JPH0786073A - 軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH0786073A JPH0786073A JP5232137A JP23213793A JPH0786073A JP H0786073 A JPH0786073 A JP H0786073A JP 5232137 A JP5232137 A JP 5232137A JP 23213793 A JP23213793 A JP 23213793A JP H0786073 A JPH0786073 A JP H0786073A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層型・MIG型磁気ヘッドに適した高透磁
率の軟磁性合金膜をスパッタ法で歩留まりよく量産でき
るようにする。 【構成】 接地電位電極となる導電性装着台5上に、短
冊状に形成された多数の絶縁性基板6を幅方向に配列
し、その長手方向の両端部を導電性押さえ片7で固定す
る。基板6の配列の適所に導電性の仕切り部9を介在さ
せる。仕切り部9は基板6とほぼ同一の表面高さを有
し、押さえ片7とともに装着台5に電気的に接続され
る。かかる構体をスパッタ装置の真空槽内で軟磁性合金
からなるターゲットと対設する。ターゲットからのスパ
ッタ物質が基板6の表面に均等に被着される。
率の軟磁性合金膜をスパッタ法で歩留まりよく量産でき
るようにする。 【構成】 接地電位電極となる導電性装着台5上に、短
冊状に形成された多数の絶縁性基板6を幅方向に配列
し、その長手方向の両端部を導電性押さえ片7で固定す
る。基板6の配列の適所に導電性の仕切り部9を介在さ
せる。仕切り部9は基板6とほぼ同一の表面高さを有
し、押さえ片7とともに装着台5に電気的に接続され
る。かかる構体をスパッタ装置の真空槽内で軟磁性合金
からなるターゲットと対設する。ターゲットからのスパ
ッタ物質が基板6の表面に均等に被着される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク等の磁
気記録装置に用いられる磁気ヘッド、とくにMIG型ま
たは積層型の磁気ヘッドに組み込まれる軟磁性合金膜の
製造方法および磁気ヘッドの製造方法に関するものであ
る。
気記録装置に用いられる磁気ヘッド、とくにMIG型ま
たは積層型の磁気ヘッドに組み込まれる軟磁性合金膜の
製造方法および磁気ヘッドの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録装置の小型・大容量化お
よび高周波化を達成するために、高性能の磁気ヘッドが
求められている。高性能の磁気ヘッドとして知られてい
るものにメタルインギャップ(MIG)型や積層型のも
のがある。前者はフェライト等からなるコアーの磁気ギ
ャップ側の面に高飽和磁束密度の軟磁性合金膜を設けた
構成のものであり、後者は高飽和磁束密度の軟磁性合金
膜を非磁性の絶縁性基板でサンドイッチ状に挟んだ構成
のものである。
よび高周波化を達成するために、高性能の磁気ヘッドが
求められている。高性能の磁気ヘッドとして知られてい
るものにメタルインギャップ(MIG)型や積層型のも
のがある。前者はフェライト等からなるコアーの磁気ギ
ャップ側の面に高飽和磁束密度の軟磁性合金膜を設けた
構成のものであり、後者は高飽和磁束密度の軟磁性合金
膜を非磁性の絶縁性基板でサンドイッチ状に挟んだ構成
のものである。
【0003】軟磁性合金膜が成膜される基板としては、
MIG型磁気ヘッドにあってはMn−Zn系フェライト
等の強磁性体が用いられ、一方、積層型の磁気ヘッドに
あっては酸化鉄系、酸化カルシウム系、酸化マグネシウ
ム系、酸化ニッケル系、酸化珪素系、炭化チタン系等の
非磁性セラミック材料が用いられる。MIG型および積
層型のいずれの基板も金属に比べて高い電気抵抗値を示
すので、本明細書中ではこれらを絶縁性基板と呼称す
る。
MIG型磁気ヘッドにあってはMn−Zn系フェライト
等の強磁性体が用いられ、一方、積層型の磁気ヘッドに
あっては酸化鉄系、酸化カルシウム系、酸化マグネシウ
ム系、酸化ニッケル系、酸化珪素系、炭化チタン系等の
非磁性セラミック材料が用いられる。MIG型および積
層型のいずれの基板も金属に比べて高い電気抵抗値を示
すので、本明細書中ではこれらを絶縁性基板と呼称す
る。
【0004】MIG型磁気ヘッドの製造では、強磁性フ
ェライト等からなる絶縁性基板の一側面に巻線用溝を形
成し、該面を研磨して鏡面に仕上げる。この鏡面に軟磁
性合金膜をスパッタ法等によって成膜し、この膜面上に
磁気ギャップ生成用の非磁性膜を付設する。得られた2
個のコアーをガラス材で一体に結合したのち、所定の単
位長に切断して複数の磁気コアーを得る。
ェライト等からなる絶縁性基板の一側面に巻線用溝を形
成し、該面を研磨して鏡面に仕上げる。この鏡面に軟磁
性合金膜をスパッタ法等によって成膜し、この膜面上に
磁気ギャップ生成用の非磁性膜を付設する。得られた2
個のコアーをガラス材で一体に結合したのち、所定の単
位長に切断して複数の磁気コアーを得る。
【0005】積層型磁気ヘッドの製造では、セラミック
からなる非磁性の絶縁性基板上に軟磁性合金膜をスパッ
タ法等によって成膜し、軟磁性合金膜と基板とが交互に
配列されるように、各段間に接着用ガラス層を介して複
数段に積層する。この積層体を幅方向に切断して複数の
ブロックを得たのち、各ブロックの一側面に巻線用溝を
形成し、かつ、研磨処理を施す。この研磨面にギャップ
生成用の非磁性膜を付設したのち2個のブロックをガラ
ス材で一体に結合し、得られた複合ブロックを軟磁性合
金膜を中心とする両側の位置で所定の単位長に切断して
複数の磁気コアーを得る。
からなる非磁性の絶縁性基板上に軟磁性合金膜をスパッ
タ法等によって成膜し、軟磁性合金膜と基板とが交互に
配列されるように、各段間に接着用ガラス層を介して複
数段に積層する。この積層体を幅方向に切断して複数の
ブロックを得たのち、各ブロックの一側面に巻線用溝を
形成し、かつ、研磨処理を施す。この研磨面にギャップ
生成用の非磁性膜を付設したのち2個のブロックをガラ
ス材で一体に結合し、得られた複合ブロックを軟磁性合
金膜を中心とする両側の位置で所定の単位長に切断して
複数の磁気コアーを得る。
【0006】スパッタ法を適用して軟磁性合金膜を成膜
するとき、図9に示すように導電性の装着台1上に、短
冊状に形成された多数の絶縁性基板2、2…を幅方向に
配列し、全絶縁性基板2、2…の長手方向の両端部を1
対の押さえ片3、3および止めねじ4、4で装着台1に
固定する。このように構成された構体を、軟磁性合金か
らなるターゲットとともにスパッタ装置の真空槽内に配
設し、装着台1とターゲットとの間に所定の電圧を印加
して、絶縁性基板2、2…の各露出表面上に軟磁性合金
膜を生成させる。
するとき、図9に示すように導電性の装着台1上に、短
冊状に形成された多数の絶縁性基板2、2…を幅方向に
配列し、全絶縁性基板2、2…の長手方向の両端部を1
対の押さえ片3、3および止めねじ4、4で装着台1に
固定する。このように構成された構体を、軟磁性合金か
らなるターゲットとともにスパッタ装置の真空槽内に配
設し、装着台1とターゲットとの間に所定の電圧を印加
して、絶縁性基板2、2…の各露出表面上に軟磁性合金
膜を生成させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】MIG型および積層型
の各磁気ヘッドの電磁変換特性は、当該磁気ヘッドに組
み込まれる軟磁性合金膜の透磁率に大きく依存する。成
膜された軟磁性合金膜の透磁率が低いと高効率の磁気ヘ
ッドを得ることができない。とくに積層型磁気ヘッドに
おける磁路は軟磁性合金膜のみで構成されるので、組み
込まれる軟磁性合金膜の良否が電磁変換特性に大きく影
響する。ちなみに、ハードディスク用の浮動構造のもの
を例にとると、初透磁率が1500以上の軟磁性合金膜
を備えた磁気ヘッドでは300μV以上のヘッド出力が
得られるのに対し、初透磁率が1000未満の軟磁性合
金膜を備えた磁気ヘッドでのヘッド出力は200μV以
下にとどまる。
の各磁気ヘッドの電磁変換特性は、当該磁気ヘッドに組
み込まれる軟磁性合金膜の透磁率に大きく依存する。成
膜された軟磁性合金膜の透磁率が低いと高効率の磁気ヘ
ッドを得ることができない。とくに積層型磁気ヘッドに
おける磁路は軟磁性合金膜のみで構成されるので、組み
込まれる軟磁性合金膜の良否が電磁変換特性に大きく影
響する。ちなみに、ハードディスク用の浮動構造のもの
を例にとると、初透磁率が1500以上の軟磁性合金膜
を備えた磁気ヘッドでは300μV以上のヘッド出力が
得られるのに対し、初透磁率が1000未満の軟磁性合
金膜を備えた磁気ヘッドでのヘッド出力は200μV以
下にとどまる。
【0008】しかし、スパッタ法を適用して高透磁率の
軟磁性合金膜を量産するのは容易でなかった。すなわ
ち、スパッタ装置の真空槽内でターゲットに対設される
接地電位の導電性装着台上に、多数または大面積の絶縁
性基板を装着すると、それらに均一分布の電界を与え難
く、地域差によって透磁率が大きくばらつくという課題
があった。
軟磁性合金膜を量産するのは容易でなかった。すなわ
ち、スパッタ装置の真空槽内でターゲットに対設される
接地電位の導電性装着台上に、多数または大面積の絶縁
性基板を装着すると、それらに均一分布の電界を与え難
く、地域差によって透磁率が大きくばらつくという課題
があった。
【0009】したがって本発明の目的は、スパッタ法を
適用して高透磁率の軟磁性合金膜を歩留まりよく量産で
きる軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方
法を提供することにある。
適用して高透磁率の軟磁性合金膜を歩留まりよく量産で
きる軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
た目的を達成するために、接地電位電極となる導電性の
装着台上に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅
方向に配列され、その長手方向の両端部が導電性の押さ
え片で固定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板
とほぼ同一の表面高さを有する導電性の仕切り部および
押さえ片が装着台に電気的に接続されている構体を得る
段階と、この構体を軟磁性合金からなるターゲットとと
もにスパッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作を
させ、ターゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表
面に被着させる段階とを備えたことを特徴とする軟磁性
合金膜の製造方法が提供される。
た目的を達成するために、接地電位電極となる導電性の
装着台上に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅
方向に配列され、その長手方向の両端部が導電性の押さ
え片で固定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板
とほぼ同一の表面高さを有する導電性の仕切り部および
押さえ片が装着台に電気的に接続されている構体を得る
段階と、この構体を軟磁性合金からなるターゲットとと
もにスパッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作を
させ、ターゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表
面に被着させる段階とを備えたことを特徴とする軟磁性
合金膜の製造方法が提供される。
【0011】スパッタ装置が高周波スパッタ装置からな
り、その真空槽内で構体とターゲットとが相対向して配
置される構成となすことができる。
り、その真空槽内で構体とターゲットとが相対向して配
置される構成となすことができる。
【0012】また、仕切り部間に介在する複数の絶縁性
基板の全露出表面が30mm四方以内の面積に納まる構
成となすことができる。
基板の全露出表面が30mm四方以内の面積に納まる構
成となすことができる。
【0013】さらに、接地電位電極となる導電性の装着
台上に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅方向
に配列され、その長手方向の両端部が導電性の押さえ片
で固定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板とほ
ぼ同一の表面高さを有する導電性の仕切り部および押さ
え片が装着台に電気的に接続されている構体を得る段階
と、この構体を軟磁性合金からなるターゲットとともに
スパッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作をさ
せ、ターゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表面
に被着させる段階と、スパッタ物質被着後の多数の絶縁
性基板を各間に接着剤層を介して積み重ね積層体を得る
段階と、この積層体を幅方向に切断して多数のブロック
に分割する段階と、このブロックの一側面に積層方向に
沿った巻線用溝を形成する段階と、溝形成後の2個のブ
ロックを磁気ギャップを介して一体に結合し複合ブロッ
クを得る段階と、この複合ブロックを軟磁性合金膜を中
心とする両側の位置で所定単位長に切断し多数の磁気コ
アーを得る段階とを備えたことを特徴とする磁気ヘッド
の製造方法が提供される。
台上に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅方向
に配列され、その長手方向の両端部が導電性の押さえ片
で固定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板とほ
ぼ同一の表面高さを有する導電性の仕切り部および押さ
え片が装着台に電気的に接続されている構体を得る段階
と、この構体を軟磁性合金からなるターゲットとともに
スパッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作をさ
せ、ターゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表面
に被着させる段階と、スパッタ物質被着後の多数の絶縁
性基板を各間に接着剤層を介して積み重ね積層体を得る
段階と、この積層体を幅方向に切断して多数のブロック
に分割する段階と、このブロックの一側面に積層方向に
沿った巻線用溝を形成する段階と、溝形成後の2個のブ
ロックを磁気ギャップを介して一体に結合し複合ブロッ
クを得る段階と、この複合ブロックを軟磁性合金膜を中
心とする両側の位置で所定単位長に切断し多数の磁気コ
アーを得る段階とを備えたことを特徴とする磁気ヘッド
の製造方法が提供される。
【0014】ターゲットとして、Fe−Al−Si系合
金または窒化合金を用いることができる。
金または窒化合金を用いることができる。
【0015】
【作用】軟磁性合金膜をスパッタ法によって絶縁性基板
上に成膜するとき、接地電位に保持される装着台上の絶
縁性基板の表面に、自己バイアスによる電界が加わる。
上に成膜するとき、接地電位に保持される装着台上の絶
縁性基板の表面に、自己バイアスによる電界が加わる。
【0016】この電界が装着台上の全絶縁性基板に均一
に作用すれば、得られる軟磁性合金膜の磁気的特性もま
た均一化する。
に作用すれば、得られる軟磁性合金膜の磁気的特性もま
た均一化する。
【0017】本発明は上述のような推論に基づいてなさ
れたものであるが、本発明においては、装着台上に配列
された多数の絶縁性基板をその長手方向の両端部におい
て固定する押さえ片を導電性材料で形成し、多数の絶縁
性基板の配列中に介在して絶縁性基板とほぼ同一の表面
高さを有する導電性の仕切り部を設け、かつ、押さえ片
および仕切り部を接地電位の装着台に電気的に接続する
ので、つぎのような作用が得られる。すなわち、装着台
上に配列された多数の絶縁性基板の全露出表面積がたと
え広くても、仕切り部によって複数の小単位に間仕切り
され、しかも、押さえ片は絶縁性基板の長手方向の両端
部を固定するのみならず、仕切り部とともに小単位の絶
縁性基板を包囲するので、成膜時における絶縁性基板の
表面に加わる電界が均一化される。
れたものであるが、本発明においては、装着台上に配列
された多数の絶縁性基板をその長手方向の両端部におい
て固定する押さえ片を導電性材料で形成し、多数の絶縁
性基板の配列中に介在して絶縁性基板とほぼ同一の表面
高さを有する導電性の仕切り部を設け、かつ、押さえ片
および仕切り部を接地電位の装着台に電気的に接続する
ので、つぎのような作用が得られる。すなわち、装着台
上に配列された多数の絶縁性基板の全露出表面積がたと
え広くても、仕切り部によって複数の小単位に間仕切り
され、しかも、押さえ片は絶縁性基板の長手方向の両端
部を固定するのみならず、仕切り部とともに小単位の絶
縁性基板を包囲するので、成膜時における絶縁性基板の
表面に加わる電界が均一化される。
【0018】このため、装着台上にたとえ多数の絶縁性
基板が装着されても、それぞれに対して均質にしてかつ
高透磁率の軟磁性合金膜を生成させることが可能とな
る。
基板が装着されても、それぞれに対して均質にしてかつ
高透磁率の軟磁性合金膜を生成させることが可能とな
る。
【0019】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例を図面の参照によ
り説明する。
り説明する。
【0020】図1は高周波スパッタ装置の真空槽内にタ
ーゲットとともに配置される絶縁性基板およびその装着
部を示すものである。
ーゲットとともに配置される絶縁性基板およびその装着
部を示すものである。
【0021】アルミニウム製の装着台5上に25個の短
冊状の絶縁性基板6、6…が幅方向に配列され、全絶縁
性基板6、6…の長手方向の両端部が1対のアルミニウ
ム製の押さえ片7、7および止めねじ8、8…によって
装着台1に固定されている。
冊状の絶縁性基板6、6…が幅方向に配列され、全絶縁
性基板6、6…の長手方向の両端部が1対のアルミニウ
ム製の押さえ片7、7および止めねじ8、8…によって
装着台1に固定されている。
【0022】絶縁性基板6は酸化鉄系のアルファヘマタ
イト(α−Fe2 O3 )からなる非磁性体からなり、そ
の幅、長さおよび厚みはそれぞれ3mm、30mm、3
mmで、5個で1単位のグループをつくっている。各単
位間に(15mm間隔で)アルミニウム製の仕切り部9
が介在している。絶縁性基板6と仕切り部9との表面段
差は0.1mm以下である。つまり、4つの仕切り部
9、9…はそれぞれ、絶縁性基板6とほぼ同一の表面高
さを有している。そして、1対の押さえ片7、7および
仕切り部9、9…は装着台5に電気的に接続されてい
る。
イト(α−Fe2 O3 )からなる非磁性体からなり、そ
の幅、長さおよび厚みはそれぞれ3mm、30mm、3
mmで、5個で1単位のグループをつくっている。各単
位間に(15mm間隔で)アルミニウム製の仕切り部9
が介在している。絶縁性基板6と仕切り部9との表面段
差は0.1mm以下である。つまり、4つの仕切り部
9、9…はそれぞれ、絶縁性基板6とほぼ同一の表面高
さを有している。そして、1対の押さえ片7、7および
仕切り部9、9…は装着台5に電気的に接続されてい
る。
【0023】このように構成された構体は、高周波スパ
ッタ装置の真空槽内でターゲットと相対向して配置され
る。本例で用いたターゲットはFe−Al−Si−Cr
合金からなる直径203mmの円板である。装着台5は
1対の押さえ片7、7および仕切り部9、9…とともに
接地電位に保持される。なお、装着台5、1対の押さえ
片7、7および仕切り部9、9…の素材として、銅や非
磁性のステンレス鋼等を用いることができる。
ッタ装置の真空槽内でターゲットと相対向して配置され
る。本例で用いたターゲットはFe−Al−Si−Cr
合金からなる直径203mmの円板である。装着台5は
1対の押さえ片7、7および仕切り部9、9…とともに
接地電位に保持される。なお、装着台5、1対の押さえ
片7、7および仕切り部9、9…の素材として、銅や非
磁性のステンレス鋼等を用いることができる。
【0024】装着台5と前記ターゲットとの間に所定の
電圧を印加して高周波スパッタ装置を動作させると、タ
ーゲットからのスパッタ物質によって絶縁性基板6、6
…の各表面上にFe−Al−Si−Cr合金からなる軟
磁性合金膜が生成される。得られた膜を550℃の温度
で1時間熱処理したのち、その初透磁率を測定したとこ
ろ、図2に曲線Aで示すような分布特性が認められた。
すなわち、29個の絶縁性基板6、6…のすべてが18
00以上という高い初透磁率を示した。
電圧を印加して高周波スパッタ装置を動作させると、タ
ーゲットからのスパッタ物質によって絶縁性基板6、6
…の各表面上にFe−Al−Si−Cr合金からなる軟
磁性合金膜が生成される。得られた膜を550℃の温度
で1時間熱処理したのち、その初透磁率を測定したとこ
ろ、図2に曲線Aで示すような分布特性が認められた。
すなわち、29個の絶縁性基板6、6…のすべてが18
00以上という高い初透磁率を示した。
【0025】同図の曲線Bに示す初透磁率分布特性は、
図9に示した従来の構体を用いたときのもので、この場
合、29個の絶縁性基板のうち1500以上の初透磁率
を示すものは、一端から1〜5番目の5個と、25〜2
9番目の5個との計10個にすぎなかった。
図9に示した従来の構体を用いたときのもので、この場
合、29個の絶縁性基板のうち1500以上の初透磁率
を示すものは、一端から1〜5番目の5個と、25〜2
9番目の5個との計10個にすぎなかった。
【0026】軟磁性合金膜の組成を分析してみると、従
来の構成によるときは、両端部に位置する絶縁性基板
(1番目および29番目)に成膜される軟磁性合金膜
が、中央部付近に位置する絶縁性基板(15番目)に成
膜される軟磁性合金膜に比べてFe含有量が多く、Si
およびAlの含有量が0.3〜1重量%少ないのに対
し、本発明を実施したものでは、中央部と両端部との膜
組成はほぼ同一であった。
来の構成によるときは、両端部に位置する絶縁性基板
(1番目および29番目)に成膜される軟磁性合金膜
が、中央部付近に位置する絶縁性基板(15番目)に成
膜される軟磁性合金膜に比べてFe含有量が多く、Si
およびAlの含有量が0.3〜1重量%少ないのに対
し、本発明を実施したものでは、中央部と両端部との膜
組成はほぼ同一であった。
【0027】上述した実施例では絶縁性基板6を5個で
1単位とし、各単位間に仕切り部9を介在させたが、絶
縁性基板6を10個で1単位として各単位間に仕切り部
9を介在させたところ、1500以上の高い初透磁率を
示す軟磁性合金膜を全域において得ることができた。絶
縁性基板6の幅および長さはそれぞれ3mm、30mm
であったので、仕切り部9、9間に介在する絶縁性基板
の全露出表面が30mm四方以内の面積に納まるように
構成すれば、全基板位置において初透磁率が1500以
上の軟磁性合金膜を得ることができる。
1単位とし、各単位間に仕切り部9を介在させたが、絶
縁性基板6を10個で1単位として各単位間に仕切り部
9を介在させたところ、1500以上の高い初透磁率を
示す軟磁性合金膜を全域において得ることができた。絶
縁性基板6の幅および長さはそれぞれ3mm、30mm
であったので、仕切り部9、9間に介在する絶縁性基板
の全露出表面が30mm四方以内の面積に納まるように
構成すれば、全基板位置において初透磁率が1500以
上の軟磁性合金膜を得ることができる。
【0028】本発明は、自己バイアスを生じやすい合金
からなるターゲットと絶縁性基板とを対向配置する高周
波スパッタ法を適用する場合にとくに有効である。ま
た、膜組成が透磁率に敏感に影響するFe−Al−Si
−Cr系合金や、スパッタガス中に窒素ガスを導入して
生成される窒化合金膜の作製に適用してすぐれた透磁率
分布を得ることができる。
からなるターゲットと絶縁性基板とを対向配置する高周
波スパッタ法を適用する場合にとくに有効である。ま
た、膜組成が透磁率に敏感に影響するFe−Al−Si
−Cr系合金や、スパッタガス中に窒素ガスを導入して
生成される窒化合金膜の作製に適用してすぐれた透磁率
分布を得ることができる。
【0029】図3に示す実施例の構体では、装着台5上
に幅方向に配列された多数の絶縁性基板6、6…の長手
方向の両端部を固定する1対の押さえ片7、7と、複数
の仕切り部9、9…とが一体に形成されている。この場
合、仕切り部9と絶縁性基板6との各表面高さの差(段
差)が約0.3mm以下であれば、前述した実施例にお
けると同様の効果を得ることができる。
に幅方向に配列された多数の絶縁性基板6、6…の長手
方向の両端部を固定する1対の押さえ片7、7と、複数
の仕切り部9、9…とが一体に形成されている。この場
合、仕切り部9と絶縁性基板6との各表面高さの差(段
差)が約0.3mm以下であれば、前述した実施例にお
けると同様の効果を得ることができる。
【0030】図1および図3に示した構体は図4に示す
ように、スパッタ装置の真空槽内におけるターンテーブ
ル10上に固定される。ターンテーブル10の上方に配
設されたターゲット11はFe−Al−Si−Cr合金
からなる直径203mmの円板状のものである。
ように、スパッタ装置の真空槽内におけるターンテーブ
ル10上に固定される。ターンテーブル10の上方に配
設されたターゲット11はFe−Al−Si−Cr合金
からなる直径203mmの円板状のものである。
【0031】このようなスパッタ装置を用いて成膜処理
を受けた絶縁性基板6は図5に示すように、その表面上
にFe−Al−Si−Cr合金からなる軟磁性合金膜1
2を備えている。この実施例では積層型の磁気ヘッドを
作製するために、絶縁性基板6と軟磁性合金膜12とが
交互配列となるように、各間に接着用の高融点ガラス層
を介して多数個が多数段に積み重ねられて、積層体を形
成している。本例での絶縁性基板6にはα−Fe2 −O
3 系の材料を用いているが、CaO−TiO2 系やNi
O−CoO系等の材料であってもよい。
を受けた絶縁性基板6は図5に示すように、その表面上
にFe−Al−Si−Cr合金からなる軟磁性合金膜1
2を備えている。この実施例では積層型の磁気ヘッドを
作製するために、絶縁性基板6と軟磁性合金膜12とが
交互配列となるように、各間に接着用の高融点ガラス層
を介して多数個が多数段に積み重ねられて、積層体を形
成している。本例での絶縁性基板6にはα−Fe2 −O
3 系の材料を用いているが、CaO−TiO2 系やNi
O−CoO系等の材料であってもよい。
【0032】前記積層体を図中にA−Bで示す破線に沿
って切断することによって複数のブロックを得たのち、
図6に示すようにこのブロックの一側面に積層方向に沿
った巻線用溝13を形成する。溝13を形成した面をギ
ャップ対向面として、ここに酸化珪素または低融点ガラ
ス等からなるギャップ生成用膜を形成したのち、2個の
ブロックを低融点ガラス材で一体に結合し、図7に示す
ような複合ブロックを得る。ここで14は磁気ギャッ
プ、15は低融点ガラス材を示す。
って切断することによって複数のブロックを得たのち、
図6に示すようにこのブロックの一側面に積層方向に沿
った巻線用溝13を形成する。溝13を形成した面をギ
ャップ対向面として、ここに酸化珪素または低融点ガラ
ス等からなるギャップ生成用膜を形成したのち、2個の
ブロックを低融点ガラス材で一体に結合し、図7に示す
ような複合ブロックを得る。ここで14は磁気ギャッ
プ、15は低融点ガラス材を示す。
【0033】つぎに、この複合ブロックを図中にC−D
で示す破線およびE−Fで示す破線に沿って切断する。
つまり、軟磁性合金膜12を中心とした両側の位置で切
断して研磨処理を施す。このような工程によって図8に
示すような、2条の浮上面16、16を備えた積層型磁
気ヘッドを完成させる。なお、2条の浮上面16、16
のうち一方が、軟磁性合金膜12を露出させた構成とな
っている。
で示す破線およびE−Fで示す破線に沿って切断する。
つまり、軟磁性合金膜12を中心とした両側の位置で切
断して研磨処理を施す。このような工程によって図8に
示すような、2条の浮上面16、16を備えた積層型磁
気ヘッドを完成させる。なお、2条の浮上面16、16
のうち一方が、軟磁性合金膜12を露出させた構成とな
っている。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によると、スパッタ
法を適用して軟磁性合金膜を絶縁性基板上に成膜するに
あたり、多数の絶縁性基板をその装着台上に配列して
も、これらに対して均等にしてかつ高透磁率の軟磁性膜
を歩留まりよく成膜することが可能となる。
法を適用して軟磁性合金膜を絶縁性基板上に成膜するに
あたり、多数の絶縁性基板をその装着台上に配列して
も、これらに対して均等にしてかつ高透磁率の軟磁性膜
を歩留まりよく成膜することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例における装着台と装着された
部材との構体の斜視図。
部材との構体の斜視図。
【図2】装着台上の絶縁性基板と生成された膜の初透磁
率との関係を示す特性図。
率との関係を示す特性図。
【図3】本発明の他の実施例における装着台と装着され
た部材との構体の斜視図。
た部材との構体の斜視図。
【図4】スパッタ装置と構体との相対関係を示す平面
図。
図。
【図5】積層型磁気ヘッドの製造工程で得られる積層体
の斜視図。
の斜視図。
【図6】積層型磁気ヘッドの製造工程で得られるブロッ
クの斜視図。
クの斜視図。
【図7】積層型磁気ヘッドの製造工程で得られる複合ブ
ロックの斜視図。
ロックの斜視図。
【図8】ハードディスク用積層型磁気ヘッドの斜視図。
【図9】従来の装着台と装着された部材との構体の平面
図。
図。
5 装着台 6 絶縁性基板 7 押さえ片 9 仕切り部 11 ターゲット 12 軟磁性合金膜 13 巻線用溝
Claims (5)
- 【請求項1】 接地電位電極となる導電性の装着台上
に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅方向に配
列され、その長手方向の両端部が導電性の押さえ片で固
定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板とほぼ同
一の表面高さを有する導電性の仕切り部および押さえ片
が装着台に電気的に接続されている構体を得る段階と、 この構体を軟磁性合金からなるターゲットとともにスパ
ッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作をさせ、タ
ーゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表面に被着
させる段階とを備えたことを特徴とする軟磁性合金膜の
製造方法。 - 【請求項2】 スパッタ装置が高周波スパッタ装置から
なり、その真空槽内で構体とターゲットとが相対向して
配置されることを特徴とする請求項1記載の軟磁性合金
膜の製造方法。 - 【請求項3】 仕切り部間に介在する複数の絶縁性基板
の全露出表面が30mm四方以内の面積に納まることを
特徴とする請求項1記載の軟磁性合金膜の製造方法。 - 【請求項4】 接地電位電極となる導電性の装着台上
に、短冊状に形成された多数の絶縁性基板が幅方向に配
列され、その長手方向の両端部が導電性の押さえ片で固
定され、前記配列の適所に介在して絶縁性基板とほぼ同
一の表面高さを有する導電性の仕切り部および押さえ片
が装着台に電気的に接続されている構体を得る段階と、 この構体を軟磁性合金からなるターゲットとともにスパ
ッタ装置の真空槽内に配設してスパッタ動作をさせ、タ
ーゲットからのスパッタ物質を絶縁性基板の表面に被着
させる段階と、 スパッタ物質被着後の多数の絶縁性基板を各間に接着剤
層を介して積み重ね積層体を得る段階と、 この積層体を幅方向に切断して多数のブロックに分割す
る段階と、 このブロックの一側面に積層方向に沿った巻線用溝を形
成する段階と、 溝形成後の2個のブロックを磁気ギャップを介して一体
に結合し複合ブロックを得る段階と、 この複合ブロックを軟磁性合金膜を中心とする両側の位
置で所定単位長に切断し多数の磁気コアーを得る段階と
を備えたことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項5】 ターゲットがFe−Al−Si系合金ま
たは窒化合金からなることを特徴とする請求項4記載の
磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5232137A JPH0786073A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5232137A JPH0786073A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0786073A true JPH0786073A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16934578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5232137A Pending JPH0786073A (ja) | 1993-09-20 | 1993-09-20 | 軟磁性合金膜の製造方法および磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0786073A (ja) |
-
1993
- 1993-09-20 JP JP5232137A patent/JPH0786073A/ja active Pending
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