JPH0793745A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH0793745A JPH0793745A JP30911093A JP30911093A JPH0793745A JP H0793745 A JPH0793745 A JP H0793745A JP 30911093 A JP30911093 A JP 30911093A JP 30911093 A JP30911093 A JP 30911093A JP H0793745 A JPH0793745 A JP H0793745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- lubricant
- magnetic recording
- perfluoropolyether
- group
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属薄膜型の磁気記録媒体に使用した場合に
良好な潤滑性能を発現しうる新規な潤滑剤を合成し、耐
久性,走行性の向上を図る。 【構成】 金属薄膜型の磁気記録媒体において、パーフ
ルオロポリエーテルを骨格とする化合物に長鎖アルキル
基を持つ化合物を添加した潤滑剤を磁性層表面に保有せ
しめる。上記潤滑剤としては、例えば末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物
を添加したものが挙げられる。
良好な潤滑性能を発現しうる新規な潤滑剤を合成し、耐
久性,走行性の向上を図る。 【構成】 金属薄膜型の磁気記録媒体において、パーフ
ルオロポリエーテルを骨格とする化合物に長鎖アルキル
基を持つ化合物を添加した潤滑剤を磁性層表面に保有せ
しめる。上記潤滑剤としては、例えば末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物
を添加したものが挙げられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に関するものであり、特に磁性層
表面に保有せしめられる潤滑剤の改良に関するものであ
る。
スク等の磁気記録媒体に関するものであり、特に磁性層
表面に保有せしめられる潤滑剤の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば8mmVTR用テープやハ
ードディスク装置の記憶媒体として用いられる磁気ディ
スク等の磁気記録媒体としては、強磁性金属材料を蒸着
等の手法により非磁性支持体上に被着し、これを磁性層
としたいわゆる金属薄膜型の磁気記録媒体が使用されて
いる。
ードディスク装置の記憶媒体として用いられる磁気ディ
スク等の磁気記録媒体としては、強磁性金属材料を蒸着
等の手法により非磁性支持体上に被着し、これを磁性層
としたいわゆる金属薄膜型の磁気記録媒体が使用されて
いる。
【0003】この金属薄膜型の磁気記録媒体では、磁性
層表面の平滑性が極めて良好であるため、磁気ヘッドや
ガイドローラー等の摺動部材に対する実質的な接触面積
が大きくなり、摩擦係数の増大に伴って凝着現象(いわ
ゆる張り付き)が起き易くなる。この結果、以下に述べ
るように、走行性や耐久性等の点で多くの問題点が生じ
ている。
層表面の平滑性が極めて良好であるため、磁気ヘッドや
ガイドローラー等の摺動部材に対する実質的な接触面積
が大きくなり、摩擦係数の増大に伴って凝着現象(いわ
ゆる張り付き)が起き易くなる。この結果、以下に述べ
るように、走行性や耐久性等の点で多くの問題点が生じ
ている。
【0004】例えば、8mmVTR用テープに関して
は、通常この種の磁気テープは、8mmビテオデッキに
挿入されると、10個以上のガイドピンを通過してドラ
ムに巻き付けられるが、その際ピンチローラーとキャプ
スタンによってテープテンションとテープ走行速度は一
定に保たれる(例えば、テープテンションは約20g、
テープ走行速度は0.5cm/秒とされる。)。
は、通常この種の磁気テープは、8mmビテオデッキに
挿入されると、10個以上のガイドピンを通過してドラ
ムに巻き付けられるが、その際ピンチローラーとキャプ
スタンによってテープテンションとテープ走行速度は一
定に保たれる(例えば、テープテンションは約20g、
テープ走行速度は0.5cm/秒とされる。)。
【0005】このような走行系においては、上記磁気テ
ープの磁性層がステンレス性の固定されたガイドピンと
接触する構造とされており、テープ表面の摩擦が大きく
なると、テープがスティックスリップを起こして、いわ
ゆる“テープ鳴り”という現象が生じ、再生画面にひき
つれが発生する。また、上記磁気テープと磁気ヘッドと
の相対速度は非常に大きく、特にポーズ状態ではテープ
の同一個所が高速走行での接触状態にさらされるので、
磁性層の摩耗が激しく、再生出力の低下をもたらしてし
まう。このような問題は、上記磁気テープとして蒸着テ
ープが使用される場合では、テープの磁性層が極めて薄
いことから一層深刻となる。
ープの磁性層がステンレス性の固定されたガイドピンと
接触する構造とされており、テープ表面の摩擦が大きく
なると、テープがスティックスリップを起こして、いわ
ゆる“テープ鳴り”という現象が生じ、再生画面にひき
つれが発生する。また、上記磁気テープと磁気ヘッドと
の相対速度は非常に大きく、特にポーズ状態ではテープ
の同一個所が高速走行での接触状態にさらされるので、
磁性層の摩耗が激しく、再生出力の低下をもたらしてし
まう。このような問題は、上記磁気テープとして蒸着テ
ープが使用される場合では、テープの磁性層が極めて薄
いことから一層深刻となる。
【0006】また、ハードディスク装置では、回転前に
磁気ヘッドとディスクは接触した状態にあり(CSS;
コンタクト・スタート・ストップ)、高速回転開始とと
もに発生する空気流によって上記磁気ヘッドが浮上する
ようになされている。故に、起動停止或いは起動時には
ディスク表面を磁気ヘッドが擦って走行するので、その
時の摩擦増加が大きな問題となっている。一般に、商品
レベルの信頼性を確保するためには、上述のようなCS
S操作を2万回行った後の摩擦係数が0.5以下である
ことが望まれており、十分なCSS特性を実現すること
が課題とされている。更に、高速で回転されるので、上
記磁気ヘッドとディスクによるヘッドクラッシュも薄膜
媒体においては重要な問題である。
磁気ヘッドとディスクは接触した状態にあり(CSS;
コンタクト・スタート・ストップ)、高速回転開始とと
もに発生する空気流によって上記磁気ヘッドが浮上する
ようになされている。故に、起動停止或いは起動時には
ディスク表面を磁気ヘッドが擦って走行するので、その
時の摩擦増加が大きな問題となっている。一般に、商品
レベルの信頼性を確保するためには、上述のようなCS
S操作を2万回行った後の摩擦係数が0.5以下である
ことが望まれており、十分なCSS特性を実現すること
が課題とされている。更に、高速で回転されるので、上
記磁気ヘッドとディスクによるヘッドクラッシュも薄膜
媒体においては重要な問題である。
【0007】このような問題に対して、従来より磁気記
録媒体に潤滑剤を使用することが検討されており、例え
ば高級脂肪酸やそのエステル等を磁気記録媒体の磁性層
表面にトップコートすることにより摩擦係数を抑えよう
とする試みが行われている。
録媒体に潤滑剤を使用することが検討されており、例え
ば高級脂肪酸やそのエステル等を磁気記録媒体の磁性層
表面にトップコートすることにより摩擦係数を抑えよう
とする試みが行われている。
【0008】ここで、磁気記録媒体に使用される潤滑剤
としては、(1)寒冷地での使用に際して所定の潤滑効
果が確保されるように低温特性に優れること、(2)磁
気ヘッドとのスペーシングが問題となるので極めて薄く
塗布でき、且つその場合にも十分な潤滑特性が発揮され
ること、(3)長時間、あるいは長時間の使用に耐え、
潤滑効果が持続すること等、その性質上非常に厳しい特
性が要求される。
としては、(1)寒冷地での使用に際して所定の潤滑効
果が確保されるように低温特性に優れること、(2)磁
気ヘッドとのスペーシングが問題となるので極めて薄く
塗布でき、且つその場合にも十分な潤滑特性が発揮され
ること、(3)長時間、あるいは長時間の使用に耐え、
潤滑効果が持続すること等、その性質上非常に厳しい特
性が要求される。
【0009】また、潤滑剤自体に要求される特性に加
え、媒体に塗布した際のヘッドとの良好な潤滑性能や媒
体に対する均一で且つ強固な密着性、これらの性能の長
期保持等の条件も満足することが望まれる。即ち、上記
潤滑剤には、該潤滑剤を数nm程度のほぼ単分子レベル
の膜厚に塗布した場合でも上述のような様々な要求を満
足する必要がある。
え、媒体に塗布した際のヘッドとの良好な潤滑性能や媒
体に対する均一で且つ強固な密着性、これらの性能の長
期保持等の条件も満足することが望まれる。即ち、上記
潤滑剤には、該潤滑剤を数nm程度のほぼ単分子レベル
の膜厚に塗布した場合でも上述のような様々な要求を満
足する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】潤滑剤の潤滑性能は、
その分子構造に依存することは明らかにされているが、
特に磁気記録媒体の潤滑剤として使用される化合物とし
ては、シリコン系、炭化水素系、フッ素化炭素系の3種
類に大別される。
その分子構造に依存することは明らかにされているが、
特に磁気記録媒体の潤滑剤として使用される化合物とし
ては、シリコン系、炭化水素系、フッ素化炭素系の3種
類に大別される。
【0011】シリコン系潤滑剤は、熱安定性が良い点及
び蒸気圧が低いことから、いわゆる塗布型の磁気記録媒
体の分野では広く使用されている。しかし、上述のよう
な非常に表面性の良い金属薄膜型の磁気記録媒体に適用
した場合には、良好な潤滑性能が得られず、ピンオンデ
ィスクの摩耗加速試験、或いはCSS試験での潤滑性能
は、仕様に見合うだけの耐久性を満たしていない。従っ
て、このシリコン系潤滑剤では、現在磁気記録媒体の主
流となっている金属薄膜型の磁気記録媒体の媒体表面に
おいて配向された潤滑膜を形成し、要求される潤滑特性
を実現することは非常に困難である。
び蒸気圧が低いことから、いわゆる塗布型の磁気記録媒
体の分野では広く使用されている。しかし、上述のよう
な非常に表面性の良い金属薄膜型の磁気記録媒体に適用
した場合には、良好な潤滑性能が得られず、ピンオンデ
ィスクの摩耗加速試験、或いはCSS試験での潤滑性能
は、仕様に見合うだけの耐久性を満たしていない。従っ
て、このシリコン系潤滑剤では、現在磁気記録媒体の主
流となっている金属薄膜型の磁気記録媒体の媒体表面に
おいて配向された潤滑膜を形成し、要求される潤滑特性
を実現することは非常に困難である。
【0012】また、炭化水素系潤滑剤は、現在、塗布型
の磁気記録媒体の分野で主流をなす潤滑剤である。しか
し、この炭化水素系潤滑剤は、熱的あるいは化学的な安
定性の点で上記シリコン系潤滑剤やフッ素化炭素系潤滑
剤に劣り、また分子が摩擦により反応してできるフリク
ショナルポリマーが当該炭化水素系潤滑剤を使用したシ
ステムで生成しやすい。このフリクショナルポリマー
は、潤滑特性を低下させ、時には致命的な故障をもたら
す原因となるものである。更に、この炭化水素系潤滑剤
は、蒸気圧が高いという欠点を有する。従って、上記金
属薄膜型の磁気記録媒体では潤滑剤の補充ができないの
で優れた摩擦特性を示す反面、蒸気圧が高いために、実
際には使用されにくい。
の磁気記録媒体の分野で主流をなす潤滑剤である。しか
し、この炭化水素系潤滑剤は、熱的あるいは化学的な安
定性の点で上記シリコン系潤滑剤やフッ素化炭素系潤滑
剤に劣り、また分子が摩擦により反応してできるフリク
ショナルポリマーが当該炭化水素系潤滑剤を使用したシ
ステムで生成しやすい。このフリクショナルポリマー
は、潤滑特性を低下させ、時には致命的な故障をもたら
す原因となるものである。更に、この炭化水素系潤滑剤
は、蒸気圧が高いという欠点を有する。従って、上記金
属薄膜型の磁気記録媒体では潤滑剤の補充ができないの
で優れた摩擦特性を示す反面、蒸気圧が高いために、実
際には使用されにくい。
【0013】一方、フッ素化炭素系潤滑剤は、上記金属
薄膜型の磁気記録媒体の分野で、現在最も良く使用され
ている潤滑剤である。中でも、パーフルオロポリエーテ
ルが他のフッ素化炭素系材料と比較して潤滑性能や表面
保護作用が優れていることから広く使用されている。こ
れは、CF2 −O−CF2 エーテル結合がフレキシブル
であるために、分子量が同程度である場合にはその粘度
が低いこと、幅広い温度領域で粘度が変化しないこと等
による。また、このような理由に加え、化学的に不活性
であること、蒸気圧が低いこと、熱的或いは化学的安定
性が高いこと、表面エネルギーが低いこと境界潤滑特性
が良好であること、及び溌水性が良いこと等も挙げられ
る。
薄膜型の磁気記録媒体の分野で、現在最も良く使用され
ている潤滑剤である。中でも、パーフルオロポリエーテ
ルが他のフッ素化炭素系材料と比較して潤滑性能や表面
保護作用が優れていることから広く使用されている。こ
れは、CF2 −O−CF2 エーテル結合がフレキシブル
であるために、分子量が同程度である場合にはその粘度
が低いこと、幅広い温度領域で粘度が変化しないこと等
による。また、このような理由に加え、化学的に不活性
であること、蒸気圧が低いこと、熱的或いは化学的安定
性が高いこと、表面エネルギーが低いこと境界潤滑特性
が良好であること、及び溌水性が良いこと等も挙げられ
る。
【0014】上述のようなパーフルオロポリエーテルの
特性は、その分子構造に非常に強く依存する。パーフル
オロポリエーテルは、数種類の化合物が市販されてお
り、それらは分子量、主鎖の繰り返し単位、末端基がそ
れぞれ異なる。
特性は、その分子構造に非常に強く依存する。パーフル
オロポリエーテルは、数種類の化合物が市販されてお
り、それらは分子量、主鎖の繰り返し単位、末端基がそ
れぞれ異なる。
【0015】例えば、フォンブリン−Yタイプは、CF
(CF3 )CF2 OとCF2 Oのランダム重合体であ
り、主鎖の繰り返し単位が分岐構造を持っているのに対
して、フォンブリン−Zタイプは、CF2 CF2 OとC
F2 Oの重合体で、直鎖構造を持つ。また、Demnu
mタイプ及びKrytoxタイプは、それぞれヘキサフ
ルオロプロピレンオキシド及びヘキサフルオロイソプロ
ピレンオキシドのホモポリマーである。
(CF3 )CF2 OとCF2 Oのランダム重合体であ
り、主鎖の繰り返し単位が分岐構造を持っているのに対
して、フォンブリン−Zタイプは、CF2 CF2 OとC
F2 Oの重合体で、直鎖構造を持つ。また、Demnu
mタイプ及びKrytoxタイプは、それぞれヘキサフ
ルオロプロピレンオキシド及びヘキサフルオロイソプロ
ピレンオキシドのホモポリマーである。
【0016】ところが、これらパーフルオロポリエーテ
ルは、化学的に不活性なために、磁気記録媒体表面での
吸着能力に欠ける。そこで、吸着力を改善する目的か
ら、両末端に極性基を持つパーフルオロポリエーテルで
あるフォンブリンZ−DOL(水酸基)やフォンブリン
AM2001(ピペロニル基)が開発された。例えばフ
ォンブリンAM2001では、特に金属表面やカーボン
表面で非常に強い固定化作用が得られるとともに、末端
の極性基の導入により摩擦係数が減少され、その結果磁
気ディスクの耐用年数を向上することができる。
ルは、化学的に不活性なために、磁気記録媒体表面での
吸着能力に欠ける。そこで、吸着力を改善する目的か
ら、両末端に極性基を持つパーフルオロポリエーテルで
あるフォンブリンZ−DOL(水酸基)やフォンブリン
AM2001(ピペロニル基)が開発された。例えばフ
ォンブリンAM2001では、特に金属表面やカーボン
表面で非常に強い固定化作用が得られるとともに、末端
の極性基の導入により摩擦係数が減少され、その結果磁
気ディスクの耐用年数を向上することができる。
【0017】しかしながら、上記金属薄膜型の磁気記録
媒体に使用される潤滑剤に対する要求は非常に厳しく、
様々な工夫がなされているものの、未だ要求特性を十分
満足するような潤滑剤は存在していない。
媒体に使用される潤滑剤に対する要求は非常に厳しく、
様々な工夫がなされているものの、未だ要求特性を十分
満足するような潤滑剤は存在していない。
【0018】また、相対速度が数mを越える磁気記録シ
ステムにおいて、接触部分で発生する摩擦熱は媒体の表
面温度を瞬時ではあるが急激に上昇させる。この時の磁
気ヘッドと媒体の接触点における温度は、正確には測定
できないが、計算による評価では数百度を越えるとされ
ている。
ステムにおいて、接触部分で発生する摩擦熱は媒体の表
面温度を瞬時ではあるが急激に上昇させる。この時の磁
気ヘッドと媒体の接触点における温度は、正確には測定
できないが、計算による評価では数百度を越えるとされ
ている。
【0019】このような境界潤滑条件下では、反応性の
表面が現れるので、上記接触点での温度上昇によって潤
滑剤分子の分解反応が促進される。パーフルオロポリエ
ーテルは、空気中では350℃以上の温度でも安定であ
るが、金属合金(例えば鉄やチタン合金等)、或いはル
イス酸やルイス塩基(例えばAlCl3 、FeF3 、A
l2 O3 )の存在下では分解し易くなる。このように潤
滑剤分子が分解すると、潤滑特性に悪影響を及ぼし、延
いては磁気記録システムの信頼性を低下させる。従っ
て、潤滑剤においては、上述のような潤滑特性ばかりで
はなく、潤滑剤分子の分解が少ないことも重要と考えら
れる。
表面が現れるので、上記接触点での温度上昇によって潤
滑剤分子の分解反応が促進される。パーフルオロポリエ
ーテルは、空気中では350℃以上の温度でも安定であ
るが、金属合金(例えば鉄やチタン合金等)、或いはル
イス酸やルイス塩基(例えばAlCl3 、FeF3 、A
l2 O3 )の存在下では分解し易くなる。このように潤
滑剤分子が分解すると、潤滑特性に悪影響を及ぼし、延
いては磁気記録システムの信頼性を低下させる。従っ
て、潤滑剤においては、上述のような潤滑特性ばかりで
はなく、潤滑剤分子の分解が少ないことも重要と考えら
れる。
【0020】更に、パーフルオロポリエーテル類に関し
ては、フロン類にしか溶解せず、地球環境的にも問題で
ある。
ては、フロン類にしか溶解せず、地球環境的にも問題で
ある。
【0021】そこで本発明は、良好な潤滑性能を備える
ともに、熱的或いは化学的安定性、媒体表面との吸着性
に優れた潤滑剤を開発し、十分な信頼性を有する磁気記
録媒体を提供することを目的とするものである。
ともに、熱的或いは化学的安定性、媒体表面との吸着性
に優れた潤滑剤を開発し、十分な信頼性を有する磁気記
録媒体を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明等は、上述の目的
を達成せんものと鋭意研究を重ねた結果、パーフルオロ
ポリエーテルを骨格とする化合物に長鎖炭化水素を持つ
化合物を添加した新規な潤滑剤を合成し、この潤滑剤を
金属薄膜型の磁気記録媒体において使用することによ
り、良好な潤滑性能を発現することができ、耐久性、走
行性の向上を図ることができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
を達成せんものと鋭意研究を重ねた結果、パーフルオロ
ポリエーテルを骨格とする化合物に長鎖炭化水素を持つ
化合物を添加した新規な潤滑剤を合成し、この潤滑剤を
金属薄膜型の磁気記録媒体において使用することによ
り、良好な潤滑性能を発現することができ、耐久性、走
行性の向上を図ることができることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0023】即ち、本願の第1の発明にかかる磁気記録
媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してな
る磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端が水酸
基となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロ
ポリエーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素
化合物を添加した潤滑剤を保有することを特徴とするも
のである。
媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してな
る磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端が水酸
基となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロ
ポリエーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素
化合物を添加した潤滑剤を保有することを特徴とするも
のである。
【0024】また、本願の第2の発明にかかる磁気記録
媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してな
る磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端が水酸
基となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロ
ポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに、分子内にア
ミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加した潤滑剤を保
有することを特徴とするものである。
媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してな
る磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端が水酸
基となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロ
ポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに、分子内にア
ミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加した潤滑剤を保
有することを特徴とするものである。
【0025】さらに、本願の第3の発明のかかる磁気記
録媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有して
なる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端にカ
ルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルに、アミ
ノ酸エステルを添加した潤滑剤を保有することを特徴と
するものである。本願の第4の発明にかかる磁気記録媒
体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してなる
磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端にカルボ
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキ
ルエステルに、アミノ酸エステルを添加した潤滑剤を保
有することを特徴とするものである。
録媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有して
なる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端にカ
ルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルに、アミ
ノ酸エステルを添加した潤滑剤を保有することを特徴と
するものである。本願の第4の発明にかかる磁気記録媒
体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してなる
磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端にカルボ
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキ
ルエステルに、アミノ酸エステルを添加した潤滑剤を保
有することを特徴とするものである。
【0026】本願の第5の発明のかかる磁気記録媒体
は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してなる磁
気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端に水酸基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
に、アミノ酸エステルを添加した潤滑剤を保有すること
を特徴とするものである。本願の第6の発明のかかる磁
気記録媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端
に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体に、分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素を添加した潤滑剤を
保有することを特徴とするものである。
は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有してなる磁
気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端に水酸基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
に、アミノ酸エステルを添加した潤滑剤を保有すること
を特徴とするものである。本願の第6の発明のかかる磁
気記録媒体は、非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端
に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体に、分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素を添加した潤滑剤を
保有することを特徴とするものである。
【0027】本願の第1の発明において、末端が水酸基
となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポ
リエーテルとしては、単官能及び多官能のパーフルオロ
ポリエーテルが使用可能であり、例えばモンテフルオス
社製のフォンブリンHO(CH2CH 2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF
2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOH等が挙げられるが、これに限定
されるものではない。
となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポ
リエーテルとしては、単官能及び多官能のパーフルオロ
ポリエーテルが使用可能であり、例えばモンテフルオス
社製のフォンブリンHO(CH2CH 2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF
2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOH等が挙げられるが、これに限定
されるものではない。
【0028】上記パーフルオロポリエーテルの分子量と
しては特に限定されないが、600〜5000程度の範
囲とされることが好ましい。分子量が大きくなりすぎる
と吸着基の効果が小さくなり、小さいとフッ素の効果が
薄れる。
しては特に限定されないが、600〜5000程度の範
囲とされることが好ましい。分子量が大きくなりすぎる
と吸着基の効果が小さくなり、小さいとフッ素の効果が
薄れる。
【0029】一方、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水
素化合物は、下記化17で表される。この長鎖炭化水素
化合物は、炭素数が6以上,30以下であり、分岐構
造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問わず選択さ
れる化合物がいずれも使用可能であるが、より好ましく
は炭素数10以上,22以下の直鎖状のものとされる。
炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多いと溶解性
が小さくなるので一般的ではなくなる。なお、上記長鎖
炭化水素化合物の具体例としては、下記表1に示す構造
を有する化合物等が挙げられる。上記長鎖炭化水素化合
物のなかでは、アミノ基の水素が全てアルキル基で置換
されたトリアルキルアミンが好適である。
素化合物は、下記化17で表される。この長鎖炭化水素
化合物は、炭素数が6以上,30以下であり、分岐構
造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問わず選択さ
れる化合物がいずれも使用可能であるが、より好ましく
は炭素数10以上,22以下の直鎖状のものとされる。
炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多いと溶解性
が小さくなるので一般的ではなくなる。なお、上記長鎖
炭化水素化合物の具体例としては、下記表1に示す構造
を有する化合物等が挙げられる。上記長鎖炭化水素化合
物のなかでは、アミノ基の水素が全てアルキル基で置換
されたトリアルキルアミンが好適である。
【0030】
【化17】
【0031】
【表1】
【0032】本願の第1の発明においては、上記末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに、上記分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物を添加したものが潤滑剤として使用され
る。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに、上記分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物を添加したものが潤滑剤として使用され
る。
【0033】ここで、上記長鎖炭化水素化合物の添加量
は、いずれもモル比で0.01〜100の範囲であるこ
とが望ましい。上記長鎖炭化水素化合物の添加量を前記
範囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数
が劣化することなく良好な結果を得ることが可能であ
る。
は、いずれもモル比で0.01〜100の範囲であるこ
とが望ましい。上記長鎖炭化水素化合物の添加量を前記
範囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数
が劣化することなく良好な結果を得ることが可能であ
る。
【0034】本願の第2の発明において、末端にカルボ
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルは、下記化1
8又は化19に示す一般式で表され、単官能,多官能を
問わない。この末端にカルボキシル基を持つパーフルオ
ロポリエーテルとして、具体的には下記表2に示される
構造を有する化合物等がいずれも使用可能であるが、こ
れらに限定されるものではない。
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルは、下記化1
8又は化19に示す一般式で表され、単官能,多官能を
問わない。この末端にカルボキシル基を持つパーフルオ
ロポリエーテルとして、具体的には下記表2に示される
構造を有する化合物等がいずれも使用可能であるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0035】
【化18】
【0036】
【化19】
【0037】
【表2】
【0038】ここで、上記表2に示されるパーフルオロ
ポリエーテルの化学構造式中において、j、m、n、
p、qは1以上の整数を表す。また、その分子量は、特
に限定されないが、600〜5000程度が好ましい。
分子量が大きくなりすぎる末端基の効果が小さくなり、
小さいとパーフルオロポリエーテル基の効果が薄れる。
ポリエーテルの化学構造式中において、j、m、n、
p、qは1以上の整数を表す。また、その分子量は、特
に限定されないが、600〜5000程度が好ましい。
分子量が大きくなりすぎる末端基の効果が小さくなり、
小さいとパーフルオロポリエーテル基の効果が薄れる。
【0039】一方、アミノ酸エステルは、下記化20又
は化21に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表3
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
は化21に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表3
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【表3】
【0043】本願の第2の発明においては、上記末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルに上記
アミノ酸エステルを添加したものが潤滑剤として使用さ
れる。ここで、上記アミノ酸エステルの添加量は、上記
パーフルオロポリエーテルのカルボキシル基に対してモ
ル比で0.01〜100の範囲であることが望ましい。
上記アミノ酸エステルの添加量を前記範囲内とすること
により、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することな
く良好な結果を得ることが可能である。
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルに上記
アミノ酸エステルを添加したものが潤滑剤として使用さ
れる。ここで、上記アミノ酸エステルの添加量は、上記
パーフルオロポリエーテルのカルボキシル基に対してモ
ル比で0.01〜100の範囲であることが望ましい。
上記アミノ酸エステルの添加量を前記範囲内とすること
により、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することな
く良好な結果を得ることが可能である。
【0044】なお、このアミノ酸エステルを添加するこ
とにより、塗布時のシンナーとしてのフロン系溶媒の使
用量をなくすことが可能となる。
とにより、塗布時のシンナーとしてのフロン系溶媒の使
用量をなくすことが可能となる。
【0045】本願の第3の発明において、末端が水酸基
となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポ
リエーテルの長鎖カルボン酸エステルとしては、単官能
及び多官能のものがいずれも使用可能である。上記パー
フルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルの分子
量としては特に限定されないが、600〜5000程度
の範囲とされることが好ましい。分子量が大きくなりす
ぎると吸着基の効果が小さくなり、小さいとフッ素の効
果が薄れる。
となっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポ
リエーテルの長鎖カルボン酸エステルとしては、単官能
及び多官能のものがいずれも使用可能である。上記パー
フルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルの分子
量としては特に限定されないが、600〜5000程度
の範囲とされることが好ましい。分子量が大きくなりす
ぎると吸着基の効果が小さくなり、小さいとフッ素の効
果が薄れる。
【0046】一方、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水
素化合物は、下記化22に示す一般式で表される。この
長鎖炭化水素化合物は、炭素数が6以上,30以下であ
り、分岐構造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問
わず選択される化合物がいずれも使用可能であるが、よ
り好ましくは炭素数10以上,22以下の直鎖状のもの
とされる。炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多
いと溶解性が小さくなるので一般的ではなくなる。な
お、長鎖炭化水素化合物のなかでは、アミノ基の水素が
全てアルキル基で置換されたトリアルキルアミンが好適
である。
素化合物は、下記化22に示す一般式で表される。この
長鎖炭化水素化合物は、炭素数が6以上,30以下であ
り、分岐構造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問
わず選択される化合物がいずれも使用可能であるが、よ
り好ましくは炭素数10以上,22以下の直鎖状のもの
とされる。炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多
いと溶解性が小さくなるので一般的ではなくなる。な
お、長鎖炭化水素化合物のなかでは、アミノ基の水素が
全てアルキル基で置換されたトリアルキルアミンが好適
である。
【0047】
【化22】
【0048】本願の第3の発明においては、上記末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに上記アミ
ノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加したものが潤滑剤
として使用される。ここで、上記長鎖炭化水素化合物の
添加量は、モル比で0.01〜100の範囲であること
が望ましい。上記長鎖炭化水素化合物の添加量を前記範
囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数が
劣化することなく良好な結果を得ることが可能である。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに上記アミ
ノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加したものが潤滑剤
として使用される。ここで、上記長鎖炭化水素化合物の
添加量は、モル比で0.01〜100の範囲であること
が望ましい。上記長鎖炭化水素化合物の添加量を前記範
囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数が
劣化することなく良好な結果を得ることが可能である。
【0049】本願の第4の発明において、末端にカルボ
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキ
ルエステルは、下記化23又は化24に示す一般式で表
され、単官能,多官能を問わない。この末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルとして、具体的には下記表4に示される構造を
有する化合物等がいずれも使用可能であるが、これらに
限定されるものではない。
キシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキ
ルエステルは、下記化23又は化24に示す一般式で表
され、単官能,多官能を問わない。この末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルとして、具体的には下記表4に示される構造を
有する化合物等がいずれも使用可能であるが、これらに
限定されるものではない。
【0050】
【化23】
【0051】
【化24】
【0052】
【表4】
【0053】ここで、上記表4に示されるパーフルオロ
ポリエーテルの長鎖アルキルエステルの化学構造式中に
おいて、j、m、n、p、qは1以上の整数を表す。ま
た、その分子量は、特に限定されないが、600〜50
00程度が好ましい。分子量が大きくなりすぎる末端基
の効果が小さくなり、小さいとパーフルオロポリエーテ
ル基の効果が薄れる。
ポリエーテルの長鎖アルキルエステルの化学構造式中に
おいて、j、m、n、p、qは1以上の整数を表す。ま
た、その分子量は、特に限定されないが、600〜50
00程度が好ましい。分子量が大きくなりすぎる末端基
の効果が小さくなり、小さいとパーフルオロポリエーテ
ル基の効果が薄れる。
【0054】なお、パーフルオロポリエーテルの長鎖ア
ルキルエステルとすることにより、塗布時のシンナーと
してのフロン系溶媒の使用量をなくすことが可能とな
る。
ルキルエステルとすることにより、塗布時のシンナーと
してのフロン系溶媒の使用量をなくすことが可能とな
る。
【0055】一方、アミノ酸エステルは、下記化25又
は化26に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表5
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
は化26に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表5
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
【0056】
【化25】
【0057】
【化26】
【0058】
【表5】
【0059】本願の第4の発明においては、上記末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖
アルキルエステルに上記アミノ酸エステルを添加したも
のが潤滑剤として使用される。ここで、上記アミノ酸エ
ステルの添加量は、モル比で0.01〜100の範囲で
あることが望ましい。上記アミノ酸エステルの添加量を
前記範囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦
係数が劣化することなく良好な結果を得ることが可能で
ある。
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖
アルキルエステルに上記アミノ酸エステルを添加したも
のが潤滑剤として使用される。ここで、上記アミノ酸エ
ステルの添加量は、モル比で0.01〜100の範囲で
あることが望ましい。上記アミノ酸エステルの添加量を
前記範囲内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦
係数が劣化することなく良好な結果を得ることが可能で
ある。
【0060】本願の第5の発明において、末端に水酸基
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステ
ルは、下記化27又は化28に示す一般式で表され、単
官能,多官能を問わない。この末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルとして、
具体的には下記表6に示される構造を有する化合物等が
いずれも使用可能であるが、これらに限定されるもので
はない。
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステ
ルは、下記化27又は化28に示す一般式で表され、単
官能,多官能を問わない。この末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルとして、
具体的には下記表6に示される構造を有する化合物等が
いずれも使用可能であるが、これらに限定されるもので
はない。
【0061】
【化27】
【0062】
【化28】
【0063】
【表6】
【0064】ここで、上記表6に示されるパーフルオロ
ポリエーテルの長鎖アルキルエステルの化学構造式中に
おいて、j、m、n、p、qは1以上の整数を表す。ま
た、その分子量は、特に限定されないが、600〜50
00程度が好ましい。分子量が大きくなりすぎる末端基
の効果が小さくなり、小さいとパーフルオロポリエーテ
ル基の効果が薄れる。
ポリエーテルの長鎖アルキルエステルの化学構造式中に
おいて、j、m、n、p、qは1以上の整数を表す。ま
た、その分子量は、特に限定されないが、600〜50
00程度が好ましい。分子量が大きくなりすぎる末端基
の効果が小さくなり、小さいとパーフルオロポリエーテ
ル基の効果が薄れる。
【0065】一方、アミノ酸エステルは、下記化29又
は化30に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表7
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
は化30に示す一般式で表される。このアミノ酸エステ
ルとしては、そのアルキル基が分岐構造,不飽和結合,
異性体構造,脂環構造を問わず選択される化合物がいず
れも使用可能であるが、より好ましくは炭素数10以上
のものとされる。炭素数が10よりも小さいと、溶解性
を考えた場合に不都合が生じる。具体的には、下記表7
に示す構造を有する化合物等が挙げられる。
【0066】
【化29】
【0067】
【化30】
【0068】
【表7】
【0069】本願の第5の発明においては、上記末端に
水酸基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルに上記アミノ酸エステルを添加したものが潤滑
剤として使用される。ここで、上記アミノ酸エステルの
添加量は、モル比で0.01〜100の範囲であること
が望ましい。上記アミノ酸エステルの添加量を前記範囲
内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣
化することなく良好な結果を得ることが可能である。
水酸基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルに上記アミノ酸エステルを添加したものが潤滑
剤として使用される。ここで、上記アミノ酸エステルの
添加量は、モル比で0.01〜100の範囲であること
が望ましい。上記アミノ酸エステルの添加量を前記範囲
内とすることにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣
化することなく良好な結果を得ることが可能である。
【0070】なお、このアミノ酸エステルを添加するこ
とにより、塗布時のシンナーとしてのフロン系溶媒の使
用量をなくすことが可能となる。
とにより、塗布時のシンナーとしてのフロン系溶媒の使
用量をなくすことが可能となる。
【0071】本願の第6の発明において、末端に燐酸基
を持つパーフルオロポリエーテル誘導体は、下記化31
に示す一般式で表され、単官能,多官能を問わない。こ
の末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
のパーフルオロポリエーテル基として、具体的には下記
表8に示される構造を有するもの等がいずれも使用可能
であるが、これらに限定されるものではない。
を持つパーフルオロポリエーテル誘導体は、下記化31
に示す一般式で表され、単官能,多官能を問わない。こ
の末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
のパーフルオロポリエーテル基として、具体的には下記
表8に示される構造を有するもの等がいずれも使用可能
であるが、これらに限定されるものではない。
【0072】
【化31】
【0073】
【表8】
【0074】ここで、上記表8に示されるパーフルオロ
ポリエーテル基の化学構造式中において、j、m、n、
k、p、qは1以上の整数を表す。また、その分子量
は、特に限定されないが、600〜5000程度が好ま
しい。分子量が大きくなりすぎる末端基の効果が小さく
なり、小さいとパーフルオロポリエーテル基の効果が薄
れる。
ポリエーテル基の化学構造式中において、j、m、n、
k、p、qは1以上の整数を表す。また、その分子量
は、特に限定されないが、600〜5000程度が好ま
しい。分子量が大きくなりすぎる末端基の効果が小さく
なり、小さいとパーフルオロポリエーテル基の効果が薄
れる。
【0075】また、上記化31に示される一般式中、A
としては、例えば下記表9に示される構造を有するもの
が考えられるが、特に限定されるものではない。
としては、例えば下記表9に示される構造を有するもの
が考えられるが、特に限定されるものではない。
【0076】
【表9】
【0077】一方、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水
素化合物は、下記化32に示す一般式で表される。この
長鎖炭化水素化合物は、炭素数が6以上,30以下であ
り、分岐構造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問
わず選択される化合物がいずれも使用可能であるが、よ
り好ましくは炭素数10以上,22以下の直鎖状のもの
とされる。炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多
いと溶解性が小さくなるので一般的ではなくなる。ま
た、なかでもアミノ基の水素が全てアルキル基で置換さ
れたトリアルキルアミンが好適である。
素化合物は、下記化32に示す一般式で表される。この
長鎖炭化水素化合物は、炭素数が6以上,30以下であ
り、分岐構造,不飽和結合,異性体構造,脂環構造を問
わず選択される化合物がいずれも使用可能であるが、よ
り好ましくは炭素数10以上,22以下の直鎖状のもの
とされる。炭素数が小さいとその効果が少なくなり、多
いと溶解性が小さくなるので一般的ではなくなる。ま
た、なかでもアミノ基の水素が全てアルキル基で置換さ
れたトリアルキルアミンが好適である。
【0078】
【化32】
【0079】本願の第6の発明においては、上記末端に
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体に上記分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素を添加したものが潤
滑剤として使用される。ここで、上記分子内にアミノ基
を持つ長鎖炭化水素の添加量は、モル比で1%以上であ
ることが望ましい。上記分子内にアミノ基を持つ長鎖炭
化水素の添加量を前記範囲内とすることにより、各種使
用条件下でも摩擦係数が劣化することなく良好な結果を
得ることが可能である。
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体に上記分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素を添加したものが潤
滑剤として使用される。ここで、上記分子内にアミノ基
を持つ長鎖炭化水素の添加量は、モル比で1%以上であ
ることが望ましい。上記分子内にアミノ基を持つ長鎖炭
化水素の添加量を前記範囲内とすることにより、各種使
用条件下でも摩擦係数が劣化することなく良好な結果を
得ることが可能である。
【0080】本発明が適用される磁気記録媒体として
は、非磁性支持体表面に蒸着等の手法により磁性膜が磁
性層として形成される、いわゆる金属薄膜型の磁気記録
媒体が適している。なお、この金属薄膜型の磁気記録媒
体においては、非磁性支持体と磁性層との間に下地層を
介した構成とされても良い。
は、非磁性支持体表面に蒸着等の手法により磁性膜が磁
性層として形成される、いわゆる金属薄膜型の磁気記録
媒体が適している。なお、この金属薄膜型の磁気記録媒
体においては、非磁性支持体と磁性層との間に下地層を
介した構成とされても良い。
【0081】この金属薄膜型の磁気記録媒体において、
非磁性支持体、金属磁性薄膜としては何等限定されるも
のではなく、従来より公知の材料がいずれも使用可能で
ある。
非磁性支持体、金属磁性薄膜としては何等限定されるも
のではなく、従来より公知の材料がいずれも使用可能で
ある。
【0082】即ち、非磁性支持体としては、塗布型の磁
気記録媒体と同様のものが使用可能である。また、非磁
性支持体にAl合金板やガラス板等の剛性を有する基板
が使用される場合には、基板表面にアルマイト処理等の
酸化皮膜やNi−P皮膜等が形成され、その表面の硬質
化が図られていても良い。
気記録媒体と同様のものが使用可能である。また、非磁
性支持体にAl合金板やガラス板等の剛性を有する基板
が使用される場合には、基板表面にアルマイト処理等の
酸化皮膜やNi−P皮膜等が形成され、その表面の硬質
化が図られていても良い。
【0083】金属磁性薄膜としては、メッキやスパッタ
リング、真空蒸着等のPVDの手法により連続膜として
形成されるものがいずれも使用可能であり、例示すれば
Fe、Co、Ni等の金属やCo−Ni系合金、Co−
Pt系合金、Co−Pt−Ni系合金、Fe−Co系合
金、Fe−Ni系合金、Fe−Co−Ni系合金、Fe
−Ni−B系合金、Fe−Co−B系合金、Fe−Co
−Ni−B系合金等からなる面内磁化記録金属磁性膜や
Co−Cr系合金薄膜等が挙げられる。
リング、真空蒸着等のPVDの手法により連続膜として
形成されるものがいずれも使用可能であり、例示すれば
Fe、Co、Ni等の金属やCo−Ni系合金、Co−
Pt系合金、Co−Pt−Ni系合金、Fe−Co系合
金、Fe−Ni系合金、Fe−Co−Ni系合金、Fe
−Ni−B系合金、Fe−Co−B系合金、Fe−Co
−Ni−B系合金等からなる面内磁化記録金属磁性膜や
Co−Cr系合金薄膜等が挙げられる。
【0084】特に、面内磁化記録金属磁性薄膜の場合、
予め非磁性支持体上にBi、Sb、Pb、Sn、Ga、
In、Ge、Si、Tl等の低融点非磁性材料の下地層
を形成しておき、金属磁性材料を垂直方向から蒸着ある
いはスパッタし、金属磁性薄膜中にこれら低融点非磁性
材料を拡散せしめ、配向性を解消して面内等方性を確保
するとともに、抗磁性を向上するようにしても良い。
予め非磁性支持体上にBi、Sb、Pb、Sn、Ga、
In、Ge、Si、Tl等の低融点非磁性材料の下地層
を形成しておき、金属磁性材料を垂直方向から蒸着ある
いはスパッタし、金属磁性薄膜中にこれら低融点非磁性
材料を拡散せしめ、配向性を解消して面内等方性を確保
するとともに、抗磁性を向上するようにしても良い。
【0085】また、前述のごときハードディスクとする
場合には、金属磁性薄膜表面に、カーボン膜、ダイヤモ
ンド状あるいはアモルファス状カーボン膜、酸化クロム
膜、SiO2膜等の硬質保護膜を形成するようにしても
よい。
場合には、金属磁性薄膜表面に、カーボン膜、ダイヤモ
ンド状あるいはアモルファス状カーボン膜、酸化クロム
膜、SiO2膜等の硬質保護膜を形成するようにしても
よい。
【0086】かかる、金属薄膜型の磁気記録媒体に上述
の各種潤滑剤を保有せしめる方法としては、金属磁性薄
膜表面や前記保護膜表面に潤滑剤層をトップコートする
方法等が挙げられる。この場合、各潤滑剤の塗布量とし
ては、0.5〜100mg/m2 であることが望まし
く、より好ましくは1〜20mg/m2 の範囲とされ
る。
の各種潤滑剤を保有せしめる方法としては、金属磁性薄
膜表面や前記保護膜表面に潤滑剤層をトップコートする
方法等が挙げられる。この場合、各潤滑剤の塗布量とし
ては、0.5〜100mg/m2 であることが望まし
く、より好ましくは1〜20mg/m2 の範囲とされ
る。
【0087】これら潤滑剤は、単独で磁気記録媒体の潤
滑剤として用いてもよいが、従来公知の潤滑剤と組み合
わせて用いてもよい。さらに、より厳しい条件に対処し
潤滑効果を持続させるために重量比30:70ー70:
30程度の配合比で極圧剤を併用してもよい。
滑剤として用いてもよいが、従来公知の潤滑剤と組み合
わせて用いてもよい。さらに、より厳しい条件に対処し
潤滑効果を持続させるために重量比30:70ー70:
30程度の配合比で極圧剤を併用してもよい。
【0088】極圧剤は、境界潤滑領域において部分的に
金属接触を生じたときにこれに伴う摩擦熱によって金属
面と反応し、反応生成物皮膜を形成することにより摩
擦、摩耗防止作用を行うものであって、リン系極圧剤、
硫黄系極圧剤、ハロゲン系極圧剤、有機金属系極圧剤、
複合系極圧剤等のいずれも使用できる。
金属接触を生じたときにこれに伴う摩擦熱によって金属
面と反応し、反応生成物皮膜を形成することにより摩
擦、摩耗防止作用を行うものであって、リン系極圧剤、
硫黄系極圧剤、ハロゲン系極圧剤、有機金属系極圧剤、
複合系極圧剤等のいずれも使用できる。
【0089】また、上述の潤滑剤、極圧剤の他、必要に
応じて、防錆剤を併用してもよい。防錆剤としては、通
常この種の磁気記録媒体の防錆剤として使用されるもの
であればいずれも使用でき、例えばフェノール類、ナフ
トール類、キノン類、窒素原子を含む複素環化合物、酸
素原子を含む複素環化合物、硫黄原子を含む複素環化合
物等である。
応じて、防錆剤を併用してもよい。防錆剤としては、通
常この種の磁気記録媒体の防錆剤として使用されるもの
であればいずれも使用でき、例えばフェノール類、ナフ
トール類、キノン類、窒素原子を含む複素環化合物、酸
素原子を含む複素環化合物、硫黄原子を含む複素環化合
物等である。
【0090】ところで、上述の金属薄膜型の磁気録媒体
において、磁性層である金属磁性薄膜の他に、バックコ
ート層や下塗層等が必要に応じて形成されていてもよ
い。バックコート層は、磁性塗膜と同様の樹脂結合剤に
導電性を付与するためのカーボン系微粉末や表面粗度を
コントールするための無機顔料を添加し塗布形成される
ものである。
において、磁性層である金属磁性薄膜の他に、バックコ
ート層や下塗層等が必要に応じて形成されていてもよ
い。バックコート層は、磁性塗膜と同様の樹脂結合剤に
導電性を付与するためのカーボン系微粉末や表面粗度を
コントールするための無機顔料を添加し塗布形成される
ものである。
【0091】本発明においては、このバックコート層に
前述の各種潤滑剤を内添、あるいはトップコートにより
含有せしめてもよい。あるいは、上記潤滑剤を磁性塗
膜、金属磁性薄膜とバックコート層のいずれにも内添、
トップコートする等、種々の組み合わせも可能である。
前述の各種潤滑剤を内添、あるいはトップコートにより
含有せしめてもよい。あるいは、上記潤滑剤を磁性塗
膜、金属磁性薄膜とバックコート層のいずれにも内添、
トップコートする等、種々の組み合わせも可能である。
【0092】
【作用】パーフルオロポリエーテルを骨格とする化合物
に長鎖アルキル基を持つ化合物を添加した潤滑剤は、良
好な潤滑作用を発揮して摩擦係数を低減する。また、こ
の潤滑作用は、高温高湿,低温低湿等の過酷な条件下に
おいても損なわれることはなく、しかもその特性が劣化
しない。
に長鎖アルキル基を持つ化合物を添加した潤滑剤は、良
好な潤滑作用を発揮して摩擦係数を低減する。また、こ
の潤滑作用は、高温高湿,低温低湿等の過酷な条件下に
おいても損なわれることはなく、しかもその特性が劣化
しない。
【0093】従って、上記潤滑剤が非磁性支持体上に形
成された磁性層表面に保有せしめられた磁気記録媒体で
は、上記潤滑剤の優れた潤滑効果により走行性の改善が
図られ、耐久性が向上する。
成された磁性層表面に保有せしめられた磁気記録媒体で
は、上記潤滑剤の優れた潤滑効果により走行性の改善が
図られ、耐久性が向上する。
【0094】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
ことはいうまでもない。
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない
ことはいうまでもない。
【0095】実施例1 本実施例では、潤滑剤として、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
HO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2C
H2)nOHに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物
を加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につ
いて、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討
した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
HO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2C
H2)nOHに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物
を加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につ
いて、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討
した。
【0096】先ず、10種類の潤滑剤1〜10を用い、
以下の手順に従って蒸着テープを作製した。なお、上記
潤滑剤1〜10を合成する際に使用した分子内にアミノ
基を持つ長鎖炭化水素化合物の種類は、下記表10に示
す通りである。
以下の手順に従って蒸着テープを作製した。なお、上記
潤滑剤1〜10を合成する際に使用した分子内にアミノ
基を持つ長鎖炭化水素化合物の種類は、下記表10に示
す通りである。
【0097】
【表10】
【0098】即ち、10μ厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの表面に斜方蒸着法によりCoを被着さ
せ、膜厚200nmの強磁性金属薄膜を成膜して磁性層
を形成した。
ートフィルムの表面に斜方蒸着法によりCoを被着さ
せ、膜厚200nmの強磁性金属薄膜を成膜して磁性層
を形成した。
【0099】次に、上記潤滑剤1〜10をフレオンとエ
タノールの混合溶媒に溶解し、これらを上記金属磁性薄
膜表面に塗布量が5mg/m2 となるようにそれぞれ塗
布して潤滑剤層を形成した。その後、得られた磁気テー
プを8ミリ幅に裁断してサンプルテープ1〜10を作製
した。
タノールの混合溶媒に溶解し、これらを上記金属磁性薄
膜表面に塗布量が5mg/m2 となるようにそれぞれ塗
布して潤滑剤層を形成した。その後、得られた磁気テー
プを8ミリ幅に裁断してサンプルテープ1〜10を作製
した。
【0100】このようにして得られた各サンプルテープ
1〜10について、温度25℃湿度60%のとき、温度
ー5℃のとき、温度40℃湿度80%のときの各条件下
における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性を
それぞれ測定した。この結果を下記表11に示す。
1〜10について、温度25℃湿度60%のとき、温度
ー5℃のとき、温度40℃湿度80%のときの各条件下
における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性を
それぞれ測定した。この結果を下記表11に示す。
【0101】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表11に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表11に併せて記した。
【0102】
【表11】
【0103】上記表11中、スチル耐久性はポーズ状態
にて出力が3dB低下するまでに要する減衰時間を表
す。シャトル耐久性は、1回につき2分間のシャトル走
行を行った時に出力が3dB低下するまでのシャトル回
数を表す。
にて出力が3dB低下するまでに要する減衰時間を表
す。シャトル耐久性は、1回につき2分間のシャトル走
行を行った時に出力が3dB低下するまでのシャトル回
数を表す。
【0104】上記表11の結果から明らかなように、蒸
着テープに使用される潤滑剤として、末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例のように末
端が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパー
フルオロポリエーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物が加えられてなる潤滑剤を用いた場合に
は、種々の使用条件下においても低い摩擦係数を示し、
スチル耐久性及びシャトル耐久性が劣化することなく非
常に良好な結果が得られることが判った。
着テープに使用される潤滑剤として、末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例のように末
端が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパー
フルオロポリエーテルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物が加えられてなる潤滑剤を用いた場合に
は、種々の使用条件下においても低い摩擦係数を示し、
スチル耐久性及びシャトル耐久性が劣化することなく非
常に良好な結果が得られることが判った。
【0105】実施例2 次に、潤滑剤として上記実施例1において使用した潤滑
剤2を用い、この潤滑剤2における末端が水酸基となっ
ているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエー
テルに対する分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合
物(ステアリルアミン)の添加量の割合を下記表12の
ように変化させ、10種類の潤滑剤11〜20を合成し
た。
剤2を用い、この潤滑剤2における末端が水酸基となっ
ているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエー
テルに対する分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合
物(ステアリルアミン)の添加量の割合を下記表12の
ように変化させ、10種類の潤滑剤11〜20を合成し
た。
【0106】
【表12】
【0107】続いて、得られた潤滑剤11〜20を用
い、その他は上記実施例1と同様の方法のよりサンプル
テープ11〜20を作製した。そして、各サンプルテー
プ11〜20について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度80%のとき
の各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定した。この
結果を下記表13に示す。
い、その他は上記実施例1と同様の方法のよりサンプル
テープ11〜20を作製した。そして、各サンプルテー
プ11〜20について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度80%のとき
の各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定した。この
結果を下記表13に示す。
【0108】
【表13】
【0109】上記表13より、本実施例のように末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに対して分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物をモル比で0.01〜100の範囲で加
えた潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも
摩擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られ
ることが判った。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに対して分子内にアミノ基を持つ長鎖
炭化水素化合物をモル比で0.01〜100の範囲で加
えた潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも
摩擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られ
ることが判った。
【0110】実施例3 本実施例では、潤滑剤として、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
HO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2C
H2)nOHに、トリアルキルアミンを加えたものを使用した
金属薄膜型の磁気記録媒体について、種々の使用条件下
における耐久性、走行性を検討した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
HO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2C
H2)nOHに、トリアルキルアミンを加えたものを使用した
金属薄膜型の磁気記録媒体について、種々の使用条件下
における耐久性、走行性を検討した。
【0111】先ず、10種類の潤滑剤21〜30を用
い、その他は実施例1と同様の方法によりサンプルテー
プを作製した。なお、上記潤滑剤21〜30に使用した
トリアルキルアミンの種類は、下記表14に示す通りで
ある。
い、その他は実施例1と同様の方法によりサンプルテー
プを作製した。なお、上記潤滑剤21〜30に使用した
トリアルキルアミンの種類は、下記表14に示す通りで
ある。
【0112】
【表14】
【0113】このようにして得られた各サンプルテープ
21〜30について、温度25℃湿度60%のとき、温
度ー5℃のとき、温度40℃湿度80%のときの各条件
下における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性
をそれぞれ測定した。この結果を下記表15に示す。
21〜30について、温度25℃湿度60%のとき、温
度ー5℃のとき、温度40℃湿度80%のときの各条件
下における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性
をそれぞれ測定した。この結果を下記表15に示す。
【0114】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表15に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表15に併せて記した。
【0115】
【表15】
【0116】上記表15中、スチル耐久性はポーズ状態
にて出力が3dB低下するまでに要する減衰時間を表
す。シャトル耐久性は、1回につき2分間のシャトル走
行を行った時に出力が3dB低下するまでのシャトル回
数を表す。
にて出力が3dB低下するまでに要する減衰時間を表
す。シャトル耐久性は、1回につき2分間のシャトル走
行を行った時に出力が3dB低下するまでのシャトル回
数を表す。
【0117】上記表15の結果から明らかなように、蒸
着テープに使用される潤滑剤として、末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例のように末
端が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパー
フルオロポリエーテルに、トリアルキルアミンが加えら
れてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条件下に
おいても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及びシャト
ル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が得られ
ることが判った。
着テープに使用される潤滑剤として、末端が水酸基とな
っているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエ
ーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例のように末
端が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパー
フルオロポリエーテルに、トリアルキルアミンが加えら
れてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条件下に
おいても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及びシャト
ル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が得られ
ることが判った。
【0118】実施例4 次に、潤滑剤として上記実施例3において使用した潤滑
剤22を用い、この潤滑剤22における末端が水酸基と
なっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリ
エーテルに対するトリアルキルアミン(ジメチルステア
リルアミン)の添加量の割合を下記表16のように変化
させ、10種類の潤滑剤31〜40を合成した。
剤22を用い、この潤滑剤22における末端が水酸基と
なっているオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリ
エーテルに対するトリアルキルアミン(ジメチルステア
リルアミン)の添加量の割合を下記表16のように変化
させ、10種類の潤滑剤31〜40を合成した。
【0119】
【表16】
【0120】続いて、得られた潤滑剤31〜40を用
い、その他は上記実施例1と同様の方法のよりサンプル
テープ31〜40を作製した。そして、各サンプルテー
プ31〜40について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度80%のとき
の各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定した。この
結果を下記表17に示す。
い、その他は上記実施例1と同様の方法のよりサンプル
テープ31〜40を作製した。そして、各サンプルテー
プ31〜40について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度80%のとき
の各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定した。この
結果を下記表17に示す。
【0121】
【表17】
【0122】上記表17より、本実施例のように末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに対してトリアルキルアミンをモル比
で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用するこ
とにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化すること
なく非常に良好な結果が得られることが判った。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルに対してトリアルキルアミンをモル比
で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用するこ
とにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化すること
なく非常に良好な結果が得られることが判った。
【0123】実施例5 本実施例では、潤滑剤として、末端にカルボキシル基を
持つパーフルオロポリエーテルにアミノ酸エステルを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
持つパーフルオロポリエーテルにアミノ酸エステルを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
【0124】先ず、16種類の潤滑剤41〜56を用
い、以下の手順に従って蒸着テープを作製した。なお、
上記潤滑剤41〜56を合成する際に使用した末端にカ
ルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの種類と
その分子量、及びアミノ酸エステルの種類は、下記表1
8及び表19に示す通りである。また、各アミノ酸エス
テルの添加量は、末端にカルボキシル基を持つパーフル
オロポリエーテルとして単官能のものを用いた場合に
は、該末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエ
ーテルに対してアミノ酸エステルを等モル加え、多官能
のものを用いた場合には、2倍当量(即ち、末端にカル
ボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルのカルボキ
シル基に対して等モル)加えた。
い、以下の手順に従って蒸着テープを作製した。なお、
上記潤滑剤41〜56を合成する際に使用した末端にカ
ルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの種類と
その分子量、及びアミノ酸エステルの種類は、下記表1
8及び表19に示す通りである。また、各アミノ酸エス
テルの添加量は、末端にカルボキシル基を持つパーフル
オロポリエーテルとして単官能のものを用いた場合に
は、該末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエ
ーテルに対してアミノ酸エステルを等モル加え、多官能
のものを用いた場合には、2倍当量(即ち、末端にカル
ボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルのカルボキ
シル基に対して等モル)加えた。
【0125】
【表18】
【0126】
【表19】
【0127】即ち、14μ厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの表面に斜方蒸着法によりCoを被着さ
せ、膜厚200nmの強磁性金属薄膜を成膜して磁性層
を形成した。
ートフィルムの表面に斜方蒸着法によりCoを被着さ
せ、膜厚200nmの強磁性金属薄膜を成膜して磁性層
を形成した。
【0128】次に、上記潤滑剤41〜56をエタノール
に溶解し、これらを上記金属磁性薄膜表面に塗布量が5
mg/m2 となるようにそれぞれ塗布して潤滑剤層を形
成した。その後、得られた磁気テープを8ミリ幅に裁断
してサンプルテープ41〜56を作製した。
に溶解し、これらを上記金属磁性薄膜表面に塗布量が5
mg/m2 となるようにそれぞれ塗布して潤滑剤層を形
成した。その後、得られた磁気テープを8ミリ幅に裁断
してサンプルテープ41〜56を作製した。
【0129】このようにして得られた各サンプルテープ
41〜56について、上記実施例1と同様にして各条件
下における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性
をそれぞれ測定した。この結果を下記表20及び表21
に示す。
41〜56について、上記実施例1と同様にして各条件
下における摩擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性
をそれぞれ測定した。この結果を下記表20及び表21
に示す。
【0130】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端にカルボキシル基を持つパー
フルオロポリエーテル(これらを潤滑剤a〜cとしてそ
の構造を上記表15中に併せて記した。)を単独で使用
した比較テープa〜cについても同様に測定し、その結
果を下記表21に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端にカルボキシル基を持つパー
フルオロポリエーテル(これらを潤滑剤a〜cとしてそ
の構造を上記表15中に併せて記した。)を単独で使用
した比較テープa〜cについても同様に測定し、その結
果を下記表21に併せて記した。
【0131】
【表20】
【0132】
【表21】
【0133】上記表20及び表21の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルを単独
で用いた場合よりも、本実施例のように末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルにアミノ酸エス
テルが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の
使用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久
性及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な
結果が得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルを単独
で用いた場合よりも、本実施例のように末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルにアミノ酸エス
テルが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の
使用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久
性及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な
結果が得られることが判った。
【0134】また、本実施例で使用した潤滑剤は、エタ
ノールに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用
をなくすことが可能であり、地球環境的にも優れてい
る。
ノールに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用
をなくすことが可能であり、地球環境的にも優れてい
る。
【0135】実施例6 次に、潤滑剤を合成する際に、末端にカルボキシル基を
持つパーフルオロポリエーテルに対するアミノ酸エステ
ルの添加量の割合を下記表22又は表23のように変化
させ、種々の潤滑剤57〜84を合成した。なお、上記
末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテル
としては、潤滑剤57〜70においてHOOCCF2(OC2F4)p
(OCF2)qOCF2COOHを、また潤滑剤71〜84においてはF
(CF2CF2CF 2O)nCF2CF2COOHを使用し、アミノ酸エステル
としてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2を使用した。
持つパーフルオロポリエーテルに対するアミノ酸エステ
ルの添加量の割合を下記表22又は表23のように変化
させ、種々の潤滑剤57〜84を合成した。なお、上記
末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテル
としては、潤滑剤57〜70においてHOOCCF2(OC2F4)p
(OCF2)qOCF2COOHを、また潤滑剤71〜84においてはF
(CF2CF2CF 2O)nCF2CF2COOHを使用し、アミノ酸エステル
としてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2を使用した。
【0136】
【表22】
【0137】
【表23】
【0138】続いて、得られた潤滑剤57〜84を用
い、その他は上記実施例5と同様の方法のよりサンプル
テープ57〜84を作製した。そして、各サンプルテー
プ57〜84について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表24乃至表26に示
す。
い、その他は上記実施例5と同様の方法のよりサンプル
テープ57〜84を作製した。そして、各サンプルテー
プ57〜84について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表24乃至表26に示
す。
【0139】
【表24】
【0140】
【表25】
【0141】
【表26】
【0142】上記表24乃至表26より、本実施例のよ
うに末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエー
テルに対して分子内にアミノ酸エステルをモル比で0.
01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用することによ
り、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することなく非
常に良好な結果が得られることが判った。
うに末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエー
テルに対して分子内にアミノ酸エステルをモル比で0.
01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用することによ
り、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することなく非
常に良好な結果が得られることが判った。
【0143】実施例7 本実施例では、潤滑剤として、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルROOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2C
F2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOORに、分子内にアミノ
基を持つ長鎖炭化水素化合物を加えたものを使用した金
属薄膜型の磁気記録媒体について、種々の使用条件下に
おける耐久性、走行性を検討した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルROOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2C
F2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOORに、分子内にアミノ
基を持つ長鎖炭化水素化合物を加えたものを使用した金
属薄膜型の磁気記録媒体について、種々の使用条件下に
おける耐久性、走行性を検討した。
【0144】先ず、16種類の潤滑剤85〜100を用
い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ8
5〜100を作製した。但し、これら潤滑剤85〜10
0の溶媒としては、上記実施例1で使用したフレオンと
エタノールの混合溶媒に変え、ここではトルエンを使用
した。なお、上記潤滑剤85〜100を合成する際に使
用した末端が水酸基となっているオキシアルキレン基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステ
ルのアルキル基R及び分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化
水素化合物の種類は、下記表27に示す通りである。
い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ8
5〜100を作製した。但し、これら潤滑剤85〜10
0の溶媒としては、上記実施例1で使用したフレオンと
エタノールの混合溶媒に変え、ここではトルエンを使用
した。なお、上記潤滑剤85〜100を合成する際に使
用した末端が水酸基となっているオキシアルキレン基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステ
ルのアルキル基R及び分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化
水素化合物の種類は、下記表27に示す通りである。
【0145】
【表27】
【0146】このようにして得られた各サンプルテープ
85〜100について、上記実施例1と同様にして摩擦
係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測定
した。この結果を下記表28及び表29に示す。
85〜100について、上記実施例1と同様にして摩擦
係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測定
した。この結果を下記表28及び表29に示す。
【0147】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表29に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表29に併せて記した。
【0148】
【表28】
【0149】
【表29】
【0150】上記表28及び表29の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例
のように末端が水酸基となっているオキシアルキレン基
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エス
テルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物が
加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条
件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及び
シャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が
得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例
のように末端が水酸基となっているオキシアルキレン基
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エス
テルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物が
加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条
件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及び
シャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が
得られることが判った。
【0151】また、本実施例で使用した潤滑剤は、トル
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
【0152】実施例8 次に、潤滑剤を合成する際に、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルに対する分子内にアミノ基を
持つ長鎖炭化水素化合物の添加量の割合を下記表30の
ように変化させ、10種類の潤滑剤101〜110を合
成した。なお、上記末端が水酸基となっているオキシア
ルキレン基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カル
ボン酸エステルとしてはC17H35OOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(C
F2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOOC17H35を使用し、
分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物としてはジ
メチルステアリルアミンC18H37N(CH3)2 を使用した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルに対する分子内にアミノ基を
持つ長鎖炭化水素化合物の添加量の割合を下記表30の
ように変化させ、10種類の潤滑剤101〜110を合
成した。なお、上記末端が水酸基となっているオキシア
ルキレン基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カル
ボン酸エステルとしてはC17H35OOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(C
F2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOOC17H35を使用し、
分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物としてはジ
メチルステアリルアミンC18H37N(CH3)2 を使用した。
【0153】
【表30】
【0154】続いて、得られた潤滑剤101〜110を
用い、その他は上記実施例7と同様の方法のよりサンプ
ルテープ101〜110を作製した。そして、各サンプ
ルテープ101〜110について、上記実施例1と同様
にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度8
0%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定
した。この結果を下記表31に示す。
用い、その他は上記実施例7と同様の方法のよりサンプ
ルテープ101〜110を作製した。そして、各サンプ
ルテープ101〜110について、上記実施例1と同様
にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度8
0%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定
した。この結果を下記表31に示す。
【0155】
【表31】
【0156】上記表31より、本実施例のように末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに対して分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物をモル比で
0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用すること
により、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することな
く非常に良好な結果が得られることが判った。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに対して分
子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物をモル比で
0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用すること
により、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化することな
く非常に良好な結果が得られることが判った。
【0157】実施例9 本実施例では、潤滑剤として、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルROOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2C
F2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOORに、トリアルキルア
ミンを加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体
について、種々の使用条件下における耐久性、走行性を
検討した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルROOC(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2C
F2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nCOORに、トリアルキルア
ミンを加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体
について、種々の使用条件下における耐久性、走行性を
検討した。
【0158】先ず、16種類の潤滑剤111〜126を
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
111〜126を作製した。但し、これら潤滑剤111
〜126の溶媒としては、上記実施例1で使用したフレ
オンとエタノールの混合溶媒に変え、ここではトルエン
を使用した。なお、上記潤滑剤111〜126を合成す
る際に使用した末端が水酸基となっているオキシアルキ
レン基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン
酸エステルのアルキル基R及びトリアルキルアミンの種
類は、下記表32に示す通りである。
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
111〜126を作製した。但し、これら潤滑剤111
〜126の溶媒としては、上記実施例1で使用したフレ
オンとエタノールの混合溶媒に変え、ここではトルエン
を使用した。なお、上記潤滑剤111〜126を合成す
る際に使用した末端が水酸基となっているオキシアルキ
レン基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン
酸エステルのアルキル基R及びトリアルキルアミンの種
類は、下記表32に示す通りである。
【0159】
【表32】
【0160】このようにして得られた各サンプルテープ
111〜126について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表33及び表34に示す。
111〜126について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表33及び表34に示す。
【0161】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表34に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として末端が水酸基となっているオキシアルキレ
ン基を持つパーフルオロポリエーテルHO(CH2CH2O)nCH2C
F2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH2(OCH2CH2)nOHを単独で使用
した比較テープについても同様に測定し、その結果を下
記表34に併せて記した。
【0162】
【表33】
【0163】
【表34】
【0164】上記表33及び表34の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例
のように末端が水酸基となっているオキシアルキレン基
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エス
テルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物が
加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条
件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及び
シャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が
得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルを単独で用いた場合よりも、本実施例
のように末端が水酸基となっているオキシアルキレン基
を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エス
テルに、分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物が
加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使用条
件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性及び
シャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結果が
得られることが判った。
【0165】また、本実施例で使用した潤滑剤は、トル
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
【0166】実施例10 次に、潤滑剤を合成する際に、末端が水酸基となってい
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルに対するトリアルキルアミン
の添加量の割合を下記表35のように変化させ、10種
類の潤滑剤127〜136を合成した。なお、上記末端
が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフ
ルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルとしては
C17H35COO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH
2(OCH2CH2)nOCOC17H35を使用し、分子内にアミノ基を持
つ長鎖炭化水素化合物としてはジメチルステアリルアミ
ンC1 8H37N(CH3)2 を使用した。
るオキシアルキレン基を持つパーフルオロポリエーテル
の長鎖カルボン酸エステルに対するトリアルキルアミン
の添加量の割合を下記表35のように変化させ、10種
類の潤滑剤127〜136を合成した。なお、上記末端
が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフ
ルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルとしては
C17H35COO(CH2CH2O)nCH2CF2O(CF2CF2O)p(CF2O)qCF2CH
2(OCH2CH2)nOCOC17H35を使用し、分子内にアミノ基を持
つ長鎖炭化水素化合物としてはジメチルステアリルアミ
ンC1 8H37N(CH3)2 を使用した。
【0167】
【表35】
【0168】続いて、得られた潤滑剤127〜136を
用い、その他は上記実施例9と同様の方法のよりサンプ
ルテープ127〜136を作製した。そして、各サンプ
ルテープ127〜136について、上記実施例1と同様
にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度8
0%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定
した。この結果を下記表36に示す。
用い、その他は上記実施例9と同様の方法のよりサンプ
ルテープ127〜136を作製した。そして、各サンプ
ルテープ127〜136について、上記実施例1と同様
にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度8
0%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測定
した。この結果を下記表36に示す。
【0169】
【表36】
【0170】上記表36より、本実施例のように末端が
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに対してト
リアルキルアミンをモル比で0.01〜100の範囲で
加えた潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下で
も摩擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得ら
れることが判った。
水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフル
オロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに対してト
リアルキルアミンをモル比で0.01〜100の範囲で
加えた潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下で
も摩擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得ら
れることが判った。
【0171】実施例11 本実施例では、潤滑剤として、末端にカルボキシル基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
にアミノ酸エステルを加えたものを使用した金属薄膜型
の磁気記録媒体について、種々の使用条件下における耐
久性、走行性を検討した。
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
にアミノ酸エステルを加えたものを使用した金属薄膜型
の磁気記録媒体について、種々の使用条件下における耐
久性、走行性を検討した。
【0172】先ず、16種類の潤滑剤137〜152を
用い、上記実施例5と同様の手法によりサンプルテープ
137〜152を作製した。但し、これら潤滑剤137
〜152の溶媒としては、上記実施例5で使用したエタ
ノールに変え、ここではトルエンを使用した。なお、上
記潤滑剤137〜152を合成する際に使用した末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖
アルキルエステルの種類とその分子量、及びアミノ酸エ
ステルの種類は、下記表37及び表38に示す通りであ
る。ここで、下記表37中、RはC18H37を表す。
用い、上記実施例5と同様の手法によりサンプルテープ
137〜152を作製した。但し、これら潤滑剤137
〜152の溶媒としては、上記実施例5で使用したエタ
ノールに変え、ここではトルエンを使用した。なお、上
記潤滑剤137〜152を合成する際に使用した末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖
アルキルエステルの種類とその分子量、及びアミノ酸エ
ステルの種類は、下記表37及び表38に示す通りであ
る。ここで、下記表37中、RはC18H37を表す。
【0173】
【表37】
【0174】
【表38】
【0175】このようにして得られた各サンプルテープ
137〜152について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表39及び表40に示す。
137〜152について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表39及び表40に示す。
【0176】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端にカルボキシル基を持つパー
フルオロポリエーテル(これらを潤滑剤a〜cとしてそ
の構造を表38中に併せて記した。)を単独で使用した
比較テープa〜cについても同様に測定し、その結果を
下記表40に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端にカルボキシル基を持つパー
フルオロポリエーテル(これらを潤滑剤a〜cとしてそ
の構造を表38中に併せて記した。)を単独で使用した
比較テープa〜cについても同様に測定し、その結果を
下記表40に併せて記した。
【0177】
【表39】
【0178】
【表40】
【0179】上記表39及び表40の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルを単独
で用いた場合よりも、本実施例のように末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルにアミノ酸エステルが加えられてなる潤滑剤を
用いた場合には、種々の使用条件下においても低い摩擦
係数を示し、スチル耐久性及びシャトル耐久性が劣化す
ることなく非常に良好な結果が得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
カルボキシル基を持つパーフルオロポリエーテルを単独
で用いた場合よりも、本実施例のように末端にカルボキ
シル基を持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキル
エステルにアミノ酸エステルが加えられてなる潤滑剤を
用いた場合には、種々の使用条件下においても低い摩擦
係数を示し、スチル耐久性及びシャトル耐久性が劣化す
ることなく非常に良好な結果が得られることが判った。
【0180】また、本実施例で使用した潤滑剤は、トル
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
【0181】実施例12 次に、潤滑剤を合成する際に、末端にカルボキシル基を
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
に対するアミノ酸エステルの添加量の割合を下記表41
又は表42のように変化させ、種々の潤滑剤153〜1
80を合成した。なお、上記末端にカルボキシル基を持
つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルと
しては、潤滑剤153〜166においてC18H37OOCCF2(O
C2F4)p(OCF2)qOCF2COOC18H37を、また潤滑剤167〜1
80においてはF(CF2CF2CF2O)nCF 2CF2COOC18H37 を使用
し、アミノ酸エステルとしてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2
を使用した。
持つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステル
に対するアミノ酸エステルの添加量の割合を下記表41
又は表42のように変化させ、種々の潤滑剤153〜1
80を合成した。なお、上記末端にカルボキシル基を持
つパーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルと
しては、潤滑剤153〜166においてC18H37OOCCF2(O
C2F4)p(OCF2)qOCF2COOC18H37を、また潤滑剤167〜1
80においてはF(CF2CF2CF2O)nCF 2CF2COOC18H37 を使用
し、アミノ酸エステルとしてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2
を使用した。
【0182】
【表41】
【0183】
【表42】
【0184】続いて、得られた潤滑剤153〜180を
用い、その他は上記実施例11と同様の方法のよりサン
プルテープ153〜180を作製した。そして、各サン
プルテープ153〜180について、上記実施例1と同
様にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度
80%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測
定した。この結果を下記表43乃至表45に示す。
用い、その他は上記実施例11と同様の方法のよりサン
プルテープ153〜180を作製した。そして、各サン
プルテープ153〜180について、上記実施例1と同
様にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度
80%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測
定した。この結果を下記表43乃至表45に示す。
【0185】
【表43】
【0186】
【表44】
【0187】
【表45】
【0188】上記表43乃至表45より、本実施例のよ
うに末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエー
テルの長鎖アルキルエステルに対してアミノ酸エステル
をモル比で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使
用することにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化
することなく非常に良好な結果が得られることが判っ
た。
うに末端にカルボキシル基を持つパーフルオロポリエー
テルの長鎖アルキルエステルに対してアミノ酸エステル
をモル比で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使
用することにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化
することなく非常に良好な結果が得られることが判っ
た。
【0189】実施例13 本実施例では、潤滑剤として、末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルにアミノ
酸エステルを加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記
録媒体について、種々の使用条件下における耐久性、走
行性を検討した。
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルにアミノ
酸エステルを加えたものを使用した金属薄膜型の磁気記
録媒体について、種々の使用条件下における耐久性、走
行性を検討した。
【0190】先ず、16種類の潤滑剤181〜196を
用い、上記実施例11と同様の手法によりサンプルテー
プ181〜196を作製した。なお、上記潤滑剤181
〜196を合成する際に使用した末端に水酸基を持つパ
ーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルの種類
とその分子量、及びアミノ酸エステルの種類は、下記表
46及び表47に示す通りである。ここで、下記表46
中、RはC18H37を表す。
用い、上記実施例11と同様の手法によりサンプルテー
プ181〜196を作製した。なお、上記潤滑剤181
〜196を合成する際に使用した末端に水酸基を持つパ
ーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルの種類
とその分子量、及びアミノ酸エステルの種類は、下記表
46及び表47に示す通りである。ここで、下記表46
中、RはC18H37を表す。
【0191】
【表46】
【0192】
【表47】
【0193】このようにして得られた各サンプルテープ
181〜196について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表48及び表49に示す。
181〜196について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表48及び表49に示す。
【0194】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端に水酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル(これらを潤滑剤d〜fとしてその構造を
表47中に併せて記した。)を単独で使用した比較テー
プd〜fについても同様に測定し、その結果を下記表4
9に併せて記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として3種類の末端に水酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル(これらを潤滑剤d〜fとしてその構造を
表47中に併せて記した。)を単独で使用した比較テー
プd〜fについても同様に測定し、その結果を下記表4
9に併せて記した。
【0195】
【表48】
【0196】
【表49】
【0197】上記表49及び表50の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
水酸基を持つパーフルオロポリエーテルを単独で用いた
場合よりも、本実施例のように末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルにアミノ
酸エステルが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、
種々の使用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチ
ル耐久性及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に
良好な結果が得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
水酸基を持つパーフルオロポリエーテルを単独で用いた
場合よりも、本実施例のように末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルにアミノ
酸エステルが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、
種々の使用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチ
ル耐久性及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に
良好な結果が得られることが判った。
【0198】また、本実施例で使用した潤滑剤は、トル
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
エンに可溶であるので、希釈剤としてのフロンの使用を
なくすことが可能であり、地球環境的にも優れている。
【0199】実施例14 次に、潤滑剤を合成する際に、末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルに対する
アミノ酸エステルの添加量の割合を下記表50及び表5
1のように変化させ、種々の潤滑剤197〜224を合
成した。なお、上記末端に水酸基を持つパーフルオロポ
リエーテルの長鎖アルキルエステルとしては、潤滑剤1
97〜210においてC17H35COOCH2CF2(OC2F4)p(OCF2)q
OCF2CH2OCOC17H35を、また潤滑剤211〜224におい
てはF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2CH20COC17H35を使用し、アミ
ノ酸エステルとしてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2を使用し
た。
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルに対する
アミノ酸エステルの添加量の割合を下記表50及び表5
1のように変化させ、種々の潤滑剤197〜224を合
成した。なお、上記末端に水酸基を持つパーフルオロポ
リエーテルの長鎖アルキルエステルとしては、潤滑剤1
97〜210においてC17H35COOCH2CF2(OC2F4)p(OCF2)q
OCF2CH2OCOC17H35を、また潤滑剤211〜224におい
てはF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2CH20COC17H35を使用し、アミ
ノ酸エステルとしてはC17H35COOCH2CH2N(CH3)2を使用し
た。
【0200】
【表50】
【0201】
【表51】
【0202】続いて、得られた潤滑剤197〜224を
用い、その他は上記実施例13と同様の方法のよりサン
プルテープ197〜224を作製した。そして、各サン
プルテープ197〜224について、上記実施例1と同
様にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度
80%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測
定した。この結果を下記表52乃至表54に示す。
用い、その他は上記実施例13と同様の方法のよりサン
プルテープ197〜224を作製した。そして、各サン
プルテープ197〜224について、上記実施例1と同
様にして温度25℃湿度60%のとき、温度40℃湿度
80%のときの各条件下における摩擦係数をそれぞれ測
定した。この結果を下記表52乃至表54に示す。
【0203】
【表52】
【0204】
【表53】
【0205】
【表54】
【0206】上記表52乃至表54より、本実施例のよ
うに末端に水酸基を持つパーフルオロポリエーテルの長
鎖アルキルエステルに対してアミノ酸エステルをモル比
で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用するこ
とにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化すること
なく非常に良好な結果が得られることが判った。
うに末端に水酸基を持つパーフルオロポリエーテルの長
鎖アルキルエステルに対してアミノ酸エステルをモル比
で0.01〜100の範囲で加えた潤滑剤を使用するこ
とにより、各種使用条件下でも摩擦係数が劣化すること
なく非常に良好な結果が得られることが判った。
【0207】実施例15 本実施例では、潤滑剤として、末端に燐酸基を持つパー
フルオロポリエーテル誘導体に長鎖アルキルアミンを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
フルオロポリエーテル誘導体に長鎖アルキルアミンを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
【0208】先ず、10種類の潤滑剤225〜234を
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
225〜234を作製した(但し、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、14μ厚のものを使用した。)。
なお、上記潤滑剤225〜234を合成する際に使用し
た末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
の種類とパーフルオロポリエーテル基の分子量、及び長
鎖アルキルアミンの種類は、下記表55に示す通りであ
る。
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
225〜234を作製した(但し、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、14μ厚のものを使用した。)。
なお、上記潤滑剤225〜234を合成する際に使用し
た末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
の種類とパーフルオロポリエーテル基の分子量、及び長
鎖アルキルアミンの種類は、下記表55に示す通りであ
る。
【0209】
【表55】
【0210】このようにして得られた各サンプルテープ
225〜234について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表57に示す。
225〜234について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表57に示す。
【0211】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として5種類の末端に燐酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル誘導体(これらを潤滑剤g〜kとしてその
構造を表56中に記した。)を単独で使用した比較テー
プg〜kについても同様に測定し、その結果を下記表5
8に記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として5種類の末端に燐酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル誘導体(これらを潤滑剤g〜kとしてその
構造を表56中に記した。)を単独で使用した比較テー
プg〜kについても同様に測定し、その結果を下記表5
8に記した。
【0212】
【表56】
【0213】
【表57】
【0214】
【表58】
【0215】上記表56及び表58の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体を単独で
用いた場合よりも、本実施例のように末端に燐酸基を持
つパーフルオロポリエーテル誘導体に長鎖アルキルアミ
ンが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使
用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性
及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結
果が得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体を単独で
用いた場合よりも、本実施例のように末端に燐酸基を持
つパーフルオロポリエーテル誘導体に長鎖アルキルアミ
ンが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使
用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性
及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結
果が得られることが判った。
【0216】実施例16 次に、潤滑剤を合成する際に、末端に燐酸基を持つパー
フルオロポリエーテル誘導体に対する長鎖アルキルアミ
ンの添加量の割合を下記表51又は表52のように変化
させ、種々の潤滑剤235〜258を合成した。なお、
上記末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体としては、潤滑剤236〜246においては下記表5
0に示す化合物Aを、また潤滑剤247〜258におい
ては化合物Bを使用し、長鎖アルキルアミンとしてはい
ずれもステアリルアミンC18H37NH 2 を使用した。
フルオロポリエーテル誘導体に対する長鎖アルキルアミ
ンの添加量の割合を下記表51又は表52のように変化
させ、種々の潤滑剤235〜258を合成した。なお、
上記末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体としては、潤滑剤236〜246においては下記表5
0に示す化合物Aを、また潤滑剤247〜258におい
ては化合物Bを使用し、長鎖アルキルアミンとしてはい
ずれもステアリルアミンC18H37NH 2 を使用した。
【0217】
【表59】
【0218】
【表60】
【0219】
【表61】
【0220】続いて、得られた潤滑剤235〜258を
用い、その他は上記実施例15と同様の方法のよりサン
プルテープ235〜258を作製した。但し、これら潤
滑剤235〜258の溶媒としては、上記実施例15で
使用したフレオンとエタノールの混合溶媒に変え、ここ
ではフレオンを使用した。そして、各サンプルテープ2
35〜258について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表62及び表63に示
す。
用い、その他は上記実施例15と同様の方法のよりサン
プルテープ235〜258を作製した。但し、これら潤
滑剤235〜258の溶媒としては、上記実施例15で
使用したフレオンとエタノールの混合溶媒に変え、ここ
ではフレオンを使用した。そして、各サンプルテープ2
35〜258について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表62及び表63に示
す。
【0221】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として上記化合物A,Bを単独で使用した比較テ
ープ1,2、及びステアリルアミンを単独で使用した比
較テープ3についても同様に測定し、その結果を下記表
64に記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として上記化合物A,Bを単独で使用した比較テ
ープ1,2、及びステアリルアミンを単独で使用した比
較テープ3についても同様に測定し、その結果を下記表
64に記した。
【0222】
【表62】
【0223】
【表63】
【0224】
【表64】
【0225】上記表62乃至表64より、本実施例のよ
うに末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体に対して長鎖アルキルアミンをモル比で1%以上加え
た潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも摩
擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られる
ことが判った。実施例17 本実施例では、潤滑剤として、末端に燐酸基を持つパー
フルオロポリエーテル誘導体にトリアルキルアミンを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
うに末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体に対して長鎖アルキルアミンをモル比で1%以上加え
た潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも摩
擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られる
ことが判った。実施例17 本実施例では、潤滑剤として、末端に燐酸基を持つパー
フルオロポリエーテル誘導体にトリアルキルアミンを加
えたものを使用した金属薄膜型の磁気記録媒体につい
て、種々の使用条件下における耐久性、走行性を検討し
た。
【0226】先ず、10種類の潤滑剤259〜268を
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
259〜268を作製した(但し、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、14μ厚のものを使用した。)。
なお、上記潤滑剤259〜268を合成する際に使用し
た末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
の種類とパーフルオロポリエーテル基の分子量、及び長
鎖アルキルアミンの種類は、下記表65に示す通りであ
る。
用い、上記実施例1と同様の手法によりサンプルテープ
259〜268を作製した(但し、ポリエチレンテレフ
タレートフィルムは、14μ厚のものを使用した。)。
なお、上記潤滑剤259〜268を合成する際に使用し
た末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体
の種類とパーフルオロポリエーテル基の分子量、及び長
鎖アルキルアミンの種類は、下記表65に示す通りであ
る。
【0227】
【表65】
【0228】このようにして得られた各サンプルテープ
259〜268について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表67に示す。
259〜268について、上記実施例1と同様にして摩
擦係数、スチル耐久性及びシャトル耐久性をそれぞれ測
定した。この結果を下記表67に示す。
【0229】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として5種類の末端に燐酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル誘導体(これらを潤滑剤g〜kとしてその
構造を表66中に記した。)を単独で使用した比較テー
プg〜kについても同様に測定し、その結果を下記表6
8に記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として5種類の末端に燐酸基を持つパーフルオロ
ポリエーテル誘導体(これらを潤滑剤g〜kとしてその
構造を表66中に記した。)を単独で使用した比較テー
プg〜kについても同様に測定し、その結果を下記表6
8に記した。
【0230】
【表66】
【0231】
【表67】
【0232】
【表68】
【0233】上記表67及び表68の結果から明らかな
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体を単独で
用いた場合よりも、本実施例のように末端に燐酸基を持
つパーフルオロポリエーテル誘導体にトリアルキルアミ
ンが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使
用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性
及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結
果が得られることが判った。
ように、蒸着テープに使用される潤滑剤として、末端に
燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導体を単独で
用いた場合よりも、本実施例のように末端に燐酸基を持
つパーフルオロポリエーテル誘導体にトリアルキルアミ
ンが加えられてなる潤滑剤を用いた場合には、種々の使
用条件下においても低い摩擦係数を示し、スチル耐久性
及びシャトル耐久性が劣化することなく非常に良好な結
果が得られることが判った。
【0234】実施例18 次に、潤滑剤を合成する際に、末端に燐酸基を持つパー
フルオロポリエーテル誘導体に対するトリアルキルアミ
ンの添加量の割合を下記表51又は表52のように変化
させ、種々の潤滑剤269〜292を合成した。なお、
上記末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体としては、潤滑剤269〜280においては下記表5
0に示す化合物Aを、また潤滑剤281〜292におい
ては化合物Bを使用し、トリアルキルアミンとしてはい
ずれもジメチルステアリルアミンC18H37N(CH3)2 を使用
した。
フルオロポリエーテル誘導体に対するトリアルキルアミ
ンの添加量の割合を下記表51又は表52のように変化
させ、種々の潤滑剤269〜292を合成した。なお、
上記末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体としては、潤滑剤269〜280においては下記表5
0に示す化合物Aを、また潤滑剤281〜292におい
ては化合物Bを使用し、トリアルキルアミンとしてはい
ずれもジメチルステアリルアミンC18H37N(CH3)2 を使用
した。
【0235】
【表69】
【0236】
【表70】
【0237】
【表71】
【0238】続いて、得られた潤滑剤269〜292を
用い、その他は上記実施例17と同様の方法のよりサン
プルテープ269〜292を作製した。但し、これら潤
滑剤269〜292の溶媒としては、上記実施例17で
使用したフレオンとエタノールの混合溶媒に変え、ここ
ではフレオンを使用した。そして、各サンプルテープ2
69〜292について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表72及び表73に示
す。
用い、その他は上記実施例17と同様の方法のよりサン
プルテープ269〜292を作製した。但し、これら潤
滑剤269〜292の溶媒としては、上記実施例17で
使用したフレオンとエタノールの混合溶媒に変え、ここ
ではフレオンを使用した。そして、各サンプルテープ2
69〜292について、上記実施例1と同様にして温度
25℃湿度60%のとき、温度−5℃のとき、温度40
℃湿度80%のときの各条件下における摩擦係数をそれ
ぞれ測定した。この結果を下記表72及び表73に示
す。
【0239】なお、比較用として、上述のような潤滑剤
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として上記化合物A,Bを単独で使用した比較テ
ープ1,2、及びジメチルステアリルアミンを単独で使
用した比較テープ3についても同様に測定し、その結果
を下記表74に記した。
による潤滑剤層を全く形成していないブランクテープ、
潤滑剤として上記化合物A,Bを単独で使用した比較テ
ープ1,2、及びジメチルステアリルアミンを単独で使
用した比較テープ3についても同様に測定し、その結果
を下記表74に記した。
【0240】
【表72】
【0241】
【表73】
【0242】
【表74】
【0243】上記表72乃至表74より、本実施例のよ
うに末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体に対してトリアルキルアミンをモル比で1%以上加え
た潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも摩
擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られる
ことが判った。
うに末端に燐酸基を持つパーフルオロポリエーテル誘導
体に対してトリアルキルアミンをモル比で1%以上加え
た潤滑剤を使用することにより、各種使用条件下でも摩
擦係数が劣化することなく非常に良好な結果が得られる
ことが判った。
【0244】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体は、パーフルオロポリエーテルを骨格
とする化合物に長鎖アルキル基を持つ化合物を添加した
潤滑剤を磁性層表面に保有しているので、如何なる使用
条件下でも良好な潤滑性を保つことができ、また長期に
わたりその特性を保つことができる。従って、本発明の
磁気記録媒体においては、優れた走行性、耐摩耗性、耐
久性を確保することができ、信頼性の向上を図ることが
可能である。
明の磁気記録媒体は、パーフルオロポリエーテルを骨格
とする化合物に長鎖アルキル基を持つ化合物を添加した
潤滑剤を磁性層表面に保有しているので、如何なる使用
条件下でも良好な潤滑性を保つことができ、また長期に
わたりその特性を保つことができる。従って、本発明の
磁気記録媒体においては、優れた走行性、耐摩耗性、耐
久性を確保することができ、信頼性の向上を図ることが
可能である。
Claims (15)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端
が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフ
ルオロポリエーテルに、下記化1で示される分子内にア
ミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加した潤滑剤を保
有することを特徴とする磁気記録媒体。 【化1】 - 【請求項2】 分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化
合物は、アミノ基の水素がすべてアルキル基で置換され
たトリアルキルアミンであることを特徴とする請求項1
記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化
合物の添加量がモル比で0.01〜100の範囲である
ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の磁気記録
媒体。 - 【請求項4】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に下記
化2又は化3で示される末端にカルボキシル基を持つパ
ーフルオロポリエーテルに、下記化4又は化5で示され
るアミノ酸エステルを添加した潤滑剤を保有することを
特徴とする磁気記録媒体。 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 - 【請求項5】 上記アミノ酸エステルの添加量が上記パ
ーフルオロポリエーテルのカルボキシル基に対してモル
比で0.01〜100の範囲であることを特徴とする請
求項4記載の磁気記録媒体。 - 【請求項6】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に末端
が水酸基となっているオキシアルキレン基を持つパーフ
ルオロポリエーテルの長鎖カルボン酸エステルに、下記
化6で示される分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化
合物を添加した潤滑剤を保有することを特徴とする磁気
記録媒体。 【化6】 - 【請求項7】 分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化
合物は、アミノ基の水素がすべてアルキル基で置換され
たトリアルキルアミンであることを特徴とする請求項6
記載の磁気記録媒体。 - 【請求項8】 分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素化
合物の添加量がモル比で0.01〜100の範囲である
ことを特徴とする請求項6及び請求項7記載の磁気記録
媒体。 - 【請求項9】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を有
してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に下記
化7又は化8で示される末端にカルボキシル基を持つパ
ーフルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルに、下
記化9又は化10で示されるアミノ酸エステルを添加し
た潤滑剤を保有することを特徴とする磁気記録媒体。 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 - 【請求項10】 上記アミノ酸エステルの添加量がモル
比で0.01〜100の範囲であることを特徴とする請
求項9記載の磁気記録媒体。 - 【請求項11】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を
有してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に下
記化11又は化12で示される末端に水酸基を持つパー
フルオロポリエーテルの長鎖アルキルエステルに、下記
化13又は化14で示されるアミノ酸エステルを添加し
た潤滑剤を保有することを特徴とする磁気記録媒体。 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 - 【請求項12】 上記アミノ酸エステルの添加量がモル
比で0.01〜100の範囲であることを特徴とする請
求項11記載の磁気記録媒体。 - 【請求項13】 非磁性支持体上に少なくとも磁性層を
有してなる磁気記録媒体であって、上記磁性層表面に下
記化15で示される末端に燐酸基を持つパーフルオロポ
リエーテル誘導体に、下記化16で示される分子内にア
ミノ基を持つ長鎖炭化水素化合物を添加した潤滑剤を保
有することを特徴とする磁気記録媒体。 【化15】 【化16】 - 【請求項14】 分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化水素
化合物は、アミノ基の水素がすべてアルキル基で置換さ
れたトリアルキルアミンであることを特徴とする請求項
13記載の磁気記録媒体。 - 【請求項15】 上記分子内にアミノ基を持つ長鎖炭化
水素の添加量がモル比で1%以上であることを特徴とす
る請求項13及び請求項14記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30911093A JPH0793745A (ja) | 1993-07-29 | 1993-12-09 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20554893 | 1993-07-29 | ||
| JP5-205548 | 1993-07-29 | ||
| JP30911093A JPH0793745A (ja) | 1993-07-29 | 1993-12-09 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0793745A true JPH0793745A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=26515114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30911093A Pending JPH0793745A (ja) | 1993-07-29 | 1993-12-09 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0793745A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6054211A (en) * | 1997-02-21 | 2000-04-25 | Nec Corporation | Lubricant and magnetic recording medium using the same |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP30911093A patent/JPH0793745A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6054211A (en) * | 1997-02-21 | 2000-04-25 | Nec Corporation | Lubricant and magnetic recording medium using the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020108 |