JPH0780997A - 化粧板のラミネート方法ならびにラミネート装置 - Google Patents

化粧板のラミネート方法ならびにラミネート装置

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JPH0780997A
JPH0780997A JP5233783A JP23378393A JPH0780997A JP H0780997 A JPH0780997 A JP H0780997A JP 5233783 A JP5233783 A JP 5233783A JP 23378393 A JP23378393 A JP 23378393A JP H0780997 A JPH0780997 A JP H0780997A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セルロース系フィラー、有機繊維フィラー等
を混入したPP複合樹脂基板の表面側にTPO表皮をラ
ミネートしてなる化粧板のラミネート方法ならびにラミ
ネート装置において、TPO表皮のシボ模様の伸び、T
PO表皮のシワ,タルミの発生を確実に防止するととも
に、製品の平滑性を高めた化粧板のラミネート方法なら
びにラミネート装置を提供することを目的としている。 【構成】 セルロース系フィラー、あるいは有機繊維フ
ィラーを混入したPP複合樹脂材からなる基板11の表
面側にTPO表皮51をラミネートする際、基板11を
押出成形機10から押出したのち、上側ロール20、中
間ロール30により基板11の板厚調整ならびに基板1
1の温度調整をし、中間ロール30、下側ロール40に
より基板11の表面側にTPO表皮51をラミネートす
る際の基板11の温度を160〜180℃に保つととも
に、TPO表皮51には少ないテンションを加えて両者
をラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用内装板、あ
るいはバスユニット,キッチンユニット内の壁材,天井
材等に好適な化粧板のラミネート方法ならびにラミネー
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のトランクルーム内の内
装板や、バスユニット,キッチンユニット等の壁材,天
井材等に使用される化粧板としては、フィラーを混入し
たポリプロピレン(以下PPという)複合樹脂板の表面
に感触,外観を向上させるために、表面にシボ模様等を
付した熱可塑性樹脂シートからなる表皮を貼り合わせた
ものが従来から知られている。
【0003】また、最近では、化粧板の表皮として、成
形が簡単で、かつ、ゴムライクの弾性をもつ熱可塑性エ
ラストマー(Thermoplastics Elas
tomer:TPE)が注目されている。
【0004】従来例として、PP複合樹脂板1の表面に
オレフィン系TPE(以下TPOという)表皮2をラミ
ネートした化粧板のラミネート方法ならびにラミネート
装置について、図5を基に説明すると、まず、押出成形
機3から、基板1を押出すとともに、基板1の表面側に
TPO表皮2を上側ロール4と中間ロール5とからなる
圧着ロール機構により両者をラミネートして、化粧板を
製作していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
基板1を押出した直後に、圧着ロール機構により基板1
とTPO表皮2とをラミネートしていたが、押出成形機
3から押出される基板1の温度は約200℃であり、こ
の放射熱によりTPO表皮2が軟化し、タルミ,シワ等
が発生しやすいという不具合があった。
【0006】この対策として、TPO表皮2に約1.3
5倍のテンションを加えれば、タルミ,シワ等の発生は
皆無となるが、そうした場合、TPO表皮2の表面に形
成されているシボ模様等が伸びてしまい、化粧板として
の商品価値を著しく低下させるという欠点があった。
【0007】さらに、TPO表皮2を基板1にラミネー
トする際、基板1の表面に、溶融不完全なペレットや分
散不完全な繊維があれば、その部位に凹凸が生じやす
く、基板1の表面側に凹凸があった場合、化粧板の表面
に平滑性が得られず、また、TPO表皮2に穴あき現象
が生じることもあり、化粧板の商品価値を著しく低下さ
せる要因となっている。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、TPO表皮のシボ模様を良好に維持しつ
つ、表皮のシワ,タルミはもとより、穴あき不良等の外
観不良を確実に防止できる化粧板のラミネート方法なら
びにラミネート装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、セルロース系フィラー、あるいは有機繊
維フィラー等を混入したPP複合樹脂材からなる基板の
表面側にTPO表皮をラミネートして構成される化粧板
のラミネート方法において、前記基板は、押出成形機に
よりシート状に押出したのち、上側,中間ロールにより
基板の板厚ならびに温度調整を行ない、基板の温度を1
60〜180℃に調整したのち、中間,下側ロールによ
り、基板の表面側に、わずかのテンションにより引張し
たTPO表皮をラミネートしたことを特徴とする。
【0010】本発明方法に使用する化粧板の基板は、P
P樹脂をベースとし、これに一部PE(ポリエチレン)
を混合してもよい。
【0011】また、PP樹脂に混入されるセルロース系
フィラーは、ベースのPP樹脂100重量部に対して2
0〜120重量部の範囲である。
【0012】同様に、ポリエステル,レーヨン,綿糸,
麻等の有機繊維フィラーを混入する場合も、PP100
重量部に対して20〜120重量部の範囲に設定する。
【0013】上記フィラーが20重量部に満たない場合
は、所望の蓄熱性が得られず、基板の冷却速度が速ま
り、TPO表皮との強固な接着が得られない。また、1
20重量部を越えた場合には、強度が低下する不具合が
ある。
【0014】また、基板の板厚,温度調整する上側ロー
ルと中間ロールのロール温度は、80〜120℃の範囲
がよく、80℃未満であれば、基板の冷却が速まり、T
PO表皮との接着性が悪くなるとともに、120℃を越
えた場合、ボード引き取りで基板が切れる不具合があ
る。
【0015】さらに、基板の反りを防止するために、基
板を押出したのち直ぐに基板裏面に反り防止用の不織
布、例えばポリエステル,レーヨン単体およびそれらと
PP,低融点ポリエステル,EVA等の融着繊維の混合
物で、目付け量20〜100g/m 2を基板の裏面側に
ラミネートしてもよい。
【0016】また、板厚,温度調整ロール機構を通過し
て直ぐに、中間ロールと圧着ロールとで基板とTPO表
皮とをラミネートしてもよい。
【0017】次いで、本発明方法に使用する化粧板のラ
ミネート装置は、押出し成形後の基板の板厚調整,温度
調整を行なう上側ロール,中間ロールからなる板厚,温
度調整ロール機構と、板厚,温度調整された基板の表面
側にTPO表皮をラミネートする中間ロール,下側ロー
ルからなる圧着ロール機構とから構成されていることを
特徴とする。
【0018】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明方法に
よれば、押出成形機から押出されたシート状の基板は、
上側,中間ロールにより板厚調整,温度調整が行なわ
れ、中間ロールと下側ロールとで基板とTPO表皮とを
ラミネートする際、基板の温度が160〜180℃に設
定されているため、基板からの放射熱でTPO表皮が軟
化せず、TPO表皮にシワ,タルミが発生することがな
い。
【0019】よって、TPO表皮にかけるテンション
は、1.1倍以下の弱いテンションでよい。
【0020】さらに、上側ロール,中間ロールで基板の
板厚調整が行なわれると同時に、基板の平滑性が向上
し、表面に凹凸がほとんどないため、TPO表皮をラミ
ネートしても、TPO表皮の破れが発生せず、製品表面
には、良好な平滑性が得られる。
【0021】加えて、上側ロール,中間ロールで板厚調
整,温度調整を行なったのち中間ロールと下側ロールと
で実施しても、基板内に混入されているセルロース系フ
ィラーあるいは有機繊維フィラーにより蓄熱性が高いた
め、基板とTPO表皮との強固な接合が期待できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る化粧板のラミネート方法
ならびにラミネート装置の実施例ついて、添付図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0023】図1は本発明方法に使用する化粧板のラミ
ネート装置の第1実施例の構成を示す説明図、図2は同
装置によりラミネートされた化粧板の構成を示す断面
図、図3,図4は本発明方法に使用するラミネート装置
の変形例をそれぞれ示す各説明図である。
【0024】図1において、本発明に使用するラミネー
ト装置の第1実施例について説明する。
【0025】押出成形機10から、基板11がシート状
に押出されたのち、上側ロール20と中間ロール30と
からなる板厚,温度調整ロール機構により、基板11の
厚みおよび温度を調整したのち、中間ロール30と下側
ロール40とから構成される圧着ロール機構により、原
反ロール50から供給されるTPO表皮51と基板11
とをラミネートして、冷却側に搬送される。
【0026】このように、この実施例では、押出成形機
10から押出される基板11の板厚,温度調整を行なう
板厚,温度調整ロール機構(上側ロール20と中間ロー
ル30とから構成される)と、基板11とTPO表皮5
1とをラミネートする圧着ロール機構(中間ロール30
と下側ロール40とから構成される)とを備えた簡易な
構成である。
【0027】さらに詳しくは、基板11の材料として
は、PP樹脂に木粉等のセルロース系フィラーを混入す
るか、あるいはポリエステル,レーヨン,綿糸,麻等の
有機繊維フィラーを混入したPP複合樹脂材料を使用
し、フィラーの混入量はベースのPP樹脂100重量部
に対して20〜120重量部に設定されている。
【0028】また、TPO表皮51は、熱可塑性エラス
トマーの代表的なものであり、汎用樹脂に匹敵する成形
性と常温でのゴムライク弾性をもつ組材であり、本実施
例に使用するTPO表皮51は、拘束様式として結晶
相,ハードセグメントとしてPP,ソフトセグメントと
してEPDMを使用している。
【0029】次いで、ロール20,30,40のロール
温度ならびに各ロール間のクリアランスについて説明す
ると、各種ロール20,30,40のロール温度は80
〜120℃に設定してあり、80℃未満であれば、基板
11の冷却が速まり、TPO表皮51との良好なラミネ
ート強度が期待できないとともに、120℃を越えた場
合、ボード引き取りで基板11が切れるおそれがある。
【0030】上側ロール20と中間ロール30との間の
クリアランスは、図2に示す基板11の厚みが2mm、T
PO表皮51の厚みが0.35mmとした場合、押出成形
機10から押出される基板11は2.8〜3.2mmであ
り、上側ロール20と中間ロール30とのクリアランス
を2.05〜2.1mmに設定し、中間ロール30と下側
ロール40との間のクリアランスを化粧板の厚み、すな
わち2.35mmに設定している。
【0031】したがって、押出成形機10から押出され
た基板11は、上側ロール20と中間ロール30とによ
り厚みが2.05〜2.1mmの間にその板厚調整がなさ
れるとともに、押出時の樹脂温度200℃から、最適ラ
ミネート温度160〜180℃に基板11の温度調整が
なされる。
【0032】そして、中間ロール30と下側ロール40
とによる圧着ロール機構により、基板11が160〜1
80℃にあるとき、TPO表皮51とラミネートされ、
剥がれ等が生じない強固なラミネートが期待できる。
【0033】このように、本発明方法によれば、板厚,
温度調整ロール機構により、基板11表面が平滑化され
るとともに、適切な温度調整がなされるため、製品表面
に凹凸が生じたり、基板11の表面凹凸によりTPO表
皮51に切れ等が生ずる等の外観不良が確実に防止でき
る。
【0034】さらに、基板11がラミネート最適温度に
温度調整されているため、従来のように、樹脂熱による
TPO表皮51の軟化現象がないため、強いテンション
をかける必要がなく、伸び特性に優れたTPO表皮51
にシボ模様が変形する等の不具合はなく、表面外観の優
れた化粧板を簡単に成形できるという利点がある。
【0035】次いで、図3,図4は本発明方法の別実施
例を示すものであり、図3は、基板11に反り防止用不
織布60をラミネートしたものであり、押出成形機10
から押出される基板11の裏面側に不織布60を上側ロ
ール20と中間ロール30とによりラミネートするとい
うものであり、基板11とTPO表皮51とのラミネー
トは、図1に示す第1実施例を援用する。
【0036】本実施例においては、基板11とTPO表
皮51とをラミネートする際、TPO表皮51の冷却が
遅いため、化粧板がTPO表皮51側に反り返る傾向が
あるため、化粧板の表裏面側の冷却速度を一定化し、か
つ表裏面側のテンションを一定にすることにより、化粧
板の反りを防止することができる。
【0037】なお、反り防止用の不織布60としては、
目付け量20〜100g/m 2、材質、ポリエステル,
レーヨン単体およびこれらとPP,低融点ポリエステ
ル,EVA等の熱融着繊維の混合物等からなるものを使
用する。
【0038】次いで、図4は、基板11とTPO表皮5
1とをラミネートするのを、基板11が上側ロール20
と中間ロール30を通過した直ぐに行なうことにより、
基板11とTPO表皮51とのラミネート強度を強化す
るという方法であり、そのために、中間ロール30の側
部に圧着ロール70が付設されている。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0040】(1)本発明方法によれば、上側ロールと
中間ロールとからなる板厚,温度調整ロール機構によ
り、基板の温度調整がなされ、基板とTPO表皮とのラ
ミネート時における基板の温度は160〜180℃に設
定されるため、TPO表皮に樹脂の放射熱による軟化現
象が発生しないため、シワ,タルミのない良好なラミネ
ートが期待できるとともに、シワ,タルミを防止するた
めにTPO表皮に過度のテンションを加える必要がない
ため、小さなテンションで足り、TPO表皮表面に形成
したシボ模様等が伸び変形することがなく、美麗なシボ
模様等の表面外観が得られるなど、意匠性の優れた化粧
板を提供できるという効果を有する。
【0041】(2)本発明方法によれば、上側ロールと
中間ロールとから構成される板厚,温度調整ロール機構
により、基板は板厚調整がなされるとともに、その表裏
面が凹凸のほとんどない平滑面に形成されるため、基板
とTPO表皮とをラミネートして化粧板を製作した際、
製品表面に凹凸が生じたり、凹凸によりTPO表皮が破
れる等の外観不良がなく、表面感触の優れた化粧板を提
供できるという効果を有する。
【0042】(3)本発明に係るラミネート装置は、上
側ロール,中間ロール,下側ロールの3つのロールによ
り、板厚,温度調整ロール機構、圧着ロール機構を構成
するという簡単な構成であるため、実用性に富むという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用するラミネート装置の第1実
施例の構成を示す説明図。
【図2】本発明方法を適用して製作した化粧板の構成を
示す断面図。
【図3】本発明方法に使用するラミネート装置の変形例
を示す説明図。
【図4】本発明方法に使用するラミネート装置のさらに
変形例を示す説明図。
【図5】化粧板のラミネート装置の従来例を示す断面
図。
【符号の説明】
10 押出し成形機 11 基板 20 上側ロール 30 中間ロール 40 下側ロール 50 原反ロール 51 TPO表皮 60 不織布 70 圧着ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系フィラー、あるいは有機繊
    維フィラー等を混入したPP複合樹脂材からなる基板
    (11)の表面側にTPO表皮(51)をラミネートし
    て構成される化粧板のラミネート方法において、 前記基板(11)は、押出成形機(10)によりシート
    状に押出したのち、上側,中間ロール(20,30)に
    より基板(11)の板厚ならびに温度調整を行ない、基
    板(11)の温度を160〜180℃に調整したのち、
    中間,下側ロール(30,40)により、基板(11)
    の表面側に、わずかのテンションにより引張したTPO
    表皮(51)をラミネートしたことを特徴とする化粧板
    のラミネート方法。
  2. 【請求項2】 基板(11)の押出成形後、基板(1
    1)の裏面側に、反り防止用の不織布(60)を上側,
    中間ロール(20,30)によりラミネートしたことを
    特徴とする請求項1記載の化粧板のラミネート方法。
  3. 【請求項3】 基板(11)が上側,中間ロール(2
    0,30)を通過した直後に、中間ロール(30)と圧
    着ロール(70)とにより、基板(11)の表面側にT
    PO表皮(51)をラミネートした請求項1,2記載の
    化粧板のラミネート方法。
  4. 【請求項4】 セルロース系フィラー、あるいは有機繊
    維フィラー等を混入したPP複合樹脂材からなる基板
    (11)の表面側にTPO表皮(51)をラミネートし
    てなる化粧板のラミネート装置において、 前記ラミネート装置は、押出し成形後の基板(11)の
    板厚調整,温度調整を行なう上側ロール(20),中間
    ロール(30)からなる板厚,温度調整ロール機構と、
    板厚,温度調整された基板(11)の表面側にTPO表
    皮(51)をラミネートする中間ロール(30),下側
    ロール(40)からなる圧着ロール機構とから構成され
    ていることを特徴とする化粧板のラミネート装置。
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