JPH11268905A - 無機分散剤、懸濁重合用安定剤、重合体粒子、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物 - Google Patents

無機分散剤、懸濁重合用安定剤、重合体粒子、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物

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JPH11268905A
JPH11268905A JP9671398A JP9671398A JPH11268905A JP H11268905 A JPH11268905 A JP H11268905A JP 9671398 A JP9671398 A JP 9671398A JP 9671398 A JP9671398 A JP 9671398A JP H11268905 A JPH11268905 A JP H11268905A
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polymer
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Hiroshi Shibata
洋志 柴田
Yoichi Takahashi
洋一 高橋
Hidemitsu Kasahara
英充 笠原
Mitsunobu Aoyama
光延 青山
Shigeo Takiyama
成生 瀧山
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Maruo Calcium Co Ltd
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Maruo Calcium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高比表面積で表面活性が大きく、懸濁重合用
安定剤として有用な無機分散剤を提供する。 【解決手段】 花弁状多孔質構造を有しCa/Pの原子比
が16.7以下のリン酸カルシウム系化合物からなる粒
子であり、特定の粒子組成、特定の粒子形状、特定の粒
子径と分散度、特定の比表面積を有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機分散剤、それか
らなる懸濁重合用安定剤、該分散剤を用いた重合体粒
子、不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナー組成物に
関し、更に詳しくは、高比表面積で表面活性が大きい無
機分散剤、それからなる懸濁重合用安定剤、及び該分散
剤を用いた、均一でシャープな粒度分布の重合体粒子、
該粒子を用いた不飽和ポリエステル樹脂組成物及びトナ
ー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】球状重合体の製造方法として、例えば懸
濁重合する方法及び、重合体を溶剤に溶解し、水中に分
散・懸濁した懸濁液から溶剤を除去する方法が知られて
いる。一方、無機分散剤としては、懸濁重合用難水溶性
リン酸塩の効果については古くから知られており、とく
にヒドロキシアパタイト系の懸濁重合剤について、水溶
液中重合性単量体の分散が高くなるように開発されてき
た。その改良については特公54−44313号、特開
平5−222103号、特開平06−220108号、
特開平7−102005号及び特開平7−102006
号が知られ、沈降半減期と電気伝導度がその改善の指標
とされている。この指標において、沈降半減期は長いほ
ど、電気伝導度は低いほど分散剤として適している。
【0003】懸濁重合用難水溶性リン酸塩を応用した用
途としては、例えばポリスチレンの重合においては、一
般的な発泡ポリスチレンの重合や、不飽和ポリエステル
樹脂組成物の低収縮剤としての三次元重合体微粒子の重
合(特開平7−82305)及び静電像現像用トナーの
重合がある。また、静電像現像用トナーのように微粒子
の重合体に関しては、重合体を溶剤に溶解し、水中に分
散・懸濁した懸濁液から溶剤を除去する方法があり、こ
の方法についても効果を有することが報告されている
(特開平9−230624)。
【0004】一般の汎用スチレン系単量体の懸濁重合に
おいては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン等の有機系の界面活性剤からなる分散剤系、あるいは
第3リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、ピロリ
ン酸塩等の難水溶性無機塩とドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ、α−オレフィンスルホン酸ソーダ、ラウリン
硫酸エステルナトリウム塩等のアニオン系界面活性剤を
併用する分散剤系等が知られている。しかしながら、有
機系の界面活性剤を分散剤と使用した場合は、分散剤が
重合体粒子に混入して熱安定性の低下、透明性の悪化、
あるいは機械的強度の低下を起こしたり、また重合廃液
のCODが高くなるので廃水処理の面からも好ましくな
い。
【0005】一方、難水溶性無機塩にアニオン系界面活
性剤を併用する分散系では、少量の難水溶性無機塩で高
い懸濁安定性が得られるが、この分散系でスチレン系単
量体を懸濁重合すると、得られる重合体粒子の粒度分布
が比較的広いものになる。
【0006】懸濁重合で得られるポリスチレンを主体と
する重合体粒子は、一般的には、押出成形あるいは射出
成形によって各種成形品とされるが、粒度分布が広い重
合体粒子を使用すると成形機への原料供給が変動し、成
形品の不良率が高まるという問題が生じる。また、不飽
和ポリエステルの低収縮剤としての三次元重合体微粒子
は、不飽和ポリエステルの成形品において、均一な分散
性、光沢性、低収縮性及び透明性が劣るという問題が生
じる。また、静電荷像現像用トナーに関しては、近年モ
ノクロトナーによる作像に代わって、カラートナーによ
る作像が要求されるようになり、一方、情報の高密度化
の動きに対応しては、解像度の高い、すなわち微細な表
現が可能な、小粒子径のトナーが要求されるようになっ
てきているが、このような要求に対しては、粉砕型のト
ナーでは要求物性を満足することができず、粒子径が
0.5〜10μmの粒度分布が良好なトナーが要求され
ている。
【0007】懸濁重合で得られるポリスチレンを主体と
する重合体粒子の用途は、例えば下記の如く汎用的な
(1)〜(3)の用途、不飽和ポリエステルの成形品に
おいて、均一な分散性、光沢性、低収縮性及び透明性を
付与する用途(4)、及びトナーの用途(5)があり、
要求される重合体粒子の粒子径は決まっている。 (1)約0.4〜0.7mmの粒子径のもの:インスタン
ト食品等のカップ (2)約0.7〜1.8mmの粒子径のもの:各種梱包材 (3)約1.8〜3.0mmの粒子径のもの:建材用ボー
ド (4)約30〜80μmの粒子径のもの:不飽和ポリエ
ステルの低収縮剤 (5)0.5〜10μmの粒子径のもの:静電像現像用
トナー
【0008】上述の如く重合体粒子の用途によって、要
求される粒子径が異なる。即ち、一定の粒度分布内に納
まっていないと用途物性が満足できず、重合体の粒度分
布が広い場合は、収率が大幅に低下することになる。ま
た、無機分散剤についても、重合体粒子の要求物性に適
応できる無機分散剤が求められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】無機分散剤としてのヒ
ドロキシアパタイトの安定化効果は、従来から微細であ
ればあるほど、界面活性エネルギーが大きく好ましいと
されている。しかしながら、通常アパタイトの製造工程
から得られるスラリー中の粒子は微細な粒径をしている
ため容易に凝集し、これが原因で重合体の粒子径が不均
一化する結果を招く。すなわち、アパタイト粒子は微細
であることと分散性が良好であることが重要である。こ
れらを改良するために、アパタイトスラリーに強力剪断
分散処理を施して、脱アグロメレーションを行う方法が
一般的である。しかしながら、一般的な合成方法であ
る、水酸化カルシウムスラリーとリン酸から合成したア
パタイトの微細結晶の凝集物を均一に分散させることは
極めて困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な実情に鑑み鋭意研究の結果、特定の粒子組成、特定の
粒子形状、特定の粒子径と分散度、特定の比表面積を有
するリン酸カルシウム系無機分散剤が、所望の粒径で狭
い粒度分布幅を有すると共に品質の優れた重合体粒子を
与えることができることを見いだし本発明に至った。
【0011】本発明の第1は、花弁状多孔質構造を有し
Ca/Pの原子比が16.7以下のリン酸カルシウム系化
合物からなる粒子であり、該粒子が下記の式(a)〜
(g)を満足することを特徴とす無機分散剤を内容とす
る。 (a)0.1≦dx1≦20(μm) (b)1≦α≦5 但し、α=d50/dx1 (c)0≦β≦2 但し、β=(d90−d10)/d
50 (d)0.01≦dx2≦1(μm) (e)95≦ω1≦99 (f)70≦ω2≦95 (g)50≦Sw1≦500(m2/g) 但し、 dx1:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
径(μm)。 α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子のの50%平均粒子径(μm)。 β :シャープネス。 d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子ののふるい通過側累計90%粒子径
(μm)。 d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子ののふるい通過側累計10%粒子径
(μm)。 dx2:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
た粒子の平均細孔径(μm)。 ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
記の式(h)により計算した静置空隙率(%) 1 (h)ω1= { 1− ────────────} × 100 (%) 2.9×[見掛け比容] ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
kg/cm2 の圧力で30秒間加圧し、その厚さをノギスで
測定し、下記の式(i)より計算した加圧空隙率(%) 0.5 (i)ω2= { 1− ────────────} × 100 (%) 2.9×2×[厚さ] Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g)
【0012】本発明の第2は、上記無機分散剤からなる
ことを特徴とする懸濁重合用安定剤を内容とする。
【0013】本発明の第3は、懸濁重合可能なビニル系
単量体を、重合開始剤、分散媒及び上記無機分散剤から
なる安定剤の混合系で懸濁重合して得られる重合体粒子
を内容とする。
【0014】本発明の第4は、上記無機分散剤を安定剤
として、重合体を溶剤に溶解し、水中に分散・懸濁した
懸濁液から溶剤を除去して得られる重合体粒子を内容と
する。
【0015】本発明の第5は、上記第3発明の重合体粒
子を低収縮剤として含有することを特徴とする不飽和ポ
リエステル樹脂組成物を内容とする。
【0016】本発明の第6は、上記第3又は第4発明の
重合体粒子を使用することを特徴とするトナー組成物を
内容とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1は無機分散剤であ
り、重要な特徴は該無機分散剤中の粒子形状にあり、単
なるリン酸カルシウム系化合物ではなく、花弁状構造を
有する多孔質リン酸カルシウム系化合物で構成されてい
ることにある。本発明の無機分散剤は、花弁状構造であ
ることから高比表面積であり表面活性が大きいため、無
機分散剤としての効果が高い。また、粒子径が均一で分
散性が優れており、重合中の単量体、重合中間体及び重
合体の均一性を高め、シャープな粒度分布の重合体粒子
を生成することが可能となる。すなわち、無機分散剤の
特性である表面活性と分散性の相反する作用効果を同時
に発揮することが可能となる。このような特性は、小判
状の粒形をした、0.1ミクロン程度の極めて微細な粒
径である通常のアパタイトでは期待し得なかったことで
ある。すなわち、本発明の無機分散剤は、リン酸カルシ
ウム系化合物−炭酸カルシウムの複合体またはリン酸カ
ルシウム系化合物で形成され、炭酸カルシウムとリン酸
類を反応させることによって、花弁状多孔質構造を有
し、大きな活性面を持ち、分散性が良好で均一な粒度を
有する。
【0018】本発明の無機分散剤の粒子を構成する花弁
状多孔質リン酸カルシウム系化合物としては特に制限は
ないが、非晶質リン酸カルシウム〔略号ACP、化学式
Ca3 (PO4 2 ・nH2 O〕、フッ素アパタイト
〔略号FAP、化学式Ca10(PO4 6 2 〕、塩素
アパタイト〔略号CAP、化学式Ca10(PO4 6
2 〕、ヒドロキシアパタイト〔略号HAP、化学式C
10(PO4 6 (OH)2 〕、リン酸八カルシウム
〔略号OCP、化学式Ca8 2 (PO4 6 ・5H2
O〕、リン酸三カルシウム〔略号TCP、化学式Ca3
(PO4 2 〕、リン酸水素カルシウム(略号DCP、
化学式CaHPO4 )、リン酸水素カルシウム二水和物
(略号DCPD、化学式CaHPO4 ・2H2 O)等が
例示できる。これらは単独で又は2種以上でもよく、中
でも組成の安定性が高いという観点からヒドロキシアパ
タイト、リン酸八カルシウム、リン酸三カルシウム、リ
ン酸水素カルシウムが好ましく、特にヒドロキシアパタ
イトが好ましい。また、安定性が最も高いヒドロキシア
パタイトの含有率に関して言えば、全リン酸カルシウム
系化合物に対して10重量%以上が好ましく、50重量
%がより好ましく、90重量%が最も好ましい。
【0019】本発明の無機分散剤中の粒子に占めるCa/
Pの原子比は、16.7以下であり、無機分散効果の観
点から5.56以下が好ましく、3.33以下がさらに
好ましく、1.85以下が最も好ましい。Ca/Pの原子
比の下限は、無機分散剤粒子の安定性を維持するという
観点から1.67程度が好ましい。
【0020】本発明の無機分散剤中の粒子の平均粒子径
dx1は、0.1≦dx1≦20(μm)である必要が
あり、好ましくは0.2≦dx1≦10(μm)、さら
に好ましくは0.5≦dx1≦5(μm)である。平均
粒子径dx1が0.1μm未満の場合は、粒子の凝集性
が強まり、例えば重合に使用した場合には、重合体粒子
の均一性が低下し、また20μmを越えた場合は、分散
剤の効果が低下し、重合に使用した場合には、重合体粒
子の粒度分布が不均一になり、重合体粒子が重合機壁面
に付着する。
【0021】本発明の無機分散剤中の粒子の分散係数α
及び粒子のシャープネスβは、それぞれ1≦α≦5、0
≦β≦2である必要があり、好ましくは1≦α≦2、0
≦β≦1である。粒子の分散係数αが5を越えた場合
は、粗大な凝集体の割合が多くなり、重合に使用した場
合には、重合体微粒子の粒度分布が不均一になり、また
1未満の場合は、微細粒子の割合が大きくなり、粒子の
凝集性が強まり、重合に使用した場合には、重合体粒子
が不均一になる。また、シャープネスβが2を越えた場
合は、多孔質重合分散剤の粒子径が不均一であるため、
重合に使用した場合には、重合体粒子の粒径が不均一に
なる。
【0022】本発明の無機分散剤中の粒子の平均細孔径
dx2は、0.01≦dx2≦1(μm)である必要が
ある。平均細孔径dx2が0.01未満の場合は、重合
に使用した場合には、重合安定剤としての活性が低いた
め、重合体粒子が重合機壁面に付着し、また1を越えた
場合は、反応中の粘性が大きくなり、重合体粒子の均一
性が低下する。
【0023】本発明の無機分散剤中の粒子の静置空隙率
ω1及び加圧空隙率ω2は、それぞれ95≦ω1≦9
9、70≦ω2≦95である必要がある。静置空隙率ω
1が95未満、加圧空隙率ω2が70未満の場合は、空
隙率が小さいため、重合に使用した場合には、重合体の
合一が起こり、重合体粒子の分散性が悪くなり、また静
置空隙率ω1が99、加圧空隙率ω2が95を越えた場
合、反応中の粘性が大きくなり、重合体粒子の均一性が
低下する。
【0024】本発明の無機分散剤中の粒子のBET比表
面積Sw1は、50≦Sw1≦500(m2/g)である
必要があり、好ましくは100≦Sw1≦400(m2
g)である。BET比表面積Sw1が50未満の場合
は、重合に使用した場合には、重合体の均一性が得られ
ないことはもとより、重合体粒子の分散性も悪くなり、
また500を越える場合は、重合中の粘性が大きくな
り、重合体粒子の均一性が低下する。
【0025】本発明の無機分散剤の調製方法については
特に制限はないが、例えば、炭酸カルシウムを分散した
水系中で、水可溶性リン酸又は水可溶性リン酸塩と徐々
に反応させて、核材表面で花弁状多孔質リン酸カルシウ
ム系化合物を生成させることにより調製される。具体的
には、特定の核材となる炭酸カルシウムの水懸濁液分散
体と、リン酸の希釈水溶液及び/又は特定のリン酸2水
素カルシウムの水懸濁液分散体、及び/又は特定のリン
酸水素カルシウム2水塩の水懸濁液分散体を特定の割合
で特定の混合条件において混合し、特定の熟成条件で熟
成する方法が例示される。
【0026】本発明における無機分散剤は、例えば、公
表公報WO97/03119等に記載の方法で製造することが可
能であり、この方法では無機分散剤は水スラリーで製造
されるため、水スラリーとして使用することが可能であ
る。また、常法により脱水、乾燥、粉砕することにより
粉末化した無機分散剤としても使用することができる。
【0027】本発明の無機分散剤は、粒子の分散性,安
定性等をさらに高めるために、シランカップリング剤や
チタネートカップリング剤等のカップリング剤、有機
酸、例えば脂肪酸,樹脂酸,アクリル酸等のα、βモノ
エチレン性不飽和カルボン酸及びそのエステル類,シュ
ウ酸,クエン酸、酒石酸等の有機酸,フッ酸等の無機
酸、それらの重合物及び共重合物,それらの塩,又はそ
れらのエステル類等の表面処理剤、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ソーダ、α−オレフィンスルホン酸ソーダ、ラ
ウリン硫酸エステルナトリウム塩等の界面活性剤やヘキ
サメタリン酸ソーダ、ピロリン酸、ピロリン酸ソーダ、
トリポリリン酸、トリポリリン酸ソーダ、トリメタリン
酸、ハイポリリン酸等の縮合リン酸及びその塩等を、常
法に従い添加又は表面処理しても差し支えない。
【0028】本発明の第2は、上記無機分散剤からなる
懸濁重合用安定剤に関し、更に本発明の第3は、上記無
機分散剤と懸濁重合可能なビニル系単量体と重合開始
剤、及び分散媒の混合系で懸濁重合して得られる重合体
粒子に関するものである。すなわち、懸濁重合用安定剤
として本発明の無機分散剤を用いた場合、均一でシャー
プな粒度分布の重合体粒子の生成が可能であり、また、
重合体の粒子径制御も可能である。
【0029】懸濁重合法は、従来の懸濁重合の操作を何
ら変えることなく、上記無機分散剤を重合用安定剤とし
て用いることができる。ビニル系単量体としては、例え
ば置換又は非置換のスチレン、(メタ)アクリル酸エス
テル類、アクリルニトリル、ビニルエステル、オレフィ
ン類から選ばれた1種又は2種以上の懸濁重合可能な単
量体が挙げられるが、特に制限されない。なお、必要に
応じて他の有機系安定剤、例えばポリビニールアルコー
ル、CMC、ゼラチンなどの水溶性高分子化合物、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダの如き界面活性剤、pH
調整剤、比重調整剤又は粘度調整剤、着色剤などを便宜
併用することも何ら差し支えない。
【0030】本発明における懸濁重合用の上記無機分散
剤の使用量は、その物性や懸濁重合の条件によって様々
であるが、多くの場合、単量体に対し固形分として0.
1〜10.0重量%、好ましくは0.15〜5.0重量
%の範囲で使用され、懸濁重合開始前に一括投入する
か、重合率に応じて、分割投入することも可能である。
また、市販のヒドロキシアパタイト無機分散剤と併用し
ても何ら差し支えない。
【0031】本発明の第4は、本発明の無機分散剤を安
定剤として用い、重合体を溶剤に溶解し、水中に分散・
懸濁した懸濁液から溶剤を除去して得られる重合体粒子
に関するものである。
【0032】具体的には、例えば、トナーを製造する場
合が挙げられ、結着樹脂、着色剤及び有機溶媒を含む母
液に、界面活性剤及び無機分散剤を含む水溶液を混合し
た後、有機溶媒、水を除去して製造される。結着樹脂と
しては、例えば、ポリエステル樹脂、重合性ビニル重合
体を重合して得られるビニル系重合体などが挙げられ
る。
【0033】ポリエステル樹脂は、アルコール成分と酸
成分を原料として公知の方法で製造することができる。
ビニル系重合体としては、各種特性のバランスの点から
スチレンを全単量体に対して50重量%以上用い、アク
リル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステ
ルのいずれか又はこれらの混合物を、総量で残りの単量
体に対し50重量%以上用いて得られる重合体が好まし
い。
【0034】着色剤は得ようとするトナーが黒色である
か、カラートナーであるかによって種々選択され、種々
の有機顔料、無機顔料及び染料を使用することができ
る。黒色トナーを得る場合に使用する着色剤としては、
例えばカーボンブラック、アセチレンブラック、鉄黒、
アニリンブラック、シアニンブラック等が挙げられ、そ
の中でカーボンブラックが好ましい。カラートナーを得
る場合に使用する着色剤としては、例えば、黄色着色
剤、赤色着色剤、青色着色剤、橙色着色剤、紫色着色
剤、緑色着色剤等が挙げられる。
【0035】有機溶媒としては、結着樹脂を溶解させる
ことができるものであれば特に限定されないが、例え
ば、炭化水素(トルエン、キシレン、ヘキサン等)、ハ
ロゲン化炭化水素、アルコールまたはエーテル、エステ
ル、ケトンまたは、アセタールなどが挙げられる。な
お、必要に応じて、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
の如き界面活性剤、磁性又は磁化性材料、オフセット防
止剤、正電荷性又は負電荷性の荷電制御剤、シリカ粉末
等の1種又は2種以上を便宜併用することも何ら差し支
えない。
【0036】上記トナーの製造における本発明の無機分
散剤の使用量は、その物性やトナー製造条件によって様
々であるが、多くの場合、樹脂に対し固形分として0.
1〜10.0重量%、好ましくは0.15〜5.0重量
%の範囲である。溶媒除去開始前に一括投入してもよ
く、また溶媒の除去率によって、分割投入することも可
能である。
【0037】本発明の第5は、本発明の無機分散剤と懸
濁重合可能なビニル系単量体と重合開始剤、分散媒の混
合系で懸濁重合した重合体粒子を低収縮剤として含有す
ることを特徴とする不飽和ポリエステル樹脂組成物に関
するものである。ジビニルベンゼン等の架橋剤を添加す
ることによって製造した3次元重合体粒子を使用するこ
とが好ましい。また不飽和ポリエステル樹脂組成物の成
分として、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトル
エン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、アクリ
ル酸又はメタクリル酸の低級アルキルエステル、ジアリ
ルフタレート、ジアリルイソフタレートなどの重合性単
量体を通常用いられる量で用いることができる。その
他、必要に応じて、炭酸カルシウム、アルミナ等の充填
剤、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム等の増粘剤、各種有機過酸化物等の硬化触媒、各
種染料、顔料等の着色剤などの各種添加剤を用いること
ができる。得られたポリエステル樹脂組成物は、SM
C、BMC、TMC、RIM法等により各種成形品に利
用される。本発明の無機分散剤を使用しビニル系単量体
を懸濁重合することにより、シャープな30〜80μm
の重合体粒子を生成することが可能となり、この重合体
微粒子を不飽和ポリエステルに配合することによって、
低収縮率性、均一な分散性、光沢性、透明性に優れた成
形品を得ることが可能である。
【0038】本発明の第6は、本発明の無機分散剤を用
いて得られた重合体粒子を使用したトナー組成物に関す
るものである。トナー結着剤として使用される樹脂は、
懸濁重合可能なビニル系単量体と重合開始剤、分散媒の
混合系で懸濁重合した重合体粒子を微粉砕により、粒子
径が0.5〜10μm程度の微細な粉砕微粒子を使用す
る方法と、無機分散剤と結着樹脂、着色剤及び有機溶媒
を含むトナー母液と界面活性剤を含有する水溶液を混合
した後、該有機溶媒及び水を除去して得られる微粒子を
使用する方法とある。前者の場合は、本発明の無機分散
剤を使用し懸濁重合することにより得られたシャープな
粒度分布を有する重合体粒子をジェットミル等に粉砕機
で粉砕分級することによって得られる結着樹脂が使用で
きる。本発明の無機分散剤を使用することにより0.5
〜10μm程度の超微粒重合体粒子の製造が可能であ
り、粉砕によっても重合体粒子のシャープな粒度が失わ
れることがない。後者の場合は、前述の通り特殊な方法
により粒子径0.5〜10μmで、シャープな粒度分布
の超微粒重合体粒子の製造が可能であるため、解像度が
高く、飛散性が少なく、清掃性の良いトナーの製造が可
能である。トナー粒子のシャープ性からは後者が好まし
い。
【0039】近年、これまでのモノクロトナーによる作
像に変わって、カラートナーによる作像が要求されるよ
うになり、また、情報の高密度化の動きに対応しては、
解像度の高いすなわち微細な表現が可能な、小粒子径の
トナーが要求されるようになってきているが、本発明の
トナー組成物は、これらの要請に十分に応えることがで
きる。
【0040】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げてさらに詳しく
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これ
ら実施例に制限されるものではない。尚、以下の記載に
おいて、「%」、「部」は特に断らない限り、それぞれ
「重量%」、「重量部」と表す。
【0041】実施例1〜4、比較例1〜4、比較例5 下記の方法により得られた炭酸カルシウムの水懸濁液と
リン酸の希釈水溶液を、表1及び表2に示した混合条件
で混合した後、更に同表に示した熟成条件で熟成を行
い、無機分散剤A〜Hを得た。
【0042】炭酸カルシウムの水懸濁液:比重1.05
5で温度が8℃の石灰乳(水酸化カルシウムの水懸濁
液)7000リッターに、炭酸ガス濃度27重量%の炉
ガスを24m3の流速で導通しpH9まで炭酸化反応を行
い、その後40〜50℃で5時間攪拌熟成を行うことに
より粒子間のアルカリを溶出させpH10.8として分
散させ、電子顕微鏡写真より測定した平均粒子径0.0
5μmで粒度分布測定器(株式会社島津製作所製SA−
CP3)により測定した平均粒子径が0.48μmであ
る炭酸カルシウムの水懸濁液を調製した。
【0043】混合条件 炭酸カルシウムの水懸濁液固形分濃度 1〜15% リン酸の希釈水溶液濃度 1〜50% 撹拌羽根の周速 0.5〜50m/秒 時間 0.1〜150時間 水懸濁液温度 0〜80℃ 水懸濁液pH 5〜9
【0044】熟成条件 Ca濃度 0.4〜5% 時間 0.1〜100時間 水懸濁液温度 20〜80℃ 水懸濁液pH 6〜9 撹拌羽根の周速 0.5〜50m/秒
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】実施例1〜4及び比較例1〜4で調製した
A〜Hの無機分散剤、及び比較例5で用いたIの市販ヒ
ドロキシアパタイト(商品名:リン酸三カルシウム、米
山化学工業製)の物性を表3に示す。但し、ω1、ω
2、HAP含有率については、得られた重合分散剤A〜
H及び市販のヒドロキシアパタイトを脱水し、700℃
以下の乾燥雰囲気下で乾燥し、解砕仕上げを行ったもの
を用いて測定した。また、粒子表面を比較するために、
A粒子と市販のヒドロキシアパタイトの粒子構造を示す
電子顕微鏡写真をそれぞれ図1(1000倍)、図2
(10000倍)及び図3(1000倍)、図4(10
000倍)に示す。図1、図2より、A粒子は花弁状多
孔質構造を有しており、また図3、図4より市販のヒド
ロキシアパタイトは微細な粒子の凝集物であり、花弁状
多孔質構造を有するものではないことがわかる。また、
A粒子の粉末X線回折図を図5に、市販のヒドロキシア
パタイトのX線回折図を図6に示す。
【0048】
【表3】 * 固形分濃度が10%でディスパー(特殊化工機製)分散後、無機分散剤のス ラリーとした。
【0049】実施例5〜8、比較例6〜10 表4に示すように、固形分濃度10%の無機分散剤A〜
Iを懸濁安定剤として用いて、下記の配合でスチレンの
懸濁重合を行った。攪拌翼付ステンレス製オートクレー
ブ内に下記の混合物を入れ、オートクレーブ内を窒素ガ
スで置換した。次いで、350rpm の攪拌速度で攪拌し
ながら90℃で10時間反応を続け懸濁重合を行った。
次いで、常法により重合物を遠心分離機で脱水し、塩酸
で無機分散剤を溶解した後、水洗乾燥してスチレン重合
体粒子を得た。その結果は表4に示す。 スチレン単量体 100部 安定剤(無機分散剤スラリー) 0.3部 (固形分換算) ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.01部 過酸化ベンゾイル 0.2部 水 100部
【0050】ポリスチレン重合体粒子の平均粒子径(D
50)と粒度分布・収率(ピーク3ふるい)を表4に示
した。更に、重合体粒子のオートクレーブ壁面への付着
の様子を肉眼で観察した。 ピーク3ふるい:JIS標準ふるい目開き2.36mm
(7.5メッシュ)、目開き2.00mm(8.6メッシ
ュ)、目開き1.70mm(10メッシュ)、目開き1.
40mm(12メッシュ)、目開き1.18mm(14メッ
シュ)、目開き1.18mm(14メッシュ)、目開き
1.00mm(16メッシュ)、目開き0.85mm(18
メッシュ)、目開き0.71mm(22メッシュ)、目開
き0.60mm(26メッシュ)、目開き0.50mm(3
0メッシュ)、目開き0.425mm(36メッシュ)、
目開き0.355mm(42メッシュ)、目開き0.30
0mm(50メッシュ)、目開き0.250mm(60メッ
シュ)、目開き0.121mm(70メッシュ)、目開き
0.18mm(83メッシュ)で分級し、累積粒度分布曲
線を基にして累積重量が50%となる粒径(メディアン
径)をD50とし、D50の粒径が属する範囲から分布
割合の多い3個のふるいの範囲の粒度分布の割合を示し
たものをいう。
【0051】
【表4】
【0052】実施例9〜12、比較例11〜15 表5に示すように、固形分濃度10%の無機分散剤A〜
Iを懸濁安定剤として用い、下記の方法で3次元重合体
微粒子の製造した。スチレン100部、ジビニルベンゼ
ン0.4部、過酸化ベンゾイル0.6部、水140部、
A〜Iの10%の無機分散剤25部(固形分2.5部)
及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1%水溶液
1部から構成される3次元重合体微粒子成分をTKホモ
ミキサーHV−Sv型を装備した内径600mm、液面高
さ650mmの円筒状容器に150リットル(150kg)
仕込み、3300〜3500rpm で15分間高速剪断攪
拌を行った後、反応釜に仕込み後、反応釜の温度を80
℃に上げて10時間重合を進め、冷却、脱水、乾燥して
3次元重合体微粒子を得た。
【0053】3次元重合体微粒子を下記の方法で評価
し、評価結果を表5に示す。 重合体微粒子の粒度分布の測定:コールターカウンター
(日科機社製ZM型)を使用した。電解液は日科機社製
のアイトンIIを用いた。粒度分布の測定法はマニュアル
に従い測定した。 収率:30〜80μmの粒子径の重合体微粒子の生成率
とした。 容器壁面への3次元重合体粒子の付着:肉眼により観察
した。
【0054】
【表5】
【0055】実施例13〜16、比較例16〜20 表5で合成した3次元重合体粒子を低収縮剤として用
い、下記の方法で不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造
し、該組成物を用いてBMC成形品を得、収縮率、着
色、光沢むら及び透明性の評価を行った。評価結果を表
6に示す。
【0056】(1)不飽和ポリエステル樹脂組成物の製
造 攪拌機を備えた容器に不飽和ポリエステル樹脂(ポリセ
ットPS−9126−2、マレイン酸、テレフタル酸、
プロピレングリコールを原料とする不飽和ポリエステル
樹脂とスチレン単量体の混合物、日立化成工業株式会社
製)100部、硬化剤(パーブチルZ、日本油脂株式会
社製)1.5部、充填剤(ハイジライトH320、昭和
電工株式会社製)200部、増粘剤(酸化マグネシウ
ム)0.3部、表5の3次元重合体微粒子を15部配合
し均一になるまで十分に分散し、不飽和ポリエステル樹
脂組成物を得た。
【0057】(2)BMC成形品の製造 上記不飽和ポリエステル樹脂100部に補強剤(ガラス
ファイバー、日東紡株式会社製)10部を配合し、ニー
ダで10分間よく混練してコンパウンドを作製した。次
にスチレンの飛散を防止するためにポリエチレンテレフ
タレートフィルムで梱包し、40℃で20時間、コンパ
ウンドを熟成させた。熟成させたコンパウンドを700
gとり、寸法220×220(mm)の金型内に入れ、成
形温度140℃、成形圧力100kg/cm2 、成形時間9
分の条件で厚さ6mmのBMC成形品を製造した。
【0058】(3)成形品の評価 収縮率:得られたBMCの成形品の金型長さ220mmに
対応する辺の長さを測定し、下記の基準で評価した。 収縮率(%)=〔(220−BMC成形品の実測長さ)
/220〕×100 着色、光沢むら:成形品の着色、光沢むらの有無を肉眼
で評価した。 透明性:日本電色工業製濁度計の可視光を用いて、サン
プルのない状態を透過率100%とし、サンプル部を遮
蔽した状態を透過率0%とした。この補正をした後、B
MC成形品をサンプル部に入れ、その成形品の透過率を
測定した。
【0059】
【表6】
【0060】実施例17〜20、比較例21〜25 無機分散剤A〜Iを用い、下記の方法でトナーの製造及
び評価を行った。
【0061】(1)トナー組成物の製造 ボールミルを用い、結着樹脂(ポリエステル樹脂)92
部、着色剤(フタロシアニンブルー、C.I.74160)6部、
有機溶媒(トルエン)200部及び添加剤(LR−14
7)2部を顔料粒子がサブミクロンになるまで攪拌し
て、トナー母液を製造した。ホモジナイザーを用い、得
られたトナー母液を、無機分散剤A〜I30部及び界面
活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)1%
水溶液)6部及び水540部を含有する水溶液に添加
し、ローターの周速を11〜19m/秒、温度を35℃
として攪拌した。分散終了後、トルエンを温度60〜7
5℃、真空度237×102 〜384×102 Paの条
件で溶媒を留去した。有機溶媒留去後、トナーが含まれ
る水溶液を冷却し、この水溶液にpHが2になるまで3
5%濃塩酸加えて攪拌し、トナーを水洗し無機分散剤を
洗い流し、乾燥後トナーを得た。得られたトナー100
部に対し、アエロジル(R972、日本アエロジル株式
会社製)を0.2部加え、ヘンシェルミキサーで攪拌混
合し、外添剤を含むトナーを得た。
【0062】(2)トナー組成物の評価 アクリル樹脂変性シリコーン樹脂で被覆された平均粒子
径が40μmの銅ー亜鉛フェライトキャリア95%に上
記(1)で得られたトナー5%を添加して現像剤を得
た。この現像剤を用い、毎分A4サイズの用紙を8枚印
刷できるフルカラープリンターQMS Color S
criput Laser 1000(QMS社製)を
使用して、25℃、相対湿度65%の環境で連続印刷し
た。得られた印刷物を下記の基準で評価した。結果を表
7に示した。
【0063】(a)色調再現性 OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)紙に印刷し、そ
れをOHPでカラー画像の再現性を調べ、下記の基準で
評価した。 ◎:極めて良好:有彩色も中間色も十分に発現してい
る。 ○:良好:有彩色も中間色も一応発現している。 ×:劣る:有彩色が発現していない。
【0064】(b)画像濃度、かぶり及び解像度 解像度とかぶりは、マクベス反射濃度計RD514型
(A division kollmorgen Corp.社製) を用いて測定し
た。解像度は、電子写真学会チャートNo. 5−2の画像
を複写し、画像を10倍に拡大して1mmあたり何本の等
幅、等間隔の線(line pair/mm) が解像しているかを肉
眼で判定した。
【0065】(c)トナー飛散 トナーの飛散の有無を肉眼により判定した。 ○:飛散が認められない。 ×:飛散が認められる。
【0066】(d)清掃性 清掃工程を通過した感光体上の転写残トナーを、スコッ
チテープ(住友スリーエム製)で白紙に移し、それをマ
クベス反射濃度計RD514型で測定し、ブランクとの
差を調べた。 ◎:差が0.04以下で極めて良好である。 ○:上記に準ずる清掃性を有し良好である。 ×:上記のいずれにも該当せず劣る。
【0067】
【表7】
【0068】
【発明の効果】叙上のとおり、本発明の無機分散剤は高
比表面積で表面活性が大きく、例えば懸濁重合用安定剤
として、均一でシャープな粒度分布を有する重合体粒子
を提供し、また該重合体粒子を用いた不飽和ポリエステ
ル組成物やトナー組成物は良好な品質を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機分散剤Aの粒子構造を示す電子顕微鏡写真
(1000倍)である。
【図2】無機分散剤Aの粒子構造を示す電子顕微鏡写真
(10000倍)である。
【図3】市販のヒドロキシアパタイトの粒子構造を示す
電子顕微鏡写真(1000倍)である。
【図4】市販のヒドロキシアパタイトの粒子構造を示す
電子顕微鏡写真(10000倍)である。
【図5】無機分散剤AのX線回折図である。
【図6】市販のヒドロキシアパタイトのX線回折図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/32 C08K 3/32 C08L 67/06 C08L 67/06 G03G 9/087 G03G 9/08 331 9/08 365 //(C08L 67/06 25:04) (72)発明者 青山 光延 兵庫県明石市魚住町西岡1455番地 丸尾カ ルシウム株式会社内 (72)発明者 瀧山 成生 兵庫県明石市魚住町西岡1455番地 丸尾カ ルシウム株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 花弁状多孔質構造を有しCa/Pの原子比
    が16.7以下のリン酸カルシウム系化合物からなる粒
    子であり、該粒子が下記の式(a)〜(g)を満足する
    ことを特徴とす無機分散剤。 (a)0.1≦dx1≦20(μm) (b)1≦α≦5 但し、α=d50/dx1 (c)0≦β≦2 但し、β=(d90−d10)/d
    50 (d)0.01≦dx2≦1(μm) (e)95≦ω1≦99 (f)70≦ω2≦95 (g)50≦Sw1≦500(m2/g) 但し、 dx1:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
    径(μm)。 α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子のの50%平均粒子径(μm)。 β :シャープネス。 d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子ののふるい通過側累計90%粒子径
    (μm)。 d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子ののふるい通過側累計10%粒子径
    (μm)。 dx2:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
    た粒子の平均細孔径(μm)。 ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
    方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
    記の式(h)により計算した静置空隙率(%) ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
    kg/cm2 の圧力で30秒間加圧し、その厚さをノギスで
    測定し、下記の式(i)より計算した加圧空隙率(%) Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g)
  2. 【請求項2】 平均粒子径dx1が下記の式(j)を満
    足する請求項1記載の無機分散剤。 (j)0.2≦dx1≦10(μm)
  3. 【請求項3】 平均粒子径dx1が下記の式(k)を満
    足する請求項1記載の無機分散剤。 (k)0.5≦dx1≦5(μm)
  4. 【請求項4】 分散係数α及びシャープネスβが下記の
    式(l)及び(m)を同時に満足する請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の無機分散剤。 (l)1≦α≦2 (m)0≦β≦1
  5. 【請求項5】 BET比表面積Sw1が下記の式(n)
    を満足する請求項1〜4のいずれか1項に記載の無機分
    散剤。 (n)100≦Sw1≦400(m2/g)
  6. 【請求項6】 Ca/Pの原子比が5.56以下である請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の無機分散剤。
  7. 【請求項7】 粒子重量に占めるCa/Pの原子比が3.
    33以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の無
    機分散剤。
  8. 【請求項8】 粒子重量に占めるCa/Pの原子比が1.
    85以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の無
    機分散剤。
  9. 【請求項9】 リン酸カルシウム系化合物が化学式Ca
    10(PO4 6 (OH)2 で表されるヒドロキシアパタ
    イトである請求項1〜8のいずれか1項に記載の無機分
    散剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    無機分散剤からなることを特徴とする懸濁重合用安定
    剤。
  11. 【請求項11】 懸濁重合可能なビニル系単量体を、重
    合開始剤、分散媒及び請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の無機分散剤からなる安定剤の混合系で懸濁重合して
    得られる重合体粒子。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    無機分散剤を安定剤として、重合体を溶剤に溶解し、水
    中に分散・懸濁した懸濁液から溶剤を除去して得られる
    重合体粒子。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の重合体粒子を低収縮
    剤として含有することを特徴とする不飽和ポリエステル
    樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12記載の重合体粒子
    を使用することを特徴とするトナー組成物。
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