JPH0791609B2 - 電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料とその 製造法並びに加工法 - Google Patents

電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料とその 製造法並びに加工法

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JPH0791609B2
JPH0791609B2 JP3126548A JP12654891A JPH0791609B2 JP H0791609 B2 JPH0791609 B2 JP H0791609B2 JP 3126548 A JP3126548 A JP 3126548A JP 12654891 A JP12654891 A JP 12654891A JP H0791609 B2 JPH0791609 B2 JP H0791609B2
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intermetallic compound
electrolytic processing
based intermetallic
electrolytic
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英夫 沼田
功 冨塚
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科学技術庁金属材料技術研究所長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電解加工用Ti/A
l基金属間化合物材料とその製造法並びに加工法に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、航空機材
料等として有用な、軽量、かつ必要となる靱性を持つ材
料としての電解加工性に優れたTi/Al基金属間化合
物材料とその製造法並びにその電解加工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】Ti/Al基の金属間化合物
材料は軽量で必要となる靱性を持つため、航空機材料と
しての可能性が高いが、機械加工による成形が困難であ
る。これを補う手段として電解加工が考えられるが、T
i/Al基材料はそのままでは電解加工性がよくない。
【0003】そこで、このような加工性の欠点を解消す
るための試みがなされてきているが、現在までのとこ
ろ、そのための有効な手段は見出されていないのが実情
である。たとえば、このTi/Al系の金属間化合物の
うちでもTi3 Al相、TiAl相もしくは両者の混合
相を基とするものは軽量で、しかも硬さ、剛性、強度、
靱性などを総合した特性が優れているために、多くの産
業上の分野で実用化されている。しかし、これらの用途
の点から見て有利な特性は、これを用いて所要の形状の
部材を製造しようとする場合には必ずしも有利に作用せ
ず、特に機械加工の場合には工具の消耗、製造期間の長
期化とこれに伴う加工経費の増大という問題を生じた。
これを補う対策として、電解質の水溶液の中でこの材料
を陽極として電気化学的に成形加工を行なおうという、
いわゆる電解加工が試みられている。しかしながら、上
記の材料は必ずしも電解加工性が優れず、加工に長時間
を要するという欠点があった。
【0004】この発明はこのような欠点を克服すること
を目的とするものである。さらに詳しくは、この発明
は、従来のTi/Al基金属間化合物の欠点を克服し、
加工性の良好な、軽量、かつ高靱性特性を有する新しい
金属間化合物を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、Mnを1〜5重量%含有するT
3 Al相とTiAl相の二相からなることを特徴とす
る電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料を提供す
る。また、この発明は、このTi/Al基材料を、11
00℃以上の温度において5×10-4〜5×10-3の速
度で当初の厚さの40〜15%まで恒温鍛造すること
や、さらには、真空中もしくは不活性ガス中で1200
〜1400℃の温度で60分以上保持することを特徴と
する電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料の製造法
と、これら材料の電解加工法を提供する。
【0006】そしてまた、この発明は、Mnを1〜5重
量%含有してなるTi3 Al相単相からなることを特徴
とする電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料をも提
供する。すなわち、この発明の発明者は、Ti/Al系
の金属間化合物に第3の元素を添加することによって電
解加工性、特に電解加工の速度を向上させることを試み
てきた。その結果、Ti/Al系の金属間化合物のうち
Ti3 Al相、TiAl相およびこれらの両相の混合相
から構成される材料についてはMnの添加がこの目的に
特に有効であることを見出しこの発明を完成した。
【0007】以上の通りのこの発明においては、Mnの
添加量は多いほど有効であり、添加量が重量で1%以下
の場合はその効果が顕著でない。しかし、Mnを過度に
添加し、Ti3 Al相もしくはTiAl相以外の相が現
われるようになるとむしろ有害であって、このような場
合は電解加工が均一に進行せず、電解加工の仕上りが思
わしくない。
【0008】電解加工の速度は材料の組織に依存する
が、一般に粗大な結晶粒の材料は電解加工速度が小さ
く、不均質な組織の材料は電解加工の仕上りも不均質で
ある。そのため、Mnを添加した材料を鋳造で作製する
場合はこれを恒温鍛造して結晶粒を細かくすることは電
解加工速度の向上にとって極めて有益である。この際の
恒温鍛造の条件は注意を要するものであって、温度や変
形速度、圧下率などが適当でないと、素材にひび割れが
生じ、所期の電解加工を行なうことが不可能となる。こ
の発明の発明者の経験によれば、この恒温鍛造は温度1
100℃以上、変形速度5×10-4〜5×10-3、圧下
率40〜15%で行なうのが適当である。
【0009】ただし、Mn添加の有益性は恒温鍛造材に
限られるものではなく、鋳造材のままでも有効であり、
また、恒温鍛造材を組織を整える目的でさらに熱処理し
て得られた材料についても有効である。この場合熱処理
は真空中もしくは不活性ガス中で1200〜1400℃
で少なくとも60分行なうことが有効である。酸化雰囲
気中でこれを行なうことは材料の酸化につながるほか、
時によっては表面に酸化物膜が形成され、これが電解加
工性を劣化させる。熱処理の温度は熱処理の目的によっ
てやや異なるが、いずれにしろ1400℃を越えると材
料が不均質となることがあり、電解加工に有害である。
なお、熱処理は本来組織を整えるものであるから、恒温
鍛造の温度をある程度越えなければ意義が薄く、この点
から少なくとも1200℃の温度は必要である。
【0010】電解加工については、その条件は特に限定
されることはない。素材を電解質を含む溶液の中で陽極
として電解できるものであれば特別な限定はない。しか
し、3〜6Nの硫酸水溶液を使用する方法は環境汚染な
どの点から特に問題が少なく、5〜40℃の広い範囲の
室温でこれを行なうことができる。温度がこの範囲を越
えても、電解加工は可能であるが、溶液から有毒な蒸気
が発生するため、特別な対策が必要となる。電解加工の
電位は特に重要な因子で、溶液に対して0.4〜0.6
V(SCE)の範囲外の電位では電解加工の速度は著し
く低下する。
【0011】以下、実施例によりさらに詳しくこの発明
について説明する。
【0012】
【実施例】実施例1 34%のAlを含むTiの2%をMnで置換した合金を
素材として鋳造した後に円筒形に加工し、5×10-3
minの速度で当初の厚さの20%の厚さになるまで恒
温鍛造した。これを20℃で5Nの硫酸中で−0.5V
(SCE)の電位で3時間電解加工し、36クーロン/
cm2 の電解減量を得た。同じ条件でMnで置き換えな
かったものの電解加工減量は20クーロン/cm2 であ
った。電解減量は約25%増加する。実施例2 実施例1で用いたものと同じMn置換の素材を真空中で
1300℃で1時間熱処理した後、20℃で5Nの硫酸
中で−0.50V(SCE)の電位で5時間電解加工
し、32クーロン/cm2 の電解減量を得た。同条件で
Mnで置き換えないものの電解加工減量は17クーロン
/cm2 であった。
【0013】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、電解加工性に優れたTi/Al基金属間化合物材料
が実現される。また、生産、加工コストの低減が図られ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mnを1〜5重量%含有するTi3 Al
    相とTiAl相の二相からなることを特徴とする電解加
    工用Ti/Al基金属間化合物材料。
  2. 【請求項2】 請求項1の材料を、1100℃以上の温
    度において5×10-4〜5×10-3の速度で当初の厚さ
    の40〜15%まで恒温鍛造することを特徴とする電解
    加工用Ti/Al基金属間化合物材料の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法により得られる材料を、
    真空中もしくは不活性ガス中で1200〜1400℃の
    温度で60分以上保持することを特徴とする電解加工用
    Ti/Al基金属間化合物材料の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1の材料もしくは請求項2または
    3の方法により得られる材料を陽極として硫酸の存在下
    に電解加工することを特徴とするTi/Al基金属間化
    合物材料の電解加工法。
  5. 【請求項5】 1〜6Nの硫酸の存在下、5〜40℃の
    温度において電解加工する請求項4の電解加工法。
  6. 【請求項6】 Mnを1〜5重量%含有してなるTi3
    Al相単相からなることを特徴とする電解加工用Ti/
    Al基金属間化合物材料。
  7. 【請求項7】 請求項6の材料を、1100℃以上の温
    度において、5×10-4〜5×10-3の速度で当初の厚
    さの40〜15%まで恒温鍛造することを特徴とする電
    解加工用Ti/Al基金属間化合物材料の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項7の方法により得られる材料を、
    真空中もしくは不活性ガス中で1200〜1400℃の
    温度で60分以上保持することを特徴とする電解加工用
    Ti/Al基金属間化合物材料の製造法。
  9. 【請求項9】 請求項6の材料もしくは請求項7または
    8の方法により得られる材料を硫酸の存在下に電解加工
    することを特徴とするTi/Al基金属間化合物材料の
    電解加工法。
  10. 【請求項10】 1〜6Nの硫酸の存在下、5〜40℃
    の温度において電解加工する請求項9の電解加工法。
JP3126548A 1991-05-01 1991-05-01 電解加工用Ti/Al基金属間化合物材料とその 製造法並びに加工法 Expired - Lifetime JPH0791609B2 (ja)

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