JPH0783008A - 内燃機関のバルブタイミング調整装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング調整装置Info
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- JPH0783008A JPH0783008A JP23033193A JP23033193A JPH0783008A JP H0783008 A JPH0783008 A JP H0783008A JP 23033193 A JP23033193 A JP 23033193A JP 23033193 A JP23033193 A JP 23033193A JP H0783008 A JPH0783008 A JP H0783008A
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- timing pulley
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- hydraulic pressure
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Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カムシャフトおよびタイミングプーリと噛合
する筒状歯車の歯打ち音を減少させ、部品点数を増加す
ることなくタイミングプーリがカムシャフトに衝突する
ことを防止するバルブタイミング調整装置を提供する。 【構成】 タイミングプーリ7に固定されているフラン
ジ5の矢印Pに示す遅角方向に油圧を受ける受圧面5c
の面積:S1 、矢印Qに示す進角方向に油圧を受けるシ
ール部材29の受圧面29aの面積:S2 、筒状歯車8
の進角方向に油圧を受ける受圧面8bの面積:S3 、遅
角方向に油圧を受ける受圧面8cの面積:S4 とする
と、S1 >S2 、S4 >S2 の関係を満たすように各受
圧面が形成されている。このため、内燃機関の運転中、
タイミングプーリ7が受ける力の和は遅角方向になり、
タイミングプーリ7はカムシャフト1のストッパ1aに
当接した状態を保持する。
する筒状歯車の歯打ち音を減少させ、部品点数を増加す
ることなくタイミングプーリがカムシャフトに衝突する
ことを防止するバルブタイミング調整装置を提供する。 【構成】 タイミングプーリ7に固定されているフラン
ジ5の矢印Pに示す遅角方向に油圧を受ける受圧面5c
の面積:S1 、矢印Qに示す進角方向に油圧を受けるシ
ール部材29の受圧面29aの面積:S2 、筒状歯車8
の進角方向に油圧を受ける受圧面8bの面積:S3 、遅
角方向に油圧を受ける受圧面8cの面積:S4 とする
と、S1 >S2 、S4 >S2 の関係を満たすように各受
圧面が形成されている。このため、内燃機関の運転中、
タイミングプーリ7が受ける力の和は遅角方向になり、
タイミングプーリ7はカムシャフト1のストッパ1aに
当接した状態を保持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸排気弁の
開閉タイミングを運転条件に応じて変更するためのバル
ブタイミング調整装置に関する。
開閉タイミングを運転条件に応じて変更するためのバル
ブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関には、クランクシャ
フトからタイミングベルト、チェーン、あるいはギヤ等
のような回転伝達部材を介してカムシャフトを回転駆動
し、このカムシャフトによりバルブを作動させるバルブ
駆動機構が広く採用されている。そして、内燃機関の運
転条件に応じて吸排気弁のバルブタイミングを調整する
ために、例えば、カムシャフトとカムシャフトと同軸に
設けられたタイミングプーリとの間に相対的な回転を与
えることにより、バルブタイミングを変化させるバルブ
タイミング調整装置として、例えば、特開昭63−13
1808号公報、実開平1−113111号公報に開示
されているものが知られている。
フトからタイミングベルト、チェーン、あるいはギヤ等
のような回転伝達部材を介してカムシャフトを回転駆動
し、このカムシャフトによりバルブを作動させるバルブ
駆動機構が広く採用されている。そして、内燃機関の運
転条件に応じて吸排気弁のバルブタイミングを調整する
ために、例えば、カムシャフトとカムシャフトと同軸に
設けられたタイミングプーリとの間に相対的な回転を与
えることにより、バルブタイミングを変化させるバルブ
タイミング調整装置として、例えば、特開昭63−13
1808号公報、実開平1−113111号公報に開示
されているものが知られている。
【0003】特開昭63−131808号公報、実開平
1−113111号公報に開示されているものでは、カ
ムシャフトとタイミングプーリとの間に筒状歯車を軸方
向に移動可能に噛合させ、筒状歯車を軸方向に移動させ
ることによりカムシャフトとタイミングプーリとを相対
的に回転させ、バルブタイミングを変化させている。そ
して、筒状歯車の軸方向への移動をカムシャフトとタイ
ミングプーリとの相対的な回転に変換するために、ヘリ
カルスプラインによる噛み合い構造を採用している。そ
して、筒状歯車を軸方向に分割し、分割した歯車間を弾
性体で連結して互いに反対方向に付勢し合うことによ
り、ヘリカルスプライン同士のバックラッシュを低減
し、内燃機関の回転変動によるヘリカルスプラインの歯
打ち音を低減している。
1−113111号公報に開示されているものでは、カ
ムシャフトとタイミングプーリとの間に筒状歯車を軸方
向に移動可能に噛合させ、筒状歯車を軸方向に移動させ
ることによりカムシャフトとタイミングプーリとを相対
的に回転させ、バルブタイミングを変化させている。そ
して、筒状歯車の軸方向への移動をカムシャフトとタイ
ミングプーリとの相対的な回転に変換するために、ヘリ
カルスプラインによる噛み合い構造を採用している。そ
して、筒状歯車を軸方向に分割し、分割した歯車間を弾
性体で連結して互いに反対方向に付勢し合うことによ
り、ヘリカルスプライン同士のバックラッシュを低減
し、内燃機関の回転変動によるヘリカルスプラインの歯
打ち音を低減している。
【0004】特開昭63−131808号公報に示され
ているものでは、筒状歯車の両端に設けられた圧力室の
圧力を調節することにより、筒状歯車の軸方向への移動
位置を可変に制御可能である。また、実開平1−113
111号公報に示されているものでは、カムシャフトと
タイミングプーリとの間にタイミングプーリをカムシャ
フトの軸方向に付勢するバネ部材を介装することによ
り、カムシャフトの回転変動に伴うトルク変化によりタ
イミングプーリがカムシャフトとの間隙を移動してカム
シャフトに衝突することを防止している。
ているものでは、筒状歯車の両端に設けられた圧力室の
圧力を調節することにより、筒状歯車の軸方向への移動
位置を可変に制御可能である。また、実開平1−113
111号公報に示されているものでは、カムシャフトと
タイミングプーリとの間にタイミングプーリをカムシャ
フトの軸方向に付勢するバネ部材を介装することによ
り、カムシャフトの回転変動に伴うトルク変化によりタ
イミングプーリがカムシャフトとの間隙を移動してカム
シャフトに衝突することを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−131808号公報に示されているものでは、カ
ムシャフトの回転変動に伴うトルク変化により、タイミ
ングプーリがカムシャフトとの間隙を移動してカムシャ
フトに衝突するという問題がある。実開平1−1131
11号公報に示されているものでは、カムシャフトとタ
イミングプーリとの間にバネ部材を介装することにより
タイミングプーリがカムシャフトに衝突することを防止
しているが、バネ部材を使用することにより部品点数が
増加するため組付け工数が増加するという問題がある。
63−131808号公報に示されているものでは、カ
ムシャフトの回転変動に伴うトルク変化により、タイミ
ングプーリがカムシャフトとの間隙を移動してカムシャ
フトに衝突するという問題がある。実開平1−1131
11号公報に示されているものでは、カムシャフトとタ
イミングプーリとの間にバネ部材を介装することにより
タイミングプーリがカムシャフトに衝突することを防止
しているが、バネ部材を使用することにより部品点数が
増加するため組付け工数が増加するという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、カムシャフトおよびタイミングプー
リと噛合する筒状歯車の歯打ち音を減少させ、部品点数
を増加することなくタイミングプーリがカムシャフトに
衝突することを防止するバルブタイミング調整装置を提
供することを目的とする。
になされたもので、カムシャフトおよびタイミングプー
リと噛合する筒状歯車の歯打ち音を減少させ、部品点数
を増加することなくタイミングプーリがカムシャフトに
衝突することを防止するバルブタイミング調整装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明による内燃機関のバルブタイミング調
整装置は、内燃機関のカムシャフトとタイミングプーリ
との間に噛合し、その少なくとも一方がはす歯を介して
噛合する筒状歯車と、前記筒状歯車を前記カムシャフト
の軸方向に油圧で移動させる油圧供給手段と、を備え、
前記筒状歯車を介して前記タイミングプーリから前記カ
ムシャフトへ回転を伝達するとともに、前記油圧供給手
段により前記筒状歯車が前記カムシャフトの軸方向に移
動することにより、前記カムシャフトと前記タイミング
プーリとを相対的に回動させ、前記カムシャフトの回転
位相を変更させる内燃機関のバルブタイミング調整装置
において、前記カムシャフト側に基準位置規定部材が形
成され、内燃機関の運転中、前記タイミングプーリが該
基準位置規定部材に当接するように、前記筒状歯車の前
記油圧供給手段から受ける油圧の受圧面とタイミングプ
ーリが前記油圧供給手段から受ける油圧の受圧面との面
積比を設定したことを特徴とする。
になされた本発明による内燃機関のバルブタイミング調
整装置は、内燃機関のカムシャフトとタイミングプーリ
との間に噛合し、その少なくとも一方がはす歯を介して
噛合する筒状歯車と、前記筒状歯車を前記カムシャフト
の軸方向に油圧で移動させる油圧供給手段と、を備え、
前記筒状歯車を介して前記タイミングプーリから前記カ
ムシャフトへ回転を伝達するとともに、前記油圧供給手
段により前記筒状歯車が前記カムシャフトの軸方向に移
動することにより、前記カムシャフトと前記タイミング
プーリとを相対的に回動させ、前記カムシャフトの回転
位相を変更させる内燃機関のバルブタイミング調整装置
において、前記カムシャフト側に基準位置規定部材が形
成され、内燃機関の運転中、前記タイミングプーリが該
基準位置規定部材に当接するように、前記筒状歯車の前
記油圧供給手段から受ける油圧の受圧面とタイミングプ
ーリが前記油圧供給手段から受ける油圧の受圧面との面
積比を設定したことを特徴とする。
【0008】前記油圧供給手段は、前記筒状歯車に進角
方向の油圧を作用させる進角側油圧室と、前記筒状歯車
に遅角方向の油圧を作用させる遅角側油圧室とを有し、
前記タイミングプーリが前記進角側油圧室から遅角方向
に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS1 、前記タイミ
ングプーリが前記遅角側油圧室から進角方向に向けて油
圧を受ける受圧面の面積をS2 、前記筒状歯車が前記進
角側油圧室から進角方向に向けて油圧を受ける受圧面の
面積をS3 、前記筒状歯車が前記遅角側油圧室から遅角
方向に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS4 とすると
き、S1 >S2、S4 >S2 を満たすように該面積を設
定することにより、前記油圧供給手段により前記筒状歯
車を中間保持制御するとき前記タイミングプーリを前記
基準位置規定部材に当接し、前記油圧供給手段により前
記筒状歯車を最遅角位置に付勢するとき前記タイミング
プーリを前記基準位置規定部材に当接することが望まし
い。
方向の油圧を作用させる進角側油圧室と、前記筒状歯車
に遅角方向の油圧を作用させる遅角側油圧室とを有し、
前記タイミングプーリが前記進角側油圧室から遅角方向
に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS1 、前記タイミ
ングプーリが前記遅角側油圧室から進角方向に向けて油
圧を受ける受圧面の面積をS2 、前記筒状歯車が前記進
角側油圧室から進角方向に向けて油圧を受ける受圧面の
面積をS3 、前記筒状歯車が前記遅角側油圧室から遅角
方向に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS4 とすると
き、S1 >S2、S4 >S2 を満たすように該面積を設
定することにより、前記油圧供給手段により前記筒状歯
車を中間保持制御するとき前記タイミングプーリを前記
基準位置規定部材に当接し、前記油圧供給手段により前
記筒状歯車を最遅角位置に付勢するとき前記タイミング
プーリを前記基準位置規定部材に当接することが望まし
い。
【0009】前記タイミングプーリには、前記筒状歯車
の遅角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成さ
れ、前記筒状歯車が前記遅角ストッパに当接する最遅角
位置において前記タイミングプーリが前記基準位置規定
部材に当接されることが望ましい。前記カムシャフトに
は、前記筒状歯車の進角方向への動きを規制する進角ス
トッパが形成され、前記筒状歯車が前記進角ストッパに
当接する最進角位置において前記タイミングプーリが前
記基準位置規定部材に当接されることが望ましい。
の遅角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成さ
れ、前記筒状歯車が前記遅角ストッパに当接する最遅角
位置において前記タイミングプーリが前記基準位置規定
部材に当接されることが望ましい。前記カムシャフトに
は、前記筒状歯車の進角方向への動きを規制する進角ス
トッパが形成され、前記筒状歯車が前記進角ストッパに
当接する最進角位置において前記タイミングプーリが前
記基準位置規定部材に当接されることが望ましい。
【0010】前記カムシャフトには、前記筒状歯車の遅
角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成されると
ともに、前記タイミングプーリが前記遅角側油圧室から
油圧を受ける受圧面は、進角方向に向けて油圧を受ける
前記面積S2 が0とされ、または該受圧面が遅角方向に
向けて油圧を受けるように形成され、前記筒状歯車が前
記遅角ストッパに当接する最遅角位置において前記タイ
ミングプーリが前記基準位置規定部材に当接されること
も可能である。
角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成されると
ともに、前記タイミングプーリが前記遅角側油圧室から
油圧を受ける受圧面は、進角方向に向けて油圧を受ける
前記面積S2 が0とされ、または該受圧面が遅角方向に
向けて油圧を受けるように形成され、前記筒状歯車が前
記遅角ストッパに当接する最遅角位置において前記タイ
ミングプーリが前記基準位置規定部材に当接されること
も可能である。
【0011】前記タイミングプーリには、前記筒状歯車
の進角方向への動きを規制する進角ストッパが形成され
るとともに、前記面積S1 と前記面積S3 とがS1 >S
3 の関係が成立するよう形成され、前記筒状歯車が前記
進角ストッパに当接する最進角位置において前記タイミ
ングプーリが前記基準位置規定部材に当接されることも
可能である。
の進角方向への動きを規制する進角ストッパが形成され
るとともに、前記面積S1 と前記面積S3 とがS1 >S
3 の関係が成立するよう形成され、前記筒状歯車が前記
進角ストッパに当接する最進角位置において前記タイミ
ングプーリが前記基準位置規定部材に当接されることも
可能である。
【0012】
【作用】本発明の内燃機関のバルブタイミング調整装置
によると、内燃機関の運転中、タイミングプーリがカム
シャフト側に形成された基準位置規定部材に当接するよ
うに、筒状歯車が圧供給手段から受ける油圧の受圧面と
タイミングプーリが油圧供給手段から受ける油圧の受圧
面との面積比を設定したことによりタイミングプーリが
カムシャフトに衝突する衝突音を抑制する。
によると、内燃機関の運転中、タイミングプーリがカム
シャフト側に形成された基準位置規定部材に当接するよ
うに、筒状歯車が圧供給手段から受ける油圧の受圧面と
タイミングプーリが油圧供給手段から受ける油圧の受圧
面との面積比を設定したことによりタイミングプーリが
カムシャフトに衝突する衝突音を抑制する。
【0013】
【実施例】12 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。本発明の第
1実施例によるバルブタイミング調整装置を適用した自
動車用内燃機関システムの一実施例を図2に示す。DO
HC型内燃機関の吸気側カムシャフト1にバルブタイミ
ング調整装置が設けられている。吸気側スプロケット4
0と排気側スプロケット41とは、内燃機関のクランク
シャフト50に設けられたクランクスプロケット51に
より、ガイド53aおよび53bに案内されるタイミン
グチェーン52を介して回転駆動される。そして、吸気
側のカムシャフト1と排気側のカムシャフト42とが駆
動される。
1実施例によるバルブタイミング調整装置を適用した自
動車用内燃機関システムの一実施例を図2に示す。DO
HC型内燃機関の吸気側カムシャフト1にバルブタイミ
ング調整装置が設けられている。吸気側スプロケット4
0と排気側スプロケット41とは、内燃機関のクランク
シャフト50に設けられたクランクスプロケット51に
より、ガイド53aおよび53bに案内されるタイミン
グチェーン52を介して回転駆動される。そして、吸気
側のカムシャフト1と排気側のカムシャフト42とが駆
動される。
【0014】油圧制御弁10は、バルブタイミング制御
装置9によってバルブタイミング調整装置への油圧経路
を切換え制御し、所望のバルブタイミングが得られるよ
うフィードバック制御される。カムシャフト1の回転に
同期して所定回転角毎に信号を発生するカムシャフト1
の回転センサ54と、クランクシャフト50の回転に同
期して所定回転角毎に信号を発生するクランクシャフト
50の回転センサ55とを備え、回転センサ54および
55の信号をバルブタイミング制御装置9に入力してい
る。バルブタイミング制御装置9は回転センサ54およ
び55からの信号の位相差を演算し、その検出位相差を
目標とする位相差とするように油圧制御弁10をフィー
ドバック制御する。なお、目標位相差は、燃料噴射弁5
8を制御する燃料噴射制御装置57等から吸気量信号Q
と内燃機関回転数信号Neとを入力し、これら両信号で
示される内燃機関負荷に応じた最適なバルブタイミング
となるよう設定される。
装置9によってバルブタイミング調整装置への油圧経路
を切換え制御し、所望のバルブタイミングが得られるよ
うフィードバック制御される。カムシャフト1の回転に
同期して所定回転角毎に信号を発生するカムシャフト1
の回転センサ54と、クランクシャフト50の回転に同
期して所定回転角毎に信号を発生するクランクシャフト
50の回転センサ55とを備え、回転センサ54および
55の信号をバルブタイミング制御装置9に入力してい
る。バルブタイミング制御装置9は回転センサ54およ
び55からの信号の位相差を演算し、その検出位相差を
目標とする位相差とするように油圧制御弁10をフィー
ドバック制御する。なお、目標位相差は、燃料噴射弁5
8を制御する燃料噴射制御装置57等から吸気量信号Q
と内燃機関回転数信号Neとを入力し、これら両信号で
示される内燃機関負荷に応じた最適なバルブタイミング
となるよう設定される。
【0015】次に、本発明の第1実施例によるバルブタ
イミング調整装置を図1、図3〜図6に示す。図1にお
いて、カムシャフト1は、外周に円環状のストッパ1a
が一体に形成され、ボルト2およびピン3によってスリ
ーブ4に固定されている。フランジ5は、円筒部5bが
カムシャフト1に摺動可能に支持され、タイミングプー
リ7はボルト6によりフランジ5の円環部5aに固定さ
れている。カムシャフト1の端部では、内燃機関ヘッド
に固定されているステー14とカムスリーブ16とがボ
ルト15により固定されている。
イミング調整装置を図1、図3〜図6に示す。図1にお
いて、カムシャフト1は、外周に円環状のストッパ1a
が一体に形成され、ボルト2およびピン3によってスリ
ーブ4に固定されている。フランジ5は、円筒部5bが
カムシャフト1に摺動可能に支持され、タイミングプー
リ7はボルト6によりフランジ5の円環部5aに固定さ
れている。カムシャフト1の端部では、内燃機関ヘッド
に固定されているステー14とカムスリーブ16とがボ
ルト15により固定されている。
【0016】スリーブ4は円筒状に形成され、一部がカ
ムシャフト1を覆い、他の部分はカムスリーブ16の後
述する内環部の外壁を覆っている。スリーブ4のカムシ
ャフト1を覆っている部分の外壁にはヘリカルスプライ
ン4aが形成されている。油通路4bは、ヘリカルスプ
ライン4aが形成されておらずカムシャフト1を覆って
いないスリーブ4の外壁を貫通して形成され、後述する
遅角側油圧室12とカムスリーブ16の内環部で形成さ
れる油通路16bとを連通する。
ムシャフト1を覆い、他の部分はカムスリーブ16の後
述する内環部の外壁を覆っている。スリーブ4のカムシ
ャフト1を覆っている部分の外壁にはヘリカルスプライ
ン4aが形成されている。油通路4bは、ヘリカルスプ
ライン4aが形成されておらずカムシャフト1を覆って
いないスリーブ4の外壁を貫通して形成され、後述する
遅角側油圧室12とカムスリーブ16の内環部で形成さ
れる油通路16bとを連通する。
【0017】フランジ5は、カムシャフト1の径方向に
延びる円環部5aとカムシャフト1の軸方向に延びる円
筒部5bとから形成され、円筒部5bがカムシャフト1
に摺動可能に支持されている。円環部5aの端面5dが
ストッパ1aに当接するとき、円筒部5bの端部5eは
スリーブ4とカムシャフト1の軸方向に距離aを有する
間隙を形成する。
延びる円環部5aとカムシャフト1の軸方向に延びる円
筒部5bとから形成され、円筒部5bがカムシャフト1
に摺動可能に支持されている。円環部5aの端面5dが
ストッパ1aに当接するとき、円筒部5bの端部5eは
スリーブ4とカムシャフト1の軸方向に距離aを有する
間隙を形成する。
【0018】ステー14には、カムスリーブ16の油通
路16aと連通する油通路14a、油通路14aに続く
油通路14b、カムスリーブ16の油通路16bと連通
する油通路14cとが内部に形成されている。タイミン
グプーリ7は、カムシャフト1の径方向に延びる円環状
のスプロケット7aとカムシャフト1の軸方向に延びる
円筒部7bとから形成され、円筒部7bの内壁にはヘリ
カルスプライン7cが形成されている。円筒部7bは、
ヘリカルスプライン7cが形成されている部分の壁厚が
ヘリカルスプライン7cが形成されていないカムスリー
ブ16側の部分の壁厚よりも厚く、壁厚の境界部に円環
状の受圧面7dが進角側油圧室13内に位置するように
形成されている。円筒部7bの端部の内壁には円環状の
シール部材29が固定され、このシール部材29は後述
するカムスリーブ16の外壁に固定されている油密用シ
ールリング24と当接している。
路16aと連通する油通路14a、油通路14aに続く
油通路14b、カムスリーブ16の油通路16bと連通
する油通路14cとが内部に形成されている。タイミン
グプーリ7は、カムシャフト1の径方向に延びる円環状
のスプロケット7aとカムシャフト1の軸方向に延びる
円筒部7bとから形成され、円筒部7bの内壁にはヘリ
カルスプライン7cが形成されている。円筒部7bは、
ヘリカルスプライン7cが形成されている部分の壁厚が
ヘリカルスプライン7cが形成されていないカムスリー
ブ16側の部分の壁厚よりも厚く、壁厚の境界部に円環
状の受圧面7dが進角側油圧室13内に位置するように
形成されている。円筒部7bの端部の内壁には円環状の
シール部材29が固定され、このシール部材29は後述
するカムスリーブ16の外壁に固定されている油密用シ
ールリング24と当接している。
【0019】カムスリーブ16は外環部、内環部、外環
部と内環部とを接続する接続部とから形成されている。
外環部と内環部との間には、油通路16aが形成され、
遅角側油圧室12と連通している。内環部とステー14
とは油通路16bを形成し、油通路4bを介して進角側
油圧室13と連通している。内環部の外壁には油密用シ
ールリング23が嵌め込まれ、この油密用シールリング
23がスリーブ4の内壁に当接している。
部と内環部とを接続する接続部とから形成されている。
外環部と内環部との間には、油通路16aが形成され、
遅角側油圧室12と連通している。内環部とステー14
とは油通路16bを形成し、油通路4bを介して進角側
油圧室13と連通している。内環部の外壁には油密用シ
ールリング23が嵌め込まれ、この油密用シールリング
23がスリーブ4の内壁に当接している。
【0020】筒状歯車8は、全体としてL型の断面を有
し、径方向に広がるピストン部81と軸方向に延びる歯
車部82とからなる。筒状歯車8は、ヘリカルスプライ
ン4aおよびヘリカルスプライン7cに噛合可能な内歯
ヘリカルスプラインおよび外歯ヘリカルスプラインを有
している。ピストン部81は、外周に環状の溝81aが
形成されこの溝81aに油密用シールリング11が嵌合
している。そしてピストン部81は、スリーブ4の外壁
とタイミングプーリ7の円筒部7bとの間に形成される
環状のシリンダを遅角側油圧室12および進角側油圧室
13に仕切るように収容されている。遅角側油圧室12
は、油通路16a、14a、14bおよび17と連通
し、進角側油圧室13は、油通路4b、16b、14c
および18と連通している。油通路20は、オイルポン
プ19によりドレン21から吸い上げた作動油を油圧制
御弁10の切換えにより油通路17または18に送出
し、油通路22は、油圧制御弁10の切換えにより油通
路17または18から排出される作動油をドレン21に
送出する。
し、径方向に広がるピストン部81と軸方向に延びる歯
車部82とからなる。筒状歯車8は、ヘリカルスプライ
ン4aおよびヘリカルスプライン7cに噛合可能な内歯
ヘリカルスプラインおよび外歯ヘリカルスプラインを有
している。ピストン部81は、外周に環状の溝81aが
形成されこの溝81aに油密用シールリング11が嵌合
している。そしてピストン部81は、スリーブ4の外壁
とタイミングプーリ7の円筒部7bとの間に形成される
環状のシリンダを遅角側油圧室12および進角側油圧室
13に仕切るように収容されている。遅角側油圧室12
は、油通路16a、14a、14bおよび17と連通
し、進角側油圧室13は、油通路4b、16b、14c
および18と連通している。油通路20は、オイルポン
プ19によりドレン21から吸い上げた作動油を油圧制
御弁10の切換えにより油通路17または18に送出
し、油通路22は、油圧制御弁10の切換えにより油通
路17または18から排出される作動油をドレン21に
送出する。
【0021】油圧制御弁10は、バルブタイミング制御
装置9により駆動される。そして、油圧制御弁10の切
換えにより、遅角側油圧室12および進角側油圧室13
への作動油の供給、排出または遮断が制御されることで
筒状歯車8がカムシャフト1の軸上を移動または停止す
る。次に、筒状歯車8の構成をさらに詳細に説明する。
装置9により駆動される。そして、油圧制御弁10の切
換えにより、遅角側油圧室12および進角側油圧室13
への作動油の供給、排出または遮断が制御されることで
筒状歯車8がカムシャフト1の軸上を移動または停止す
る。次に、筒状歯車8の構成をさらに詳細に説明する。
【0022】筒状歯車8の歯車部82は、円筒を4分割
した4つの弧型部分からなる。歯車部82は、ピストン
部81から延びピストン部81と一体に形成された歯車
部分31および32と、弧型歯車25および26とから
なる。歯車部分31および32の内周には、ヘリカルス
プライン4aと噛み合う内歯ヘリカルスプライン31a
および32aが形成され、外周にはヘリカルスプライン
7cと噛み合う外歯ヘリカルスプライン31bおよび3
2bが形成される。弧型部分25および26の内周に
は、ヘリカルスプライン4aと噛み合う内歯ヘリカルス
プライン25aおよび26aが形成され、外周にはヘリ
カルスプライン7cと噛み合う外歯ヘリカルスプライン
25bおよび26bが形成される。歯車部分31および
32と弧型歯車25およ26とは、全体として見かけ上
1つの円筒状歯車を構成している。歯車部82の内側に
は28歯分、外側には40歯分のヘリカルスプラインが
形成されている。
した4つの弧型部分からなる。歯車部82は、ピストン
部81から延びピストン部81と一体に形成された歯車
部分31および32と、弧型歯車25および26とから
なる。歯車部分31および32の内周には、ヘリカルス
プライン4aと噛み合う内歯ヘリカルスプライン31a
および32aが形成され、外周にはヘリカルスプライン
7cと噛み合う外歯ヘリカルスプライン31bおよび3
2bが形成される。弧型部分25および26の内周に
は、ヘリカルスプライン4aと噛み合う内歯ヘリカルス
プライン25aおよび26aが形成され、外周にはヘリ
カルスプライン7cと噛み合う外歯ヘリカルスプライン
25bおよび26bが形成される。歯車部分31および
32と弧型歯車25およ26とは、全体として見かけ上
1つの円筒状歯車を構成している。歯車部82の内側に
は28歯分、外側には40歯分のヘリカルスプラインが
形成されている。
【0023】弧型歯車25および26は摺動性に優れた
樹脂材料により形成される。弧型歯車25および26に
は、それぞれ3個の穴25cおよび26cが形成され、
これら穴25cおよび26cの中にスプリング27が圧
縮されて収容されている。そして、弧型歯車31および
32の端部には、図4に示すように、径方向に溝31c
および32cが形成され、ここにスナップリング28が
装着されている。このため、弧型歯車25および26
は、その端部がスナップリング28に当接することによ
って軸方向への移動が規制されている。この状態では、
内歯ヘリカルスプライン31aおよび32aと内歯ヘリ
カルスプライン25aおよび26aとの歯筋は互いにず
れている。
樹脂材料により形成される。弧型歯車25および26に
は、それぞれ3個の穴25cおよび26cが形成され、
これら穴25cおよび26cの中にスプリング27が圧
縮されて収容されている。そして、弧型歯車31および
32の端部には、図4に示すように、径方向に溝31c
および32cが形成され、ここにスナップリング28が
装着されている。このため、弧型歯車25および26
は、その端部がスナップリング28に当接することによ
って軸方向への移動が規制されている。この状態では、
内歯ヘリカルスプライン31aおよび32aと内歯ヘリ
カルスプライン25aおよび26aとの歯筋は互いにず
れている。
【0024】次に、タイミングプーリ7および筒状歯車
8が遅角側油圧室12および進角側油圧室13から受け
る油圧の受圧面は、タイミングプーリ7に固定されてい
るフランジ5の図1の矢印Pに示す遅角方向に油圧を受
ける受圧面5cの面積:S1、図1の矢印Qに示す進角
方向に油圧を受けるシール部材29の受圧面29aの面
積:S2 、筒状歯車8の進角方向に油圧を受ける受圧面
8bの面積:S3 、遅角方向に油圧を受ける受圧面8c
の面積:S4 とすると、S1 >S2 、S1 >S 3 、S4
>S2 の関係を満たすように各受圧面が形成されてい
る。
8が遅角側油圧室12および進角側油圧室13から受け
る油圧の受圧面は、タイミングプーリ7に固定されてい
るフランジ5の図1の矢印Pに示す遅角方向に油圧を受
ける受圧面5cの面積:S1、図1の矢印Qに示す進角
方向に油圧を受けるシール部材29の受圧面29aの面
積:S2 、筒状歯車8の進角方向に油圧を受ける受圧面
8bの面積:S3 、遅角方向に油圧を受ける受圧面8c
の面積:S4 とすると、S1 >S2 、S1 >S 3 、S4
>S2 の関係を満たすように各受圧面が形成されてい
る。
【0025】なお、ここにいう面積S1 、S2 、S3 、
S4 は各部材が遅角側油圧室12または進角側油圧室1
3から油圧を受ける面積の合計であり、例えば、面積S
1 は、タイミングプーリ7が進角側油圧室13から遅角
方向へ向けて油圧を受ける面積の合計であり、面積S2
は、遅角側油圧室12から進角方向へ向けて油圧を受け
る面積の合計である。そして、各面積S1 、S2 、S
3 、S4 の大小関係はタイミングプーリ7に作用する油
圧の方向性も考慮して設定されている。
S4 は各部材が遅角側油圧室12または進角側油圧室1
3から油圧を受ける面積の合計であり、例えば、面積S
1 は、タイミングプーリ7が進角側油圧室13から遅角
方向へ向けて油圧を受ける面積の合計であり、面積S2
は、遅角側油圧室12から進角方向へ向けて油圧を受け
る面積の合計である。そして、各面積S1 、S2 、S
3 、S4 の大小関係はタイミングプーリ7に作用する油
圧の方向性も考慮して設定されている。
【0026】図3および図4の状態に組付けた筒状歯車
8がスリーブ4に装着された後に、タイミングプーリ7
がヘリカルスプラインを噛み合わせながら組付けられ
る。この組付け過程で、スプリング27は図4に示す状
態からさらに圧縮され、図3および図4の状態で存在し
た歯筋のずれが縮小される。各ヘリカルスプラインの噛
み合い状態を図5の(A)、(B)および(C)に示
す。
8がスリーブ4に装着された後に、タイミングプーリ7
がヘリカルスプラインを噛み合わせながら組付けられ
る。この組付け過程で、スプリング27は図4に示す状
態からさらに圧縮され、図3および図4の状態で存在し
た歯筋のずれが縮小される。各ヘリカルスプラインの噛
み合い状態を図5の(A)、(B)および(C)に示
す。
【0027】図5の(A)は、歯車部分31(32)、
弧型歯車25(26)を実線で示し、タイミングプーリ
7を破線で示している。図5の(B)には、歯車部分3
1(32)、弧型歯車25(26)、スリーブ4および
タイミングプーリ7の噛み合い状態を模式化した断面図
が示されている。また、図5の(C)には、歯車部分3
1(32)、弧型歯車25(26)を実線で図示し、ス
リーブ4を破線で示している。なお、図5の(C)の断
面図は、図5(のA)または(B)のB−B矢視方向断
面を示している。なお、図5では説明を簡単にするた
め、歯車部82の内歯と外歯の歯数を同じにして図示さ
れている。
弧型歯車25(26)を実線で示し、タイミングプーリ
7を破線で示している。図5の(B)には、歯車部分3
1(32)、弧型歯車25(26)、スリーブ4および
タイミングプーリ7の噛み合い状態を模式化した断面図
が示されている。また、図5の(C)には、歯車部分3
1(32)、弧型歯車25(26)を実線で図示し、ス
リーブ4を破線で示している。なお、図5の(C)の断
面図は、図5(のA)または(B)のB−B矢視方向断
面を示している。なお、図5では説明を簡単にするた
め、歯車部82の内歯と外歯の歯数を同じにして図示さ
れている。
【0028】組付け後、図5の(B)に示すように、弧
型歯車25(26)の内歯ヘリカルスプライン25a
(26a)と歯車部分31(32)の内歯ヘリカルスプ
ライン31a(32a)とは、スプリング27によって
互いにスリーブ4のヘリカルスプライン4aの一方の歯
面と他方の歯面とに向けて付勢される。また、弧型歯車
25(26)の外歯ヘリカルスプライン25b(26
b)と歯車部分31(32)の外歯ヘリカルスプライン
31b(32b)とは、スプリング27によって互いに
タイミングプーリ7のヘリカルスプライン7cの一方の
歯面と他方の歯面とに向けて付勢される。
型歯車25(26)の内歯ヘリカルスプライン25a
(26a)と歯車部分31(32)の内歯ヘリカルスプ
ライン31a(32a)とは、スプリング27によって
互いにスリーブ4のヘリカルスプライン4aの一方の歯
面と他方の歯面とに向けて付勢される。また、弧型歯車
25(26)の外歯ヘリカルスプライン25b(26
b)と歯車部分31(32)の外歯ヘリカルスプライン
31b(32b)とは、スプリング27によって互いに
タイミングプーリ7のヘリカルスプライン7cの一方の
歯面と他方の歯面とに向けて付勢される。
【0029】このため、タイミングプーリ7の図5の
(B)に示す矢印R方向への回転は、ヘリカルスプライ
ン7cと外歯ヘリカルスプライン31b(32b)との
当接により歯車部分31(32)に伝達され、さらに内
歯ヘリカルスプライン31a(32a)とヘリカルスプ
ライン4aとの当接によりスリーブ4に伝達される。こ
のとき歯車部分31(32)には、ヘリカルスプライン
のねじれ方向に応じて図1に示す矢印P方向への推進力
が生じる。
(B)に示す矢印R方向への回転は、ヘリカルスプライ
ン7cと外歯ヘリカルスプライン31b(32b)との
当接により歯車部分31(32)に伝達され、さらに内
歯ヘリカルスプライン31a(32a)とヘリカルスプ
ライン4aとの当接によりスリーブ4に伝達される。こ
のとき歯車部分31(32)には、ヘリカルスプライン
のねじれ方向に応じて図1に示す矢印P方向への推進力
が生じる。
【0030】一方、弧型歯車25(26)は歯車部分3
1(32)からスプリング27の付勢力によって図5の
(A)に示す矢印P方向に距離dだけずれており、ヘリ
カルスプライン7cとヘリカルスプライン4aとに対し
て当接している。このため、タイミングプーリ7の図5
の(B)に示す矢印R方向への回転は弧型歯車25(2
6)には伝達されず、歯車部分31(32)を介してス
リーブ4の回転がカムシャフト1に伝達される。
1(32)からスプリング27の付勢力によって図5の
(A)に示す矢印P方向に距離dだけずれており、ヘリ
カルスプライン7cとヘリカルスプライン4aとに対し
て当接している。このため、タイミングプーリ7の図5
の(B)に示す矢印R方向への回転は弧型歯車25(2
6)には伝達されず、歯車部分31(32)を介してス
リーブ4の回転がカムシャフト1に伝達される。
【0031】第1実施例によると、スプリング27の付
勢方向を図5に示す矢印P方向に一致させているため、
ヘリカルスプラインのねじれにより発生する推進力に抗
してスプリング27が弧型歯車25および26を付勢す
る必要がない。このため、スプリング27の付勢力を小
さくすることができる。また、弧型歯車25および26
のヘリカルスプライン歯面にかかる歯面圧力も小さくな
るため、弧型歯車25および26を歯面の摺動が滑らか
な樹脂材料製とすることができ、筒状歯車8の軸方向へ
の移動を滑らかにすることができる。
勢方向を図5に示す矢印P方向に一致させているため、
ヘリカルスプラインのねじれにより発生する推進力に抗
してスプリング27が弧型歯車25および26を付勢す
る必要がない。このため、スプリング27の付勢力を小
さくすることができる。また、弧型歯車25および26
のヘリカルスプライン歯面にかかる歯面圧力も小さくな
るため、弧型歯車25および26を歯面の摺動が滑らか
な樹脂材料製とすることができ、筒状歯車8の軸方向へ
の移動を滑らかにすることができる。
【0032】次に、第1実施例のバルブタイミング調整
装置の作動を説明する。バルブタイミング制御装置9の
制御信号に応じて油圧制御弁10を切換えることにより
油通路20と遅角側油圧室12とを導通させるととも
に、油通路22と進角側油圧室13とを導通させること
ができる。ドレン21からオイルポンプ19で吸い上げ
た作動油は、油通路20、17、14b、14a、16
aを通して遅角側油圧室12に供給され、進角側油圧室
13の作動油は、油通路4b、16b、14c、18、
22を通してドレン21に戻される。このとき、遅角側
油圧室12の圧力が進角側油圧室13の圧力より上昇
し、筒状歯車8は図1の矢印Pに示す方向に移動する。
ヘリカルスプラインのねじれ方向によりスプロケット7
aに対してカムシャフト1が相対的に回動して角度位相
が遅れる。一方、油圧制御弁10を切換えて油通路22
と遅角側油圧室12とを導通させるとともに、油通路2
0と進角側油圧室13とを導通させることができる。ド
レン21からオイルポンプ19で吸い上げた作動油は、
油通路20、18、14c、16b、4bを通して進角
側油圧室13に供給され、遅角側油圧室12の作動油
は、油通路16a、14a、14b、17、22を通し
てドレン21に戻される。このとき、進角側油圧室13
の圧力が遅角側油圧室12の圧力より上昇し、筒状歯車
8は図1の矢印Qに示す方向に移動する。ヘリカルスプ
ラインのねじれ方向によりスプロケット7aに対してカ
ムシャフト1が相対的に回動して角度位相が進む。ま
た、油圧制御弁10を切り替えて導通および遮断を制御
し、筒状歯車8を軸方向の任意の位置に移動または停止
させることでスプロケット7aとカムシャフト1との位
相関係を制御範囲内で任意に変化させ内燃機関のバルブ
タイミングを連続的に制御する。
装置の作動を説明する。バルブタイミング制御装置9の
制御信号に応じて油圧制御弁10を切換えることにより
油通路20と遅角側油圧室12とを導通させるととも
に、油通路22と進角側油圧室13とを導通させること
ができる。ドレン21からオイルポンプ19で吸い上げ
た作動油は、油通路20、17、14b、14a、16
aを通して遅角側油圧室12に供給され、進角側油圧室
13の作動油は、油通路4b、16b、14c、18、
22を通してドレン21に戻される。このとき、遅角側
油圧室12の圧力が進角側油圧室13の圧力より上昇
し、筒状歯車8は図1の矢印Pに示す方向に移動する。
ヘリカルスプラインのねじれ方向によりスプロケット7
aに対してカムシャフト1が相対的に回動して角度位相
が遅れる。一方、油圧制御弁10を切換えて油通路22
と遅角側油圧室12とを導通させるとともに、油通路2
0と進角側油圧室13とを導通させることができる。ド
レン21からオイルポンプ19で吸い上げた作動油は、
油通路20、18、14c、16b、4bを通して進角
側油圧室13に供給され、遅角側油圧室12の作動油
は、油通路16a、14a、14b、17、22を通し
てドレン21に戻される。このとき、進角側油圧室13
の圧力が遅角側油圧室12の圧力より上昇し、筒状歯車
8は図1の矢印Qに示す方向に移動する。ヘリカルスプ
ラインのねじれ方向によりスプロケット7aに対してカ
ムシャフト1が相対的に回動して角度位相が進む。ま
た、油圧制御弁10を切り替えて導通および遮断を制御
し、筒状歯車8を軸方向の任意の位置に移動または停止
させることでスプロケット7aとカムシャフト1との位
相関係を制御範囲内で任意に変化させ内燃機関のバルブ
タイミングを連続的に制御する。
【0033】このような作動中も、弧型歯車25および
26はスプリング27により図5の(A)に示す矢印P
方向に付勢され、ヘリカルスプライン同士の噛み合いの
バックラッシュを減少させて、内燃機関の回転変動等に
伴うヘリカルスプライン同士歯打ち音の発生を抑制す
る。次に、タイミングプーリ7が受けるカムシャフト1
の軸方向の力について説明する。受圧面5c、29a、
8bおよび8cが遅角側油圧室12または進角側油圧室
13から受ける油圧力をそれぞれP1 、P2 、P3 、P
4 とする。
26はスプリング27により図5の(A)に示す矢印P
方向に付勢され、ヘリカルスプライン同士の噛み合いの
バックラッシュを減少させて、内燃機関の回転変動等に
伴うヘリカルスプライン同士歯打ち音の発生を抑制す
る。次に、タイミングプーリ7が受けるカムシャフト1
の軸方向の力について説明する。受圧面5c、29a、
8bおよび8cが遅角側油圧室12または進角側油圧室
13から受ける油圧力をそれぞれP1 、P2 、P3 、P
4 とする。
【0034】筒状歯車8のカムシャフト1の軸方向の位
置が固定されているときは、ヘリカルスプラインのねじ
れ方向によりヘリカルスプラインの歯面から筒状歯車8
が受けるカムシャフト1の軸方向の力は、カムシャフト
1の変動する正トルク、すなわち図示しないカムが吸排
気バルブを押すために必要なトルクに対して図1に示す
矢印P方向になり、負トルク、すなわち、カムが吸排気
バルブに押し戻されるときに受けるトルクに対して図1
の矢印Q方向になる。一方、タイミングプーリ7は筒状
歯車8とは反対の図1に示す矢印Q方向またはP方向の
力を受け、その力によってタイミングプーリ7がカムシ
ャフト1の軸方向に変動する。フランジ5の端部5eと
スリーブ4とで形成される間隙aが確保されないとき、
フランジ5の面5dまたは5eでストッパ1aまたはス
リーブ4との衝突打音が発生する。
置が固定されているときは、ヘリカルスプラインのねじ
れ方向によりヘリカルスプラインの歯面から筒状歯車8
が受けるカムシャフト1の軸方向の力は、カムシャフト
1の変動する正トルク、すなわち図示しないカムが吸排
気バルブを押すために必要なトルクに対して図1に示す
矢印P方向になり、負トルク、すなわち、カムが吸排気
バルブに押し戻されるときに受けるトルクに対して図1
の矢印Q方向になる。一方、タイミングプーリ7は筒状
歯車8とは反対の図1に示す矢印Q方向またはP方向の
力を受け、その力によってタイミングプーリ7がカムシ
ャフト1の軸方向に変動する。フランジ5の端部5eと
スリーブ4とで形成される間隙aが確保されないとき、
フランジ5の面5dまたは5eでストッパ1aまたはス
リーブ4との衝突打音が発生する。
【0035】図6の(A)に示すように、筒状歯車8が
遅角側油圧室12および進角側油圧室13の圧力でスト
ッパ5cおよび30に当てない状態でカムシャフト1の
軸方向に支持し中間保持制御をするとき、カムシャフト
1のトルク平均値が正であることから進角側油圧室13
の油圧が遅角側油圧室12の油圧よりも大きい。筒状歯
車8において、ヘリカルスプライン歯面から受ける力P
a およびPb と油圧力P4 との和で示す図6の矢印Pで
示す遅角方向の力は、油圧力P3 で示す図6の矢印Qで
示す進角方向の力と釣り合っており、次式(1) が成立す
る。
遅角側油圧室12および進角側油圧室13の圧力でスト
ッパ5cおよび30に当てない状態でカムシャフト1の
軸方向に支持し中間保持制御をするとき、カムシャフト
1のトルク平均値が正であることから進角側油圧室13
の油圧が遅角側油圧室12の油圧よりも大きい。筒状歯
車8において、ヘリカルスプライン歯面から受ける力P
a およびPb と油圧力P4 との和で示す図6の矢印Pで
示す遅角方向の力は、油圧力P3 で示す図6の矢印Qで
示す進角方向の力と釣り合っており、次式(1) が成立す
る。
【0036】P3 =Pa +Pb +P4 ・・・(1) このとき、タイミングプーリ7においては、ヘリカルス
プライン歯面から受ける力Pa の反力Pc と油圧力P2
との和Pc +P2 を進角方向に、油圧力P1 を遅角方向
に受ける。ここで、油圧力の大きさは受圧面に比例す
る。遅角側油圧室12においては、S4 >S2 であるた
め次式(2) が成立する。
プライン歯面から受ける力Pa の反力Pc と油圧力P2
との和Pc +P2 を進角方向に、油圧力P1 を遅角方向
に受ける。ここで、油圧力の大きさは受圧面に比例す
る。遅角側油圧室12においては、S4 >S2 であるた
め次式(2) が成立する。
【0037】P4 >P2 ・・・(2) また、進角側油圧室13においては、S1 >S3 である
ため次式(3) が成立する。 P1 >P3 ・・・(3) ここで、式(1)、(2)、(3) より、次式(4) が成立する。
ため次式(3) が成立する。 P1 >P3 ・・・(3) ここで、式(1)、(2)、(3) より、次式(4) が成立する。
【0038】 P1 >Pa +Pb +P4 >Pa +Pb +P2 ・・・(4) さらに、Pa =Pc であるから、次式(5) が成立する。 P1 >Pb +Pc +P2 >Pc +P2 ・・・(5) 従って、タイミングプーリ7の受ける力の和としては遅
角方向の力を受けることになり、正トルクの変動分に対
しても間隙aは確保される。また、S1 =S3 となるよ
うに本実施例のバルブタイミング調整装置を構成する場
合、P1 =P3 となりP1 >Pc +P2 が同様に成立す
る。負トルクの変動分に対しては、スプライン歯面から
受ける力Pc が遅角方向の力となるため、タイミングプ
ーリ7の受ける力の和は遅角方向により大きな力となり
同様に間隙aが確保される。
角方向の力を受けることになり、正トルクの変動分に対
しても間隙aは確保される。また、S1 =S3 となるよ
うに本実施例のバルブタイミング調整装置を構成する場
合、P1 =P3 となりP1 >Pc +P2 が同様に成立す
る。負トルクの変動分に対しては、スプライン歯面から
受ける力Pc が遅角方向の力となるため、タイミングプ
ーリ7の受ける力の和は遅角方向により大きな力となり
同様に間隙aが確保される。
【0039】図6の(B)に示すように、進角側油圧室
13の油圧を解放して筒状歯車8を遅角方向に移動させ
たとき、筒状歯車8がタイミングプーリ7と一体に移動
するフランジ5の面5cに当たりカムシャフト1の軸方
向への移動が阻止される。このとき、筒状歯車8が遅角
方向に受ける油圧力P4 はタイミングプーリ7に同方
向、同圧力で加わる。また、面積S4 が面積S2 より大
きいため油圧力P4 が進角方向の油圧力P2 より大きく
なる。これにより、タイミングプーリ7がヘリカルスプ
ライン歯面から受ける正トルクによる力Pa の反力Pc
と油圧力P2 との和で示す進角方向の力に対し、遅角方
向に働く油圧力P4 が大きくなるため、タイミングプー
リ7にかかる力の和が遅角方向の力となり間隙aを確保
している。
13の油圧を解放して筒状歯車8を遅角方向に移動させ
たとき、筒状歯車8がタイミングプーリ7と一体に移動
するフランジ5の面5cに当たりカムシャフト1の軸方
向への移動が阻止される。このとき、筒状歯車8が遅角
方向に受ける油圧力P4 はタイミングプーリ7に同方
向、同圧力で加わる。また、面積S4 が面積S2 より大
きいため油圧力P4 が進角方向の油圧力P2 より大きく
なる。これにより、タイミングプーリ7がヘリカルスプ
ライン歯面から受ける正トルクによる力Pa の反力Pc
と油圧力P2 との和で示す進角方向の力に対し、遅角方
向に働く油圧力P4 が大きくなるため、タイミングプー
リ7にかかる力の和が遅角方向の力となり間隙aを確保
している。
【0040】反対に、進角方向への移動は、製造上およ
び制御上のばらつきを考慮しても必要な位相変換角が得
られるように十分なストロークが確保されており、内燃
機関の運転中にストッパ30に押し当てられることはな
い。一方、筒状歯車8がカムシャフト1の軸方向への移
動中は、ヘリカルスプライン歯面の摺動摩擦により筒状
歯車8の移動方向と同一方向の力をタイミングプーリ7
は受ける。ここで、筒状歯車8が遅角方向への移動中
は、遅角方向の油圧力P4 は進角方向の油圧力P2 より
大きいためタイミングプーリ7にかかる力の和が遅角方
向となり間隙aが確保される。
び制御上のばらつきを考慮しても必要な位相変換角が得
られるように十分なストロークが確保されており、内燃
機関の運転中にストッパ30に押し当てられることはな
い。一方、筒状歯車8がカムシャフト1の軸方向への移
動中は、ヘリカルスプライン歯面の摺動摩擦により筒状
歯車8の移動方向と同一方向の力をタイミングプーリ7
は受ける。ここで、筒状歯車8が遅角方向への移動中
は、遅角方向の油圧力P4 は進角方向の油圧力P2 より
大きいためタイミングプーリ7にかかる力の和が遅角方
向となり間隙aが確保される。
【0041】また、筒状歯車8が進角方向への移動中
は、遅角側油圧室12の油圧が図6の(B)のときより
小さくなるのに対して、ヘリカルスプライン歯面の摺動
摩擦による進角方向の力がタイミングプーリ7に加わる
が、進角方向の力に打ち勝つように遅角方向にタイミン
グプーリ7が油圧力を受ける受圧面5cおよび7dの面
積が確保されており、間隙aが維持される。
は、遅角側油圧室12の油圧が図6の(B)のときより
小さくなるのに対して、ヘリカルスプライン歯面の摺動
摩擦による進角方向の力がタイミングプーリ7に加わる
が、進角方向の力に打ち勝つように遅角方向にタイミン
グプーリ7が油圧力を受ける受圧面5cおよび7dの面
積が確保されており、間隙aが維持される。
【0042】第1実施例では、面積S1 、S2 、S3 、
S4 がS1 >S2 、S4 >S2 の関係を満たすようにタ
イミングプーリ7および筒状歯車8を形成したため、タ
イミングプーリ7に固定されたフランジ5が常にカムシ
ャフト1に形成されたタイミングプーリ7の遅角方向へ
の動きを規制するストッパ1aに当接し、フランジ5が
カムシャフト1やスリーブ4に衝突して衝突音を発生す
ることを抑制できる。
S4 がS1 >S2 、S4 >S2 の関係を満たすようにタ
イミングプーリ7および筒状歯車8を形成したため、タ
イミングプーリ7に固定されたフランジ5が常にカムシ
ャフト1に形成されたタイミングプーリ7の遅角方向へ
の動きを規制するストッパ1aに当接し、フランジ5が
カムシャフト1やスリーブ4に衝突して衝突音を発生す
ることを抑制できる。
【0043】また、第1実施例によると、スプリング2
7が弧型歯車25および26の中に収容されるため、全
体の体格を小型化できる。特に、軸方向の全長を短くす
ることができ、内燃機関のカムシャフト1の端部に取り
付けた場合の突出量を少なくできる。また、スナップリ
ング28によって、筒状歯車8の仮組付けを可能とした
ため筒状歯車8を容易にバルブタイミング装置に組付け
ることができる。
7が弧型歯車25および26の中に収容されるため、全
体の体格を小型化できる。特に、軸方向の全長を短くす
ることができ、内燃機関のカムシャフト1の端部に取り
付けた場合の突出量を少なくできる。また、スナップリ
ング28によって、筒状歯車8の仮組付けを可能とした
ため筒状歯車8を容易にバルブタイミング装置に組付け
ることができる。
【0044】また、第1実施例では、弧型歯車25およ
び26を設けるに当たり、筒状歯車8の円周上に180
°間隔で弧型歯車25および26を配置した。このた
め、スプリング27を筒状歯車8の円周上にバランスよ
く配置し、スプラインの噛み合いのこじりを低減するこ
とができる。なお、第1実施例の構成に代えて、n個の
独立弧型歯車を配置する場合、各独立弧型歯車は、36
0°/n毎の間隔をもって配置されることが望ましく、
例えば3個の独立弧型歯車を配置する場合には120°
間隔とすることが望ましい。
び26を設けるに当たり、筒状歯車8の円周上に180
°間隔で弧型歯車25および26を配置した。このた
め、スプリング27を筒状歯車8の円周上にバランスよ
く配置し、スプラインの噛み合いのこじりを低減するこ
とができる。なお、第1実施例の構成に代えて、n個の
独立弧型歯車を配置する場合、各独立弧型歯車は、36
0°/n毎の間隔をもって配置されることが望ましく、
例えば3個の独立弧型歯車を配置する場合には120°
間隔とすることが望ましい。
【0045】また、第1実施例では、弧型歯車25およ
び26が、約90°の範囲に渡って形成されるものを説
明したが、弧型歯車25および26の形成範囲を約30
°とし、歯車部分31および32の形成範囲を約150
°としてもよい。また、第1実施例では筒状歯車8の内
歯の総歯数と外歯の総歯数とを公約数n(nは2以上)
を有する歯数としている。このため、筒状歯車8上の内
歯と外歯との位置関係が、360°/n毎に同じにな
る。このため、n個の独立した弧型歯車を360°/n
毎の間隔をもって配置する場合に、各弧型歯車に形成さ
れるヘリカルスプラインの形状を同一とすることができ
る。
び26が、約90°の範囲に渡って形成されるものを説
明したが、弧型歯車25および26の形成範囲を約30
°とし、歯車部分31および32の形成範囲を約150
°としてもよい。また、第1実施例では筒状歯車8の内
歯の総歯数と外歯の総歯数とを公約数n(nは2以上)
を有する歯数としている。このため、筒状歯車8上の内
歯と外歯との位置関係が、360°/n毎に同じにな
る。このため、n個の独立した弧型歯車を360°/n
毎の間隔をもって配置する場合に、各弧型歯車に形成さ
れるヘリカルスプラインの形状を同一とすることができ
る。
【0046】第1実施例では、筒状歯車8の内側に28
歯分、外側に40歯分のヘリカルスプラインが形成さ
れ、n(=2)が内歯と外歯との公約数である。このた
め、180°毎に配置される弧型歯車25および26の
歯形状を同一とすることができる。このため、ヘリカル
スプラインの形成工程、弧型歯車25および26の組付
け工程が容易になる。
歯分、外側に40歯分のヘリカルスプラインが形成さ
れ、n(=2)が内歯と外歯との公約数である。このた
め、180°毎に配置される弧型歯車25および26の
歯形状を同一とすることができる。このため、ヘリカル
スプラインの形成工程、弧型歯車25および26の組付
け工程が容易になる。
【0047】なお、第1実施例では4個の弧型歯車を9
0°毎に配置する場合でも、4個の独立した弧型歯車の
形状を同一のものとすることができる。また、2nが公
約数の1つであるとき、1つの円筒歯車を等n分割する
ことによってできる弧型歯車がすべて31および32と
円形状となるので、弧型歯車の製作もより容易に可能と
なる。
0°毎に配置する場合でも、4個の独立した弧型歯車の
形状を同一のものとすることができる。また、2nが公
約数の1つであるとき、1つの円筒歯車を等n分割する
ことによってできる弧型歯車がすべて31および32と
円形状となるので、弧型歯車の製作もより容易に可能と
なる。
【0048】また、ヘリカルスプラインが内外周に形成
された1つの円筒歯車を分割して歯車部分31および3
2と、弧型歯車25および26とを製作することも可能
である。なお、以上述べた第1実施例では、筒状歯車8
の最大進角位置をフィードバック制御によってストッパ
を使わずに規定している。しかし、この最大進角位置は
ストッパにより規定してもよく、そのような例を第2実
施例として説明する。なお、第2実施例は第1実施例と
同様の構成で実現され、制御のみ変更されたものであ
る。
された1つの円筒歯車を分割して歯車部分31および3
2と、弧型歯車25および26とを製作することも可能
である。なお、以上述べた第1実施例では、筒状歯車8
の最大進角位置をフィードバック制御によってストッパ
を使わずに規定している。しかし、この最大進角位置は
ストッパにより規定してもよく、そのような例を第2実
施例として説明する。なお、第2実施例は第1実施例と
同様の構成で実現され、制御のみ変更されたものであ
る。
【0049】本発明の第2実施例による内燃機関のバル
ブタイミング調整装置を図7に示す。第2実施例におい
て、筒状歯車8の進角側の最大変位を規定するストッパ
30を用いるときには、遅角側油圧室12の油圧を解放
して筒状歯車8を進角方向に移動させ、カムシャフト1
と一体となって回動するスリーブ4に設けられたストッ
パ30によってカムシャフト1の軸方向への筒状歯車8
の移動が阻止される。このとき、遅角側油圧室12の油
圧がなくなるため、第1実施例における間隙aを確保す
ることが可能である。
ブタイミング調整装置を図7に示す。第2実施例におい
て、筒状歯車8の進角側の最大変位を規定するストッパ
30を用いるときには、遅角側油圧室12の油圧を解放
して筒状歯車8を進角方向に移動させ、カムシャフト1
と一体となって回動するスリーブ4に設けられたストッ
パ30によってカムシャフト1の軸方向への筒状歯車8
の移動が阻止される。このとき、遅角側油圧室12の油
圧がなくなるため、第1実施例における間隙aを確保す
ることが可能である。
【0050】本発明の第3実施例による内燃機関のタイ
ミングバルブ調整装置を図8および図9に示す。第1実
施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。図8
の矢印Qで示す筒状歯車8の進角方向のストッパ31が
タイミングプーリ67の内壁に設けられている。また、
図8の矢印Pで示す筒状歯車8の遅角方向のストッパ6
4aがスリーブ64の遅角方向の端部に形成されてい
る。タイミングプーリ67と一体にカムシャフト1の軸
上を移動するフランジ5がカムシャフト1のストッパ1
aに当接するとき、フランジ5とスリーブ4とに距離b
の間隙が形成されている。
ミングバルブ調整装置を図8および図9に示す。第1実
施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。図8
の矢印Qで示す筒状歯車8の進角方向のストッパ31が
タイミングプーリ67の内壁に設けられている。また、
図8の矢印Pで示す筒状歯車8の遅角方向のストッパ6
4aがスリーブ64の遅角方向の端部に形成されてい
る。タイミングプーリ67と一体にカムシャフト1の軸
上を移動するフランジ5がカムシャフト1のストッパ1
aに当接するとき、フランジ5とスリーブ4とに距離b
の間隙が形成されている。
【0051】遅角側油圧室12の油圧を解放して進角側
油圧室13の圧力により筒状歯車8を進角方向に移動さ
せたとき、タイミングプーリ67が有するストッパ31
によって進角方向への移動が阻止される。そこで、進角
側油圧室13からの油圧力P 3 が筒状歯車8、ストッパ
31を介してタイミングプーリ67に伝えられるため、
第1実施例に比較して大きな進角方向の力を受けること
になる。従って、タイミングプーリ67が進角側油圧室
13から遅角方向へ向けて油圧を受ける受圧面5cの面
積S1 を筒状歯車8の受圧面8bの面積S3 よりも大き
くする、すなわちS1 >S3 とすることにより受圧面5
cが受ける油圧力P1 が受圧面8bが受ける油圧力P3
よりも大きくなり、タイミングプーリ67が遅角方向の
油圧力を得て間隙bを確保している。
油圧室13の圧力により筒状歯車8を進角方向に移動さ
せたとき、タイミングプーリ67が有するストッパ31
によって進角方向への移動が阻止される。そこで、進角
側油圧室13からの油圧力P 3 が筒状歯車8、ストッパ
31を介してタイミングプーリ67に伝えられるため、
第1実施例に比較して大きな進角方向の力を受けること
になる。従って、タイミングプーリ67が進角側油圧室
13から遅角方向へ向けて油圧を受ける受圧面5cの面
積S1 を筒状歯車8の受圧面8bの面積S3 よりも大き
くする、すなわちS1 >S3 とすることにより受圧面5
cが受ける油圧力P1 が受圧面8bが受ける油圧力P3
よりも大きくなり、タイミングプーリ67が遅角方向の
油圧力を得て間隙bを確保している。
【0052】進角側油圧室13の油圧を解放して遅角側
油圧室12の圧力により筒状歯車8を遅角方向へ移動さ
せたとき、カムシャフト1と一体となったスリーブ64
に形成されたストッパ64aにより遅角方向への移動が
阻止される。そこで、タイミングプーリ67がヘリカル
スプライン歯面から受ける正トルクによる進角方向の反
力Pc に対して間隙bを確保するため、受圧面67aで
受ける遅角側油圧室12からの油圧力P2 が遅角方向に
働くようになっている。なお、受圧面67aの面積は0
としてもよい。
油圧室12の圧力により筒状歯車8を遅角方向へ移動さ
せたとき、カムシャフト1と一体となったスリーブ64
に形成されたストッパ64aにより遅角方向への移動が
阻止される。そこで、タイミングプーリ67がヘリカル
スプライン歯面から受ける正トルクによる進角方向の反
力Pc に対して間隙bを確保するため、受圧面67aで
受ける遅角側油圧室12からの油圧力P2 が遅角方向に
働くようになっている。なお、受圧面67aの面積は0
としてもよい。
【0053】第3実施例では、第1実施例にいう面積S
2 は受圧面67aの面積に相当し、油圧の方向が逆とな
るため、S1 >S2 、S4 >S2 の関係は第1実施例と
同様に満たされる。本発明の第4実施例による内燃機関
のバルブタイミング調整装置を図10に示す。第1実施
例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
2 は受圧面67aの面積に相当し、油圧の方向が逆とな
るため、S1 >S2 、S4 >S2 の関係は第1実施例と
同様に満たされる。本発明の第4実施例による内燃機関
のバルブタイミング調整装置を図10に示す。第1実施
例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0054】第4実施例は、第3実施例のタイミングプ
ーリ67に設けた進角方向のストッパ31の代わりにス
リーブ74にストッパ74bを設けたものである。タイ
ミングプーリ77に形成された受圧面77aは、受圧面
77aが受ける油圧力P2 が遅角方向に働くように形成
されているため、タイミングプーリ77を容易にカムシ
ャフト1のストッパ1aに当接することができる。
ーリ67に設けた進角方向のストッパ31の代わりにス
リーブ74にストッパ74bを設けたものである。タイ
ミングプーリ77に形成された受圧面77aは、受圧面
77aが受ける油圧力P2 が遅角方向に働くように形成
されているため、タイミングプーリ77を容易にカムシ
ャフト1のストッパ1aに当接することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内燃機関の
バルブタイミング調整装置においては、カムシャフト側
に基準位置規定部材を形成し、内燃機関運転中、タイミ
ングプーリを基準位置規定部材に当接するように筒状歯
車の油圧供給手段から受ける油圧の受圧面とタイミング
プーリが油圧供給手段から受ける油圧の受圧面との面積
比を設定したことにより、タイミングプーリとカムシャ
フトとの衝突音が抑制できるとともに、衝突による部品
の損傷を防止することができる。
バルブタイミング調整装置においては、カムシャフト側
に基準位置規定部材を形成し、内燃機関運転中、タイミ
ングプーリを基準位置規定部材に当接するように筒状歯
車の油圧供給手段から受ける油圧の受圧面とタイミング
プーリが油圧供給手段から受ける油圧の受圧面との面積
比を設定したことにより、タイミングプーリとカムシャ
フトとの衝突音が抑制できるとともに、衝突による部品
の損傷を防止することができる。
【図1】本発明の第1実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置を示す縦断面図である。
イミング調整装置を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置を自動車の内燃機関システムに適用し
た一実施例を示す模式的構成図である。
イミング調整装置を自動車の内燃機関システムに適用し
た一実施例を示す模式的構成図である。
【図3】本発明の第1実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置の筒状歯車の横断面図を示す。
イミング調整装置の筒状歯車の横断面図を示す。
【図4】図3のIV-IV 線方向矢視図である。
【図5】本発明の第1実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置のヘリカルスプラインの噛合状態を示
す模式的説明図である。
イミング調整装置のヘリカルスプラインの噛合状態を示
す模式的説明図である。
【図6】本発明の第1実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
【図7】本発明の第2実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
【図8】本発明の第3実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置を示す縦断面図である。
イミング調整装置を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第3実施例による内燃機関のバルブタ
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
イミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を示
す模式的説明図である。
【図10】本発明の第4実施例による内燃機関のバルブ
タイミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を
示す模式的説明図である。
タイミング調整装置の油圧室における圧力の印加状態を
示す模式的説明図である。
1 カムシャフト 1a ストッパ(基準位置規定部材) 4 スリーブ 5 フランジ 7 タイミングプーリ 8 筒状歯車 12 遅角側油圧室 13 進角側油圧室 19 オイルポンプ(油圧供給手段) 25 弧型歯車 26 弧型歯車 27 スプリング 31 歯車部分 32 歯車部分
Claims (6)
- 【請求項1】 内燃機関のカムシャフトとタイミングプ
ーリとの間に噛合し、その少なくとも一方がはす歯を介
して噛合する筒状歯車と、 前記筒状歯車を前記カムシャフトの軸方向に油圧で移動
させる油圧供給手段と、 を備え、 前記筒状歯車を介して前記タイミングプーリから前記カ
ムシャフトへ回転を伝達するとともに、前記油圧供給手
段により前記筒状歯車が前記カムシャフトの軸方向に移
動することにより、前記カムシャフトと前記タイミング
プーリとを相対的に回動させ、前記カムシャフトの回転
位相を変更させる内燃機関のバルブタイミング調整装置
において、 前記カムシャフト側に基準位置規定部材が形成され、内
燃機関の運転中、前記タイミングプーリが該基準位置規
定部材に当接するように、前記筒状歯車の前記油圧供給
手段から受ける油圧の受圧面とタイミングプーリが前記
油圧供給手段から受ける油圧の受圧面との面積比を設定
したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング調整
装置。 - 【請求項2】 前記油圧供給手段は、前記筒状歯車に進
角方向の油圧を作用させる進角側油圧室と、前記筒状歯
車に遅角方向の油圧を作用させる遅角側油圧室とを有
し、前記タイミングプーリが前記進角側油圧室から遅角
方向に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS1 、前記タ
イミングプーリが前記遅角側油圧室から進角方向に向け
て油圧を受ける受圧面の面積をS2 、前記筒状歯車が前
記進角側油圧室から進角方向に向けて油圧を受ける受圧
面の面積をS3 、前記筒状歯車が前記遅角側油圧室から
遅角方向に向けて油圧を受ける受圧面の面積をS4 とす
るとき、S1 >S2 、S4 >S2 を満たすように該面積
を設定することにより、前記油圧供給手段により前記筒
状歯車を中間保持制御するとき前記タイミングプーリを
前記基準位置規定部材に当接し、前記油圧供給手段によ
り前記筒状歯車を最遅角位置に付勢するとき前記タイミ
ングプーリを前記基準位置規定部材に当接することを特
徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブタイミング調
整装置。 - 【請求項3】 前記タイミングプーリには、前記筒状歯
車の遅角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成さ
れ、前記筒状歯車が前記遅角ストッパに当接する最遅角
位置において前記タイミングプーリが前記基準位置規定
部材に当接されることを特徴とする請求項2記載の内燃
機関のバルブタイミング調整装置。 - 【請求項4】 前記カムシャフトには、前記筒状歯車の
進角方向への動きを規制する進角ストッパが形成され、
前記筒状歯車が前記進角ストッパに当接する最進角位置
において前記タイミングプーリが前記基準位置規定部材
に当接されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関
のバルブタイミング調整装置。 - 【請求項5】 前記カムシャフトには、前記筒状歯車の
遅角方向への動きを規制する遅角ストッパが形成される
とともに、前記タイミングプーリが前記遅角側油圧室か
ら油圧を受ける受圧面は、進角方向に向けて油圧を受け
る前記面積S 2 が0とされ、または該受圧面が遅角方向
に向けて油圧を受けるように形成され、前記筒状歯車が
前記遅角ストッパに当接する最遅角位置において前記タ
イミングプーリが前記基準位置規定部材に当接されるこ
とを特徴とする請求項2記載の内燃機関のバルブタイミ
ング調整装置。 - 【請求項6】 前記タイミングプーリには、前記筒状歯
車の進角方向への動きを規制する進角ストッパが形成さ
れるとともに、前記面積S1 と前記面積S3とがS1 >
S3 の関係が成立するよう形成され、前記筒状歯車が前
記進角ストッパに当接する最進角位置において前記タイ
ミングプーリが前記基準位置規定部材に当接されること
を特徴とする請求項2記載の内燃機関のバルブタイミン
グ調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23033193A JPH0783008A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のバルブタイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23033193A JPH0783008A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のバルブタイミング調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783008A true JPH0783008A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16906168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23033193A Pending JPH0783008A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 内燃機関のバルブタイミング調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0783008A (ja) |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP23033193A patent/JPH0783008A/ja active Pending
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