JPH0616707A - 3次元重合体微粒子、その製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

3次元重合体微粒子、その製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物

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JPH0616707A
JPH0616707A JP9995293A JP9995293A JPH0616707A JP H0616707 A JPH0616707 A JP H0616707A JP 9995293 A JP9995293 A JP 9995293A JP 9995293 A JP9995293 A JP 9995293A JP H0616707 A JPH0616707 A JP H0616707A
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dimensional polymer
fine particles
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JP9995293A
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English (en)
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Takeo Kudo
武男 工藤
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スチレン系及び/又はアクリル系のビニル基
を1個有する単量体100重量部、架橋剤0.02〜5
重量部、重合開始剤0.05〜10重量部、水性媒体8
0〜400重量部及び懸濁剤0.1〜20重量部を含む
混合物を、剪断撹拌機構を備えた円筒状容器内に供給
し、該容器内を0.2kg/cm2G以上の加圧状態に
維持しながら油滴粒子の平均粒子径が1〜100μmに
なるように高速剪断撹拌を行って分散乳化液を製造し、
これを重合することを特徴とする3次元重合体微粒子の
製造法。 【効果】 粒度分布がシャープで収率の高い3次元重合
体微粒子(低収縮剤)が得られ、その結果、成形品の着
色及び光沢の均一性、低収縮性に優れた成形品が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化性不飽和ポリエステ
ル樹脂の低収縮剤として有用な3次元重合体微粒子、そ
の製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物は
成形品、例えばSMC、BMC、RIM法等に用いるコ
ンパウンドとして種々の成形品等に利用されている。こ
の硬化性不飽和ポリエステル樹脂組成物は不飽和ポリエ
ステル樹脂にスチレンなどの重合性単量体を添加したも
のであり、必要に応じて重合開始剤、低収縮剤、補強
剤、離型剤、充填剤、増粘剤、着色剤等の添加剤を含
み、それ自体成形材料に用いられている。
【0003】硬化性不飽和ポリエステル樹脂に添加され
る低収縮剤は、成形時の収縮防止または補強剤の成形品
表面への浮き上り防止を目的とするものであり、例えば
アクリル系及びスチレン系樹脂の重合性単量体溶液、熱
可塑性のナイロン、ポリエチレン等の樹脂粉末、ポリ塩
化ビニル樹脂粉末、3次元化したアクリル系及びスチレ
ン系樹脂粉末などがある。
【0004】ところが従来の低収縮剤は種々の問題点を
かかえている。例えばアクリル系、スチレン系、酢酸ビ
ニル系樹脂の重合性単量体溶液を用いた場合、またはこ
れらの樹脂粉末を用いた場合は、低収縮効果は充分得ら
れるものの、分散性およびその安定性が悪くて組成物が
不均一となる。さらに混合時に低収縮剤が重合性単量体
に溶解して増粘し作業性が落ちる等の問題が起きる。
【0005】また低収縮剤としてナイロン、ポリエチレ
ン系、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性の樹脂粉末を用い
た場合、組成物の均一着色性には優れるものの重合性単
量体との相溶性が低いことから低収縮効果は充分でない
等の問題点がある。更に、3次元化したアクリル系、ス
チレン系樹脂粉末を用いた場合(特公昭51−1276
号公報など)、架橋密度が0.5%未満では、樹脂粉末
が急速に重合性単量体を吸収し、膨潤、増粘、凝集し均
一なコンパウンドが得られず、他方架橋密度が0.5%
以上では均一なコンパウンドは得られるが、十分な低収
縮効果が得られない等の問題点がある。
【0006】これらの問題点を解決する手段として、特
開昭62−148558号公報には、重合性単量体に対
し、易溶性でない物質を表面に有する低収縮剤で、かつ
重合性単量体に対し膨潤度が2〜40の3次元化された
アクリル系、スチレン系、酢酸ビニル系などの樹脂粉末
を用いることにより、硬化性不飽和ポリエステル樹脂に
対し、十分な低収縮性を有し、成形品の均一着色性、分
散性、光沢性を発揮するものとして効果的である旨が開
示されている。しかしながら、その効果は充分なものと
は言い難い。特に、開示される低収縮剤の製法によって
は、シャープな粒度分布のものが得られないため、成形
品の均一分散性、均一着色性、光沢性等の特性が不充分
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にその低
収縮剤として用いる樹脂微粒子の粒度分布をシャープに
することにより、それらの特性、即ち、成形品の均一分
散性、均一着色性、光沢性、透明性等の特性の向上を目
的とするものであり、更には高収率で重合体微粒子を製
造する方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、スチレン
系及び/又はアクリル系のビニル基を1個有する単量体
100重量部、架橋剤0.02〜5重量部、重合開始剤
0.05〜10重量部、水性媒体80〜400重量部及
び懸濁剤0.1〜20重量部を含む混合物を、剪断撹拌
機構を備えた円筒状容器内に供給し、該容器内を0.2
kg/cm2G以上の加圧状態に維持しながら、油滴粒
子の平均粒子径が1〜100μmになるように高速剪断
撹拌を行って分散乳化液を製造し、これを重合すること
を特徴とする3次元重合体微粒子の製造法、該製造法に
より得られる3次元重合体微粒子、これよりなる低収縮
剤並びに不飽和ポリエステル樹脂と該低収縮剤とを含有
してなる不飽和ポリエステル樹脂組成物に関する。
【0009】本発明で用いるスチレン系及び/又はアク
リル系のビニル基を1個有する単量体としては、次のも
のが挙げられる。スチレン系単量体としては、スチレン
の他、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−t−
ブチルスチレン等のスチレン誘導体がある。
【0010】アクリル系単量体としては、アクリル酸、
アクリル酸の誘導体、例えばアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、ア
クリル酸デシル、アクリル酸ウンデシル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸メトキシエ
チル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル酸ブトキ
シエチル、アクリル酸メトキシジエチレングリコール、
アクリル酸エトキシジエチレングリコール、アクリル酸
メトキシエチレングリコール、アクリル酸ブトキシトリ
エチレングリコール、アクリル酸メトキシジプロピレン
グリコール、アクリル酸フエノキシエチル、アクリル酸
フエノキシジエチレングリコール、アクリル酸フエノキ
シテトラエチレングリコール、アクリル酸ベンジル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸テトラヒドロフル
フリル、アクリル酸ジシクロペンテニル、アクリル酸ジ
シクロペンテニルオキシエチル、アクリル酸N−ビニル
−2−ピロリドン、アクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フエニルオキシプ
ロピル、アクリル酸グリシジル、アクリロニトリル、ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジアセ
トンアクリルアミド、あるいはメタクリル酸、メタクリ
ル酸の誘導体、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸ヘプチル、メタクリル酸オクチル、メタクリ
ル酸ノニル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ウンデ
シル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸プロポ
キシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタクリル
酸メトキシジエチレングリコール、メタクリル酸エトキ
シジエチレングリコール、メタクリル酸メトキシエチレ
ングリコール、メタクリル酸ブトキシトリエチレングリ
コール、メタクリル酸メトキシジプロピレングリコー
ル、メタクリル酸フエノキシエチル、メタクリル酸フエ
ノキシジエチレングリコール、メタクリル酸フエノキシ
テトラエチレングリコール、メタクリル酸ベンジル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸テトラヒドロ
フルフリル、メタクリル酸ジシクロペンテニル、メタク
リル酸ジシクロペンテニルオキシエチル、メタクリル酸
N−ビニル−2−ピロリドン、メタクリロニトリル、メ
タクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシ−3−フエニルオキシプロピル、
ビニルピリジン等の1分子中に1個のビニル基を有する
ビニル系単量体が挙げられる。これらは1種又は2種以
上を組合せて使用することができる。本発明において、
この単量体の使用量を他の添加剤の基本数量とするため
に100重量部とする。
【0011】本発明に使用される架橋剤としては1分子
中に2個以上のビニル基を有する単量体であればいずれ
でもよいが、1分子中に2個のビニル基を有するものが
好ましい。その好ましい単量体としては例えば、ジビニ
ルベンゼン、グリコールとメタクリル酸あるいはアクリ
ル酸との反応生成物、例えばエチレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,
5−ペンタンジオールメタクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、トリプロピレン
グリコールジメタクリレート等があるが、これらに限定
されるものではない。その添加量は、ビニル基を1個有
する単量体100重量部に対して0.02〜5重量部で
ある。添加量が0.02重量部より少ない場合は、得ら
れる重合体微粒子の重合性単量体に対する膨潤度が40
を越えるものとなり低収縮効果が少なくなる。一方、5
重量部を越えると、得られる重合体微粒子の重合性単量
体に対する膨潤度が2未満となり、低収縮効果がなくな
る。なお、架橋剤は、その種類により添加量と架橋密度
に差が生じるため、その目安として、得られる重合体微
粒子の重合性単量体に対する膨潤度を2〜40、特に5
〜20になる様に架橋剤の添加量を調整することが好ま
しい。
【0012】本発明に用いられる重合開始剤としては、
過酸化物系ラジカル開始剤が好ましく、例えば、過酸化
ベンゾイル、過安息香酸2−エチルヘキシル、過酸化ア
セチル、過酸化イソブチリル、過酸化オクタノイル、過
酸化ラウロイル、過酸化ジtert−ブチル、クメンヒ
ドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、
4,4,6−トリメチルシクロヘキサノンジtert−
ブチルペルオキシケタール、シクロヘキサノンペルオキ
シド、メチルシクロヘキサノンペルオキシド、アセチル
アセトンペルオキシド、シクロヘキサノンジ−tert
−ブチルペルオキシケタール、アセトンジ−tert−
ブチルペルオキシケタール、ジイソプロピルヒドロペル
オキシド等の過酸化物系ラジカル重合開始剤が挙げられ
る。ラジカル重合開始剤は、ビニル基を1個有する単量
体100重量部に対して0.05〜10重量部使用され
る。使用量が0.05重量部未満では重合時間が長くな
り、重合体微粒子の粒度分布が広くなる欠点がある。一
方、使用量が10重量部を越える場合は重合開始剤が無
駄であるばかりでなく、架橋密度が上がりにくい等の問
題が発生する。
【0013】重合に際し、連鎖移動剤を適宜添加するこ
とができる。連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカ
プタン等のアルキルメルカプタン、ジイソプロピルキサ
ントゲン等の低級アルキルキサントゲン類、四塩化炭
素、四臭化炭素等があり、これらを用いる場合、ビニル
基を1個有する単量体100重量部に対し、0.1重量
部以下添加するのが好ましい。これらの添加量は膨潤度
とのかね合いで調整することが好ましい。
【0014】本発明に用いられる水性媒体の量は、基本
的には油滴を所望の大きさに乳化分散するために、ビニ
ル基を1個有する単量体100重量部に対して80〜4
00重量部である。80重量部未満では乳化分散液の粘
度が上り、所望の油滴を調整しにくく、また400重量
部を越えると、生産性が劣る等の問題がある。
【0015】本発明に用いられる懸濁剤としては、重合
性単量体に対して易溶性でない物質であることが好まし
く、その例として、リン酸三カルシウム、ヒドロキシア
パタイト、酸化チタン、水酸化カルシウム、炭酸カルシ
ウム及びシリカが好ましく、その他、ベンガラ、カーボ
ングラック、ガラス、金属粉、デンプン粉、セルロース
粉、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸の金属塩、
ポリメタクリル酸の金属塩、ポリアクリルアミド等も使
用することができる。この中で特に好ましい懸濁剤はリ
ン酸三カルシウム及びヒドロキシアパタイトであり、油
滴の安定性、微粒子粉末の粒度分布がシャープである等
の点で優れている。
【0016】懸濁剤の使用量は、具体的には目的とする
3次元重合体微粒子の平均粒子径に応じて決定されるも
のであり、ビニル基を1個有する単量体100重量部に
対して0.1〜20重量部である。0.1重量部未満で
は目的とする重合体微粒子は得られにくく、一方20重
量部を越えると懸濁剤が無駄になる。
【0017】上記懸濁剤の中には単独で懸濁剤の機能を
表わすものと表わさないものとがあり、表わさないもの
には懸濁助剤が必要である。その懸濁助剤としては一般
に知られている界面活性剤、陽イオン系、陰イオン系、
ノニオン系界面活性剤が使用されるが、その中で特に陰
イオン界面活性剤が好ましい。陰イオン界面活性剤とし
ては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホ
ン酸ナトリウム、あるいはこれらの金属塩等がある。陰
イオン界面活性剤は水性媒体に対し、1×10-4〜0.
1重量%添加されるのが好ましい。1×10-4重量%未
満では、懸濁助剤としての機能が出にくく、0.1重量
%を越えるとこれ自体懸濁剤または乳化剤として機能し
てしまい、良好な懸濁重合が行えなくなる傾向にある。
【0018】上記の材料を含む混合物を、次いで剪断撹
拌機構を備えた円筒状容器に供給する。本発明に用いら
れる該容器としては、高速剪断撹拌機構を備えた円筒状
容器、一般にはパイプラインホモミキサーまたはライン
ミキサーと言われるものが好ましく用いられる。パイプ
ラインホモミキサーは、一般に液体中にこれと混和しな
い他の物質を均一に分散させて安定した懸濁液を調整す
る装置であり、被処理混合液を剛体で精密に製作された
狭い間隙を通じて強制的に圧送し、次いで圧力を解放
し、その際の激しい乱流による液体摩擦、圧力の急激な
減少、剪断、衝撃等により微粒化して均一に分散させる
ものである。
【0019】本発明の方法において、該円筒状容器は
0.2kg/cm2G以上の比較的低い圧力に加圧する
必要がある。好ましい圧力は0.3〜5kg/cm2
である。0.2kg/cm2G未満ではミキサー内で発
泡現象が起き、最終的に目標とする微粒子が得られな
い。一方、5kg/cm2Gを超えると目標とする微粒
子は十分得られるが、該ミキサーを耐圧構造とする必要
があり高価となってしまう傾向にある。該ミキサーの高
速剪断撹拌機構については限定はなく、該微粒子の平均
粒子径が1〜100μmにできるものであれば全ての機
構が採用できる。
【0020】高速剪断撹拌により得られる油滴粒子の平
均粒子径が1〜100μmの分散乳化液は、通常の懸濁
重合に従って70〜95℃の温度で反応させる。低収縮
剤として良好な特性を示すことから、1〜100μmの
平均粒子径の3次元重合体微粒子を得ることが好まし
い。
【0021】得られる3次元重合体微粒子は低収縮剤と
して、本発明における不飽和ポリエステル樹脂組成物に
含有される。不飽和ポリエステル樹脂としては、公知の
方法により製造される公知のものが使用できる。不飽和
ポリエステル樹脂の原料となる酸成分としては、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸等の不飽和二
塩基酸またはその無水物のほか、イソフタル酸、テレフ
タル酸、無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸等の多塩基酸も用いることができる。アルコール成
分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジピロピレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等のジオー
ル、トリメチロールプロパン等のトリオールなどが用い
られる。酸とアルコールの反応条件は常法に従い、適宜
選択される。
【0022】また不飽和ポリエステル樹脂組成物の成分
として、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、アクリル
酸又はメタクリル酸の低級アルキルエステル、ジアリル
フタレート、ジアリルイソフタレートなどの重合性単量
体を通常用いられる量で用いることができる。その他、
必要に応じて、炭酸カルシウム、アルミナ等の充填剤、
酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム等の増粘剤、各種有機過酸化物等の硬化触媒、各種染
料、顔料等の着色剤などの各種添加剤を用いることがで
きる。得られるポリエステル樹脂組成物は、SMC、B
MC、RIM法等により各種成形品に利用される。
【0023】
【実施例】
実施例1 撹拌機を装備した50リットルタンクを用意し、該5
0リットルタンクの下部に定量ポンプおよびパイプライ
ンホモミキサー(特殊機科工業(株)製、パイプライン
ホモミキサー、SL型)を接続し、更にパイプラインホ
モミキサーの取り出し口と、撹拌機、温度計、窒素導入
管、還流冷却器を装備した別の50リットル反応釜を
接続する。50リットルタンクにメタクリル酸メチル
18kg(100部)、ジビニルベンゼン0.09kg
(0.5部)、過酸化ベンゾイル0.09kg(0.5
部)、水9kg(ヒドロキシアパタイトに含まれる水と
合わせて約140部)、ヒドロキシアパタイト(スーパ
ータイト10、日本化学工業(株)製)18kg(固形
分で10部)およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム1%水溶液を90g仕込み撹拌した。定量ポンプの
吐出量を約1kg/分に設定し、パイプラインホモミキ
サーに混合液を送った。該ホモミキサーの内部圧力を
1.0kg/cm2G、回転数を9000rpmに設定
し、混合液を分散乳化液としたのち、50リットル反応
釜に仕込んだ。この乳化液をサンプリングし、コール
ターカウンターで油滴粒子の平均粒子径を測定したとこ
ろ、10μmであった。分散乳化工程を終了したのち、
50リットル反応釜の温度を80℃に昇温し、80℃
で8時間反応を完結させた。冷却後、遠心脱水機で脱水
し、80℃の乾燥器で乾燥して、3次元ポリメタクリル
酸メチル微粒子を得た。該微粒子の収率は97%であ
り、高収率であった。また、該微粒子の粒度分布を測定
したところ、平均粒子径は15μmであり、シャープ化
度は0.5で、かなりシャープであることがわかった。
また該微粒子の膨潤度を測定したところ10であった。
該微粒子を以下に示す方法によりSMCの低収縮剤とし
て使用したところ、低収縮効果は十分であり、着色光沢
むらも良好であった。さらに以下に示す方法によりBM
Cの低収縮剤として使用したところ、特に透明性が優れ
るものであった。以下表1及び表2に示す条件に変更し
た以外は、同様な方法で行った各実施例及び比較例の結
果を表3及び表4に示した。なお、表2に示すスチレン
を用いたものにおいては、過酸化ベンゾイルの量を0.
18kgに変更した。但し配合比については特別指定が
ないものについては部は重量部を表わすものとする。
【0024】重合体微粒子の評価方法 (1) 重合体微粒子及び油滴微粒子の粒度分布の測定
法 測定機器はコールターカウンターを用いた。コールター
カウンターは日科機社製ZM型を使用した。電解液は日
科機社製、アイソトンIIを用いた。粒度分布の測定法は
マニュアルに従い測定した。 (2) 粒度分布におけるシャープ化度(Cv値)の求
め方 コールターカウンターで測定した粒度分布のデータをも
とに次の方法で求めた。 シャープ化度Cv=(D85−D15)/D50 ここで D15:体積累積%で、15%時の粒子径(μ
m) D50:体積累積%で、50%時の粒子径(μm) D85:体積累積%で、85%時の粒子径(μm) (3) 膨潤度の測定法 内径14mm、高さ135mm、目盛り刻み0.2m
l、無色ガラス製の20mlメスシリンダーに試料0.
5gを精秤し、数回タッピングする。その後、スチレン
モノマを静かに壁面を伝わらせて20mlの目盛まで入
れる。室温で16〜24時間静置し、膨潤したゲルの高
さをml表示で読み取り、 膨潤度=(読み取り値(ml)×0.5)/試料採取量
(g) により膨潤度を算出する。
【0025】ポリエステル樹脂組成物の製造並びにSM
C成形品及びBMC成形品の製造 (1)不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造 撹拌機を備えた容器に不飽和ポリエステル樹脂(ポリセ
ットPS−9195,マレイン酸、テレフタル酸、プロ
ピレングリコールを原料とする不飽和ポリエステル樹脂
とスチレンモノマーの混合物、日立化成工業(株)製)
6.3kg、顔料(東京インキ(株)製、アイボリ
ー)、硬化剤(パーブチルZ、日本油脂(株)製)を表
5に示す配合で配合し、均一に溶解した。その後、ステ
アリン酸亜鉛、水酸化アルミニウム、本発明の実施例及
び比較例の重合体微粒子を加え、均一に分散した後、酸
化マグネシウムを添加する。酸化マグネシウムの粒々が
なくなるまで十分に分散し、不飽和ポリエステル樹脂組
成物(A)及び(B)を得た。 (2)SMC成形品の製造 不飽和ポリエステル樹脂組成物(A)をSMCマシンに
かけてガラス繊維含有量25重量%になるように設定し
てSMCシートを作成した。スチレンの飛散を防止する
ためにポリエステルフィルムで梱包し、40℃で2日
間、SMCを熟成させた。次に、寸法250×500×
3(mm)の金型に熟成したSMCを800gとり、成
形温度140℃、成形圧力130kgf/cm2、成形
時間3分の条件でSMC成形品を製造した。 (3)BMC成形品の製造 1.5mmガラス繊維の含有量が3重量%になるように
不飽和ポリエステル樹脂組成物(B)を配合し、ニーダ
で10分間よく混練して、コンパウンドを作製した。つ
ぎにスチレンの飛散を防止するためにポリエステルフィ
ルムで梱包し、40℃で20時間、コンパウンドを熟成
させた。これを700g取り、寸法220×220(m
m)の金型内にいれ、成形温度140℃、成形圧力10
0kgf/cm2、成形時間9分の条件で厚さ6mmの
BMC成形品を製造した。 (4)成形品の評価 ・低収縮性 得られたSMC成形品の金型長さ500mmに対応する
辺の長さを測定し、下記の基準で評価した。 良好 :収縮率が0.02%以下のもの。 少々有り:収縮率が0.02%を越え、0.05%以下
のもの。 なし :収縮率が0.05%を越えるもの。 ・着色、光沢むら 得られた成形品を目視判定した。 ・透明性 日本電色工業(株)製濁度計の可視光を用いて、サンプ
ルのない状態を透過率100%とし、サンプル部を遮蔽
した状態を透過率0%とする。この補正をした後、BM
C成形品をサンプル部に入れ、その成形品の透過率を測
定する。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、粒度分布はシャープで
収率の高い3次元重合体微粒子を得ることができ、ま
た、該3次元重合体微粒子を低収縮剤として用いた不飽
和ポリエステル樹脂組成物は、SMC成形品の着色およ
び光沢に均一性を確保することができると共に、十分な
低収縮性を発揮する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系及び/又はアクリル系のビニ
    ル基を1個有する単量体100重量部、架橋剤0.02
    〜5重量部、重合開始剤0.05〜10重量部、水性媒
    体80〜400重量部及び懸濁剤0.1〜20重量部を
    含む混合物を、剪断撹拌機構を備えた円筒状容器内に供
    給し、該容器内を0.2kg/cm2G以上の加圧状態
    に維持しながら油滴粒子の平均粒子径が1〜100μm
    になるように高速剪断撹拌を行って、分散乳化液を製造
    し、これを重合することを特徴とする3次元重合体微粒
    子の製造法。
  2. 【請求項2】 懸濁剤がリン酸三カルシウム、ヒドロキ
    シアパタイト、酸化チタン、水酸化カルシウム、炭酸カ
    ルシウム及びシリカから選択されるものである請求項1
    記載の3次元重合体微粒子の製造法。
  3. 【請求項3】 剪断撹拌機構を備えた円筒状容器がパイ
    プラインホモミキサである請求項1又は2記載の3次元
    重合体微粒子の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の製造法により
    得られる3次元重合体微粒子。
  5. 【請求項5】 膨潤度が2〜40である請求項4記載の
    3次元重合体微粒子。
  6. 【請求項6】 平均粒子径が1〜100μmである請求
    項4又は5記載の3次元重合体微粒子。
  7. 【請求項7】 請求項4、5又は6記載の3次元重合体
    微粒子からなる低収縮剤。
  8. 【請求項8】 不飽和ポリエステル樹脂と請求項7記載
    の低収縮剤とを含有してなる不飽和ポリエステル樹脂組
    成物。
JP9995293A 1992-05-07 1993-04-27 3次元重合体微粒子、その製造法、低収縮剤及び不飽和ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH0616707A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011062173A1 (ja) 2009-11-18 2011-05-26 綜研化学株式会社 樹脂粒子およびその製造方法
US9951201B2 (en) 2011-12-16 2018-04-24 Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. Resin particle assemblage, method for producing the same, and method for controlling particle size in resin particle assemblage

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US9951201B2 (en) 2011-12-16 2018-04-24 Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. Resin particle assemblage, method for producing the same, and method for controlling particle size in resin particle assemblage

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