JPH0780345B2 - 転写シ−ト - Google Patents
転写シ−トInfo
- Publication number
- JPH0780345B2 JPH0780345B2 JP4205687A JP4205687A JPH0780345B2 JP H0780345 B2 JPH0780345 B2 JP H0780345B2 JP 4205687 A JP4205687 A JP 4205687A JP 4205687 A JP4205687 A JP 4205687A JP H0780345 B2 JPH0780345 B2 JP H0780345B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyvinyl chloride
- layer
- transfer sheet
- ink layer
- soft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Printing Methods (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、軟質ポリ塩化ビニール製品の表面へ、文字
や図形等からなるマーキングを行うときに使用される転
写シートに係り、特に自動2輪車及びバギー車(3輪乃
至4輪の鞍乗型車両)等の座席であって、その表面が軟
質ポリ塩化ビニールレザーの表皮によって覆われている
ようなものに対して、その表面にマーキングする場合に
好適なものに関する。なお本発明においてポリ塩化ビニ
ールとは、塩化ビニールモノマーの重合体であるストレ
ート塩化ビニールと、塩化ビニールを主体成分とする酢
酸ビニールとその他との共重合体の双方を含めていうも
のとする。またポリ塩化ビニール系とは成分としてポリ
塩化ビニールを含有するものをいう。
や図形等からなるマーキングを行うときに使用される転
写シートに係り、特に自動2輪車及びバギー車(3輪乃
至4輪の鞍乗型車両)等の座席であって、その表面が軟
質ポリ塩化ビニールレザーの表皮によって覆われている
ようなものに対して、その表面にマーキングする場合に
好適なものに関する。なお本発明においてポリ塩化ビニ
ールとは、塩化ビニールモノマーの重合体であるストレ
ート塩化ビニールと、塩化ビニールを主体成分とする酢
酸ビニールとその他との共重合体の双方を含めていうも
のとする。またポリ塩化ビニール系とは成分としてポリ
塩化ビニールを含有するものをいう。
[従来の技術] 従来、屋外使用される自動2輪車やバギー車等のっ座席
にあっては、その表皮として軟質ポリ塩化ビニールレザ
ーを用いることが多い。軟質ポリ塩化ビニールレザーは
防水の目的で使用され、耐候性、耐摩耗性、耐寒性、耐
油性等に優れているものが用いられる。またこの座席の
表面には、車名表示や取扱注意事項等をマーキングした
ものも多い。このマーキング方法としては、直接印刷
法、転写法、ホットスタンプ法等が知られている。直接
印刷法は、塩化ビニール系、酢酸ビニール系又はアクリ
ル系等のインクを用いて軟質ポリ塩化ビニールレザー上
に直接印刷するものである。さらに転写法は、予め剥離
紙(フィルム)の表面に任意の表示事項を印刷した転写
シートを用意しておき、これを軟質ポリ塩化ビニールレ
ザー上に転写するものである。なお転写対象は異るが、
このような転写シートの一例として、実開昭60−114896
号公報掲載のものがある。これは溶剤離型タイプの離型
剤と接着剤とを含有するインクを透明フィルム上に印刷
して転写シートを形成したものである。この転写シート
のインク層を自動2輪車等の外板表面等へ接着させ、透
明フィルムを剥離して使用するようになっている。
にあっては、その表皮として軟質ポリ塩化ビニールレザ
ーを用いることが多い。軟質ポリ塩化ビニールレザーは
防水の目的で使用され、耐候性、耐摩耗性、耐寒性、耐
油性等に優れているものが用いられる。またこの座席の
表面には、車名表示や取扱注意事項等をマーキングした
ものも多い。このマーキング方法としては、直接印刷
法、転写法、ホットスタンプ法等が知られている。直接
印刷法は、塩化ビニール系、酢酸ビニール系又はアクリ
ル系等のインクを用いて軟質ポリ塩化ビニールレザー上
に直接印刷するものである。さらに転写法は、予め剥離
紙(フィルム)の表面に任意の表示事項を印刷した転写
シートを用意しておき、これを軟質ポリ塩化ビニールレ
ザー上に転写するものである。なお転写対象は異るが、
このような転写シートの一例として、実開昭60−114896
号公報掲載のものがある。これは溶剤離型タイプの離型
剤と接着剤とを含有するインクを透明フィルム上に印刷
して転写シートを形成したものである。この転写シート
のインク層を自動2輪車等の外板表面等へ接着させ、透
明フィルムを剥離して使用するようになっている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで一般的に、軟質ポリ塩化ビニールレザーには多
量の可塑剤が含有されている。したがって軟質ポリ塩化
ビニールレザー上に転写シート等を用いてマーキングし
た場合、長時間経過すると可塑剤がマーキング部側へ徐
々に移行し、やがてはマーキング部のポリ塩化ビニール
等を軟化させるので、マーキング部の表面が軟化及び劣
化し易くなる。ところが座席表面は特に耐摩耗性及び非
粘着性を要求される部分であり、しかも伸縮等の動きが
たえず反復される。ゆえに従来のものはその耐久性にお
いて自ら一定の限界が生じる。しかしマーキング部が例
えば取扱注意事項等の表示に関するものである場合に
は、できるだけ長期間摩滅等せずに残されることが望ま
れる。
量の可塑剤が含有されている。したがって軟質ポリ塩化
ビニールレザー上に転写シート等を用いてマーキングし
た場合、長時間経過すると可塑剤がマーキング部側へ徐
々に移行し、やがてはマーキング部のポリ塩化ビニール
等を軟化させるので、マーキング部の表面が軟化及び劣
化し易くなる。ところが座席表面は特に耐摩耗性及び非
粘着性を要求される部分であり、しかも伸縮等の動きが
たえず反復される。ゆえに従来のものはその耐久性にお
いて自ら一定の限界が生じる。しかしマーキング部が例
えば取扱注意事項等の表示に関するものである場合に
は、できるだけ長期間摩滅等せずに残されることが望ま
れる。
そこで本発明は、軟質ポリ塩化ビニールレザー等の上に
転写法によって形成されたマーキング部の耐久期間をよ
り長期化することのできる転写シートの提供を目的とす
る。
転写法によって形成されたマーキング部の耐久期間をよ
り長期化することのできる転写シートの提供を目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る転写シートは、軟質ポリ塩化ビニール製品
の表面にマーキングするためのものであって、少なくと
もインク層とその上を覆う表面保護層とからなり、前記
インク層は印刷によって形成されたポリ塩化ビニール系
のものであり、かつ前記表面保護層は硬質ポリ塩化ビニ
ールからなるものであることを特徴とする。
の表面にマーキングするためのものであって、少なくと
もインク層とその上を覆う表面保護層とからなり、前記
インク層は印刷によって形成されたポリ塩化ビニール系
のものであり、かつ前記表面保護層は硬質ポリ塩化ビニ
ールからなるものであることを特徴とする。
[発明の作用] 本発明に係る転写シートは、インク層を保護するため、
硬質ポリ塩化ビニールからなる表面保護層を形成してあ
る。そのためこの転写シートを軟質ポリ塩化ビニール製
品の表面に転写してマーキング部を形成した場合、その
インク層が軟質ポリ塩化ビニールレザー側から移行する
可塑剤によって軟化しても、表面保護層は硬質ポリ塩化
ビニールからなるので、一定の耐摩耗性及び非粘着性が
保たれる。ゆえにマーキング部の表面は、耐摩耗性の高
いものとなって、内側にある軟化したインク層の摩滅を
防ぐ。また表面保護層並びにインク層は共に、転写対象
である軟質ポリ塩化ビニール製品と同じポリ塩化ビニー
ル系であり、しかも内側がより軟質となっているので、
転写対象に対する追従性がよくなり、劣化しにくい。
硬質ポリ塩化ビニールからなる表面保護層を形成してあ
る。そのためこの転写シートを軟質ポリ塩化ビニール製
品の表面に転写してマーキング部を形成した場合、その
インク層が軟質ポリ塩化ビニールレザー側から移行する
可塑剤によって軟化しても、表面保護層は硬質ポリ塩化
ビニールからなるので、一定の耐摩耗性及び非粘着性が
保たれる。ゆえにマーキング部の表面は、耐摩耗性の高
いものとなって、内側にある軟化したインク層の摩滅を
防ぐ。また表面保護層並びにインク層は共に、転写対象
である軟質ポリ塩化ビニール製品と同じポリ塩化ビニー
ル系であり、しかも内側がより軟質となっているので、
転写対象に対する追従性がよくなり、劣化しにくい。
[実施例] 第1図乃至第3図に本発明の一実施例を示す。第1図は
本発明に係る転写シートの拡大断面図である。これから
明らかなように、転写シート1は4層構造からなる積層
体である。すなわち転写基材2の上に透明の表面保護層
3を積層し、その上に印刷によって形成されたインク層
4を積層してある。なおインク層4は多色印刷され、異
色インク5を含んでいる。さらにインク層4の外側には
接着層6を積層してある。
本発明に係る転写シートの拡大断面図である。これから
明らかなように、転写シート1は4層構造からなる積層
体である。すなわち転写基材2の上に透明の表面保護層
3を積層し、その上に印刷によって形成されたインク層
4を積層してある。なおインク層4は多色印刷され、異
色インク5を含んでいる。さらにインク層4の外側には
接着層6を積層してある。
まず転写基材2は公知の離型フィルム又は離型紙等が使
用可能であり、離型フィルムとしてはポリエチレン又は
ポリプロピレンなど適宜使用可能である。これらは転写
法並びに表面仕上げにおける要請等により適宜使い分け
られる。本実施例では100ミクロンの透明ポリエチレン
フィルムを使用している。
用可能であり、離型フィルムとしてはポリエチレン又は
ポリプロピレンなど適宜使用可能である。これらは転写
法並びに表面仕上げにおける要請等により適宜使い分け
られる。本実施例では100ミクロンの透明ポリエチレン
フィルムを使用している。
表面保護層3はインク層4を保護なするものであり、平
均重合度800のストレート塩化ビニールからなる硬質層
であり、肉厚15ミクロンのものを使用している。但しこ
の成分は平均重合度700以上、肉厚12ミクロン以上程度
のものならば使用できる。なおポリ塩化ビニールとし
て、一般的なポリ酢酸ビニールとその他との共重合体を
使用可能であるが、この場合にはポリ酢酸ビニールその
他を5%以内程度とするのが好ましい。
均重合度800のストレート塩化ビニールからなる硬質層
であり、肉厚15ミクロンのものを使用している。但しこ
の成分は平均重合度700以上、肉厚12ミクロン以上程度
のものならば使用できる。なおポリ塩化ビニールとし
て、一般的なポリ酢酸ビニールとその他との共重合体を
使用可能であるが、この場合にはポリ酢酸ビニールその
他を5%以内程度とするのが好ましい。
インク層4は、塩化ビニールと酢酸ビニールの共重合体
であって重合度560程度のものに、チタンホワイトを固
形分比100/60の割合で混合し、これに可塑剤としてDOP
を5%添加して三重ロール練りしたものである。本実施
例におけるインク層4はシルクスクリーン印刷によって
表面保護層3の上に形成されるものであって、多色印刷
の場合には異色インク5が重なっている。但し、印刷方
法はこれに限らず種々の方法が可能である。
であって重合度560程度のものに、チタンホワイトを固
形分比100/60の割合で混合し、これに可塑剤としてDOP
を5%添加して三重ロール練りしたものである。本実施
例におけるインク層4はシルクスクリーン印刷によって
表面保護層3の上に形成されるものであって、多色印刷
の場合には異色インク5が重なっている。但し、印刷方
法はこれに限らず種々の方法が可能である。
さらに接着層6は、塩化ビニールと酢酸ビニールの共重
合体と、ポリ塩化ビニールとアクリル樹脂のブレンド品
とを1:1の割合で混合したものである。このうち塩化ビ
ニール系成分は溶剤又は熱によって活性化され、転写対
象である軟質ポリ塩化ビニール製品に強く接着する。ま
たアクリル成分は耐候性を向上し、そのうえ後述するよ
うに移行した可塑剤材と作用して軟質化に貢献する。
合体と、ポリ塩化ビニールとアクリル樹脂のブレンド品
とを1:1の割合で混合したものである。このうち塩化ビ
ニール系成分は溶剤又は熱によって活性化され、転写対
象である軟質ポリ塩化ビニール製品に強く接着する。ま
たアクリル成分は耐候性を向上し、そのうえ後述するよ
うに移行した可塑剤材と作用して軟質化に貢献する。
なお転写対象である軟質ポリ塩化ビニール製品との関係
で、これらのインク層4及び接着層6はポリ塩化ビニー
ル成分を主体的に含有するものとなっている。但しその
構成成分は転写対象である軟質ポリ塩化ビニール製品と
の風合いに合せて適宜選択され、インク層4及び接着層
6を共に同様の組成にすることもできる。
で、これらのインク層4及び接着層6はポリ塩化ビニー
ル成分を主体的に含有するものとなっている。但しその
構成成分は転写対象である軟質ポリ塩化ビニール製品と
の風合いに合せて適宜選択され、インク層4及び接着層
6を共に同様の組成にすることもできる。
次に第2図及び第3図によって、この転写シート1を使
用する方法について説明する。第2図はこの転写シート
1を用いてマーキングされたバギー車の座席Sを示す。
すなわち、この座席Sの側面には、転写シート1を用い
て適宜の文字等を転写したマーキング部8が形成されて
いる。このマーキング部8は、座席Sの表皮である軟質
ポリ塩化ビニールレザーの表皮7の上へ、転写シート1
が表面保護層3を外方へ向けて接着一体化されているも
のである。なお表皮7の軟質ポリ塩化ビニールレザー
は、裏地に伸縮性に富むウーリーナイロンを使用して形
成性等を向上させ、かつ耐寒性仕様となっている。また
マーキング部8の構造を第3図に示す。すなわちこの転
写シート1を用いて転写するには、まず表皮7の上に、
接着層6が接触するように転写シート1を置き、その上
から適宜形状に形成された高周波電極型(図示省略)を
あて、これに高周波電流を通電し、所定条件で型押しし
て高周波ウエルダー加工を行う。すると接着層6のポリ
塩化ビニール成分と表皮7表面のポリ塩化ビニール成分
は、それぞれ高周波によって発熱溶融し、その結果両者
が接着面で溶着一体化する。このとき表面保護層3、イ
ンク層4及び接着層6の各層は、いずれもポリ塩化ビニ
ール系であるから、それぞれの間も溶着一体化する。但
し、転写基材2は無極性であるから、表面保護層3と溶
着しない。そこでその後転写シート1を表皮7から剥す
と、表皮7と溶着一体化した部分のみが電極型の形状に
合致した形で表皮7の上に残って転写され、マーキング
部8となる。その他の部分は転写基材2と共に剥離され
る。この状態が第3図の状態である。
用する方法について説明する。第2図はこの転写シート
1を用いてマーキングされたバギー車の座席Sを示す。
すなわち、この座席Sの側面には、転写シート1を用い
て適宜の文字等を転写したマーキング部8が形成されて
いる。このマーキング部8は、座席Sの表皮である軟質
ポリ塩化ビニールレザーの表皮7の上へ、転写シート1
が表面保護層3を外方へ向けて接着一体化されているも
のである。なお表皮7の軟質ポリ塩化ビニールレザー
は、裏地に伸縮性に富むウーリーナイロンを使用して形
成性等を向上させ、かつ耐寒性仕様となっている。また
マーキング部8の構造を第3図に示す。すなわちこの転
写シート1を用いて転写するには、まず表皮7の上に、
接着層6が接触するように転写シート1を置き、その上
から適宜形状に形成された高周波電極型(図示省略)を
あて、これに高周波電流を通電し、所定条件で型押しし
て高周波ウエルダー加工を行う。すると接着層6のポリ
塩化ビニール成分と表皮7表面のポリ塩化ビニール成分
は、それぞれ高周波によって発熱溶融し、その結果両者
が接着面で溶着一体化する。このとき表面保護層3、イ
ンク層4及び接着層6の各層は、いずれもポリ塩化ビニ
ール系であるから、それぞれの間も溶着一体化する。但
し、転写基材2は無極性であるから、表面保護層3と溶
着しない。そこでその後転写シート1を表皮7から剥す
と、表皮7と溶着一体化した部分のみが電極型の形状に
合致した形で表皮7の上に残って転写され、マーキング
部8となる。その他の部分は転写基材2と共に剥離され
る。この状態が第3図の状態である。
このようにして得られたマーキング部8を有する座席を
長期間使用した場合、表皮7に多量に含まれる可塑剤は
次第に接着層6及びインク層4内へ移行する。この接着
層6にはポリ塩化ビニール成分とアクリル成分があり、
これに可塑剤が作用すると、それぞれが軟化して接着層
6は軟質層となる。また接着層6を通ってインク層4へ
移行した可塑剤はインク層4のポリ塩化ビニール成分を
軟化させる。但しインク層4は接着層6と比べてアクリ
ル成分を欠くだけ軟化の程度が少なく、半軟質層とな
る。また表面保護層3は硬質ポリ塩化ビニールからなる
ため、可塑剤の影響をあまり受けず硬質を保つ。ゆえに
マーキング部8は表皮7側から順に軟質層、半硬質層、
硬質層の3層構造となる。しかもこれら3層はいずれも
表皮7と同じポリ塩化ビニール系であるから、この座席
を使用した場合、乗員の乗降等によって表皮7が伸縮を
繰り返すが、各層間の段階的な硬さ変化と相まって、こ
れに十分追従変形可能であり、マーキング部8の劣化が
生じにくい。しかもマーキング部8の表面である表面保
護層3は硬質ポリ塩化ビニールからなり、耐摩耗性並び
に非粘着性が保たれているので、乗降時や走行中の体の
姿勢変化等によって、乗員と摩擦接触しても、摩耗の程
度が少くかつ内部側の比較的軟質となっているインク層
4及び接着層6の摩滅等を防止できる。
長期間使用した場合、表皮7に多量に含まれる可塑剤は
次第に接着層6及びインク層4内へ移行する。この接着
層6にはポリ塩化ビニール成分とアクリル成分があり、
これに可塑剤が作用すると、それぞれが軟化して接着層
6は軟質層となる。また接着層6を通ってインク層4へ
移行した可塑剤はインク層4のポリ塩化ビニール成分を
軟化させる。但しインク層4は接着層6と比べてアクリ
ル成分を欠くだけ軟化の程度が少なく、半軟質層とな
る。また表面保護層3は硬質ポリ塩化ビニールからなる
ため、可塑剤の影響をあまり受けず硬質を保つ。ゆえに
マーキング部8は表皮7側から順に軟質層、半硬質層、
硬質層の3層構造となる。しかもこれら3層はいずれも
表皮7と同じポリ塩化ビニール系であるから、この座席
を使用した場合、乗員の乗降等によって表皮7が伸縮を
繰り返すが、各層間の段階的な硬さ変化と相まって、こ
れに十分追従変形可能であり、マーキング部8の劣化が
生じにくい。しかもマーキング部8の表面である表面保
護層3は硬質ポリ塩化ビニールからなり、耐摩耗性並び
に非粘着性が保たれているので、乗降時や走行中の体の
姿勢変化等によって、乗員と摩擦接触しても、摩耗の程
度が少くかつ内部側の比較的軟質となっているインク層
4及び接着層6の摩滅等を防止できる。
なお本実施例では、接着層6をポリ塩化ビニール系と
し、高周波ウエルダー加工を可能としたので、接着作業
性が飛躍的に向上した。
し、高周波ウエルダー加工を可能としたので、接着作業
性が飛躍的に向上した。
下表は本実施例のものと、比較例である公知の自動2輪
車用座席の表皮に直接印刷されたマーキング部とを、同
一条件で摩耗試験(テーバー式摩耗試験)した試験成績
を示すものである。これにより明らかなように、本実施
例によるものは、耐摩耗性において格段に優れている。
車用座席の表皮に直接印刷されたマーキング部とを、同
一条件で摩耗試験(テーバー式摩耗試験)した試験成績
を示すものである。これにより明らかなように、本実施
例によるものは、耐摩耗性において格段に優れている。
なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形や応用が可能である。例えばインク層と接着層
を別々の2層構造とせずに、前記従来例で示した如く、
接着材を含有するポリ塩化ビニール系インクを表面保護
層3の表面に印刷することによって、接着材層を省略し
た2層構造とすることもできる。
々の変形や応用が可能である。例えばインク層と接着層
を別々の2層構造とせずに、前記従来例で示した如く、
接着材を含有するポリ塩化ビニール系インクを表面保護
層3の表面に印刷することによって、接着材層を省略し
た2層構造とすることもできる。
[発明の効果] 本発明に係る転写シートは、インク層の表面を硬質ポリ
塩化ビニールからなる表面保護層によって覆っているの
で、これを軟質ポリ塩化ビニール製品の上に積層して用
いた場合でも、表面保護層は軟質ポリ塩化ビニール製品
から移行する可塑剤の影響を受けず、必要な程度の耐摩
耗性並びに非粘着性を保つことができるので、内部側に
あるインク層の摩滅を防止するよう、これを保護ができ
る。しかも表面保護層及びインク層はいずれも、転写対
象と同じポリ塩化ビニール系であり、かつ内部側がより
軟質となっているから、転写対象である軟質ポリ塩化ビ
ニール製品に対する追従性がよくなり、劣化しにくくな
っている。ゆえに本発明に係る転写シートを用いて転写
したマーキング部の耐久性を著しく向上することができ
る。
塩化ビニールからなる表面保護層によって覆っているの
で、これを軟質ポリ塩化ビニール製品の上に積層して用
いた場合でも、表面保護層は軟質ポリ塩化ビニール製品
から移行する可塑剤の影響を受けず、必要な程度の耐摩
耗性並びに非粘着性を保つことができるので、内部側に
あるインク層の摩滅を防止するよう、これを保護ができ
る。しかも表面保護層及びインク層はいずれも、転写対
象と同じポリ塩化ビニール系であり、かつ内部側がより
軟質となっているから、転写対象である軟質ポリ塩化ビ
ニール製品に対する追従性がよくなり、劣化しにくくな
っている。ゆえに本発明に係る転写シートを用いて転写
したマーキング部の耐久性を著しく向上することができ
る。
第1図乃至第3図は本発明の実施例を示し、第1図は転
写シートの拡大断面図、第2図は使用状態を示す斜視
図、第3図は第2図のIII−III線による切断部分に相当
する拡大断面図である。 (符号の説明) 1……転写シート、2……転写基材、3……表面保護
層、4……インク層、6……接着層、7……軟質ポリ塩
化ビニールレザー、8……マーキング部。
写シートの拡大断面図、第2図は使用状態を示す斜視
図、第3図は第2図のIII−III線による切断部分に相当
する拡大断面図である。 (符号の説明) 1……転写シート、2……転写基材、3……表面保護
層、4……インク層、6……接着層、7……軟質ポリ塩
化ビニールレザー、8……マーキング部。
Claims (1)
- 【請求項1】軟質ポリ塩化ビニール製品の表面にマーキ
ングするためのものであって、少なくともインク層とそ
の上を覆う表面保護層とからなり、前記インク層は印刷
によって形成されたポリ塩化ビニール系のものであり、
かつ前記表面保護層は硬質ポリ塩化ビニールからなるも
のであることを特徴とする転写シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4205687A JPH0780345B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 転写シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4205687A JPH0780345B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 転写シ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63207680A JPS63207680A (ja) | 1988-08-29 |
| JPH0780345B2 true JPH0780345B2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=12625448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4205687A Expired - Lifetime JPH0780345B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 転写シ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0780345B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0749238B2 (ja) * | 1988-10-29 | 1995-05-31 | 凸版印刷株式会社 | マーキングシートの製造方法 |
| KR101950094B1 (ko) * | 2017-07-28 | 2019-02-19 | 이성재 | 보릿대 공예품 제작방법 |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP4205687A patent/JPH0780345B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63207680A (ja) | 1988-08-29 |
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