JPH0773399B2 - 音響機器用振動板 - Google Patents
音響機器用振動板Info
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- JPH0773399B2 JPH0773399B2 JP59207692A JP20769284A JPH0773399B2 JP H0773399 B2 JPH0773399 B2 JP H0773399B2 JP 59207692 A JP59207692 A JP 59207692A JP 20769284 A JP20769284 A JP 20769284A JP H0773399 B2 JPH0773399 B2 JP H0773399B2
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- metal material
- diaphragm
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R7/00—Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
- H04R7/02—Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R2307/00—Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
- H04R2307/023—Diaphragms comprising ceramic-like materials, e.g. pure ceramic, glass, boride, nitride, carbide, mica and carbon materials
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R2307/00—Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers, their suspension or their manufacture covered by H04R7/00 or H04R31/003, not provided for in any of its subgroups
- H04R2307/027—Diaphragms comprising metallic materials
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、音響機器用の振動板に関し、特に、金属材料
を使用した振動板に関する。この種のものは、例えば、
スピーカ等の変換機類などの振動板として利用される。
を使用した振動板に関する。この種のものは、例えば、
スピーカ等の変換機類などの振動板として利用される。
[発明の背景] 振動板として金属材料を用いる場合、その音響特性を改
善するため、種々の対策が講じられる。即ち、金属材料
は一般に共振鋭度が高く(つまり内部損失が低く)、そ
のためfh(広域の限界周波数)近傍に鋭いピークが生じ
たり、これらによって特異なカラレーションがあって耳
ざわりな音が発生するなどの難点がある。この難点は、
金属材料自身制振化したもの(Al−Zn,Mg−Zr,Ti−Niな
どの制振合金)を用いたり、あるいは金属材料と防振材
料とを組み合わせるなどのことにより、ある程度解決で
きる。例えば、アルミニウム素地については、これに防
振ゴムや樹脂(合成ゴム、天然ゴム、発泡ウレタンその
他のエラストマ)等を塗布したり張り合わせ、複合化に
より制振構造とすることによって、ある程度の解決が可
能である。この制振構造化は、一般に防振効果について
ばかりでなく、耐久性(特に塗布や張り合せによる金属
の耐腐蝕性の改良)とか外観の面も考慮しながら行わ
れ、従来技術としては、金属材料表面へのウレタン、エ
ポキシ、アクリル等の樹脂塗装や、オレフィン系、アミ
ド系、アイオノマーなどのエラスティックフィルムでの
ラミネートが挙げられる。しかし、制振効果を上げる目
的で、制振材を増加させると、それに比例して処理厚が
増し、重量が増加して感度低下につながるので、問題で
ある。
善するため、種々の対策が講じられる。即ち、金属材料
は一般に共振鋭度が高く(つまり内部損失が低く)、そ
のためfh(広域の限界周波数)近傍に鋭いピークが生じ
たり、これらによって特異なカラレーションがあって耳
ざわりな音が発生するなどの難点がある。この難点は、
金属材料自身制振化したもの(Al−Zn,Mg−Zr,Ti−Niな
どの制振合金)を用いたり、あるいは金属材料と防振材
料とを組み合わせるなどのことにより、ある程度解決で
きる。例えば、アルミニウム素地については、これに防
振ゴムや樹脂(合成ゴム、天然ゴム、発泡ウレタンその
他のエラストマ)等を塗布したり張り合わせ、複合化に
より制振構造とすることによって、ある程度の解決が可
能である。この制振構造化は、一般に防振効果について
ばかりでなく、耐久性(特に塗布や張り合せによる金属
の耐腐蝕性の改良)とか外観の面も考慮しながら行わ
れ、従来技術としては、金属材料表面へのウレタン、エ
ポキシ、アクリル等の樹脂塗装や、オレフィン系、アミ
ド系、アイオノマーなどのエラスティックフィルムでの
ラミネートが挙げられる。しかし、制振効果を上げる目
的で、制振材を増加させると、それに比例して処理厚が
増し、重量が増加して感度低下につながるので、問題で
ある。
一方、振動板として用いる金属材料には、耐久性の向上
や、高強度化が要請され、特に比弾性率の向上(高音速
化)が望まれる。しかしこのような機械的強度の向上と
か、高弾性化は、一般に前述の低共振化とは相反する関
係にあり、双方を同時に達成するのは困難である。か
つ、強度向上のために材料の密度が大きくなり、全体の
重量が増加することは、感度低下につながる。また従来
の高強度化・高弾性化技術として、CVD,PVD(スパッ
タ,プラズマ溶射,イオンビーム)等の手段で金属のホ
ウ素化物、炭化物、窒化物、酸化物などを材料の表面に
堆積させたり、あるいはセラミックスを溶射することな
どが挙げられるが、これらは大がかりな装置を要し、技
術的に高度であって、容易には適用できない。また異種
金属と張り合わせによりクラッド構造をとることなど複
合化したり、あるいは合金化して強度向上等を達成する
ことも考えられるが、前述の制振性の問題との関係や、
さらに重量増加の問題・生産性・加工性その他の諸点を
考え合わせると、必ずしも満足できるものではない。
や、高強度化が要請され、特に比弾性率の向上(高音速
化)が望まれる。しかしこのような機械的強度の向上と
か、高弾性化は、一般に前述の低共振化とは相反する関
係にあり、双方を同時に達成するのは困難である。か
つ、強度向上のために材料の密度が大きくなり、全体の
重量が増加することは、感度低下につながる。また従来
の高強度化・高弾性化技術として、CVD,PVD(スパッ
タ,プラズマ溶射,イオンビーム)等の手段で金属のホ
ウ素化物、炭化物、窒化物、酸化物などを材料の表面に
堆積させたり、あるいはセラミックスを溶射することな
どが挙げられるが、これらは大がかりな装置を要し、技
術的に高度であって、容易には適用できない。また異種
金属と張り合わせによりクラッド構造をとることなど複
合化したり、あるいは合金化して強度向上等を達成する
ことも考えられるが、前述の制振性の問題との関係や、
さらに重量増加の問題・生産性・加工性その他の諸点を
考え合わせると、必ずしも満足できるものではない。
従来振動板に用いられる金属材料として例えばアルミニ
ウムがあり、これはほどほどの音響物理特性を備え、加
工性、耐久性、生産性、コストの点でも一応満足すべき
であるが、内部損失が小さい(共振鋭度が高い)という
問題と、強度不足が挙げられ、実用に限界がある。従っ
てfhをより高い方に伸ばしていきたい場合や、高域のピ
ークを抑え、帯域感度を平坦化させたい場合に不利であ
る。
ウムがあり、これはほどほどの音響物理特性を備え、加
工性、耐久性、生産性、コストの点でも一応満足すべき
であるが、内部損失が小さい(共振鋭度が高い)という
問題と、強度不足が挙げられ、実用に限界がある。従っ
てfhをより高い方に伸ばしていきたい場合や、高域のピ
ークを抑え、帯域感度を平坦化させたい場合に不利であ
る。
これらから、アルミニウムを金属材料として用いるに
は、前記した低共振化・高強度化が強く望まれる。その
ほか、マグネシウムやチタンなどを用いる場合も、事情
は同じである。
は、前記した低共振化・高強度化が強く望まれる。その
ほか、マグネシウムやチタンなどを用いる場合も、事情
は同じである。
前述したように、金属材料の上記の如き難点を解決すべ
く、複合体への改良法が各種採用されており、例えば代
表方式とし、ハニカム振動板として構成することが行わ
れている。この方式では再生帯域範囲はD/σ(Dは曲げ
剛性、σは面密度)で決定されるが、ハニカム構造にす
ると曲げ剛性Dが上げられるので、再生帯域範囲を広げ
ることができる。しかし更にこの範囲を広げるには曲げ
剛性Dを一層大きくする必要がある。かつ表面材として
用いる材料により、面密度σを更に小さくすることが望
ましい。このためには表面材をより軽く、より強くして
いくことが必要となる。更に、ハニカム振動板での高次
モードの鋭いピーク(高い共振鋭度)の発生を抑えるた
めには、表面材の内部損失を改善すること、即ち、既述
した如き低共振化を図る必要がある。かつ、高感度化へ
の寄与という点でも、低密度化が望ましい。
く、複合体への改良法が各種採用されており、例えば代
表方式とし、ハニカム振動板として構成することが行わ
れている。この方式では再生帯域範囲はD/σ(Dは曲げ
剛性、σは面密度)で決定されるが、ハニカム構造にす
ると曲げ剛性Dが上げられるので、再生帯域範囲を広げ
ることができる。しかし更にこの範囲を広げるには曲げ
剛性Dを一層大きくする必要がある。かつ表面材として
用いる材料により、面密度σを更に小さくすることが望
ましい。このためには表面材をより軽く、より強くして
いくことが必要となる。更に、ハニカム振動板での高次
モードの鋭いピーク(高い共振鋭度)の発生を抑えるた
めには、表面材の内部損失を改善すること、即ち、既述
した如き低共振化を図る必要がある。かつ、高感度化へ
の寄与という点でも、低密度化が望ましい。
ハニカム振動板以外の振動系においてもこれらの事情は
同じであり、振動板として採用する金属材料の低共振
化、高剛性化、低密度化が望まれている。
同じであり、振動板として採用する金属材料の低共振
化、高剛性化、低密度化が望まれている。
一方、アルミニウムを陽極酸化させ、そのアルミナ層の
細孔部にニッケルや溶融アルミニウムを充填させて、音
響特性を向上させるという技術が提案されている(特公
昭57−13198、同57−11553)。しかしこれら技術は細孔
への充填物の拡散力が弱く、密着性に問題があり、不安
定である。ニッケル充填の場合、密度が大きくなって、
不利である。またアルミニウム等金属基体に多数の小孔
を形成し、この小孔に合成樹脂や油などの内部損失の大
きい物質を充填させることも提案されている(特公昭55
−15156)がこれも安定性に問題があり、陽極酸化被膜
の如きう微細孔を有するものに通用するのは難しい。か
つ、充填された合成樹脂や油の劣化の問題もある。かつ
密度が大きくなってしまうものである。
細孔部にニッケルや溶融アルミニウムを充填させて、音
響特性を向上させるという技術が提案されている(特公
昭57−13198、同57−11553)。しかしこれら技術は細孔
への充填物の拡散力が弱く、密着性に問題があり、不安
定である。ニッケル充填の場合、密度が大きくなって、
不利である。またアルミニウム等金属基体に多数の小孔
を形成し、この小孔に合成樹脂や油などの内部損失の大
きい物質を充填させることも提案されている(特公昭55
−15156)がこれも安定性に問題があり、陽極酸化被膜
の如きう微細孔を有するものに通用するのは難しい。か
つ、充填された合成樹脂や油の劣化の問題もある。かつ
密度が大きくなってしまうものである。
また、アルミニウム基板上に陽極酸化処理によってアル
ミナ層を形成するとともに、このアルミナ層の細孔内に
Ni、Cr、Fe及び合成樹脂などからなる充填材を充填して
なるスピーカ用振動板が提案されている(特開昭54−97
015)が、これも上記各従来技術と同様の難点をもつ。
ミナ層を形成するとともに、このアルミナ層の細孔内に
Ni、Cr、Fe及び合成樹脂などからなる充填材を充填して
なるスピーカ用振動板が提案されている(特開昭54−97
015)が、これも上記各従来技術と同様の難点をもつ。
[発明の目的] 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、使用する金属材料の共振鋭度を低くし(即ち内部損
失を高くし)、曲げ剛性を大きくすることにより、高域
でのピークの発生の防止、再生帯域範囲の拡大、固有音
の改質を可能にするとともに、これらを密度を上げるこ
となく重量も特に増減させず、感度を低下させずに、均
一で、しかも低コストで簡便に実現できる、有利な音響
機器用振動板を提供しようとするものである。
は、使用する金属材料の共振鋭度を低くし(即ち内部損
失を高くし)、曲げ剛性を大きくすることにより、高域
でのピークの発生の防止、再生帯域範囲の拡大、固有音
の改質を可能にするとともに、これらを密度を上げるこ
となく重量も特に増減させず、感度を低下させずに、均
一で、しかも低コストで簡便に実現できる、有利な音響
機器用振動板を提供しようとするものである。
[発明の構成] 本発明の音響機器用振動板は、箔状の金属材料の両面に
陽極酸化膜を形成した金属材料を使用した音響機器用振
動板であって、上記金属材料の両面に形成された陽極酸
化膜の微細孔内の少なくとも一部にリン化合物を生成せ
しめたものであることを特徴とする音響機器用振動板で
ある。
陽極酸化膜を形成した金属材料を使用した音響機器用振
動板であって、上記金属材料の両面に形成された陽極酸
化膜の微細孔内の少なくとも一部にリン化合物を生成せ
しめたものであることを特徴とする音響機器用振動板で
ある。
本発明において、振動板に使用する金属材料は陽極酸化
可能なものであり、このような金属としてはアルミニウ
ム,マグネシウム,チタンその他弁金属を例示すること
ができる。また本発明を実施する場合、金属材料は箔状
にして用いることができる。
可能なものであり、このような金属としてはアルミニウ
ム,マグネシウム,チタンその他弁金属を例示すること
ができる。また本発明を実施する場合、金属材料は箔状
にして用いることができる。
本発明においては、陽極酸化された金属材料の酸化膜に
生じている微細孔内に、少なくともその一部にリン化合
物を生成せしめる。リン化合物としては、リン酸化物、
リンの金属との化合物などを例示することができる。リ
ン酸化物を陽極酸化膜中の微細孔に生成させるには、例
えば2次電解法を用いることができる。2次電解法によ
る場合、1次陽極酸化により酸化膜を施された金属材料
について、更にこれを陽極にして、各種のリン酸の塩な
どを含む溶液を電解液に用い、2次電解処理を施す。そ
うすると電解液中でマイナスイオンになっている各種の
リン酸イオンが金属材料表面に吸引され、主として、酸
化膜の活性な微細孔中において各種リン酸根が放電して
リン酸化物の形で生成し、よってこの微細孔中にリン酸
化物が含浸される。生成するリン酸化物は、使用するリ
ン酸系化合物等の種類や、処理条件により各種可能であ
るが、いずれも採用できる。
生じている微細孔内に、少なくともその一部にリン化合
物を生成せしめる。リン化合物としては、リン酸化物、
リンの金属との化合物などを例示することができる。リ
ン酸化物を陽極酸化膜中の微細孔に生成させるには、例
えば2次電解法を用いることができる。2次電解法によ
る場合、1次陽極酸化により酸化膜を施された金属材料
について、更にこれを陽極にして、各種のリン酸の塩な
どを含む溶液を電解液に用い、2次電解処理を施す。そ
うすると電解液中でマイナスイオンになっている各種の
リン酸イオンが金属材料表面に吸引され、主として、酸
化膜の活性な微細孔中において各種リン酸根が放電して
リン酸化物の形で生成し、よってこの微細孔中にリン酸
化物が含浸される。生成するリン酸化物は、使用するリ
ン酸系化合物等の種類や、処理条件により各種可能であ
るが、いずれも採用できる。
また、リンの金属間化合物を微細孔中に生成させるに
は、例えば無電解メッキ法を用いることができる。この
場合、リンを含有する金属無電解メッキ液を使用して、
これにより陽極酸化膜を施した金属材料をメッキする。
そうすると、析出した金属メッキはリンが入りこんだ金
属化合物の形となり、これが陽極酸化膜の微細孔中に生
成する。
は、例えば無電解メッキ法を用いることができる。この
場合、リンを含有する金属無電解メッキ液を使用して、
これにより陽極酸化膜を施した金属材料をメッキする。
そうすると、析出した金属メッキはリンが入りこんだ金
属化合物の形となり、これが陽極酸化膜の微細孔中に生
成する。
そのほか適宜の手段を用いて、微細孔中に鉛化合物を充
填させるか、乃至は微細孔をリン化合物で封孔するなど
してよいものである。
填させるか、乃至は微細孔をリン化合物で封孔するなど
してよいものである。
[発明の作用] 本発明によれば、金属材料の両面に陽極酸化膜を成形す
ることによって振動板としてみた場合の剛性を向上させ
ることができ、更に、陽極酸化膜を微細孔中にリン化合
物を生成することによって陽極酸化膜単体では内部損失
が小さくてQがあがってしまうと言う問題点を解決する
ことができるものである。即ち、本発明によれば、陽極
酸化膜の微細孔中に生成したリン化合物が、金属材料の
強弾性低共振化を進め、よって金属材料の共振鋭度(内
部損失)の改善による高域でのピークの発生の防止や帯
域範囲の拡大が可能となり、かつ固有音を改善すること
も可能ならしめられる。
ることによって振動板としてみた場合の剛性を向上させ
ることができ、更に、陽極酸化膜を微細孔中にリン化合
物を生成することによって陽極酸化膜単体では内部損失
が小さくてQがあがってしまうと言う問題点を解決する
ことができるものである。即ち、本発明によれば、陽極
酸化膜の微細孔中に生成したリン化合物が、金属材料の
強弾性低共振化を進め、よって金属材料の共振鋭度(内
部損失)の改善による高域でのピークの発生の防止や帯
域範囲の拡大が可能となり、かつ固有音を改善すること
も可能ならしめられる。
元来、リン単体での音響物理特性は、第1表の通りで、
アルミニウムの2倍弱の特性が得られる。しかし周知の
如くリン単体は極めて不安定であり、それ自体での扱い
は困難で、単体で金属材料に堆積することもできない。
リンをこの種の音響材料に適用するのは不可能と考えら
れ、従来、全く顧られていなかったものである。
アルミニウムの2倍弱の特性が得られる。しかし周知の
如くリン単体は極めて不安定であり、それ自体での扱い
は困難で、単体で金属材料に堆積することもできない。
リンをこの種の音響材料に適用するのは不可能と考えら
れ、従来、全く顧られていなかったものである。
しかし本発明は、上記のような構成でリン化合物を金属
材料と併用することにより、良好な結果を得ることを可
能としたものである。
材料と併用することにより、良好な結果を得ることを可
能としたものである。
しかも本発明は、蒸着とかイオンビームなどの場合の如
きガンの方向によるばらつき等は発生せず、均一な構造
が得られ、感度も低下せず、重量も特に変化しない。し
かもこのような効果を簡便な技術により達成でき、低コ
ストで得ることができる。
きガンの方向によるばらつき等は発生せず、均一な構造
が得られ、感度も低下せず、重量も特に変化しない。し
かもこのような効果を簡便な技術により達成でき、低コ
ストで得ることができる。
本発明で得られる振動板は、各種用途に用いられ、例え
ば平板、円形、ドームなどの形状で、各種スピーカに用
いることができ、振動板の用途として特に制限はない。
ば平板、円形、ドームなどの形状で、各種スピーカに用
いることができ、振動板の用途として特に制限はない。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例の内、いくつかを説明する。但
し、当然であるが、本発明は以下の実施例により限定さ
れるものではない。
し、当然であるが、本発明は以下の実施例により限定さ
れるものではない。
実施例1 この実施例では、金属材料としてアルミニウムを用い
た。特に、箔状のアルミニウムを用いて、これをハニカ
ム構造のスキン材として用いる態様で使用するものとし
た。また本実施例では、酸化膜の微細孔中にリン酸化物
を生成させるようにし、これを2次電解法で生成させ
た。
た。特に、箔状のアルミニウムを用いて、これをハニカ
ム構造のスキン材として用いる態様で使用するものとし
た。また本実施例では、酸化膜の微細孔中にリン酸化物
を生成させるようにし、これを2次電解法で生成させ
た。
以下、本実施例について説明する。
本例においてはまず、アルミニウム箔(数μ〜数10μ
厚)を陽極酸化して、これに陽極酸化被膜を生成させ
る。この陽極酸化の条件は、15wt%の硫酸を用い、25℃
で1A〜dm2の直流を18分流すことにより処理した。これ
によって得られる陽極酸化膜は、α−mono−hydrate(A
l2O3・H2O)膜であり、膜厚は片側約6μ、その微細孔
の穴径は約200Åである。
厚)を陽極酸化して、これに陽極酸化被膜を生成させ
る。この陽極酸化の条件は、15wt%の硫酸を用い、25℃
で1A〜dm2の直流を18分流すことにより処理した。これ
によって得られる陽極酸化膜は、α−mono−hydrate(A
l2O3・H2O)膜であり、膜厚は片側約6μ、その微細孔
の穴径は約200Åである。
以上のようにして陽極酸化膜を施したアルミニウムを、
2次電解法で処理し、リン酸化物を含浸する。
2次電解法で処理し、リン酸化物を含浸する。
すなわち、0.1wt%のリン酸アンモニウム水溶液を用い
て、上記陽極酸化膜を施したアルミニウムを陽極とし、
50mA/dm2の直流を5分間通電して、2次電解処理を施し
た。リン酸アンモニウムは水溶液中で次式のように電離
するので、そのリン酸イオン(PO4 3-)が陽極であるア
ルミニウムの方に吸引され、その結果微細孔中にリン化
合物であるリン酸化物が生成する。
て、上記陽極酸化膜を施したアルミニウムを陽極とし、
50mA/dm2の直流を5分間通電して、2次電解処理を施し
た。リン酸アンモニウムは水溶液中で次式のように電離
するので、そのリン酸イオン(PO4 3-)が陽極であるア
ルミニウムの方に吸引され、その結果微細孔中にリン化
合物であるリン酸化物が生成する。
(NH4)3PO4→PO4 3-+3NH4 + この条件によれば、酸化膜(陽極酸化膜)の内リン化合
物が含浸した膜厚は、3〜4μ程度であり、生成したリ
ン酸化物は、PO4そのままの形と思われる。
物が含浸した膜厚は、3〜4μ程度であり、生成したリ
ン酸化物は、PO4そのままの形と思われる。
本例により得られた材料の断面は、第1図の如くと考え
られる。即ち、アルミニウム1の両面に陽極酸化膜(ア
ルマイト層)2が形成され、この酸化膜2の一部が、そ
の微細孔内にリン酸化物が入った部分(リン酸化物含有
酸化膜層)3となっていると推定される。全体の厚さt
が約23μ、その内酸化膜2の厚さt′が各々約6μであ
る。
られる。即ち、アルミニウム1の両面に陽極酸化膜(ア
ルマイト層)2が形成され、この酸化膜2の一部が、そ
の微細孔内にリン酸化物が入った部分(リン酸化物含有
酸化膜層)3となっていると推定される。全体の厚さt
が約23μ、その内酸化膜2の厚さt′が各々約6μであ
る。
得られた試料を用いて試作した振動板の物性を第2表に
示す。比較としてアルミニウムとアルミナの物性を示
す。
示す。比較としてアルミニウムとアルミナの物性を示
す。
上表から明らかなように、本例のものは、アルミニウム
に対し強弾性低共振化が進められ、高域でのピークを抑
え、かつ帯域を伸ばすことができた。更に音質的にも、
アルミニウム固有のカラレーションを取り除くことがで
きた。即ち本例試料は、アルミニウムやアルミナに比
し、共振鋭度が格段に下がっており、よってアルミニウ
ムや陽極酸化被膜の内部損失の問題を解決でき、高域で
のピーク発生を抑えることができる。また、弾性率はア
ルミニウムよりやや大きくなっており、この結果、曲げ
剛性が高くなり、限界周波数を高くとれ、よって再生帯
域範囲、特にその高域での範囲を広くとれるようにな
る。なお、アルミナのデータはアルミナそのものについ
て示しているので、弾性率は更に高くなっているが、陽
極酸化処理されたアルミニウムに対して寄与する部分は
小さいと考えられる。また、本例の試料は、アルミニウ
ムと密度は殆ど変わらず、重量の変化は殆どない。わず
かながら密度は小さくなっており、感度向上に寄与する
ことが期待される。
に対し強弾性低共振化が進められ、高域でのピークを抑
え、かつ帯域を伸ばすことができた。更に音質的にも、
アルミニウム固有のカラレーションを取り除くことがで
きた。即ち本例試料は、アルミニウムやアルミナに比
し、共振鋭度が格段に下がっており、よってアルミニウ
ムや陽極酸化被膜の内部損失の問題を解決でき、高域で
のピーク発生を抑えることができる。また、弾性率はア
ルミニウムよりやや大きくなっており、この結果、曲げ
剛性が高くなり、限界周波数を高くとれ、よって再生帯
域範囲、特にその高域での範囲を広くとれるようにな
る。なお、アルミナのデータはアルミナそのものについ
て示しているので、弾性率は更に高くなっているが、陽
極酸化処理されたアルミニウムに対して寄与する部分は
小さいと考えられる。また、本例の試料は、アルミニウ
ムと密度は殆ど変わらず、重量の変化は殆どない。わず
かながら密度は小さくなっており、感度向上に寄与する
ことが期待される。
このように本実施例では、アルミニウム単体、あるいは
陽極酸化被膜では得られないバランスの良い振動板が得
られ、音質的にも耳ざわりなカラレーションのない良好
なものであった。
陽極酸化被膜では得られないバランスの良い振動板が得
られ、音質的にも耳ざわりなカラレーションのない良好
なものであった。
そのほか、各種のリン酸の化合物を用い、適宜の条件に
より上記と同様にして、リン化合物を微細孔中生成させ
ることができる。
より上記と同様にして、リン化合物を微細孔中生成させ
ることができる。
実施例2 本例では、無電解メッキ法を使用して、微細孔中にリン
の金属間化合物を生成させた。
の金属間化合物を生成させた。
実施例1と同様にして1次陽極酸化処理したアルミニウ
ムを用い、これにNi−P系の無電解メッキを施した。Ni
−P系の無電解メッキ液としては、例えば、カニゼン社
製のブルーシューマー(商品名)を用い、液温90〜95℃
で10分間処理する。通常、これら無電解メッキ液に含ま
れるリンの含有量は、10%前後である。このような処理
により、アルミニウム酸化膜の微細孔中に、リンのニッ
ケル化合物が生成する。本例の場合、得られたメッキ厚
は4〜5μであった。本例で得られた試料を用いた振動
板の特性は、第3表のとおりである。
ムを用い、これにNi−P系の無電解メッキを施した。Ni
−P系の無電解メッキ液としては、例えば、カニゼン社
製のブルーシューマー(商品名)を用い、液温90〜95℃
で10分間処理する。通常、これら無電解メッキ液に含ま
れるリンの含有量は、10%前後である。このような処理
により、アルミニウム酸化膜の微細孔中に、リンのニッ
ケル化合物が生成する。本例の場合、得られたメッキ厚
は4〜5μであった。本例で得られた試料を用いた振動
板の特性は、第3表のとおりである。
本例の場合も、内部損失が大きく、共振鋭度を格段に小
さくできる。弾性率はアルミニウムと同程度であり、実
施例1よりやや劣るが、十分実用に供し得る。
さくできる。弾性率はアルミニウムと同程度であり、実
施例1よりやや劣るが、十分実用に供し得る。
その他、ニッケルの無電解メッキに限らず、無電解メッ
キできる金属については、リンを含有させることによ
り、すべて適用することができる。
キできる金属については、リンを含有させることによ
り、すべて適用することができる。
[発明の効果] 上述の如く、本発明の音響機器用振動板は、共振鋭度を
低くし(即ち内部損失を高くし)、曲げ剛性を大きくす
ることにより、高域でのピークの発生の防止、再生帯域
範囲の拡大、固有音の改質を可能にでき、かつこれらを
感度を低下させずに、均一で、重量も特に増減させず、
しかも低コストで簡便に実現できるという効果を有す
る。
低くし(即ち内部損失を高くし)、曲げ剛性を大きくす
ることにより、高域でのピークの発生の防止、再生帯域
範囲の拡大、固有音の改質を可能にでき、かつこれらを
感度を低下させずに、均一で、重量も特に増減させず、
しかも低コストで簡便に実現できるという効果を有す
る。
なお、当然のことであるが、本発明は上述した実施例に
限定されるものではない。
限定されるものではない。
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図である。 1……金属材料(アルミニウム)、2……陽極酸化膜、
3……リン酸化物含有酸化膜層。
3……リン酸化物含有酸化膜層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寒川 博行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 冨宅 信夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 前嶋 正受 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)発明者 猿渡 光一 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−97015(JP,A) 特開 昭59−140398(JP,A) 特公 昭55−47119(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】箔状の金属材料の両面に陽極酸化膜を形成
した金属材料を使用した音響機器用振動板であって、上
記金属材料の両面に形成された陽極酸化膜の微細孔内の
少なくとも一部にリン化合物を生成せしめたものである
ことを特徴とする音響機器用振動板。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59207692A JPH0773399B2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 | 音響機器用振動板 |
| NL8502692A NL8502692A (nl) | 1984-10-03 | 1985-10-02 | Membraan. |
| DE19853535205 DE3535205C2 (de) | 1984-10-03 | 1985-10-02 | Lautsprechermembran |
| CA000492055A CA1253085A (en) | 1984-10-03 | 1985-10-02 | Diaphragm |
| GB8524448A GB2166621B (en) | 1984-10-03 | 1985-10-03 | Diaphragms |
| US06/783,574 US4726443A (en) | 1984-10-03 | 1985-10-03 | Diaphragm |
| FR8514691A FR2571200B1 (fr) | 1984-10-03 | 1985-10-03 | Membrane en materiau metallique pour haut-parleur |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59207692A JPH0773399B2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 | 音響機器用振動板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6184998A JPS6184998A (ja) | 1986-04-30 |
| JPH0773399B2 true JPH0773399B2 (ja) | 1995-08-02 |
Family
ID=16543991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59207692A Expired - Lifetime JPH0773399B2 (ja) | 1984-10-03 | 1984-10-03 | 音響機器用振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0773399B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4307172B2 (ja) | 2003-08-22 | 2009-08-05 | パイオニア株式会社 | マグネシウム振動板、その製造方法、および、スピーカ装置 |
| WO2006093154A1 (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-08 | Pioneer Corporation | 筐体、スピーカー装置用構成部材及びそれらの製造方法 |
| JP2007068017A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Pioneer Electronic Corp | スピーカー装置用構成部材及びスピーカー装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5497015A (en) * | 1978-01-17 | 1979-07-31 | Sanyo Electric Co Ltd | Production of speaker diaphragm |
| JPS5547119A (en) * | 1978-09-29 | 1980-04-03 | Asahi Glass Co Ltd | Treatment of exhaust gas containing fluorine |
| JPS59140398A (ja) * | 1983-01-28 | 1984-08-11 | Pilot Precision Co Ltd | A1又はa1合金の表面処理方法 |
-
1984
- 1984-10-03 JP JP59207692A patent/JPH0773399B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6184998A (ja) | 1986-04-30 |
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