JPH079044A - 断熱材付鋼板の加工方法及び該鋼板の製造装置 - Google Patents

断熱材付鋼板の加工方法及び該鋼板の製造装置

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JPH079044A
JPH079044A JP15539893A JP15539893A JPH079044A JP H079044 A JPH079044 A JP H079044A JP 15539893 A JP15539893 A JP 15539893A JP 15539893 A JP15539893 A JP 15539893A JP H079044 A JPH079044 A JP H079044A
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順二 岡部
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晴義 中川
Mitsunori Kurachi
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属基板1と断熱樹脂シート2を接合して一
体成形された断熱材付鋼板8において、断熱樹脂シート
2の面から抜き加工したものである。又、静電気除去装
置21を設けたものである。更に、トランスファー装置
13,14に圧力調整バネ26を設けた。又、金型パン
チ20のストリッパ19の材質を弾性変形の少ない材料
にし、金型台30には離膜装置31を設けた。 【効果】 加工形状が複雑で接着面積が広い場合にで
も、薄肉の断熱材を見栄え良く安定した品質で貼り付
け、加工でき、かつ打抜き面へのストリッパの当り傷・
擦り傷を付けない、低コストの断熱材付鋼板を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属基板に樹脂発泡
体が一体成形された断熱材付鋼板を加工する方法及び該
鋼板の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の断熱材付鋼板を製造する場
合、図6に示すように、金属基板1と樹脂発泡体である
断熱材2を断熱材2の片面に設けられた接着面を利用し
て金属基板1に貼り付けるか、又は図7に示すように、
分離状態でそれぞれ成形加工した金属基板1と断熱材2
を、加工済の金属基板1の必要面に手貼りする方法で、
製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のあらか
じめ貼り付けた断熱材付鋼板では、その後の追加加工が
困難であり、又、加工済の金属基板への手貼り作業では
加工形状が複雑な場合に大変であるばかりでなく、プレ
ス形状が複雑あるいは抜き穴又は切欠き等の箇所が多い
場合に、断熱材との位置合せが困難であった。又、薄肉
の断熱材の場合などは特に接着面積が広いと折れ曲る等
して手貼り出来ないため、分割するなどの対策をしなけ
ればならず、全体として加工コストが高くなるばかりで
なく、手貼り方法では貼付状態が安定せず、品質面に問
題を残さざるをえないなどの問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決する
ために成されたものであり、この発明の目的とするとこ
ろは、金属基板と樹脂発泡体である断熱材を一体成形
し、同時加工することで、加工形状が複雑で接着面積が
広い場合にでも断熱材を見栄え良く安定した品質で、そ
して低コストで貼り付け、加工できる加工方法を提供す
るところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る断熱材付
鋼板の加工方法及び該鋼板の製造装置は、金属基板と断
熱樹脂シートとを接合して一体成形された断熱材付鋼板
において、前記断熱樹脂シート面側から抜き加工したも
のである。また、素材ストッカー、加工機、及び製品ス
トッカーを順次配置した製造装置において、製造工程の
要所に静電気除去装置を設けたものである。また、素材
ストッカー、加工機、製品ストッカー、及び金属基板と
断熱樹脂シートとを接合して一体成形された断熱材付鋼
板を搬出入するトランスファー装置を順次配置した製造
装置において、前記断熱材付鋼板を前記断熱樹脂シート
面側から吸着する前記トランスファー装置の吸着部を、
弾性体を介して前記トランスファー装置の支持部材に保
持したものである。また、抜き加工に使用するストリッ
パ付金型パンチにおいて、前記ストリッパの材質を弾性
変形の少ない材料にしたものである。また、抜き加工に
使用する金型パンチにおいて、前記金型パンチ台部に抜
きカス離脱装置を設けたものである。
【0006】
【作用】上記のように構成された断熱材付鋼板の加工方
法及び該鋼板の製造装置によれば、抜き加工は常に断熱
樹脂シート面側からおこなわれる。また、製造工程の要
所に静電気除去装置を設け、断熱材付鋼板の加工工程中
に生じた静電気を外部へ除去する。また、トランスファ
ー装置の吸着部を、弾性体を介してトランスファー装置
の支持部材に保持し、弾性体により吸着力を調整するこ
とによって、断熱材付鋼板を搬出入する際の均一な密着
をおこなう。また、ストリッパ付金属パンチのストリッ
パの材質を弾性変形の少ない材料にし、プレス後の断熱
樹脂シート面への傷付きを防止する。また、金型パンチ
の台部に抜きカス離脱装置を設け、金型パンチに付着し
た断熱材付鋼板の抜きカスを確実に除去する。
【0007】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図面とともに説
明する。図1はこの発明による断熱材付鋼板の製造工程
を表わしたものである。1は原材料である金属基板、2
は、原材料である断熱樹脂シート、3は、接着剤塗布用
ローラー、4は、接着剤ストッカー、5は、乾燥炉であ
る。前記金属基板1は、接着剤ストッカー4から一定膜
厚で接着剤塗布用ローラー3により接着剤(例えばゴム
系接着剤)が表面に塗布される。一定温度で乾燥され
て、断熱樹脂シート2が圧縮上ローラー6と圧縮下ロー
ラー7により圧縮一体成形された後、一定寸法にカット
されて、断熱材付鋼板8となる。次に前記一定寸法にカ
ットされた断熱材付鋼板8は、素材ストッカー9に挿入
される。挿入された断熱材付鋼板8はN/Cタレットパ
ンチプレス10,11にトランスファー装置13,14
により移動しカットあるいは、プレス加工が行われる。
前記トランスファー装置13,14には、電磁吸着部1
5,16が複数個設けられており、前記断熱材付鋼板8
を電磁吸着して移動させる。前記N/Cタレットパンチ
プレス10,11にて加工された断熱材付鋼板8は、製
品ストッカー12に保管される。
【0008】かかる構成において断熱材付鋼板8は、常
に断熱樹脂シート2の面を上にして搬出入、又は抜き加
工される。トランスファー装置13,14の電磁吸着部
15にて断熱材付鋼板8を吸着するのであるから、金属
基板1の面を上にして搬出入する方が吸着力は強いが、
この場合、断熱樹脂シート2の面が下になることによっ
て、N/Cターレットパンチプレス10,11にて抜き
加工する際に、金属基板1に波打ち状態の変形が発生す
る。つまり、断熱樹脂シート2が各部分圧縮されること
により、上面の金属基板1に局部的な変形が発生する。
この発生程度は圧縮度が小さい独立気泡からなる断熱樹
脂シート2aの場合に顕著であり、圧縮度が大きい連続
気泡からなる断熱樹脂シート2bの場合は少ない。後者
の場合、圧縮度が大きいため、均一に圧縮されて金属基
板1に変形が起こりにくいとの理由による。よって金属
基板1の変形をなくすためには断熱材付鋼板8は常に断
熱樹脂シート2の面を上にして、圧縮力の影響を受けな
いようにして抜き加工する必要がある。
【0009】又、抜き加工を最小限にするため、抜き加
工前に断熱材付鋼板8をあらかじめ一定寸法にカットし
ておくことも重要である。つまり、断熱材付鋼板8の後
加工が多いほど、傷付き等のトラブルが発生しやすくな
る。よって、このトラブル発生を最小限に押えるため
に、あらかじめ加工仕上がり後の外形寸法に、断熱材付
鋼板8をカットしておくことが重要である。
【0010】実施例2.図2は製品ストッカー12に設
けられた静電気除去装置21の簡易斜視図である。断熱
材付鋼板8は金属基板1と断熱樹脂シート2の2層構造
となっているため、トランスファー時、又は加工後のス
トック時等に摩擦により静電気が発生し、これを取り除
く必要があった。図3では静電気除去装置21は、断熱
材付鋼板8が上下に積み重ねられた前記製品ストッカー
12の一端に設けられており、前記静電気除去装置21
は、静電気除去駆動装置24により上下に導電体(金属
ブラシなど)からなる静電気除去ブラシ22が動き(た
とえば断熱構造プレス部材の厚み分程度)、前記断熱材
付鋼板8で発生した静電気をアース25に逃す作用を行
う。こうすることによって、たとえば加工完了後、作業
者がいちいち静電気除去作業をおこなってから加工完了
品を搬出する等の作業が不要となる。
【0011】実施例3.図3はトランスファー装置1
3,14の電磁吸着部15,16の簡易断面図である。
29は前記トランスファー装置13,14に設けられた
前記電磁吸着部15,16の支持金具である。26は圧
力調整バネで、複数個設けられた電磁吸着部の前記断熱
材付鋼板8の吸着面に均一に密着する機能を持たせてい
る。前記断熱材付鋼板8の表面の波打ちなどにおいても
均一に密着し、電磁吸着部の全周に円弧形状に設けられ
た傷付き防止リング27と合わせて、断熱材付鋼板8の
移動時の擦り傷を防止する作用を行う。28は電磁コイ
ルである。通常、鋼板のトランスファーに圧力調整バネ
26は不要であるが、断熱材付鋼板8の場合、吸着部が
断熱樹脂シート2の面となるため、その材質にあわせた
圧力調整が必要となる。
【0012】実施例4.図4はN/Cタレットパンチプ
レス10,11のプレス加工部の簡易断面図である。
(7はN/Cタレットパンチプレス10,11の駆動装
置であり、動力により金型パンチ20を上下運動させて
プレス加工をおこなう。その際、ストリッパ19を断熱
材付鋼板8に押付け、断熱材付鋼板8から金型パンチ2
0を分離させる動作をおこなうが、この時ストリッパ1
9の材質が弾性変形の大きい材料であれば、ストリッパ
が変形して、たとえばストリッパ19の外周径リング状
の傷が断熱樹脂シート2の面につく。よって、ストリッ
パ19の材質を弾性変形の少ない材料、たとえば縦弾性
係数が6.3×103 kg/mm2 以上とし、更に外周
面にR部をとって、断熱樹脂シート2の面に面あたりす
る様にする。こうすることによって、断熱樹脂シート2
の面への傷付きが防止できる。
【0013】実施例5.図5は金型パンチ台部の断面図
である。31は、金型台30に設けられた離脱装置であ
り、たとえばゴム系の材質のものが金型パンチ20の貫
通部全周に設けられている。動作は以下の通りとなる。
前記金型パンチ20で断熱材付鋼板8を打抜き時、抜き
カスが前記離脱装置31を貫通する。次に金型パンチ2
0が復路運動する際に、抜きカスが離脱装置31との接
触によりふるい落とされ、金型パンチ20への付着を防
止する。よって、二度打ち(抜きカスがついたまま別の
箇所を打抜く)による断熱材付鋼板8への傷付き等が解
消される。
【0014】以上の製造工程で加工された前記断熱材付
鋼板8は、曲げ加工機23で製品形態に合わせて曲げ加
工し製品となる。なお前記N/Cタレットパンチプレス
10,11は複数あるいは単一設備でも同様であり、ま
た他のプレス機械でも同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、一体成
形された断熱材付鋼板の断熱樹脂シート面側から抜き加
工するので、金属基板の変形が最小限に押えられる。ま
た、製造工程の要所に静電気除去装置を設けることによ
り、断熱材付鋼板に発生した静電気をアースに逃がし作
業効率を向上させる。また、トランスファー装置の吸着
部を、弾性体を介してトランスファー装置の支持部材に
保持することにより、断熱材付鋼板の吸着面に均一して
密着することができる。また、金型パンチのストリッパ
を弾性変形の少ない材料としたので、加工の際変形がな
く、よって、断熱樹脂シート面への傷付きも防止でき
る。また、金型パンチの台部に抜きカス離脱装置を設け
ることにより、金型パンチに付着した断熱材付鋼板の抜
きカスを確実に除去し、断熱材付鋼板への傷付きを防止
する。
【0016】よって、加工形状が複雑で接着面積が広い
場合でも、断熱材を見栄えよく安定した品質で、そして
低コストで貼り付け、加工できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による断熱材付鋼板の製造工
程図である。
【図2】本発明の一実施例による静電気除去装置の簡易
斜視図である。
【図3】本発明の一実施例によるトランスファー装置の
電磁吸着部の簡易断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるN/Cタレットパンチ
プレスのプレス加工部の簡易断面図である。
【図5】本発明の一実施例による金型パンチ台部の断面
図である。
【図6】従来の断熱材付鋼板の製造工程図である。
【図7】従来の手貼り作業による断熱材付鋼板の製造方
法である。
【符号の説明】
1 金属基板 2 断熱樹脂シート 8 断熱材付鋼板 9 素材ストッカー 10,11 N/Cタレットパンチプレス 12 製品ストッカー 13,14 トランスファー装置 15,16 電磁吸着部 19 ストリッパ 20 金型パンチ 21 静電気除去装置 26 圧力調整バネ 30 金型台 31 離脱装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基板と断熱樹脂シートとを接合して
    一体成形された断熱材付鋼板において、前記断熱樹脂シ
    ート面側から抜き加工したことを特徴とする断熱材付鋼
    板の加工方法。
  2. 【請求項2】 素材ストッカー、加工機、及び製品スト
    ッカーを順次配置した製造装置において、製造工程の要
    所に静電気除去装置を設けたことを特徴とする断熱材付
    鋼板の製造装置。
  3. 【請求項3】 素材ストッカー、加工機、製品ストッカ
    ー、及び金属基板と断熱樹脂シートとを接合して一体成
    形された断熱材付鋼板を搬出入するトランスファー装置
    を順次配置した製造装置において、前記断熱材付鋼板を
    前記断熱樹脂シート面側から吸着する前記トランスファ
    ー装置の吸着部を、弾性体を介して前記トランスファー
    装置の支持部材に保持したことを特徴とする断熱材付鋼
    板の製造装置。
  4. 【請求項4】 抜き加工に使用するストリッパ付金型パ
    ンチにおいて、前記ストリッパの材質を弾性変形の少な
    い材料にしたことを特徴とする請求項第1項記載の断熱
    材付鋼板の加工方法。
  5. 【請求項5】 抜き加工に使用する金型パンチにおい
    て、前記金型パンチ台部に抜きカス離脱装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項第1項記載の断熱材付鋼板の加工
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114635A (ja) * 1997-10-09 1999-04-27 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 金属製小片部品の製造方法及び製造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11114635A (ja) * 1997-10-09 1999-04-27 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 金属製小片部品の製造方法及び製造装置

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