JPH0789932A - エーテル結合を有する不飽和イミド系化合物とその製法及び該化合物を含む樹脂組成物 - Google Patents

エーテル結合を有する不飽和イミド系化合物とその製法及び該化合物を含む樹脂組成物

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JPH0789932A
JPH0789932A JP23962393A JP23962393A JPH0789932A JP H0789932 A JPH0789932 A JP H0789932A JP 23962393 A JP23962393 A JP 23962393A JP 23962393 A JP23962393 A JP 23962393A JP H0789932 A JPH0789932 A JP H0789932A
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bis
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ether
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Junichi Katagiri
純一 片桐
Takao Miwa
崇夫 三輪
Akio Takahashi
昭雄 高橋
Akio Nishikawa
昭夫 西川
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】下記の一般式〔I〕(式中、R1,R2はH,C
H3を表し、互いに異なっていてもよい。R3,R4,
R5,R6,R7,R8はH,炭素数3以下のアルキル基,
F,炭素数3以下のパーフルオロアルキル基を表し、互
いに異なっていてもよい。)で示されるエーテル結合を
有する不飽和イミド系化合物、その製造方法ならびに当
該化合物と、二重結合を有する化合物または/及びエポ
キシ化合物とを含有する不飽和イミド系樹脂組成物。 【効果】ナフタレン骨格とエーテル結合とを有する不飽
和イミド系化合物は、耐熱性に優れ、可撓性向上にも有
効である。従って、半導体封止材料や積層板等の材料樹
脂として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマの中間体として
有用なエーテル結合を有する不飽和イミド系化合物及び
その製法、並びに該化合物を含む組成物、この組成物か
らなる半導体封止用成形材料、積層板用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性ポリマの原料としては、無
水マレイン酸とジアミン化合物とから得られるN,N'−
置換ビスマレイミドや、無水マレイン酸とアニリン樹脂
の反応生成物が知られている。しかし、これら従来のイ
ミド系化合物は、耐熱性は良好であるが可撓性を付与す
ることが難しい、またアセトン、トルエン等の低沸点溶
媒に対する溶解性が悪いと言った欠点を有している。こ
れらの欠点に対して、特開昭56−103162号公報
に示すようなエーテルイミド系化合物が知られている。
しかし、これにしてもまだ特性が不十分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐熱
性及び可撓性に優れたポリマの原料として有用なエーテ
ルイミド系化合物とその製法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的のエーテルイミ
ド系化合物は、(1) 一般式〔I〕
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1,R2はH,CH3を表し、互
いに異なっていてもよい。R3,R4,R5,R6,R7,
R8はH,炭素数3以下のアルキル基,F,炭素数3以
下のパーフルオロアルキル基を表し、互いに異なってい
てもよい。)で示されるエーテル結合を有する不飽和イ
ミド系化合物にある。また、(2) 一般式〔II〕
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R3,R4,R5,R6,R7,R8は
H,炭素数3以下のアルキル基,F,炭素数3以下のパ
ーフルオロアルキル基を表し、互いに異なっていてもよ
い。)で示されるエーテル結合を有するジアミン化合物
と、次式〔III〕
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1,R2はH,CH3を表し互い
に異なっていてもよい。)で示される不飽和ジカルボン
酸無水物を反応させることを特徴とするエーテル結合を
有する不飽和イミド系化合物の製法にある。
【0011】(3) 前記一般式〔I〕のエーテル結合
を有する不飽和イミド系化合物と二重結合を有する化合
物または/及びエポキシ化合物を含むことを特徴とする
不飽和イミド系樹脂組成物にある。
【0012】前記式〔II〕で表されるエーテル結合を有
するジアミン化合物としては、例えば、2,7−ビス
(4−アミノフェノキシ)ナフタレン、2,7−ビス
(4−アミノ−2−メチルフェノキシ)ナフタレン、
2,7−ビス(4−アミノ−2−ブチルフェノキシ)ナ
フタレン、2,7−ビス(4−アミノ−2−トリフルオ
ロメチルフェノキシ)ナフタレン、2,7−ビス(4−
アミノ−2−ペンタフルオロエチルフェノキシ)ナフタ
レン、2,7−ビス(4−アミノ−2−ヘキサフルオロ
ブチルフェノキシ)ナフタレン、2,7−ビス(4−ア
ミノ−3,5−ジメチルフェノキシ)ナフタレン、2−
(4−アミノ−2−メチルフェノキシ)−7−(4−ア
ミノフェノキシ)ナフタリン、2−(4−アミノ−2−
ブチルフェノキシ)−7−(4−アミノフェノキシ)ナ
フタリン、2−(4−アミノ−2−トリフルオロメチル
フェノキシ)−7−(4−アミノフェノキシ)ナフタリ
ン、2,7−ビス(3−アミノフェノキシ)ナフタレ
ン、2,7−ビス(3−アミノ−5−メチルフェノキ
シ)ナフタレン、2,7−ビス(3−アミノ−5−トリ
フルオロメチルフェノキシ)ナフタレン、2,7−ビス
(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)−
4−トリフルオルナフタレンなどが挙げられる。該エー
テルジアミン系化合物の合成方法としては、例えばMak
romol.Chem.193、2323−2331(1992)に
記載の手段がある。
【0013】また、前記式〔III〕で表される不飽和ジ
カルボン酸無水物としては、例えば無水マレイン酸、無
水シトラコン酸、無水ジクロルマレイン酸など、あるい
はこれらの化合物とジシクロジェンとのディールス・ア
ルダー(Diels・Alder)付加物の少なくとも1種が用
いられる。
【0014】前記式〔II〕と〔III〕より、一般式
〔I〕で示されるエーテル結合を有する不飽和イミド系
化合物を得る反応については、特に、限定されないが、
第1段階でアミド酸を製造する。そのためには公知の方
法が適用される。一般的な方法としては、式〔II〕のエ
ーテル結合を有するジアミン化合物と式〔III〕の不飽
和ジカルボン酸無水物とを、両者の有機溶剤中で接触さ
せる方法がある。
【0015】通常、用いられている上記溶剤としては、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドン、N−メチルカ
プロラクタム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセ
トン、ジエチルケトンなどがある。
【0016】次に、第2段階として、アミド酸を環化脱
水させてイミド環を生成させる。この方法としては、U
SP第3,018,290号、同第3,127,414号などに記載の方法
がある。即ち、アミド酸からの脱水は、無水物として無
水酢酸をアミド酸基1モル当たり1.05〜1.5モル用
い、第3アミン、例えば、トリエチルアミンをアミド酸
基1モルに対して0.15〜0.5モル添加し、更に、触
媒としてアミド酸基1モルに対して0.5〜0.05モル
の酢酸ニッケルの存在下で、アセトン中で行なうのがよ
い。
【0017】本発明の前記一般式〔I〕で表されるエー
テルイミド系化合物は、ビニル、アリル及びアクリルで
あり得る少なくとも1種の重合可能なCH2=C=基を
含有する単量体を添加することにより変性できる。
【0018】ここで単量体としては、例えばスチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、ジアリルフタレートプレポリ
マ、クロルスチレン、ゾクロルスチレン、ブロムスチレ
ン、ジブロムスチレン、ジアリルベンゼンホスホネー
ト、ジアリルホスフィン酸エステル、アクリル酸、メタ
クリル酸エステル、トリアリルシアヌレート、トリアリ
ルシアヌレートプレポリマ、トリブロモフェノールアリ
ルエーテルなどがあり、これらの1種以上を用いること
ができる。
【0019】また、エーテルイミド系化合物は、公知の
不飽和ポリエステルを加えることにより、硬化前に変性
可能である。
【0020】ここで不飽和ポリエステルとは、不飽和二
塩基酸、飽和二塩基酸及びその無水物またはこれらの低
級アルキルエステル誘導体等とジオールまたはアルキレ
ンモノオキサイド及びその誘導体等から、触媒の存在ま
たは不存在下にエステル化、エステル交換等の反応を利
用して縮合または付加重合することによって合成された
不飽和基を含有するポリエステル樹脂母体と、エチレン
系(例えばビニル基、アリル基等)の重合性化合物、並
びに過酸化物触媒との混合物からなるものである。この
他に、ビスフェノールA型,ノボラック型等のエポキシ
化合物とメタアクリル酸またはアクリル酸と反応して得
られるビニルエステル系樹脂も有用である。
【0021】また、必要に応じ、本発明の目的を損なわ
ない範囲で、3官能以上の多塩基酸または多価アルコー
ルを併用してもよい。
【0022】架橋剤としては、例えばスチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ジ
アリルフタレート、ジアリルフタレートプレポリマ、ク
ロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ジ
ブロムスチレン、ジアリルベンゼンホスホネート、ジア
リルホスフィン酸エステル、アリル酸エステル、メタア
リル酸エステル、トリアリルシアヌレート、トリアリル
シアヌレートプレポリマ、トリブルモフェノールアリル
エーテルなどが用いられる。
【0023】本発明において、酸成分、アルコール成
分、変性剤、架橋剤等は1種以上用いることができる。
【0024】本発明のエーテルイミド系化合物は、ポリ
アミン、特にアミン系化合物と反応して可撓性の優れた
耐熱材料となる。
【0025】ここで、アミン系化合物としては、例え
ば、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、ベンジジン、3,3'−ジメチル−4,4'−ジアミノ
ビフェニル、3,3'−ジクロロベンジジン、3,3'−ジ
メトキシベンジジン、4,4'−ジアミノジフェニルメタ
ン、1,1−ビス(4−アミノフェノール)エタン、2,
2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(4−アミノフェニル)−1,3−ジクロロ
−1,1,3,3−テトラフルオロプロパン、4,4'−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4'−ジアミノジフェニ
ルスルファイド、3,3'−ジアミノジフェニルスルファ
イド、4,4'−ジアミノジフェニルスルホキシド、4,
4'−ジアミノジフェニルスルホン、3,3'−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3'−ジアミノベンゾフェノ
ン、4,4'−ジアミノベンゾフェノン、3,4'−ジアミ
ノベンゾフェノン、N,N−ビス(4−アミノフェニ
ル)メチルアミン、N,N−ビス(4−アミノフェニ
ル)−n−ブチルアミン、N,N−ビス(4−アミノフ
ェニル)アミン、m−アミノベンゾイル−p−アミノア
ニリド、4−アミノフェニル−3−アミノベンゾエー
ト、4,4'−ジアミノアゾベンゼン、3,3'−ジアミノ
アゾベンゼン、ビス(3−アミノフェニル)ジエチルシ
ラン、ビス(4−アミノフェニル)フェニルホスフィン
オキシド、ビス(4−アミノフェニル)エチルホスフィ
ンオキシド、1,5−ジアミノナフタリン、2,6−ジア
ミノピリジン、2,5−ジアミノ−1,1,4−オキサジ
アゾール、m−キシレンジアミン、p−キシレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミ
ン、オクタメチレンジアミン、ナノメチレンジアミン、
デカメチレンジアミン、2,11−ジアミノドデカン、
1,12−ジアミノドデカン、2,2−ジメチルプロピレ
ンジアミン、2,5−ジメチレンヘキサメチレンジアミ
ン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、1,4−ジア
ミノシクロヘキサン、ビス(p−アミノシクロヘキシ
ル)メタン、3−メトキシヘキサメチレンジアミン、
1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタン、ビス
(3−アミノプロピル)スルファイド、N,N−ビス
(3−アミノプロピル)メチルアミンなどが挙げられ
る。また、2,4−ジアミノジフェニルアミン、2,4−
ジアミノ−5−メチルジフェニルアミン、1−アニリノ
−2,4−ジアミノナフタリン、3,3'−ジアミノ−4
−アニリノべンゾフェノンなどのN−アリール置換芳香
族トリアミンがある。
【0026】更に、2,2'−ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2'−ビス〔3−メ
チル−4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ンなどが有用である。
【0027】特に、可撓性付与に効果があるのは、一般
式〔II〕で表される2,7−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ナフタレン、2,7−ビス(4−アミノ−3−メチ
ルフェノキシ)ナフタレンなどがある。
【0028】また、エポキシ化合物を添加することによ
り、耐熱性、成形加工性の優れた硬化物が得られる。該
エポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールAの
グリシジルエーテル、ブタジェンエポキサイド、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−(3,4−エポキ
シ)シクロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘ
キサンジオキサイド、4,4'−ジ(1,2−エポキシエ
チル)ジフェニルエーテル、2,2−ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)プロパン、レゾルシンのグリシジ
ルエーテル、フロログリシンのジグリシジルエーテル、
ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、ビ
ス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル)ア
ジペート、N,N'−m−フェニレンビス(4,5−エポ
キシ−1,2−シクロヘキサン)ジカルボキシイミドな
どの2官能のエポキシ化合物、パラミノフェノールのト
リグリシジルエーテル、ポリアリルグリシジルエーテ
ル、1,3,5トリ(1,2−エポキシエチル)ベンゼ
ン、2,2',4,4'−テトラグリシドキシベンゾフェノ
ン、フェノールホルムアルデヒドノボラック樹脂のポリ
グリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテ
ルなどの3官能以上のエポキシ化合物、臭素化エポキシ
等のハロゲン化エポキシ化合物、ヒダントインエポキシ
化合物、エポキシ変性ポリブタジェンが用いられる。
【0029】また、フェノールホルムアルデヒド縮合物
との組合せ、あるいはこれにエポキシ化合物などを加え
ることにより、成形加工性が増し、溶剤に溶解し易い注
型用樹脂が得られる。
【0030】
【作用】前記式〔II〕で示されるジアミンと式〔III〕
で示される不飽和ジカルボン酸とから合成された本発明
のエーテルイミド系化合物は、その赤外線吸収スペクト
ル(IRスペクトル)が、1710cm~1と1780c
m~1にイミド結合に基づく特性吸収が、また、1230
cm~1にエーテル結合に基づく特性吸収が認められるこ
とから、前記一般式〔I〕で表される化学構造を有する
ものである。従って、剛直なナフタレン骨格と柔軟なエ
ーテル結合を有することにより優れた耐熱性、可撓性、
機械的強度を示すものと推定される。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0032】〔実施例 1〕ジアミン化合物として2,
7−ビス(4−アミノフェノキシ)ナフタレン20重量
部をジメチルアセトアミド200mlに溶解し、これに
不飽和ジカルボン酸無水物として無水マレイン酸10重
量部を5℃以下で撹拌反応したあと、無水酢酸10重量
部と、酢酸カリウム0.05部を加え、約1時間反応さ
せた。その後、濾過、洗浄、乾燥を行なってエーテルイ
ミド系化合物(a)を得た。
【0033】IRスペクトルを測定した結果、1230
〜1240cm~1にエーテル結合の特性吸収、1715
cm~1と1780cm~1にイミド結合に由来する特性吸
収が認められた。
【0034】
【化7】
【0035】〔実施例 2〕ジアミン化合物として2,
7−ビス(4−アミノ−2−メチルフェノキシ)ナフタ
レン40重量部をジメチルアセトアミド500mlに溶
解し、不飽和ジカルボン酸無水物として無水マレイン酸
20重量部を5℃以下で2時間、窒素気流中で撹拌反応
したあと、無水酢酸30重量部と、酢酸カリウム0.0
5部を加え、約1時間反応させた。その後、濾過、洗
浄、乾燥を行なってエーテルイミド系化合物(b)を得
た。
【0036】IRスペクトルを測定した結果、1230
〜1240cm~1にエーテル結合の吸収、1715cm
~1と1780cm~1にイミド結合に由来する吸収が認め
られた。
【0037】〔実施例 3〜7〕実施例1と実施例2で
得られたエーテルイミド系化合物(a)及び(b)と、
不飽和ポリエステル(日立化成工業製:PS−51
8)、4,4'−ジアミノジフェニルメタン及びエポキシ
化合物(ノボラック型;エポキシ当量225)を、表1に
示す割合(重量部)で、それぞれ配合して5種類の配合
物を作製した。これらに、充填剤として石英ガラス粉7
0重量%、離型剤としてステアリン酸2重量部、着色剤
としてカーボンブラック1重量部を添加した後、混練機
で均一に混合し、150〜170℃で1〜5分間加熱成
形して硬化物を得た。表1に各硬化物の特性を示す。
【0038】〔比較例 1〕エーテルイミド系化合物と
して2,2'−ビス〔4(4−マレイミドフェノキシ)フ
ェニル〕プロパンを用いた他は、実施例3と同様にして
硬化物を得た。
【0039】
【表1】
【0040】〔実施例 8〕ジアミン化合物として2,
7−ビス(4−アミノ−2−ブチルフェノキシ)ナフタ
レン40重量部をジメチルアセトアミド500mlに溶
解し、ジメチルアセトアミドに溶解した無水マレイン酸
18重量部を添加して、5℃以下で1時間、窒素気流中
で撹拌反応した後、無水酢酸150重量部と酢酸ナトリ
ウム1重量部を加え、室温以上で約1時間反応させた。
これを濾過、洗浄、乾燥してエーテルイミド系化合物
(c)を得た。
【0041】
【化8】
【0042】上記のエーテルイミド系化合物(c)のI
Rスペクトルは、1235〜1240cm~1にエーテル
結合、1710cm~1と1780cm~1にイミド結合に
由来する吸収が認められた。
【0043】〔実施例9〜12〕実施例1及び実施例8
で得られたエーテルイミド系化合物(a)及び(c)
と、エポキシ化合物としてノボラック型エポキシ(EC
N1273:チバガイギー社製),ビスフェノールA型
エポキシ(エピコート1001:シェル社製)及び不飽
和ポリエステルを用い、表2に示す配合割合で5種類の
組成物を調製し、これらに充填材としてシリカ粉60重
量部、離型剤としてステアリン酸2重量部、カップリン
グ剤としてエポキシシラン(信越化学製:KBM40
3)1重量部、着色剤としてカーボンブラック1重量部
を配合した。
【0044】各配合物は、60〜80℃、5分間ロール
混練した後、冷却、粉砕して目的の樹脂組成物を得た。
これらの組成物を170℃、70kg/cm2、5分間
の条件でトランスファ成形して、各種特性測定用試片を
作成した。
【0045】表2に曲げ強さ、加熱劣化特性、材料の貯
蔵安定性を示す。ただし、実施例11及び12にはジク
ミルパーオキサイドを1部添加した。比較例2としてエ
ポキシ樹脂封止材料(CEL4000:日立化成工業
製)も併せて示す。
【0046】
【表2】
【0047】〔実施例 13〜15〕ジアミン化合物と
して、2,7−ビス(4アミノ−2−トリフルオロエチ
ルフェノキシ)ナフタレン及び2,7−ビス(4アミノ
−2−ペンタフルオロブチルフェノキシ)ナフタレンを
用いた他は実施例1と同様にして、エーテルイミド系化
合物(d)及び(e)を得た。また、不飽和ジカルボン
酸無水物としてメチル無水マレイン酸を用いた他は実施
例1と同様にして、エーテルイミド系化合物(f)を得
た。
【0048】
【化9】
【0049】エーテルイミド系化合物(d)70重量
部、エポキシ変性ポリブタジェン30重量部、ジクミル
パーオキサイド3重量部、エーテルイミド系化合物
(e)及びエーテルイミド系化合物(f)をそれぞれ5
0重量部に、エポキシ樹脂(DEN438:チバガイギ
ー社製)30重量部、4,4'−ジアミノジフェニルメタ
ン20重量部、ジクミルパーオキサイド3重量部をメチ
ルエチルケトン100mlに溶解した後、これをガラス
クロスに含浸し、80〜85℃,20分間の条件で加熱
乾燥してプリプレグを得た。
【0050】上記のプリプレグを10枚重ね、200
℃,40kg/cm2,90分間加熱,加圧成形して積
層板を得た。該積層板の特性と、比較例3として一般の
ポリイミド樹脂積層板(MCL-I-67:日立化成製)
の特性とを表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【発明の効果】本発明のナフタレン骨格とエーテル結合
とを有する不飽和イミド系化合物は、耐熱性に優れ、可
撓性向上にも有効である。従って、該化合物は半導体封
止材料や積層板等の材料樹脂として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 昭夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1,R2はH,CH3を表し、互いに異なって
    いてもよい。R3,R4,R5,R6,R7,R8はH,炭素
    数3以下のアルキル基,F,炭素数3以下のパーフルオ
    ロアルキル基を表し、互いに異なっていてもよい。)で
    示されるエーテル結合を有する不飽和イミド系化合物。
  2. 【請求項2】 一般式〔II〕 【化2】 (式中、R3,R4,R5,R6,R7,R8はH,炭素数3
    以下のアルキル基,F,炭素数3以下のパーフルオロア
    ルキル基を表し、互いに異なっていてもよい。)で示さ
    れるエーテル結合を有するジアミン化合物と、次式〔II
    I〕 【化3】 (式中、R1,R2はH,CH3を表し互いに異なってい
    てもよい。)で示される不飽和ジカルボン酸無水物を反
    応させることを特徴とするエーテル結合を有する不飽和
    イミド系化合物の製法。
  3. 【請求項3】 前記、一般式〔I〕のエーテル結合を有
    する不飽和イミド系化合物と二重結合を有する化合物ま
    たは/及びエポキシ化合物を含むことを特徴とする不飽
    和イミド系樹脂組成物。
JP23962393A 1993-09-27 1993-09-27 エーテル結合を有する不飽和イミド系化合物とその製法及び該化合物を含む樹脂組成物 Pending JPH0789932A (ja)

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