JPH0782305A - 三次元重合体微粒子、その製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

三次元重合体微粒子、その製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH0782305A
JPH0782305A JP23003893A JP23003893A JPH0782305A JP H0782305 A JPH0782305 A JP H0782305A JP 23003893 A JP23003893 A JP 23003893A JP 23003893 A JP23003893 A JP 23003893A JP H0782305 A JPH0782305 A JP H0782305A
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fine particles
dimensional polymer
polymer fine
cylindrical container
agent
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Application number
JP23003893A
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English (en)
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Yugo Kumagai
雄五 熊谷
Takeo Kudo
武男 工藤
Takashi Ikeda
高志 池田
Yoshinori Oyama
吉範 尾山
Kazumasa Honda
一政 本田
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Soken Kagaku KK
Resonac Corp
Original Assignee
Soken Kagaku KK
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ビニル基を1個有するスチレン系及び/又は
アクリル系の単量体、架橋剤、重合開始剤、水性媒体及
び懸濁剤を含む原料混合物を、剪断撹拌機構を備えた高
速分散機を設置する円筒状容器に供給し、油滴粒子の平
均粒子径が1〜100μmになるように高速剪断撹拌を
行って、分散乳化液を製造し、これを重合する方法であ
って、前記懸濁剤がリン酸三カルシウム、ヒドロキシア
パタイト、酸化チタン、水酸化カルシウム、炭酸カルシ
ウム及びシリカから選択される粒子であり、その粒子の
メジアン径が0.01〜1μmであることを特徴とする
三次元重合体微粒子の製造法。該微粒子を含有してなる
不飽和ポリエステル樹脂組成物。 【効果】 低収縮剤として有用な三次元重合体微粒子を
高収率で得ることができ、また、これを用いた不飽和ポ
リエステル樹脂組成物は、低収縮性及び透明性に優れ、
着色、光沢むらの抑制された成形品を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂の低収縮剤として有用な三次元重合体微粒子、そ
の製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物は
成形品、例えばSMC、BMC、TMC、RIM法等に
用いるコンパウンドとして種々の成形品等に利用されて
いる。この硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物は不飽
和ポリエステル樹脂にスチレンなどの重合性単量体を添
加したものであり、必要に応じて重合開始剤、低収縮
剤、補強剤、離型剤、充填剤、増粘剤、着色剤等の添加
剤を含み、それ自体成形材料に用いられている。
【0003】硬化性不飽和ポリエステル樹脂に添加され
る低収縮剤は、成形時の収縮防止または補強剤の成形品
表面への浮き上り防止を目的とするものであり、例えば
アクリル系及びスチレン系樹脂の重合性単量体溶液、熱
可塑性のナイロン、ポリエチレン等の樹脂粉末、ポリ塩
化ビニル樹脂粉末、三次元化したアクリル系及びスチレ
ン系樹脂粉末などがある。
【0004】ところが従来の低収縮剤は種々の問題点を
かかえている。例えばアクリル系、スチレン系、酢酸ビ
ニル系樹脂の重合性単量体溶液を用いた場合、またはこ
れらの樹脂粉末を用いた場合は、低収縮効果は充分得ら
れるものの、分散性および安定性が悪くて組成物が不均
一となり、更に透明性にも劣る。
【0005】また低収縮剤としてナイロン、ポリエチレ
ン系、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性の樹脂粉末を用い
た場合、組成物の均一着色性には優れるものの重合性単
量体との相溶性が低いことから低収縮効果は充分でない
等の問題点がある。更に、3次元化したアクリル系、ス
チレン系樹脂粉末を用いた場合(特公昭51−1276
号公報など)、架橋密度が0.5%未満では、樹脂粉末
が重合性単量体を吸収し、膨潤、増粘、凝集し均一なコ
ンパウンドが得られず、他方架橋密度が0.5%以上で
は均一なコンパウンドは得られるが、十分な低収縮効果
が得られない等の問題点がある。
【0006】これらの問題点を解決する手段として、特
開昭62−148558号公報には、重合性単量体に対
し、易溶性でない物質を表面に有する低収縮剤で、かつ
重合性単量体に対し膨潤度が2〜40の三次元化された
アクリル系、スチレン系、酢酸ビニル系などの樹脂粉末
を用いることにより、硬化性不飽和ポリエステル樹脂に
対し、十分な低収縮性を有し、成形品の均一着色性、分
散性、光沢性を発揮するものとして効果的である旨が開
示されている。しかしながら、その効果は充分なものと
は言い難い。特に、これに開示される低収縮剤の製法に
よっては、シャープな粒度分布のものが得られないた
め、成形品の均一分散性、均一着色性、光沢性、低収縮
性等の特性が不充分であった。また、低収縮剤としては
粒子径が30〜80μmのものが透明性等の面で優れて
いることがわかってきたが、特にこの粒子径範囲のもの
を高収率で得る方法は知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に低収縮
剤として有用な粒子径が30〜80μmのものを中心と
する粒度分布のシャープな三次元重合体微粒子を得るこ
とにより、それらの特性、即ち、成形品の透明性、均一
分散性、均一着色性、光沢性等の特性の向上が図れ、更
には高収率で重合体微粒子を製造する方法に関するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】ビニル基を1個有するス
チレン系及び/又はアクリル系の単量体、架橋剤、重合
開始剤、水性媒体及び懸濁剤を含む原料混合物を、剪断
撹拌機構を備えた高速分散機を設置する円筒状容器に供
給し、油滴粒子の平均粒子径が1〜100μmになるよ
うに高速剪断撹拌を行って、分散乳化液を製造し、これ
を重合して三次元重合体微粒子を製造する方法であっ
て、前記懸濁剤がリン酸三カルシウム、ヒドロキシアパ
タイト、酸化チタン、水酸化カルシウム、炭酸カルシウ
ム及びシリカから選択される粒子であり、その粒子のメ
ジアン径が0.01〜1μmであり、その使用量が前記
ビニル基を1個有する単量体100重量部に対して0.
1〜20重量部であることを特徴とする三次元重合体微
粒子の製造法、該製造法により得られる三次元重合体微
粒子、これよりなる低収縮剤並びに不飽和ポリエステル
樹脂と該低収縮剤とを含有してなる不飽和ポリエステル
樹脂組成物に関する。
【0009】本発明で用いるビニル基を1個有するスチ
レン系及び/又はアクリル系の単量体としては、次のも
のが挙げられる。スチレン系の単量体としては、スチレ
ンの他、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−t
−ブチルスチレン等のスチレン誘導体がある。
【0010】アクリル系の単量体としては、アクリル
酸、アクリル酸の誘導体、例えばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリ
ル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニ
ル、アクリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリ
ル酸ドデシル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸メト
キシエチル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル酸
ブトキシエチル、アクリル酸メトキシジエチレングリコ
ール、アクリル酸エトキシジエチレングリコール、アク
リル酸メトキシエチレングリコール、アクリル酸ブトキ
シトリエチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロ
ピレングリコール、アクリル酸フエノキシエチル、アク
リル酸フエノキシジエチレングリコール、アクリル酸フ
エノキシテトラエチレングリコール、アクリル酸ベンジ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒド
ロフルフリル、アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリ
ル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、アクリル酸N−
ビニル−2−ピロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロ
キシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フエニル
オキシプロピル、アクリル酸グリシジル、アクリロニト
リル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、あるいはメタクリル
酸、メタクリル酸の誘導体、例えば、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸
ヘキシル、メタクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタク
リル酸ウンデシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル
酸グリシジル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリ
ル酸プロポキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、
メタクリル酸メトキシジエチレングリコール、メタクリ
ル酸エトキシジエチレングリコール、メタクリル酸メト
キシエチレングリコール、メタクリル酸ブトキシトリエ
チレングリコール、メタクリル酸メトキシジプロピレン
グリコール、メタクリル酸フエノキシエチル、メタクリ
ル酸フエノキシジエチレングリコール、メタクリル酸フ
エノキシテトラエチレングリコール、メタクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テト
ラヒドロフルフリル、メタクリル酸ジシクロペンテニ
ル、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、メ
タクリル酸N−ビニル−2−ピロリドン、メタクリロニ
トリル、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリ
ル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フエニルオキシ
プロピル、ビニルピリジン等の1分子中に1個のビニル
基を有するビニル系単量体が挙げられる。これらは1種
又は2種以上を組合せて使用することができる。本発明
において、この単量体の使用量を他の添加剤の基本数量
とするために100重量部とする。
【0011】本発明に使用される架橋剤としては1分子
中に2個以上のビニル基を有する単量体であればいずれ
でもよいが、1分子中に2個のビニル基を有するものが
好ましい。その好ましい単量体としては例えば、ジビニ
ルベンゼン、グリコールとメタクリル酸あるいはアクリ
ル酸との反応生成物、例えばエチレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,
5−ペンタンジオールメタクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、トリプロピレン
グリコールジメタクリレート等があるが、これらに限定
されるものではない。その添加量は、ビニル基を1個有
する単量体100重量部に対して0.02〜5重量部が
好ましい。添加量が0.02重量部より少ない場合は、
得られる重合体微粒子の重合性単量体に対する膨潤度が
40を越えるものとなり低収縮効果が少なくなる。一
方、5重量部を越えると、得られる重合体微粒子の重合
性単量体に対する膨潤度が2未満となり、やはり低収縮
効果が少なくなる。なお、架橋剤は、その種類により添
加量と架橋密度に差が生じるため、その目安として、得
られる重合体微粒子の重合性単量体に対する膨潤度を2
〜40、特に5〜20になる様に架橋剤の添加量を調整
することが好ましい。
【0012】本発明に用いられる重合開始剤としては、
過酸化物系ラジカル重合開始剤が好ましく、例えば、過
酸化ベンゾイル、過安息香酸2−エチルヘキシル、過酸
化アセチル、過酸化イソブチリル、過酸化オクタノイ
ル、過酸化ラウロイル、過酸化ジtert−ブチル、クメン
ヒドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシ
ド、4,4,6−トリメチルシクロヘキサノンジtert−
ブチルペルオキシケタール、シクロヘキサノンペルオキ
シド、メチルシクロヘキサノンペルオキシド、アセチル
アセトンペルオキシド、シクロヘキサノンジ−tert−ブ
チルペルオキシケタール、アセトンジ−tert−ブチルペ
ルオキシケタール、ジイソプロピルヒドロペルオキシド
等が挙げられる。ラジカル重合開始剤は、ビニル基を1
個有する単量体100重量部に対して0.05〜10重
量部使用されるのが好ましい。使用量が0.05重量部
未満の場合、通常の条件では重合が完結しなく、目的と
する三次元重合体微粒子が得られにくい。一方、使用量
が10重量部を越える場合は重合開始剤が無駄であるば
かりでなく、重合体の分子鎖長が短くなり、やはり目的
とする三次元重合体微粒子が得られにくい。
【0013】重合に際し、連鎖移動剤を適宜添加するこ
とができる。連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカ
プタン等のアルキルメルカプタン、ジイソプロピルキサ
ントゲン等の低級アルキルキサントゲン類、四塩化炭
素、四臭化炭素等があり、これらを用いる場合、ビニル
基を1個有する単量体100重量部に対し、0.1重量
部以下添加するのが好ましい。これらの添加量は膨潤度
とのかね合いで調整することが好ましい。
【0014】本発明に用いられる水性媒体の量は、基本
的には油滴を所望の大きさに乳化分散するために、ビニ
ル基を1個有する単量体100重量部に対して80〜4
00重量部であるのが好ましい。80重量部未満では乳
化分散液の粘度が上り、所望の油滴を調整しにくく、ま
た400重量部を越えると、生産性が劣る等の問題が生
じることがある。
【0015】本発明に用いられる懸濁剤としては、重合
性単量体に対して易溶性でない物質であり、リン酸三カ
ルシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、水酸化
カルシウム、炭酸カルシウム及びシリカから選択される
ものが使用できる。この中で特に好ましい懸濁剤はリン
酸三カルシウム及びヒドロキシアパタイトであり、油滴
の安定性、微粒子粉末の粒度分布がシャープである等の
点で優れている。また、本発明においてはこれらの懸濁
剤は粒子のメジアン径が0.01〜1μmであり、好ま
しくは0.1〜0.7μmである。前記以外の種類の懸
濁剤を用いたり、前記のメジアン径以外のものでは目的
とする30〜80μmの三次元重合体粒子を高収率で得
ることができない。
【0016】懸濁剤の使用量は、具体的には目的とする
三次元重合体微粒子の平均粒子径に応じて決定されるも
のであり、ビニル基を1個有する単量体100重量部に
対して0.1〜10重量部の範囲で調整される。0.1
重量部未満では80μmを超える粒子径を多く含む三次
元重合体粒子が得られ、一方10重量部を越えると30
μm未満の粒子径を多く含む三次元重合体粒子が得ら
れ、目的とする30〜80μmの三次元重合体粒子を高
収率で得ることができない。
【0017】上記懸濁剤の中には単独で懸濁剤の機能を
表わすものと表わさないものとがあり、表わさないもの
には懸濁助剤が必要である。かかる懸濁助剤としては一
般に知られている界面活性剤、陽イオン系、陰イオン
系、ノニオン系界面活性剤が使用されるが、その中で特
に陰イオン界面活性剤が好ましい。陰イオン界面活性剤
としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルス
ルホン酸ナトリウム、あるいはこれらの金属塩等があ
る。陰イオン界面活性剤は水性媒体に対し、1×10-4
〜0.1重量%添加されるのが好ましい。1×10-4
量%未満では、懸濁助剤としての機能が発現しにくく、
0.1重量%を越えるとこれ自体懸濁剤または乳化剤と
して機能してしまい、良好な懸濁重合が行いにくくな
る。
【0018】上記の材料を含む原料混合物を、次いで剪
断撹拌機構を備えた高速分散機を設置する円筒状容器に
供給し、該高速分散機で分散乳化液を製造する。本発明
に用いられる高速分散機としては、高速剪断撹拌機構を
備えたホモジナイザーが好ましく用いられる。ホモジナ
イザーとは、一般に液体中にこれと本質的に混和しない
他の物質を均一に分散させて懸濁液を作製する装置であ
り、被処理混合液は剛体で精密に製作されたケーシング
と狭い間隙を有する高速撹拌翼(ロータ)を通過する際
の激しい剪断、乱流等により微粒化される。図1に、本
発明に用いられるホモジナイザーを備えた円筒状容器の
一例の模式図を示す。円筒状容器3には、ホモジナイザ
ー4が設置されている。ホモジナイザー4において、ケ
ーシング5中にロータ6が収納され、ロータ6は回転軸
7に固定されモーター8に連結される。本発明で使用で
きるホモジナイザーとしては、市販されているTKホモ
ミキサー(特殊機化工業(株)製)、ラインフローホモ
ミキサー(特殊機化工業(株)製)、シルバーソンホモ
ジナイザー(イギリス、シルバーソン社製)、ポリトロ
ンホモジナイザー(スイス、ポリトロン社製)などがあ
る。好ましいものとしては、高粘度用スクリュー回転翼
の付いた形状のもの、例えばTKホモミキサーが挙げら
れる。
【0019】分散乳化液を製造する装置は、ホモジナイ
ザーのロータ(回転翼)径(d1)と原材料を収容する
円筒状容器の内径(d2)の比(d2/d1)が2.0
〜10になるように設定されるのが好ましい。この範囲
外では30〜80μmの三次元重合体粒子を高収率で得
にくくなる。また、円筒状容器に保持される原料混合物
の量はh1/d1が2.0〜12になるようにされるの
が好ましい。h1は原料混合物を仕込んだときの円筒状
容器の底部から液面までの高さである。この範囲外で
は、やはり30〜80μmの三次元重合体粒子を高収率
で得にくくなる。本発明においては、分散乳化液の製造
は原料混合物を一括仕込みし、一括で行なってもよい
が、連続して原料混合物を供給しながら、連続的に分散
乳化液を製造し、取り出して重合してもよい。連続して
製造する場合、新たに供給される原料混合物の供給口
が、円筒容器における高速分散機のロータの回転軸の延
長上の位置に設置されるのが好ましい。すなわち、ホモ
ジナイザーを円筒状容器の上部の中央に備え付けた場合
は、新たに供給される原料混合物の供給口を円筒状容器
の底部の中央に設置されるようにする(例えば、図1の
ように)。このことにより新たに供給される原料混合物
は周辺の分散された乳化液に拡散されることなくホモジ
ナイザーのロータに到達する。原料混合物の供給口を他
の部分、例えば円筒状容器の横部に設置した場合は、新
たに供給された原料混合物は周辺に拡散されてしまい、
それを所定粒子径に分散するには長時間要し、またでき
た三次元重合体粒子は粒度分布が広いものとなってしま
う。
【0020】ホモジナイザーの高速剪断撹拌速度は、ロ
ータの羽根の周速として好ましくは5m/秒以上、特に
好ましくは7m/秒以上である。5m/秒未満では、所
望の油滴平均粒子径のものは得られにくい。これらの方
法により、分散乳化された液は、該円筒状容器より抜出
し、重合釜に移される。高速剪断撹拌により得られる油
滴粒子の平均粒子径は1〜100μmの分散乳化液とす
るのが好ましい。得られる分散乳化液は、通常の懸濁重
合に従って70〜95℃の温度で反応させることができ
る。低収縮剤として良好な特性を示すことから、30〜
80μmの平均粒子径の三次元重合体微粒子を得ること
が好ましい。30〜80μmの範囲内の粒子収率を高め
ることがさらに好ましい。
【0021】得られる三次元重合体微粒子は低収縮剤と
して、本発明における不飽和ポリエステル樹脂組成物に
含有される。不飽和ポリエステル樹脂としては、公知の
方法により製造される公知のものが使用できる。不飽和
ポリエステル樹脂の原料となる酸成分としては、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸等の不飽和二
塩基酸またはその無水物のほか、イソフタル酸、テレフ
タル酸、無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸等の多塩基酸も用いることができる。アルコール成
分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジピロピレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオー
ル、トリメチロールプロパン等のトリオールなどが用い
られる。酸成分とアルコール成分の反応条件は常法に従
い、適宜選択される。
【0022】また不飽和ポリエステル樹脂組成物の成分
として、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、アクリル
酸又はメタクリル酸の低級アルキルエステル、ジアリル
フタレート、ジアリルイソフタレートなどの重合性単量
体を通常用いられる量で用いることができる。その他、
必要に応じて、炭酸カルシウム、アルミナ等の充填剤、
酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム等の増粘剤、各種有機過酸化物等の硬化触媒、各種染
料、顔料等の着色剤などの各種添加剤を用いることがで
きる。得られるポリエステル樹脂組成物は、SMC、B
MC、TMC、RIM法等により各種成形品に利用され
る。
【0023】
【実施例】以下、部は重量部、%は重量%を示す。 実施例1 スチレン100部、ジビニルベンゼン0.4部、過酸化
ベンゾイル0.6部、水140部、メジアン径が0.4
μmであるヒドロキシアパタイト(スーパータイト1
0、日本化学工業(株)製)25部(固形分2.5部、
水分22.5部)及びドデシルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム1%水溶液1部から構成される三次元重合体微
粒子成分をTKホモミキサーHV−Sv型を装備した内
径600mm、液面高さ650mmの円筒状容器に150リ
ットル分(約150kg)仕込み、3300〜3500rp
mで15分間高速剪断撹拌を行った後、反応釜に仕込ん
だ。乳化液中の油滴の平均粒子径は30μmであった。
反応釜の温度を80℃に上げて10時間重合を進め、冷
却、脱水、乾燥して三次元重合体微粒子を得た。三次元
重合体微粒子の収率、平均粒子径、Cv値はそれぞれ9
5%、50μm、20%であった。なお、TKホモミキ
サーHV−Sv型のロータ径は99.6mmであり、d2
/d1は6.0、h1/d1は6.5になる。三次元重
合体微粒子の膨潤度は7であった。
【0024】重合体微粒子の評価方法 (1)重合体微粒子及び油滴微粒子の粒度分布の測定法 測定機器はコールターカウンターを用いた。コールター
カウンターは日科機社製ZM型を使用した。電解液は日
科機社製、アイソトンIIを用いた。粒度分布の測定法は
マニュアルに従い測定した。 (2)粒度分布(変動係数Cv値)の求め方 コールターカウンターで測定した粒度分布のデータを基
に次の方法で求めた。
【数1】 (3)膨潤度の測定法 内径14mm、高さ135mm、目盛り刻み0.2ml、無色
ガラス製の20mのlメスシリンダーに試料0.5gを精
秤し、数回タッピングする。その後、スチレンモノマを
静かに壁面を伝わらせて20mlの目盛まで入れる。室温
で16〜24時間静置し、膨潤したゲルの高さをml表示
で読み取り、
【数2】 により膨潤度を算出する。
【0025】実施例2〜13及び比較例1〜4 表1及び表2に示す配合、条件に変更した以外は実施例
1と同様にして、表3及び表4の重合体微粒子を得た。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】ポリエステル樹脂組成物の製造並びにBM
C成形品の製造 (1)不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造 撹拌機を備えた容器に不飽和ポリエステル樹脂(ポリセ
ットPS−9126−2,マレイン酸、テレフタル酸、
プロピレングリコールを原料とする不飽和ポリエステル
樹脂とスチレンモノマーの混合物、日立化成工業(株)
製)100部、硬化剤(パーブチルZ、日本油脂(株)
製)1.5部、充填剤(ハイジライトH320、昭和電
工(株)製)200部、離型剤(ステアリン酸亜鉛)5
部、増粘剤(酸化マグネシウム)0.3部、そして本発
明の三次元重合体微粒子を15部を配合し均一になるま
で十分に分散し、不飽和ポリエステル樹脂組成物を得
た。 (2)BMC成形品の製造 上記ポリエステル樹脂に補強剤(ガラスフアイバ、日東
紡(株)製)10部を配合し、ニーダで10分間よく混
練して、コンパウンドを作製した。つぎにスチレンの飛
散を防止するためにポリエチレンテレフタレートフィル
ムで梱包し、40℃で20時間、コンパウンドを熟成さ
せた。これを700g取り、寸法220×220(mm)
の金型内にいれ、成形温度140℃、成形圧力100kg
f/cm2、成形時間9分の条件で厚さ6mmのBMC成形品
を製造した。 (3)成形品の評価 ・収縮率 得られたBMC成形品の金型長さ220mmに対応する辺
の長さを測定し、下記の基準で評価した。
【数3】 ・着色、光沢むら 得られた成形品を目視判定した。 ・透明性 日本電色工業(株)製濁度計の可視光を用いて、サンプ
ルのない状態を透過率100%とし、サンプル部を遮蔽
した状態を透過率0%とした。この補正をした後、BM
C成形品をサンプル部に入れ、その成形品の透過率を測
定した。結果を表5に示した。
【0031】
【表5】
【0032】実施例14 実施例1において、円筒状容器の底部に新たに供給され
る原材料の供給口と、液面高さ650mmの位置に流出口
を設けて連続乳化分散を行った。すなわち、図1に示す
ように別容器(図では1500リットル容器)に材料を
仕込み、材料が分離しない程度に撹拌を行いそれをホモ
ミキサーを備えた円筒状分散容器にポンプで送りこみ、
液面高さ650mmになったところで一旦ポンプを停止し
15分高速剪断を行った後、再び材料をポンプで送りこ
み(30リットル/分)連続的に高速剪断を行い反応釜
へ供給した。連続乳化分散終了後、重合を行った。その
結果、乳化液中の油滴の平均粒子径は30μmで、三次
元重合微粒子の平均粒子径、Cv値、収率はそれぞれ5
1μm、20%、96%であった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば粒度分布の狭い特定粒子
径の三次元重合体微粒子を高い収率で工業的に得ること
ができ、これを用いた不飽和ポリエステル樹脂により優
れた低収縮性及び透明性を有し、着色、光沢むらを抑制
した成形品が得られ、SMC成形品、BMC成形品など
に有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する連続乳化分散重合装置の一例
を示す概略図である。
【符号の説明】
1…予備撹拌タンク 2…ポンプ 3…円筒状容器 4…ホモジナイザ 5…ケーシング 6…ロータ 7…回転軸 8…モータ 9…反応釜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 高志 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 尾山 吉範 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 本田 一政 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル基を1個有するスチレン系及び/
    又はアクリル系の単量体、架橋剤、重合開始剤、水性媒
    体及び懸濁剤を含む原料混合物を、剪断撹拌機構を備え
    た高速分散機を設置する円筒状容器に供給し、油滴粒子
    の平均粒子径が1〜100μmになるように高速剪断撹
    拌を行って、分散乳化液を製造し、これを重合して三次
    元重合体微粒子を製造する方法であって、前記懸濁剤が
    リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタ
    ン、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム及びシリカから
    選択される粒子であり、その粒子のメジアン径が0.0
    1〜1μmであり、その使用量が前記ビニル基を1個有
    する単量体100重量部に対して0.1〜20重量部で
    あることを特徴とする三次元重合体微粒子の製造法。
  2. 【請求項2】 高速分散機がホモジナイザーであり、ホ
    モジナイザーのローター径(d1)と円筒状容器の内径
    (d2)との比(d2/d1)を2.0〜10とした条
    件で高速剪断撹拌を行う請求項1記載の三次元重合体微
    粒子の製造法。
  3. 【請求項3】 円筒状容器に保持される原料混合物の量
    が、円筒状容器の底部から原料混合物を仕込んだときの
    液面までをh1としたときに、h1/d1を2.0〜1
    2とした請求項2記載の三次元重合体微粒子の製造法。
  4. 【請求項4】 円筒状容器に連続して原料混合物を供給
    し、連続して分散乳化液を製造する場合であって、新た
    に供給される原料混合物の供給口が、円筒状容器におけ
    る、高速分散機のローターの回転軸の延長上の位置にあ
    る請求項1、2又は3記載の三次元重合体微粒子の製造
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の製造法に
    より得られる三次元重合体微粒子。
  6. 【請求項6】 膨潤度が2〜40である請求項5記載の
    三次元重合体微粒子。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の三次元重合体微粒
    子からなる低収縮剤。
  8. 【請求項8】 粒子径が30〜80μmの三次元重合体
    微粒子からなる請求項7記載の低収縮剤。
  9. 【請求項9】 不飽和ポリエステル樹脂と請求項7又は
    8記載の低収縮剤とを含有してなる不飽和ポリエステル
    樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11268905A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Maruo Calcium Co Ltd 無機分散剤、懸濁重合用安定剤、重合体粒子、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物
DE102005021335A1 (de) * 2005-05-04 2006-11-09 Röhm Gmbh Verfahren zur Herstellung von Perlpolymerisaten mit einer mittleren Teilchengröße im Bereich von 1 µm bis 40 µm sowie Perlpolymerisat aufweisende Formmassen und Formkörper

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JPH11268905A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Maruo Calcium Co Ltd 無機分散剤、懸濁重合用安定剤、重合体粒子、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物
DE102005021335A1 (de) * 2005-05-04 2006-11-09 Röhm Gmbh Verfahren zur Herstellung von Perlpolymerisaten mit einer mittleren Teilchengröße im Bereich von 1 µm bis 40 µm sowie Perlpolymerisat aufweisende Formmassen und Formkörper

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