JPH0785922B2 - 易裂性フィルム及びその製造方法 - Google Patents
易裂性フィルム及びその製造方法Info
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- JPH0785922B2 JPH0785922B2 JP2091082A JP9108290A JPH0785922B2 JP H0785922 B2 JPH0785922 B2 JP H0785922B2 JP 2091082 A JP2091082 A JP 2091082A JP 9108290 A JP9108290 A JP 9108290A JP H0785922 B2 JPH0785922 B2 JP H0785922B2
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、引裂きが容易な易裂性フィルム及びその製造
方法に関し、例えば食品、薬品等の包装袋のシール基材
フィルムとして使用することができる。
方法に関し、例えば食品、薬品等の包装袋のシール基材
フィルムとして使用することができる。
[背景技術] 近年、食品、薬品等の包装袋のラミネート用シール基材
(シーラント)フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチ
レン(L−LDPE)フィルムが多用されている。このL−
LDPEフィルムは、機械的強度、シール強度及びシール性
能に優れているため、包装内容物の保護が充分に図られ
ている。
(シーラント)フィルムとして、直鎖状低密度ポリエチ
レン(L−LDPE)フィルムが多用されている。このL−
LDPEフィルムは、機械的強度、シール強度及びシール性
能に優れているため、包装内容物の保護が充分に図られ
ている。
このL−LDPEフィルムとしては、次のようなものが使用
されている。例えば、1−ブテンをコノマーとして含む
C4系L−LDPEフィルム、1−ブテン以外のモノマー(例
えば、炭素数6の4−メチル−1−ペンテン、炭素数8
の1−オクテン)をコノマーとして含むC6系、C8系L−
LDPEフィルム等である。
されている。例えば、1−ブテンをコノマーとして含む
C4系L−LDPEフィルム、1−ブテン以外のモノマー(例
えば、炭素数6の4−メチル−1−ペンテン、炭素数8
の1−オクテン)をコノマーとして含むC6系、C8系L−
LDPEフィルム等である。
一方、近年の包装袋には、上記シール強度等に加えて、
鋏や包丁等の開封手段を使用しないでも、手で容易に開
封できるようにした易裂性を有することが要望されてい
る。従来、包装袋にこの易裂性を付与するために、袋の
開封部分にVカットのような切込みを形成することが行
われている。
鋏や包丁等の開封手段を使用しないでも、手で容易に開
封できるようにした易裂性を有することが要望されてい
る。従来、包装袋にこの易裂性を付与するために、袋の
開封部分にVカットのような切込みを形成することが行
われている。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来のシール基材フィルムによれば、一般的に
フィルムが伸びやすいため、これを使用した包装袋を開
封する際、仕込みがあっても手で引裂き開封することが
難しく、鋏や包丁を使用せざるを得なかった。
フィルムが伸びやすいため、これを使用した包装袋を開
封する際、仕込みがあっても手で引裂き開封することが
難しく、鋏や包丁を使用せざるを得なかった。
特に、C6系、C8系L−LDPEフィルムは、引裂き性が極め
て悪いという問題点がある。仮に、フィルム成形時のド
ラフト比を大きくしても、良好な引裂き性は得られな
い。また、フィルムを一軸延伸しても、満足すべき引裂
き性は得られていない。
て悪いという問題点がある。仮に、フィルム成形時のド
ラフト比を大きくしても、良好な引裂き性は得られな
い。また、フィルムを一軸延伸しても、満足すべき引裂
き性は得られていない。
C4系L−LDPEフィルムを使用した場合、引裂き性は、か
なり改善されるが、カットラインが直線状にならないと
いう欠点がある。フィルム成形時のドラフト比を大きく
すると、引裂き性についての改善は得られるが、依然と
して良好な直線カット性が得られない。また、フィルム
を一軸延伸しても、同様に引裂き性についての改善は得
られるが、良好な直線カット性が得られない。
なり改善されるが、カットラインが直線状にならないと
いう欠点がある。フィルム成形時のドラフト比を大きく
すると、引裂き性についての改善は得られるが、依然と
して良好な直線カット性が得られない。また、フィルム
を一軸延伸しても、同様に引裂き性についての改善は得
られるが、良好な直線カット性が得られない。
本発明は、引裂きが容易で、直線的なカット性を有し、
かつ広い温度範囲でヒートシール性に優れた易裂性フィ
ルムを提供することを目的とする。
かつ広い温度範囲でヒートシール性に優れた易裂性フィ
ルムを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明に係る易裂性フィルムは、1−ブテンの含有量が
1〜10モル%の直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)
98〜70重量%及びプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(ランダムPP)2〜30重量%より成るベース層
と、炭素数6又は8のα−オレフィンの1種又は2種以
上の含有量が1〜10モル%のL−LDPEより成るシール層
とが積層形成されたフィルムであって、このフィルムの
赤外2色比D720cm -1(A⊥/A)が1.07以上であること
を特徴とする。但し、A⊥は、フィルムの引取り方向又
は延伸方向と赤外偏向方向とが垂直のときの吸光度、A
は、フィルムの引取り方向又は延伸方向と赤外偏向方
向とが平行のときの吸光度である。
1〜10モル%の直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)
98〜70重量%及びプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体(ランダムPP)2〜30重量%より成るベース層
と、炭素数6又は8のα−オレフィンの1種又は2種以
上の含有量が1〜10モル%のL−LDPEより成るシール層
とが積層形成されたフィルムであって、このフィルムの
赤外2色比D720cm -1(A⊥/A)が1.07以上であること
を特徴とする。但し、A⊥は、フィルムの引取り方向又
は延伸方向と赤外偏向方向とが垂直のときの吸光度、A
は、フィルムの引取り方向又は延伸方向と赤外偏向方
向とが平行のときの吸光度である。
前記ベース層を構成するL−LDPEに含有される1−ブテ
ンの割合が1モル%未満のときはHDPE(高密度ポリエチ
レン)に近くなり、L−LDPEの有するシール性能とフィ
ルム物性が損なわれる。また、10モル%を越える場合に
は結晶化度が低くなりすぎて、フィルムとして実用上使
用できない。
ンの割合が1モル%未満のときはHDPE(高密度ポリエチ
レン)に近くなり、L−LDPEの有するシール性能とフィ
ルム物性が損なわれる。また、10モル%を越える場合に
は結晶化度が低くなりすぎて、フィルムとして実用上使
用できない。
前記ベース層におけるランダムPPの割合が、2重量%よ
り小さい場合には、直線カット性が悪くなり、30重量%
より大きい場合にはフィルムの物性が低下する。好まし
くは、ランダムPPの割合を5〜20重量%とする。このラ
ンダムPPを構成するα−オレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン等がある。
り小さい場合には、直線カット性が悪くなり、30重量%
より大きい場合にはフィルムの物性が低下する。好まし
くは、ランダムPPの割合を5〜20重量%とする。このラ
ンダムPPを構成するα−オレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン等がある。
前記1−ブテンを含有するL−LDPEは、メルトインデッ
クス(MI)を0.1〜30g/10分、好ましくは1〜10g/10分
とする。MIが0.1g/10分未満では、溶融粘度が高くなる
ため、押出しが困難となり、30g/10分より大きい場合に
はフィルム物性が低下する。また、密度は0.900〜0.950
g/cm3とする。0.900g/cm3未満では結晶化度が低いた
め、一軸延伸の効果が得られず、0.950g/cm3より大きい
場合にはL−LDPEとしての特性が得られなくなる。
クス(MI)を0.1〜30g/10分、好ましくは1〜10g/10分
とする。MIが0.1g/10分未満では、溶融粘度が高くなる
ため、押出しが困難となり、30g/10分より大きい場合に
はフィルム物性が低下する。また、密度は0.900〜0.950
g/cm3とする。0.900g/cm3未満では結晶化度が低いた
め、一軸延伸の効果が得られず、0.950g/cm3より大きい
場合にはL−LDPEとしての特性が得られなくなる。
前記シール層を構成する炭素数6又は8のα−オレフィ
ンとしては、例えば4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテンがある。
ンとしては、例えば4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテンがある。
フィルム中の分子配向の指標として赤外2色比D720cm -1
(A⊥/A)を測定し、本発明に係る易裂性フィルムと
してはこの値が1.07以上を有するものに限定する。この
赤外2色比が1.07未満の場合には、良好な易裂性が得ら
れなくなる。
(A⊥/A)を測定し、本発明に係る易裂性フィルムと
してはこの値が1.07以上を有するものに限定する。この
赤外2色比が1.07未満の場合には、良好な易裂性が得ら
れなくなる。
なお、前記ベース層を炭素数6又は8のα−オレフィン
を含むL−LDPEとした場合には、引裂き性が不良にな
る。逆に、前記シール層をC4系L−LDPE単体とした場合
には、ヒートシール強度が低くなり、またフィルムの物
性が不良となる。また、このシール層をC4系、C6系、C8
系とランダムPPとの混合物とした場合には、フィルムの
物性が不良となる。
を含むL−LDPEとした場合には、引裂き性が不良にな
る。逆に、前記シール層をC4系L−LDPE単体とした場合
には、ヒートシール強度が低くなり、またフィルムの物
性が不良となる。また、このシール層をC4系、C6系、C8
系とランダムPPとの混合物とした場合には、フィルムの
物性が不良となる。
この易裂性フィルムにおいて、前記ベース層と前記シー
ル層との厚さの比を1:1〜10:1とするのが好ましい。
〔ベース層の厚さ/シール層の厚さ〕が1より小さい場
合には、引裂き性が悪くなり、10より大きい場合にはシ
ール温度範囲が狭くなる。
ル層との厚さの比を1:1〜10:1とするのが好ましい。
〔ベース層の厚さ/シール層の厚さ〕が1より小さい場
合には、引裂き性が悪くなり、10より大きい場合にはシ
ール温度範囲が狭くなる。
本発明におけるこの易裂性フィルムの製造方法は、1−
ブテンの含有量が1〜10モル%のL−LDPE98〜70重量%
及びプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体2〜
30重量%より成る混合樹脂と、炭素数6又は8のα−オ
レフィンの1種又は2種以上の含有量が1〜10モル%の
L−LDPEとをTダイより共押出し成形した後、一軸延伸
することを特徴とする。
ブテンの含有量が1〜10モル%のL−LDPE98〜70重量%
及びプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体2〜
30重量%より成る混合樹脂と、炭素数6又は8のα−オ
レフィンの1種又は2種以上の含有量が1〜10モル%の
L−LDPEとをTダイより共押出し成形した後、一軸延伸
することを特徴とする。
共押出し成形するためのTダイとしては、例えばマルチ
マニホールド方式又はフィードブロック方式のものを使
用することができる。
マニホールド方式又はフィードブロック方式のものを使
用することができる。
前記一軸延伸は、熱ロール方式による縦一軸延伸により
行うことができる。
行うことができる。
この一軸延伸の際の各条件は、例えば次の通りとする。
加熱及び延伸温度は、70℃〜110℃とし、90℃前後が好
ましい。70℃未満では加熱不足となって均一な延伸が困
難になる。また、110℃を越えるとフィルムがロールに
粘着して延伸が不可能になる。
ましい。70℃未満では加熱不足となって均一な延伸が困
難になる。また、110℃を越えるとフィルムがロールに
粘着して延伸が不可能になる。
予熱温度は、50℃〜110℃とし、80℃前後が好ましい。5
0℃未満では加熱不足となって均一な延伸が困難にな
る。また、110℃を越えるとフィルムがロールに粘着し
て延伸が不可能になる。
0℃未満では加熱不足となって均一な延伸が困難にな
る。また、110℃を越えるとフィルムがロールに粘着し
て延伸が不可能になる。
アニール温度は、70℃〜110℃とし、90℃前後が好まし
い。70℃未満ではフィルムの寸法安定性が劣る。また、
110℃を越えると結晶の配向が緩和して直線カット性が
劣化する。
い。70℃未満ではフィルムの寸法安定性が劣る。また、
110℃を越えると結晶の配向が緩和して直線カット性が
劣化する。
延伸倍率は、1.1以上とし、好ましくは1.3以上とする。
[実施例] 実施例1〜10 ベース層となる樹脂及びシール層となる樹脂を押出機中
で240℃の溶融樹脂とし、この溶融樹脂をマルチマニホ
ールド方式のTダイより共押出し成形してベース層とシ
ール層が積層形成されたフィルムを形成した。引き続
き、このフィルムを40℃のチルロールに接触させて冷却
した。下記の表−1に、各実施例で使用したベース層と
なる樹脂とシール層となる樹脂及びベース層とシール層
の厚さ比とを示す。
で240℃の溶融樹脂とし、この溶融樹脂をマルチマニホ
ールド方式のTダイより共押出し成形してベース層とシ
ール層が積層形成されたフィルムを形成した。引き続
き、このフィルムを40℃のチルロールに接触させて冷却
した。下記の表−1に、各実施例で使用したベース層と
なる樹脂とシール層となる樹脂及びベース層とシール層
の厚さ比とを示す。
各実施例及び下記の比較例で使用したC4系L−LDPE、C6
系L−LDPE、C8系L−LDPE及びランダムPPの具体例は次
の通りである。
系L−LDPE、C8系L−LDPE及びランダムPPの具体例は次
の通りである。
C4系L−LDPE:出光ポリエチレン−L,1014T(商品
名)…1−ブテン含有量5.5モル%、MI10g/10分、密度
0.910 C4系L−LDPE:出光ポリエチレン−L,0464R(商品
名)…1−ブテン含有量1.5モル%、MI4.5g/10分、密度
0.935 C4系L−LDPE:出光ポリエチレン−L,0684R(商品
名)…1−ブテン含有量0.5モル%、MI7.0g/10分、密度
0.943 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,1020L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量4.8モル%、MI
2.1g/10分、密度0.910 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,2020L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量4.8モル%、MI
2.1g/10分、密度0.920 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,3520L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量1.2モル%、MI
2.1g/10分、密度0.935 C8系L−LDPE:出光モアテック,1018CN(商品名)…
1−オクテン含有量5.6モル%、MI8.0g/10分、密度0.91
0 C8系L−LDPE:出光モアテック,0438CN(商品名)…
1−オクテン含有量4.5モル%、MI4.0g/10分、密度0.91
6 C8系L−LDPE:出光モアテック,0258CN(商品名)…
1−オクテン含有量2.0モル%、MI2.1g/10分、密度0.93
1 ランダムPP:出光ポリプロ,F−730N(商品名)…エチレ
ン含有率3.0モル%、MI7.0g/10分、密度0.900 次に、このフィルムを(株)日本製鋼所製の熱ロー式延
伸機を使用して一軸延伸を行うことにより、各実施例の
易裂性フィルムを製造した。この延伸時の条件は次の通
りである。
名)…1−ブテン含有量5.5モル%、MI10g/10分、密度
0.910 C4系L−LDPE:出光ポリエチレン−L,0464R(商品
名)…1−ブテン含有量1.5モル%、MI4.5g/10分、密度
0.935 C4系L−LDPE:出光ポリエチレン−L,0684R(商品
名)…1−ブテン含有量0.5モル%、MI7.0g/10分、密度
0.943 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,1020L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量4.8モル%、MI
2.1g/10分、密度0.910 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,2020L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量4.8モル%、MI
2.1g/10分、密度0.920 C6系L−LDPE:三井石化ウルトゼックス,3520L(商品
名)…4−メチル−1−ペンテン含有量1.2モル%、MI
2.1g/10分、密度0.935 C8系L−LDPE:出光モアテック,1018CN(商品名)…
1−オクテン含有量5.6モル%、MI8.0g/10分、密度0.91
0 C8系L−LDPE:出光モアテック,0438CN(商品名)…
1−オクテン含有量4.5モル%、MI4.0g/10分、密度0.91
6 C8系L−LDPE:出光モアテック,0258CN(商品名)…
1−オクテン含有量2.0モル%、MI2.1g/10分、密度0.93
1 ランダムPP:出光ポリプロ,F−730N(商品名)…エチレ
ン含有率3.0モル%、MI7.0g/10分、密度0.900 次に、このフィルムを(株)日本製鋼所製の熱ロー式延
伸機を使用して一軸延伸を行うことにより、各実施例の
易裂性フィルムを製造した。この延伸時の条件は次の通
りである。
予熱ロール温度……80℃ 加熱ロール温度……90℃ 延伸ロール温度……90℃ アニールロール温度……90℃ 入口ライン速度……10m/分 出口ライン速度……11〜20m/分 延伸倍率……1.1〜2.0 製造された各実施例の易裂性フィルムについて、赤外2
色比、延伸方向の引裂き強度、引裂き部の直線性、シー
ル温度及びシール強度を測定、評価した結果を下記の表
−1に示す。
色比、延伸方向の引裂き強度、引裂き部の直線性、シー
ル温度及びシール強度を測定、評価した結果を下記の表
−1に示す。
赤外2色比は、日本分光工業(株)性のFTIR−7000型を
使用して720cm-1での赤外2色比を測定した。
使用して720cm-1での赤外2色比を測定した。
フィルムの延伸方向の引裂き強度は、JIS−Z1702に準じ
てエレメンドルフ引裂き強度(kg/cm)を測定した。
てエレメンドルフ引裂き強度(kg/cm)を測定した。
引裂き部の直線性は、引裂いた後の状態を評価したもの
である。表中の引裂き部の直線性の欄で、○は良好(引
裂き部に波打ちがなく、引裂き方向が直線状である)、
△はやや良好(引裂き部に波打ちが多少あり、引裂き方
向が多少斜めになる)、×は不良(引裂き部の波打ちが
大であり、斜め方向にも裂ける)をそれぞれ示す。
である。表中の引裂き部の直線性の欄で、○は良好(引
裂き部に波打ちがなく、引裂き方向が直線状である)、
△はやや良好(引裂き部に波打ちが多少あり、引裂き方
向が多少斜めになる)、×は不良(引裂き部の波打ちが
大であり、斜め方向にも裂ける)をそれぞれ示す。
シール温度は、二軸延伸ナイロンフィルムと各実施例の
フィルムとを接着剤でドライラミネートしたフィルム
を、2kg/cm2、1秒の条件でヒートシールたものについ
て引っ張り強度が300g/15mm幅に達したときのヒートシ
ール温度を測定したものである。なお、この際使用した
二軸延伸ナイロンフィルムは、出光ユニロンG−100
(商品名)である。また、接着剤は、東洋モートン
(株)製の2液型接着剤〔AD−308A、AD−308B(商品
名)〕を使用した。
フィルムとを接着剤でドライラミネートしたフィルム
を、2kg/cm2、1秒の条件でヒートシールたものについ
て引っ張り強度が300g/15mm幅に達したときのヒートシ
ール温度を測定したものである。なお、この際使用した
二軸延伸ナイロンフィルムは、出光ユニロンG−100
(商品名)である。また、接着剤は、東洋モートン
(株)製の2液型接着剤〔AD−308A、AD−308B(商品
名)〕を使用した。
シール強度は、上記ドライラミネートフィルムをシール
バーで160℃、2kg/cm2、1秒の条件でヒートシールした
ものについて引っ張り強度(kg/15mm幅)を測定したも
のである。
バーで160℃、2kg/cm2、1秒の条件でヒートシールした
ものについて引っ張り強度(kg/15mm幅)を測定したも
のである。
比較例1〜11 上記実施例と同様にしてベース層とシール層が積層形成
され、一軸延伸された各比較例に係るフィルムを製造
し、得られた各フィルムについて赤外2色比、フィルム
の延伸方向の引裂き強度等の特性を測定、評価した。こ
の結果を下記の表−1に併せて示す。
され、一軸延伸された各比較例に係るフィルムを製造
し、得られた各フィルムについて赤外2色比、フィルム
の延伸方向の引裂き強度等の特性を測定、評価した。こ
の結果を下記の表−1に併せて示す。
表−1より、実施例1〜10に係る易裂性フィルムは、C4
系L−LDPEと含有量5〜20重量%のランダムPPより成る
ベース層及びC6系L−LDPE又はC8系L−LDPEより成るシ
ール層が積層形成されたフィルムであり、かつ赤外2色
比が1.97〜2.01であるため、各特性についていずれも良
好な結果が得られることがわかる。即ち、延伸方向の引
裂き強度については、4.2〜6.1kg/cmと低い値が得ら
れ、一方向に容易に引裂くことができる。引裂き部の直
線性については、いずれも波打ちがなく、かつ直線状で
あり、良好であった。シール温度については、300g/15m
m幅の引っ張り強度を得るためのヒートシール温度が97
〜104℃であり、広い温度範囲でヒートシール性に優れ
たフィルムが得られる。シール強度については、4.1〜
5.3kg/15mm幅と良好な結果が得られた。従って、上記実
施例に係るフィルムは、易裂性に優れているため、ラミ
ネート用基材フィルムとして包装袋を製造した場合、手
による袋の引裂き開封が容易であり、かつその引裂きラ
インが直線状となって見栄えが良くなる。また、ヒート
シール性が広い温度範囲で優れているため、包装内容物
の保護機能が良好である。
系L−LDPEと含有量5〜20重量%のランダムPPより成る
ベース層及びC6系L−LDPE又はC8系L−LDPEより成るシ
ール層が積層形成されたフィルムであり、かつ赤外2色
比が1.97〜2.01であるため、各特性についていずれも良
好な結果が得られることがわかる。即ち、延伸方向の引
裂き強度については、4.2〜6.1kg/cmと低い値が得ら
れ、一方向に容易に引裂くことができる。引裂き部の直
線性については、いずれも波打ちがなく、かつ直線状で
あり、良好であった。シール温度については、300g/15m
m幅の引っ張り強度を得るためのヒートシール温度が97
〜104℃であり、広い温度範囲でヒートシール性に優れ
たフィルムが得られる。シール強度については、4.1〜
5.3kg/15mm幅と良好な結果が得られた。従って、上記実
施例に係るフィルムは、易裂性に優れているため、ラミ
ネート用基材フィルムとして包装袋を製造した場合、手
による袋の引裂き開封が容易であり、かつその引裂きラ
インが直線状となって見栄えが良くなる。また、ヒート
シール性が広い温度範囲で優れているため、包装内容物
の保護機能が良好である。
これに対して、比較例1,2によれば、ベース層とシール
層は、本発明に係る構成と同じであるが、延伸倍率が1.
0であり、これにより赤外2色比が1.04と本発明で規定
する1.07より低い値であるため、延伸方向の引裂き強度
と引裂き部の直線性が不良であることがわかる。即ち、
延伸方向の引裂き強度が高いため、手で容易に引裂くこ
とがてきず、また引裂き部は大きく波打ち、斜め方向に
も裂け目が生ずる。また、比較例3〜6によれば、ベー
ス層中のランダムPPの含有量が、本発明に係る2〜30重
量%の範囲から外れているため、延伸方向の引裂き強度
とシール強度の少なくとも一つについて不良であること
がわかる。比較例7〜10によれば、ベース層のベース樹
脂が本発明に係るC4系以外のC6系とC8系L−LDPEを使用
しているため、延伸方向の引裂き強度と引裂き部の直線
性のいずれも不良であることがわかる。比較例11によれ
ば、シール層の樹脂が本発明に係るC6系又はC8系L−LD
PEではないため、延伸方向の引裂き強度とシール強度が
劣ることがわかる。
層は、本発明に係る構成と同じであるが、延伸倍率が1.
0であり、これにより赤外2色比が1.04と本発明で規定
する1.07より低い値であるため、延伸方向の引裂き強度
と引裂き部の直線性が不良であることがわかる。即ち、
延伸方向の引裂き強度が高いため、手で容易に引裂くこ
とがてきず、また引裂き部は大きく波打ち、斜め方向に
も裂け目が生ずる。また、比較例3〜6によれば、ベー
ス層中のランダムPPの含有量が、本発明に係る2〜30重
量%の範囲から外れているため、延伸方向の引裂き強度
とシール強度の少なくとも一つについて不良であること
がわかる。比較例7〜10によれば、ベース層のベース樹
脂が本発明に係るC4系以外のC6系とC8系L−LDPEを使用
しているため、延伸方向の引裂き強度と引裂き部の直線
性のいずれも不良であることがわかる。比較例11によれ
ば、シール層の樹脂が本発明に係るC6系又はC8系L−LD
PEではないため、延伸方向の引裂き強度とシール強度が
劣ることがわかる。
[発明の効果] 本発明によれば、容易に直線状に引裂くことができ、か
つ広い温度範囲でヒートシール性に優れた易裂性フィル
ムが得られる。
つ広い温度範囲でヒートシール性に優れた易裂性フィル
ムが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】1−ブテンの含有量が1〜10モル%の直鎖
状低密度ポリエチレン98〜70重量%及びプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体2〜30重量%より成るベ
ース層と、炭素数6又は8のα−オレフィンの1種又は
2種以上の含有量が1〜10モル%の直鎖状低密度ポリエ
チレンより成るシール層とが積層形成されたフィルムで
あって、 このフィルムの赤外2色比D720cm -1(A⊥/A)が1.07
以上である易裂性フィルム(但し、A⊥は、フィルムの
引取り方向又は延伸方向と赤外偏向方向とが垂直のとき
の吸光度、Aは、フィルムの引取り方向又は延伸方向
と赤外偏向方向とが平行のときの吸光度である)。 - 【請求項2】第1請求項記載の易裂性フィルムにおい
て、 前記ベース層と前記シール層との厚さの比が1:1〜10:1
である易裂性フィルム。 - 【請求項3】1−ブテンの含有量が1〜10モル%の直鎖
状低密度ポリエチレン98〜70重量%及びプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体2〜30重量%より成る混
合樹脂と、炭素数6又は8のα−オレフィンの1種又は
2種以上の含有量が1〜10モル%の直鎖状低密度ポリエ
チレンとをTダイより共押出し成形した後、一軸延伸す
ることを特徴とする易裂性フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2091082A JPH0785922B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 易裂性フィルム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2091082A JPH0785922B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 易裂性フィルム及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03288644A JPH03288644A (ja) | 1991-12-18 |
| JPH0785922B2 true JPH0785922B2 (ja) | 1995-09-20 |
Family
ID=14016594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2091082A Expired - Fee Related JPH0785922B2 (ja) | 1990-04-04 | 1990-04-04 | 易裂性フィルム及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0785922B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017193063A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | フタムラ化学株式会社 | 引裂方向性シーラントフィルム及びフィルム積層体 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0419137A (ja) * | 1990-05-14 | 1992-01-23 | Kuriron Kasei Kk | 合成樹脂製複層フィルムとその製法 |
| JP4254289B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2009-04-15 | 東レ株式会社 | 積層ポリプロピレンフイルムおよびそれからなる溶断シール包装体 |
-
1990
- 1990-04-04 JP JP2091082A patent/JPH0785922B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017193063A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | フタムラ化学株式会社 | 引裂方向性シーラントフィルム及びフィルム積層体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03288644A (ja) | 1991-12-18 |
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