JPH0780963B2 - エチレン系共重合体の製造方法 - Google Patents

エチレン系共重合体の製造方法

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JPH0780963B2
JPH0780963B2 JP14367788A JP14367788A JPH0780963B2 JP H0780963 B2 JPH0780963 B2 JP H0780963B2 JP 14367788 A JP14367788 A JP 14367788A JP 14367788 A JP14367788 A JP 14367788A JP H0780963 B2 JPH0780963 B2 JP H0780963B2
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純一 天野
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/02Ethene

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエチレン系共重合体の製造方法に関し、詳しく
は特定のクロム化合物および有機金属化合物を主成分と
する触媒を用いてエチレン系共重合体を効率よく製造す
る方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来より、ポリエチレンは耐水性,耐薬品性,電気特性
などに優れており、広汎な用途に使用されている。しか
し、化学的に不活性であるため、接着性や印刷性,染色
性に劣るという難点があり、これらの性質を要求される
用途への使用が制限されていた。
そこで、ポリエチレンのこのような性質を改善するた
め、エチレンに不飽和カルボン酸エステルなどを共重合
する方法が知られている。例えば特開昭55-118905号公
報あるいは特開昭59-80413号公報において、オレフィン
と不飽和カルボン酸エステルの共重合法が提案されてい
るが、いずれも共重合活性が低く、また不飽和カルボン
酸エステルの共重合体への転化率が低いほか、共重合組
成を任意に制御できないという問題点がある。
また、本発明者らは既にクロム系触媒を用いてエチレン
と不飽和カルボン酸エステルを共重合することにより不
飽和カルボン酸エステルの共重合体への転化率を向上さ
せる方法を提案した(特開昭61-278508号公報,特開昭6
2-86009号公報)。しかしながら、この方法によっても
未だ共重合活性は十分でなく、共重合体中の不飽和カル
ボン酸エステルの残基の含有率も十分なものではなかっ
た。
クロム系触媒を用いた場合、共重合体中に残存するクロ
ム化合物は通常、脱灰処理により除去して共重合体を無
害化し、物性の低下を防止することが行なわれている。
したがって、このような後処理を回避ないし軽減するに
は、単位クロム当りの共重合体収率(すなわち、共重合
活性)が可能な限り高いことが必要である。さらに、共
重合体中における不飽和カルボン酸またはそのエステル
の含有量を大きく変化させることができれば、エチレン
系共重合体の機械的物性、例えば柔軟性を広範囲に変え
ることができ、その用途や利用分野は拡大する。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意研
究を重ねた結果、特定の触媒を用いて共重合を行なうこ
とにより、共重合活性および共重合体中の不飽和カルボ
ン酸または不飽和カルボン酸エステルの含有量をさらに
増大させることができることを見出し、この知見に基い
て本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、[A]一般式 CrLm1 p-m(ED)n …[I] [式中、LはR1OCO,CO,R1またはNR12を示し(但しR
1,R2はそれぞれ炭素数1〜20のアルキル基,アルケニル
基,シクロアルキル基,アリール基またはアラルキル基
を示し、同一であっても或いは異なっていてもよ
い。)、X1はハロゲン原子または水酸基を示す。ま
た、EDは水,芳香環を有する炭化水素またはヘテロ原子
を有する有機化合物を示す。さらにpは2,3,4または6
を示し、mは0<m≦pの式を満たす実数であり、nは
任意の整数を示す。但し、m,pがともに3であり、かつ
LがR1OCOである場合、nは1以上の整数を示す。] で表わされるクロム化合物および[B]一般式 R3 KMX2 i-k …[II] [式中、R3は炭素数1〜20のアルキル基,アルケニル
基,シクロアルキル基,アリール基あるいはアラルキル
基を示す。また、Mはリチウム,ナトリウム,カリウ
ム,マグネシウム,亜鉛,カドミウム,アルミニウム,
ホウ素,ガリウム,ケイ素,スズ,アンチモンあるいは
ビスマスを示す。さらに、X2はハロゲン原子を示す。
また、iはMの原子価であり、kは0<k≦iの実数で
ある。] で表わされる有機金属化合物を主成分とする触媒を用
い、ルイス酸の存在下にエチレンと不飽和カルボン酸ま
たは不飽和カルボン酸エステルを共重合させることを特
徴とするエチレン系共重合体の製造方法を提供するもの
である。
まず、本発明の方法においては、遷移金属成分として上
記一般式[I]で表わされるクロム化合物を用いる。
上記一般式[I]においてLは前記した如く、R1OCO,C
O,R1またはNR12を示している。但し、R1,R2はそれぞ
れ炭素数1〜20のアルキル基,アルケニル基,シクロア
ルキル基,アリール基またはアラルキル基を示し、互い
に同一であっても或いは異なっていてもよい。ここでR
1,R2の具体例としてはメチル基,エチル基,n−プロピル
基,i−プロピル基,n−ブチル基,i−ブチル基,ヘキシル
基,2−エチルヘキシル基,フェニル基などが挙げられ
る。
また、X1は塩素,臭素,沃素などのハロゲン原子また
は水酸基を示す。
さらにEDは水,芳香環を有する炭化水素またはヘテロ原
子を有する有機化合物を示す。芳香環を有する炭化水素
としてはトルエン,o−キシレン,m−キシレン,p−キシレ
ン,ナフチレン,インデン等が挙げられ、またヘテロ原
子を有する有機化合物としてはエーテル類,エステル
類,ケトン類,アミン類,ホスフィン類,ニトリル類,
チオール類,ピリジンなど、クロム化合物と錯体形成能
を有する有機化合物が挙げられる。
このようなクロム化合物としては、例えば一般式[I]
のLがR1OCOの場合として、Cr(CH3COO)7/3(O
H)2/3,Cr[CH3(CH216COO]2Cl,Cr[CH3(CH216CO
O]Cl2,Cr[C1123COO]2Cl,Cr(C1123COO)Cl2,C
r(CH3COO)2Cl,Cr(C2143COO)2Cl,Cr(CH3COO)Cl
2,Cr(C2143COO)Cl2,Cr[CH3(CH214COO]2Cl,Cr
[CH3(CH214COO]Cl2などの脂肪酸塩およびCr[CH3
(CH216COO]Cl2・THF,Cr[CH3(CH214COO]Cl2・T
HF,Cr(C1123COO)Cl2・THF,Cr(C2143COO)Cl2
・THFなどの上記化合物のTHF(テトラヒドロフラン)付
加体や、鎖状エーテル,エステル,ケトンなどの付加体
を挙げることができる。
そしてLがR1OCOでp=m=3の場合として、Cr(CH3C
OO)3・H2O,Cr(CH3COO)3・Pph3(但しphはフェニル
基、以下同じ), Cr(CH3-COO)3・H2S,Cr(CH3-COO)3・N(CH33
どが挙げられる。
また一般式[I]のLがCOの場合として、Cr(CO)6,Cr
(CO)366,Cr(CO)3(CH3OCOC65),Cr(CO)
3(P−CH365CH3),Cr(CO)3[P(Oph)33,Cr
(CO)5(Pph3),Cr(CO)3(C55),Cr(CO)3[P
−ClC65CH3]などを挙げることができる。
さらに一般式[I]のLがR1の場合として、Cr[CH2
(CH334,Cr[CH2C(CH32ph]4,Cr(CH34,Cr
(CH2Cph34,Cr(C254,Cr(C374,Cr(CH2Si
Me34(但しMeはメチル基、以下同じ)などが挙げられ
る。
また、一般式[I]のLがNR12の場合としてCr(NE
t24(但しEtはエチル基、以下同じ),Cr(NEt23,Cr
(NMeBu)4(但しBuはn−ブチル基、以下同じ),Cr(N
MeBu)3,Cr(NPr24(但しPrはn−プロピル基、以下
同じ),Cr(NPr23,Cr(NC5104,Cr(NC5103,C
r[NCH(CH324,Cr[NCH(CH323,Cr(NMe24,C
r[N(C61124などが挙げられる。
これらクロム化合物のうちで特に好ましい化合物として
は、酢酸クロムモノハライドやステアリン酸クロムモノ
ハライドなどのハロゲン化カルボン酸クロム系の化合
物、ネオペンチルクロムなどのアルキルクロム化合物、
トリス(ジシクロヘキシルアミド)クロム[III]やト
リス(ジ−ノルマルプロピルアミド)クロム[III]な
どのトリス(ジアルキルアミド)クロム[III]系の化
合物およびトリリカルボニル(η−p−キシレン)クロ
ム(O)などが挙げられる。
次に、本発明の方法においては、有機金属成分[B]と
して、前記一般式[II]で表わされる有機金属化合物を
用いる。この一般式[II]中のR3は炭素数1〜20のア
ルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,アリール
基あるいはアラルキル基を示す。R3の具体例としては
メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−
ブチル基,i−ブチル基,ヘキシル基,2−エチルヘキシル
基,フェニル基などが挙げられる。また、Mはリチウ
ム,ナトリウム,カリウム,マグネシウム,亜鉛,カド
ミウム,アルミニウム,ホウ素,ガリウム,ケイ素,ス
ズ,アンチモンあるいはビスマスを示す。さらにX2
ハロゲン原子、つまり塩素,臭素,沃素などを示す。i
はMの原子価であり、通常は1〜5の実数である。kは
0<k≦iの実数であって、種々の値を示す。
上記一般式[II]で表わされる化合物の具体例として
は、メチルリチウム,エチルリチウム,プロピルリチウ
ム,ブチルリチウム等のアルキルリチウムなど、ジエチ
ルマグネシウム,エチルブチルマグネシウム,ジノルマ
ルブチルマグネシウム,エチルクロロマグネシウム,な
どのアルキルマグネシウム、ジメチル亜鉛,ジエチル亜
鉛,ジプロピル亜鉛,ジブチル亜鉛などのジアルキル亜
鉛、トリメチルガリウム,トリエチルガリウム,トリプ
ロピルガリウム,トリブチルガリウムなどのアルキルガ
リウム化合物、トリエチルホウ素,トリプロピルホウ
素,トリブチルホウ素などのアルキルホウ素化合物、テ
トラエチルスズ,テトラエチルプロピルスズ,トリブチ
ルクロロスズ,テトラフェニルスズ,トリフェニルクロ
ロスズなどのアルキルスズ化合物等が挙げられる。ま
た、Mがアルミニウムである場合の化合物の例としては
様々なものがあり、具体的にはトリメチルアルミニウ
ム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルアルミ
ニウム,トリイソブチルアルミニウム,トリオクチルア
ルミニウム等のトリアルキルアルミニウム化合物および
シエチルアルミニウムモノクロリド,ジエチルアルミニ
ウムモノブロミド,ジエチルアルミニウムモノアイオダ
イド,ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド,ジイ
ソブチルアルミニウムモノクロリド,ジオクチルアルミ
ニウムモノクロリド等のジアルキルアルミニウムモノハ
ライドあるいはメチルアルミニウムセスキクロリド,エ
チルアルミニウムセスキクロリド,エチルアルミニウム
セスキブロミド,ブチルアルミニウムセスキクロリドな
どのアルキルアルミニウムセスキハライドが好適であ
り、またこれらの混合物も好適なものとしてあげられ
る。さらに、アルキルアルミニウムと水の反応により生
成するアルキル基含有アルミノキサンも用いることがで
きる。
さらに上記一般式[II]で表わされる化合物の具体例と
しては、トリフェニルビスマス,トリエチルビスマス,
トリメチルビスマス,トリイソブチルビスマスなどのビ
スマス化合物が挙げられる。
これらの中でも特にアルミニウム化合物,スズ化合物,
ビスマス化合物,マグネシウム化合物が好適に用いられ
る。
本発明の方法においては、上記[A]クロム化合物と、
有機金属成分[B]としての前記一般式[II]で表わさ
れる有機金属化合物の使用比率は特に制限はないが、通
常は前者中のクロム原子のモル数を(a)、後者中の金
属原子のモル数を(b)としたとき、(b)/(a)の
値を0.1〜5000、好ましくは1〜1000の割合とすればよ
い。
本発明の方法においては、上記の触媒を用い、ルイス酸
の存在下にエチレンと不飽和カルボン酸または不飽和カ
ルボン酸エステルを共重合することによりエチレン系共
重合体を製造する。
ここでルイス酸としては極性基の孤立電子対と錯体形成
可能なルイス酸化合物、例えば周期律表第I〜V族ある
いはVIII族のハロゲン化化合物が挙げられる。特にアル
ミニウム,ホウ素,亜鉛,スズ,マグネシウム,アンチ
モンなどのハロゲン化化合物、例えば塩化アルミニウ
ム,臭化アルミニウム,エチルアルミニウムジクロリ
ド,ジエチルアルミニウムモノクロリド,三塩化ホウ
素,塩化亜鉛,四塩化スズ,アルキルスズハライド,塩
化マグネシウム,五塩化アンチモン,三塩化アンチモン
などが好ましいが、特に好ましくは塩化アルミニウム,
臭化アルミニウム,エチルアルミニウムジクロリドなど
である。
本発明に係る共重合体の主原料であるエチレンとしては
エチレンを単独で用いるほか、共重合体の使用目的等を
考慮して炭素数3乃至20のα−オレフィンを生成共重合
体の属性、たとえば結晶性を変化させるに十分な量加え
たものを用いてもよい。
また、エチレンと共重合させる不飽和カルボン酸または
そのエステルは特に制限はないが、通常一般式 で表わされる化合物が用いられる。この一般式[III]
中のR4は水素原子,ハロゲン原子,炭素数1〜20のア
ルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,アリール
基あるいはアラルキル基を示し、R5は水素原子,炭素
数1〜20のアルキル基,アルケニル基,シクロアルキル
基,アリール基あるいはアラルキル基を示す。また、l
は0〜20の整数を示す。
上記一般式[III]で表わされる不飽和カルボン酸の具
体例としては、アクリル酸,メタクリル酸,α−クロロ
アクリル酸,3−ブテン酸,4−ペンテン酸,6−ヘプテン
酸,8−ノネン酸,10−ウンデセン酸等が挙げられる。
また、不飽和カルボン酸エステルの具体例としては、ア
クリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸プロピ
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸n−オクチル,アク
リル酸2−エチルヘキシル,アクリル酸ベンジルなどの
アクリル酸エステル:メタクリル酸メチル,メタクリル
酸エチル,メタクリル酸ブチル,メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル,メタクリル酸フェニル,α−クロロアクリ
ル酸メタル,α−クロロアクリル酸エチルなどのα−置
換アクリル酸エステル;3−ブテン酸メチル,3−ブテン酸
エチル,4−ペンテン酸メチル,6−ヘプテン酸エチル,8−
ノネン酸メチル,10−ウンデセン酸メチル,10−ウンデセ
ン酸プロピル,10−ウンデセン酸ブチル,10−ウンデセン
酸ヘキシル,10−ウンデセン酸オクチル,10−ウンデセン
酸デシル,10−ウンデセン酸シクロヘキシル,10−ウンデ
セン酸フェニルなどの末端二重結合を有するカルボン酸
エステル等を挙げることができ、これらを単独であるい
は二種以上を混合して用いることができる。
上記の如き不飽和カルボン酸またはそのエステルのエチ
レンに対する使用割合は、目的とする共重合体に要求さ
れる物性に応じて任意に選定すればよい。
また、前述のルイス酸と不飽和カルボン酸またはそのエ
ステルの使用割合は、不飽和カルボン酸またはそのエス
テル1に対して、ルイス酸0.1〜10(モル比)、好まし
くは0.2〜1(モル比)である。
重合の形式は特に制限はなく、スラリー重合,溶液重
合,気相重合等のいずれも可能であり、また連続重合,
非連続重合のいずれも可能である。この場合,重合溶媒
としては脂肪族炭化水素,脂環族炭化水素,芳香族炭化
水素,ハロゲン化炭化水素,ハロゲン化炭素が用いられ
る。具体的にはペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オクタ
ン,デカン,ドデカン,シクロヘキサン,ベンゼン,ト
ルエン,キシレン,エチルベンゼン,クロルベンゼン,
二塩化エチレン,テトラクロルエチレン,灯油などが用
いられる。重合条件としては反応圧力は常圧〜100kg/cm
2G、好ましくは常圧〜30kg/cm2Gであり、反応温度は
−80〜200℃、好ましくは−50〜100℃である。なお、反
応時間は任意であるが、通常1分間〜10時間の間で適宜
選定すればよい。重合に際しての分子量調節は公知の手
段、例えば水素等により行なうことができる。
[実施例] 次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
実施例1 (1)触媒成分[トリス(ジシクロヘキシルアミド)ク
ロム(III)]の調製 アルゴン雰囲気下、脱水テトラヒドロフランにリチウム
ジシクロヘキシルアミド5.16gを溶解させた。この溶液
をアイスバスで冷却しながら、無水三塩化クロム1.46g
を徐々に添加した。添加後、室温で5時間反応させた。
反応終了後、減圧下で完全にテトラヒドロフランを留去
し、残った固体成分を脱水ヘプタンで抽出し、黒赤色の
固体5.00gを得た。
この固体は元素分析の結果、トリス(ジシクロヘキシル
アミド)クロム(III)であることを確認した。このト
リス(ジシロクヘキシルアミド)クロム(III)4gを160
mlの脱水ヘプタンに再度溶解し触媒成分として以下の反
応に用いた。
(2)共重合体の製造 アルゴン置換した500mlの耐圧ガラス容器に、トルエン3
00mlとアクリル酸エチル0.87ml(8ミリモル)およびア
ルゴン気流下でボールミル粉砕した三塩化アルミニウム
8ミリモルを入れ、次いでジエチルアルミニウムモノク
ロリド0.5ミリモルおよび上記(1)で調製したクロム
触媒成分0.00235ミリモルを加えた。次いで、該ガラス
容器にエチレンを導入し、3kg/cm2Gの保持して20℃で
3時間重合反応を行なった。反応終了後、エチレンを脱
圧して生成物をメタノール中に注入して沈殿させた。得
られた固体共重合体を別回収して、塩酸−メタノール
混合液で脱灰処理した後、5時間アセトン抽出して非晶
質重合体を除去した。抽出残物を80℃において2時間減
圧乾燥し、白色の共重合体5.90gを得た。このものの触
媒活性(重合活性)は48.3kg/g・クロムであった。得ら
れた共重合体を赤外線吸収スペクトル分析にかけたとこ
ろ、1730cm-1の位置にカルボニル基による吸収が、1160
cm-1の位置にエーテル結合による吸収が認められた。こ
れらの吸収より、共重合体中のアクリル酸エチルの含有
量は5.1wt%であり、アクリル酸エチルの共重合体への
転化率は37.7%であることが判明した。さらに、この共
重合体の融点を測定したところ、131℃であり、同一触
媒で製造したポリエチレンの融点135℃に比較して低
く、アクリル酸エチルがエチレン重合鎖中に結晶を乱す
形で導入されているものと考えられる。以上の結果を第
1表に示す。
比較例1 実施例1において、クロム触媒をステアリン酸クロムに
代えたこと以外は実施例1と同様に行なった。結果を第
1表に示す。
実施例2 (1)触媒成分[テトラキス(ノオペンチル)クロム
(IV)]の調製 下記文献記載の方法により合成した。
J.Chem.Soc.Dalton.Trans.1973,770.得られたテトラキ
ス(ネオペンチル)クロム(IV)0.55gを脱水ヘキサン1
00mlに溶解して触媒成分とした。
(2)共重合体の製造 実施例1において、クロム触媒成分を上記(1)で得ら
れたテトラキス(ネオペンチル)クロム(IV)0.005ミ
リモルを用い、かつエチレン圧を2kg/cm2Gとしたこと
以外は実施例1と同様に行なった。結果を第1表に示
す。
実施例3 (1)触媒成分(酢酸クロム−水塩)の調製 市販の酢酸クロム−水塩を室温で減圧乾燥し、吸着水を
取り除いた。減圧乾燥後ボールミル粉砕を行ないトルエ
ンスラリーとして触媒成分に用いた。スラリー濃度は0.
03mol/lであった。
(2)共重合体の製造 実施例2において、クロム触媒成分を上記(1)で得ら
れたクロム触媒成分に代えたこと以外は実施例2と同様
に行なった。結果を第1表に示す。
実施例4 (1)触媒成分(クロムモノクロライドジステアレー
ト)の調製 三塩化クロムテトラヒドロフラン錯体[CrCl3(TH
F)3]3.75gを脱水テトラヒドロフランに溶解した後、
ステアリン酸5.69gのテトラヒドロフラン溶液を加え
た。沸点下で1時間攪拌した後、THFを留去した。更に
温度を90℃に上げ減圧下でTHFを完全に留去した。この
際塩化水素が発生し、その定量値より反応の完結を確認
した。更に元素分析により得られた生成物はクロムモノ
クロライドジステアレートであることを確認した。この
生成物を脱水トルエンに溶解してクロム触媒成分とし
た。
(2)共重合体の製造 実施例2において、クロム触媒成分を上記(1)で得ら
れたクロム触媒成分に代えたこと以外は実施例2と同様
に行なった。結果を第1表に示す。
実施例5 (1)触媒成分[トリカルボニル(η−p−キシレン)
クロム(O)]の調製 下記文献記載の方法により合成した。
Organometallic Syntheses,voll,p137. Academic Press(1965) 得られたトリカルボニル(η−p−キシレン)クロム
(O)の黄色結晶1.88g(7.77m.mol)を脱水トルエン15
0mlに溶解させクロム触媒成分とした。
(2)共重合体の製造 実施例2において、クロム触媒成分を上記(1)で得ら
れたクロム触媒成分に変えたこと以外は実施例2と同様
に行なった。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例2において、クロム触媒成分をステアリン酸クロ
ムに変えたこと以外は実施例2と同様に行なった。結果
を第1表に示す。
実施例6〜9および比較例3〜8 第1表に示すように不飽和カルボン酸(エステル)およ
び/または有機金属化合物を変えたこと以外は実施例2
と同様に行なった。結果を第1表に示す。
実施例10 実施例2において、エチレンを導入する前にオクテン−
1を2.9g添加して30℃にて三元共重合したこと以外は実
施例2と同様に行なった。得られた共重合体を赤外線吸
収スペクトル分析したところ1730cm-1にカルボニル基の
吸収が、また、1160cm-1にメチレン基が4個以上結合す
ることによって得られる吸収も認められた。また13C-NM
R解析の結果オクテン−1のヘキシル分岐に対応する吸
収が13.4,22.2,29.4,31.6,34.4,27.0ppm付近に認められ
た。三元共重合体の組成は1H-NMRにより決定した。反応
結果を第1表に示す。
比較例9 実施例10において、クロム触媒成分をステアリン酸クロ
ムに変えたこと以外は実施例10と同様に行なった。結果
を第1表に示す。
実施例11 実施例2において、クロム触媒成分をトリス(ジシクロ
ヘキシルアミド)クロム(III)にし、エチレンを導入
する前に4−メチルペンテン−14.6gを添加して30℃に
て三元共重合したこと以外は実施例2と同様に行なっ
た。得られた共重合体の赤外線吸収スペクトル分析の結
果は実施例10で得られた共重合体のものと同じであっ
た。また13C-NMR解析の結果、4−メチルペンテン−1
側鎖に対応する吸収が22.5,25.2,44.3ppm付近に認めら
れた。三元共重合体の組成は1H-NMRにより決定した。反
応結果を第1表に示す。
比較例10 実施例11において、クロム触媒成分をステアリン酸クロ
ムに変えたこと以外は実施例11と同様に行なった。結果
を第1表に示す。
*1 エチレンの他にオクテン−1を2.9g添加 *2 エチレンの他に4−メチルペンテン−1を4.6gを
添加 *3 EA ;アクリル酸エチル EHA ;アクリル酸2−エチルヘキシル 10-UME ;10−ウンデセン酸メチル *4 TDCAC ;トリス(ジシクロヘキシルアミド)
クロム(III) CrSt3 ;ステアリン酸クロム TNPC ;テトラキス(ネオペンチル)クロム
(IV) Cr(OAc)32O;酢酸クロム−水塩 CDAMC ;クロムモノクロライドジステアレー
ト TCη−XC ;トリカルボニル(η−p−キシレ
ン)クロム(O) Cr(acac)3 ;トリスアセチルアセトナートクロム *5 DEAC ;ジエチルアルミニウムモノクロライド Biφ3 ;トリフェニルビスマス SnEt4 ;テトラエチルスズ [発明の効果] 本発明の方法によれば[A]特定のクロム化合物を用
い、有機金属成分[B]として前記一般式[II]で表わ
される有機金属化合物を用いることにより、高活性で収
率良く共重合を行なうことが可能なため、脱灰負荷が低
減し、また不飽和カルボン酸またはそのエステルの共重
合体への転化率を向上させることができる。したがっ
て、該不飽和カルボン酸またはそのエステルの低仕込み
領域でも、これらを高率で含有する共重合体を得ること
ができる。
また、共重合体中における不飽和カルボン酸またはその
エステルの含有量を大きく変化させることができるた
め、印刷性や接着性,低温柔軟性,低温耐衝撃性,耐曲
げクラック性,耐候性などの諸性質の幅広く調整された
エチレン系共重合体が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法で用いる触媒の調製工程を表わし
た図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A]一般式 CrLm1 p-m(ED)n [式中、LはR1OCO,CO,R1またはNR12を示し(但し、
    1,R2はそれぞれ炭素数1〜20のアルキル基,アルケニ
    ル基,シクロアルキル基,アリール基またはアラルキル
    基を示し、同一であっても或いは異なっていてもよ
    い。)、X1はハロゲン原子または水酸基を示す。ま
    た、EDは水,芳香環を有する炭化水素またはヘテロ原子
    を有する有機化合物を示す。さらにpは2,3,4または6
    を示し、mは0<m≦pの式を満たす実数であり、nは
    任意の整数を示す。但し、m,pがともに3であり、かつ
    LがR1OCOである場合、nは1以上の整数を示す。] で表わされるクロム化合物および[B]一般式 R3 KMX2 i-k [式中、R3は炭素数1〜20のアルキル基,アルケニル
    基,シクロアルキル基,アリール基あるいはアラルキル
    基を示す。また、Mはリチウム,ナトリウム,カリウ
    ム,マグネシウム,亜鉛,カドミウム,アルミニウム,
    ホウ素,ガリウム,ケイ素,スズ,アンチモンあるいは
    ビスマスを示す。さらに、X2はハロゲン原子を示す。
    また、iはMの原子価であり、kは0<k≦iの実数で
    ある。] で表わされる有機金属化合物を主成分とする触媒を用
    い、ルイス酸の存在下にエチレンと不飽和カルボン酸ま
    たは不飽和カルボン酸エステルを共重合させることを特
    徴とするエチレン系共重合体の製造方法。
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