JPH0772932B2 - 回転ヘッド装置の磁気ヘッド高さ調整方法 - Google Patents

回転ヘッド装置の磁気ヘッド高さ調整方法

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JPH0772932B2
JPH0772932B2 JP3076237A JP7623791A JPH0772932B2 JP H0772932 B2 JPH0772932 B2 JP H0772932B2 JP 3076237 A JP3076237 A JP 3076237A JP 7623791 A JP7623791 A JP 7623791A JP H0772932 B2 JPH0772932 B2 JP H0772932B2
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明夫 村田
賢 東陰地
秀明 向江
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】回転シリンダーをもちいた磁気記
録再生装置における、磁気ヘッドの高さ調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に用いる磁気ヘッドの
位置決め精度は、媒体に記録される情報のフォーマット
を決定する重要な精度である。
【0003】例えば、家庭用として広く普及しているビ
デオテープレコーダーでは、回転シリンダーに180°
対向して取り付けられた2対の磁気ヘッドが、順次、磁
気テープに対して斜め方向に走査しながら画像や音声の
情報を記録再生している。実際に磁気テープ上に記録さ
れるトラックピッチは、2時間モードで60μm、6時
間モードで20μmと非常に狭くなっている。
【0004】仮に前述した2対の磁気ヘッドが、これら
のトラック上を正確に走査できない場合、記録された情
報を正確に再生することができず、再生画像の画質は著
しく低下してしまう。これを防ぐには、磁気ヘッドの走
査ピッチを前述したトラックピッチに正確に合わせる必
要があるが、この走査ピッチを決める重要な要因に、磁
気ヘッドの高さがある。
【0005】磁気ヘッドの高さとは、(図3)に示す
転しない下(固定)シリンダ2の基準面5と、図4中の
矢印A方向に回転する上(回転)シリンダ1に固定され
た磁気ヘッドのギャップ端部との距離((図3)中の
H)のことである。300は、回転しない固定シリンダ
に設けられたテープガイド部である。
【0006】従来のヘッド高さ調整方法について(図
4)を用いて以下に説明する。ただし(図4)は(図
3)中の上(回転)シリンダーの断面を示す図であり、
下(固定)シリンダは省略している。
【0007】まず、上シリンダー1とヘッドチップ3を
貼付けたヘッドベース4との間に所定厚みのスペーサー
(図示せず)を挟んで大まかな調整をしたのち、対物レ
ンズ6を用いてヘッド高さを観察しながら、ヘッドベー
ス4の一部に当たっている虫ネジ7を必要な調整量の分
だけ(図5)中の矢印8の方向にねじ込み、ヘッドベー
スを部分的に変形させることで所定のヘッド高さになる
ように調整する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ただし、(図5)を見
ても分かるように、押し込み量を大きくし過ぎるとヘッ
ドチップは斜めに傾きすぎて、実際にテープに記録再生
する時のテープへのヘッドの当りが悪くなり、出力が低
下してしまうので、虫ネジによる調整が可能なのは、せ
いぜい5μm程度であった。。
【0009】また、従来の虫ネジを用いた調整は、ヘッ
ドベースの弾性変形の限界以内での虫ネジの押し込みに
よるヘッドベースの機械的な変形を利用しているので、
仮に機械的な振動や温度変化によって虫ネジの押し込み
量が変われば、ヘッドベースの変形量はその分だけ変化
し、結局ヘッド高さが変化してしまう恐れがあった。
【0010】現在、これらの要因からの影響を最小限に
とどめようとして、虫ネジに対してネジ緩み防止剤(常
温で固着する樹脂)を用いているが、その効果は十分で
はなく、数ミクロンのオーダーでヘッド高さが変化して
しまっていた。
【0011】
【0012】
【0013】本発明は、上記問題を解決し、磁気ヘッド
と回転シリンダと固定シリンダからなる回転ヘッド装置
において、ヘッドチップを傾ける事なく、振動等を含む
外部環境の影響で調整後のヘッド高さが変化しない高精
度なヘッド高さ調整方法を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ヘッドベースと前記ヘッドベースに貼付け
たヘッドチップとからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッ
ドを固定し回転する回転シリンダーと、前記回転シリン
ダーが回転可能なように支持し且つテープガイド部を有
する固定シリンダーとからなる回転ヘッド装置におい
前記磁気ヘッドの前記ヘッドベースの前記ヘッドチ
ップ貼付け面と、前記ヘッドチップを貼付けていない面
の、それぞれのヘッドチップ貼付け部の近傍にレーザ光
を照射することによって生じる前記ヘッドベースの塑性
変形を用いて、前記磁気ヘッドの前記固定シリンダーに
対するヘッド高さが調整されるものである。
【0015】
【作用】本発明は、ヘッドベースのヘッドチップ貼付け
面とその反対面の両方にレーザ光を照射してヘッドベー
スを階段状に塑性変形させるので、ヘッドチップは傾く
ことなく調整前のヘッドチップ姿勢のままヘッド高さを
調整することが出来る。従って、調整前後で磁気ヘッド
のテープに対する接触状態(ヘッドタッチ)が変化する
ことはないので、大きな調整を行った後でも安定したヘ
ッド出力が得られる。すなわち、本発明では、調整量に
依存せずに、常に安定したヘッド出力を得ることが可能
である。また本発明は、調整ネジ等の可動部品を用いな
いヘッドベースの塑性変形により調整を行う方法なの
で、調整後のヘッド高さが経時的に変化したり機械振動
等によって変化することがない。従って本発明で調整さ
れた回転ヘッド装置は、安定で高い信頼性を有する。さ
らにまた、本発明では弾性変形ではなく塑性変形させて
いるので、ヘッドベース材料の弾性限界を越える大きな
調整量を必要とする場合でも調整が可能である。
【0016】
【実施例】(図1(a))は、本発明によってヘッド高
さが調整された磁気ヘッドの斜視図である。その高さ調
整方法について、(図1(b),(c))を用いて説明
する。
【0017】まず(図1(b))に示すように、ヘッド
チップ3を厚み1.5mmの真鍮からなるヘッドベース
4に貼付けてなる磁気ヘッド100を、後に回転シリン
ダに取り付けられる前記磁気ヘッド100の主面が基準
ブロック5に接触するように止めネジ11により固定す
る。そして対物レンズ6によってヘッド高さを測定した
ところ、その高さdは、65.3μmであった。所定高
さを80.0μmとすると、その差14.7μmだけ基
準ブロック5側にヘッドベース4を変形させる必要があ
った。本実施例では、以下に説明するヘッドベース4の
変形を行った後に、磁気ヘッド100を回転シリンダに
取り付けて回転ヘッド装置を完成させた。
【0018】レーザー光の照射による変形は、(図1
(c))に示すように、レーザーの照射側に傾く角変形
であり、必要な高さ調整量をΔdとおき、ヘッドベース
両面からの照射間隔をaとすると、変角量θ(ラジア
ン)との間には(式1)なる関係がある。
【0019】 Δd=a×sinθ (式1) 本実施例では、前述したようにΔdは14.7μmであ
り、照射間隔aを1mmとしたので、(式1)から必要
な変角量θは14.7ミリラジアンであることが分か
る。
【0020】一方、レーザー光としてNd:YAGレー
ザー(波長1.06μm)の短パルス発振を用い、1パ
ルス当り約3ジュールのエネルギーになるように調整し
た。このパルスレーザー光で、前記真鍮製のヘッドベー
スのチップ貼付け部の近傍に照射すると、1パルス当り
1mmラジアンの角変形を起こすことが可能であった。
【0021】この様な角変形には加算性があるので、本
実施例では総変角量の調整を、照射するレーザー光の総
パルス数で行うことにした。
【0022】実際の変形は、次に述べる手順で行った。
(図1(c))において、まずヘッドベース4のチップ
3を貼付けた面の比較的チップから離れている部分20
にパルスレーザー光30を15回照射した。次に、先に
照射した面と反対側の面に対して、その照射位置を1m
mほどチップ側に近づけた部分21に、先ほどと同じよ
うにパルスレーザー光31を15回照射した。ただし、
2番目に行ったレーザー光31の照射は、さきの照射に
よって斜めに角変形しているヘッドベースに対して垂直
になるように、照射方向を斜めに傾けている。
【0023】以上の角変形によるヘッド高さ調整を行っ
た結果、図1(c)に示すように、最終的なヘッド高さ
dは80.5μmとなり、狙いの高さに対してわずか
0.5μmのずれであり、しかも従来では無理だった5
μm以上の調整を、ヘッドチップが斜めに傾くことなく
行えた。さらに、ー40℃と80℃の繰り返しによる1
0時間のヒートショック試験を行っても、その変形量は
0.1μm以内の変化しかなく、非常に信頼性の高い調
整方法であることが分かった。
【0024】なお、上記の実施例ではヘッドベースに1
つのヘッドチップしか接着されていない場合に対してヘ
ッド高さ調整をおこなっているが、(図2)に示すよう
に、複数のヘッドチップに対しても同様な調整を行うこ
とが可能であることは明白である。また、本発明による
高さ調整の精度や信頼性は、ヘッドベースへの照射順や
照射位置の間隔等に制約されるものではない。
【0025】さらにまた、本実施例では、ヘッドベース
の変形量の調整に、照射するレーザー光の総パルス数の
制御を行ったが、他の制御でも構わない。たとえば、パ
ワー制御などである。さらに、ヘッドベースの寸法や材
質を変えても、レーザー照射の条件を適宜設定すること
で同様の調整が可能となることは明白である。
【0026】なお本実施例では、光エネルギーを用いた
レーザー光の照射による溶接変形を利用したが、原理的
には、局所加熱が行える方法ならばなんでもよい。たと
えば、電気的エネルギーを用いたアーク溶接や電子ビー
ム溶接、超音波エネルギーを用いた超音波溶接、化学的
エネルギーを用いたガス溶接などがあげられる。
【0027】
【発明の効果】以上実施例で述べたように、本発明に
よれば、レーザ光をヘッドベース両面に照射して塑性変
形させることで、5μm以上の大幅な調整を必要とする
場合でも、ヘッドチップのテープに対する当りを悪化さ
せることなく高精度に複数のヘッドチップの高さを調整
できるので、高精度でしかも安定したヘッド高さを有す
る回転ヘッド装置が得られるまた本発明は、調整ネジ
を必要としない構成なので、従来の回転ヘッド装置にお
ける高さ調整ネジ等の部品点数を削減し、煩雑な調整作
業を省くことが可能で、コストダウンメリットのほか、
より信頼性の高いVTRの量産を可能にするものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によって高さ調整された磁気ヘ
ッドの斜視図である。 (b),(c)は(a)の調整方法を説明するための拡
大図である。
【図2】本発明によって高さ調整された2個のヘッドチ
ップが貼付けられた磁気ヘッドの斜視図である。
【図3】上下シリンダと磁気ヘッドとからなる回転ヘッ
ド装置の構成図であって、ヘッド高さの定義の説明図で
ある。
【図4】従来のヘッド高さ調整方法を説明するためのシ
リンダーの断面図である。
【図5】図4のシリンダーの主要部の拡大図である。
【符号の説明】
1 上シリンダー 2 下シリンダー 3 ヘッドチップ 4 ヘッドベース 5 基準ブロック 6 対物レンズ 7 虫ネジ 11 止めネジ 30,31 レーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 宜章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−227279(JP,A) 実開 昭57−45037(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドベースと前記ヘッドベースに貼付
    けたヘッドチップとからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘ
    ッドを固定し回転する回転シリンダーと、前記回転シリ
    ンダーが回転可能なように支持し且つテープガイド部を
    有する固定シリンダーとからなる回転ヘッド装置におい
    て、前記磁気ヘッドの前記ヘッドベースの前記ヘッドチ
    ップ貼付け面と、前記ヘッドチップを貼付けていない面
    の、それぞれのヘッドチップ貼付け部の近傍にレーザ光
    を照射することによって生じる前記ヘッドベースの塑性
    変形を用いて、前記磁気ヘッドの前記固定シリンダーに
    対するヘッド高さが調整されていることを特徴とする
    転ヘッド装置の磁気ヘッドの高さ調整方法。
JP3076237A 1991-04-09 1991-04-09 回転ヘッド装置の磁気ヘッド高さ調整方法 Expired - Fee Related JPH0772932B2 (ja)

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US08/430,307 US5537276A (en) 1991-04-09 1995-04-28 Magnetic head installed on a rotary drum and method for adjusting the head height

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5745037U (ja) * 1980-08-22 1982-03-12
JPS5888873A (ja) * 1981-11-24 1983-05-27 Nec Corp 磁気ヘツドおよびその製造方法
JPS63303237A (ja) * 1987-06-03 1988-12-09 Fujitsu Ltd レ−ザ光によるばね圧力調整方法
JPH0777063B2 (ja) * 1988-03-08 1995-08-16 富士通株式会社 スプリングアームの成形加工方法

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