JPH0779691B2 - 生理活性物質k−312−cおよびその製造方法 - Google Patents
生理活性物質k−312−cおよびその製造方法Info
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- JPH0779691B2 JPH0779691B2 JP19477987A JP19477987A JPH0779691B2 JP H0779691 B2 JPH0779691 B2 JP H0779691B2 JP 19477987 A JP19477987 A JP 19477987A JP 19477987 A JP19477987 A JP 19477987A JP H0779691 B2 JPH0779691 B2 JP H0779691B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はキチン分解能を有する新規生理活性物質K−31
2−Cおよびその製造方法に関する、更に詳しくは、新
規なエキセロスポラ属に属する好熱性微生物を培養して
得られる生理活性物質K−312−Cおよびその製造方法
に関する。
2−Cおよびその製造方法に関する、更に詳しくは、新
規なエキセロスポラ属に属する好熱性微生物を培養して
得られる生理活性物質K−312−Cおよびその製造方法
に関する。
(従来の技術) キチナーゼは多くの微生物が生産することが知られてい
る。例えば、ストレプトミセス オリエンタリス(Stre
ptomyces orientaris)(アグリカルチュアル・アンド
・バイオロジカル・ケミストリー(Agricultual and Bi
ological Chemistry)40巻、2325〜2333頁(1976
年))、アエロモナス・ハイドロフイラ・サブスペーシ
ス・アナエロゲネス(Aeromonas hybrophila subspecie
s anaerogenes)(ジャーナル・オブ・ゼネラル・アプ
ライド・マイクロバイオロジー(Journal of General A
pplied Microbiology)32巻、25〜28頁(1986年))、
ピクノポラス シナバリナス(Pycnoporus cinnabarinu
s)(佐賀大農彙50巻、1〜13頁(1981年))、ビブリ
オ属(Vi−brio)(ジャーナル・オブ・ファメンテイシ
ョン・テイノロジー(Journal of Fermentation Tecnol
−ogy)57巻、169〜177頁(1979年))およびセラチア
マルセセンス(Serratia marcesc−ens)(アナリテ
ィカル・バイオケミストリー(Analytical Biochemistr
y)127巻、402〜412頁(1982年))等の微生物が生産す
る。
る。例えば、ストレプトミセス オリエンタリス(Stre
ptomyces orientaris)(アグリカルチュアル・アンド
・バイオロジカル・ケミストリー(Agricultual and Bi
ological Chemistry)40巻、2325〜2333頁(1976
年))、アエロモナス・ハイドロフイラ・サブスペーシ
ス・アナエロゲネス(Aeromonas hybrophila subspecie
s anaerogenes)(ジャーナル・オブ・ゼネラル・アプ
ライド・マイクロバイオロジー(Journal of General A
pplied Microbiology)32巻、25〜28頁(1986年))、
ピクノポラス シナバリナス(Pycnoporus cinnabarinu
s)(佐賀大農彙50巻、1〜13頁(1981年))、ビブリ
オ属(Vi−brio)(ジャーナル・オブ・ファメンテイシ
ョン・テイノロジー(Journal of Fermentation Tecnol
−ogy)57巻、169〜177頁(1979年))およびセラチア
マルセセンス(Serratia marcesc−ens)(アナリテ
ィカル・バイオケミストリー(Analytical Biochemistr
y)127巻、402〜412頁(1982年))等の微生物が生産す
る。
(本発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの微生物を用いてキチナーゼを生産させ
るには、炭素源として主にキチンが用いられるが、用い
られるキチンに条件がある。例えばビブリオ属の生産菌
はコロイダルキチンを必要とする。またアエロモナス属
の生産菌は除蛋白、脱カルシュウム処理したキチンを要
求する。
るには、炭素源として主にキチンが用いられるが、用い
られるキチンに条件がある。例えばビブリオ属の生産菌
はコロイダルキチンを必要とする。またアエロモナス属
の生産菌は除蛋白、脱カルシュウム処理したキチンを要
求する。
また、これ迄知られたキチナーゼ生産菌株はストレプト
ミセス属、アエロモナス属、ブビリオ属、ピクノポラス
属、セラチア属の常温菌が主体であり培養中に雑菌によ
る汚染の心配があった。更に、既知のキチナーゼは耐熱
性に劣るものが多く取り扱いに注意を要した。例えばア
エロモナス ハイドロフイラ サブスペーシスアナシロ
ゲネスのキチナーゼは55℃、30分間処理で完全に失活す
る。
ミセス属、アエロモナス属、ブビリオ属、ピクノポラス
属、セラチア属の常温菌が主体であり培養中に雑菌によ
る汚染の心配があった。更に、既知のキチナーゼは耐熱
性に劣るものが多く取り扱いに注意を要した。例えばア
エロモナス ハイドロフイラ サブスペーシスアナシロ
ゲネスのキチナーゼは55℃、30分間処理で完全に失活す
る。
またこうして得られる酵素をバイオリアクターなどにお
いて有効に利用するためには、高い安定性、特に温度に
対する高い安定性を有することが重要となる。すなわ
ち、バイオリアクターなどで繰り返し使用できるように
するためには、一般に酵素を固定化する必要があり、そ
の固定化のために比較的高温に曝される。耐熱性の低い
ものでは固定化操作中に失活してしまう可能性が高い。
いて有効に利用するためには、高い安定性、特に温度に
対する高い安定性を有することが重要となる。すなわ
ち、バイオリアクターなどで繰り返し使用できるように
するためには、一般に酵素を固定化する必要があり、そ
の固定化のために比較的高温に曝される。耐熱性の低い
ものでは固定化操作中に失活してしまう可能性が高い。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは熱に対して安定なキチン分解能を有する生
理活性物質を得るべく鋭意研究した結果、中温及至高温
に生育温度を有しエキセロスポラ属に属するある種の好
熱性微生物が上記条件を備えている生理活性物質K−31
2−Cを生産することを見い出し、本発明を完成した。
理活性物質を得るべく鋭意研究した結果、中温及至高温
に生育温度を有しエキセロスポラ属に属するある種の好
熱性微生物が上記条件を備えている生理活性物質K−31
2−Cを生産することを見い出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明のキチン分解能を有する新規耐熱性生
理活性物質K−312−Cは以下のような理化学性質を有
している。
理活性物質K−312−Cは以下のような理化学性質を有
している。
(イ)作用 キチンに作用してこれを分解する。
(ロ)至適pH 5〜6 (ハ)pH安定性 50℃で15分間処理した場合、pH5〜9において80%以上
の残存活性を有する。
の残存活性を有する。
(ニ)至適温度 pH7.0においてコロイダルキチンを基質とした場合50℃
付近にある。
付近にある。
(ホ)温度に対する安定性 コロイダルキチン基質でpH7.0において0〜55℃、30分
間処理で95%以上の残存活性を有する。
間処理で95%以上の残存活性を有する。
(ヘ)失活の条件 80℃、15分間処理で完全に失活する。
(ト)阻害剤 塩化第二鉄によって阻害される。
(チ)分子量 10,000(ゲル濾過法) また本発明の新規生理活性物質K−312−Cはエキセロ
スポラ属に属する上記生理活性物質を菌体外に生産する
微生物を培養し、培養液中に該物質を生成、蓄積せし
め、これを分離、精製することによって得ることができ
る。
スポラ属に属する上記生理活性物質を菌体外に生産する
微生物を培養し、培養液中に該物質を生成、蓄積せし
め、これを分離、精製することによって得ることができ
る。
本発明の生理活性物質K−312−C生産菌株は本発明者
らにより新たに自然界から検索、単離されたものであ
る。これらの菌株を国際ストレプトマイセス計画(IS
P)とワックスマン氏の方法に従って同定するとエキセ
ロスポラ属に属することが明らかになり、これをエキセ
ロスポラ エスピイ(Excellospora SP.)K−312と命
名した。
らにより新たに自然界から検索、単離されたものであ
る。これらの菌株を国際ストレプトマイセス計画(IS
P)とワックスマン氏の方法に従って同定するとエキセ
ロスポラ属に属することが明らかになり、これをエキセ
ロスポラ エスピイ(Excellospora SP.)K−312と命
名した。
以下に単離した生理活性物質K−312−C生産菌の菌学
的諸性質を示す。
的諸性質を示す。
(1)形態学的性質 基生菌糸は分断することなく長く伸張し、稀に伸びたら
せんのようなジグザグ状を呈する。イースト・マルツ液
体培地で培養すると基生菌糸の一部が胞子化する。その
形は1ミクロン位のほぼ球状である。気菌糸の胞子鎖は
明確な短い胞子柄上に着生し、通常10個内外の胞子から
なり、ループ状、かぎ状、らせん状を呈する。胞子の大
きさは、巾0.3〜0.6ミクロン、長さ0.8〜1.4ミクロン
で、胞子表面はとげ状(Spiny)を呈する。また、胞子
は運動性を示さず、胞子嚢、菌核等は観察されない。
せんのようなジグザグ状を呈する。イースト・マルツ液
体培地で培養すると基生菌糸の一部が胞子化する。その
形は1ミクロン位のほぼ球状である。気菌糸の胞子鎖は
明確な短い胞子柄上に着生し、通常10個内外の胞子から
なり、ループ状、かぎ状、らせん状を呈する。胞子の大
きさは、巾0.3〜0.6ミクロン、長さ0.8〜1.4ミクロン
で、胞子表面はとげ状(Spiny)を呈する。また、胞子
は運動性を示さず、胞子嚢、菌核等は観察されない。
(2)各種培地における生育 37度、培養3週間目の生育状態は第1表に示す通りであ
る。
る。
気菌糸の着生が悪く、用いた培地のうち、スターチ寒天
培地、オートミール寒天培地のみに着生し、胞子成熟に
1カ月以上を要した。胞子の色は緑色系列に属する。
培地、オートミール寒天培地のみに着生し、胞子成熟に
1カ月以上を要した。胞子の色は緑色系列に属する。
(3)生育温度およびpH 生育温度 20℃〜55℃ 生育 pH 6〜9 (4)生理・生化学的性状 ゼラチンの液化 + 澱粉の加水分解 + メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地、ペプト ン・イースト鉄寒天培地、 トリプトン・イースト・ブ ロス培地,共に− 脱脂牛乳の凝固 + ペプトン化 + 硝酸塩の還元 + (5)各炭素源の利用および分解 L −アラビノース + D −キシロース + D −グルコース + D −フラクトース + シュークロース + I −イノシトール + L−ラムロース + ラフィノース ± D −マンニトール + (6)化学的分析 細胞壁タイプ IIIB 主要メナキノン MK9(H6),MK(H8) 主要脂肪酸 C16,17,18のイソ脂肪酸 この生産菌は工業技術院微生物工業技術研究所に微工研
寄第9463号(FERM P−9463)として寄託している。
寄第9463号(FERM P−9463)として寄託している。
つぎに本発明のキチン分解能を有する耐熱性生理活性物
質K−312−Cの製造法について詳しく説明する。まず
上記の生理活性物質K−312−C生産菌を適当な培地に
接種し、25〜50℃にて、48〜72時間、好気的に培養する
が、培地としては炭素源、窒素源の他、必要に応じて無
機塩、微量栄養素を含むものを用いる。
質K−312−Cの製造法について詳しく説明する。まず
上記の生理活性物質K−312−C生産菌を適当な培地に
接種し、25〜50℃にて、48〜72時間、好気的に培養する
が、培地としては炭素源、窒素源の他、必要に応じて無
機塩、微量栄養素を含むものを用いる。
炭素源としては従来公知の各種材料を使用することがで
きるが、多量の生理活性物質K−312−Cを得るために
は海老殻キチン、蟹キチン等のキチン質を用いるのが好
ましい。このキチンは除蛋白、脱カルシュウムキチン、
コロイダルキチンの様な特殊な処理を施したキチン類
や、その様な処理を施してないキチン類を用いることも
できる。また窒素源としては特に制限はなく、酵母エキ
ス、麦芽エキス、ペプトン、肉エキス、コーンスティー
プリカー、アミノ酸液、大豆粕などの有機態窒素、また
は硫安、尿素、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムな
どの無機態窒素などが安価かつ入手容易なものとして好
ましい。尚、有機態窒素源は炭素源ともなることはいう
までもない。更に、このような炭素源の他、一般に使用
されている各種の塩、例えばマグネシウム塩、カリウム
塩、リン酸塩、鉄塩等の無機塩、ビタミンなどを添加す
ることもできる。
きるが、多量の生理活性物質K−312−Cを得るために
は海老殻キチン、蟹キチン等のキチン質を用いるのが好
ましい。このキチンは除蛋白、脱カルシュウムキチン、
コロイダルキチンの様な特殊な処理を施したキチン類
や、その様な処理を施してないキチン類を用いることも
できる。また窒素源としては特に制限はなく、酵母エキ
ス、麦芽エキス、ペプトン、肉エキス、コーンスティー
プリカー、アミノ酸液、大豆粕などの有機態窒素、また
は硫安、尿素、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウムな
どの無機態窒素などが安価かつ入手容易なものとして好
ましい。尚、有機態窒素源は炭素源ともなることはいう
までもない。更に、このような炭素源の他、一般に使用
されている各種の塩、例えばマグネシウム塩、カリウム
塩、リン酸塩、鉄塩等の無機塩、ビタミンなどを添加す
ることもできる。
本発明の方法において使用するのに適した培地を例示す
ると、1%の蟹殻キチン、1%の麦芽エキス、0.5%の
酵母エキス、0.1%のK2HPO4および0.02%のMgSO4・7H2O
を含有する液体培地を挙げ得る。
ると、1%の蟹殻キチン、1%の麦芽エキス、0.5%の
酵母エキス、0.1%のK2HPO4および0.02%のMgSO4・7H2O
を含有する液体培地を挙げ得る。
また、本発明の生産菌の生育pHは弱酸乃至弱アルカリの
範囲内であるので、適当な緩衝液を用いて上記所定のpH
値を維持する必要がある。このために有用な緩衝液とし
てはリン酸緩衝液を挙げることができるが、これに限定
されず、公知のものを使用できる。
範囲内であるので、適当な緩衝液を用いて上記所定のpH
値を維持する必要がある。このために有用な緩衝液とし
てはリン酸緩衝液を挙げることができるが、これに限定
されず、公知のものを使用できる。
本発明において使用する生産菌は生理活性物質K−312
−Cを菌体外に生産するので、培養液中に放出され、そ
こに蓄積された物質を分離、精製する。これらの生産菌
の培養はバッチ式、連続式のいずれも適用することがで
きる。生成される該物質の分離精製は例えば以下のよう
にして実施することができる。
−Cを菌体外に生産するので、培養液中に放出され、そ
こに蓄積された物質を分離、精製する。これらの生産菌
の培養はバッチ式、連続式のいずれも適用することがで
きる。生成される該物質の分離精製は例えば以下のよう
にして実施することができる。
培養液中の菌体を遠心分離、濾過などで除去した後、得
られる上澄液(粗酵素液)をそのまま酵素反応に適用す
ることもできる。この方法は経済的に有利である。ま
た、これを更に精製して適用することもできる。そのた
めに、例えば硫安等による塩析、エタノール、アセト
ン、イソプロピルアルコール等による溶媒沈澱法、限外
濾過法、ゲル濾過法、イオン交換樹脂等による一般的な
酵素精製法により精製することができる。
られる上澄液(粗酵素液)をそのまま酵素反応に適用す
ることもできる。この方法は経済的に有利である。ま
た、これを更に精製して適用することもできる。そのた
めに、例えば硫安等による塩析、エタノール、アセト
ン、イソプロピルアルコール等による溶媒沈澱法、限外
濾過法、ゲル濾過法、イオン交換樹脂等による一般的な
酵素精製法により精製することができる。
本発明の生理活性物質K−312−Cの活性測定及び活性
表示法は以下の通りである。すなわち、0.2%蟹殻コロ
イダルキチン(100mMリン酸緩衝液、pH7.0)2ml、およ
び酵素液0.5mlを試験管に入れ、50℃で1時間振とうし
て反応させる。100℃で10分間加熱して反応を停止した
後、上澄液1ml中の全還元糖量をソモギー・ネルソン法
により測定し、N−アセチルグルコサミン量で表示す
る。酵素活性は1分間に1μモルのN−アセチルグルコ
サミンに相当する還元糖を生成する酵素量を1単位とし
た。
表示法は以下の通りである。すなわち、0.2%蟹殻コロ
イダルキチン(100mMリン酸緩衝液、pH7.0)2ml、およ
び酵素液0.5mlを試験管に入れ、50℃で1時間振とうし
て反応させる。100℃で10分間加熱して反応を停止した
後、上澄液1ml中の全還元糖量をソモギー・ネルソン法
により測定し、N−アセチルグルコサミン量で表示す
る。酵素活性は1分間に1μモルのN−アセチルグルコ
サミンに相当する還元糖を生成する酵素量を1単位とし
た。
本発明の方法によって得られるキチン分解能を有する生
理活性物質K−312−Cの理化学的、酵素化学的性質は
前記の他、分子量10000である。尚、この分子量はゲル
濾過法で求めたものである。また、本発明のキチン分解
能を有する耐熱性生理活性物質K−312−Cおよび従来
公知の微生物由来のキチナーゼの理化学的性質および酵
素化学的性質を比較して第2表に示す。
理活性物質K−312−Cの理化学的、酵素化学的性質は
前記の他、分子量10000である。尚、この分子量はゲル
濾過法で求めたものである。また、本発明のキチン分解
能を有する耐熱性生理活性物質K−312−Cおよび従来
公知の微生物由来のキチナーゼの理化学的性質および酵
素化学的性質を比較して第2表に示す。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明の新規生理活性物質K−31
2−Cの製造方法につき具体的に説明する。しかし、本
発明は実施例によって何等制限されるものではない。
2−Cの製造方法につき具体的に説明する。しかし、本
発明は実施例によって何等制限されるものではない。
実施例1 K−312菌を、1リットル容の三角フラスコ中の蟹殻キ
チン2%、麦芽エキス1%、酵母エキス0.5%を含む培
地(pH7.2)15mlに植菌し、40℃で48時間、250rpmで回
転振とう培養し、培養液を遠心分離して0.2単位/mlの粗
酵素液を得た。0℃にて10分間遠心分離して菌体を除
き、3リットルの上澄液を得る。次いで該上澄液を平均
分画分子量5,000の限外濾過膜を用いて約10倍に濃縮
し、50mM酢酸緩衝液(pH4.5)で一夜透析する。この透
析後に生じる沈澱を遠心分離で除き、得られる上澄液を
50mM酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化したSP−トヨパール
カラム 650Mに吸着させ、0〜0.5MのNaClを含む上記と
同様な緩衝液の濃度勾配法によって酵素を溶出させる。
溶出した活性画分を集め限外濾過膜を用いて一夜透析す
る。この濃縮酵素を0.1MNaClを含有する上記緩衝液で平
衡化したヨトパール HW55Sのゲル濾過カラムに充填
し、0.1MNaClを含む同上緩衝液で溶出する。かくして得
られたキチナーゼ活性画分を濃縮し、ポリアクリルアミ
ドゲルディスク電気泳動(ゲル濃度17%、pH8.8)にお
いて単一な生理活性物質K−312−C標品20mgが得られ
た。標品のキチナーゼ活性は1mgあたり4.6単位であっ
た。
チン2%、麦芽エキス1%、酵母エキス0.5%を含む培
地(pH7.2)15mlに植菌し、40℃で48時間、250rpmで回
転振とう培養し、培養液を遠心分離して0.2単位/mlの粗
酵素液を得た。0℃にて10分間遠心分離して菌体を除
き、3リットルの上澄液を得る。次いで該上澄液を平均
分画分子量5,000の限外濾過膜を用いて約10倍に濃縮
し、50mM酢酸緩衝液(pH4.5)で一夜透析する。この透
析後に生じる沈澱を遠心分離で除き、得られる上澄液を
50mM酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化したSP−トヨパール
カラム 650Mに吸着させ、0〜0.5MのNaClを含む上記と
同様な緩衝液の濃度勾配法によって酵素を溶出させる。
溶出した活性画分を集め限外濾過膜を用いて一夜透析す
る。この濃縮酵素を0.1MNaClを含有する上記緩衝液で平
衡化したヨトパール HW55Sのゲル濾過カラムに充填
し、0.1MNaClを含む同上緩衝液で溶出する。かくして得
られたキチナーゼ活性画分を濃縮し、ポリアクリルアミ
ドゲルディスク電気泳動(ゲル濃度17%、pH8.8)にお
いて単一な生理活性物質K−312−C標品20mgが得られ
た。標品のキチナーゼ活性は1mgあたり4.6単位であっ
た。
実施例2 K−312菌を、実施例1で述べた培地組成の蟹殻キチン
に代えて乾燥海老殻2%を含む培地150mlに植菌し、実
施例1と同一条件下で振とう培養し、得られた3リット
ルの培養清澄液を実施例1と同様な精製法により、1mg
あたり3.9単位のキチナーゼ活性を有する生理活性物質
K−31夫−Cを25mg得た。
に代えて乾燥海老殻2%を含む培地150mlに植菌し、実
施例1と同一条件下で振とう培養し、得られた3リット
ルの培養清澄液を実施例1と同様な精製法により、1mg
あたり3.9単位のキチナーゼ活性を有する生理活性物質
K−31夫−Cを25mg得た。
実施例3 K−312菌を、実施例1で述べた組成の培地に植菌し、4
5℃で48時間、250rpmで回転振とう培養し、同様な精製
法により1mgあたり4.4単位のキチナーゼ活性を有する生
理活性物質K−312−C16mgを得た。
5℃で48時間、250rpmで回転振とう培養し、同様な精製
法により1mgあたり4.4単位のキチナーゼ活性を有する生
理活性物質K−312−C16mgを得た。
(発明の効果) 本発明によれば新規な好熱性微生物を利用したことによ
り、培養に繁雑な操作を必要とせず、キチン分解能を有
し更に高い耐熱性を有する生理活性物質K−312−Cを
有利に量産性良く製造することが可能となった。
り、培養に繁雑な操作を必要とせず、キチン分解能を有
し更に高い耐熱性を有する生理活性物質K−312−Cを
有利に量産性良く製造することが可能となった。
また、本生理活性物質K−312−Cは37℃で48時間反応
させることによりキチンおよびコロイダルキチンを完全
に水解することができる。
させることによりキチンおよびコロイダルキチンを完全
に水解することができる。
本発明の生理活性物質は、キトオリゴ糖の製造および酵
母などのプロトプラストの生成に使用できる。また、固
定化の際に高温度下に曝された場合にも十分な酵素活性
が維持され、優れたバイオリアクター用の固定化酵素を
得ることが可能である。
母などのプロトプラストの生成に使用できる。また、固
定化の際に高温度下に曝された場合にも十分な酵素活性
が維持され、優れたバイオリアクター用の固定化酵素を
得ることが可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】以下の理化学的性質を有する新規生理活性
物質K−312−C (イ)作用 キチンに作用してこれを分解する。 (ロ)至適pH 5〜6 (ハ)pH安定性 50℃で15分間処理した場合、pH5〜9において80%以上
の残存活性を有する。 (ニ)至適温度 pH7.0においてコロイダルキチンを基質とした場合50℃
付近にある。 (ホ)温度に対する安定性 コロイダルキチン基質でpH7.0において0〜55℃、30分
間処理で95%以上の残存活性を有する。 (ヘ)失活の条件 80℃、15分間処理で完全に失活する。 (ト)阻害剤 塩化第二鉄によって阻害される。 (チ)分子量 10,000(ゲル濾過法) - 【請求項2】エキセロスポラ属に属し、以下の理化学的
性質: (イ)作用 キチンに作用してこれを分解する。 (ロ)至適pH 5〜6 (ハ)pH安定性 50℃で15分間処理した場合、pH5〜9において80%以上
の残存活性を有する。 (ニ)至適温度 pH7.0においてコロイダルキチンを基質とした場合50℃
付近にある。 (ホ)温度に対する安定性 コロイダルキチン基質でpH7.0において0〜55℃、30分
間処理で95%以上の残存活性を有する。 (ヘ)失活の条件 80℃、15分間処理で完全に失活する。 (ト)阻害剤 塩化第二鉄によって阻害される。 (チ)分子量 10,000(ゲル濾過法) を有する生理活性物質K−312−C生産菌を培養し、該
生理活性物質を培養液中に生成、蓄積させ、これを採取
することを特徴とする該生理活性物質K−312−Cの製
造方法。 - 【請求項3】培養を25〜50℃の温度範囲内で好気的に行
う 特許請求の範囲第2項記載の新規生理活性物質K−312
−Cの製造方法。 - 【請求項4】培養液のpHが6.0〜9.0の範囲内にある 特許請求の範囲第2項または第3項記載の新規生理活性
物質K−312−Cの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19477987A JPH0779691B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | 生理活性物質k−312−cおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19477987A JPH0779691B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | 生理活性物質k−312−cおよびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6437289A JPS6437289A (en) | 1989-02-07 |
| JPH0779691B2 true JPH0779691B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=16330115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19477987A Expired - Lifetime JPH0779691B2 (ja) | 1987-08-04 | 1987-08-04 | 生理活性物質k−312−cおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0779691B2 (ja) |
-
1987
- 1987-08-04 JP JP19477987A patent/JPH0779691B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6437289A (en) | 1989-02-07 |
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