置されるようにしてある。注入孔 46は、ポット52の底面に複数が等配に開口して当該ポット52を下方に導通 させるもので、この注入孔46によって、ポット52に載置された生地が、キャ ビティ51に配置された第1リング49と第2リング50との間に形成される環 状空所内に導かれるようにしてある。
【0008】 この上型41には、そのポット52に上下動自在に挿通されるピストン48が 設けられる。そして、型閉めをしたのちに、図示しないプレス機のラム圧を作用 させると、ピストン48が下動してポット52内の生地に圧力を加えるようにし ている。
【0009】 この成形型は、上記のように構成したことにより、キャビティ51内の所定の 位置に第1リング49と第2リング50とを載置した上で各型41、44、45 を組み合わせ、こののち型締めを行うことにより、第1リング49と第2リング 50とがゴム状弾性体と一体に成形されるようになっている。
【0010】 まず、下型45と中型44とを合致し、下型45の凸部45aに第2リング5 0を被嵌するとともに、中型44の内側に第1リング49を嵌入することで、第 1リング49および第2リング50を所定の位置に配置する。その上で、上型4 1を中型44および下型45と組み合わせて型閉めをすることにより、第1リン グ49および第2リング50が、互いに所定間隔で離間した状態で上型41と下 型45とで挟持される。
【0011】 次いで、上型41のポット52に生地を載置し、図示しないプレス機で型締め を行うと、ピストン48がポット52内の生地を押圧するようになる。すると、 ポット52内の生地は、ピストン48の押圧力によって、注入孔46を介してキ ャビティ51に導かれ、第1リング49と第2リング50との間の環状空所に生 地が充填されることとなる。
【0012】 そして、生地は、その状態でキャビティ51内で加硫がなされ、これにより、 生地が第1リング49および第2リング50と一体となって成形される。この結 果、第1リング49と第2リング50との間にゴム状弾性体が介在した状態で、 全体として環状をなした成形品が得られるようになっている。
【0013】 しかしながら、このような従来の成形型にあっては、成形時に所謂生地廻りと 呼ばれる現象が生じてバリが形成される恐れがあった。
【0014】 すなわち、型閉め時には、成形部品である第1リング49および第2リング5 0の上端面を上型41に密着させることで、第1リング49と第2リング50と の間の空所を密閉するようにしてあるので、第1リング49又は第2リング50 の長さが設計通りでなかったり、あいるは第1リング49又は第2リング50の 上端面が水平に形成されていなかったりした場合には、第1リング49又は第2 リング50上端面と上型41との間に隙間が生じることになる。このため、型閉 めが良好になされないことがあった。
【0015】 例えば、第1リング49は設計寸法通りに、また、第2リング50は設計寸法 よりも短くそれぞれ形成されている場合には、図7に示すように、第2リング5 0の上端面と上型41との間に環状の隙間が生じることになる。
【0016】 つまり、上記のものは、設計上では、第1リング49および第2リング50の 各々を上型41と下型45とで同時に挟持することで各リング49、50と両型 41、45との間をそれぞれ密着させ、これにより、第1リング49と第2リン グ50との間の空所を密閉するようにしてある。このため、第1リング49およ び第2リング50は、その長さが設計寸法通りに形成されていないと、型閉め時 に上型41と下型45とで挟持することはできない。したがって、第1リング4 9または第2リング50の長さ寸法にバラツキがある場合には、その寸法のバラ ツキをうまく吸収して対応させることができなかった。この結果、前記図7に示 すような場合では、型閉め時に、一方の第1リング49はその両端面が相手型に 密着するけれども、他方の第2リング50は、その寸法が若干短いために上端面 が上型41から離間して隙間を形成した状態となってしまう。
【0017】 このように、第2リング50の上端面と上型41との間に隙間が形成されると 、生地の充填時に、当該隙間から生地が内方へ流出して所謂生地廻りが生じ、こ の状態で加硫がなされることで成形品にバリが形成されることになる。また、こ の場合、第2リング50が上型41と下型45とで完全に挟持されていないので 、キャビティ51内での保持が不安定であり、このため、成形の際に生地の注入 圧力で第2リング50が移動し、成形不良を起こすこともある。
【0018】 また、他の例として、第1リング49の上端面は平行に、また第2リング50 の上端面はやや斜めにそれぞれ形成されている場合には、図8に示すように、第 2リング50の上端面と上型41との間に環状の隙間が生じることになる。
【0019】 つまり、第1リング49および第2リング50は、その上端面が平行に形成さ れていないと、型閉め時に上型41と下型45とに密着させることはできない。 したがって、第1リング49または第2リング50の上端面の平行度にバラツキ がある場合には、その平行度のバラツキをうまく吸収して対応させることができ なかった。この結果、前記図8に示すような場合では、型閉め時に、一方の第1 リング49はその両端面が相手型に密着するけれども、他方の第2リング50は 、上端面が斜めに形成されているために、上端面の一部のみが上型41に当接し て、他の部位が上型41から離間して隙間を形成した状態となってしまう。
【0020】 このように、第2リング50の上端面と上型41との間に隙間が形成されると 、生地の充填時に、当該隙間から生地が内方へ流出して所謂生地廻りが生じ、こ の状態で加硫がなされることで成形品にバリが形成されることになる。
【0021】 この考案は上記のような問題点を解消し、成形時に所謂生地廻りが生じること を防止し、成形品にバリが形成されることを防止する成形型を提供することを目 的とする。
【0022】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、第1の考案として、協働して環状 のキャビティを形成する上型、中型、下型を具え、前記キャビティに、一体成形 される第1リングおよび第2リングを同心に配置したのち、前記両リング間に対 応する部位に注入孔を設けた上型が、前記両リングの上面と接した状態で配設さ れ、前記注入孔を介して前記両リング間に形成された空所に生地を充填して成形 する成形型であって、前記上型を、前記第1リングと第2リングとの対向面間に 相当する部位で分割して、上型本体と可動型とに形成し、この上型本体と可動型 との間に、当該可動型を前記上型本体に対して上下動可能な状態で保持する保持 手段を設けたという構成を有しているものである。 また、第1の考案を含む第2の考案として、前記保持手段は、前記可動型を軸 線直交方向へ移動可能に保持するゴム状弾性部材であるという構成を有している ものである。 また、第1の考案を含む第3の考案として、前記保持手段は、前記可動型の上 下位置を調整可能な付勢部材であるという構成を有しているものである。
【0023】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、所謂生地廻りを防止することが できるようになっている。 すなわち、上型を、一体成形される第1リングと第2リングとの対向面間に相 当する部位で分割して、上型本体と可動型とで形成したことにより、上型本体と 可動型とは、型締め時にそれぞれ独立して各リングを押圧して密着するようにな る。これにより、各リングにバラツキがある場合でも、各リングはその相手型に 密着して、生地が充填される第1リングと第2リングとの間の空所を確実に密閉 することとなる。 この結果、成形時の生地漏れが防止されて、成形品にバリが形成されないよう になる。
【0024】 また、可動型を上型本体に対して上下動可能に保持する保持手段が、可動型を 軸線方向へ移動可能にするゴム状弾性部材で形成された場合には、可動型が上型 本体に対して3次元上で変位可能となるため、各リングの寸法バラツキに対して より柔軟に対応することができるようになる。
【0025】 さらに、保持手段が、可動型の上下位置を調整可能な付勢部材で形成された場 合には、その調整操作によって、各リングに対する付勢力を任意に変更すること ができるので、各リングの寸法バラツキが高範囲であるときでも柔軟に対応する ことができるようになる。
【0026】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。 図1は、この考案による成形型の一実施例を示す図である。 すなわち、図1に示す成形型は、互いに組み合わせることで各型が協働して環 状のキャビティ11を形成する上型1、中型4、下型5と、上型1に設けられる ピストン8とを具えたものである。上型1は、上方に開口して生地が載置可能な ポット12と、ポット12内の生地をキャビティ11に導く注入孔6とを有し、 ポット12に、ピストン8が上下動自在に挿通される。キャビティ11内に第1 リング9と第2リング10とが同心に配置されたのち型締めされると、生地が第 1リング9と第2リング10との間に介在した状態で成形されるようになってい る。このとき、上型1は、第1リング9と第2リング10との対向面間の部位で 分割可能な上型本体2と可動型3とで形成され、この両者2、3間に、可動型3 を上型本体1に対して上下動自在な状態で保持する弾性部材7を設けてある。
【0027】 図1において、上型1、中型4、下型5は、互いに組み合わせることにより、 各型1、4、5間に環状のキャビティ11が形成されるようにしてある。ここで は、キャビティ11内に、一体成形される第1リング9と第2リング10とが同 心状に配置可能となっている。そして、その状態で各型1、4、5を組み合わせ た際(型閉め時)には、第1リング9および第2リング10の一方の端面は上型 1に、また、他方の端面は下型5にそれぞれ当接するようにしてある。
【0028】 この場合、下型5の中央部には、第2リング10が被嵌可能であるとともに、 その第2リング10の長さと同一かそれよりも短い高さである円柱状の凸部5a が形成されてある。これにより、成形部品である第2リング10は、下型5の凸 部5aに被嵌することで、キャビティ11内の所定位置に位置決めされることと なる。
【0029】 また、中型4は、下型5の凸部5aの外径よりも大きな内径を有して第1リン グ9を嵌入可能であるとともに、その第1リング9の長さと同一かそれよりも短 い高さの環状をなしている。これにより、成形部品である第1リング9は、中型 4に嵌入することでキャビティ11内の所定位置に位置決めされることとなる。
【0030】 このため、第1リング9と第2リング10とは、位置決めがされることにより 、対向面間が所定間隔で離間した状態で、第1リング9は外側に、また第2リン グ10は内側にそれぞれ同心に配置されてキャビティ11内に収められることと なる。
【0031】 上型1には、ポット12と注入孔6が形成される。ポット12は、上型1の中 央部で上方に開口するように形成されるもので、このポット12の底面にゴム状 弾性材よりなる未加硫状態の生地が載置されるようにしてある。注入孔6は、複 数有するとともに、ポット12の底面に等配に開口して当該ポット12を下方に 導通させるもので、この注入孔6によって、ポット12に載置された生地が、キ ャビティ11に配置された第1リング9と第2リング10との間に形成される環 状空所内に導かれるようにしてある。
【0032】 この上型1は、第1リング9と第2リング10との対向面間で分割可能な上型 本体2と可動型3とで形成される。上型本体2は全体として環状をなしていて、 この上型本体2の内側に、前記注入孔6を有した円盤状の可動型3が所定間隔で 離間した状態で挿入されている。これにより、可動型3が上型本体2に対して上 下動自在となっている。
【0033】 この上型本体2の内周面と可動型3の外周面との対向面間には、保持手段であ る弾性部材7を一体に設ける。この弾性部材7は、耐熱性を有する硬質ゴムで環 状をなすように形成されたものである。そして、この弾性部材7を上型本体2と 可動型3との間に介在させたことで、可動型3が、弾性部材7の弾性力で上型本 体2に対して上下方向および水平方向に移動可能な状態で保持されることとなる 。
【0034】 この上型1には、そのポット12に上下動自在に挿通されるピストン8が設け られる。そして、型閉めをしたのちに、図示しないプレス機のラム圧を作用させ ると、ピストン8が下動してポット12内の生地に圧力を加えるようにしている 。
【0035】 次に、上記のものの作用を説明する。 この成形型は、上記のように構成したことにより、キャビティ11内の所定の 位置に第1リング9と第2リング10とを載置した上で各型1、4、5を組み合 わせ、こののち型締めを行うことにより、第1リング9と第2リング10とがゴ ム状弾性体と一体に成形されるようになっている。
【0036】 まず、下型5と中型4とを合致し、下型5の凸部5aに第2リング10を被嵌 するとともに、中型4の内側に第1リング9を嵌入することで、第1リング9お よび第2リング10をキャビティ11内の所定位置に配置する。その上で、上型 1を中型4および下型5と組み合わせて型閉めすることにより、第1リング9お よび第2リング10が、互いに所定間隔で離間した状態で上型1と下型5とで挟 持される。
【0037】 次いで、上型1のポット12に生地を載置し、図示しないプレス機で型締めを 行うと、ピストン8がポット12内の生地を押圧するようになる。すると、ポッ ト12内の生地は、ピストン8の押圧力によって、注入孔6を介してキャビティ 11に導かれ、第1リング9と第2リング10との間の環状空所に生地が充填さ れることとなる。
【0038】 そして、生地は、その状態でキャビティ11内で加硫がなされ、これにより、 生地が第1リング9および第2リング10と一体となって成形される。この結果 、第1リング9と第2リング10との間にゴム状弾性体が介在した状態で、全体 として環状をなした成形品が得られるようになっている。
【0039】 そして、上記の成形型にあっては、成形時に所謂生地廻りと呼ばれる現象が生 じないようになっている。
【0040】 すなわち、上型1を上型本体2と可動型3とで形成し、この上型本体2と可動 型3との間に弾性部材7を設けたことにより、型締め時には、上型本体2と可動 型3とがそれぞれ独立して第1リング9と第2リング10とをそれぞれ押圧動作 するので、第1リング9または第2リング10に多少のバラツキがあっても、上 型1と各リング9、10との間を確実に密着させることができるようになってい る。
【0041】 例えば、第1リング9は設計寸法通りに、また、第2リング10は設計寸法よ りも短くそれぞれ形成されている場合には、成形圧力が作用すると、図2に示す ように、第1リング9には上型本体2が、また、第2リング10には可動型3が それぞれ押圧するようになる。すると、上型本体2は第1リング9の上端面に、 また可動型3は第2リング10の上端面にそれぞれ密着することになるので、第 1リング9と第2リング10との間に形成された空所が密閉され、所謂生地廻り が生じないようになっている。
【0042】 まず、常態にあっては、上型1は、弾性部材7の弾性力により、上型本体2と 可動型3とがその下面を一致させた状態で保持されている。そして、上記のよう に、第2リング10が設計寸法よりも短く形成されている場合において、キャビ ティ11の所定箇所に第1リング9および第2リング10を配置した状態で、各 型1、4、5を組み合わせて型閉めを行うと、上型本体2は第1リング9に当接 するけれども、可動型3は第2リング10の上端面に当接していない状態となる 。
【0043】 この状態からピストン8を押圧してポット12内の生地に圧力をかけると、こ の成形圧力によって、上型本体2は第1リング9を押圧して密着し、同時に、可 動型3は、第2リング10の上端面に密着するまで弾性部材7の弾性力に抗して 下動することになる。したがって、成形圧力が作用することで、第1リング9は 上型本体2と下型5とで挟持されて両相手型2、5との間が密着し、また、第2 リング10は可動型3と下型5とで挟持されて両相手型3、5との間が密着する ようになるので、第1リング9と第2リング10との間の空所が密閉されること となる。この結果、型締め時に、第1リング9と第2リング10との間の空所に 充填された生地が外部に漏れ出すようなことが阻止されるようになっている。
【0044】 つまり、上記のものは、型締め時に、成形圧力によって、第1リング9を押圧 する上型本体2と、第2リング10を押圧する可動型3とが独立して動作するよ うになっているので、第1リング9または第2リング10の長さ寸法に多少のバ ラツキがあっても、その寸法のバラツキを吸収し、各リング9、10の上端面を 上型1に密着させた状態で成形することができることとなる。
【0045】 また、上記の場合、短く形成された第2リング10も上型1と下型5とで完全 に挟持されることになるので、キャビティ11内での保持を安定させることが可 能であり、このため、成形時の生地の注入圧力で第2リング10が移動すること を防止し、良好な成形品を得ることができる。
【0046】 また、他の例として、第1リング9の上端面は平行に、また第2リング10の 上端面はやや斜めにそれぞれ形成されている場合には、成形圧力が作用すると、 図3に示すように、第1リング9には上型本体2が、また、第2リング10には 可動型3がそれぞれ押圧するようになる。すると、上型本体2は第1リング9の 上端面に、また可動型3は第2リング10の上端面にそれぞれ密着することにな るので、第1リング9と第2リング10との間に形成された空所が密閉され、所 謂生地廻りが生じないようになっている。
【0047】 まず、常態にあっては、上型1は、弾性部材7の弾性力により、上型本体2と 可動型3とがその下面を一致させた状態で保持されている。そして、上記のよう に、第2リング10の上端面がやや斜めになった状態で形成されている場合にお いて、キャビティ11の所定箇所に第1リング9および第2リング10を配置し た状態で、各型1、4、5を組み合わせて型閉めを行うと、上型本体2は第1リ ング9に当接するけれども、可動型3は第2リング10の上端面の一部のみに当 接した状態となる。
【0048】 この状態からピストン8を押圧してポット12内の生地に圧力をかけると、こ の成形圧力によって、上型本体2は第1リング9を押圧して密着し、同時に、可 動型3は、第2リング10の上端面に密着するまで弾性部材7を変形させて斜め に傾くことになる。したがって、成形圧力が作用することで、第1リング9は上 型本体2と下型5とで挟持されて両相手型2、5との間が密着し、また、第2リ ング10は可動型3と下型5とで挟持されて両相手型3、5との間が密着するよ うになるので、第1リング9と第2リング10との間の空所が密閉されることと なる。この結果、型締め時に、第1リング9と第2リング10との間の空所に充 填された生地が外部に漏れ出すようなことが阻止されるようになっている。
【0049】 つまり、上記のものは、型締め時に、成形圧力によって、第1リング9を押圧 する上型本体2と、第2リング10を押圧する可動型3とが独立して動作するよ うになっているので、第1リング9または第2リング10の上端面の平行度に多 少のバラツキがあっても、その平行度のバラツキを吸収し、各リング9、10の 上端面を上型1に密着させた状態で成形することができることとなる。
【0050】 次に、他の実施例を図4および図5に基づき説明する。 すなわち、図4および図5に示す成形型は、互いに組み合わせることで各型が 協働して環状のキャビティ31を形成する上型21、中型24、下型25と、上 型21に設けられるスプール盤28とを具えたものである。上型21には注入孔 26を有し、スプール盤28にはスプール33を有する。上型21とスプール盤 28との間には、生地をスプール33から注入孔26へ導くランナーゲート32 が形成される。キャビティ31内に第1リング29と第2リング30とが同心に 配置されたのち型締めされると、生地が第1リング29と第2リング30との間 に介在した状態で成形されるようになっている。このとき、上型21は、第1リ ング29と第2リング30との対向面間の部位で分割可能な上型本体22と可動 型23とで形成され、この両者22、23間に、可動型23を上型本体21に対 して上下動自在な状態で保持する付勢部材27を設けてある。
【0051】 図4および図5において、上型21、中型24、下型25は、互いに組み合わ せることにより、各型21、24、25間に環状のキャビティ31が形成される ようにしてある。ここでは、キャビティ31内に、一体成形される第1リング2 9と第2リング30とが同心状に配置可能となっている。そして、その状態で各 型21、24、25を組み合わせた際(型閉め時)には、第1リング29および 第2リング30の一方の端面は上型21に、また、他方の端面は下型25にそれ ぞれ当接するようにしてある。
【0052】 この場合、下型25の中央部には、第2リング30が被嵌可能であるとともに 、その第2リング30の長さと同一かそれよりも短い高さである円柱状の凸部2 5aが形成されてある。これにより、成形部品である第2リング30は、下型2 5の凸部25aに被嵌することで、キャビティ31内の所定位置に位置決めされ ることとなる。
【0053】 また、中型24は、下型25の凸部25aの外径よりも大きな内径を有して第 1リング29を嵌入可能であるとともに、その第1リング29の長さと同一かそ れよりも短い高さの環状をなしている。これにより、成形部品である第1リング 29は、中型24に嵌入することでキャビティ31内の所定位置に位置決めされ ることとなる。
【0054】 このため、第1リング29と第2リング30とは、位置決めがされることによ り、対向面間が所定間隔で離間した状態で、第1リング29は外側に、また第2 リング30は内側にそれぞれ同心に配置されてキャビティ31内に収められるこ ととなる。
【0055】 上型21の上面にはスプール盤28を設ける。このスプール盤28は、その中 央部にスプール33が形成されていて、このスプール33に、ゴム状弾性材より なる未加硫状態の生地が外部から射出されるようにしてある。
【0056】 このスプール盤28と上型21との間には、生地の流路であるランナーゲート 32が形成されていて、このランナーゲート32が、スプール盤28のスプール 33と、上型21に形成される注入孔26との間を導通させるようにしてある。
【0057】 この上型21の注入孔26は、図5に示すように、スプール盤28のスプール 33を中心とする円周上に等配に形成されていて、この注入孔26によって、ラ ンナーゲート32を流通した生地が、キャビティ31内の第1リング29と第2 リング30との間に形成された環状空所内に導かれるようにしてある。この場合 、ランナーゲート32は、スプール盤28のスプール33と、上型21の各注入 孔26とを個別に導通させるように溝状に形成され、図5に示すように、全体と して放射状をなすようにしてある。
【0058】 そして、上型21は、第1リング29と第2リング30との対向面間において 注入孔26よりも外方に位置する部位で分割可能な上型本体22と可動型23と で形成される。上型本体22は、全体として円盤状をなすとともに、その中央部 に下方に突出する円柱状のスライドガイド部22aを有しているものである。ま た、可動型23は環状をなしていて、この可動型23が上型本体22のスライド ガイド部22aに上下動自在に被嵌される。
【0059】 この可動型23の上端面と上型本体22との対向面間には、両者22、23を 互いに軸線方向へ離間するように付勢する保持手段である付勢部材27を設ける 。この付勢部材27は、ここでは一対の皿ばねを対向するように組み合わせたも ので、等配に設けられる。そして、この付勢部材である皿ばね27は、ショルダ ーボルト34の操作により付勢力が調整されるようにしてある。このショルダー ボルト34は、上型本体22を軸線方向に貫通して可動型23に螺合することで 皿ばね27を所定位置に保持するもので、このショルダーボルト34の螺合調整 により、上型本体22と可動型23との対向面間の距離が調整される。 これにより、付勢部材27を上型本体22と可動型23との間に介在させたこ とで、可動型23が、付勢部材27の弾性力で上型本体22に対して上下動可能 な状態で保持されることとなる。
【0060】 次に、上記のものの作用を説明する。 この成形型は、上記のように構成したことにより、キャビティ31内の所定の 位置に第1リング29と第2リング30とを載置した上で各型21、24、25 を組み合わせ、こののち型締めを行うことにより、第1リング29と第2リング 30とがゴム状弾性体と一体に成形されるようになっている。 ここで、例えば、第1リング29としてスリーブが、また第2リング30とし て振動リングがそれぞれ用いられると、所謂ブッシュタイプのトーショナルダン パが製品として得られるようになっている。
【0061】 まず、下型25と中型24とを合致し、下型25の凸部25aに第2リング3 0を被嵌するとともに、中型24の内側に第1リング29を嵌入することで、第 1リング29および第2リング30をキャビティ31内の所定位置に配置する。 その上で、上型21を中型24および下型25と組み合わせて型閉めすることに より、第1リング29および第2リング30が、互いに所定間隔で離間した状態 で上型21と下型25とで挟持される。
【0062】 次いで、型閉めされた状態でスプール盤28のスプール33から生地が射出さ れると、生地は、その射出圧力によって、ランナーゲート32および注入孔26 を介してキャビティ31に導かれ、第1リング29と第2リング30との間の環 状空所に生地が充填されることとなる。
【0063】 そして、生地は、その状態でキャビティ31内で加硫がなされ、これにより、 生地が第1リング29および第2リング30と一体となって成形される。この結 果、第1リング29と第2リング30との間にゴム状弾性体が介在した状態で、 全体として環状をなした成形品が得られるようになっている。
【0064】 そして、上記の成形型にあっては、成形時に所謂生地廻りと呼ばれる現象が生 じないようになっている。
【0065】 すなわち、上型21を上型本体22と可動型23とで形成し、この上型本体2 2と可動型23との間に付勢部材27を設けたことにより、成形時には、可動型 23と上型本体22とがそれぞれ独立して第1リング29と第2リング30とを それぞれ押圧動作するので、型締め時に第1リング29または第2リング30の 寸法精度に多少のバラツキがあっても、上型21と各リング29、30との間を 確実に密着させることができるようになっている。
【0066】 例えば、第1リング29は設計寸法よりも長く、また、第2リング30は設計 寸法通りにそれぞれ形成されている場合には、第1リング29には可動型23が 、また、第2リング30には上型本体22がそれぞれ押圧するようになる。する と、可動型23は第1リング29の上端面に、また上型本体22は第2リング3 0の上端面にそれぞれ密着することになるので、第1リング29と第2リング3 0との間に形成された空所が密閉され、所謂生地廻りが生じないようになってい る。
【0067】 まず、常態にあっては、上型21は、付勢部材27の弾性力により、上型本体 22と可動型23とがその下面を一致させた状態で保持されている。そして、上 記のように、第1リング29が設計寸法よりも長く形成されている場合において 、キャビティ31の所定箇所に第1リング29および第2リング30を配置した 状態で、各型21、24、25を組み合わせて型閉めを行うと、可動型23は第 1リング29に当接するけれども、上型本体22は第2リング30の上端面に当 接していない状態となる。
【0068】 この状態から上型21の上面にスプール盤28を設けて型締めを行うと、この 型締め力によって、可動型23は第1リング29を押圧して密着し、同時に、上 型本体22は、第2リング30の上端面に密着するまで付勢部材27の付勢力に 抗して下動することになる。したがって、型締め力が作用することで、第1リン グ29は可動型23と下型25とで挟持されて両相手型23、25との間が密着 し、また、第2リング30は上型本体22と下型25とで挟持されて両相手型2 2、25との間が密着するようになるので、第1リング29と第2リング30と の間の空所が密閉されることとなる。この結果、成形時に、第1リング29と第 2リング30との間の空所に充填された生地が外部に漏れ出すようなことが阻止 されるようになっている。
【0069】 つまり、上記のものは、型締め時に、成形圧力によって、第1リング29を押 圧する可動型23と、第2リング30を押圧する上型本体22とが独立して動作 するようになっているので、第1リング29または第2リング30の長さ寸法に 多少のバラツキがあっても、その寸法のバラツキを吸収し、各リング29、30 の上端面を上型21に密着させた状態で成形することができることとなる。
【0070】 また、上記の場合、設計寸法で形成されることで第1リング29よりも比較的 短くなっている第2リング30も上型21と下型25とで完全に挟持されること になるので、キャビティ31内での保持を安定させることが可能であり、このた め、成形時の生地の注入圧力で第2リング30が移動することを防止し、良好な 成形品を得ることができる。
【0071】 また、上記の成形型にあっては、成形品の品質を向上させることができるよう になっている。
【0072】 すなわち、スプール盤28のスプール33と、上型21に複数形成された各注 入孔26との間を個別に導通させるランナーゲート32を設けたことにより、ス プール33から射出された生地の圧力が、上型21に対して大きく作用しないよ うになっている。
【0073】 つまり、スプール33から射出された生地の圧力は、受圧面積の大きさに比例 して上型21に作用するけれども、上記のものは、スプール盤28と上型21と の間に溝状をなすランナーゲート32を設けたことで、生地の射出圧力に対する 上型21の受圧面積を小さくすることができる。これは、スプール33と注入孔 26とを導通させるゲートが所謂フィルムゲートである場合、すなわちゲートが スプール33と全注入孔26とを導通させる円状の凹部で形成した場合と比較す ると、生地圧に対する上型21の受圧面積を小さくできるものである。
【0074】 したがって、射出圧力はランナーゲート32の溝底面に作用することで、生地 圧力に対する受圧面積が小さくなるので、これに伴って、総型締め力を比較的小 さくすることができる。この結果、比較的型締め圧の小さいプレス機を使用する ことを可能とすることができることとなる。
【0075】 また、上記のものは、上型本体22の上端面がスプール盤28に当接すること で、上型21とスプール盤28との間にランナーゲート32を形成するようにし てあるので、成形時に、ランナーゲート32の溝深さ方向の寸法が変化すること はない。これにより、ランナーゲート32内に生地の射出圧力が作用しても、ラ ンナーゲート32における流路の断面積を常に一定に保つことができることとな る。したがって、上型21を介してキャビティ51に作用する成形圧力を一定に することができるので、得られる成形品の品質を向上させることができるように なっている。
【0076】 しかも、溝状のランナーゲート32を形成することで、ゲートを円状の凹部で 形成したものと比較すると、スプール33から注入孔26に至る流路の容積を小 さくすることができるので、生地の歩留りを向上させることができる。
【0077】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、第1リングと第2リングとの間の空所に生地 を充填してこれらを一体成形するようにした成形型において、上型を、第1リン グと第2リングとの対向面間に相当する部位で分割して、上型本体と可動型とに 形成し、上型本体と可動型との間に、可動型を上下動自在に保持する保持手段を 設けたことにより、第1リングまたは第2リングの寸法精度にバラツキがあって も、このバラツキに柔軟に対応することができる。
【0078】 つまり、上型は、成形時に、上型本体と可動型とが各々独立して各リングを押 圧して密着することになるので、各リングの寸法のバラツキにかかわらず各リン グ間の空所を確実に密閉することができる。この結果、キャビティからの生地漏 れが防止されて、成形品にバリが形成されることを阻止することができるので、 バリ取り作業等が不要となり、生産性を向上させることができる。
【0079】 また、成形時にキャビティから生地が漏れないようにしたことで、キャビティ の内圧を確保することができるので、成形品へのエア入りや、生地の注入不足等 といった不具合が防止され、これによって、成形品の品質を向上させることがで きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による成形型の一実施例を示す図であ
る。
【図2】図1に示す成形型の作用の第1例を説明する図
である。
【図3】図1に示す成形型の作用の第2例を説明する図
である。
【図4】この考案による成形型の他の実施例を示す図で
ある。
【図5】図4中のX−X線において、スプールと注入孔
とランナーゲートとの位置関係を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】図6に示す成形型の作用の第1例を説明する図
である。
【図8】図6に示す成形型の作用の第2例を説明する図
である。
【符号の説明】
1、21、41……上型 2、22……上型本体 3、23……可動型 4、24、44……中型 5、25、45……下型 5a、25a、45a……凸部 6、26、46……注入孔 7……弾性部材(保持手段) 8、48……ピストン 9、29、49……第1リング 10、30、50……第2リング 11、31、51……キャビティ 12、52……ポット 22a……スライドガイド部 27……付勢部材(保持手段) 28……スプール盤 32……ランナーゲート 33……スプール 34……ショルダーボルト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 協働して環状のキャビティ(11)(3
    1)を形成する上型(1)(21)、中型(4)(2
    4)、下型(5)(25)を具え、前記キャビティ(1
    1)(31)に、一体成形される第1リング(9)(2
    9)および第2リング(10)(30)を同心に配置し
    たのち、前記両リング(9)(29)、(10)(3
    0)間に対応する部位に注入孔(6)(26)を設けた
    上型(1)(21)が、前記両リング(9)(29)、
    (10)(30)の上面と接した状態で配設され、前記
    注入孔(6)(26)を介して前記両リング(9)(2
    9)、(10)(30)間に形成された空所に生地を充
    填して成形する成形型であって、前記上型(1)(2
    1)を、前記第1リング(9)(29)と第2リング
    (10)(30)との対向面間に相当する部位で分割し
    て、上型本体(2)(22)と可動型(3)(23)と
    に形成し、この上型本体(2)(22)と可動型(3)
    (23)との間に、当該可動型(3)(23)を前記上
    型本体(2)(22)に対して上下動可能な状態で保持
    する保持手段(7)(27)を設けたことを特徴とする
    成形型。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記可動型(3)を軸
    線直交方向へ移動可能に保持するゴム状弾性部材(7)
    である請求項1記載の成形型。
  3. 【請求項3】 前記保持手段は、前記可動型(23)の
    上下位置を調整可能な付勢部材(27)である請求項1
    記載の成形型。
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