JPH0779578A - 振動波モータ - Google Patents
振動波モータInfo
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- JPH0779578A JPH0779578A JP5222612A JP22261293A JPH0779578A JP H0779578 A JPH0779578 A JP H0779578A JP 5222612 A JP5222612 A JP 5222612A JP 22261293 A JP22261293 A JP 22261293A JP H0779578 A JPH0779578 A JP H0779578A
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- wave motor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動体の摩擦面を改良し、より低速高トルク
化を図り、要求特性を満たす低速高トルク型の振動波モ
ータを提供する。 【構成】 駆動用振動波が励起される振動体に、該振動
体との接触面を提供する複合樹脂層を備えた部材を加圧
接触させ、該振動体と加圧接触する部材を振動体に生じ
させた振動波により摩擦駆動で相対移動させる振動波モ
ータにおいて、前記振動体の摩擦面に炭化けい素を共析
したニッケルリン基合金膜を形成し、該複合樹脂層を熱
可塑性樹脂からなる母材樹脂に平均粒径5μm〜30μ
mのカーボンビーズを配合充填する。
化を図り、要求特性を満たす低速高トルク型の振動波モ
ータを提供する。 【構成】 駆動用振動波が励起される振動体に、該振動
体との接触面を提供する複合樹脂層を備えた部材を加圧
接触させ、該振動体と加圧接触する部材を振動体に生じ
させた振動波により摩擦駆動で相対移動させる振動波モ
ータにおいて、前記振動体の摩擦面に炭化けい素を共析
したニッケルリン基合金膜を形成し、該複合樹脂層を熱
可塑性樹脂からなる母材樹脂に平均粒径5μm〜30μ
mのカーボンビーズを配合充填する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気−機械エネルギー変
換素子に電圧を印加することにより振動体に進行性振動
波を生じさせ、この振動体に接触する部材との間で摩擦
駆動により相対移動を起こさせる振動波モータ、特に低
速高トルク型の振動波モータの摩擦材に関するものであ
る。
換素子に電圧を印加することにより振動体に進行性振動
波を生じさせ、この振動体に接触する部材との間で摩擦
駆動により相対移動を起こさせる振動波モータ、特に低
速高トルク型の振動波モータの摩擦材に関するものであ
る。
【0002】
〈従来技術1〉従来の振動波モータは、例えば析出硬化
型ステンレスを固溶化熱処理し、ビッカース硬さ(H
V )が最大400程度とした円環状振動体基板の裏面に
薄い円環形状の圧電素子を固着すると共に、これに接触
する部材として例えばアルミ合金からなる支持体に非熱
可塑性の芳香族ポリイミド或は熱可塑性ポリイミド等の
母材樹脂に平均粒径5μm〜30μmのガラス状カーボ
ン強化材として配合充填した複合樹脂を摺動体として固
着したもので移動体を構成し、移動体に発生させた進行
性振動波により、前記移動体を相対的に移動させてい
る。
型ステンレスを固溶化熱処理し、ビッカース硬さ(H
V )が最大400程度とした円環状振動体基板の裏面に
薄い円環形状の圧電素子を固着すると共に、これに接触
する部材として例えばアルミ合金からなる支持体に非熱
可塑性の芳香族ポリイミド或は熱可塑性ポリイミド等の
母材樹脂に平均粒径5μm〜30μmのガラス状カーボ
ン強化材として配合充填した複合樹脂を摺動体として固
着したもので移動体を構成し、移動体に発生させた進行
性振動波により、前記移動体を相対的に移動させてい
る。
【0003】さて上記従来の振動波モータにおいて、移
動体の一部を形成する強化型の複合樹脂の摺動体の母材
樹脂を非熱可塑性の芳香族ポリイミド或は熱可塑性ポリ
イミドとしたのは、これ等樹脂が超耐熱性樹脂で材料物
性として温度依存性が小さく、モータ駆動時における温
度上昇に対しても樹脂材の軟化に起因するトルクダウン
の現象がなく、またモータの性能精度を安定できるから
であった。
動体の一部を形成する強化型の複合樹脂の摺動体の母材
樹脂を非熱可塑性の芳香族ポリイミド或は熱可塑性ポリ
イミドとしたのは、これ等樹脂が超耐熱性樹脂で材料物
性として温度依存性が小さく、モータ駆動時における温
度上昇に対しても樹脂材の軟化に起因するトルクダウン
の現象がなく、またモータの性能精度を安定できるから
であった。
【0004】また上記樹脂材にガラス状カーボンを強化
材として配合充填しているのは、固溶化熱処理し硬度を
HV で400とした析出硬化形ステンレスの摺動面に対
して、摺動体の摺動面の性状が常に安定し、しかも長時
間駆動の際も十分な耐摩耗性を保証するためであり、第
2には摺動体の弾性率等の材料物性値を改良し、出力等
のモータの性能を向上するためであり、更に第3には摺
動体の熱伝導性を向上して効率等のモータの性能を改善
するためであった。
材として配合充填しているのは、固溶化熱処理し硬度を
HV で400とした析出硬化形ステンレスの摺動面に対
して、摺動体の摺動面の性状が常に安定し、しかも長時
間駆動の際も十分な耐摩耗性を保証するためであり、第
2には摺動体の弾性率等の材料物性値を改良し、出力等
のモータの性能を向上するためであり、更に第3には摺
動体の熱伝導性を向上して効率等のモータの性能を改善
するためであった。
【0005】〈従来技術2〉従来の振動波モータはマル
テンサイト系ステンレス、例えばSUS420J2の円
環状振動体基板の裏面に薄い円環形状の圧電素子を固着
し、加圧接触する移動体との接触面に、非熱可塑性の芳
香族ポリイミド或は熱可塑性ポリイミド等の母材樹脂に
PAN系或はピッチ系の炭素繊維を強化材として配合充
填した複合樹脂からなる複合樹脂層を固着し、一方アル
ミ合金からなる移動体の摺動面にビッカース硬さ(H
V )が1200程度のタングステンカーバイト及びコバ
ルトからなる溶射膜を形成し、移動体に発生させた進行
性振動波により、移動体を相対的に移動させている。
テンサイト系ステンレス、例えばSUS420J2の円
環状振動体基板の裏面に薄い円環形状の圧電素子を固着
し、加圧接触する移動体との接触面に、非熱可塑性の芳
香族ポリイミド或は熱可塑性ポリイミド等の母材樹脂に
PAN系或はピッチ系の炭素繊維を強化材として配合充
填した複合樹脂からなる複合樹脂層を固着し、一方アル
ミ合金からなる移動体の摺動面にビッカース硬さ(H
V )が1200程度のタングステンカーバイト及びコバ
ルトからなる溶射膜を形成し、移動体に発生させた進行
性振動波により、移動体を相対的に移動させている。
【0006】上記従来技術2の振動波モータで、振動体
の接触面の複合樹脂層の母材樹脂を非熱可塑性ポリイミ
ド或は熱可塑性樹脂ポリイミドとしたのは、これ等の樹
脂が超耐熱性樹脂で材料物性として温度依存性が小さ
く、モータ駆動時における温度上昇においても、樹脂材
の軟化に基因するトルクダウンの現象がなく、又モータ
の性能精度の安定化に有効であるからだった。又、振動
体の接触面を母材樹脂に強化材として炭素繊維を配合充
填した複合樹脂で形成したのは、第1にタングステンカ
ーバイト及びコバルトからなる溶射膜の移動体摺動面に
対し摺動面の性状が常に安定し、しかも長時間駆動の際
も十分な耐摩耗性を保証するためであり第2に弾性率等
の材料物性値を改良し、出力、効率等のモータ性能を向
上するためであり、第3に熱伝導性を向上して効率等の
モータ性能を改善するためであった。
の接触面の複合樹脂層の母材樹脂を非熱可塑性ポリイミ
ド或は熱可塑性樹脂ポリイミドとしたのは、これ等の樹
脂が超耐熱性樹脂で材料物性として温度依存性が小さ
く、モータ駆動時における温度上昇においても、樹脂材
の軟化に基因するトルクダウンの現象がなく、又モータ
の性能精度の安定化に有効であるからだった。又、振動
体の接触面を母材樹脂に強化材として炭素繊維を配合充
填した複合樹脂で形成したのは、第1にタングステンカ
ーバイト及びコバルトからなる溶射膜の移動体摺動面に
対し摺動面の性状が常に安定し、しかも長時間駆動の際
も十分な耐摩耗性を保証するためであり第2に弾性率等
の材料物性値を改良し、出力、効率等のモータ性能を向
上するためであり、第3に熱伝導性を向上して効率等の
モータ性能を改善するためであった。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】従来技術1におけ
る従来型の振動波モータにおいて、移動体の摺動面を提
供する複合樹脂層からなる摺動体に、非熱可塑性ポリイ
ミド或は熱可塑性ポリイミドにガラス状カーボンを配合
充填した強化型の複合樹脂を用いることで、モータ駆動
による温度上昇の状態でも、モータの性能及び精度は安
定し、長時間駆動でも耐摩耗性は十分であった。
る従来型の振動波モータにおいて、移動体の摺動面を提
供する複合樹脂層からなる摺動体に、非熱可塑性ポリイ
ミド或は熱可塑性ポリイミドにガラス状カーボンを配合
充填した強化型の複合樹脂を用いることで、モータ駆動
による温度上昇の状態でも、モータの性能及び精度は安
定し、長時間駆動でも耐摩耗性は十分であった。
【0008】しかしながら従来型の振動波モータで2
2.5rpm,8kgcmという低速高トルクの定格値
を満たすことができず、なお高トルク化のための改良が
必要となった。
2.5rpm,8kgcmという低速高トルクの定格値
を満たすことができず、なお高トルク化のための改良が
必要となった。
【0009】本発明の第1の目的は前記の課題を解決す
るもので、振動体の摩擦面を改良し、より低速高トルク
化をはかり、要求特性を満たす低速高トルク型の振動波
モータを得ようとするものである。
るもので、振動体の摩擦面を改良し、より低速高トルク
化をはかり、要求特性を満たす低速高トルク型の振動波
モータを得ようとするものである。
【0010】本発明の第2の目的は移動体の摺動面を提
供する移動体より量産性があり、低価格化が可能な複合
樹脂で形成することにある。
供する移動体より量産性があり、低価格化が可能な複合
樹脂で形成することにある。
【0011】従来技術2の振動波モータにおいて、振動
体の接触面の複合樹脂及び移動体の摺動面のタングステ
ンカーバイト及びコバルト溶射膜のいずれもが、価格が
高く、且つ量産性にも問題があった。
体の接触面の複合樹脂及び移動体の摺動面のタングステ
ンカーバイト及びコバルト溶射膜のいずれもが、価格が
高く、且つ量産性にも問題があった。
【0012】先ず複合樹脂層の母材樹脂である非熱可塑
性のポリイミド樹脂は樹脂材料自体が高価格であり、圧
縮成形法を採用している材料であり、更に圧縮成形され
た丸棒から削りだすため加工費が高かった。熱可塑性ポ
リイミド樹脂は材料が高価であるほか、射出成形後結晶
化を進めるためにアニニールを行う必要があり、その際
収縮が大きく、施削による後加工が必要であった。
性のポリイミド樹脂は樹脂材料自体が高価格であり、圧
縮成形法を採用している材料であり、更に圧縮成形され
た丸棒から削りだすため加工費が高かった。熱可塑性ポ
リイミド樹脂は材料が高価であるほか、射出成形後結晶
化を進めるためにアニニールを行う必要があり、その際
収縮が大きく、施削による後加工が必要であった。
【0013】一方移動体の摺動面を硬化させるためのタ
ングステンカーバイト及びコバルト膜はマスキングして
の溶射加工を行うため、量産性に問題があった。又溶射
膜面のラップ加工においても、加工時間が長く量産化が
困難であった。
ングステンカーバイト及びコバルト膜はマスキングして
の溶射加工を行うため、量産性に問題があった。又溶射
膜面のラップ加工においても、加工時間が長く量産化が
困難であった。
【0014】
【課題を解決するための手段(及び作用)】上記課題を
解決するためになされた本発明の振動波モータは、駆動
用振動波が励起される振動体に、振動体との接触面を提
供する複合樹脂層を備えた部材を加圧接触させて、振動
体と加圧接触する部材を振動体に生じさせた振動波によ
り摩擦駆動で相対移動させる振動波モータにおいて、前
記振動体の摩擦面に炭化ケイ素を共析したニッケルリン
基合金膜を形成し、合金膜を熱処理してビッカース硬さ
(HV )を900〜1400とし、一方前記複合樹脂層
を熱可塑性樹脂からなる母材樹脂に平均粒径5〜30μ
mのガラス状カーボンを重量比15〜40%配合充填し
た複合樹脂で形成するものである。
解決するためになされた本発明の振動波モータは、駆動
用振動波が励起される振動体に、振動体との接触面を提
供する複合樹脂層を備えた部材を加圧接触させて、振動
体と加圧接触する部材を振動体に生じさせた振動波によ
り摩擦駆動で相対移動させる振動波モータにおいて、前
記振動体の摩擦面に炭化ケイ素を共析したニッケルリン
基合金膜を形成し、合金膜を熱処理してビッカース硬さ
(HV )を900〜1400とし、一方前記複合樹脂層
を熱可塑性樹脂からなる母材樹脂に平均粒径5〜30μ
mのガラス状カーボンを重量比15〜40%配合充填し
た複合樹脂で形成するものである。
【0015】又上記の第2の目的を解決するためになさ
れる本発明の振動波モータは、前記複合樹脂層の母材樹
脂を熱可塑性樹脂である、ポリエーテルニトリル(PE
N)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及び液晶
性の全芳香族ポリエステル(LCP)の中のいずれか1
つとする。
れる本発明の振動波モータは、前記複合樹脂層の母材樹
脂を熱可塑性樹脂である、ポリエーテルニトリル(PE
N)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)及び液晶
性の全芳香族ポリエステル(LCP)の中のいずれか1
つとする。
【0016】振動波モータの低速高トルク化のためには
振動体の摩擦面と振動体との接触面を提供する複合樹脂
層との間の摩擦係数が大なることが必要であり、又振動
体の摩擦面と振動体との接触面を提供する移動体の複合
樹脂層の摺動面のいずれもがより大きい耐摩耗性を示す
ことが必要となる。
振動体の摩擦面と振動体との接触面を提供する複合樹脂
層との間の摩擦係数が大なることが必要であり、又振動
体の摩擦面と振動体との接触面を提供する移動体の複合
樹脂層の摺動面のいずれもがより大きい耐摩耗性を示す
ことが必要となる。
【0017】本発明ではマルテンサイト系ステンレス鋼
(SUS420J2)の振動体摩擦面に平均粒径0.5
〜3μmの硬度の高い炭化ケイ素を体積比で8〜20%
均一に分散して共析させたニッケルリン基合金膜を20
〜30μmの厚さで形成する。
(SUS420J2)の振動体摩擦面に平均粒径0.5
〜3μmの硬度の高い炭化ケイ素を体積比で8〜20%
均一に分散して共析させたニッケルリン基合金膜を20
〜30μmの厚さで形成する。
【0018】この際用いるニッケルリン基合金の成分は
Ni82〜98%、P2〜15%である。
Ni82〜98%、P2〜15%である。
【0019】又移動体の複合樹脂層との間の摩擦駆動で
の振動体摩擦面のNi−P−SiC合金膜の耐摩擦性を
さらに向上させるため、合金膜を300〜400℃で熱
処理してビッカーズ硬さ(HV )が900〜1400と
なるようにする。
の振動体摩擦面のNi−P−SiC合金膜の耐摩擦性を
さらに向上させるため、合金膜を300〜400℃で熱
処理してビッカーズ硬さ(HV )が900〜1400と
なるようにする。
【0020】これは高硬度の炭化ケイ素の微粉末がNi
−P−SiC合金膜から脱落し、これが研磨材となり、
相手の複合樹脂層の摩耗を促進するのを防ぐためであ
る。
−P−SiC合金膜から脱落し、これが研磨材となり、
相手の複合樹脂層の摩耗を促進するのを防ぐためであ
る。
【0021】本発明では移動体の複合樹脂層の強化材と
してカーボンビーズを配合充填するが、このカーボンビ
ーズは破断面がガラス状の光沢を有する非晶質で等方性
のガラス状カーボンであるが、炭素繊維に比べると硬度
は低いが、分散性、流動性或は樹脂に対する親和性の優
れた摺動性フィラーなので、複合樹脂層の耐摩耗性の向
上、弾性率等の材料物性の改良に有効である。
してカーボンビーズを配合充填するが、このカーボンビ
ーズは破断面がガラス状の光沢を有する非晶質で等方性
のガラス状カーボンであるが、炭素繊維に比べると硬度
は低いが、分散性、流動性或は樹脂に対する親和性の優
れた摺動性フィラーなので、複合樹脂層の耐摩耗性の向
上、弾性率等の材料物性の改良に有効である。
【0022】本発明の複合樹脂の母材樹脂は、150℃
以上の温度でも、長時間使用できるいわゆるスーパエン
プラ(エンジニアプラスチック)の熱可塑性樹脂が用い
られるが、こうした耐熱性樹脂としては、結晶性のポリ
イミド(P)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエー
テルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルニトリ
ル(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリ
カーボネート(PC)と、別に液晶性を示す全芳香族ポ
リエステル(LCP)等が知られるが、前記の樹脂の中
から量産性及び価格を考慮しつつ要求特性を満たす材料
が移動体の複合樹脂層の母材樹脂として選択されるもの
である。
以上の温度でも、長時間使用できるいわゆるスーパエン
プラ(エンジニアプラスチック)の熱可塑性樹脂が用い
られるが、こうした耐熱性樹脂としては、結晶性のポリ
イミド(P)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエー
テルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルニトリ
ル(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリ
カーボネート(PC)と、別に液晶性を示す全芳香族ポ
リエステル(LCP)等が知られるが、前記の樹脂の中
から量産性及び価格を考慮しつつ要求特性を満たす材料
が移動体の複合樹脂層の母材樹脂として選択されるもの
である。
【0023】一方、前述した従来技術2の課題を解決す
るためになされた本発明の振動波モータは、進行性進行
波を生ずる弾性材からなる振動体に、加圧接触する移動
体との接触面を提供する複合樹脂層を形成し、前記移動
体を振動体に生じさせた進行性振動により摩擦駆動で相
対移動させる振動波モータにおいて、前記振動体の複合
樹脂層を熱可塑性の母材樹脂に平均粒径5〜30μmの
粒状或は球状のガラス状カーボンを重量比で15〜40
%配合充填する。
るためになされた本発明の振動波モータは、進行性進行
波を生ずる弾性材からなる振動体に、加圧接触する移動
体との接触面を提供する複合樹脂層を形成し、前記移動
体を振動体に生じさせた進行性振動により摩擦駆動で相
対移動させる振動波モータにおいて、前記振動体の複合
樹脂層を熱可塑性の母材樹脂に平均粒径5〜30μmの
粒状或は球状のガラス状カーボンを重量比で15〜40
%配合充填する。
【0024】又熱可塑性の母材樹脂としてポリエーテル
ニトリル(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)及び液晶性の芳香族(LCP)のいずれか1つと
する。
ニトリル(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(P
PS)及び液晶性の芳香族(LCP)のいずれか1つと
する。
【0025】その結果耐熱性樹脂ではあるが比較的安価
な熱可塑性樹脂に強化材として炭素繊維より硬度が低
く、分散性、流動性及び親和性を有するガラス状のカー
ボンビーズを配合充填した複合樹脂層がより低価格で且
つ量産性の課題を解決して得られる。
な熱可塑性樹脂に強化材として炭素繊維より硬度が低
く、分散性、流動性及び親和性を有するガラス状のカー
ボンビーズを配合充填した複合樹脂層がより低価格で且
つ量産性の課題を解決して得られる。
【0026】一方移動体の摺動面には安価であり量産性
に優れた無電解ニッケル法を用いてビッカース硬度(H
V )が800の炭化ケイ素を共析したNi−P−SiC
合金膜を形成する。
に優れた無電解ニッケル法を用いてビッカース硬度(H
V )が800の炭化ケイ素を共析したNi−P−SiC
合金膜を形成する。
【0027】そして必要ならば熱処理してビッカース硬
度(HV )が900〜1400と従来のタングステンカ
ーバイド及びコバルト溶射膜の硬さが得られる。
度(HV )が900〜1400と従来のタングステンカ
ーバイド及びコバルト溶射膜の硬さが得られる。
【0028】炭化ケイ素を共析したニッケルリン酸基合
金膜は膜厚が均一であることもあってラップ加工による
平面移しもより容易である。
金膜は膜厚が均一であることもあってラップ加工による
平面移しもより容易である。
【0029】振動波モータの低高速トルク化のためには
振動体の接触面を提供する複合樹脂層と振動体に加圧接
触する移動体の摺動面との間の摩擦係数が大なることが
必要であり又振動体の複合樹脂層と、移動体の摺動面の
いずれもがより大きい耐摩擦性を示すことが必要とな
る。
振動体の接触面を提供する複合樹脂層と振動体に加圧接
触する移動体の摺動面との間の摩擦係数が大なることが
必要であり又振動体の複合樹脂層と、移動体の摺動面の
いずれもがより大きい耐摩擦性を示すことが必要とな
る。
【0030】本発明では振動体の複合樹脂層の強化材と
してカーボンビーズを配合充填するが、このカーボンビ
ーズは破断面がガラス状の光沢を有する非晶質で等方性
のガラス状カーボンであるが、従来用いられていた炭素
繊維に比べると硬度は低いが、分散性、流動性或は樹脂
に対する親和性の優れた摺動性フィラーなので、複合樹
脂層の耐摩耗性の向上、弾性率等材料物性の改良に有効
である。
してカーボンビーズを配合充填するが、このカーボンビ
ーズは破断面がガラス状の光沢を有する非晶質で等方性
のガラス状カーボンであるが、従来用いられていた炭素
繊維に比べると硬度は低いが、分散性、流動性或は樹脂
に対する親和性の優れた摺動性フィラーなので、複合樹
脂層の耐摩耗性の向上、弾性率等材料物性の改良に有効
である。
【0031】本発明の複合樹脂の母材樹脂は150℃以
上の温度も長時間使用できるいわゆるスーパエンプラの
熱可塑性樹脂が用いられるが、こうした耐熱性樹脂とし
ては結晶性のポリイミド(PI)、ポリアミドイミド
(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリフェニレ
ンスルファイド(PPS)、ポリアセタール(PO
M)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を、非晶
質のポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスル
ホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリスル
ホン(RSF)、変性ポリフェニレンオキサイド(DP
O)、ポリカーボネート(PC)と別に液晶性を示す全
芳香族ポリエステル(LCP)等が知られているが、前
記の樹脂の中から量産性及び価格を考慮しつつ要求特性
を満たす材料が振動体の複合樹脂層の母材樹脂として選
択されるものである。
上の温度も長時間使用できるいわゆるスーパエンプラの
熱可塑性樹脂が用いられるが、こうした耐熱性樹脂とし
ては結晶性のポリイミド(PI)、ポリアミドイミド
(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリフェニレ
ンスルファイド(PPS)、ポリアセタール(PO
M)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を、非晶
質のポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルスル
ホン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリスル
ホン(RSF)、変性ポリフェニレンオキサイド(DP
O)、ポリカーボネート(PC)と別に液晶性を示す全
芳香族ポリエステル(LCP)等が知られているが、前
記の樹脂の中から量産性及び価格を考慮しつつ要求特性
を満たす材料が振動体の複合樹脂層の母材樹脂として選
択されるものである。
【0032】本発明では、一方アルミ合金からなる移動
体の摺動面に平均粒径0.5〜3μmの硬度の高い炭化
ケイ素を体積比で8〜20%、均一に分散して共析させ
たニッケルリン基合金膜を20〜30μmの厚さで形成
する。この際用いるニッケルリン基合金の成分はNi8
2〜98%,P2〜15%である。
体の摺動面に平均粒径0.5〜3μmの硬度の高い炭化
ケイ素を体積比で8〜20%、均一に分散して共析させ
たニッケルリン基合金膜を20〜30μmの厚さで形成
する。この際用いるニッケルリン基合金の成分はNi8
2〜98%,P2〜15%である。
【0033】又振動体の複合樹脂層との間の摩擦駆動で
の移動体摺動面のNi−P−SiC合金膜の耐摩耗性を
さらに向上させるため、合金膜300〜400℃で熱処
理してビッカース硬さ(HV )が900〜1400とな
るようにする。
の移動体摺動面のNi−P−SiC合金膜の耐摩耗性を
さらに向上させるため、合金膜300〜400℃で熱処
理してビッカース硬さ(HV )が900〜1400とな
るようにする。
【0034】これは高硬度の炭化ケイ素の微粉末がNi
−P−SiC合金膜から脱落し、これが研磨剤となり相
手の複合樹脂層の摩耗を促進するのを防ぐためである。
−P−SiC合金膜から脱落し、これが研磨剤となり相
手の複合樹脂層の摩耗を促進するのを防ぐためである。
【0035】
〈第1の実施例〉図1は本発明による振動波モータの第
1の実施例を示す縦断面図、図2の(a)は電極構成
図、図2の(b)はステータの展開側面図、図3は加圧
用の圧縮ばね部材である。
1の実施例を示す縦断面図、図2の(a)は電極構成
図、図2の(b)はステータの展開側面図、図3は加圧
用の圧縮ばね部材である。
【0036】図において、1は厚さ6の薄い円環形状の
圧電素子で、弾性材料からなり、駆動のための振動の波
長(λ)の2/λあたり4個の突起を等間隔に全周にわ
たり形成した振動体2に、そのベタ電極面を固着してス
テータとしている。
圧電素子で、弾性材料からなり、駆動のための振動の波
長(λ)の2/λあたり4個の突起を等間隔に全周にわ
たり形成した振動体2に、そのベタ電極面を固着してス
テータとしている。
【0037】圧電素子1の他面の電極構成は、図2の
(a)に示す通り、励起されるべき振動数の波長λに対
し、交互に逆の伸縮極性となるようλ/2ピッチで分極
された駆動用のA電極群(A1 〜A8 )及びB電極群
(B1 〜B8 )と、これらA及びB電極間にあり、夫々
の電極群の振動状態を検出するλ/4ピッチの振動検出
用電極SA 及びSB と、他に接着用の三つの共通電極G
からなっている。
(a)に示す通り、励起されるべき振動数の波長λに対
し、交互に逆の伸縮極性となるようλ/2ピッチで分極
された駆動用のA電極群(A1 〜A8 )及びB電極群
(B1 〜B8 )と、これらA及びB電極間にあり、夫々
の電極群の振動状態を検出するλ/4ピッチの振動検出
用電極SA 及びSB と、他に接着用の三つの共通電極G
からなっている。
【0038】前記の駆動用A電極群(A1 〜A8 )に対
し駆動用B電極群(B1 〜B8 )は3/4λずれたピッ
チで配置され、一方振動検出用の電極SA 及びSB は駆
動用のA電極群(A1 〜A8 )及び B電極群(B1 〜
B8 )によるそれぞれ定在波の実質的に腹の位置を中心
として配置されている。
し駆動用B電極群(B1 〜B8 )は3/4λずれたピッ
チで配置され、一方振動検出用の電極SA 及びSB は駆
動用のA電極群(A1 〜A8 )及び B電極群(B1 〜
B8 )によるそれぞれ定在波の実質的に腹の位置を中心
として配置されている。
【0039】図2の(b)で振動体2の突起は軸心に対
して一定幅(t)のスリットを入れることで形成される
が、Hは振動体2の全高さ、hはスリット深さである。
して一定幅(t)のスリットを入れることで形成される
が、Hは振動体2の全高さ、hはスリット深さである。
【0040】更に図2(b)に示したように、圧電素子
1の振動検出用の電極SA 及びSBの中央点は振動体2
のスリット部の中央点に合致させてステーターとしてい
るので、駆動用のA電極群(A1 〜A8 )或はB電極群
(B1 〜B8 )の中央点は全てスリット部の中央点に合
致している。
1の振動検出用の電極SA 及びSBの中央点は振動体2
のスリット部の中央点に合致させてステーターとしてい
るので、駆動用のA電極群(A1 〜A8 )或はB電極群
(B1 〜B8 )の中央点は全てスリット部の中央点に合
致している。
【0041】図1で圧電素子1は耐熱性を有するエポキ
シ系接着剤で、振動体2の裏面に同心的にかつ振動体2
のスリット位置に対し前述の通りの電極構成を特定して
固着している。
シ系接着剤で、振動体2の裏面に同心的にかつ振動体2
のスリット位置に対し前述の通りの電極構成を特定して
固着している。
【0042】3は熱伝導性の優れた材料からなる筐体
で、振動体2の接触部の内径側の薄板円板部2aを介し
て振動体2をビス4で強固に固定している。
で、振動体2の接触部の内径側の薄板円板部2aを介し
て振動体2をビス4で強固に固定している。
【0043】又筐体3の中心部の内径嵌合部には第1の
ボール軸受11が外輪11aを固着して設けられてい
る。
ボール軸受11が外輪11aを固着して設けられてい
る。
【0044】100は中間にフランジ部100cが、例
えば焼ばめ等で固着された出力軸をなす回転軸であり、
その1端部100aは第1のボール軸受11の内輪に軸
方向摺動可能に支持され、また他端100bは、筐体カ
バー108の中心部に筐体3とは反対側に張り出た軸受
嵌合部108aに外輪12aを固着して設けられた第2
のボール軸受12の内輪12bに軸方向摺動可能に支持
されている。
えば焼ばめ等で固着された出力軸をなす回転軸であり、
その1端部100aは第1のボール軸受11の内輪に軸
方向摺動可能に支持され、また他端100bは、筐体カ
バー108の中心部に筐体3とは反対側に張り出た軸受
嵌合部108aに外輪12aを固着して設けられた第2
のボール軸受12の内輪12bに軸方向摺動可能に支持
されている。
【0045】回転軸100の他端部100bには、図示
されていないエンコーダの入力軸を固定するための内径
嵌合部100e及び固定ネジ孔100dが設けられてい
る。215は回転軸100のフランジ部100cにネジ
116で同心的に固定された円筒形状の中間部材であ
り、外周部端には環状の移動体7が同心的に嵌合して設
けられている。
されていないエンコーダの入力軸を固定するための内径
嵌合部100e及び固定ネジ孔100dが設けられてい
る。215は回転軸100のフランジ部100cにネジ
116で同心的に固定された円筒形状の中間部材であ
り、外周部端には環状の移動体7が同心的に嵌合して設
けられている。
【0046】この移動体7は複合樹脂からなる環状の摺
動体6と摺動体6をエポキシ系接着剤で同心的に固着し
た例えばアルミ合金からなる支持体5とで形成されてお
り、この摺動体6が振動体2の摺動面2bに接触する。
動体6と摺動体6をエポキシ系接着剤で同心的に固着し
た例えばアルミ合金からなる支持体5とで形成されてお
り、この摺動体6が振動体2の摺動面2bに接触する。
【0047】移動体7はその底部のゴム性の弾性シート
17を介して円筒形状の中間部材215の厚肉のフラン
ジ部215aで支持されている。
17を介して円筒形状の中間部材215の厚肉のフラン
ジ部215aで支持されている。
【0048】中間部材215には内径部に凹所215b
が形成されており、凹所215bの壁215cと第2の
ボール軸受12の内輪12aとの間に設けられた例えば
図3に示すダイヤフラム形状の圧縮ばね部材114が発
生する軸方向荷重が弾性シート部材17を介して支持体
5の軸方向に与えられて振動体2の摺動面2bと移動体
7の摺動体6が加圧接触している。
が形成されており、凹所215bの壁215cと第2の
ボール軸受12の内輪12aとの間に設けられた例えば
図3に示すダイヤフラム形状の圧縮ばね部材114が発
生する軸方向荷重が弾性シート部材17を介して支持体
5の軸方向に与えられて振動体2の摺動面2bと移動体
7の摺動体6が加圧接触している。
【0049】108は筐体カバーでネジ9により筐体3
に固定されており、その中央部には筐体3側に対向して
軸受嵌合孔108aが張出すように形成され、この軸受
嵌合孔108aに第2のボール軸受12が嵌合され、そ
の外輪12aは接着剤で固着されている。
に固定されており、その中央部には筐体3側に対向して
軸受嵌合孔108aが張出すように形成され、この軸受
嵌合孔108aに第2のボール軸受12が嵌合され、そ
の外輪12aは接着剤で固着されている。
【0050】以上が本実施例の低速高トルク型振動波モ
ータの基本構造であり、加圧用の圧縮ばね部材114の
発生する軸方向荷重は、比較的厚板で剛性が大きい円筒
形状の中間部部材215を介して移動体7に付加される
ことになる。
ータの基本構造であり、加圧用の圧縮ばね部材114の
発生する軸方向荷重は、比較的厚板で剛性が大きい円筒
形状の中間部部材215を介して移動体7に付加される
ことになる。
【0051】本発明の振動波モータに対する要求特性を
第1表に、主たる設計仕様を表2に示す。
第1表に、主たる設計仕様を表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】表3に従来型(比較例)と本実施例の振動
体の材料、摩擦面の硬化処理及びマイクロビッカース硬
度計で測定した硬度を示す。
体の材料、摩擦面の硬化処理及びマイクロビッカース硬
度計で測定した硬度を示す。
【0055】又第4表に従来型(比較例)と本実施例の
複合樹脂の構成即ち母材樹脂と強化材及び強化材の充填
量と、複合樹脂の曲げ弾性率及びロックウェル硬さ(M
スケール)の硬度を示す。
複合樹脂の構成即ち母材樹脂と強化材及び強化材の充填
量と、複合樹脂の曲げ弾性率及びロックウェル硬さ(M
スケール)の硬度を示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】先づ図1の実施例の振動体2として表2及
び表3に示す通り、マルテンサイト系ステンレス(SU
S420J2)で所定のサイズ及びスリットの振動体を
製作し、摩擦面に無電解ニッケルメッキ法で平均粒径が
1μmの炭化ケイ素が体積比で12%共析する厚さが2
5μmのNi−P−SiC合金膜を形成した。
び表3に示す通り、マルテンサイト系ステンレス(SU
S420J2)で所定のサイズ及びスリットの振動体を
製作し、摩擦面に無電解ニッケルメッキ法で平均粒径が
1μmの炭化ケイ素が体積比で12%共析する厚さが2
5μmのNi−P−SiC合金膜を形成した。
【0059】そして摩擦面の合金膜面をラップ加工し
て、平面度2μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.02μm以下に仕上げた。
て、平面度2μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.02μm以下に仕上げた。
【0060】次に図1の実施例の摺動体6として表2及
び表4に示す通り、強化材であるガラス状カーボン(日
本カーボン製、カーボンマイクロビーズICB−102
0)重量比で30%母材樹脂である熱可塑性樹脂6種
(実施例〜)及び液晶性の芳香族ポリエステル樹脂
(実施例)に配合し、射出成形法で成形し、所定の寸
法に削りだした後、アルミ合金の支持体5にエポキシ系
接着剤を用いて固定した。
び表4に示す通り、強化材であるガラス状カーボン(日
本カーボン製、カーボンマイクロビーズICB−102
0)重量比で30%母材樹脂である熱可塑性樹脂6種
(実施例〜)及び液晶性の芳香族ポリエステル樹脂
(実施例)に配合し、射出成形法で成形し、所定の寸
法に削りだした後、アルミ合金の支持体5にエポキシ系
接着剤を用いて固定した。
【0061】そして摺動体6の摺動面をラップ加工し
て、平面度3μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.05μm以下に仕上げた。
て、平面度3μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.05μm以下に仕上げた。
【0062】表4の比較例及びの摺動体は従来用い
ていた複合樹脂で、比較例はビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジアミンとの縮合物である非熱可
塑性樹脂の芳香族ポリイミド樹脂に強化材であるガラス
状カーボンを重量比で25%配合し、加熱圧縮成形し、
その後切削加工して所定の寸法としたものである。
ていた複合樹脂で、比較例はビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジアミンとの縮合物である非熱可
塑性樹脂の芳香族ポリイミド樹脂に強化材であるガラス
状カーボンを重量比で25%配合し、加熱圧縮成形し、
その後切削加工して所定の寸法としたものである。
【0063】又比較例は熱可塑性のポリイミド樹脂に
ガラス状カーボンを重量比で30%配合し、射出成形法
で成形し、熱処理して結晶化を進めた後、所定の寸法に
削りだしたものである。
ガラス状カーボンを重量比で30%配合し、射出成形法
で成形し、熱処理して結晶化を進めた後、所定の寸法に
削りだしたものである。
【0064】表5は振動体の実施例及び比較例と複合樹
脂摺動体の実施例及び比較例を組合わせて製作した図1
の構造の低速高トルク型振動波モータの評価結果を示す
ものである。
脂摺動体の実施例及び比較例を組合わせて製作した図1
の構造の低速高トルク型振動波モータの評価結果を示す
ものである。
【0065】評価項目は定格、回転精度及び寿命で表1
の要求特性に対応するもので、定格は22.5rpmで
のトルク値の範囲で評価した。
の要求特性に対応するもので、定格は22.5rpmで
のトルク値の範囲で評価した。
【0066】即ち22.5rpmで8kgcm以上が得
られたとき「○」、7〜8kgcmが「△」、7kgc
m以下が「×」とした。
られたとき「○」、7〜8kgcmが「△」、7kgc
m以下が「×」とした。
【0067】次に回転精度は33.3rpmで1kgc
mの負荷を与えた状態で24時間の連続運転をおこなっ
たときのワウフラッタ値の範囲で評価した。即ち0.0
3%RMS以下が「○」、0.03〜0.04%RMS
が「△」、0.04%以上が「×」である。
mの負荷を与えた状態で24時間の連続運転をおこなっ
たときのワウフラッタ値の範囲で評価した。即ち0.0
3%RMS以下が「○」、0.03〜0.04%RMS
が「△」、0.04%以上が「×」である。
【0068】寿命は33.3rpm無負荷で500時間
の連続運転を行ったあとの複合樹脂摺動体の摩耗量を相
対評価し、「○」、「△」、「×」とした。
の連続運転を行ったあとの複合樹脂摺動体の摩耗量を相
対評価し、「○」、「△」、「×」とした。
【0069】
【表5】
【0070】先づ表5で振動体の摩擦面の評価結果をみ
ると、複合樹脂の摺動体の比較例及びと組合せた振
動体の実施例(本発明)は比較例(従来型)に対しトル
クが大きくなっており改善されている。これはNi−P
−SiC合金膜の摩擦係数が析出硬化形ステンレス鋼よ
り大きいためである。又回転精度が改善された傾向が見
られるが、これはNi−P−SiC合金膜の方が複合樹
脂の摩耗粉が付着しにくいためと思われる。
ると、複合樹脂の摺動体の比較例及びと組合せた振
動体の実施例(本発明)は比較例(従来型)に対しトル
クが大きくなっており改善されている。これはNi−P
−SiC合金膜の摩擦係数が析出硬化形ステンレス鋼よ
り大きいためである。又回転精度が改善された傾向が見
られるが、これはNi−P−SiC合金膜の方が複合樹
脂の摩耗粉が付着しにくいためと思われる。
【0071】次に複合樹脂摺動体の評価結果をみると、
定格のトルクの大きさでは比較例の複合樹脂に対し実
施例及びの複合樹脂で改善がみられ、実施例,
,,及び比較例の複合樹脂が同等で、実施例5
の複合樹脂のみが小さいトルクを示した。
定格のトルクの大きさでは比較例の複合樹脂に対し実
施例及びの複合樹脂で改善がみられ、実施例,
,,及び比較例の複合樹脂が同等で、実施例5
の複合樹脂のみが小さいトルクを示した。
【0072】実施例の複合樹脂は、表4の硬度でみる
と最も軟かく、又、母材樹脂が比結晶性であるため摩耗
係数が大きいこともあってトルクが大となった。
と最も軟かく、又、母材樹脂が比結晶性であるため摩耗
係数が大きいこともあってトルクが大となった。
【0073】実施例の複合樹脂は射出成形の冷却過程
で分子が流動方向に配向したまま固化する液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂であり、厚み方向の多層構造もあ
って大きなトルクが得られるものである。
で分子が流動方向に配向したまま固化する液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂であり、厚み方向の多層構造もあ
って大きなトルクが得られるものである。
【0074】回転精度の評価では比較例の複合樹脂に
対し実施例,,,及びが同等及び実施例,
及び比較例がやや悪かった。
対し実施例,,,及びが同等及び実施例,
及び比較例がやや悪かった。
【0075】実施例の回転精度が低いのは、他の複合
樹脂に比べて摩耗が多いことによると思われる。又、比
較例の複合樹脂は摩耗粉の振動体摩擦面への部分的付
着がやや多いためと思われる。
樹脂に比べて摩耗が多いことによると思われる。又、比
較例の複合樹脂は摩耗粉の振動体摩擦面への部分的付
着がやや多いためと思われる。
【0076】寿命の評価結果では実施例,及びの
摩耗量の多さが目立った。実施例の直鎖型のポリフェ
ニレンサルファイドは他の材料に比べて「サラサラ」し
た摩耗粉を示していた。実施例及びはいずれも非晶
性の熱可塑性樹脂であり、摺動性では平素弱点を持つ材
料である。但し実施例のポリエーテルスルホン(PE
S)等は強化材の充填量をより多くすれば耐摩耗性の向
上が期待できる。
摩耗量の多さが目立った。実施例の直鎖型のポリフェ
ニレンサルファイドは他の材料に比べて「サラサラ」し
た摩耗粉を示していた。実施例及びはいずれも非晶
性の熱可塑性樹脂であり、摺動性では平素弱点を持つ材
料である。但し実施例のポリエーテルスルホン(PE
S)等は強化材の充填量をより多くすれば耐摩耗性の向
上が期待できる。
【0077】尚表4の本実施例の複合樹脂の構成で、実
施例の液晶性の芳香族ポリエステルはアモコ社のザイ
ダー(商品名)を用いたが液晶性を示す芳香族ポリエス
テルとしては他に住友化学工業のエコノールE600
0,E2000、ヘキストセラニーズ社のベクトラA9
50等がある。
施例の液晶性の芳香族ポリエステルはアモコ社のザイ
ダー(商品名)を用いたが液晶性を示す芳香族ポリエス
テルとしては他に住友化学工業のエコノールE600
0,E2000、ヘキストセラニーズ社のベクトラA9
50等がある。
【0078】又強化材であるカーボンビーズを日本カー
ボン社のカーボンマイクロビーズICB−1020とし
て複合樹脂摺動体が検討されているが、カーボンビーズ
として鐘紡のベルパールC−2000、大和田カーボン
工業のガラスポン−P、呉羽化学工業のクレハMH、ユ
ニチカのユニベックスGCP等を用いても良い。
ボン社のカーボンマイクロビーズICB−1020とし
て複合樹脂摺動体が検討されているが、カーボンビーズ
として鐘紡のベルパールC−2000、大和田カーボン
工業のガラスポン−P、呉羽化学工業のクレハMH、ユ
ニチカのユニベックスGCP等を用いても良い。
【0079】〈第2の実施例〉本実施例は、前述した図
1に示す実施例と同様の基本的構成を有し、異なる所
は、第1の実施例においては摺動体6を移動体側に設け
ているのに対し、第2の実施例では振動体側に設けてお
り、またこの摺動体6を複合樹脂層で形成し、振動体2
の全ての突起にエポキシ系接着剤で固着している。
1に示す実施例と同様の基本的構成を有し、異なる所
は、第1の実施例においては摺動体6を移動体側に設け
ているのに対し、第2の実施例では振動体側に設けてお
り、またこの摺動体6を複合樹脂層で形成し、振動体2
の全ての突起にエポキシ系接着剤で固着している。
【0080】また、複合樹脂層から構成される摺動体6
と加圧接触する移動体7は、該摺動体6との接触面に、
炭化ケイ素を共析するニッケルリン基合金膜を形成して
いる。
と加圧接触する移動体7は、該摺動体6との接触面に、
炭化ケイ素を共析するニッケルリン基合金膜を形成して
いる。
【0081】本実施例の振動波モータに対する要求特性
を表6、主たる設計仕様を表7に示す。
を表6、主たる設計仕様を表7に示す。
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】表8に従来型(比較例)と第2の実施例の
移動体の摺動面の硬化処理およびマイクロビッカース硬
度計で測定した硬度を示す。
移動体の摺動面の硬化処理およびマイクロビッカース硬
度計で測定した硬度を示す。
【0085】また、表9に従来型(比較例)と第2の実
施例における振動体の複合樹脂層からなる摺動体6の母
材と強化材および強化材の充填量と、複合樹脂の曲げ弾
性率およびロックウェル硬さ(Mスケールの硬度)を示
す。
施例における振動体の複合樹脂層からなる摺動体6の母
材と強化材および強化材の充填量と、複合樹脂の曲げ弾
性率およびロックウェル硬さ(Mスケールの硬度)を示
す。
【0086】
【表8】
【0087】
【表9】
【0088】第2の実施例における移動体5’として表
7及び表8に示す通り、アルミ合金製で摺動面に無電解
ニッケルメッキ法で平均粒径が1μmの炭化ケイ素が体
積比で12%共析する厚さが25μmのNi−P−Si
C合金膜を形成した。なお、移動体5’の摺動面の大き
さは外径68(mm)、内径64(mm)とした。
7及び表8に示す通り、アルミ合金製で摺動面に無電解
ニッケルメッキ法で平均粒径が1μmの炭化ケイ素が体
積比で12%共析する厚さが25μmのNi−P−Si
C合金膜を形成した。なお、移動体5’の摺動面の大き
さは外径68(mm)、内径64(mm)とした。
【0089】そして摺動面の合金膜面をラップ加工し
て、平面度3μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.05μmに仕上げた。
て、平面度3μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(R
a)で0.05μmに仕上げた。
【0090】次に振動体2の複合樹脂からなる摺動体
6’として表7及び表9に示すように強化材であるガラ
ス状カーボン(日本カーボン製、カーボンマイクロビー
ズICB−1020)を重量比で30%、母材樹脂であ
る熱可塑性樹脂6種(実施例〜)及び液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂(実施例)に配合し、射出成形
法で成形し、その後φ67.5×φ64.5×0.6t
(mm)のリング状の複合樹脂層を製作し、マルテンサ
イト系ステンレス鋼(SUS420J2)の振動体2に
同心的にエポキシ系接着剤を用いて固着した。そして振
動体2の突起面上だけ複合樹脂層を残すため余分の複合
樹脂層を削除した。
6’として表7及び表9に示すように強化材であるガラ
ス状カーボン(日本カーボン製、カーボンマイクロビー
ズICB−1020)を重量比で30%、母材樹脂であ
る熱可塑性樹脂6種(実施例〜)及び液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂(実施例)に配合し、射出成形
法で成形し、その後φ67.5×φ64.5×0.6t
(mm)のリング状の複合樹脂層を製作し、マルテンサ
イト系ステンレス鋼(SUS420J2)の振動体2に
同心的にエポキシ系接着剤を用いて固着した。そして振
動体2の突起面上だけ複合樹脂層を残すため余分の複合
樹脂層を削除した。
【0091】そして振動体2の複合樹脂層である摺動体
の摺動面をラップ加工して平面度2μm以下、面粗さを
中心線平均粗さ(Ra)で0.02μm以下にした。
の摺動面をラップ加工して平面度2μm以下、面粗さを
中心線平均粗さ(Ra)で0.02μm以下にした。
【0092】表9の比較例及びの複合樹脂は従来用
いてきた材料で、比較例はビフェニルテトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンとの縮合物である非熱可塑
性の芳香族ポリイミド樹脂に強化材であるDAN系炭素
繊維を重量比で15%配合し、加熱圧縮成形し、その後
切削加工して所定の寸法としたものである。
いてきた材料で、比較例はビフェニルテトラカルボン
酸二無水物と芳香族ジアミンとの縮合物である非熱可塑
性の芳香族ポリイミド樹脂に強化材であるDAN系炭素
繊維を重量比で15%配合し、加熱圧縮成形し、その後
切削加工して所定の寸法としたものである。
【0093】また、比較例は熱可塑性のポリイミド樹
脂にピッチ系炭素繊維を重量比で30%配合し、射出成
形法で成形し、熱処理して結晶化を進めた後、所定の寸
法の寸法に削り出したものである。
脂にピッチ系炭素繊維を重量比で30%配合し、射出成
形法で成形し、熱処理して結晶化を進めた後、所定の寸
法の寸法に削り出したものである。
【0094】表10は移動体の実施例及び比較例と振動
体複合樹脂層の実施例及び比較例を組合せて製作した図
1の構造の低速高トルク型振動波モータの評価結果を示
すものである。
体複合樹脂層の実施例及び比較例を組合せて製作した図
1の構造の低速高トルク型振動波モータの評価結果を示
すものである。
【0095】評価項目は定格、回転精度及び寿命で、表
6の要求特性に対応するもので、定格は22.5rpm
でのトルク値の範囲で評価した。
6の要求特性に対応するもので、定格は22.5rpm
でのトルク値の範囲で評価した。
【0096】即ち22.5rpmで8kgcm以上が得
られたとき「○」、7〜8kgcmが「△」、7kgc
m以下が「×」とした。
られたとき「○」、7〜8kgcmが「△」、7kgc
m以下が「×」とした。
【0097】次に回転精度は33.3rpmで1kgc
mの負荷を与えた状態で24時間の連続運転をおこなっ
たときのワウフラッタ値の範囲で評価した。即ち0.0
3RPM以下が「○」、0.03〜0.04%RMSが
「△」、0.04以上が「×」である。
mの負荷を与えた状態で24時間の連続運転をおこなっ
たときのワウフラッタ値の範囲で評価した。即ち0.0
3RPM以下が「○」、0.03〜0.04%RMSが
「△」、0.04以上が「×」である。
【0098】寿命は33.3rpm無負荷で500時間
の連続運転を行ったあとの振動体複合樹脂層の摩耗量を
相対評価「○」、「△」及び「×」とした。
の連続運転を行ったあとの振動体複合樹脂層の摩耗量を
相対評価「○」、「△」及び「×」とした。
【0099】
【表10】
【0100】先づ表10移動体の摺動面の評価結果をみ
ると、振動体の複合樹脂層の比較例及びと組合せた
移動体の実施例及び比較例では、定格のトルクの大きさ
と回転精度はほぼ同等であったが、寿命は実施例の移動
体の方がやや悪かった。これはNi−P−SiC合金膜
とタングステンカーバイト及びコバルト溶射膜の摩擦係
数がほぼ同等であるが、炭素繊維の硬さに対しNi−P
−SiC合金膜がやや弱く、脱落するSiC微粉末によ
り振動体複合樹脂層の摩耗を促進しているためと思われ
る。
ると、振動体の複合樹脂層の比較例及びと組合せた
移動体の実施例及び比較例では、定格のトルクの大きさ
と回転精度はほぼ同等であったが、寿命は実施例の移動
体の方がやや悪かった。これはNi−P−SiC合金膜
とタングステンカーバイト及びコバルト溶射膜の摩擦係
数がほぼ同等であるが、炭素繊維の硬さに対しNi−P
−SiC合金膜がやや弱く、脱落するSiC微粉末によ
り振動体複合樹脂層の摩耗を促進しているためと思われ
る。
【0101】次に振動体の複合樹脂層の評価結果をみる
と、定格のトルクの大きさでは比較例の複合樹脂に対
し実施例及びの複合樹脂で改善がみられ、実施例
,,,及び比較例の複合樹脂が同等で、実施
例の複合樹脂のみが小さいトルクを示した。
と、定格のトルクの大きさでは比較例の複合樹脂に対
し実施例及びの複合樹脂で改善がみられ、実施例
,,,及び比較例の複合樹脂が同等で、実施
例の複合樹脂のみが小さいトルクを示した。
【0102】実施例の複合樹脂は(表9)の硬度でみ
ると最も軟らかく、また母材樹脂が非晶性であるため摩
耗係数が大きいこともあってトルクが大となった。
ると最も軟らかく、また母材樹脂が非晶性であるため摩
耗係数が大きいこともあってトルクが大となった。
【0103】実施例の複合樹脂は射出成形の冷却過程
で分子が流動方向に配向したまま固化する液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂であり、厚み方向の多層構造もあ
って、大きなトルクが得られるものである。
で分子が流動方向に配向したまま固化する液晶性の全芳
香族ポリエステル樹脂であり、厚み方向の多層構造もあ
って、大きなトルクが得られるものである。
【0104】回転精度の評価では、比較例の複合樹脂
に対し実施例,,,及びが同等程度で、実施
例,及び比較例がやや悪かった。
に対し実施例,,,及びが同等程度で、実施
例,及び比較例がやや悪かった。
【0105】実施例の回転精度が低いのは他の複合樹
脂に比べて摩耗が多いことによると思われる。又比較例
の複合樹脂は摩耗粉の振動体摩擦面への部分的付着が
やや多いためと思われる。
脂に比べて摩耗が多いことによると思われる。又比較例
の複合樹脂は摩耗粉の振動体摩擦面への部分的付着が
やや多いためと思われる。
【0106】寿命の評価結果では実施例,及びの
摩耗量の多さが目立った。
摩耗量の多さが目立った。
【0107】実施例の直鎖型のポリフェニレンサルフ
ァイドは他材料に比べて「サラサラ」した摩耗粉を示し
ていた。実施例及びはいずれも非晶性の熱可塑性樹
脂であり、摺動性では本来弱点を有する材料である。但
し実施例のポリエーテルスルフォン(PES)等は強
化材の充填量をより多くすれば耐摩耗性の向上が期待で
きる。
ァイドは他材料に比べて「サラサラ」した摩耗粉を示し
ていた。実施例及びはいずれも非晶性の熱可塑性樹
脂であり、摺動性では本来弱点を有する材料である。但
し実施例のポリエーテルスルフォン(PES)等は強
化材の充填量をより多くすれば耐摩耗性の向上が期待で
きる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、振
動体摩擦面に平均粒径1μmの炭化ケイ素を体積比で1
2%共析するニッケルリン基合金膜を形成して摩擦係数
を大きくし、又熱処理して硬度を高くした振動体摩擦面
を得たため、低速高トルク化が可能となり、振動体摩擦
面の摩耗の少ない安定した摩擦駆動が行われるので回転
精度の向上がみられ、かつ複合樹脂摺動体の摩耗を少な
くして振動波モータの寿命を改善することが可能となっ
た。
動体摩擦面に平均粒径1μmの炭化ケイ素を体積比で1
2%共析するニッケルリン基合金膜を形成して摩擦係数
を大きくし、又熱処理して硬度を高くした振動体摩擦面
を得たため、低速高トルク化が可能となり、振動体摩擦
面の摩耗の少ない安定した摩擦駆動が行われるので回転
精度の向上がみられ、かつ複合樹脂摺動体の摩耗を少な
くして振動波モータの寿命を改善することが可能となっ
た。
【0109】又、従来効果な非熱可塑性ポリイミドや熱
可塑性ポリイミドが用いられていたが、適当量のガラス
状カーボンを配合充填することでより低価格な熱可塑性
樹脂や液晶性樹脂摺動体が射出成形等の量産性のある製
法で製作することが可能となった。
可塑性ポリイミドが用いられていたが、適当量のガラス
状カーボンを配合充填することでより低価格な熱可塑性
樹脂や液晶性樹脂摺動体が射出成形等の量産性のある製
法で製作することが可能となった。
【0110】一方、移動体摺動面に高価で量産性のない
タングステンカーバイト及びコバルトからなる溶射膜の
代りに平均粒径1μmの炭化ケイ素を体積比で12%共
析するニッケルリン基合金膜を形成し、又熱処理して硬
度を高くした移動体摺動面を得、また振動体の複合樹脂
層を高価で量産性が低い非熱可塑性ポリイミド或は熱可
塑性ポリイミドの代りに、低価格で射出成形が可能な熱
可塑性樹脂や液晶性樹脂を採用し、強化材として炭素繊
維よりは硬度の低いガラス状カーボンを配合充填して、
従来型の振動波モータに対して、同等以上の低速高トル
ク化が可能であり、同等以上に振動体複合樹脂層の摩耗
が少なく回転精度が改善され、かつ振動体複合樹脂層の
摩耗が小さく寿命が改善された低速高トルク型の振動波
モータが提供出来る。
タングステンカーバイト及びコバルトからなる溶射膜の
代りに平均粒径1μmの炭化ケイ素を体積比で12%共
析するニッケルリン基合金膜を形成し、又熱処理して硬
度を高くした移動体摺動面を得、また振動体の複合樹脂
層を高価で量産性が低い非熱可塑性ポリイミド或は熱可
塑性ポリイミドの代りに、低価格で射出成形が可能な熱
可塑性樹脂や液晶性樹脂を採用し、強化材として炭素繊
維よりは硬度の低いガラス状カーボンを配合充填して、
従来型の振動波モータに対して、同等以上の低速高トル
ク化が可能であり、同等以上に振動体複合樹脂層の摩耗
が少なく回転精度が改善され、かつ振動体複合樹脂層の
摩耗が小さく寿命が改善された低速高トルク型の振動波
モータが提供出来る。
【図1】本発明による振動波モータの実施例の縦断面
図。
図。
【図2】図1に示す振動体の電極構成等を示し、(a)
は電極構成を示す平面図、(b)は振動体の展開側面図
を示す。
は電極構成を示す平面図、(b)は振動体の展開側面図
を示す。
【図3】図1に示す圧縮バネ部材の平面図。
1…圧電素子 2…振動体 5…支持体 6…摺動体 7…移動体
Claims (13)
- 【請求項1】 駆動用振動波が励起される振動体に、該
振動体との接触面を提供する複合樹脂層を備えた部材を
加圧接触させて、該振動体と加圧接触する部材を振動体
に生じさせた振動波により摩擦駆動で相対移動させる振
動波モータにおいて、 前記振動体の摩擦面に炭化ケイ素を共析したニッケルリ
ン基合金膜を形成し、前記複合樹脂層を熱可塑性樹脂か
らなる母材樹脂に平均粒径5μm〜30μmのカーボン
ビーズを配合充填したことを特徴とする振動波モータ。 - 【請求項2】 前記駆動体の摩擦面が熱処理されてビッ
カース硬さ(HV )が900〜1400であることを特
徴とする請求項1の振動波モータ。 - 【請求項3】 前記複合樹脂層のカーボンビーズが粒状
或は球状のガラス状カーボンであることを特徴とする請
求項1の振動波モータ。 - 【請求項4】 前記複合樹脂層のカーボンビーズが重量
比で15〜40%であることを特徴とする請求項1の振
動波モータ。 - 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂がポリエーテルニトリ
ルであることを特徴とする請求項1の振動波モータ。 - 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂がポリフェニレンサル
ファイドであることを特徴とする請求項1の振動波モー
タ。 - 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂が液晶性の全芳香族ポ
リエステルであることを特徴とする請求項1の振動波モ
ータ。 - 【請求項8】 駆動用振動波が励起される弾性材からな
る振動体に、該振動体と加圧接触する移動体との接触面
を提供する複合樹脂層を形成し、前記移動体を振動体に
生じさせた振動波により摩擦駆動で相対移動させる振動
波モータにおいて、 前記振動体の複合樹脂層を熱可塑性樹脂からなる母材樹
脂に平均粒径5μm〜30μmのカーボンビーズを配合
充填した複合樹脂で構成したことを特徴とする振動波モ
ータ。 - 【請求項9】 前記複合樹脂層のカーボンビーズが粒状
或は球状のガラス状カーボンであることを特徴とする請
求項8の振動波モータ。 - 【請求項10】 前記複合樹脂層のカーボンビーズが重
量比で15〜40%であることを特徴とする請求項8の
振動波モータ。 - 【請求項11】 前記熱可塑性樹脂がポリエーテルニト
リル、ポリフェニレンサルファイド及び液晶性の芳香族
ポリエステルのいずれか1つであることを特徴とする請
求項8の振動波モータ。 - 【請求項12】 前記移動体の摺動面に炭化ケイ素を共
析したニッケルリン基合金膜を形成したことを特徴とす
る請求項8の振動波モータ。 - 【請求項13】 前記移動体の摺動面が熱処置されてビ
ッカース硬さ(HV)が900〜1400であることを
特徴とする請求項12の振動波モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5222612A JPH0779578A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 振動波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5222612A JPH0779578A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 振動波モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0779578A true JPH0779578A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16785188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5222612A Pending JPH0779578A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 振動波モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0779578A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011188739A (ja) * | 2000-08-11 | 2011-09-22 | Piezomotor Uppsala Ab | ウォーキングアクチュエータ |
| JP2016188660A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 株式会社 コーア | 摺動部材 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP5222612A patent/JPH0779578A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011188739A (ja) * | 2000-08-11 | 2011-09-22 | Piezomotor Uppsala Ab | ウォーキングアクチュエータ |
| JP2016188660A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 株式会社 コーア | 摺動部材 |
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