JPH0794700B2 - 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 - Google Patents
高強度アルミニウム合金押出材の製造方法Info
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- JPH0794700B2 JPH0794700B2 JP3038886A JP3888691A JPH0794700B2 JP H0794700 B2 JPH0794700 B2 JP H0794700B2 JP 3038886 A JP3038886 A JP 3038886A JP 3888691 A JP3888691 A JP 3888691A JP H0794700 B2 JPH0794700 B2 JP H0794700B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Zn,Mg,Cuを含
有するJIS 7075系アルミニウム合金のような難
加工材料の押出加工方法に関し、特に押出速度を高めて
も押出材の表面にテアリング(微小傷)などの欠陥が発
生しないような押出加工方法に関するものである。
有するJIS 7075系アルミニウム合金のような難
加工材料の押出加工方法に関し、特に押出速度を高めて
も押出材の表面にテアリング(微小傷)などの欠陥が発
生しないような押出加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】JIS 7075系アルミニウム合金
は、押出加工を行うと、押出材表面にテアリング(微小
傷)や結晶粒が粗大化する異常組織などの表面欠陥が発
生するので、難加工材料として知られ、押出速度が1m
/min以下と極めて低く、生産性の悪さが問題となっ
ている。
は、押出加工を行うと、押出材表面にテアリング(微小
傷)や結晶粒が粗大化する異常組織などの表面欠陥が発
生するので、難加工材料として知られ、押出速度が1m
/min以下と極めて低く、生産性の悪さが問題となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、航空機部品や自
動車、オ―トバイ部品などは、軽量化が進みアルミニウ
ム合金や炭素繊維などの材料が用いられる量が多くなっ
ている。さらに軽量化を進めようとするには、強度を増
し肉厚を薄くする必要があり、7075合金材料の形材
の使用が多くなる。従って、押出加工の速度を上げ生産
性を向上させる必要があった。そこで本発明の目的は、
押出速度を高めても押出材の表面にテアリング(微小
傷)などの欠陥が発生しないような押出加工方法を提案
するものである。
動車、オ―トバイ部品などは、軽量化が進みアルミニウ
ム合金や炭素繊維などの材料が用いられる量が多くなっ
ている。さらに軽量化を進めようとするには、強度を増
し肉厚を薄くする必要があり、7075合金材料の形材
の使用が多くなる。従って、押出加工の速度を上げ生産
性を向上させる必要があった。そこで本発明の目的は、
押出速度を高めても押出材の表面にテアリング(微小
傷)などの欠陥が発生しないような押出加工方法を提案
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、鋭意研究を続けた結果、7075合金材料がテアリ
ングなどの欠陥を発生するのはZn,Mg,Cuを含有
するため、これら溶質原子が押出時に発生する転位と反
応して、変形抵抗を増大させるためであり、また、押出
材表面の結晶粒が粗大化するためであることを見出し
た。
め、鋭意研究を続けた結果、7075合金材料がテアリ
ングなどの欠陥を発生するのはZn,Mg,Cuを含有
するため、これら溶質原子が押出時に発生する転位と反
応して、変形抵抗を増大させるためであり、また、押出
材表面の結晶粒が粗大化するためであることを見出し
た。
【0005】即ち押出材の表面で、テアリングや結晶粒
が粗大化する異常組織などの表面欠陥が発生するのは、
固溶したZn,Mg,Cuらの溶質原子が押出時に発生
する転位と反応し、加工硬化して変形抵抗を増大させ
る。特に押出材中心部が硬くなって、変形によるひずみ
が表層部に集中するようになる。この結果、表層部には
剪断帯が形成されやすく、この剪断帯に沿って割れが発
生したり、結晶粒の粗大化が起こり、異常組織が発生す
る。
が粗大化する異常組織などの表面欠陥が発生するのは、
固溶したZn,Mg,Cuらの溶質原子が押出時に発生
する転位と反応し、加工硬化して変形抵抗を増大させ
る。特に押出材中心部が硬くなって、変形によるひずみ
が表層部に集中するようになる。この結果、表層部には
剪断帯が形成されやすく、この剪断帯に沿って割れが発
生したり、結晶粒の粗大化が起こり、異常組織が発生す
る。
【0006】この点を解決したのが本発明で、その要旨
は、Zn:4.0〜8.0%,Mg:1.0〜3.0
%,Cu:1.0〜3.0%,を含有し、その他Al及
び不可避的不純物を含有するアルミニウム合金鋳塊を、
通常の方法で均質化熱処理した後、再加熱し、320〜
420℃で1〜100時間保持する析出処理を行った
後、320〜420℃で押出加工する高感度アルミニウ
ム合金押出材の製造方法である。又、Ti:0.005
〜0.10%、Zr:0.05〜0.30%、Cr:
0.05〜0.30%、Mn:0.05〜0.50%の
1種又は2種以上をさらに含有する場合もある。
は、Zn:4.0〜8.0%,Mg:1.0〜3.0
%,Cu:1.0〜3.0%,を含有し、その他Al及
び不可避的不純物を含有するアルミニウム合金鋳塊を、
通常の方法で均質化熱処理した後、再加熱し、320〜
420℃で1〜100時間保持する析出処理を行った
後、320〜420℃で押出加工する高感度アルミニウ
ム合金押出材の製造方法である。又、Ti:0.005
〜0.10%、Zr:0.05〜0.30%、Cr:
0.05〜0.30%、Mn:0.05〜0.50%の
1種又は2種以上をさらに含有する場合もある。
【0007】
【作用】次に、本発明に使用するアルミニウム合金材料
の組成を規定した作用・効果について説明する。 Zn:Znは、MgやCuと複合して含有させることに
より、構造用材料としての強度(引張強さ45kgf/
mm2以上)を得るために必要である。しかし、4.0
%未満ではこの強度が得られず、8.0%を越えると鋳
造割れが発生し、製造が困難となる。
の組成を規定した作用・効果について説明する。 Zn:Znは、MgやCuと複合して含有させることに
より、構造用材料としての強度(引張強さ45kgf/
mm2以上)を得るために必要である。しかし、4.0
%未満ではこの強度が得られず、8.0%を越えると鋳
造割れが発生し、製造が困難となる。
【0008】Mg:Mgは、ZnやCuと複合して含有
させることにより、構造用材料としての強度(引張強さ
45kgf/mm2以上)を得るために必要である。し
かし、1.0%未満ではこの強度が得られず、3.0%
を越えると押出加工が困難となる。
させることにより、構造用材料としての強度(引張強さ
45kgf/mm2以上)を得るために必要である。し
かし、1.0%未満ではこの強度が得られず、3.0%
を越えると押出加工が困難となる。
【0009】Cu:Cuは、ZnやMgと複合して含有
させることにより、構造用材料としての強度(引張強さ
45kgf/mm2以上)を得るために必要である。し
かし、1.0%未満ではこの強度が得られず、3.0%
を越えると押出加工が困難となる。
させることにより、構造用材料としての強度(引張強さ
45kgf/mm2以上)を得るために必要である。し
かし、1.0%未満ではこの強度が得られず、3.0%
を越えると押出加工が困難となる。
【0010】Zr,Cr,Mn,Ti:Zr,Cr,M
n,Tiは、いずれも押出材の結晶粒を微細化させるの
に必要な元素であり、Tiは0.005%未満その他は
0.05%未満ではこの効果がなく、Tiは0.10%
を越えると、Zr及びCrでは0.30%を越えると、
Mnでは0.50%を越えると、鋳造時に巨大な晶出物
が生成し、押出材の表面性状が悪くなる。
n,Tiは、いずれも押出材の結晶粒を微細化させるの
に必要な元素であり、Tiは0.005%未満その他は
0.05%未満ではこの効果がなく、Tiは0.10%
を越えると、Zr及びCrでは0.30%を越えると、
Mnでは0.50%を越えると、鋳造時に巨大な晶出物
が生成し、押出材の表面性状が悪くなる。
【0011】析出処理:析出処理は、Al,Zn,M
g,Cuの複合化合物(例えばAlZnMg,MgZn
2、AlCuMgの化合物)を析出させ、その大きさを
0.2〜10μmに成長させる。これにより押出性を改
善する。析出処理温度が320℃未満または析出処理を
行わないときでは、析出物が0.2μm未満と微細とな
る(あるいはZn,Mg,Cuの溶質原子が固溶してい
る)ため、押出性が低下する。押出材の中心部では固溶
した溶質原子が、押出時に転位と反応して、変形抵抗を
増大させ、その結果として押出材の表層部に変形が集中
し、割れなどが発生し、表面性状が劣化する。押出材の
表層部では、固溶した溶質原子が、押出し時に剪断帯を
形成し、表面に割れの発生や肌荒れを生じさせ、押出性
を低下させる。析出処理温度が420℃を越すと、A
l,Zn,Mg,Cuの複合化合物が析出せず、押出性
が低下する。また、処理時間が1時間未満では、Al,
Zn,Mg,Cuの複合化合物が析出せず、押出性が低
下する。処理時間が100時間を越えてた場合でも、A
l,Zn,Mg,Cuの複合化合物の析出効果が変わら
ない。上記の析出処理を行っても、押出温度が320℃
よりも低いときは、変形抵抗が増大して、押出性を低下
させる。押出温度が420℃を越すと析出処理で粗大化
させた析出物が再固溶しやすくなって、固溶した溶質原
子が増すことで押出性が低下する。
g,Cuの複合化合物(例えばAlZnMg,MgZn
2、AlCuMgの化合物)を析出させ、その大きさを
0.2〜10μmに成長させる。これにより押出性を改
善する。析出処理温度が320℃未満または析出処理を
行わないときでは、析出物が0.2μm未満と微細とな
る(あるいはZn,Mg,Cuの溶質原子が固溶してい
る)ため、押出性が低下する。押出材の中心部では固溶
した溶質原子が、押出時に転位と反応して、変形抵抗を
増大させ、その結果として押出材の表層部に変形が集中
し、割れなどが発生し、表面性状が劣化する。押出材の
表層部では、固溶した溶質原子が、押出し時に剪断帯を
形成し、表面に割れの発生や肌荒れを生じさせ、押出性
を低下させる。析出処理温度が420℃を越すと、A
l,Zn,Mg,Cuの複合化合物が析出せず、押出性
が低下する。また、処理時間が1時間未満では、Al,
Zn,Mg,Cuの複合化合物が析出せず、押出性が低
下する。処理時間が100時間を越えてた場合でも、A
l,Zn,Mg,Cuの複合化合物の析出効果が変わら
ない。上記の析出処理を行っても、押出温度が320℃
よりも低いときは、変形抵抗が増大して、押出性を低下
させる。押出温度が420℃を越すと析出処理で粗大化
させた析出物が再固溶しやすくなって、固溶した溶質原
子が増すことで押出性が低下する。
【0012】上記析出処理に先立って行う鋳塊の均質化
処理は、鋳造時に形成されたAlMgCu系の共晶化合
物を分解し、強度を高める効果と、その他の成分として
含有するMn等の遷移金属の濃度分布を均一にし、結晶
粒を細かくする効果とがある。
処理は、鋳造時に形成されたAlMgCu系の共晶化合
物を分解し、強度を高める効果と、その他の成分として
含有するMn等の遷移金属の濃度分布を均一にし、結晶
粒を細かくする効果とがある。
【0013】処理温度が460℃未満では、鋳造時に形
成されたAlMgCu系の共晶化合物が分解せず、遷移
金属の濃度分布も均一にならない。500℃を越すと共
晶化合物が融解し、水素などの拡散しやすい不純物が、
この溶解した部分に拡散してくる。この結果、押出材で
欠陥が発生しやすくなる。処理時間が1時間未満では、
上記効果が得られず、50時間を越えてもこの効果は飽
和し、ほとんど変わらない。
成されたAlMgCu系の共晶化合物が分解せず、遷移
金属の濃度分布も均一にならない。500℃を越すと共
晶化合物が融解し、水素などの拡散しやすい不純物が、
この溶解した部分に拡散してくる。この結果、押出材で
欠陥が発生しやすくなる。処理時間が1時間未満では、
上記効果が得られず、50時間を越えてもこの効果は飽
和し、ほとんど変わらない。
【0014】
【実施例】実施例1 Al−4.0%Zn−2.8%Mg−1.3%Cu系合
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、480℃×10hrで均質化処理後、表1に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。押出後、押出材の表面性状を目視観
察で行い、きず欠陥が1個/cm2以下が得られる押出
速度を求めた。これらの結果を表1に併記した。そして
評価基準として、押出速度が1m/min以上が得られ
るものを本発明とした。すなわち、発明例のNo.11
〜15は、析出物の大きさとして0.4μm以上の大き
さのものが得られ、押出加工速度も1.4m/min以
上が得られた。しかし、比較例のNo.16は析出処理
を行わなかったため、析出物の大きさが0.1μm以下
で、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.4m
/minと低くなった。No.17は析出処理温度が3
00℃と低く、No.18は逆に450℃と高いため、
いずれも析出物の大きさが0.1μm以下と大きく成長
しないので、押出速度は0.4m/minと低くなっ
た。No.19は析出処理温度が350℃で発明の範囲
にあるが、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大
きくならず、押出速度は0.5m/minと低くなっ
た。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、480℃×10hrで均質化処理後、表1に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。押出後、押出材の表面性状を目視観
察で行い、きず欠陥が1個/cm2以下が得られる押出
速度を求めた。これらの結果を表1に併記した。そして
評価基準として、押出速度が1m/min以上が得られ
るものを本発明とした。すなわち、発明例のNo.11
〜15は、析出物の大きさとして0.4μm以上の大き
さのものが得られ、押出加工速度も1.4m/min以
上が得られた。しかし、比較例のNo.16は析出処理
を行わなかったため、析出物の大きさが0.1μm以下
で、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.4m
/minと低くなった。No.17は析出処理温度が3
00℃と低く、No.18は逆に450℃と高いため、
いずれも析出物の大きさが0.1μm以下と大きく成長
しないので、押出速度は0.4m/minと低くなっ
た。No.19は析出処理温度が350℃で発明の範囲
にあるが、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大
きくならず、押出速度は0.5m/minと低くなっ
た。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
【0015】
【表1】
【0016】実施例2 Al−8.0%Zn−1.1%Mg−1.1%Cu系合
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、480℃×10hrで均質化処理後、表2に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。試験方法及び評価方法は、実施例1
と同様とし、これらの結果を表2に併記した。すなわ
ち、発明例のNo.21〜25は、析出物の大きさとし
て0.3μm以上の大きさのものが得られ、押出加工速
度も1.4m/min以上が得られた。しかし、比較例
のNo.26は析出処理を行わなかったため、析出物の
大きさが0.1μm以下で、押出温度が400℃の場合
でも押出温度は0.3m/minと低くなった。No.
27は析出処理温度が300℃と低く、No.28は逆
に450℃と高いため、いずれも析出物の大きさが0.
1μm以下と大きく成長しないので、押出速度は0.4
m/minと低くなった。No.29は析出処理温度が
350℃で発明の範囲にあるが、処理時間が0.5hr
と短いため析出物が大きくならず、押出速度は0.5m
/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、480℃×10hrで均質化処理後、表2に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。試験方法及び評価方法は、実施例1
と同様とし、これらの結果を表2に併記した。すなわ
ち、発明例のNo.21〜25は、析出物の大きさとし
て0.3μm以上の大きさのものが得られ、押出加工速
度も1.4m/min以上が得られた。しかし、比較例
のNo.26は析出処理を行わなかったため、析出物の
大きさが0.1μm以下で、押出温度が400℃の場合
でも押出温度は0.3m/minと低くなった。No.
27は析出処理温度が300℃と低く、No.28は逆
に450℃と高いため、いずれも析出物の大きさが0.
1μm以下と大きく成長しないので、押出速度は0.4
m/minと低くなった。No.29は析出処理温度が
350℃で発明の範囲にあるが、処理時間が0.5hr
と短いため析出物が大きくならず、押出速度は0.5m
/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
【0017】
【表2】
【0018】実施例3 Al−8.0%Zn−2.8%Mg−2.7%Cu系合
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、470℃×10hrで均質化処理後、表3に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。試験方法及び評価方法は、実施例1
と同様とし、これらの結果を表3に併記した。すなわ
ち、発明例のNo.31〜35は、析出物の大きさとし
て0.5μm以上の大きさのものが得られ、押出加工速
度も1.4m/min以上が得られた。しかし、比較例
のNo.36は析出処理を行わなかったため、析出物の
大きさが0.1μmで、押出温度が400℃の場合でも
押出速度は0.4m/minと低くなった。No.37
は析出処理温度が300℃と低く、No.38は逆に4
50℃と高く、いずれも析出物の大きさが0.1μm
で、大きく成長しないので押出速度は0.4m/min
と低くなった。No.39は析出処理温度が350℃で
発明の範囲にあるが、処理時間が0.5hrと短いため
析出物が大きくならず、析出温度は0.6m/minと
低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
金を、通常の方法で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳
造後、470℃×10hrで均質化処理後、表3に示す
条件で、析出処理を行い、析出処理した材料の析出物の
検鏡と、350及び400℃で押出速度を変えて、直径
40mmに押出た。試験方法及び評価方法は、実施例1
と同様とし、これらの結果を表3に併記した。すなわ
ち、発明例のNo.31〜35は、析出物の大きさとし
て0.5μm以上の大きさのものが得られ、押出加工速
度も1.4m/min以上が得られた。しかし、比較例
のNo.36は析出処理を行わなかったため、析出物の
大きさが0.1μmで、押出温度が400℃の場合でも
押出速度は0.4m/minと低くなった。No.37
は析出処理温度が300℃と低く、No.38は逆に4
50℃と高く、いずれも析出物の大きさが0.1μm
で、大きく成長しないので押出速度は0.4m/min
と低くなった。No.39は析出処理温度が350℃で
発明の範囲にあるが、処理時間が0.5hrと短いため
析出物が大きくならず、析出温度は0.6m/minと
低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
【0019】
【表3】
【0020】実施例4 Al−6.2%Zn−2.4%Mg−2.3%Cu−
0.12%Zr−0.05%Ti系合金を、通常の方法
で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳造後、500℃で
2hrの均質化処理をした後、表4に示す条件で析出処
理を行い、析出処理した材料の析出物の検鏡と、350
及び400℃で押出速度を変えて、直径40mmに押出
した。試験方法及び評価方法は、実施例1と同様とし、
これらの結果を表4に併記した。すなわち、発明例のN
o.41〜45は、析出物の大きさとして0.5μm以
上の大きさのものが得られ、押出加工速度も1.2m/
min以上が得られた。しかし、比較例のNo.46は
析出処理を行わなかったため、析出物の大きさが0.1
μmで、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.
5m/minと低くなった。No.47は析出処理温度
が300℃と低く、No.48は逆に450℃と高く、
いずれも析出物の大きさが0.1μmで、大きく成長し
ないので押出速度は0.5m/minと低くなった。N
o.49は析出処理温度が350℃で発明の範囲にある
が、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大きくな
らず、押出温度は0.8m/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
0.12%Zr−0.05%Ti系合金を、通常の方法
で溶解し、直径200mmの鋳塊を鋳造後、500℃で
2hrの均質化処理をした後、表4に示す条件で析出処
理を行い、析出処理した材料の析出物の検鏡と、350
及び400℃で押出速度を変えて、直径40mmに押出
した。試験方法及び評価方法は、実施例1と同様とし、
これらの結果を表4に併記した。すなわち、発明例のN
o.41〜45は、析出物の大きさとして0.5μm以
上の大きさのものが得られ、押出加工速度も1.2m/
min以上が得られた。しかし、比較例のNo.46は
析出処理を行わなかったため、析出物の大きさが0.1
μmで、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.
5m/minと低くなった。No.47は析出処理温度
が300℃と低く、No.48は逆に450℃と高く、
いずれも析出物の大きさが0.1μmで、大きく成長し
ないので押出速度は0.5m/minと低くなった。N
o.49は析出処理温度が350℃で発明の範囲にある
が、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大きくな
らず、押出温度は0.8m/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
【0021】
【表4】 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μm
の粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理で
は、この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いて
いる。
の粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理で
は、この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いて
いる。
【0022】実施例5 Al−5.5%Zn−2.4%Mg−1.5%Cu−
0.2%Cr系合金(7075)を、通常の方法で溶解
し、直径200mmの鋳塊を鋳造後、460℃で48h
rの均質化処理をした後、第5表に示す条件で析出処理
を行い、400℃で押出速度を変えて、直径40mmに
押出た。押出後、押出材の表面性状を目視観察で行っ
た。押出材の表面に発生したきず欠陥が、1個/cm2
以上になったときの押出速度を最高の押出速度とした。
試験方法及び評価方法は、実施例1と同様とし、これら
の結果を表5に併記した。すなわち、発明例のNo.5
1〜54は、析出物の大きさとして0.4μm以上の大
きさのものが得られ、押出加工速度も1.2m/min
以上が得られた。しかし、比較例のNo.55は析出処
理を行わなかったため、析出物の大きさが0.1μm以
下で、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.4
m/minと低くなった。No.56は析出処理温度が
300℃と低く、No.57は逆に450℃と高く、い
ずれも析出物の大きさが0.1μm以下と大きく成長し
ないので、押出速度は0.4m/minと低くなった。
No.58は析出処理温度が350℃で発明の範囲にあ
るが、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大きく
ならず、押出速度は0.7m/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
0.2%Cr系合金(7075)を、通常の方法で溶解
し、直径200mmの鋳塊を鋳造後、460℃で48h
rの均質化処理をした後、第5表に示す条件で析出処理
を行い、400℃で押出速度を変えて、直径40mmに
押出た。押出後、押出材の表面性状を目視観察で行っ
た。押出材の表面に発生したきず欠陥が、1個/cm2
以上になったときの押出速度を最高の押出速度とした。
試験方法及び評価方法は、実施例1と同様とし、これら
の結果を表5に併記した。すなわち、発明例のNo.5
1〜54は、析出物の大きさとして0.4μm以上の大
きさのものが得られ、押出加工速度も1.2m/min
以上が得られた。しかし、比較例のNo.55は析出処
理を行わなかったため、析出物の大きさが0.1μm以
下で、押出温度が400℃の場合でも押出速度は0.4
m/minと低くなった。No.56は析出処理温度が
300℃と低く、No.57は逆に450℃と高く、い
ずれも析出物の大きさが0.1μm以下と大きく成長し
ないので、押出速度は0.4m/minと低くなった。
No.58は析出処理温度が350℃で発明の範囲にあ
るが、処理時間が0.5hrと短いため析出物が大きく
ならず、押出速度は0.7m/minと低くなった。 注)析出物に関しては、均質化処理後の冷却で数μmの
粗大な化合物も析出するが、本発明での析出処理では、
この数は微細な化合物に比べて少ないためは省いてい
る。
【0023】
【表5】
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はAl−Z
n−Mg−Cu系アルミニウム合金鋳塊を、通常の方法
で均質化熱処理した後、再加熱し析出処理を行った後、
押出加工することにより、押出し材の表面にテアリング
などの欠陥が発生することなく押出し速度を高めること
ができ、産業上極めて有効である。
n−Mg−Cu系アルミニウム合金鋳塊を、通常の方法
で均質化熱処理した後、再加熱し析出処理を行った後、
押出加工することにより、押出し材の表面にテアリング
などの欠陥が発生することなく押出し速度を高めること
ができ、産業上極めて有効である。
Claims (2)
- 【請求項1】 Zn:4.0〜8.0%(重量%、以下
同様),Mg:1.0〜3.0%,Cu:1.0〜3.
0%,を含有し、その他Al及び不可避的不純物を含有
するアルミニウム合金鋳塊を、通常の方法で均質化熱処
理した後、再加熱し320〜420℃で1〜100時間
保持する析出処理を行った後、押出加工することを特徴
とする高強度アルミニウム合金押出材の製造方法。 - 【請求項2】 アルミニウム合金鋳塊がさらにTi:
0.005〜0.10%並びにZr:0.05〜0.3
0%、Cr:0.05〜0.30%、Mn:0.05〜
0.50%のいずれか1種又は2種以上を含有している
請求項1記載の高強度アルミニウム合金押出材の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3038886A JPH0794700B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3038886A JPH0794700B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04333548A JPH04333548A (ja) | 1992-11-20 |
| JPH0794700B2 true JPH0794700B2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=12537694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3038886A Expired - Fee Related JPH0794700B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0794700B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2805282B1 (fr) * | 2000-02-23 | 2002-04-12 | Gerzat Metallurg | Procede de fabrication de corps creux sous pression en alliage a1znmgcu |
| JP5360591B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2013-12-04 | 日本軽金属株式会社 | アルミニウム合金鋳塊およびその製造方法 |
| JP6249435B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2017-12-20 | 日本軽金属株式会社 | アルミニウム−亜鉛系合金押出材およびその製造方法 |
| JP6096488B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2017-03-15 | アイシン軽金属株式会社 | 7000系アルミニウム合金の押出成形用ビレット及び押出形材の製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5538902A (en) * | 1978-08-17 | 1980-03-18 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Manufacture of high strength a -zn-mg alloy for extrusion |
| JPS6058299B2 (ja) * | 1982-06-08 | 1985-12-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 成形性の優れたAl−Zn−Mg−Cu系合金材の製造法 |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP3038886A patent/JPH0794700B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04333548A (ja) | 1992-11-20 |
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