JPH0789286A - 金属製ボ−ルペンチップの製造方法 - Google Patents
金属製ボ−ルペンチップの製造方法Info
- Publication number
- JPH0789286A JPH0789286A JP6195997A JP19599794A JPH0789286A JP H0789286 A JPH0789286 A JP H0789286A JP 6195997 A JP6195997 A JP 6195997A JP 19599794 A JP19599794 A JP 19599794A JP H0789286 A JPH0789286 A JP H0789286A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- pen tip
- diameter portion
- diameter part
- small
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Forging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 内孔7の大径部9側の開口部12より前記棒
状の金属材料5を挿入して設置し、同じく大径部9側の
開口部12より棒状の金属材料5にSKSやSKDなど
の合金鋼よりなるパンチ13により押圧力を掛け、棒状
の金属材料5に大径部14と小径部15を形成する。 【効果】 寸法制度などを厳しく管理しなくても同軸度
の高い製品を提供することができるので、作業能率の高
いものである。
状の金属材料5を挿入して設置し、同じく大径部9側の
開口部12より棒状の金属材料5にSKSやSKDなど
の合金鋼よりなるパンチ13により押圧力を掛け、棒状
の金属材料5に大径部14と小径部15を形成する。 【効果】 寸法制度などを厳しく管理しなくても同軸度
の高い製品を提供することができるので、作業能率の高
いものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】外形を冷間鍛造によって形成する
金属製ボ−ルペンチップの製造方法に関する。尚、ここ
で、冷間鍛造とは鍛造加工される材料の再結晶温度以下
の温度にて行う鍛造加工を指す。
金属製ボ−ルペンチップの製造方法に関する。尚、ここ
で、冷間鍛造とは鍛造加工される材料の再結晶温度以下
の温度にて行う鍛造加工を指す。
【0002】
【従来の技術】従来、真鍮、洋白、ステンレスなどの金
属材料より形成されるボ−ルペンチップの外形を冷間鍛
造加工によって形成するものは知られている。ここで、
目的のボ−ルペンチップ外形が大径部と小径部を有する
場合、コイル状に巻き取った金属材料を適宜長さに切断
した材料を設置する鍛造金型の内孔の径が異なる2種以
上の金型を使用し、それらを組合せることにより形成す
る方法が行われている。
属材料より形成されるボ−ルペンチップの外形を冷間鍛
造加工によって形成するものは知られている。ここで、
目的のボ−ルペンチップ外形が大径部と小径部を有する
場合、コイル状に巻き取った金属材料を適宜長さに切断
した材料を設置する鍛造金型の内孔の径が異なる2種以
上の金型を使用し、それらを組合せることにより形成す
る方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2種以上の、内孔の径
が異なる鍛造金型によりボ−ルペンチップの外形を形成
するに当たっては、加工後の材料の寸法精度に問題があ
った。
が異なる鍛造金型によりボ−ルペンチップの外形を形成
するに当たっては、加工後の材料の寸法精度に問題があ
った。
【0004】即ち、コイル状に巻き取られた金属材料を
使用することから、それを適宜長さに切断したものは、
その同軸度が低いものである(同軸度:棒状部材におけ
る設計上の中心線と実際の製品の中心線とのずれ具合、
以下、「同軸度が高いもの」とは製品の中心線が設計上
の中心線に近いことを指す)。これは、コイル状に巻き
取られた状態の金属材料を切断する際に巻き癖矯正ロ−
ラ−によりその曲がりを矯正しようとしているものの十
分とは言えなかった。
使用することから、それを適宜長さに切断したものは、
その同軸度が低いものである(同軸度:棒状部材におけ
る設計上の中心線と実際の製品の中心線とのずれ具合、
以下、「同軸度が高いもの」とは製品の中心線が設計上
の中心線に近いことを指す)。これは、コイル状に巻き
取られた状態の金属材料を切断する際に巻き癖矯正ロ−
ラ−によりその曲がりを矯正しようとしているものの十
分とは言えなかった。
【0005】上記のような同軸度の低い材料を使用する
と、これにより製造されたボ−ルペンチップを筆記具と
して組み立てた場合、多くの問題点を生じる。一例を挙
げると、インキタンクを合成樹脂製のパイプ体にて形成
し、このインキタンクにボ−ルペンチップを直接圧入し
ているものにおいては、圧入工程時にパイプ体の中心と
ボ−ルペンチップの中心との間に差が生じ、パイプ体が
曲がってしまったり、パイプ体の先端がつぶれたり削ら
れたりしてしまうという問題である。パイプ体が曲がっ
てしまうものは不良となるばかりか、組み立て作業の自
動化に対して妨げになり、パイプ体の先端がつぶれたり
削られてしまうものは、ボ−ルペンチップとインキタン
クと接続されてボ−ルペンリフィルとなった時に、イン
キ漏れなどの不良につながり、万一市場に流れてしまっ
た場合、製造者の信用を著しく低下させるものであっ
た。また、インキタンクに直接ボ−ルペンチップを圧入
せずにインキタンク・チップホルダ−を介して接続して
いるものにおいても同様の問題点が生じるものであっ
た。
と、これにより製造されたボ−ルペンチップを筆記具と
して組み立てた場合、多くの問題点を生じる。一例を挙
げると、インキタンクを合成樹脂製のパイプ体にて形成
し、このインキタンクにボ−ルペンチップを直接圧入し
ているものにおいては、圧入工程時にパイプ体の中心と
ボ−ルペンチップの中心との間に差が生じ、パイプ体が
曲がってしまったり、パイプ体の先端がつぶれたり削ら
れたりしてしまうという問題である。パイプ体が曲がっ
てしまうものは不良となるばかりか、組み立て作業の自
動化に対して妨げになり、パイプ体の先端がつぶれたり
削られてしまうものは、ボ−ルペンチップとインキタン
クと接続されてボ−ルペンリフィルとなった時に、イン
キ漏れなどの不良につながり、万一市場に流れてしまっ
た場合、製造者の信用を著しく低下させるものであっ
た。また、インキタンクに直接ボ−ルペンチップを圧入
せずにインキタンク・チップホルダ−を介して接続して
いるものにおいても同様の問題点が生じるものであっ
た。
【0006】従来、このような問題点を解決するには複
数の鍛造金型に形成されたそれぞれの内孔の寸法精度を
厳しく管理しなくてはならなかったばかりか、それぞれ
の鍛造金型の設置位置についても細心の注意を払わなく
てはならず、きわめて作業能率の悪いものであった。
数の鍛造金型に形成されたそれぞれの内孔の寸法精度を
厳しく管理しなくてはならなかったばかりか、それぞれ
の鍛造金型の設置位置についても細心の注意を払わなく
てはならず、きわめて作業能率の悪いものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、外形を冷間鍛
造によって形成する金属製ボ−ルペンチップの製造方法
において、小径部と大径部とからなる内孔を有する鍛造
金型に、コイル状に巻き取られた金属材料を適宜長さに
切断することにより得られる棒状の材料を設置し、この
切断材料に長手方向から押圧力を加えることにより小径
部と大径部を形成し、小径部をインキタンク、または、
インキタンク・チップホルダ−との圧入接続部となすこ
とを特徴とした金属製ボ−ルペンチップの製造方法を要
旨とする。
造によって形成する金属製ボ−ルペンチップの製造方法
において、小径部と大径部とからなる内孔を有する鍛造
金型に、コイル状に巻き取られた金属材料を適宜長さに
切断することにより得られる棒状の材料を設置し、この
切断材料に長手方向から押圧力を加えることにより小径
部と大径部を形成し、小径部をインキタンク、または、
インキタンク・チップホルダ−との圧入接続部となすこ
とを特徴とした金属製ボ−ルペンチップの製造方法を要
旨とする。
【0008】
【実施例】以下に一例を示す。一般的な金属製ボ−ルペ
ンチップは、主に以下に示すような工程によって製造さ
れる。
ンチップは、主に以下に示すような工程によって製造さ
れる。
【0009】第1の工程として、コイル状に巻き取られ
た金属材料を適宜長さに切断する工程。第2の工程とし
て、上記切断された金属材料の外形を形成する工程。第
3の工程として、ボ−ルペンチップとしてのボ−ル室や
インキ通路などの内側形状を形成する工程。第4の工程
として、ボ−ルをボ−ル室に抱持させる工程。
た金属材料を適宜長さに切断する工程。第2の工程とし
て、上記切断された金属材料の外形を形成する工程。第
3の工程として、ボ−ルペンチップとしてのボ−ル室や
インキ通路などの内側形状を形成する工程。第4の工程
として、ボ−ルをボ−ル室に抱持させる工程。
【0010】本発明は、上記の工程順番に制限されるも
のではなく、例えばボ−ルペンチップとしての内側形状
を形成した後に、外形を形成するものであっても良い。
のではなく、例えばボ−ルペンチップとしての内側形状
を形成した後に、外形を形成するものであっても良い。
【0011】図1に示すように、コイル状に巻き取られ
た金属材料1は、可動式の巻き癖矯正ロ−ル2を経、固
定ダイス3内を通過して剪断ダイス4により適宜長さに
切断される。
た金属材料1は、可動式の巻き癖矯正ロ−ル2を経、固
定ダイス3内を通過して剪断ダイス4により適宜長さに
切断される。
【0012】適宜な長さに切断された棒状の金属材料5
は、図2に示すように、超硬材よりなる鍛造金型6の内
孔7に設置される。鍛造金型6の内孔7は、小径部8と
大径部9とからなっており、小径部8側の開口部10よ
り、鍛造加工される材料の位置決め及び加工後の取り出
しのためのSKSやSKDなどの合金鋼よりなる突出し
ピン11が挿入されている。
は、図2に示すように、超硬材よりなる鍛造金型6の内
孔7に設置される。鍛造金型6の内孔7は、小径部8と
大径部9とからなっており、小径部8側の開口部10よ
り、鍛造加工される材料の位置決め及び加工後の取り出
しのためのSKSやSKDなどの合金鋼よりなる突出し
ピン11が挿入されている。
【0013】この内孔7の大径部9側の開口部12より
前記棒状の金属材料5を挿入して設置し、同じく大径部
9側の開口部12より棒状の金属材料5にSKSやSK
Dなどの合金鋼よりなるパンチ13により押圧力を掛
け、棒状の金属材料5に大径部14と小径部15を形成
する。ここで、鍛造金型6の内孔7に形成された小径部
8及び大径部9は、もともと各部の中心線が同一直線上
になるものとして形成されているので、加工された金属
材料5に形成される大径部14及び小径部15の同軸度
もおのずと高いものとなる。
前記棒状の金属材料5を挿入して設置し、同じく大径部
9側の開口部12より棒状の金属材料5にSKSやSK
Dなどの合金鋼よりなるパンチ13により押圧力を掛
け、棒状の金属材料5に大径部14と小径部15を形成
する。ここで、鍛造金型6の内孔7に形成された小径部
8及び大径部9は、もともと各部の中心線が同一直線上
になるものとして形成されているので、加工された金属
材料5に形成される大径部14及び小径部15の同軸度
もおのずと高いものとなる。
【0014】この時、内孔7の大径部9の径を元のコイ
ル状に巻き取られた金属材料1の径と略同一とした場
合、主に塑性変形を受けるのは小径部15となる部分で
ある。よって、小径部15の表面状態は平滑になり、こ
の部分をインキタンク、または、インキタンク・チップ
ホルダ−との圧入接続部となすので、この部分における
液密性も良好になるものである。
ル状に巻き取られた金属材料1の径と略同一とした場
合、主に塑性変形を受けるのは小径部15となる部分で
ある。よって、小径部15の表面状態は平滑になり、こ
の部分をインキタンク、または、インキタンク・チップ
ホルダ−との圧入接続部となすので、この部分における
液密性も良好になるものである。
【0015】このまま次にボ−ルペンチップの内部形状
を形成する切削加工などの工程に進んでも構わないが、
更に同軸度を増すためには大径部9の径がコイル状に巻
き取られた金属材料1の径より大きく、小径部8の径が
金属材料5に形成された小径部15の径と略同一である
別の鍛造金型により、大径部14を据え込み加工をす
る。この時、金属材料5に形成される段部をなだらかな
ものからはっきりとしたものとし、更に小径部15と大
径部14との差を大きくすることができる。つまり、ボ
−ルペンチップとなり、インキタンクとしてのパイプ
体、または、インキタンク・チップホルダ−に圧入する
際に圧入長さのバラツキを極力抑制できるものである。
また、鍛造金型6の小径部8において、金属材料5の小
径部15の先端部分に相当する位置にテ−パ状に縮径す
る部分を形成し、製品の小径部先端にインキタンク、ま
たは、インキタンク・チップホルダ−に対する圧入ガイ
ド部分を形成することもできる。
を形成する切削加工などの工程に進んでも構わないが、
更に同軸度を増すためには大径部9の径がコイル状に巻
き取られた金属材料1の径より大きく、小径部8の径が
金属材料5に形成された小径部15の径と略同一である
別の鍛造金型により、大径部14を据え込み加工をす
る。この時、金属材料5に形成される段部をなだらかな
ものからはっきりとしたものとし、更に小径部15と大
径部14との差を大きくすることができる。つまり、ボ
−ルペンチップとなり、インキタンクとしてのパイプ
体、または、インキタンク・チップホルダ−に圧入する
際に圧入長さのバラツキを極力抑制できるものである。
また、鍛造金型6の小径部8において、金属材料5の小
径部15の先端部分に相当する位置にテ−パ状に縮径す
る部分を形成し、製品の小径部先端にインキタンク、ま
たは、インキタンク・チップホルダ−に対する圧入ガイ
ド部分を形成することもできる。
【0016】以上2種類の鍛造加工を一つの鍛造金型に
よって加工するためには、鍛造金型6の内孔7の小径部
8を前記棒状の金属材料5の径よりも小径となすと共
に、鍛造金型6の内孔7の大径部9を棒状の金属材料5
の径よりも大径とすればよい。この加工により、製品の
製造コストを大幅に減少させることができる。
よって加工するためには、鍛造金型6の内孔7の小径部
8を前記棒状の金属材料5の径よりも小径となすと共
に、鍛造金型6の内孔7の大径部9を棒状の金属材料5
の径よりも大径とすればよい。この加工により、製品の
製造コストを大幅に減少させることができる。
【0017】また、図3に示すように、パンチ13の金
属材料5と当接する部分に突起16を形成することもで
きる。この突起16を形成したパンチ13により押圧力
を付与して金属材料5に大径部14と小径部15を形成
した場合、押圧変形された金属材料の大径部14の先端
には、凹部17が形成される。この凹部17は、後加工
(切削加工など)によりボ−ルペンチップのボ−ル抱持
部となる。つまり、この突起16を有するパンチ13を
使用して加工されたボ−ルペンチップは、ボ−ル抱持部
付近の材料の状態に加工硬化や組成配向の変化を積極的
に発生させたものとなる。よって、ボ−ルペンチップと
してボ−ル抱持部の耐摩耗製が向上すると共に、ボ−ル
の回転が滑らかになるものである。ボ−ルの回転が滑ら
かになる理由は明らかではないが、金属材料中に含まれ
る鉛や硫化物のような比較的軟らかく潤滑性に富む成分
要素の配向が突起16による押圧変形によりボ−ルペン
チップの長手方向に圧縮されると同時に径が広がり、切
削などの加工を施した際、広い面積で表れるものと思わ
れる。特に、金属材料中に切削加工を容易にするための
所謂快削成分として鉛を含有する洋白素材や硫化マンガ
ンを含有するステンレスなどはより潤滑性の向上が見ら
れる。
属材料5と当接する部分に突起16を形成することもで
きる。この突起16を形成したパンチ13により押圧力
を付与して金属材料5に大径部14と小径部15を形成
した場合、押圧変形された金属材料の大径部14の先端
には、凹部17が形成される。この凹部17は、後加工
(切削加工など)によりボ−ルペンチップのボ−ル抱持
部となる。つまり、この突起16を有するパンチ13を
使用して加工されたボ−ルペンチップは、ボ−ル抱持部
付近の材料の状態に加工硬化や組成配向の変化を積極的
に発生させたものとなる。よって、ボ−ルペンチップと
してボ−ル抱持部の耐摩耗製が向上すると共に、ボ−ル
の回転が滑らかになるものである。ボ−ルの回転が滑ら
かになる理由は明らかではないが、金属材料中に含まれ
る鉛や硫化物のような比較的軟らかく潤滑性に富む成分
要素の配向が突起16による押圧変形によりボ−ルペン
チップの長手方向に圧縮されると同時に径が広がり、切
削などの加工を施した際、広い面積で表れるものと思わ
れる。特に、金属材料中に切削加工を容易にするための
所謂快削成分として鉛を含有する洋白素材や硫化マンガ
ンを含有するステンレスなどはより潤滑性の向上が見ら
れる。
【0018】突起16の形状は、図3に示したものの他
に先端が錐形状のものや半球状のものでもよく、また、
断面形状も円形や多角形など例示できる。ここで、突起
16により形成される凹部17の寸法は、完成したボ−
ルペンチップのボ−ル抱持室の寸法と同じである必要は
ない。好ましくは、突起16の断面形状を円形としてそ
の径をボ−ルとボ−ル受け座部との接触部の径以上とな
るように設定することが、突起16による加工の影響を
与えやすく、好ましいものといえる。
に先端が錐形状のものや半球状のものでもよく、また、
断面形状も円形や多角形など例示できる。ここで、突起
16により形成される凹部17の寸法は、完成したボ−
ルペンチップのボ−ル抱持室の寸法と同じである必要は
ない。好ましくは、突起16の断面形状を円形としてそ
の径をボ−ルとボ−ル受け座部との接触部の径以上とな
るように設定することが、突起16による加工の影響を
与えやすく、好ましいものといえる。
【0019】洋白材(ニッケル15%、鉛3%、銅59
%含有の材質を使用し、切削加工により外形を形成した
従来のボ−ルペンチップ(試験品1)と、本発明の図2
に示した加工により形成したボ−ルペンチップ(試験品
2)及び本発明の図3に示した加工により形成したボ−
ルペンチップ(試験品3)とをそれぞれ3個づつサンプ
ルを作成し、600m筆記した場合のボ−ル沈み量(ボ
−ル受け座部の摩耗量)を測定した。結果を表1に示
す。尚、試験品1〜3のボ−ルペンチップの寸法及び形
状はほぼ同一のものであり、その構造は、後に説明する
ボ−ルペンチップの要部断面図である図4に示すもので
ある。
%含有の材質を使用し、切削加工により外形を形成した
従来のボ−ルペンチップ(試験品1)と、本発明の図2
に示した加工により形成したボ−ルペンチップ(試験品
2)及び本発明の図3に示した加工により形成したボ−
ルペンチップ(試験品3)とをそれぞれ3個づつサンプ
ルを作成し、600m筆記した場合のボ−ル沈み量(ボ
−ル受け座部の摩耗量)を測定した。結果を表1に示
す。尚、試験品1〜3のボ−ルペンチップの寸法及び形
状はほぼ同一のものであり、その構造は、後に説明する
ボ−ルペンチップの要部断面図である図4に示すもので
ある。
【0020】試験品1の加工 冷間引き抜き加工により、ボ−ルペンチップの最大外
径と同じ外径(約2.3mm)に仕上げられたコイル材
を剪断加工により所定の長さ(約8.8mm)にする。 によりできた円柱状物を専用の後孔(インキタンク
側の孔)段加工機を用いて切削加工によりインキ通路及
び縮径部を所定の寸法に仕上げる。 後孔及び縮径部を加工されたものを専用の加工機に投
入し、ボ−ルを抱持する側の精密切削加工を行いボ−ル
ペンチップを得た。
径と同じ外径(約2.3mm)に仕上げられたコイル材
を剪断加工により所定の長さ(約8.8mm)にする。 によりできた円柱状物を専用の後孔(インキタンク
側の孔)段加工機を用いて切削加工によりインキ通路及
び縮径部を所定の寸法に仕上げる。 後孔及び縮径部を加工されたものを専用の加工機に投
入し、ボ−ルを抱持する側の精密切削加工を行いボ−ル
ペンチップを得た。
【0021】試験品2の加工 冷間引き抜き加工により、ボ−ルペンチップの最大外
径よりも0.01mm〜0.05mm程度細くコイル材
を仕上げ、剪断加工により所定の長さにする。 にてできた円柱状物に鍛造工程としてしぼり加工を
施し、縮径部を形成する。 鍛造工程の第2の工程として、縮径部の端部に面取り
のR加工を施すと共にボ−ルペンの最大外径部となるよ
う据え込み加工を行い、大径部を形成する。 にて成形されたものを専用の加工機に投入し、ボ−
ルを抱持する側の切削加工を行いながら後孔の切削加工
も行いボ−ルペンチップを得た。
径よりも0.01mm〜0.05mm程度細くコイル材
を仕上げ、剪断加工により所定の長さにする。 にてできた円柱状物に鍛造工程としてしぼり加工を
施し、縮径部を形成する。 鍛造工程の第2の工程として、縮径部の端部に面取り
のR加工を施すと共にボ−ルペンの最大外径部となるよ
う据え込み加工を行い、大径部を形成する。 にて成形されたものを専用の加工機に投入し、ボ−
ルを抱持する側の切削加工を行いながら後孔の切削加工
も行いボ−ルペンチップを得た。
【0022】試験品3の加工 冷間引き抜き加工により、ボ−ルペンチップの最大
外径よりも0.01mm〜0.05mm程度細くコイル
材を仕上げ、剪断加工により所定の長さにする。 にてできた円柱状物に鍛造工程としてしぼり加工を
施し、縮径部を形成すると共に端部に面取りのR加工を
施す。 鍛造工程の第2の工程として、ボ−ルペンの最大外径
部となるようボ−ルの抱持される側より、突起の形成さ
れているパンチにて据え込み加工を行い、大径部及び凹
部を形成し、同時に縮径部の仕上げしぼり加工を施す。 にて成形されたものを専用の加工機に投入し、ボ−
ルを抱持する側の切削加工と後孔加工の切削を行いボ−
ルペンチップを得た。
外径よりも0.01mm〜0.05mm程度細くコイル
材を仕上げ、剪断加工により所定の長さにする。 にてできた円柱状物に鍛造工程としてしぼり加工を
施し、縮径部を形成すると共に端部に面取りのR加工を
施す。 鍛造工程の第2の工程として、ボ−ルペンの最大外径
部となるようボ−ルの抱持される側より、突起の形成さ
れているパンチにて据え込み加工を行い、大径部及び凹
部を形成し、同時に縮径部の仕上げしぼり加工を施す。 にて成形されたものを専用の加工機に投入し、ボ−
ルを抱持する側の切削加工と後孔加工の切削を行いボ−
ルペンチップを得た。
【0023】
【表1】 筆記試験条件 筆記距離;600m 筆記角度;70度 筆記圧;100グラム 筆記方向;螺旋筆記 試験機器;セイキ工業研究所製、MODEL TS−4
C−10 WRITING TESTER
C−10 WRITING TESTER
【0024】図4に基づき筆記試験に使用したボ−ルペ
ンチップについて説明する。外形としては基本的に大径
部18と、インキタンクなどの後ろ部材(図示せず)と
接続する小径部19と、テ−パ部20とよりなり、テ−
パブ20の先端はボ−ル21を抱持するためのかしめ部
22となっている。内部構造としては、インキ通路とし
て貫通孔23を有し、貫通孔23は、ボ−ル21を先端
より一部突出して回転自在に抱持するボ−ル抱持部23
aと、ボ−ル抱持部23aにインキを供給する中心孔2
3bと放射状溝23cとを有している。ボ−ル抱持室2
3aは、筆記時にボ−ルが当接すると共に中心孔23b
と放射状溝23cとからのインキ供給の開口する部分と
してボ−ル受け座部23dを有している。筆記によりボ
−ルが回転するとその筆記圧や回転力は、ボ−ル受け座
部23dが受承し、ボ−ル受け座部23dは少しずつ摩
耗することになる。ボ−ル受け座部23dが摩耗すると
いうことは、ボ−ル21とボ−ル受け座部23dとの接
触面積が増加することになり、その分インキ通路がボ−
ル21によって塞がれることになり(塞がれてもインキ
が全くでないわけではない)みずみずしいインキの筆跡
への供給の観点より好ましくないものである。
ンチップについて説明する。外形としては基本的に大径
部18と、インキタンクなどの後ろ部材(図示せず)と
接続する小径部19と、テ−パ部20とよりなり、テ−
パブ20の先端はボ−ル21を抱持するためのかしめ部
22となっている。内部構造としては、インキ通路とし
て貫通孔23を有し、貫通孔23は、ボ−ル21を先端
より一部突出して回転自在に抱持するボ−ル抱持部23
aと、ボ−ル抱持部23aにインキを供給する中心孔2
3bと放射状溝23cとを有している。ボ−ル抱持室2
3aは、筆記時にボ−ルが当接すると共に中心孔23b
と放射状溝23cとからのインキ供給の開口する部分と
してボ−ル受け座部23dを有している。筆記によりボ
−ルが回転するとその筆記圧や回転力は、ボ−ル受け座
部23dが受承し、ボ−ル受け座部23dは少しずつ摩
耗することになる。ボ−ル受け座部23dが摩耗すると
いうことは、ボ−ル21とボ−ル受け座部23dとの接
触面積が増加することになり、その分インキ通路がボ−
ル21によって塞がれることになり(塞がれてもインキ
が全くでないわけではない)みずみずしいインキの筆跡
への供給の観点より好ましくないものである。
【0025】以上の他にも本発明の要旨を逸脱しない限
りで種々なせるものである。例えば、コイル状に巻き取
られた金属材料1は、パイプ状のものであっても良い
し、その表面状態(パイプ材であれば内孔の表面状態も
含む)がある程度荒いものであっても良い。
りで種々なせるものである。例えば、コイル状に巻き取
られた金属材料1は、パイプ状のものであっても良い
し、その表面状態(パイプ材であれば内孔の表面状態も
含む)がある程度荒いものであっても良い。
【0026】また、ボ−ルペンチップの外面形状におい
て、チップ先端に向かって縮径するテ−パ状部分も鍛造
加工によって形成しても良いし、切削加工によって形成
しても良い。その他ボ−ルをかしめる部分や、ボ−ル室
やインキ通路、インキ流通溝などの内部形状についても
適宜になすことができる。
て、チップ先端に向かって縮径するテ−パ状部分も鍛造
加工によって形成しても良いし、切削加工によって形成
しても良い。その他ボ−ルをかしめる部分や、ボ−ル室
やインキ通路、インキ流通溝などの内部形状についても
適宜になすことができる。
【0027】
【発明の効果】以上に示したように、本発明の金属製ボ
−ルペンチップの製造方法は、外形を冷間鍛造によって
形成する金属製ボ−ルペンチップの製造方法において、
小径部と大径部とからなる内孔を有する鍛造金型に、コ
イル状に巻き取られた金属材料を適宜長さに切断された
棒状の材料として設置し、この切断材料に長手方向から
押圧力を加えることにより小径部と大径部を形成し、こ
の小径部をインキタンク、または、インキタンク・チッ
プホルダ−との圧入接続部となすので、寸法精度などを
厳しく管理しなくても同軸度の高い製品を提供すること
ができるので、作業能率の高いものである。
−ルペンチップの製造方法は、外形を冷間鍛造によって
形成する金属製ボ−ルペンチップの製造方法において、
小径部と大径部とからなる内孔を有する鍛造金型に、コ
イル状に巻き取られた金属材料を適宜長さに切断された
棒状の材料として設置し、この切断材料に長手方向から
押圧力を加えることにより小径部と大径部を形成し、こ
の小径部をインキタンク、または、インキタンク・チッ
プホルダ−との圧入接続部となすので、寸法精度などを
厳しく管理しなくても同軸度の高い製品を提供すること
ができるので、作業能率の高いものである。
【図1】ボ−ルペンチップの一製造工程を示す工程説明
図。
図。
【図2】ボ−ルペンチップの一製造工程を示す工程説明
図。
図。
【図3】ボ−ルペンチップの他の一製造工程を示す工程
説明図。
説明図。
【図4】試験に使用したボ−ルペンチップを示す要部断
面図。
面図。
1 コイル状に巻き取られた金属材料 2 可動式の巻き癖矯正ロ−ル 3 固定ダイス 4 剪断ダイス 5 棒状の金属材料 6 鍛造金型 7 内孔 8 小径部 9 大径部 10 開口部 11 突出しピン 12 開口部 13 パンチ 14 大径部 15 小径部 16 突起 17 凹部 18 大径部 19 小径部 20 テ−パ部 21 ボ−ル 22 かしめ部 23 貫通孔 23a ボ−ル抱持部 23b 中心孔 23c 放射状溝 23d ボ−ル受け座部
Claims (3)
- 【請求項1】 外形を冷間鍛造によって形成する金属製
ボ−ルペンチップの製造方法において、小径部と大径部
とからなる内孔を有する鍛造金型に、コイル状に巻き取
られた金属材料を適宜長さに切断することにより得られ
る棒状の材料を設置し、この切断材料に長手方向から押
圧力を加えることにより小径部と大径部を形成し、小径
部をインキタンク、または、インキタンク・チップホル
ダ−との圧入接続部となすことを特徴とした金属製ボ−
ルペンチップの製造方法。 - 【請求項2】 前記鍛造金型の内孔の小径部を前記棒状
の材料の径と略同一としたことを特徴とする請求項1記
載の金属製ボ−ルペンチップの製造方法。 - 【請求項3】 前記鍛造金型の内孔の小径部を前記棒状
の材料の径よりも小径となすと共に、前記鍛造金型の内
孔の大径部を前記棒状の材料の径よりも大径としたこと
を特徴とする請求項1記載の金属製ボ−ルペンチップの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6195997A JPH0789286A (ja) | 1993-07-30 | 1994-07-28 | 金属製ボ−ルペンチップの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-208352 | 1993-07-30 | ||
| JP20835293 | 1993-07-30 | ||
| JP6195997A JPH0789286A (ja) | 1993-07-30 | 1994-07-28 | 金属製ボ−ルペンチップの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0789286A true JPH0789286A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=26509462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6195997A Pending JPH0789286A (ja) | 1993-07-30 | 1994-07-28 | 金属製ボ−ルペンチップの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0789286A (ja) |
-
1994
- 1994-07-28 JP JP6195997A patent/JPH0789286A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101547757A (zh) | 金刚石拉丝模以及使用其进行的线材的制造方法 | |
| JP2002295642A (ja) | 傘歯車およびその製造方法 | |
| CN1008255B (zh) | 书写笔尖的制作方法及由该方法制成的笔尖 | |
| JPH0258014B2 (ja) | ||
| JPH11230068A (ja) | ロータの製造方法 | |
| EP0659496A1 (en) | Die for extruding elongate articles having longitudinal orifices | |
| JPH0789286A (ja) | 金属製ボ−ルペンチップの製造方法 | |
| US3496627A (en) | Method of forming ball tips for ball point pens and ball tips formed thereby | |
| JPH0890135A (ja) | 継手金具及び該中間品の製造方法 | |
| EP2208930A2 (en) | Manufacturing method of heater tube of glow plug and glow plug | |
| US7104109B2 (en) | Double-cavity heading die | |
| US2969583A (en) | Ball point pen | |
| US3315347A (en) | Manufacture of composite writing points for ball point pens | |
| JPH01317649A (ja) | インジェクタ用コア―基体の製造方法 | |
| JP2000140976A (ja) | 部品の製造方法 | |
| JPH0839982A (ja) | ボ−ルペンチップの製造方法 | |
| US12005536B2 (en) | Method of surface texturing for a writing instrument tip | |
| KR20010057361A (ko) | 필기구용 니들팁 및 그 제조방법 | |
| JP2003276383A (ja) | ボールペンチップおよびボールペンチップの製造方法 | |
| JPS6218364Y2 (ja) | ||
| JP2001171279A (ja) | ボールペンチップの製造方法 | |
| KR20010048838A (ko) | 필기구용 팁 및 그 제조방법 | |
| JPS59143692A (ja) | ボ−ルペンチツプの製造方法 | |
| CN121156156A (zh) | 一种用于提高产品头杆同轴度的冷镦挤细方法 | |
| JP3702989B2 (ja) | 冷間鍛造によるリング体の製造方法 |