JPH0776681A - バインダー - Google Patents

バインダー

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JPH0776681A
JPH0776681A JP16065393A JP16065393A JPH0776681A JP H0776681 A JPH0776681 A JP H0776681A JP 16065393 A JP16065393 A JP 16065393A JP 16065393 A JP16065393 A JP 16065393A JP H0776681 A JPH0776681 A JP H0776681A
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emulsion
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polyvinyl alcohol
mol
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に耐水性に優れ、湿潤強度が高く、含浸紙
用バインダーや不織製品用バインダーなどとして好適に
用いられるバインダーを提供すること。 【構成】 分散剤としてカルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、例えばイタコン酸変性ポリニルアルコール
を用いて酢酸ビニルなどのエチレン性不飽和単量体を乳
化重合して得られた水性エマルジョン(A)、およびポ
リアミドエピクロルヒドリンなどのポリアミド系樹脂
(B)からなるバインダーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバインダーに関し、さら
に詳しくは、耐水性の良好な含浸紙用バインダーや湿潤
強度の高い不織製品用バインダーなどとして好適な水性
エマルジョン型バインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、含浸紙用バインダーとして、
各種水性エマルジョンが用いられている。紙に水性エマ
ルジョンを含浸させる目的は、紙の欠点の補強と基材と
しての性能向上を図るためであって、これにより、引張
り強さ,伸び,引き裂き強さ,耐折強さ,内部結合力,
硬さなどが向上するとともに、寸法安定性,耐水性,耐
薬品性,耐熱性などの性能が改善される。また、不織布
のバインダーとしても、紙の場合と同様に、従来より各
種水性エマルジョンが用いられている。このようなバイ
ンダーとしては、特に自己架橋性基を有する不飽和単量
体、例えばN−メチロール(メタ)アクリアミドなどを
共重合して得られる水性エマルジョンが耐水性,耐溶剤
性を有していることから賞用されている。しかしなが
ら、このN−メチロール(メタ)アクリアミドを共重合
して得られる水性エマルジョンの場合、架橋させるため
には、比較的高温でのキュアリングが必要であり、また
ホルムアルデヒドが発生するために、衛生上問題になる
ことがある。一方、含浸紙製造工程や不織布製造工程に
おいては、バインダーの機械的安定性や各種添加剤との
混和性が作業性の観点から要求される。この要求に対し
ては、ポリビニルアルコールを保護コロイドとして得ら
れる水性エマルジョンが適しているが、このものは、該
ポリビニルアルコール自体が水溶性であるため、ポリビ
ニルアルコールの溶出や吸水による製品の弱化などが起
こり、好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、ポリビニルアルコール系水性エマルジョ
ンがもつ優れた機械的安定性や各種添加剤との混和安定
性を有するとともに、比較的低温の処理でも充分な耐水
性を有する含浸紙や充分な湿潤強度を有する不織製品な
どが得られるバインダーを提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の好
ましい性質を有するバインダーを開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、分散剤としてカルボキシル基変性ポリビニ
ルアルコールを用いて、エチレン性不飽和単量体を乳化
重合して得られた水性エマルジョンおよびポリアミド系
樹脂からなるバインダーがその目的に適合しうることを
見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したもの
である。すなわち、本発明は、分散剤としてのカルボキ
シル基変性ポリビニルアルコールの存在下にエチレン性
不飽和単量体を乳化重合して得られた水性エマルジョン
(A)およびポリアミド系樹脂(B)からなるバインダ
ーを提供するものである。
【0005】本発明のバインダーは、特定の水性エマル
ジョン(A)とポリアミド系樹脂(B)から構成される
ものであって、該水性エマルジョン(A)は、分散剤と
してカルボキシル基変性ポリビニルアルコールを、エチ
レン性不飽和単量体の乳化重合時に用いるものである。
この分散剤であるカルボキシル基変性ポリビニルアルコ
ールは、分子内にカルボキシル基を有する変性ポリビニ
ルアルコールであれば特に制限はないが、通常は、酢酸
ビニルに代表されるビニルエステル系単量体を、アクリ
ル酸,メタクリル酸,(無水)フタル酸,(無水)マレ
イン酸,(無水)イタコン酸などのエチレン性不飽和カ
ルボン酸と共重合した後、けん化したもの(ランダム共
重合体)か、末端にチオール基を有するポリビニルアル
コール系重合体の存在下、上記エチレン性不飽和カルボ
ン酸をラジカル重合したもの(ブロック共重合体)が好
適に用いられる。なお、上記のビニルエステル系単量体
としては、酢酸ビニル以外に、ギ酸ビニル,プロピオン
酸ビニル,バーサチック酸ビニル,ピバリン酸ビニルな
どを用いることも可能である。
【0006】本発明におけるカルボキシル基変性ポリビ
ニルアルコールの重合度については特に制限はないが、
50〜3000の範囲が好ましく、100〜2000の
範囲がより好ましい。また、該カルボキシル基変性ポリ
ビニルアルコールのけん化度についても特に制限はない
が、70〜100モル%の範囲が好ましく、80〜98
モル%の範囲がより好ましい。さらに、カルボキシル基
変性量についても特に制限はないが、0.1〜50モル%
の範囲が好ましく、0.5〜10モル%の範囲がより好ま
しく、0.5〜5モル%の範囲が特に好ましい。カルボキ
シル基変性量が0.1モル%未満では、充分な架橋密度が
得られず耐水性が向上しない。一方、カルボキシル基変
性量が50モル%を超えると、安定なエマルジョンを得
ることが難しくなり、また、安定なエマルジョンが得ら
れても、耐水性などが充分に発現しにくくなる。また、
本発明におけるカルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ルは、本発明の効果を損なわない範囲で、共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を共重合することもできる。こ
のようなエチレン性不飽和単量体としては、例えば、エ
チレン,イソブチレン,アクリロニトリル,メタクリロ
ニトリル,アクリルアミド,メタクリルアミド,トリメ
チル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)
−アンモニウムクロリド,エチルビニルエーテル,ブチ
ルビニルエーテル,N−ビニルピロリドン,塩化ビニ
ル,臭化ビニル,フッ化ビニル,塩化ビニリデン,フッ
化ビニリデン,テトラフルオロエチレン,ビニルスルホ
ン酸ナトリウム,アリルスルホン酸ナトリウムなどが挙
げられる。また、チオール酢酸,メルカプトプロピオン
酸などのチオール化合物存在下で、酢酸ビニルなどのビ
ニルエステル系単量体を、エチレン性不飽和カルボン酸
と共重合し、それをけん化することによって得られる末
端変性物も用いることができる。
【0007】次に、(A)成分の水性エマルジョンにお
ける分散質であるエチレン性不飽和単量体の重合体は、
各種のものがあるが、この重合体の原料であるエチレン
性不飽和単量体の好ましい例としては、エチレン,プロ
ピレン,イソブチレンなどのオレフィン、塩化ビニル,
フッ化ビニル,ビニリデンクロリド,ビニリデンフルオ
リドなどのハロゲン化オレフィン、ギ酸ビニル,酢酸ビ
ニル,プロピオン酸ビニル,バーサチック酸ビニルなど
のビニルエステル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,ア
クリル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸ドデシル,ア
クリル酸2−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタク
リル酸ブチル,メタクリル酸2−エチルヘキシル,メタ
クリル酸ドデシル,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
などのメタクリル酸エステル、アクリル酸ジメチルアミ
ノエチル,メタクリル酸ジメチルアミノエチルおよびこ
れらの四級化物、さらには、アクリルアミド,メタクリ
ルアミド,N−メチロールアクリルアミド,N,N−ジ
メチルアクリルアミド,アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩などのアクリ
ルアミド系単量体、スチレン,α−メチルスチレン,p
−スチレンスルホン酸およびそのナトリウム,カリウム
塩などのスチレン系単量体、その他N−ビニルピロリド
ンなど、また、ブタジエン,イソプレン,クロロプレン
などのジエン系単量体が挙げられ、これらは単独あるい
は、二種以上混合して用いられる。
【0008】上記エチレン性不飽和単量体の中でも、ビ
ニルエステル,(メタ)アクリル酸エステル,スチレン
およびジエン系単量体が好ましく、特にビニルエステ
ル,エチレンとビニルエステルとの併用および(メタ)
アクリル酸エステルが好適である。上記(A)成分であ
る水性エマルジョンは、前述したカルボキシル基変性ポ
リビニルアルコールの水溶液を分散剤に用いて、重合開
始剤の存在下に、上記エチレン性不飽和単量体を一時又
は連続的に添加して、該エチレン性不飽和単量体を乳化
重合することにより得られる。また、エチレン性不飽和
単量体を、予めカルボキシル基変性ポリビニルアルコー
ル水溶液を用いて乳化したものを、連続的に重合反応系
に添加する乳化重合法も採用できる。該カルボキシル基
変性ポリビニルアルコールの使用量については特に制限
はないが、エチレン性不飽和単量体の重合体100重量
部に対して好ましくは1〜30重量部、より好ましくは
2〜20重量部の範囲である。該使用量が1重量部未満
および30重量部を超える場合には、重合安定性が低下
したり、耐水性が低下する場合があり、好ましくない。
本発明に用いられる水性エマルジョンは、上記の方法で
得られる水性エマルジョンをそのまま用いてもよいが、
必要があれば、従来公知の各種エマルジョンを本発明の
効果を損なわない範囲で添加することができる。なお、
本発明のバインダーにおいて、(A)成分として用いら
れる水性エマルジョンにおける分散剤としては、カルボ
キシル基変性ポリビニルアルコールが用いられるが、必
要に応じて、従来公知のアニオン性、ノニオン性あるい
はカチオン性の界面活性剤や、ポリビニルアルコール系
重合体、ヒドロキシエチルセルロースなどを併用するこ
ともできる。
【0009】本発明のバインダーにおいて、(B)成分
として用いられるポリアミド系樹脂としては、(A)成
分である水性エマルジョンと架橋反応を起こすものが好
ましく、水性エマルジョンの分散剤であるカルボキシル
基変性ポリビニルアルコールのカルボキシル基と反応す
る官能基を有するものがより好ましい。(B)成分の具
体例としては、ポリアミドとエポキシ基含有化合物との
反応物が好ましく、ポリアミドとグリシジル基含有化合
物との反応物がさらに好ましく、ポリアミドとエピクロ
ルヒドリンとの反応物であるポリアミドエピクロルヒド
リンが特に好ましい。ここでポリアミドエピクロルヒド
リンとは、アルキルポリアミン化合物とアルキルジカル
ボン酸との縮合反応で得られるポリアミド樹脂にエピク
ロルヒドリンを作用させて、第四級化した水溶性樹脂で
あり、例えばアジピン酸とジエチレントリアミンとから
得られたポリアミドにエピクロルヒドリンを作用させた
ものなどが挙げられる。上記(B)成分であるポリアミ
ド系樹脂の重合度については、特に制限はないが、濃度
10重量%水溶液の温度25℃におけるブルックフィー
ルド型粘度(B型粘度)が、好ましくは5〜10,000
mPas・s(ミリパスカル秒)、より好ましくは10
〜5,000mPas・s、さらに好ましくは10〜1,0
00mPas・sの範囲にあるのがよい。該ポリアミド
系樹脂の官能基含有量については、特に制限はないが、
0.01〜1モル/100gの範囲が好ましく、0.03〜
0.5モル/100gの範囲がより好ましい。
【0010】本発明のバインダーを調製するには、各種
の方法があるが、一般には上記(B)成分であるポリア
ミド系樹脂をそのまま、または水溶液として、あるいは
適当な水溶性溶剤に溶解させてから、(A)成分である
水性エマルジョンに添加,混合することによって調製す
る。なお、その際の(B)成分の添加量は、該エマルジ
ョンの固形分100重量部に対して、0.1〜30重量部
の範囲が好ましく、0.2〜15重量部の範囲がより好ま
しい。該(B)成分の添加量が0.1重量部未満では耐水
性が不充分となりやすいし、30重量部を超えるとエマ
ルジョンの混合安定性の低下及び耐水性の低下が起こる
場合があり、好ましくない。
【0011】本発明のバインダーは、基本的には上記
(A)成分である水性エマルジョンと(B)成分である
ポリアミド系樹脂からなるが、さらに必要に応じて、各
種添加物、例えばでんぷん,変性でんぷん,酸化でんぷ
ん,アルギン酸ソーダ,カルボキシメチルセルロース,
メチルセルロース,ヒドロキシメチルセルロース,ポリ
アクリル酸塩,ポリアクリルアミド,ポリビニルピロリ
ドン,無水マレイン酸/イソブテン共重合体,無水マレ
イン酸/スチレン共重合体,無水マレイン酸/メチルビ
ニルエーテル共重合体などの水溶性高分子化合物や尿素
/ホルマリン樹脂,尿素/メラミン/ホルマリン樹脂,
フェノール/ホルマリン樹脂などの熱硬化性樹脂、トリ
ポリリン酸,ヘキサメタリン酸などの縮合リン酸塩、ア
ニオン性,ノリオン性,カチオン性の界面活性剤なども
それぞれ適宜使用することができる。さらに、該バイン
ダーには、所望に応じ、クレー,カオリン,タルク,炭
酸カルシウム,木粉などの充填剤、小麦粉などの増量
剤、ホウ酸,硫酸アルミニウムなどの反応促進剤、酸化
チタンなどの顔料、あるいは消泡剤,分散剤,凍結防止
剤,防腐剤,防ばい剤,防錆剤,老化防止剤,造膜助剤
などの各種添加剤を適宜添加することができる。本発明
のバインダーは、特に耐水性に優れ、湿潤強度が高く、
含浸紙用および不織製品用バインダーとして好適に用い
られる。
【0012】
〔引張試験〕
条件:サンプル(含浸紙)の大きさ 5×5cm、各3
枚 引張速度 100mm/分 チャック間隔 30cm 測定温度 20℃×65%RH 常態:上記サンプルを20℃、65%RH下で24時間
調湿後測定した。 耐水:上記サンプルを20℃の水に1時間浸漬後、その
ままの状態で測定した。 (2)不織製品用バインダーとしての性能 加工方法:Pad−Dry−Cure法(1dip,1
nip) ウエブ:ポリエステル(目付け:20g/m2 ) 溶液濃度:15% 付着率:40〜45%/ウエブ(固形分) 乾燥:100℃×3分 キュアリング:50℃×3分,100℃×3分,130
℃×3分 の条件で不織布を加工し、引張試験を行った。 〔引張試験〕 条件:サンプル(不織布)の大きさ 3×7cm、各3
枚 引張速度 100mm/分 チャック間隔 3cm 測定温度 20℃×65%(相対湿度(RH)) 常態:上記サンプルを20℃、65%RH下で24時間
調湿後測定した。 耐水:上記サンプルを20℃の水に1時間浸漬後、その
ままの状態で測定した。
【0013】実施例1 還流冷却器,滴下ロート,温度計,窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、水400gおよびカル
ボキシル基変性ポリビニルアルコール(重合度175
0,けん化度87.5モル%,イタコン酸1モル%ランダ
ム共重合変性)24gを仕込み、95℃で完全に溶解し
た。次に、このポリビニルアルコール水溶液を冷却、窒
素置換後、140rpmで攪拌しながら酢酸ビニル40
0gを仕込み、60℃に上昇したのち、過酸化水素/ロ
ンガリットのレドックス開始剤系の存在下で重合を行っ
た。2時間で重合は終了し、重合率99.8%,固形分濃
度50.4%,粘度2900mPas・sの安定なポリ酢
酸ビニルエマルジョンが得られた。このエマルジョンの
固形分100部に対して、ジブチルフタレート10部
と、ポリアミドエピクロルヒドリン(WS−525、日
本PMC社製)1部を添加混合し、バインダーを調製し
た。このバインダーについて、含浸紙用バインダーとし
ての性能および不織製品用バインダーとしての性能を評
価した。結果を第1表に示す。
【0014】比較例1 実施例1において、ポリアミドエピクロルヒドリンを添
加しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてバイン
ダーを調製し、含浸紙用バインダーとしての性能および
不織製品用バインダーとしの性能を評価した。結果を第
1表に示す。
【0015】比較例2 実施例1において、カルボキシル基変性ポリビニルアル
コールの代わりに無変性ポリビニルアルコール(重合度
1700、けん化度88.0モル%)を用いた以外は実施
例1と同様にしてポリ酢酸ビニルエマルジョンを作製し
た。重合率99.8%、固形分濃度50.4%、粘度280
0mPas・sであり、安定なポリ酢酸ビニルエマルジ
ョンであった。このエマルジョンを用いて、実施例1と
同様にしてバインダーを調製し、含浸紙用バインダーと
しての性能および不織製品用バインダーとしての性能を
評価した。結果を第1表に示す。
【0016】比較例3 比較例2のポリ酢酸ビニルエマルジョンの固形分100
部に対して、実施例1のカルボキシル基変性ポリビニル
アルコール6部を後添加したものを用い、実施例1と同
様にしてバインダーを調製し、含浸紙用バインダーとし
ての性能および不織製品用バインダーとしての性能を評
価した。結果を第1表に示す。
【0017】実施例2 還流冷却器,滴下ロート,温度計,窒素吹込口を備えた
1リットルガラス製重合容器に、水400gおよび末端
にチオール基を有するカルボキシル基変性ポリビニルア
ルコール(重合度500,けん化度88.2モル%,イタ
コン酸1モル%ランダム共重合変性,〔SH〕濃度:5
×10-5モル/g−ポリビニルアルコール)28gを仕
込み、95℃で完全に溶解した。次に、このポリニルア
ルコール水溶液を冷却後、希硫酸でpHを4.0に調整
し、窒素置換を行い、140rpmで攪拌しながら、メ
タクリル酸メチル80gとアクリル酸n−ブチル80g
を仕込み、70℃に上昇したのち、5%過硫酸アンモニ
ウム水溶液5gを添加して重合を開始した。その後、メ
タクリル酸メチル120gとアクリル酸n−ブチル12
0gを2時間かけて逐次添加した。4時間で重合は完了
し、重合率99.9%,固形分濃度51.5%,粘度900
mPas・sの安定なポリ(メタクリル酸メチル/アク
リル酸ブチル)共重合体エマルジョンが得られた。この
エマルジョンの固形分100部に対して、ポリアミドエ
ピクロルヒドリン(WS−525、日本PMC社製)1
部を添加混合し、バインダーを調製した。このバインダ
ーについて、含浸紙用バインダーとしての性能および不
織製品用バインダーとしての性能を評価した。結果を第
1表に示す。
【0018】比較例4 実施例2において、末端にチオール基を有するカルボキ
シル基変性ポリビニルアルコールの代わりに非イオン性
乳化剤(ノニポール200,三洋化成社製)16gを用
いた以外は、実施例2と同様にして水性エマルジョンを
得た。このエマルジョンは、重合率99.9%,固形分濃
度51.4%,粘度25mPas・sの安定なものであっ
た。このエマルジョンを用い、実施例2と同様にしてバ
インダーを調製し、含浸紙用バインダーとしての性能お
よび不織製品用バインダーとしての性能を評価した。結
果を第1表に示す。
【0019】比較例5 実施例2において、ポリアミドエピクロルヒドリンを添
加しなかったこと以外は、実施例2と同様にしてバイン
ダーを調製し、含浸紙用バインダーとしての性能および
不織製品用バインダーとしての性能を評価した。結果を
第1表に示す。
【0020】比較例6 実施例2において、末端にチオール基を有するカルボキ
シル基変性ポリビニルアルコールの代わりに、末端にチ
オール基を有するポリビニルアルコール(重合度50
0,ケン化度88.2モル%,〔SH〕濃度:5×10-5
モル/g−ポリビニルアルコール)28gを用いた以外
は、実施例2と同様にしてポリ(メタクリル酸メチル/
アクリル酸n−ブチル)共重合体エマルジョンを得た。
このエマルジョンを用い、実施例2と同様にしてバイン
ダーを調製し、含浸紙用バインダーとしての性能および
不織製品用バインダーとしての性能を評価した。結果を
第1表に示す。
【0021】実施例3 末端にチオール基を有するカルボキシル基変性ポリビニ
ルアルコール(重合度300,けん化度96.0モル%,
イタコン酸1モル%ランダム共重合変性,〔SH〕濃
度:7×10-5モル/g−ポリビニルアルコール)12
gをイオン交換水290g中で加熱溶解し、それを窒素
吹込口および温度計を備えた耐圧オートクレーブ中に仕
込んだ。希硫酸でpH4.0に調整した後、スチレン16
5gを仕込み、次いで耐圧計量器よりブタジエン135
gを仕込み、70℃に昇温後、2%過硫酸カリウム水溶
液10gを圧入して重合を開始した。内圧は4.8kg/
cm 2 Gから重合の進行とともに低下し、15時間後に
0.4kg/cm2 Gに低下した。重合率を測定したとこ
ろ99.2%であった。得られたエマルジョンをアンモニ
ア水でpH6.0とし、固形分濃度49.0%および粘度2
000mPas・sの安定なポリ(スチレン−ブタジエ
ン)共重合体エマルジョンを得た。このエマルジョンを
用い、実施例2と同様にしてバインダーを調製し、含浸
紙用バインダーとしての性能および不織製品用バインダ
ーとしての性能を評価した。結果を第1表に示す。
【0022】実施例4 カルボキシル基変性ポリビニルアルコール(重合度17
50,けん化度86.5モル%,イタコン酸2モル%ラン
ダム共重合変性)12gをイオン交換水290gに加熱
溶解し、それを窒素吹込口および温度計を備えた耐圧オ
ートクレーブ中に仕込んだ。希硫酸でpH4.0に調整
後、酢酸ビニル300gを仕込み、次いで、エチレンを
45kg/cm2 Gまで昇圧した。温度を60℃まで昇
温後、過酸化水素−L−アスコルビン酸系レドックス開
始剤で重合を開始した。2時間後、残存酢酸ビニル濃度
が0.7%となったところで重合を終了した。固形分濃度
52.5%,粘度3500mPas・sの安定なポリ(酢
酸ビニル−エチレン)共重合体エマルジョンが得られ
た。このエマルジョンを用い、実施例2と同様にしてバ
インダーを調製し、含浸紙用バインダーとしての性能お
よび不織製品用バインダーとしての性能を評価した。結
果を第1表に示す。
【0023】
【表1】
【0024】注1)IA−PVA:イタコン酸(1モル
%)ランダム共重合変性ポリニルアルコール,重合度1
750,けん化度87.5モル% 2)無変性PVA:重合度1700,けん化度88.0モ
ル% 3)IA−SH−PVA:末端にチオール基を有し、イ
タコン酸(1モル%)ランダム共重合変性ポリビニルア
ルコール,重合度500,けん化度88.2モル%,〔S
H〕5×10-5モル/g−PVA 4)SH−PVA:末端チオール基変性ポリビニルアル
コール,重合度500,けん化度88.2モル%,〔S
H〕5×10-5モル/g−PVA 5)IA−SH−PVA:末端にチオール基を有し、イ
タコン酸(1モル%)ランダム共重合変性ポリビニルア
ルコール,重合度300,けん化度96.0モル%,〔S
H〕7×10-5モル/g−PVA 6)IA−PVA:イタコン酸(2モル%)ランダム共
重合変性ポリビニルアルコール,重合度1750,けん
化度86.5モル% モノマーの記号の意味 VAc : 酢酸ビニル MMA : メタクリル酸メチル n−BA: アクリル酸n−ブチル St : スチレン Bu : ブタジエン Et : エチレン
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明のバインダーは、ポリビニルアル
コール保護コロイド系水性エマルジョンの優れた機械的
安定性や各種添加剤との混和安定製を有するとともに、
比較的低温で処理しても充分な耐水性や湿潤強度を有
し、含浸紙用バインダーや不織製品用バインダーなどと
して好適に用いられる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散剤としてのカルボキシル基変性ポリ
    ビニルアルコールの存在下にエチレン性不飽和単量体を
    乳化重合して得られた水性エマルジョン(A)およびポ
    リアミド系樹脂(B)からなるバインダー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のバインダーからなる含浸
    紙用バインダー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のバインダーからなる不織
    製品用バインダー。
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CN108431129A (zh) * 2015-12-25 2018-08-21 株式会社可乐丽 水性乳液和使用其得到的粘接剂

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