JPH078653A - ミシンの送り運動発生機構 - Google Patents

ミシンの送り運動発生機構

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JPH078653A
JPH078653A JP15343793A JP15343793A JPH078653A JP H078653 A JPH078653 A JP H078653A JP 15343793 A JP15343793 A JP 15343793A JP 15343793 A JP15343793 A JP 15343793A JP H078653 A JPH078653 A JP H078653A
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cam
eccentric cam
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lower shaft
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Shunsuke Yoshida
俊介 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏心カムに従動する揺動ピンが縫製時に発生
する振動や歪による影響を受け難くして布送り運動を円
滑とし、また、組立調整及びその作業性に格別の配慮を
必要としないこと。 【構成】 端部近傍に歯車部14aが設けられ、布送り
を行う駆動エネルギーを伝達する下軸14と、下軸14
の歯車部14aと噛合する歯車部11aを内周面に形成
した偏心カム11と、偏心カム11を回動自在に収容す
るカム受け12と、偏心カム11の外周面に当接され、
偏心カム11の外周面に従動する揺動ピン9とを具備す
るミシンの送り運動発生機構において、揺動ピン9が上
下摺動する取付孔15は、カム受け12に形成された溝
部12bと、下軸14が貫通可能な穴部13bを設けた
カム押え板13とで形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの送り運動発生
機構に関するもので、特に、袋物の縫製に適する筒形ベ
ッドミシンの先端部に配設される送り運動発生機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図10乃至図14は、例えば、実公平1
−35728号公報で公知の従来技術を示す図である。
図10は従来の筒形ベッドミシンの正面図であり、ミシ
ンベッド先端部はミシンテーブル面の上方に位置してい
る。また、図11は図10の矢視Aからみたミシンベッ
ド先端部分におけるミシンの送り運動発生機構を示す要
部平面図、図12は針板5と送り歯6の位置関係を図示
する図11におけるX−X線断面図である。そして、図
13は図11におけるミシンの送り運動発生機構の主要
構成要素の縦断面図、図14は図11におけるミシンの
送り運動発生機構の主要構成要素の分解斜視図である。
【0003】図において、2はミシン本体2Aの下部に
取付けられた筒形のミシンベッド機枠であり、7はミシ
ンベッド機枠2に一端(図の右端)で枢支されている送
り腕、6は送り腕7の他端上面にネジ8で固着されてい
る送り歯で、送り腕7と一体になって動作する。また、
4は針板台、5は針板、9cは針板5を支持する針板台
4に設けられた取付孔4bに嵌挿されている揺動ピンで
あり、揺動ピン9cの上端は送り腕7の先端部の下面に
当接し、揺動ピン9cの下端は偏心カム11の外周面に
当接している。そして、偏心カム11の回動により、揺
動ピン9cは上下方向に往復動をなすもので、これに従
動して、送り腕7の先端部も上下方向の往復運動を行
い、送り歯6を上下に往復動させる。
【0004】また、14は偏心カム11、釜体(図示せ
ず)等を駆動する下軸であり、この下軸14の歯車部1
4aは、偏心カム11の内周面に設けられた歯車部11
aに歯合して偏心カム11を回動させる。12cはミシ
ンベッド機枠2に取り付けられるカム受けで、偏心カム
11を収容している。このカム受け12c上部の開口部
12dは、針板台4により覆われている。13はカム押
え板、20は釜体の方向からの糸クズその他の異物が、
偏心カム11の周辺へ侵入するのを防止する座金であ
り、押え蓋16とカム押え板13との間に介装される。
そして、18は送り歯6に連結手段10を介して水平方
向の往復動を与える水平送り軸であり、この水平運動と
前述の上下方向の往復運動とにより送り歯6は楕円運
動、所謂、布送り四運動をなして、布地等の送りを行
う。
【0005】一方、図15は従来の針板台4の取付状態
を示す筒形ベッドミシン先端部の要部正面の説明図であ
る。針板台4は、揺動ピン9cを嵌挿支持する取付孔4
bの位置より後方(図15の右側)の位置で、筒形のミ
シンベッド機枠2の先端部の上面に取り付けられ、カム
受け12c、カム押え板13等を越えて片持ち梁状に張
り出した腕部からなり、縫製により発生する圧力Pを受
ける針板5を支持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のミシンの送り運動発生機構は、縫製物を針が貫
通する際に発生する貫通力等の圧力Pに起因する振動や
衝撃等を受ける針板5を支持する針板台4の取付孔4b
でのみ揺動ピン9cを支持しているので、揺動ピン9c
は針板5から伝わってくる縫製時の振動の影響を受け、
微振動(びびり振動)しながら楕円運動を行うことにな
る。即ち、布送り四運動の楕円軌跡に、微振動が重畳
し、結果的に、その振動が大きいと円滑な布送りができ
ないという事態が想定される。
【0007】また、円滑な布送り楕円運動を得るため
に、揺動ピン9cが嵌挿支持される取付孔4bを、偏心
カム11の回転中心直上近傍に配置する必要がある。し
かし、取付孔4bは針板5を支持する針板台4に設けら
れており、送り歯6や針落ち等の位置と関連し、針板台
4の位置決め調整及びそのメンテナンスに時間を要する
ことになる。そして、偏心カム11を収容するカム受け
12cの上部は開口しているので、針板台4の取付け或
いは分解の際に、異物が侵入する機会が生じ、偏心カム
11がロックしてしまう可能性があり、それらの作業時
に格別の配慮を要することになる。
【0008】更に、縫製に必要な縫製物を固定する押圧
力は、針板5を介して針板台4に作用し、片持ち梁状に
突出した針板台4を図15の二点鎖線に示すように撓ま
せるので、針板台4に設けられた取付孔4bは傾斜或い
は変形し、取付孔4bに沿って往復運動する揺動ピン9
cは正常な運動ができなくなる。結果として、円滑な布
送りが行えなくなる。また、図15に示す針板台4の下
面とカム受け12cの上面との隙間Bをなくすことで、
針板台4の撓み量を軽減しようとする場合は、偏心カム
11の回転中心位置に配慮しながら、ミシンベッド機枠
2の針板台4の取付面とカム受け12cの上端の平面部
を同一平面にする必要があるので、高精度の部品が要求
されるばかりか、その取付調整に手間がかかることにな
る。
【0009】そこで、本発明は、偏心カムに従動する揺
動ピンが縫製時に発生する振動や歪による影響を受け難
くして布送り運動を円滑とし、また、組立調整及びその
作業性に格別の配慮を必要としないミシンの送り運動発
生機構の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるミシン
の送り運動発生機構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔
は、カム受けに形成された溝部と下軸が貫通可能な穴部
を設けたカム押え板とで形成したものである。
【0011】請求項2にかかるミシンの送り運動発生機
構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔は、カム受けに形
成された溝部と下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押え
板とで形成し、しかも、前記揺動ピンは取付孔の深さに
対して短く形成したものである。
【0012】請求項3にかかるミシンの送り運動発生機
構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔は、カム受けに形
成された溝部と下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押え
板とで形成し、前記偏心カムの外周面に当接された反対
の端面を送り腕に当接させたものである。
【0013】請求項4にかかるミシンの送り運動発生機
構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔は、カム受けに形
成された溝部と下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押え
板とで形成し、前記偏心カムの外周面に当接された反対
の端面を送り歯に当接させたものである。
【0014】請求項5にかかるミシンの送り運動発生機
構は、上下摺動する前記揺動ピンの外周を収容する取付
孔の形成部材は、少なくとも、前記カム受けを突出させ
た溝部とし、かつ、前記取付孔の形成部材は針板を支持
する針板台に設けられた孔部から所定の間隙を有して突
出すべく形成したものである。
【0015】
【作用】請求項1においては、偏心カムの外周面に従動
する揺動ピンが上下摺動する取付孔を、カム受けに形成
された溝部と下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押え板
とで形成し、カム受けに設けられた溝部とカム押え板と
で形成される取付孔は、縫製物を針が貫通する際に発生
する貫通力等を受ける針板を支持する針板台と隔絶さ
れ、貫通力等に起因する振動や衝撃等を直接に受けない
ので、揺動ピンは取付孔を安定運動することができる。
【0016】請求項2においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と下軸が貫通
可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、しかも、揺
動ピンが取付孔の深さに対して短いから、揺動ピンが下
降しているとき、摺動する取付孔の位置と無関係に、針
板を支持する針板台を設定することができる。また、送
り歯の運動軌跡は、半円状の軌跡となる。
【0017】請求項3においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と下軸が貫通
可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カムの
外周面に当接された反対の端面を送り腕に当接させたも
のであるから、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無関
係に、針板を支持する針板台を設定することができる。
また、偏心カムを収容するカム受けの上部に開口部がな
いため、カム受け内部への異物の侵入を防止できる。
【0018】請求項4においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と、下軸が貫
通可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カム
の外周面に当接された反対の端面を送り歯に当接させた
ものであるから、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無
関係に、針板を支持する針板台を設定することができ
る。また、偏心カムを収容するカム受けの上部に開口部
がないため、カム受け内部への異物の侵入を防止でき
る。
【0019】請求項5においては、上下摺動する揺動ピ
ンの外周を収容する取付孔の形成部材を、少なくとも、
カム受けを突出させた溝部とし、かつ、取付孔の形成部
材は針板を支持する針板台に設けられた孔部から所定の
間隙を有して突出すべく形成したものであるから、揺動
ピンに押圧力が作用する歪量を軽減することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明のミシンの送り
運動発生機構に関する実施例を説明する。なお、図中、
従来例と同一符号及び記号は従来例の構成部分と同一ま
たは相当する構成部分を示すものである。
【0021】〈実施例1〉図1は本発明の第一実施例の
ミシンの送り運動発生機構における図10の矢視Aから
みたミシンベッド先端部分に相当するミシンの送り運動
発生機構を示す要部平面図、図2は本発明の第一実施例
のミシンの送り運動発生機構の主要構成要素の分解斜視
図である。また、図3は針板5と送り歯6の位置関係を
図示する布送り往動時の図1におけるY−Y線断面図、
図4は針板5と送り歯6の位置関係を図示する布送り復
動時の図1におけるY−Y線断面図である。図1及び図
2において、9は略直方体からなる揺動ピン、12は突
出した支持部12a及びそこに形成され揺動ピン9の三
面と接する溝部12bを有するカム受け、13はカム受
け12の溝部12bを塞ぐ案内部13a及び下軸14が
貫通可能な穴部13bを設けたカム押え板である。この
揺動ピン9は、ネジ22でミシンベッド機枠2に側方か
ら固着されるカム受け12の支持部12aに設けられた
溝部12bと、押え蓋16、座金20と共にネジ21で
カム受け12に取り付けられるカム押え板13の案内部
13aとで形成した取付孔15に上下摺動可能に挿着さ
れている。
【0022】また、16は押え蓋、19は釜体17等を
被覆する釜カバーである。釜体17等を被覆する釜カバ
ー19の開口部は、左右対向する取付溝で支持する針板
台4に設けられた孔部4aに、支持部12aと案内部1
3aに接触しないように挿着されている。また、針板台
4は、ネジ1により固定される針板5を支持し、ネジ3
によりミシンベッド機枠2に固着される。そして、座金
20は、押え蓋16とカム押え板13間に介在し、釜体
17方向からの糸クズその他の異物の偏心カム11周辺
への侵入を防止している。押え蓋16に設けられた釜体
17の取り付け部17aより大きな径の孔16a内に釜
17の取り付け部17aを配置することで、釜体17を
軸受け部2bに近づけて、下軸14の先端に取り付けら
れる釜体17の振れ回りを防止している。
【0023】図3及び図4において、筒形ベッドミシン
における送り歯6の半円状の運動軌跡について説明す
る。図3は、布送りの往動時の状態を示し、揺動ピン9
は、カム受け12の支持部12aに設けられた溝部12
bと、カム押え板13の案内部13aとで形成した取付
孔15に上下摺動可能に挿着され、上端は送り腕7の下
面に当接し、下端は偏心カム11の外周面に当接してい
る。このとき、図13に示す連結手段10を介して水平
方向の往復動を与える水平送り軸18により、針板5上
面より突出しいる送り歯6はこの水平運動と前述の上下
方向の往復運動とにより、図示しない縫製物を前方(図
の左方)へ移動させる。この状態は、送り歯6の運動軌
跡26の曲線区間に相当する。
【0024】図4は、布送りの復動時の状態を示し、前
記支持部12aの上端と送り腕7の下面が当接してい
る。このとき、送り歯6の歯部は、針板5上面より下方
に位置しており、図示しない縫製物に影響することなく
復動(図の右方)する。これは、送り歯6の運動軌跡2
6の直線区間に相当する。
【0025】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機
構において、揺動ピン9が上下摺動する取付孔15は、
カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14が貫
通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形成し
たものであり、請求項1に記載の実施例に相当する。
【0026】したがって、ミシンベッド機枠2に装着さ
れるカム受け12に設けられた溝部12bとカム押え板
13とで形成された取付孔15は、縫製物を針が貫通す
る際に発生する貫通力等を受ける針板5を支持する針板
台4と隔絶され、前記貫通力等に起因する振動や衝撃等
を直接に受けることがないので、揺動ピン9は前記取付
孔15を安定した上下運動とすることができる。また、
針板5を支持する針板台4はミシンベッド機枠2に固定
されているので、縫製物を針が貫通する際に発生する貫
通力等に起因する振動や衝撃等は、剛体であるミシンベ
ッド機枠2に伝達されるが、ミシンベッド機枠2とカム
受け12の間には境界面が存在することから、ミシンベ
ッド機枠2に挿着されるカム受け12に設けられた溝部
12bとカム押え板13とで形成される取付孔15は、
上述の振動や衝撃を回避できる。即ち、揺動ピン9は取
付孔15内を安定して運動することができるので、正確
かつ円滑な布送り運動が可能となる。なお、本実施例に
おいては、半円状の送り歯の運動軌跡について説明した
が、請求項1の発明を実施する場合には、支持部12a
の高さは、任意に決定できるので、半円状の送り歯の運
動軌跡はもとより、全楕円状の送り歯の運動軌跡を作る
ことも可能である。
【0027】また、本実施例は、端部近傍に歯車部14
aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝達する
下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する歯車部
11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心カム1
1を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カム11
の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従動する
揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機構にお
いて、揺動ピン9が上下摺動する取付孔15は、カム受
け12に形成された溝部12bと、下軸14が貫通可能
な穴部13bを設けたカム押え板13とで形成し、しか
も、揺動ピン9は取付孔15の深さに対して短く形成し
たものであり、請求項2に記載の実施例に相当する。し
たがって、送り歯6の往動時には楕円運動軌跡を描き、
復動時には直線運動を行うので、必要以上に下降するこ
となく適正な布送り運動を行うことができる。また、揺
動ピン9と送り腕7との摩擦時間を短縮したので、摩擦
状態が改善され構成部材の耐久性が向上する。
【0028】〈実施例2〉次に、図5に示す平ベッドタ
イプの送り運動発生機構について説明する。図5は本発
明の第二実施例のミシンの送り運動発生機構の説明図で
ある。図5において、23は偏心カム11に従動する揺
動ピン9で上下動する送り台、24は上下方向に移動可
能な軸受け、25はスプリング等からなる付勢体であ
る。 ここで、送り歯6は軸受け24に上下方向に移動
可能に支持されている送り台23に、ネジ8で固着され
ている。取付孔15を摺動し、偏心カム11に従動する
揺動ピン9の上端は、付勢体25によって下方に付勢さ
れる送り台23に取り付けられた送り歯6と当接して上
下運動を付与する。そして、図13に示す連結手段10
を介して水平方向の往復動を与える水平送り軸18によ
り、軸受け24と付勢体25とを含む水平移動手段と共
働して、針板5の上面より突出している送り歯6は、こ
の水平運動と上下方向の往復運動とにより、布送りの楕
円運動を発生する。
【0029】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機
構において、揺動ピン9が上下摺動する取付孔15は、
カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14が貫
通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形成
し、偏心カム11の外周面に当接された反対の端面を送
り腕7に当接させるものであり、請求項3に記載の実施
例に相当する。
【0030】したがって、針板5を支持する針板台4は
ミシンベッド機枠2に固定されているので、縫製物を針
が貫通する際に発生する貫通力等に起因する振動や衝撃
等は、剛体であるミシンベッド機枠2に伝達されるが、
ミシンベッド機枠2とカム受け12の間には境界面が存
在することから、ミシンベッド機枠2に挿着されるカム
受け12に設けられた溝部12bとカム押え板13とで
形成される取付孔15は、上述の振動や衝撃を回避でき
る。即ち、揺動ピン9は取付孔15内を安定して運動す
ることができるので、正確かつ円滑な布送り運動が可能
となる。また、揺動ピン9が摺動する取付孔15の位置
と無関係に、針板5を支持する針板台4を取り付けるこ
とができるので、針板台4の位置決め調整の時間を低減
できる。そして、偏心カム11を収容するカム受け12
の上部に開口部がないため、カム受け12の内部に異物
が侵入して偏心カム11がロックするといった事態が防
止でき、信頼性が向上する。特に、本実施例では、ネジ
8と送り歯6を取り除くだけで簡単に揺動ピン9を交換
することができる。
【0031】〈実施例3〉次に、図6に示す筒形ベッド
ミシンの送り運動発生機構について説明する。図6は本
発明の第三実施例のミシンの送り運動発生機構における
針板と送り歯の位置関係を図示する布送り復動時の図1
におけるY−Y線断面に相当する断面図である。図にお
いて、取付孔15を上下摺動する揺動ピン9aは、送り
歯6が取り付けられた送り腕7より幅広で、偏心カム1
1の接線方向に沿って長い矩形形状に形成されている。
揺動ピン9aの上端は送り腕7の下面に当接し、下端は
偏心カム11の外周面に当接している。
【0032】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9aとを具備するミシンの送り運動発生
機構において、揺動ピン9aが上下摺動する取付孔15
は、カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14
が貫通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形
成し、偏心カム11の外周面に当接された反対の端面を
送り腕7に当接させるものであり、請求項3に記載の実
施例に相当する。
【0033】特に、本実施例は、送り腕7が水平方向に
運動する際、揺動ピン9aのまわりの送り腕7の倒れを
防止するので、布送り運動が安定する。また、送り腕7
の下面と揺動ピン9aの接触面積を大きくすることがで
き、摩擦状態が緩和され、摩耗の進行を抑制できる。偏
心カム11の接線方向に沿って長方の矩形形状の揺動ピ
ン9aは、前記長方の寸法の1/2の範囲で該揺動ピン
9aの中心が偏心カム11の回転中心から変位していて
も、揺動ピン9aの下端は偏心カム11と一定の接触面
積を保ちながら当接従動するので、偏心カム11の回転
中心に対して揺動ピン9aが摺動する取付孔15の位置
精度を緩和することができる。また、例えば、送り歯6
が取り付けられる送り腕7の下面と揺動ピン9aの上端
とが当接する場合、揺動ピン9aは布送り楕円運動の水
平方向に長手になっているので、揺動ピン9aのまわり
の送り腕7の傾斜を防止でき、送りの水平方向運動が安
定し、正確な布送り楕円運動を発生させることができ
る。
【0034】〈実施例4〉次に、図7に示す筒形ベッド
ミシンの送り運動発生機構について説明する。図7は本
発明の第四実施例のミシンの送り運動発生機構における
針板と送り歯の位置関係を図示する布送り往動時の図1
におけるY−Y線断面に相当する断面図である。偏心カ
ム11の接線方向に沿って長方の矩形形状に形成された
揺動ピン9bの上面は、図で右下がりに傾斜している。
また、揺動ピン9bの下端は偏心カム11の外周面に当
接し、上端は送り腕7の下面にそれぞれ当接し、送り腕
7は揺動ピン9b上面の斜面に沿って傾斜する。
【0035】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9bとを具備するミシンの送り運動発生
機構において、揺動ピン9bが上下摺動する取付孔15
は、カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14
が貫通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形
成し、偏心カム11の外周面に当接された反対の端面を
送り腕7に当接させるものであり、請求項3に記載の実
施例に相当する。特に、送り歯6は、いわゆる前上がり
状態で、送り歯の運動軌跡26に示すように布送り運動
する。本実施例においては、送り歯の運動軌跡26は半
円状になっているが、本発明を実施する場合には、取付
孔15を構成する支持部12aの高さは、任意に決定で
きるので、半円状の送り歯の運動軌跡はもとより、全楕
円状の送り歯の運動軌跡を作ることも可能である。
【0036】〈実施例5〉次に、図8に示す筒形ベッド
ミシンの送り運動発生機構について説明する。図8は本
発明の第五実施例のミシンの送り運動発生機構における
針板と送り歯の位置関係を図示する布送り往動時の図1
におけるY−Y線断面に相当する断面図である。図8に
示すように、取付孔15を摺動する揺動ピン9は、針板
台4に設けられた孔部4aに、カム受け12の突出した
支持部12aを挿入し、支持部12aの上部に送り腕7
を配設し、送り腕7に穿設した穴7aを挿通して、送り
腕7に取り付けられた送り歯6に下方から当接してい
る。
【0037】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機
構において、揺動ピン9が上下摺動する取付孔15は、
カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14が貫
通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形成
し、偏心カム11の外周面に当接された反対の端面を送
り歯6に当接させたものであり、請求項4に記載の実施
例に相当する。
【0038】したがって、針板5を支持する針板台4は
ミシンベッド機枠2に固定されているので、縫製物を針
が貫通する際に発生する貫通力等に起因する振動や衝撃
等は、剛体であるミシンベッド機枠2に伝達されるが、
ミシンベッド機枠2とカム受け12の間には境界面が存
在することから、ミシンベッド機枠2に挿着されるカム
受け12に設けられた溝部12bとカム押え板13とで
形成される取付孔15は、上述の振動や衝撃を回避でき
る。即ち、揺動ピン9は取付孔15内を安定して運動す
ることができるので、正確かつ円滑な布送り運動が可能
となる。また、揺動ピン9が摺動する取付孔15の位置
と無関係に、針板5を支持する針板台4を取り付けるこ
とができるので、針板台4の位置決め調整の時間を低減
できる。そして、偏心カム11を収容するカム受け12
の上部に開口部がないため、カム受け12の内部に異物
が侵入して偏心カム11がロックするといった事態が防
止でき、信頼性が向上する。特に、本実施例において
も、同様に、送り歯6を取り外すだけで容易に揺動ピン
9の交換をなし得る。
【0039】〈実施例6〉次に、図9に示す筒形ベッド
ミシンの先端部構造について説明する。図9は本発明の
第六実施例のミシンの送り運動発生機構における針板台
の取付状態を示す筒形ベッドミシン先端部の要部正面の
説明図である。図において、縫製により発生する圧力P
を受ける針板5を支持する針板台4は、ミシンベッド機
枠2に取り付けられるカム受け12の両側上方に突出し
て設けた溝部12bを形成する突出部12aを針板台4
の上面まで挿着している。また、針板台4は、揺動ピン
9が摺動支持される取付孔15を形成しているカム受け
12の支持部12aとカム押え板13の案内部13aと
の間に間隙を形成し、接触しないように設けられた孔部
4aを有している。
【0040】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機
構において、上下摺動する前記揺動ピン9の外周を収容
する取付孔15の形成部材は、少なくとも、前記カム受
け12を突出させた溝部12bとし、かつ、前記取付孔
15の形成部材は針板5を支持する針板台4に設けられ
た孔部4aから所定の間隙を有して突出すべく形成した
ものであり、これは請求項5の実施例に相当する。
【0041】したがって、針板5を支持する針板台4は
ミシンベッド機枠2に固定されているので、縫製物を針
が貫通する際に発生する貫通力等に起因する振動や衝撃
等は、剛体であるミシンベッド機枠2に伝達されるが、
ミシンベッド機枠2とカム受け12の間には境界面が存
在することから、ミシンベッド機枠2に挿着されるカム
受け12に設けられた溝部12bとカム押え板13とで
形成される取付孔15は、上述の振動や衝撃を回避でき
る。即ち、取付孔15は圧力Pに影響されることがない
ので、揺動ピン9は正常に運動することができる。ま
た、圧力Pの作用点と針板台支点C間距離が短くするこ
とができるので、圧力Pによる片持ち梁状の針板台4の
歪を軽減することができる。揺動ピン9は取付孔15内
を安定して運動することができるので、正確かつ円滑な
布送り運動が可能となる。また、揺動ピン9が摺動する
取付孔15の位置と無関係に、針板5を支持する針板台
4を取り付けることができるので、針板台4の位置決め
調整の時間を低減できる。そして、偏心カム11を収容
するカム受け12の上部に開口部がないため、カム受け
12の内部に異物が侵入して偏心カム11がロックする
といった事態が防止でき、信頼性が向上する。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のミシン
の送り運動発生機構は、偏心カムの外周面に従動する揺
動ピンが上下摺動する取付孔を、カム受けに形成された
溝部と、下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押え板とで
形成し、カム受けに設けられた溝部とカム押え板とで形
成される取付孔は、縫製物を針が貫通する際に発生する
貫通力等を受ける針板を支持する針板台と隔絶され、貫
通力等に起因する振動や衝撃等を直接に受けないので、
揺動ピンは取付孔を安定運動することができる。特に、
針板を支持する針板台はミシンベッド機枠に固定されて
いるので、縫製物を針が貫通する際に発生する貫通力等
に起因する振動や衝撃等は、剛体であるミシンベッド機
枠に伝達されるが、ミシンベッド機枠とカム受けの間に
は界面が存在することから、ミシンベッド機枠に挿着さ
れるカム受けに設けられた溝部とカム押え板とで画設さ
れる取付孔は、振動や衝撃を回避できる。即ち、揺動ピ
ンは取付孔内を安定して運動することができるので、正
確かつ円滑な布送り運動となる。
【0043】請求項2の発明のミシンの送り運動発生機
構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔を、カム受けに形
成された溝部と、下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押
え板とで形成し、しかも、揺動ピンが取付孔の深さに対
して短いから、揺動ピンが下降しているとき、摺動する
取付孔の位置と無関係に、針板を支持する針板台を設定
することができ、送り歯の運動軌跡は、半円状の軌跡と
なる。また、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無関係
に、針板を支持する針板台を取り付けることができるの
で、針板台の位置決め調整の時間を低減できる。
【0044】請求項3においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と、下軸が貫
通可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カム
の外周面に当接された反対の端面を送り腕に当接させた
ものであるから、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無
関係に、針板を支持する針板台を設定することができ、
また、偏心カムを収容するカム受けの上部に開口部がな
いため、カム受け内部への異物の侵入を防止できる。そ
して、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無関係に、針
板を支持する針板台を取り付けることができるので、針
板台の位置決め調整の時間を低減できる。
【0045】請求項4においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と、下軸が貫
通可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カム
の外周面に当接された反対の端面を送り歯に当接させた
ものであるから、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無
関係に、針板を支持する針板台を設定することができ
る。また、偏心カムを収容するカム受けの上部に開口部
がないため、カム受け内部への異物の侵入を防止でき
る。
【0046】請求項5においては、上下摺動する揺動ピ
ンの外周を収容する取付孔の形成部材を、少なくとも、
カム受けを突出させてた溝部とし、かつ、取付孔の形成
部材は針板を支持する針板台に設けられた孔部から所定
の間隙を有して突出すべく形成したものであるから、揺
動ピンに押圧力が作用する歪量を軽減することができ
る。特に、針板を支持する針板台を、ミシンベッド機枠
に取り付けられるカム受けの両側上方に突出して設けた
ミシンベッド機枠の先端平面部上面に挿着することによ
り、押圧力作用点と針板台支点間距離を短くなり、針板
台に生ずる歪が軽減されるので、縫製品質が向上する。
また、揺動ピンが摺動する取付孔は、縫製時に発生する
圧力に影響されないので、揺動ピンは正常に運動するこ
とができ、円滑な布送り運動を発生させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例のミシンの送り運動
発生機構における図10の矢視Aからみたミシンベッド
先端部分に相当するミシンの送り運動発生機構を示す要
部平面図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例のミシンの送り運動
発生機構の主要構成要素の分解斜視図である。
【図3】図3は針板と送り歯の位置関係を図示する布送
り往動時の図1におけるY−Y線断面図である。
【図4】図4は針板と送り歯の位置関係を図示する布送
り復動時の図1におけるY−Y線断面図である。
【図5】図5は本発明の第二実施例のミシンの送り運動
発生機構の説明図である。
【図6】図6は本発明の第三実施例のミシンの送り運動
発生機構における針板と送り歯の位置関係を図示する布
送り復動時の図1におけるY−Y線断面に相当する断面
図である。
【図7】図7は本発明の第四実施例のミシンの送り運動
発生機構における針板と送り歯の位置関係を図示する布
送り往動時の図1におけるY−Y線断面に相当する断面
図である。
【図8】図8は本発明の第五実施例のミシンの送り運動
発生機構における針板と送り歯の位置関係を図示する布
送り往動時の図1におけるY−Y線断面に相当する断面
図である。
【図9】図9は本発明の第六実施例のミシンの送り運動
発生機構における針板台の取付状態を示す筒形ベッドミ
シン先端部の要部正面の説明図である。
【図10】図10は従来の筒形ベッドミシンの正面図で
ある。
【図11】図11は図10の矢視Aからみたミシンベッ
ド先端部分におけるミシンの送り運動発生機構を示す要
部平面図である。
【図12】図12は針板と送り歯の位置関係を図示する
図11におけるX−X線断面図である。
【図13】図13は図11におけるミシンの送り運動発
生機構の主要構成要素の縦断面図である。
【図14】図14は図11におけるミシンの送り運動発
生機構の主要構成要素の分解斜視図である。
【図15】図15は従来の針板台の取付状態を示す筒形
ベッドミシン先端部の要部正面の説明図である。
【符号の説明】
2 ミシンベッド機枠 4 針板台 4a 孔部 4b 取付孔 5 針板 6 送り歯 7 送り腕 9 揺動ピン 9a 矩形形状の揺動ピン 9b 上端に傾斜面を有する揺動ピン 11 偏心カム 11a 歯車部 12 カム受け 12a 支持部 12b 溝部 13 カム押え板 13a 案内部 14 下軸 14a 歯車部 15 取付孔 26 送り歯の運動軌跡
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項2においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と下軸が貫通
可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、しかも、揺
動ピンが取付孔の深さに対して短いから、摺動する取付
孔の位置と無関係に、針板を支持する針板台を設定する
ことができる。また、送り歯の運動軌跡は、半円状の軌
跡となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項4においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と、下軸が貫
通可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カム
の外周面に当接された反対の端面を送り歯に当接させた
ものであるから、偏心カムを収容するカム受けの上部に
開口部がないため、カム受け内部への異物の侵入を防止
できる。また、送り歯を取り除くだけで簡単に揺動ピン
の交換をなし得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、釜体17等を被覆する釜カバー19
の開口部を、左右対向する取付溝で支持する針板台4に
設けられた孔部4aに、支持部12aと案内部13aは
接触しないように挿着されている。また、針板台4は、
ネジ1により固定される針板5を支持し、ネジ3により
ミシンベッド機枠2に固着される。そして、座金20
は、押え蓋16とカム押え板13間に介在し、釜体17
方向からの糸クズその他の異物の偏心カム11周辺への
侵入を防止している。押え蓋16に設けられた釜体17
の取り付け部17aより大きな径の孔16a内に釜17
の取り付け部17aを配置することで、釜体17を軸受
け部2bに近づけて、下軸14の先端に取り付けられる
釜体17の振れ回りを防止している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】〈実施例2〉次に、図5に示す平ベッドタ
イプの送り運動発生機構について説明する。図5は本発
明の第二実施例のミシンの送り運動発生機構の説明図で
ある。図5において、23は偏心カム11に従動する揺
動ピン9で上下動する送り台、24は上下方向に移動可
能な軸受け、25はスプリング等からなる付勢体であ
る。ここで、送り歯6は軸受け24に上下方向に移動可
能に支持されている送り台23に、ネジ8で固着されて
いる。取付孔15を摺動し、偏心カム11に従動する揺
動ピン9の上端は、付勢体25によって下方に付勢され
る送り台23に取り付けられた送り歯6と当接して上下
運動を付与する。そして、軸受け24と付勢体25とを
含む水平移動手段と共働して、針板5の上面より突出し
ている送り歯6は、この水平運動と上下方向の往復運動
とにより、布送りの楕円運動を発生する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このように、本実施例は、端部近傍に歯車
部14aが設けられ、布送りを行う駆動エネルギーを伝
達する下軸14と、下軸14の歯車部14aと噛合する
歯車部11aを内周面に形成した偏心カム11と、偏心
カム11を回動自在に収容するカム受け12と、偏心カ
ム11の外周面に当接され、偏心カム11の外周面に従
動する揺動ピン9とを具備するミシンの送り運動発生機
構において、揺動ピン9が上下摺動する取付孔15は、
カム受け12に形成された溝部12bと、下軸14が貫
通可能な穴部13bを設けたカム押え板13とで形成
し、偏心カム11の外周面に当接された反対の端面を
り歯6に当接させるものであり、請求項4に記載の実施
例に相当する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】したがって、針板5を支持する針板台4は
ミシンベッド機枠2に固定されているので、縫製物を針
が貫通する際に発生する貫通力等に起因する振動や衝撃
等は、剛体であるミシンベッド機枠2に伝達されるが、
ミシンベッド機枠2とカム受け12の間には境界面が存
在することから、ミシンベッド機枠2に挿着されるカム
受け12に設けられた溝部12bとカム押え板13とで
形成される取付孔15は、上述の振動や衝撃を回避でき
る。即ち、揺動ピン9は取付孔15内を安定して運動す
ることができるので、正確かつ円滑な布送り運動が可能
となる。また、偏心カム11を収容するカム受け12の
上部に開口部がないため、カム受け12の内部に異物が
侵入して偏心カム11がロックするといった事態が防止
でき、信頼性が向上する。特に、本実施例では、ネジ8
と送り歯6を取り除くだけで簡単に揺動ピン9を交換す
ることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】〈実施例6〉次に、図9に示す筒形ベッド
ミシンの先端部構造について説明する。図9は本発明の
第六実施例のミシンの送り運動発生機構における針板台
の取付状態を示す筒形ベッドミシン先端部の要部正面の
説明図である。図において、縫製により発生する圧力P
を受ける針板5を支持する針板台4は、ミシンベッド機
枠2に取り付けられるカム受け12の両側上方に突出し
て設けたミシンベッド機枠2の突出部2aの上面に挿着
している。また、針板台4は、揺動ピン9が摺動支持さ
れる取付孔15を形成しているカム受け12の支持部1
2aとカム押え板13の案内部13aとの間に間隙を形
成し、接触しないように設けられた孔部4aを有してい
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】請求項2の発明のミシンの送り運動発生機
構は、揺動ピンが上下摺動する取付孔を、カム受けに形
成された溝部と、下軸が貫通可能な穴部を設けたカム押
え板とで形成し、しかも、揺動ピンが取付孔の深さに対
して短いから、揺動ピンが摺動する取付孔の位置と無関
係に、針板を支持する針板台を取り付けることができる
ので、針板台の位置決め調整の時間を低減できる。ま
た、送り歯の下方への運動が規制されるので、送り歯の
運動軌跡は半円状の軌跡となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】請求項4においては、揺動ピンが上下摺動
する取付孔を、カム受けに形成された溝部と、下軸が貫
通可能な穴部を設けたカム押え板とで形成し、偏心カム
の外周面に当接された反対の端面を送り歯に当接させた
ものであるから、偏心カムを収容するカム受けの上部に
開口部がないため、カム受け内部への異物の侵入を防止
できる。また、送り歯を取り除くだけで簡単に揺動ピン
の交換ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部近傍に歯車部が設けられ、布送りを
    行う駆動エネルギーを伝達する下軸と、前記下軸の歯車
    部と噛合する歯車部を内周面に形成した偏心カムと、前
    記偏心カムを回動自在に収容するカム受けと、前記偏心
    カムの外周面に当接され、前記偏心カムの外周面に従動
    する揺動ピンとを具備するミシンの送り運動発生機構に
    おいて、 前記揺動ピンが上下摺動する取付孔は、前記カム受けに
    形成された溝部と前記下軸が貫通可能な穴部を設けたカ
    ム押え板とで形成したことを特徴とするミシンの送り運
    動発生機構。
  2. 【請求項2】 端部近傍に歯車部が設けられ、布送りを
    行う駆動エネルギーを伝達する下軸と、前記下軸の歯車
    部と噛合する歯車部を内周面に形成した偏心カムと、前
    記偏心カムを回動自在に収容するカム受けと、前記偏心
    カムの外周面に当接され、前記偏心カムの外周面に従動
    する揺動ピンとを具備するミシンの送り運動発生機構に
    おいて、 前記揺動ピンが上下摺動する取付孔は、前記カム受けに
    形成された溝部と前記下軸が貫通可能な穴部を設けたカ
    ム押え板とで形成し、しかも、前記揺動ピンは取付孔の
    深さに対して短く形成したことを特徴とするミシンの送
    り運動発生機構。
  3. 【請求項3】 端部近傍に歯車部が設けられ、布送りを
    行う駆動エネルギーを伝達する下軸と、前記下軸の歯車
    部と噛合する歯車部を内周面に形成した偏心カムと、前
    記偏心カムを回動自在に収容するカム受けと、前記偏心
    カムの外周面に当接され、前記偏心カムの外周面に従動
    する揺動ピンとを具備するミシンの送り運動発生機構に
    おいて、 前記揺動ピンが上下摺動する取付孔は、前記カム受けに
    形成された溝部と前記下軸が貫通可能な穴部を設けたカ
    ム押え板とで形成し、前記偏心カムの外周面に当接され
    た反対の端面を送り腕に当接させたことを特徴とするミ
    シンの送り運動発生機構。
  4. 【請求項4】 端部近傍に歯車部が設けられ、布送りを
    行う駆動エネルギーを伝達する下軸と、前記下軸の歯車
    部と噛合する歯車部を内周面に形成した偏心カムと、前
    記偏心カムを回動自在に収容するカム受けと、前記偏心
    カムの外周面に当接され、前記偏心カムの外周面に従動
    する揺動ピンとを具備するミシンの送り運動発生機構に
    おいて、 前記揺動ピンが上下摺動する取付孔は、前記カム受けに
    形成された溝部と前記下軸が貫通可能な穴部を設けたカ
    ム押え板とで形成し、前記偏心カムの外周面に当接され
    た反対の端面を送り歯に当接させたことを特徴とするミ
    シンの送り運動発生機構。
  5. 【請求項5】 端部近傍に歯車部が設けられ、布送りを
    行う駆動エネルギーを伝達する下軸と、前記下軸の歯車
    部と噛合する歯車部を内周面に形成した偏心カムと、前
    記偏心カムを回動自在に収容するカム受けと、前記偏心
    カムの外周面に当接され、前記偏心カムの外周面に従動
    する揺動ピンとを具備するミシンの送り運動発生機構に
    おいて、 上下摺動する前記揺動ピンの外周を収容する取付孔の形
    成部材は、少なくとも、前記カム受けを突出させた溝部
    とし、かつ、前記取付孔の形成部材は針板を支持する針
    板台に設けられた孔部から所定の間隙を有して突出すべ
    く形成したことを特徴とするミシンの送り運動発生機
    構。
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