JPH0773960B2 - 湿式壁紙直張工法 - Google Patents

湿式壁紙直張工法

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JPH0773960B2 JP16620789A JP16620789A JPH0773960B2 JP H0773960 B2 JPH0773960 B2 JP H0773960B2 JP 16620789 A JP16620789 A JP 16620789A JP 16620789 A JP16620789 A JP 16620789A JP H0773960 B2 JPH0773960 B2 JP H0773960B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、湿式壁紙直張工法に係り、より詳細には、建
築物の壁面または壁面材に、パルプ紙、化合織紙等の素
材を壁紙として使用し、表面に平坦、若しくは凹凸等の
模様を容易に施し、かつ、その施工期間の短縮を図れる
ようにした湿式壁紙直張工法に関する。
〔従来の技術〕
従来、建築物の壁面や壁面材に壁紙を貼付(張り付け)
する工法としては、次のものがある。
壁面用に構成された石膏ボード、木質板等の上に、
壁紙の裏面に接着剤を塗布して張り付ける乾式工法。
セメント、石灰モルタル等の無機質の塗材で壁面を
整面し、該塗材の乾燥後に、該塗面に壁紙を貼付する湿
式工法。
そして、これらの工法により、壁面または壁面材に種々
の加工された壁紙を糊剤で貼付し、該壁面を装飾してい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上述した従来工法の場合、次のような問題のあ
ることが指摘されている。
湿式工法の場合、施工期間が長期化する。すなわ
ち、壁面または壁面材に、壁紙下地として整面された塗
材が、十分に乾燥した後に壁紙を貼付する必要があるの
で、全体としての施工期間が長くなる。
使用できる壁紙は、壁面または壁面材に糊料を介し
て壁紙を貼付する構成となるので、正確な下地面の上に
貼付する必要があり、また、該壁紙としては、安価なパ
ルプ紙、化合織紙の重量がm2当たり10g前後のものを貼
付し、凹凸を付ける等の自由な表現をすることができな
かった。
現在使用されている壁紙は、上記で述べた理由に
より、合成樹脂シートの加工品が多くなり、そのため、
火災時に、有毒なガスが発生し、窒息死する等の事故が
多発している。
本発明は、上述した点に対処して創案したものであっ
て、その目的とする処は、建築物の壁面または壁面材へ
の壁紙を貼付する下地を微調整することもなく容易に貼
付でき、その施工期間の短縮を図れると共に、種々の模
様を表出できるようにし、火災時に有毒なガスが発生し
ない湿式壁紙直張工法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そして、上記課題を解決するための手段としての本発明
の湿式壁紙直張工法は、建築物の壁面または壁面材に、
粘土と消石灰と石灰クリームおよびセメントを単独、若
しくは二種類以上を混合した主材に、充填材と糊料と補
強材および接着剤を含有・混和してなる塗材を塗付して
塗面を形成し、該未乾燥塗面に、壁紙を貼付し、該塗材
中に含まれる成分等を上記壁紙に含浸させ、該塗材と壁
紙を一体化させるようにした構成よりなる。
また、本発明の他の湿式壁紙直張工法は、上述した構成
において、充填材として、4〜50mmに切断した藁、径1
〜8mmの顆粒のゴム、巾1〜8mm長さ3〜30mmに切断した
ゴム、径3〜6mmのパーライト粒、発泡ポリスチレン、
無機質炭酸カルシウム発泡粒、0.05〜1.1mm粒度の砂、
炭酸カルシウム粉、大理石粉、ガラスビーズを単独、若
しくは二種類以上混合したものを用いる構成よりなる。
さらに、本発明の他の湿式壁紙直張工法は、上述した構
成において、塗面上に、藁、木の葉等壁面に表現しよう
とする素材を造形し、その上に壁紙を貼付し、乾燥後、
該壁紙を通して模様を表出するようにした構成よりな
る。
〔作用〕
そして、上記構成に基づく、本発明の湿式壁紙直張工法
は、壁紙にパルプ紙、化合織紙の薄い紙を使用するので
(例えば、ティッシュペーパー)、塗材または接着材等
の成分が壁紙に浸透、含浸して、その貼付力が増すよう
に作用する。
また、本発明の湿式壁紙直張工法は、従来は壁下地工、
壁装工に分かれていた施工していたが、単一職種で構成
できるため、現場管理、作業工程の短縮が図れるように
作用する。
以上のように、本発明の湿式壁紙直張工法は、糊材の代
わりとして塗材を使用し、該塗材として、粘土と消石灰
と石灰クリームおよびセメントを単独、若しくは二種類
以上を混合した主材に、充填材、糊料、および接着剤を
含有・混和してなるものを用いることにより、正確な下
地面を形成する必要がなく、塗材の厚みを利用して凹凸
が付けられるようにした点に特徴を有し、この点によっ
て、建築物の壁面または壁面剤への正確に整面された壁
紙下地を省略することにより、その施工機関の短縮を図
れると共に、種々の模様を表出できるという作用を発揮
する工法である。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本発明を具体化した実施例
について説明する。
ここに、第1、2図は、本発明の一実施例を示し、第1
図は作業工程図、作業工程を説明するための塗装壁面の
概略図である。
本実施例の湿式壁紙直張工法は、建築物のコンクリート
壁面に壁紙を貼付する工法であって、概略すると、コ
ンクリート不陸調整工程、塗材塗布工程、壁紙貼付
工程、壁紙模様付与工程、疎水性付与工程、塗装
工程の六工程よりなる。
−コンクリート不陸調整工程− 本工程は、建築物の壁面を形成するコンクリート壁面を
平坦状に調整するための付け送り工程であって、通常の
手段でもって行う。
なお、該壁面は、建築物の壁面または壁面に構成された
コンクリート面に限られることなく、例えば、プレキャ
ストコンクリート部材、ALCパネル、石綿スレート板、
石膏ボード、ケイカル板、木質板、あるいは無機質を主
成分として形成される板等であってもよい。また、建築
物の壁面にパネル処理等がされて壁面を形成したもので
あってもよいことは当然である。この場合、通常、壁面
表面が平坦状化されている時は、本工程を省略できる。
−塗材塗布工程− 本工程は、コンクリート不陸調整を行った壁面に塗材を
塗布するための工程である。これは、壁面と壁紙とを一
体化するためのバインダー部を形成するためのものであ
る。
ここで、上記塗材としては、粘土、消石灰、石灰クリー
ム、セメントを単独、若しくは二種類以上を混合した主
材に、4〜50mmに切断した藁、径1〜8mmの顆粒のゴ
ム、巾1〜8mm長さ3〜30mmに切断したゴム、径3〜6mm
のパーライト粒、発泡ポリスチレン、無機質炭酸カルシ
ウム発泡粒、0.05〜1.1mm粒度の砂、炭酸カルシウム
粉、大理石粉、ガラスビーズを単独、若しくは二種類以
上混合した充填材と、メチルセルローズ、CMC(カルボ
キシメチルセルローズ)等の糊料と、無機質のガラス繊
維、天然繊維、有機質の合成繊維、接着増強剤としてセ
メント混和用ポリマーディスパージョン等の補強材を混
合して得たものを用いている。
なお、上記塗材の配合列としては、次の配合を示すも、
他の配合等であってもよいことは当然である。
ポルトランドセメント 40kg 石灰クリーム 6kg タンサンカルシウム 20〜40kg ガラスビーズ 3〜4kg 化学糊料 0.1〜0.15kg セメント混和用ポリマーディスバージョン(固形分45
%) 5〜18kg そして、上述した塗材を、壁面に鏝等を用いて、平面ま
たは不整面に塗布する。
−壁紙貼付工程− 本工程は、前工程で壁面に塗布して形成した塗面に壁紙
を貼付する工程である。
ここで、壁紙としては、和紙、パルプ紙、化合織紙(1m
2当たりの重量:10〜80g)等を用いる。そして、該壁紙
を塗材の表面に張り付け、刷毛等で塗材を密着させる。
脆弱な壁紙を使用した場合は、その上に0.03mm程度のビ
ニルシート(他の同様のシート材を用いてもよいことは
当然である)を当て、壁紙の破損を防ぎながら、該ビニ
ルシートの上から力を入れて整面し、塗材と壁紙を圧着
させる。模様付けを行う場合も同様であるが、塗材中に
壁紙が喰い込むため、一層剥離し難い壁面が構成され
る。その後、上記ビニルシートを除去して壁紙の貼付を
終える。
また、必要に応じて、壁紙としては、縮み加工紙(機械
加工したものの他、人為的に縮み処理したものを含む)
を用いることもある。そして、この場合、造形的な皺等
よりなる形態を得ることができる。
なお、壁面に凹凸、V型の溝、皺等を有するの立体模様
を形成する場合は、塗面が粘土、消石灰、石灰クリー
ム、セメントを主材として含有する外でもって組成され
ているので、そのコストを低下させ得ると共に、壁紙を
塗材に密着させることにより、凹凸形状等の崩れを軽減
できるように作用する。
−壁紙模様付与工程− 本工程は、前工程で塗面に貼付した壁紙に模様・着色を
付与する工程である。なお、本工程は、疎水性付与工程
の後工程として実施するようにしてもよい。
そして、本工程を実施することにより、壁紙の貼付けの
際の模様合わせ作業を省略できるという利点を有する。
すなわち、従来例工法の場合、壁紙を正確に切断する必
要があると共に、継ぎ目における模様合わせ作業を入念
に行う必要があるのに対し、本実施例の場合、壁紙貼付
後に、模様付け等を行うので、その作業性が向上する。
−疎水性付与工程− 本工程は、壁紙と塗面との接着状態を強化させると共
に、壁紙に疎水性を付与する工程である。
前工程で、塗面に貼付された壁紙、塗面の硬化状態を見
計らい、セメント混和用ポリマーディスバージョン、ポ
リブデン、市販塗装用シーラー等を単独または二種以上
混合して得た液剤を、壁紙の表面より、ローラー刷毛、
スプレー等で塗布、含浸させるることで、壁紙の強化、
疎水性を付与するようにしている。
ここで、上記溶剤としては、セメント混和用ポリマーデ
ィスバージョンを水に、1:1〜1:3の割合でに希釈した希
釈液10部に、ポリブデンの水溶液(ポリブデンエマルジ
ョンを水に、1:6〜1:8の割合で希釈した水溶液)10部を
混合して得た溶剤を用いることが好ましい。しかし、他
の溶剤を用いてもよいことは当然である。
−塗装工程− 本工程は、前工程でもって塗面に貼付した壁紙の上に、
場合により、塗装工事を施工する工程である。なお、本
工程における作業方法は、通常の工法でもって施工でき
るので、その説明を省略する。
ところで、上述した工程によなる本実施例による工法
を、第2図で説明すると、コンクリート壁面1に、塗材
2を塗布等し、その上面に壁紙3を貼付すると共に、そ
の上面にビニルシート4を配し、ビニルシート4の上よ
り模様付けを行った後、ビニルシート4を除去し、乾燥
後、塗装を行うようにして塗装壁面または塗装壁面材を
得るようにしている。
次に、本実施例の工法の硬化を確認するために、従来例
における工法とで、それぞれ、同じコンクリート下地の
減面に壁紙を貼付した場合の施工期間、貼付状態につい
ての比較試験を行った処、次のような結果を得た。すな
わち、 (施工期間について) 本実施例工法の場合は、1週間程度の工期でもって作業
を終了したのに対して、従来例工法の場合、2〜3週間
要した。このことにより、本実施例工法によると、その
工期を1〜2週間短縮でき、10〜20%の工費が節約がで
き、また、職種が少ないため、現場管理が容易である等
の利点があるという結果を得た。
これは、未乾燥状態の石灰クリームおよびセメントを主
材として含有する無機質塗材による塗面に壁紙を貼付
し、該壁紙に塗材を浸透させるようにしていることによ
るものと考えられる。
(貼付状態について) 本実施例工法の場合は、従来、壁紙として使用されるこ
とのなかった安価なパルプ紙(例えは、ティッシュペー
パー等)、化合織紙のうち、m2当たり10g前後の薄い紙
が、下地面の微調整を施工することなく貼付できたのに
対し、従来例工法の場合、和紙等の薄紙の貼付が難し
く、該薄紙を貼付するには、少なくとも、下地面を平滑
にした状態としておく必要があった。
これは、本実施例工法の場合、従来例工法で用いる糊材
の代わりに、1〜5mm程度の厚塗のできる塗材を用い、
下地調整を省略できることにあるものと考えられる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものでな
く、本発明の要しを変更しない範囲内で変形実施できる
ものを含むことは当然である。因みに、前述実施例にお
いて、塗材塗布工程で壁面に塗材を塗布し、塗面を形成
した後、該塗面に藁、羽毛、木の葉等の素材を配置し、
その表面に壁紙を貼付するようにした構成としてもよ
い。そして、本実施例によれば、上記素材の形状、形態
が、塗面上に表出し、かつ塗材が該素材の上に浸出する
ことなく得られたのに対し、従来例工法による場合は、
作成後、素材が剥離する危険性が多く認められた。
〔発明の効果〕 以上の説明より明らかなように、本発明の湿式壁紙直張
工法によれば、塗材として、粘土と消石灰と石灰クリー
ムおよびセメントを単独若しくは二種類以上混合した主
材に、充填材、糊料、および接着増強剤を含有・混和し
てなるものを用いると共に、該塗材による塗面に壁紙を
貼付することで、壁紙を直張できるようにしているの
で、建築物の壁面または壁面材への壁紙を容易に貼付で
き、その施工期間の短縮を図れると共に、種々の模様を
表出でき、かつ施工コストを軽減できるという効果を有
する。
また、本発明の湿式壁紙直張工法によれば、塗材によっ
て形成される塗面上に藁、羽毛、木の葉等の素材を配設
し、これを塗材と、塗材を含浸した壁紙とによって固定
・保持するようにしているので、壁面に各種の素材を、
簡単に表現できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1、2図は、本発明の一実施例を示し、第1図は作業
工程図、第2図は作業工程を説明するための塗装壁面の
概略図である。 1……コンクリート壁面、2……塗材、3……壁紙、4
……ビニルシート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の壁面または壁面材に、粘土と消石
    灰と石炭クリームおよびセメントを単独、若しくは二種
    類以上を混合した主材に、充填材と糊料と補強材および
    接着剤を含有・混和してなる塗材を塗付して塗面を形成
    し、該末乾燥塗面に、壁紙を貼付し、該塗材中に含まれ
    る成分等を上記壁紙に含浸させ、該塗材と壁紙を一体化
    させるようにしたことを特徴とする湿式壁紙直張工法。
  2. 【請求項2】充填材として、4〜50mmに切断した藁、径
    1〜8mmの顆粒のゴム、巾1〜8mm長さ3〜30mmに切断し
    たゴム、径3〜6mmのパーライト粒、発泡ポリスチレ
    ン、無機質炭酸カルシウム発泡粒、0.05〜1.1mm粒度の
    砂、炭酸カルシウム粉、大理石粉、ガラスビーズを単
    独、若しくは二種類以上混合したものを用いる請求項1
    に記載の湿式壁紙直張工法。
  3. 【請求項3】塗面上に、藁、木の葉等壁面に表現しよう
    とする素材を造形し、その上に壁紙を貼付し、乾燥後、
    該壁紙を通して模様を表出するようにしている請求項1
    に記載の湿式壁紙直張工法。
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