JPH0792166B2 - ゴムホース - Google Patents

ゴムホース

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JPH0792166B2
JPH0792166B2 JP29629190A JP29629190A JPH0792166B2 JP H0792166 B2 JPH0792166 B2 JP H0792166B2 JP 29629190 A JP29629190 A JP 29629190A JP 29629190 A JP29629190 A JP 29629190A JP H0792166 B2 JPH0792166 B2 JP H0792166B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、ゴムホースに関し、接触流体が非鉱油系で
あって、かしめ継手部を有するブレーキホース(第1図
参照)等の高圧補強ホースに好適なものである。ここで
は、ブレーキホースを主として例に採りながら説明する
が、これに限られるものではない。
なお、以下の説明で、配合単位である「部」は、特にこ
とわらない限り「重量部」である。また、「PHR」は、
ポリマー成分100部に対する配合量を意味する。
〈従来の技術〉 ブレーキホースの内管ゴム層の形成材料は、従来、スチ
レンブタジエンゴム(以下、SBRと略す。)が主流であ
つた。
しかし、昨今の耐熱向上などの要請を満足すべく、SBR
をエチレン−αオレフイン−ジエン共重合体(以下「EP
DM」という)に置換することが検討されてる。
ところが、一般的な配合のEPDMをブレーキホースの内管
層へ適用した場合には、上記厳格な条件下、ブレーキホ
ースの内管ゴム層3とホース継手11のニツプル11a間に
確実なシール性(特に耐へたり性)を得がたかつた(第
1図)。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明者らはかかるシール性の問題を解決すべく、特定
のEPDMの過酸化物系加硫物で内管ゴム層を形成すること
に想到した(特開昭63-241051号公報参照)。
しかし、加硫系が過酸化物系であるため、加硫剤の取扱
いが面倒であるとともに、不活性ガス雰囲気中で加硫を
する必要があり、生産性が良好でなかつた。
他方、上記問題点が発生しないように、加硫系を硫黄加
硫系とすることも考えられるが、当業者間では、硫黄加
硫系では、EPDM加硫物に充分な耐圧縮永久歪性が得られ
ないとされていた。
本発明は、上記にかんがみて、加硫系を硫黄加硫系とし
ても、従来のSBR同等の耐圧縮永久歪性が得られるとと
もに、耐熱性(耐熱老化性も含む。)、耐候性にも優れ
たゴムホースを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記目的を達成するための鋭意検討を重
ねてきた結果、加硫物中に配合される亜鉛化を活性亜鉛
華とすれば一定の耐圧縮永久歪性が保持できることを見
出し下記構成の本発明に想到した。
EPDMをゴム成分の全部又は主成分とするゴム加硫物で少
なくとも一層が形成されているゴムホースにおいて、 前記EPDMのヨウ素価が20〜35であり、かつ、 前記ゴム加硫物の配合亜鉛華が活性亜鉛華で、その配
合量が、1〜10PHRであり、 前記ゴム加硫物の加硫系が硫黄加硫系である、ことを
特徴とする。
〈構成の詳細な説明〉 以下、上記構成について、詳細に説明する。
(1)上記EPDMは、不活性溶剤中に適当な触媒の存在下
でエチレン、αオレフインさらにジエンを導入して常圧
又は若干加圧下で重合させて得る。このポリマーは、ヨ
ウ素価20〜35とする。
上記αオレフインとしては、通常プロピレンを用いる
が、1−ブテン等を用いてもよい。また、上記ジエンと
しては、エチリデンノルボルネンペロペニルノルボルネ
ン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4
−ヘキサジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、1,6
−オクタジエン、1,5−オクタジエン、1,7−オクタジエ
ン、1,4−オクタジエン、メチルヒドロインデン等の非
共役ジエンを1種又は2種以上混合して用いるが、ブチ
ジエン、イソプレン等の共役ジエンと共用してもよい。
上記ヨウ素価が20未満では、所要の強度および耐圧縮
永久歪性が得がたい。他方、ヨウ素価が35を超えるもの
は、架橋点が多くなり、モジユラスが高くなりすぎると
ともに、ポリマー製造上調製しがたい。
上記EPDMにおいて、望ましくは、分子量分布がw/
n≦5.0で規定され、かつ、αオレフイン組成分布が、
分子量分布の両側20wt%ポリマー中におけるそれぞれの
αオレフイン含量を高分子側C3I、低分子側C3Eとしたと
き、C3E−C3I≦5.0wt%で規定されシヤープであるもの
が望ましい。これらの要件が満たすことにより、特に耐
かじり性等の改善が期待できる。
なお、一般的なEPDMは、通常、分子量分布w/n=8
〜20、αオレフイン組成分布C3E−C3I=8〜15%であ
る。
上記EPDMの他の特性は、通常、エチレン含量60〜70
%、αオレフイン含量30〜40%、エチレンとαオレフイ
ンの合計量100%に対しジエン(第三成分)含量5%以
下、ムーニー粘度(ML 1+4100℃)35〜55とする。
(3)上記ゴム成分は、EPDMのみでもよいが、トランス
ポリオクテニレンゴム(以下「TOR」)を混合した混合
物が望ましい。
上記TORは、主としてトランス二重結合を持つたシク
ロオクテンのメタテーシスポリマーである。EPDMポリマ
ー100部に対する配合量は5〜15部、望ましくは7〜12
部である。5部未満の範囲及び15部を越える範囲では、
製品の表面に肌荒れが出るとともに、押出量もSBRに比
して小さくなり、それぞれ押出し加工性の改善が望めな
い。
(4)上記EPDMを全部又は主成分とするゴム成分には、
EPDMの硫黄加硫系に通常使用される配合剤、カーボンブ
ラツク、亜鉛華、加工助剤、老化防止剤、着色剤等を適
宜配合し、さらに硫黄加硫系薬剤を加える。
ここで、亜鉛華を活性亜鉛華とし、その配合量を、1
〜10PHR(望ましくは、3〜7PHR)とする。ここで、活
性亜鉛華とは、粒度が0.1μm前後と、一般の亜鉛華の
粒度0.3〜0.7μmに比して小さく、活性度が著しく高い
ものを言う。また、活性亜鉛華の配合量が1PHR未満で
は、加硫が甘くなり、10PHRを超えるとゴム加硫物の強
度に悪影響がでやすい。
カーボンブラツクは、通常のものでも良いが、特開昭
59-22943号に記載されている、ヨウ素吸着量40〜80mg/
g、ジブチルフタレート吸油量140ml/g以上のいわゆる高
吸油タイプのフアーネスカーボンブラツクを配合するこ
とが、耐摩耗性、耐かじり性、耐へたり性のいずれも
が、さらに改善され望ましい(配合量は、40〜60PHRが
好ましい)。
上記加工助剤としては、高級脂肪酸等を、老化防止剤
としては、ポリ2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノ
リン等をそれぞれ具体的に挙げることができる。
(5)こうして得たゴム配合物を通常の押出成形機で押
し出後、加硫して本発明のゴムホースを得る。
例えば、ブレーキホースの場合は、第1図に示すような
構成とすることが望ましい。
全体構成を内管ゴム層1、第一補強糸層3、中間ゴム層
5、第二補強糸層7、および外管ゴム層9との5層構成
とする。そして、内管ゴム層1を本発明に使用する特定
EPDM加硫物で、第一・第二補強糸層3、7を、レゾルシ
ン・ホルマリン・ラテツクス(RFL)で処理されたポリ
ビニルアルコール繊維糸で、中間ゴム層5を天然ゴム
(NR)又はブチルゴム(IIR)の加硫物で、外管ゴム層
9を汎用のEPDMの加硫物でそれぞれ形成する。なお、中
間ゴム層5は、補強糸層7、9間の主として干渉防止の
ために形成され、肉厚0.1〜0.3mmの薄層である。
なお、ブレーキホースが中間ゴム層を有しない、補強糸
層が一層タイプの場合、上記ゴム配合物によりブレーキ
ホースの内管ゴム層を形成すると、一般的にEPDM製の外
管ゴム層を備えるブレーキホースにあつては、補強糸層
と内・外管ゴム層の接着剤が一種類ですむこととなる。
一方従来では、内管ゴム層がSBR製であつたため、内管
ゴム層−補強糸層,補強糸層−外管ゴム層にそれぞれ別
種の接着剤が必要であつた。
〈発明の作用・効果〉 この発明のゴムホースは、上記のように、EPDMをゴム成
分の全部又は主成分とするゴム加硫物で少なくとも一層
が形成されているゴムホースにおいて、前記EPDMのヨ
ウ素価が20〜35であり、かつ、前記ゴム加硫物の配合
亜鉛華が活性亜鉛華で、その配合量が、1〜10PHRであ
り、前記ゴム加硫物の加硫系が硫黄加硫系であること
により、下記作用・効果を奏する。
本発明のゴムホースは、加硫系を硫黄加硫系としても、
従来のSBR同等と耐圧縮永久歪性が得られるとともに、
耐熱性(耐熱老化性も含む。)、耐水分透過性にも優れ
ている。
従つて、従来の如く、加硫系として過酸過物系を使用し
ない。即ち、硫黄系であるため、加硫剤の取扱いが容易
であり、かつ、不活性ガス雰囲気中で加硫をする必要も
なく、生産性が良好となる。また、硫黄加硫系とするこ
とにより、過酸化物加硫系に比して、ゴム加硫物の職常
態物性および耐油性の向上も期待でき、相対的に、ゴム
ホースの性能が向上する。
〈実施例〉 以下、この発明を、実施例に基づいて、さらに詳細に説
明する。
EPDMは、下記に示す特性のものを用いた。尚、αオレフ
ィン成分としてはプロピレン、ジエン成分としてはエチ
リデンノルボンルネンを用いた。このときw/nは、
ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー(溶媒:o−ジ
クロルベンゼン)により測定した分子量分布から求め
た。また、C3E−C3Iは、分別沈澱法(分別数10以上、溶
媒:シクロヘキサン/イソプロピルアルコール)により
測定した分子量分布から求めた。
ポリマー特性 エチレン含量: 64% ヨウ素価: 29 粘度(ML1+4 100℃) : 47 w/n 3.1 C3E−C3I 3 そして、実施例と比較例は下記EPDM配合処方のゴム材料
を使用した。実施例は亜鉛華が活性亜鉛華であり、比較
例は通常の非活性亜鉛華である。参照例は、下記SBR配
合処方のゴム材料を使用した。
EPDM配合処方 EPDM 90部 TOR* 10部 フアーネスブラツク(HS) 50部 活性亜鉛華又は 非活性亜鉛華 5部 加工助剤(高級脂肪酸系) 3部 老化防止剤 1.5部 粉末イオウ 0.6部 加硫促進剤 4.75部 *Vestenamer8012(ヒユールス社;商品名) SBR配合処方 SBR 100部 フアーネスブラツク 60部 非活性亜鉛華 5部 ステアリン酸 1部 老化防止剤 4部 イオウ 0.5部 加硫促進剤 3部 尚、上記フアーネスブラツクは、実施例、比較例は下記
高吸油タイプを参照例はノーマルタイプを用いた。
高吸油 ノーマル ヨウ素吸着量(mg/g) 58 53 ジブチルフタ レート吸油量(ml/100g) 190 133 上記処方の各ゴム配合物を混練して混合ゴム材料を調製
し、該ゴム材料から、JIS k 6301に基き、圧縮永久歪試
験様の試験片を調製し、圧縮永久歪試験(120℃×22h)
を行なつた。
試験結果は、実施例:36%、比較例:50%、参照例:35%
であつた。この結果から、活性亜鉛華を使用したEPDM加
硫物は、非活性亜鉛華を使用したEPDM加硫物に比して、
良好な耐圧縮永久歪性を示すとともに、その値は、SBR
加硫物と同等であることが分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は継手部におけるブレーキホースを示す断面図で
ある。 1……内管ゴム層、3……第一補強糸層、5……中間ゴ
ム層、7……第二補強糸層、9……外管ゴム層、11……
継手。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−αオレフイン−ジエン共重合体
    (以下EPDMと略す。)をゴム成分の全部又は主成分とす
    るゴム加硫物で少なくとも一層が形成されているゴムホ
    ースにおいて、 前記EPDMのヨウ素価が20〜35であり、かつ、 前記ゴム加硫物の配合亜鉛華が活性亜鉛華で、その配
    合量が、1〜10PHRであり、 前記ゴム加硫物の加硫系が硫黄加硫系である、 ことを特徴とするゴムホース。
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