JPH0781642B2 - グランドパッキン - Google Patents
グランドパッキンInfo
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- JPH0781642B2 JPH0781642B2 JP63155585A JP15558588A JPH0781642B2 JP H0781642 B2 JPH0781642 B2 JP H0781642B2 JP 63155585 A JP63155585 A JP 63155585A JP 15558588 A JP15558588 A JP 15558588A JP H0781642 B2 JPH0781642 B2 JP H0781642B2
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポンプ、撹拌機等の機器の軸封部に適用され
るグランドパッキンに関する。
るグランドパッキンに関する。
[従来の技術] 従来における一般的なグランドパッキンとして、第12図
に示すように、端面が回転軸21の軸線に対して垂直且つ
一様に交叉する形状に形成された複数のパッキン22…を
軸方向の挟圧力で挟着したものがある。しかし、このよ
うなグランドパッキンでは、パッキン22と回転軸21の接
触部分に潤滑及び冷却用の流体を供給することができ
ず、高速、高圧条件下で焼き付きが生じるという問題が
生じていた。
に示すように、端面が回転軸21の軸線に対して垂直且つ
一様に交叉する形状に形成された複数のパッキン22…を
軸方向の挟圧力で挟着したものがある。しかし、このよ
うなグランドパッキンでは、パッキン22と回転軸21の接
触部分に潤滑及び冷却用の流体を供給することができ
ず、高速、高圧条件下で焼き付きが生じるという問題が
生じていた。
こうした問題を解消する手段として、出願人は本願に先
立ち出願した特願昭61-266469号において、第13図に示
すように、パッキンボックス31内で回転軸32に外嵌され
たパッキン33…を軸方向に挟着するパッキン挟着部材3
4,34の挟着面に、パッキン33…を軸方向に部分変位させ
る少なくとも1つの変位部34a,34aが形成されてなるグ
ランドパッキンの構造を提案している。この第13図に示
すグランドパッキンの構造を採用してパッキン挟着部材
34,34間に複数のパッキン33…を挟着するようにする
と、パッキン挟着部材34,34内周面と回転軸32の外周面
とで形成される環状空隙36,36の一部が円周方向におい
てパッキン33…の内周面にオーバラップするため前記空
隙36,36に送り込まれた流体が、回転軸32の回転に伴
い、パッキン33…のオーバラップしている内周面に強制
的に送り込まれることになり、その結果潤滑機能と冷却
機能を著しく向上させることができる。
立ち出願した特願昭61-266469号において、第13図に示
すように、パッキンボックス31内で回転軸32に外嵌され
たパッキン33…を軸方向に挟着するパッキン挟着部材3
4,34の挟着面に、パッキン33…を軸方向に部分変位させ
る少なくとも1つの変位部34a,34aが形成されてなるグ
ランドパッキンの構造を提案している。この第13図に示
すグランドパッキンの構造を採用してパッキン挟着部材
34,34間に複数のパッキン33…を挟着するようにする
と、パッキン挟着部材34,34内周面と回転軸32の外周面
とで形成される環状空隙36,36の一部が円周方向におい
てパッキン33…の内周面にオーバラップするため前記空
隙36,36に送り込まれた流体が、回転軸32の回転に伴
い、パッキン33…のオーバラップしている内周面に強制
的に送り込まれることになり、その結果潤滑機能と冷却
機能を著しく向上させることができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第13図に示すようなグランドパッキン
は、変位部を形成したパッキン挟着部材の製作費が高く
つきコスト面で問題がある。また、前記パッキン挟着部
材は、その性能上金属や硬質合成樹脂等で製作されきわ
めて変形性に乏しいものであるため、リング状に形成し
た状態のものでは回転軸に装着するのが不可能であると
いう問題もある。さらに、前記パッキン挟着部材は、パ
ッキンボックスとの間に大きな摩擦力を得ることができ
ないため回転軸と共廻りする虞れがあり、これを防止す
るためにパッキンボックスと一体化させる廻り止めピン
を設けなければならないという煩わしさもあった。
は、変位部を形成したパッキン挟着部材の製作費が高く
つきコスト面で問題がある。また、前記パッキン挟着部
材は、その性能上金属や硬質合成樹脂等で製作されきわ
めて変形性に乏しいものであるため、リング状に形成し
た状態のものでは回転軸に装着するのが不可能であると
いう問題もある。さらに、前記パッキン挟着部材は、パ
ッキンボックスとの間に大きな摩擦力を得ることができ
ないため回転軸と共廻りする虞れがあり、これを防止す
るためにパッキンボックスと一体化させる廻り止めピン
を設けなければならないという煩わしさもあった。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたもので、製作コス
トを低く抑えるとともに、廻り止め手段などが不要で組
立性に優れたものでありながら、高い潤滑機能および冷
却機能を確保して、高速、高圧条件下でも焼き付けなど
の発生を防止することができるグランドパッキンを提供
することを目的としている。
トを低く抑えるとともに、廻り止め手段などが不要で組
立性に優れたものでありながら、高い潤滑機能および冷
却機能を確保して、高速、高圧条件下でも焼き付けなど
の発生を防止することができるグランドパッキンを提供
することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明によるグランドパッ
キンは、パッキンボックス内で回転軸に外装され、軸方
向の挟圧力で挟着される複数のパッキンが、端面に軸方
向に部分変位した周方向に少なくとも一つの変位部が形
成されているとともに外周面が前記パッキンボックス内
周面に圧接し、かつ、前記回転軸との間に環状空隙を形
成する硬質パッキンと、この硬質パッキンの間に配さ
れ、かつ、外周面および内周面が各々前記パッキンボッ
クスの内周面および回転軸の外周面に密着する軟質パッ
キンとから構成されていることを特徴とするものであ
る。
キンは、パッキンボックス内で回転軸に外装され、軸方
向の挟圧力で挟着される複数のパッキンが、端面に軸方
向に部分変位した周方向に少なくとも一つの変位部が形
成されているとともに外周面が前記パッキンボックス内
周面に圧接し、かつ、前記回転軸との間に環状空隙を形
成する硬質パッキンと、この硬質パッキンの間に配さ
れ、かつ、外周面および内周面が各々前記パッキンボッ
クスの内周面および回転軸の外周面に密着する軟質パッ
キンとから構成されていることを特徴とするものであ
る。
[作用] 本発明のグランドパッキンは、外周面がパッキンボック
ス内周面に圧接し、かつ、回転軸との間に環状空隙を形
成する硬質パッキンと、外周面および内周面が各々パッ
キンボックスの内周面および回転軸の外周面に密着する
ように前記硬質パッキンの間に配される軟質パッキンと
の組合わせからなり、そのうち硬質パッキンの端面に形
成された少なくとも一つの軸方向の部分変位部により軟
質パッキンの両端面にも軸方向の変位部が形成されて、
前記硬質パッキンの内周面と回転軸の外周面との間の環
状空隙の一部が円周方向において軟質パッキンの内周面
の一部にオーバラップすることになり、これによって、
前記環状空隙に送り込まれた流体が回転軸の回転に伴
い、前記オーバラップしている軟質パッキンの内周面に
強制的に送り込まれて潤滑機能及び冷却機能が十分に確
保される。また、前記部分変位部は硬質パッキンに形成
されており、金属や硬質合成樹脂等の変形性の乏しいパ
ッキン押えなどのパッキン挟着部材およびパッキンボッ
クスとしては既存のものをそのまま使用することが可能
であり、また、複数のパッキンの外周面はパッキンボッ
クスの内周面に圧接されて、その間の大きな摩擦力で回
転軸との共廻りを防止しているから、製作コストの上昇
が少なくて済むとともに、回転軸への装着を含めて組立
も容易である。
ス内周面に圧接し、かつ、回転軸との間に環状空隙を形
成する硬質パッキンと、外周面および内周面が各々パッ
キンボックスの内周面および回転軸の外周面に密着する
ように前記硬質パッキンの間に配される軟質パッキンと
の組合わせからなり、そのうち硬質パッキンの端面に形
成された少なくとも一つの軸方向の部分変位部により軟
質パッキンの両端面にも軸方向の変位部が形成されて、
前記硬質パッキンの内周面と回転軸の外周面との間の環
状空隙の一部が円周方向において軟質パッキンの内周面
の一部にオーバラップすることになり、これによって、
前記環状空隙に送り込まれた流体が回転軸の回転に伴
い、前記オーバラップしている軟質パッキンの内周面に
強制的に送り込まれて潤滑機能及び冷却機能が十分に確
保される。また、前記部分変位部は硬質パッキンに形成
されており、金属や硬質合成樹脂等の変形性の乏しいパ
ッキン押えなどのパッキン挟着部材およびパッキンボッ
クスとしては既存のものをそのまま使用することが可能
であり、また、複数のパッキンの外周面はパッキンボッ
クスの内周面に圧接されて、その間の大きな摩擦力で回
転軸との共廻りを防止しているから、製作コストの上昇
が少なくて済むとともに、回転軸への装着を含めて組立
も容易である。
[実施例] 第1図は本発明に係るグランドパッキンの一実施例を示
す縦断面図であり、図において1はパッキンボックス
で、例えばポンプケーシングの一端部に構成されてい
る。このパッキンボックス1内において、硬質パッキン
2,2とこれら硬質パッキン2,2の間に配される軟質パッキ
ン3が回転軸4に外嵌されている。5はパッキン押えで
あって、前記パッキンボックス1の開口部に先端部を嵌
入し、前記硬質パッキン2,2及び軟質パッキン3からな
るパッキン群を、図示しない締付手段による軸方向の挟
圧力で挟着している。以下、さらに詳説する。
す縦断面図であり、図において1はパッキンボックス
で、例えばポンプケーシングの一端部に構成されてい
る。このパッキンボックス1内において、硬質パッキン
2,2とこれら硬質パッキン2,2の間に配される軟質パッキ
ン3が回転軸4に外嵌されている。5はパッキン押えで
あって、前記パッキンボックス1の開口部に先端部を嵌
入し、前記硬質パッキン2,2及び軟質パッキン3からな
るパッキン群を、図示しない締付手段による軸方向の挟
圧力で挟着している。以下、さらに詳説する。
硬質パッキン2は、鉛合金箔をひねり加工したメタリッ
クパッキンであって、第6図に示すように、この硬質パ
ッキン2の内外周面と両端面を形成する4つの型材A〜
Dよりなる金型にパッキン材2′を装着し、一方の端面
と型材Cの間に変位治具Eを介挿して型材Cを押圧する
ことにより、第7図に示すように、一方の端面に軸方向
に部分変位した変位部2aが形成されたリング状に製作さ
れている。また、この硬質パッキン2はパッキンボック
ス1内に装着したとき、パッキンボックス1との間の隙
間は小さく、また回転軸4との隙間は後述するように挟
着後もこの隙間が維持されるように若干大きくなるよう
形成されている。
クパッキンであって、第6図に示すように、この硬質パ
ッキン2の内外周面と両端面を形成する4つの型材A〜
Dよりなる金型にパッキン材2′を装着し、一方の端面
と型材Cの間に変位治具Eを介挿して型材Cを押圧する
ことにより、第7図に示すように、一方の端面に軸方向
に部分変位した変位部2aが形成されたリング状に製作さ
れている。また、この硬質パッキン2はパッキンボック
ス1内に装着したとき、パッキンボックス1との間の隙
間は小さく、また回転軸4との隙間は後述するように挟
着後もこの隙間が維持されるように若干大きくなるよう
形成されている。
軟質パッキン3は、炭化繊維をPTFE(四フッ化エチレン
樹脂)に含浸した編組パッキンであって、第6図に示し
たと略同様の金型を用い、軟質パッキンの両端面側に変
位治具を介装することによって、第8図に示すように、
両方の端面に軸方向に部分変位した変位部3a,3aが形成
されたリング状に製作されている、この軟質パッキン3
の製作に用いる変位治具は、前記硬質パッキン2の製作
に用いた変位治具Eとほぼ等しい軸方向の変位量を有す
るものである。但し、この軟質パッキン3の回転軸4と
の隙間は、前記締付機能による挟着後この内周面が回転
軸4の外周面に密着するように、前記硬質パッキン2の
場合よりも小さく設定されている。
樹脂)に含浸した編組パッキンであって、第6図に示し
たと略同様の金型を用い、軟質パッキンの両端面側に変
位治具を介装することによって、第8図に示すように、
両方の端面に軸方向に部分変位した変位部3a,3aが形成
されたリング状に製作されている、この軟質パッキン3
の製作に用いる変位治具は、前記硬質パッキン2の製作
に用いた変位治具Eとほぼ等しい軸方向の変位量を有す
るものである。但し、この軟質パッキン3の回転軸4と
の隙間は、前記締付機能による挟着後この内周面が回転
軸4の外周面に密着するように、前記硬質パッキン2の
場合よりも小さく設定されている。
パッキン押え5は、その先端面が回転軸4の軸線に対し
て垂直且つ一様に交叉する形状に形成されたもので、こ
の先端面は一方の硬質パッキン2の変位部2aを形成され
ていない端面に全端面にわたって当接する。
て垂直且つ一様に交叉する形状に形成されたもので、こ
の先端面は一方の硬質パッキン2の変位部2aを形成され
ていない端面に全端面にわたって当接する。
上記のような構成でパッキン押え5を図示しない締付機
能によりパッキン群側へ押圧すると、硬質パッキン2,2
の外周面はパッキンボックス1の内周面に圧接してこの
パッキンボックス1と一体化する一方、内周面は装着時
に回転軸4との間の隙間を大きくとってあるために、そ
の環状空隙6,7を残したまま回転軸4の外周面と対向す
る。
能によりパッキン群側へ押圧すると、硬質パッキン2,2
の外周面はパッキンボックス1の内周面に圧接してこの
パッキンボックス1と一体化する一方、内周面は装着時
に回転軸4との間の隙間を大きくとってあるために、そ
の環状空隙6,7を残したまま回転軸4の外周面と対向す
る。
一方、軟質パッキン3は、内周面の大部分が回転軸4の
外周面に密着するが、両端面に変位部3a,3aが形成され
ているために、この内周面のうち変位部3a,3aから変位
していない部分への過渡部に至る第2図の斜線X,Yで示
す領域が、前記硬質パッキン2,2内周側の空隙6もしく
は7とオーバラップする。そのために、空隙6,7内の流
体は、回転軸4の回転にともなって、前記X,Yで示す領
域に漏れ流体として強制的に送り込まれ、さらに、この
送り込まれた領域X,Yからシール部8に多量の流体が均
等に行きわたるから潤滑機能と冷却機能が向上する。
外周面に密着するが、両端面に変位部3a,3aが形成され
ているために、この内周面のうち変位部3a,3aから変位
していない部分への過渡部に至る第2図の斜線X,Yで示
す領域が、前記硬質パッキン2,2内周側の空隙6もしく
は7とオーバラップする。そのために、空隙6,7内の流
体は、回転軸4の回転にともなって、前記X,Yで示す領
域に漏れ流体として強制的に送り込まれ、さらに、この
送り込まれた領域X,Yからシール部8に多量の流体が均
等に行きわたるから潤滑機能と冷却機能が向上する。
第3図は本発明の他の実施例を示している。この実施例
では中央部に軟質パッキン3と同様、両側の端面に変位
部2Aa,2Aaを形成した硬質パッキン2Aを配し、この硬質
パッキン2Aと、両端に配される前述の第1実施例で使用
したものと同様の硬質パッキン2,2との間に、それぞれ
軟質パッキン3,3を挟着している。このように、両端面
に変位部を形成した硬質パッキンを用いることにより、
パッキンの段数を増やしてよりシール性を向上させたグ
ランドパッキンを得ることができる。
では中央部に軟質パッキン3と同様、両側の端面に変位
部2Aa,2Aaを形成した硬質パッキン2Aを配し、この硬質
パッキン2Aと、両端に配される前述の第1実施例で使用
したものと同様の硬質パッキン2,2との間に、それぞれ
軟質パッキン3,3を挟着している。このように、両端面
に変位部を形成した硬質パッキンを用いることにより、
パッキンの段数を増やしてよりシール性を向上させたグ
ランドパッキンを得ることができる。
ところで上記各実施例では、一方の端面に一つの変位部
を形成したパッキンを用いた例を示しているが、第4図
に示す第3実施例のように、一つの端面に二箇所の変位
部2a′もしくは2b′(共に一箇所のみ図示)を形成した
硬質パッキン2′、2′や、同じく一端面に二箇所の変
位部3a′もしくは3b′(共に一箇所のみ図示)を形成し
た軟質パッキン3′を用いるようにしてもよいし、ある
いはそれ以上の変位部を形成した硬質及び軟質パッキン
を用いるようにしてもよい。この第3実施例のように変
位部を円周上の2箇所に設けた場合は、第5図に示すよ
うに、軟質パッキン3′の内周面は両端面のそれぞれ二
箇所、すなわち凸状変位部3a′,3a′を有する端面側で
はこの凸状変位部3a′,3a′に対応する斜線X1,X2で示
す領域に、また凹状変位部3b′,3b′を有する端面側で
はこの凹状変位部3b′,3b′から回転方向側へずれた位
置に対応する斜線Y1,Y2で示す領域において、それぞれ
硬質パッキン2′,2′と回転軸4の間に形成される空隙
6,7にオーバラップする。このように、一つの端面に形
成される変位部の数を増やすことにより、流体は軟質パ
ッキンと回転軸の密着面により均等に行きわたることが
できる。
を形成したパッキンを用いた例を示しているが、第4図
に示す第3実施例のように、一つの端面に二箇所の変位
部2a′もしくは2b′(共に一箇所のみ図示)を形成した
硬質パッキン2′、2′や、同じく一端面に二箇所の変
位部3a′もしくは3b′(共に一箇所のみ図示)を形成し
た軟質パッキン3′を用いるようにしてもよいし、ある
いはそれ以上の変位部を形成した硬質及び軟質パッキン
を用いるようにしてもよい。この第3実施例のように変
位部を円周上の2箇所に設けた場合は、第5図に示すよ
うに、軟質パッキン3′の内周面は両端面のそれぞれ二
箇所、すなわち凸状変位部3a′,3a′を有する端面側で
はこの凸状変位部3a′,3a′に対応する斜線X1,X2で示
す領域に、また凹状変位部3b′,3b′を有する端面側で
はこの凹状変位部3b′,3b′から回転方向側へずれた位
置に対応する斜線Y1,Y2で示す領域において、それぞれ
硬質パッキン2′,2′と回転軸4の間に形成される空隙
6,7にオーバラップする。このように、一つの端面に形
成される変位部の数を増やすことにより、流体は軟質パ
ッキンと回転軸の密着面により均等に行きわたることが
できる。
なお、上記実施例では、硬質パッキンを鉛合金箔をひね
り加工したもので形成しているが、鉛合金箔に変えてア
ルミニウム箔を使用するようにしてもよいし、鉛線、銅
線、ステンレス繊維等を編組したもので形成するように
してもよい。また、黒鉛、ゴム等を混練したプラスチッ
クパッキンを硬質パッキンとして用いてもよい。すなわ
ち、硬質パッキンは、パッキンボックス内において軸方
向の挟圧力で挟着された使用状態で、流体圧では変形し
ない程度の硬さを有するものであることが望ましいもの
である。
り加工したもので形成しているが、鉛合金箔に変えてア
ルミニウム箔を使用するようにしてもよいし、鉛線、銅
線、ステンレス繊維等を編組したもので形成するように
してもよい。また、黒鉛、ゴム等を混練したプラスチッ
クパッキンを硬質パッキンとして用いてもよい。すなわ
ち、硬質パッキンは、パッキンボックス内において軸方
向の挟圧力で挟着された使用状態で、流体圧では変形し
ない程度の硬さを有するものであることが望ましいもの
である。
一方、軟質パッキンは、油分を多量に含み、パッキン押
えにより締め付けで容易に変形するパッキンであること
が必要で、前述した炭化繊維にPTFEを含浸した編組パッ
キンの他、アラミド繊維にPTFEを含浸した編組パッキン
等が好適である。
えにより締め付けで容易に変形するパッキンであること
が必要で、前述した炭化繊維にPTFEを含浸した編組パッ
キンの他、アラミド繊維にPTFEを含浸した編組パッキン
等が好適である。
また、個々のグランドパッキンにおける硬質及び軟質パ
ッキンの軸方向の変位量、すなわち、第7図及び第8図
に示す変位量tは、パッキン幅Tの3倍以下、望ましく
は1倍以下とする。これはあまり大きな変位量とする
と、軟質パッキンの内周面と回転軸の外周面の間に十分
な密着部を確保することができないようになるためであ
る。
ッキンの軸方向の変位量、すなわち、第7図及び第8図
に示す変位量tは、パッキン幅Tの3倍以下、望ましく
は1倍以下とする。これはあまり大きな変位量とする
と、軟質パッキンの内周面と回転軸の外周面の間に十分
な密着部を確保することができないようになるためであ
る。
[実験例] 上記第1図に示した本発明第1実施例のグランドパッキ
ンと、第12図に示した従来品グランドパッキンとの、パ
ッキン温度、流体漏洩量、重力トルクの比較を第9A図〜
第11図に示す。前述の通り、硬質パッキンとしては鉛合
金箔をひねり加工したもの、軟質パッキンとしては炭素
繊維をPTFEに含浸した編組パッキンを用いている。他の
テスト条件は以下の通りである。
ンと、第12図に示した従来品グランドパッキンとの、パ
ッキン温度、流体漏洩量、重力トルクの比較を第9A図〜
第11図に示す。前述の通り、硬質パッキンとしては鉛合
金箔をひねり加工したもの、軟質パッキンとしては炭素
繊維をPTFEに含浸した編組パッキンを用いている。他の
テスト条件は以下の通りである。
流体の種類、流体圧力及び流体温度 工業用水 5Kg/cm2 20℃ 回転数 1910R.P.M 回転軸軸径 φ100mm パッキンボックス内径 φ129mm 従来品のグランドパッキンは、第9B図に示すように、使
用開始後3時間近くにわたり50℃程度迄パッキン温度が
上昇し、且つ第10B図に示すように、特に使用開始後き
わめて多量の流体漏洩が発生しているのに対し、本発明
によるグランドパッキンは、第9A図に示すように、常時
ほぼ25℃以下のパッキン温度に抑制され、しかも第10A
図に示すように、使用開始直後の流体漏洩量も従来例の
場合の半分程度しかない。また、第11図に示すように、
重力トルクも従来品が高レベルで且つ不安定な変化を示
しているのに対し、本発明によるグランドパッキンで
は、低レベルでしかもきわめて安定しており、潤滑が良
好に行なわれていることが推察される。
用開始後3時間近くにわたり50℃程度迄パッキン温度が
上昇し、且つ第10B図に示すように、特に使用開始後き
わめて多量の流体漏洩が発生しているのに対し、本発明
によるグランドパッキンは、第9A図に示すように、常時
ほぼ25℃以下のパッキン温度に抑制され、しかも第10A
図に示すように、使用開始直後の流体漏洩量も従来例の
場合の半分程度しかない。また、第11図に示すように、
重力トルクも従来品が高レベルで且つ不安定な変化を示
しているのに対し、本発明によるグランドパッキンで
は、低レベルでしかもきわめて安定しており、潤滑が良
好に行なわれていることが推察される。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、金属や硬質合成樹脂等
の変形性の乏しいパッキン押えなどのパッキン挟着部材
およびパッキンボックスとしては既存のものをそのまま
使用することを可能とし、また、複数のパッキンの外周
面をパッキンボックスの内周面に圧接させることで得ら
れる大きな摩擦力で回転軸との共廻りを防止する構成と
しているから、製作コストを低く抑えるとともに、特別
な廻り止め手段などが不要で回転軸への装着を含めて組
立性も容易なものとしながら、硬質パッキンの端面に形
成された少なくとも一つの軸方向の部分変位部により軟
質パッキンの両端面にも軸方向の変位部を形成させて、
硬質パッキンの内周面と回転軸の外周面との間の環状空
隙の一部を円周方向において軟質パッキンの内周面の一
部にオーバラップさせ、これによって、前記環状空隙に
送り込まれた流体を回転軸の回転に伴い、そのオーバラ
ップしている軟質パッキンの内周面に強制的に送り込ま
せるといった潤滑機能及び冷却機能を十分に確保させる
ことができ、その結果、回転軸の異常摩耗あるいはドラ
イ運転によるシール部の焼き付け等の発生を防止して動
力損失を可及的に小さく抑えることができるという効果
を奏する。
の変形性の乏しいパッキン押えなどのパッキン挟着部材
およびパッキンボックスとしては既存のものをそのまま
使用することを可能とし、また、複数のパッキンの外周
面をパッキンボックスの内周面に圧接させることで得ら
れる大きな摩擦力で回転軸との共廻りを防止する構成と
しているから、製作コストを低く抑えるとともに、特別
な廻り止め手段などが不要で回転軸への装着を含めて組
立性も容易なものとしながら、硬質パッキンの端面に形
成された少なくとも一つの軸方向の部分変位部により軟
質パッキンの両端面にも軸方向の変位部を形成させて、
硬質パッキンの内周面と回転軸の外周面との間の環状空
隙の一部を円周方向において軟質パッキンの内周面の一
部にオーバラップさせ、これによって、前記環状空隙に
送り込まれた流体を回転軸の回転に伴い、そのオーバラ
ップしている軟質パッキンの内周面に強制的に送り込ま
せるといった潤滑機能及び冷却機能を十分に確保させる
ことができ、その結果、回転軸の異常摩耗あるいはドラ
イ運転によるシール部の焼き付け等の発生を防止して動
力損失を可及的に小さく抑えることができるという効果
を奏する。
第1図は本発明に係るグランドパッキンの第1実施例を
示す縦断正面図、第2図は軟質パッキンの内周面の状態
を説明する展開図、第3図は第2実施例の縦断正面図、
第4図は第3実施例の縦断面図、第5図は軟質パッキン
の内周面の状態を説明する展開図、第6図は金型の縦断
面図、第7図は硬質パッキンの縦断面図、第8図は軟質
パッキンの縦断面図、第9A図は本発明によるグラントパ
ッキンのパッキン温度の変化を示すグラフ、第9B図は従
来品のパッキン温度の変化を示すグラフ、第10A図は本
発明によるグランドパッキンの流体漏洩量の変化を示す
グラフ、第10B図は従来品の流体漏洩量の変化を示すグ
ラフ、第11図は本発明によるグランドパッキンと従来品
の重力トルクを比較するグラフ、第12図は従来品の縦断
面図、第13図は他の従来品の縦断面図である。 1……パッキンボックス、2,2A,2′……硬質パッキン、
2a,2Aa,2a′2b′……変位部、3,3′……軟質パッキン、
3a,3a′,3b′……変位部、4……回転軸
示す縦断正面図、第2図は軟質パッキンの内周面の状態
を説明する展開図、第3図は第2実施例の縦断正面図、
第4図は第3実施例の縦断面図、第5図は軟質パッキン
の内周面の状態を説明する展開図、第6図は金型の縦断
面図、第7図は硬質パッキンの縦断面図、第8図は軟質
パッキンの縦断面図、第9A図は本発明によるグラントパ
ッキンのパッキン温度の変化を示すグラフ、第9B図は従
来品のパッキン温度の変化を示すグラフ、第10A図は本
発明によるグランドパッキンの流体漏洩量の変化を示す
グラフ、第10B図は従来品の流体漏洩量の変化を示すグ
ラフ、第11図は本発明によるグランドパッキンと従来品
の重力トルクを比較するグラフ、第12図は従来品の縦断
面図、第13図は他の従来品の縦断面図である。 1……パッキンボックス、2,2A,2′……硬質パッキン、
2a,2Aa,2a′2b′……変位部、3,3′……軟質パッキン、
3a,3a′,3b′……変位部、4……回転軸
Claims (1)
- 【請求項1】パッキンボックス内で回転軸に外嵌された
複数のパッキンを軸方向の挟圧力で挟着してなるグラン
ドパッキンにおいて、前記複数のパッキンが、端面に軸
方向に部分変位した周方向に少なくとも一つの変位部が
形成されているとともに外周面が前記パッキンボックス
内周面に圧接し、かつ、前記回転軸との間に環状空隙を
形成する硬質パッキンと、この硬質パッキンの間に配さ
れ、かつ、外周面および内周面が各々前記パッキンボッ
クスの内周面および回転軸の外周面に密着する軟質パッ
キンとから構成されていることを特徴とするグランドパ
ッキン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63155585A JPH0781642B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | グランドパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63155585A JPH0781642B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | グランドパッキン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01320375A JPH01320375A (ja) | 1989-12-26 |
| JPH0781642B2 true JPH0781642B2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=15609259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63155585A Expired - Fee Related JPH0781642B2 (ja) | 1988-06-23 | 1988-06-23 | グランドパッキン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0781642B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4875330B2 (ja) * | 2005-09-12 | 2012-02-15 | 株式会社フジキン | グランドパッキン及びこれを用いたシール装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59122476U (ja) * | 1983-02-07 | 1984-08-17 | 日本バルカ−工業株式会社 | 軸封装置 |
| JPS6078186A (ja) * | 1983-10-04 | 1985-05-02 | Toshiba Corp | 弁のグランドパツキン |
| JPH0621663B2 (ja) * | 1986-11-07 | 1994-03-23 | 日本ピラー工業株式会社 | グランドパッキンボックスの構造 |
-
1988
- 1988-06-23 JP JP63155585A patent/JPH0781642B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01320375A (ja) | 1989-12-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |