JPH078811B2 - アラルキルエ−テルの製法 - Google Patents

アラルキルエ−テルの製法

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JPH078811B2
JPH078811B2 JP61206790A JP20679086A JPH078811B2 JP H078811 B2 JPH078811 B2 JP H078811B2 JP 61206790 A JP61206790 A JP 61206790A JP 20679086 A JP20679086 A JP 20679086A JP H078811 B2 JPH078811 B2 JP H078811B2
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aralkyl
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chloride
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真司 安東
剛二 松井
隆良 増田
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三井東圧化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アラルキルエーテルの製法に関し、更に詳し
くは、アラルキルクロライドと低級アルコールとをステ
ンレス製のバッチ反応器で反応させるアラルキルエーテ
ルの製造方法に関する。
アラルキルエーテルは、耐熱性、特に耐熱酸化劣化性の
すぐれたフェノール樹脂(商品名「ザイロック」)の原
料となる重要な物質である。
(従来の技術) 従来、アラルキルエーテルの製造法に関しては、例え
ば、(1)α,α′−ジブロムキシレンを金属ナトリウ
ム存在下においてアルコールと反応させる方法(Freder
ick G.Mann et al.j.Chem.Soc.,2819〜2822(195
4))、(2)α,α′−ジブロムキシレンをナトリウ
ムアルコキシドと反応させる方法(Shunsuke Murahash
i.Sci.Papers.Inst.Phys.Reserch(Tokyo)、30,180〜1
94(1936))、(3)キシレングリコールと低級アルコ
ールとを超強酸性樹脂の存在下に反応させる方法(特開
昭60-199844)などが知られている。
しかしながら、これらの方法は、(1)および(2)の
方法に関しては、原料として高価なα,α′−ジブロム
キシレンを使用していること、また(1)では危険性の
高い金属ナトリウム、(2)では活性なナトリウムアル
コキシドを使用しなければならないこと等の問題があ
る。(3)の方法に関しては、高価な触媒を使用してい
ること、収率が低いこと等の問題がある。
また、アラルキルクロライド(α,α′−ジクロロキシ
レン)とアルコールをKOH存在下に反応させ、アラルキ
ルエーテルを製造する方法は、古くからよく知られてい
る(Raymond Quelet,Bull.Soc.Chim.,53,222〜234(193
3))。
しかしながら、アラルキルクロライドとアルコールとの
共存系では、装置材質に問題があり、設備費が高いとい
う欠点を有している。
以上のように、従来のいずれの方法も、工業的製法とし
ては種々の問題点を含んでおり、未だ満足すべきアラル
キルエーテルの製法がないのが実情である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記のような問題点のない、アラルキ
ルエーテルの工業的な製法を提供することにある。特に
アラルキルクロライドと低級アルコールを反応させアラ
ルキルエーテルを製造する際に、安価なステンレス製の
装置材質を使用できる、設備費の安い、工業的なアラル
キルエーテルの製法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討し遂に本
発明に到った。
即ち、本発明はアラルキルクロライドと低級アルコール
とを反応させアラルキルエーテルを製造する方法におい
て、ステンレス製のバッチ反応器の反応系内にアルカリ
性物質、すなわち、アルカリ金属もしくはアルカリ土類
金属の水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩中から選ばれる
1種または2種以上の混合物と低級アルコールを添加
し、ついで、アラルキルクロライドを添加して反応さ
せ、この反応中常時および反応終了後も前記アルカリ性
物質を反応系に存在させることを特徴とするアラルキル
エーテルの製法である。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の方法で使用するアラルキルクロライドとして
は、例えばベンジルクロライド、α,α′−ジクロロ−
o−キシレン、α,α′−ジクロロ−m−キシレン、
α,α′−ジクロロ−p−キシレン等が挙げられる。
また、本発明の方法で使用する低級アルコールとして
は、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノー
ル、2−プロパノール等が挙げられる。
これらの原料化合物を使用して本発明の方法で得られる
アラルキルエーテルとしては、例えばベンジルメチルエ
ーテル、ベンジルエチルエーテル、ベンジル−1−プロ
ピルエーテル、ベンジル−2−プロピルエーテル、α,
α′−ジメトキシ−o−キシレン、α,α′−ジエトキ
シ−o−キシレン、α,α′−ジ(1−プロポキシ)−
o−キシレン、α,α′−ジ(2−プロポキシ)−o−
キシレン、α,α′−ジメトキシ−m−キシレン、α,
α′−ジエトキシ−m−キシレン、α,α′−ジ(1−
プロポキシ)−m−キシレン、α,α′−ジ(2−プロ
ポキシ)−m−キシレン、α,α′−ジメトキシ−p−
キシレン、α,α′−ジエトキシ−p−キシレン、α,
α′−ジ(1−プロポキシ)−p−キシレン、α,α′
−ジ(2−プロポキシ)−p−キシレンのようなものが
挙げられる。
本発明の方法ではバッチ反応で反応を実施し、使用する
反応器がつぎのようなステンレス製の反応器であるとき
効果を示す。用いられるステンレスは、マルテンサイト
系ステンレスとしては、SUS403、SUS410、SUS414、SUS4
16、SUS420、SUS431、SUS440等、フェライト系ステンレ
スとしては、SUS430、SUS446、SUS405、オーステナイト
系ステンレスとしては、SUS301、SUS302、SUS303、SUS3
04、SUS305、SUS308、SUS321、SUS347、SUS304L、SUS31
6、SUS317、SUS316L、SUS309、SUS314等が挙げられる。
本発明に使用されるアルカリ性物質とは、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩または重炭
酸塩等であって、その代表的な例としては、LiOH、Li2CO
3、NaOH、Na2CO3、NaHCO3、KOH、K2CO3、KHCO3、Ca(OH)2、CaCO3
が挙げられる。これらのアルカリ性物質は通常単独で用
いるが、2種以上の混合物で用いても一向に差支えな
い。またアルカリ性物質は、純度の高い固形状が取り扱
い易いが、純度の低い水溶液状であっても、勿論使用可
能である。本発明においては、アルカリ性物質は、反応
中も、反応終了後も反応系内に存在させることが必要で
ある。
これらのアルカリ性物質の使用量はその種類によりつぎ
のようである。すなわち、アルカリ性物質がLiOH、NaOH、
NaHCO3、KOH、KHCO3の場合は、これらのアルカリ性物質
を、原料として使用されるアラルキルクロライド中に含
有される塩素のモル数以上とすればよいし、また、アル
カリ性物質がLi2CO3、Na2CO3、K2CO3、Ca(OH)2またはCaCO3
の場合は、アラルキルクロライド中に含有される塩素の
モル数の1/2以上とすればよい。また混合物の場合も、
上記使用量から換算した量を使用すればよい。勿論、反
応の進行中にもこのようなアルカリ性物質は添加可能で
ある。またアルカリ性物質がアラルキルクロライドに比
べ大過剰であっても反応に特に悪影響はない。
本発明の方法においては、低級アルコールは、アルカリ
性物質とともに、反応系内にあらかじめ仕込んでおく
が、もちろん反応の進行中に逐次追加してもよい。低級
アルコールの添加量は、少なくともアラルキルクロライ
ド中に含有される塩素のモル数以上であればよいが、工
業的には、アラルキルクロライド中に含有される塩素の
モル数の1.5倍以上が適当である。また低級アルコール
がアラルキルクロライドに比べ大過剰であっても、反応
に特に悪影響はないため、使用する反応器容量、形状等
により適宜選択すればよい。
本発明の方法においては、アラルキルクロライドはアル
カリ性物質および低級アルコールをあらかじめ仕込んだ
反応系内に添加する。添加方法は逐次添加でも一括添加
でもよいが、一括添加の場合は、アラルキルクロライド
と低級アルコールの反応が発熱反応であるため、一挙に
反応が進み、反応制御が困難であるので、通常は逐次添
加による方法が採用される。
本発明の方法では、反応温度は0〜200℃の範囲で任意
に選ぶことができ、反応圧力は常圧、加圧が選択され
る。例えば、アラルキルクロライドと低級アルコールの
反応熱を利用し、しかも低級アルコールを還流させるこ
とにより、常圧で、低級アルコールの沸点に温度制御す
る方法が、工業的に有利である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜7、比較例1 攪拌器、還流冷却器、滴下漏斗を備えた1のガラス製
の反応器に、第1表および第2表に示す材質テストピー
ス、低級アルコール、アルカリ性物質を仕込んだ後、滴
下漏斗よりアラルキルクロライドを滴下し、反応させ
た。反応温度は反応器をオイルバスに浸し、オイルバス
の温度で調節した。反応終了後、材質テストピースを取
り出し、軽く水洗、アセトン洗浄した後乾燥し、重量減
少を測定し、腐食度(mm/年)を求めた。また生成した
アラルキルエーテルの分析をガスクロマトグラフィーに
より行った。反応条件および結果を第1〜2表に示す。
尚、実施例1〜7では、アラルキルクロライドはいずれ
も検出されなかった。また腐食度の計算方法は次式に従
った。
腐食度=(Wi−Wf)×365)/(S×P×day)×10 Wi:テストピース浸漬前重量(g) Wf: 〃 後重量(g) S : 〃 表面積(cm2) P : 〃 比重 比較例2 実施例で用いた反応器に、第2表に示す材質テストピー
ス、メタノールおよびα,α′−ジクロロ−p−キシレ
ンを仕込んだ後、滴下漏斗より50%のNaOHを滴下し反応
させた。反応温度は、反応器をオイルバスに浸し、オイ
ルバスの温度で調節した。反応終了後、実施例1〜7と
同様に腐食度を求めた。結果を第2表に示した。
(発明の効果) 以上の実施例からも明らかなように、本発明の製法は反
応器内に反応開始前から反応中さらに反応終了後まで常
時アルカリ性物質を存在させることによりステンレスの
腐食防止効果が得られ、従来の方法より安価なステンレ
ス製装置の使用が可能となり、安全性が高く、しかもア
ラルキルエーテルが高収率で得られる優れた工業的アラ
ルキルエーテルの製法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アラルキルクロライドと低級アルコールと
    を反応させアラルキルエーテルを製造する方法におい
    て、ステンレス製のバッチ反応器の反応系内にアルカリ
    性物質と低級アルコールとを添加し、ついで、アラルキ
    ルクロライドを添加して反応させ、この反応中常時およ
    び反応終了後も前記アルカリ性物質を反応系に存在させ
    ることを特徴とするアラルキルエーテルの製法。
  2. 【請求項2】アルカリ性物質がアルカリ金属もしくはア
    ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩中か
    ら選ばれる1種または2種以上の混合物である特許請求
    の範囲第1項に記載の製法
JP61206790A 1986-09-04 1986-09-04 アラルキルエ−テルの製法 Expired - Lifetime JPH078811B2 (ja)

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