JPH0796680A - 熱転写記録用受像紙 - Google Patents

熱転写記録用受像紙

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JPH0796680A
JPH0796680A JP5265664A JP26566493A JPH0796680A JP H0796680 A JPH0796680 A JP H0796680A JP 5265664 A JP5265664 A JP 5265664A JP 26566493 A JP26566493 A JP 26566493A JP H0796680 A JPH0796680 A JP H0796680A
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JP5265664A
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Yuji Kikuchi
勇治 菊池
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 摩擦帯電による静電気障害で起こる搬送不良
や積載時のブロッキング問題を長期に渡って安定して解
決することができる熱転写記録用受像紙を提供する。 【構成】 インクリボンから色材を受ける色材受像層5
と、これを保持する受像紙基体2と、この反対面に形成
された背面層6を有する熱転写記録用受像紙1におい
て、上記背面層にシロキサン系帯電防止剤により塗布処
理した帯電防止処理層7を形成する。これにより耐久性
のある処理層を形成し、静電気障害を排除して搬送性を
向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇華型の熱転写記録用
受像紙に関する。
【0002】
【従来の技術】昇華型熱転写記録用受像紙に対する一般
的な記録方式は、昇華性色材を含むインク層を受像紙基
体の一面に設けてなるインクリボンと受像紙とを、イン
ク層が受像紙に対向するよう重ね合わせて、インクリボ
ンの基体側からサーマルヘッドにて加熱することによっ
て、インクリボンのインク層の色材を受像紙に転写する
ようになっている。
【0003】従って、このような熱転写記録装置では、
熱転写記録時に、重ね合わされたインクリボンと受像紙
が、サーマルヘッドで加熱されて走行する時に摩擦帯電
を起こす。また、受像紙はカセットに積載して収納され
ることが多く、記録時にこのカセットから受像紙を1枚
ずつ引き出す機構となっており、この時にもカセット内
の受像紙相互間で摩擦帯電を起こす。更に、装置内で受
像紙を引き回す時にも、これと受像紙の送りローラ等の
間で摩擦帯電を起こす傾向にある。そして、昇華型熱転
写記録では、色材は一般の紙を構成しているセルロース
繊維には染着しにくいため、染着性の高い樹脂層等より
なる受像層を基体上に設けることが必要であり、そのた
めに、より一層受像紙は摩擦帯電を起こし易くなる。
【0004】このような摩擦帯電は、熱転写記録におけ
る障害の発生原因となるが、特に受像紙の搬送性に関し
ては、多大な支障を来す原因となる。すなわち、摩擦帯
電により静電気を帯びた受像紙は、熱転写記録装置内の
引き回しの際に、プラスチック部品のような絶縁された
部品に吸引され、搬送不良を起こしたり、最後に熱転写
記録装置から排紙される時に、同様に部品に吸引されて
貼り付き、排紙不良を起こしたりする。
【0005】このような、摩擦帯電による静電気障害を
防止するために種々の提案が従来なされている。例え
ば、特開昭61−197283号公報では、基体シート
の一面に帯電防止処理を施す技術が提案されている。こ
の提案では、帯電防止剤として水溶性アクリル樹脂の塗
膜や、その他の様々な導電性物質を含む塗膜を受像紙裏
面に設ける点が開示されている。また、特開昭63−9
1286号公報では、ベタイン型両性界面活性剤等の帯
電防止剤を含有する樹脂からなる帯電防止層を設けるこ
とが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−197283号公報に開示されたような塗布型の
帯電防止処理は、練り込み型に比べ帯電防止効果は大き
いものの、耐久性に乏しく長期にわたり搬送性の問題を
解決することは難しい。また、特開昭63−91286
号公報に開示されたような練り込み型の帯電防止処理
は、帯電防止効果が比較的低く、十分な搬送性の改善を
得ることができないという問題点もある。更に、背面層
に単なる帯電防止処理を施した受像紙を多数枚積載して
保管した時、環境温度によっては、背面層と色材受像層
の受像紙間でブロッキング(貼り付き)を起こすことが
あるという問題点もあった。
【0007】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は摩擦帯電による静電気障害で起こる搬送不良や積載
時のブロッキング問題を長期に渡って安定して解決する
ことができる熱転写記録用受像紙を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、昇華型熱
転写記録用受像紙の研究開発を鋭意推進してきたが、昇
華型熱転写記録方式の本格的な普及のためには、信頼性
が最も重要と考えた。特に熱転写記録装置での搬送性に
問題を起こさない受像紙が必要であるとの認識から検討
を重ね、帯電防止効果に優れ、搬送性及び耐久性にも優
れた受像紙を得ることに成功した。すなわち、本発明
は、上記問題点を解決するために、熱転写記録用インク
リボンから転写される色材を受け得る色材受像層と、前
記色材受像層を保持する受像紙基体と、前記色材受像層
と反対面に背面層を有する熱転写記録用受像紙におい
て、前記背面層にシロキサン系帯電防止剤による塗布型
帯電防止処理を施すことにより帯電防止処理層を形成し
たものである。
【0009】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、背面層
の表面に形成されたシロキサン系帯電防止剤による帯電
防止処理層の作用により、耐久性が劣化することなく帯
電防止効果を発揮することができる。このため、静電気
障害で生ずる受像紙の搬送不良を改善し、高い信頼性を
得ることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係る熱転写記録用受像紙の
一実施例について添付図面を参照しながら説明する。図
1は本発明に係る熱転写記録用受像紙を示す拡大部分断
面図である。この熱転写記録用受像紙1は、受像紙基体
2を有しており、この受像紙基体2は、芯材3の片面或
いは両面にクッション機能を有するクッション層4A、
4Bを貼り合わせて形成されている。図示例にあっては
芯材3の両面にクッション層4A、4Bとして合成紙が
形成されている。
【0011】この一方のクッション層4Aの表面には、
熱転写記録用インクリボンから転写される色材を受け得
る色材受像層5が形成され、他方のクッション層4Bの
表面には背面層6が形成される。そして、この背面層6
の表面に本発明の特長とする、シロキサン系帯電防止剤
による塗布型帯電防止処理を施すことにより形成された
帯電防止処理層7が積層され、、全体で6層の積層構造
になされた受像紙1を構成している。
【0012】上述のように受像紙基体2は、2層或いは
3層の積層体である。これは、熱転写記録時の熱で受像
紙がカールするのを防止するためである。ここで、芯材
3としてはプラスチックフィルムが用いられ、具体的に
は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ
アミドフィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げら
れる。好ましくは、経済性、種類の豊富さ、入手の容易
さ等からポリエチレンテレフタレートフィルムが用いら
れる。この芯材3の厚みは、要求される基体の剛性によ
り選択され、例えば3.5〜250μmの範囲、好まし
くは25〜100μmの範囲である。また、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを芯材3に用いた場合には、
受像紙基体2としての不透明性が問題になるが、これは
白色顔料等を添加した一般に白色フィルムと呼ばれるも
ので対処できる。不透明度はヘーズ度で表され、80%
以上、好ましくは90%以上のヘーズ度が必要である。
また、芯材3としては発泡タイプのポリエチレンテレフ
タレートフィルムも用いることができる。
【0013】このような芯材3と積層して貼着されるク
ッション層4A、4Bには、例えば合成紙が用いられ
る。合成紙としては、ポリプロピレン樹脂系のユポ(王
子油化合成紙製)を用いることができる。この合成紙の
貼り合わせ方法は、公知の接着剤、公知の接着方法でよ
く、例えば、ポリエステル系接着剤を用いたドライラミ
ネート法等を用いることができる。この基体は、芯材3
の片面に合成紙を貼り合わせて構成しても良いし、両面
に貼り合わせて構成しても良い。上記合成紙の厚みは、
60〜300μmの範囲とし、積層構成にもよるが、好
ましくは60〜150μmの範囲に設定する。
【0014】上記色材受像層5は、染着性を有する紫外
線硬化型樹脂や熱可塑性樹脂を含む組成物からなる。受
像層として紫外線硬化型樹脂を主成分とする場合は、こ
れに光重合開始剤や希釈剤等を加えた紫外線硬化型樹脂
組成物及びこれに添加される離型剤からなる。
【0015】ここで紫外線硬化型樹脂としては、染着性
を有する光重合性オリゴマーを用いることができる。こ
れらオリゴマーとしては、例えば、エポキシアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレ
ート、アルキッドアクリレート、ポリオールアクリレー
ト等がある。好ましくは、染着性の観点より光重合性オ
リゴマーの分子量は800以上に設定する。これらオリ
ゴマーは、一般的に高粘度のため、良く知られた塗工
法、例えばグラビアコータ、リバースコータ等で受像紙
基体2上に塗工する場合には希釈することが必要とな
る。その場合には、メチルエチルケトンやトルエンなど
の一般的な溶剤により希釈するか、反応性希釈剤と呼ば
れるモノマーで希釈する。このモノマーとしては、例え
ば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレート、1,3−ブタンジオールジア
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート等が
ある。
【0016】また、紫外線硬化型樹脂には、紫外線硬化
反応を起こすための光重合開始剤を添加する。この光重
合開始剤は、用いるオリゴマーに対する反応性や相溶
性、反応後の着色性、安全性等に注意して選択され、例
えば自己開裂型のベンジルジメチルケタール(市販名:
イルガキュアー651)やベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル等があり、また、他には水素引き抜きタイ
プのベンゾフェノン、ベンジン等がある。この光重合開
始剤の添加量は、通常0.1〜10重量%の範囲内であ
る。
【0017】上記離型剤としては、紫外線硬化型シリコ
ーン樹脂や反応性シリコーン樹脂等を用いることができ
るが、これは離型性、耐熱性、他の組成物との相溶性、
塗工性等の観点より選択される。離型剤の添加量が少な
いと、熱転写時にインクリボンがしわになったり、甚だ
しくは、インクリボンが色材受像層に熱融着してインク
リボンが破れることになる。これに対して、離型剤の添
加量が多過ぎると、離型性は良くなるが組成物での相溶
性は低下し、その結果、色材受像層にむらを生じたり、
色材受像層の表面に離型剤がブリードして摩擦係数を低
下させ、走行性に問題を引き起こしたりする。
【0018】また、熱可塑性樹脂としては、昇華性染料
との親和性の高い線状飽和ポリエステル樹脂が主として
用いられる。更に、上述した紫外線硬化型樹脂の組成物
に、染着性を有する熱可塑性樹脂を加えることもでき
る。また更には、熱可塑性樹脂に、架橋剤を加えて架橋
し、更に耐熱性を向上させることもできる。
【0019】上記背面層6は、熱可塑性樹脂として例え
ば熱可塑性ポリエステル樹脂及び白色顔料を主成分とす
る塗膜により構成される。この熱可塑性樹脂としては、
上記ポリエステル系樹脂以外に、塩化ビニル系樹脂、酢
酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹
脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロース系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ブチラール系樹脂、スチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等がある。
【0020】また、これらの熱可塑性樹脂には、ポリイ
ソシアネート化合物等の架橋剤を添加して、架橋しても
よい。これらの熱可塑性樹脂は、溶剤等に溶解し、塗工
に適した溶液粘度に調整される。また、背面層6の表面
粗さを形成するために顔料を添加するが、この顔料とし
ては、無機系顔料と有機系顔料を用いることができ、背
面層上にロゴやマーク等印刷すること、裏面の色相が記
録画像の妨げにならないようにすること等の理由によ
り、白色顔料を用いる。無機系顔料としては、例えば炭
酸カルシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、シリカ、タルク、クレー、アルミナ等を用いること
ができ、他方、有機系顔料としては、シリコーン樹脂微
粒子、アクリル樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、ナイロ
ン樹脂微粒子等を用いることができる。これら顔料は樹
脂溶液中に分散され、受像紙基体2上に塗工される。こ
の塗工方法は、公知の方法を用いることができ、例え
ば、各種グラビア塗工法、ナイフコータ法、バーコータ
法、ダイコータ法、ドクターブレード法等を用いること
ができる。この場合、塗膜表面の表面粗さは、搬送性及
び筆記性の観点から0.2μm以上に設定するのが望ま
しい。
【0021】ここで、上記背面層表面に加えられる本発
明の帯電防止処理であるが、帯電防止処理の方法には、
一般的に練り込み型と塗布型がある。JIS K691
1の規格による表面抵抗率で見ると、練り込み型は10
11〜1013Ω程度であるのに対し、塗布型では105 Ω
が達成可能である。熱転写記録装置での静電気障害を防
止するには、大きくても1010Ω、好ましくは109 Ω
程度の表面抵抗率が必要である。従って、背面層6上に
形成される帯電防止処理層7には、このような塗布型帯
電防止処理が必要である。そこで、塗布型帯電防止剤と
しては、種々の材料が考えられるが、選択する時には、
次のようなことを考慮して選択される。一つは、当然な
がら、帯電防止効果の優れたもの、成膜性のよいもの、
塗膜にベタツキ感のないもの、背面層との密着のよいも
の、帯電防止効果が温度変化に強いこと、コスレや汚れ
に強いこと、残臭がなく、安全であり、取り扱いが容易
なこと等である。
【0022】帯電防止剤としては、一般的には種々の界
面活性剤が挙げられるが、これらは前述したような特性
を確保することは難しい。この理由は、特に耐久性にお
いては、これら界面活性剤は低分子量の化合物であり、
塗布型では、これら化合物は塗工後、表面に付着してい
るに過ぎず、密着性に乏しいからである。
【0023】これに対して、本発明にて用いるシロキサ
ン系帯電防止剤によれば、塗工乾燥後、強固な3次元被
膜を形成するために、経時的変化のない、耐久性のある
帯電防止処理ができるのである。しかも、形成された塗
膜は、投錨効果により背面層との密着性に優れている。
市販されているシロキサン系帯電防止剤としては、例え
ばコルコート(コルコート製)を挙げることができる。
【0024】このような帯電防止剤に対しては、実際に
塗工する場合に、塗工方法にあわせた濃度調整が行なわ
れる。このような帯電防止処理液は、一般的な塗工方法
で背面層上に塗工される。この塗工方法としては、例え
ば各種グラビア塗工法、バーコータ法、スプレ法等を用
いることができる。この場合の塗工量は、0.01〜5
g/m2 の範囲、好ましくは、0.05〜1g/m2
範囲である。これら塗工量は、表面抵抗率の測定により
決められる。
【0025】このように背面層7の表面にシロキサン系
帯電防止剤による帯電防止処理層7を形成したことによ
って、耐久性が向上し、しかも静電気障害を排除して搬
送性を向上させることができた。
【0026】次に、本発明の実施例と従来構成による比
較例との熱転写の結果を具体的に比較検討する。 <実施例1>芯材3に厚みが50μmの白色ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(帝人製)を用い、この両面
にウレタン系の接着剤を塗工し、乾燥後、この芯材3の
両面にクッション層4A、4Bとして厚みが60μmの
合成紙(王子油化合成紙製)をドライラミネートして受
像紙基体2を得た。この受像紙基体2の一面に、下記に
示す色材受像層の組成物を、硬化・乾燥後の膜厚が10
μmになるようにドクターブレードにて塗工した。塗工
後、高圧水銀灯(80W/cm、照射距離10cm)で
照射して硬化させ、更に100℃で10分間の熱処理を
行なって色材受像層5を得た。また、受像紙基体2の他
方の面には、下記に示す背面層の組成物を、乾燥後の膜
厚が5μmになるようにドクターブレードにて塗工し
た。
【0027】 色材受像層の組成物 エポキシアクリレート 23重量部 (三洋化成製) 線状飽和ポリエステル樹脂 23重量部 (東洋紡績製、バイロン200) ベンジルジメチルケタール 2.8重量部 (チバガイギー製、イルガキュアー651) シリコーンアクリレート 2.3重量部 (信越化学製) メチルエチルケトン/トルエン 48.9重量部
【0028】 背面層の組成物 熱可塑性ポリエステル樹脂 20重量部 (東洋紡績製、バイロン200) 炭酸カルシウム微粒子 2重量部 (白石カルシウム製、カルライト) メチルエチルケトン/トルエン 78重量部
【0029】上述のように形成した背面層6上に、下記
に示す帯電防止処理層の組成物を、乾燥後の塗工量が
0.1g/m2 になるように、ワイヤーバーを用いて塗
工し、100℃で10分間の熱処理をし、更に50℃で
48時間の硬化処理をして受像紙1を得た。
【0030】 帯電防止処理層の組成物 シロキサン系帯電防止剤 0.5重量部 (コルコート製) イソプロピルアルコール 99.5重量部
【0031】<比較例1>実施例1と同様にして、受像
紙基体の一方の面に色材受像層を、他方の面には背面層
をそれぞれ設け、その背面層上に下記に示す帯電防止剤
を塗工して、受像紙を得た。この帯電防止剤は、シロキ
サン系ではない非イオン性塗布型帯電防止剤である。
【0032】 帯電防止処理層の組成物(帯電防止剤) ケミスタット2500 5重量部 (三洋化成製) イソプロピルアルコール 95重量部
【0033】<比較例2>実施例1と同様にして、受像
紙基体の一方の面に受像層を、他方の面には背面層を設
け、その背面層上に下記に示す帯電防止剤を塗工して、
受像紙を得た。この帯電防止剤は、シロキサン系ではな
いノニオン性塗布型帯電防止剤である。
【0034】 帯電防止処理層の組成物(帯電防止剤) アトマー685 5重量部 (アイシーアイ製) エタノール 15重量部 水 80重量部
【0035】<比較例3>実施例1と同様にして、受像
紙基体の一方の面に受像層を、他方の面には背面層を設
け、受像紙を得た。但し、この受像紙は背面層上に帯電
防止処理は施さないものとした。以上の実施例及び比較
例の熱転写記録用受像紙を評価するために、熱転写記録
用インクリボンを作成した。まず、耐熱滑性層を塗工し
た厚みが6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の耐熱滑性層塗工面の反対側に、下記に示すインキ組成
物をグラビア印刷機にて印刷し、熱転写記録用インクリ
ボンを得た。
【0036】 インキ組成物 シアン昇華性染料Hso−144 5重量部 (三井東圧染料製) 線状飽和ポリエステル樹脂 1重量部 (東洋紡績製 バイロン290) セルロースアセテートプロピオネート 4重量部 (コダック製) メチルエチルケトン/トルエン 90重量部
【0037】このようにして得た実施例及び各比較例の
熱転写記録用受像紙について、通常の熱転写記録装置
(昇華型対応、8dot/mmの発熱抵抗体密度のサー
マルヘッドを有する)により熱転写記録を行ない、諸特
性を調べた。その結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】ここで表1中における(1)〜(3)の内
容については下記の通りである。 (1)表面抵抗率:JIS K6911に準拠した測定
値(Ωcm)、室温測定。 (2)保存性:60℃−DRY環境下に100時間保存
し、積載した受像紙間での貼り付きや帯電防止剤の転
移、脱落による汚れ、しみ等の発生の有無を目視にて観
察した結果。 (3)搬送性:1000枚印画時の給・排紙不良や重送
など搬送不良枚数により測定。
【0040】発生枚数による評価は以下の通りである。 0〜5枚(0.5%以下)→○ 6〜10枚(〜1.0%)→△ 11枚以上(1.0%以上)→×
【0041】表1から明らかなように、本発明の実施例
1では表面抵抗率は109 Ωとなって比較的小さく、し
かも、受像紙間での貼り付きや帯電防止剤の転移、脱落
による汚れ、しみ等も極めて少なく、保存性及び搬送性
も共に大幅に改善されており、良好な結果を得ることが
できた。これに対して、各比較例1〜3の場合は、それ
ぞれ表面抵抗率は1011Ω以上となり、特に比較例1、
2にあっては搬送性がやや劣ると共に保存性に関しては
かなり劣っている。また、比較例3の場合には保存性に
ついては良好であるが、搬送性についてはかなり劣って
おり、好ましくないことが判明した。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写記録
用受像紙によれば、次のように優れた作用効果を発揮す
ることができる。背面層の表面に密着性の良い、しかも
耐久性のある帯電防止処理層を形成することができるの
で、静電気障害を排除して搬送性を大幅に改善し、高い
信頼性を得ることができる。また、上述のように摩擦帯
電を大幅に減少させることができるので、積載時におけ
る貼り付き等のブロッキング問題も解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写記録用受像紙を示す拡大部
分断面図である。
【符号の説明】
1…熱転写記録用受像紙、2…受像紙基体、3…芯材、
4A,4B…クッション層、5…色材受像層、6…背面
層、7…帯電防止処理層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写記録用インクリボンから転写され
    る色材を受け得る色材受像層と、前記色材受像層を保持
    する受像紙基体と、前記色材受像層と反対面に背面層を
    有する熱転写記録用受像紙において、前記背面層にシロ
    キサン系帯電防止剤による塗布型帯電防止処理を施すこ
    とにより帯電防止処理層を形成したことを特徴とする熱
    転写記録用受像紙。
JP5265664A 1993-09-29 1993-09-29 熱転写記録用受像紙 Pending JPH0796680A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014065246A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写システムおよび印画物の製造方法
JP2016137646A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 凸版印刷株式会社 熱転写受像シート

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