JPH0796823A - 車両制御装置 - Google Patents
車両制御装置Info
- Publication number
- JPH0796823A JPH0796823A JP24263093A JP24263093A JPH0796823A JP H0796823 A JPH0796823 A JP H0796823A JP 24263093 A JP24263093 A JP 24263093A JP 24263093 A JP24263093 A JP 24263093A JP H0796823 A JPH0796823 A JP H0796823A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- belt side
- tire
- angular velocity
- estimated
- Prior art date
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 タイヤ付ホイールのリム側部とベルト側部と
の相対回転を考慮してベルト側部の回転速度を推定し、
それに基づいてアンチロック制御を行うことにより、そ
の制御精度を向上させる。 【構成】 電磁ピックアップ12等によりリム側部角速
度を検出し、コンピュータ47により、その検出値とリ
ム側部慣性モーメント,ベルト側部慣性モーメントおよ
びねじりばね定数とに基づき、外乱オブザーバを構成し
てベルト側部角速度とタイヤの実半径とを推定する。さ
らに、コントローラ144により、推定されたベルト側
部角速度と実半径との積としてベルト側部回転速度を演
算し、その値に基づいて電磁弁122,132を介して
アンチロック制御を行う。
の相対回転を考慮してベルト側部の回転速度を推定し、
それに基づいてアンチロック制御を行うことにより、そ
の制御精度を向上させる。 【構成】 電磁ピックアップ12等によりリム側部角速
度を検出し、コンピュータ47により、その検出値とリ
ム側部慣性モーメント,ベルト側部慣性モーメントおよ
びねじりばね定数とに基づき、外乱オブザーバを構成し
てベルト側部角速度とタイヤの実半径とを推定する。さ
らに、コントローラ144により、推定されたベルト側
部角速度と実半径との積としてベルト側部回転速度を演
算し、その値に基づいて電磁弁122,132を介して
アンチロック制御を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のタイヤ付ホイー
ル(以下、車輪ともいう)の回転速度を用いて車両の運
動を制御する装置に関するものであり、特に、その制御
精度の向上に関するものである。
ル(以下、車輪ともいう)の回転速度を用いて車両の運
動を制御する装置に関するものであり、特に、その制御
精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輪の回転速度を用いて車両の運動を制
御する装置として例えば次のものが既に知られている。
それは、特開昭56−34551号公報に記載されてい
るように、車両制動時に制動車輪に過大なスリップが発
生することを防止するアンチロック制御装置や、車両駆
動時に駆動車輪に過大なスリップが発生することを防止
するトラクション制御装置や、車両のエンジンの駆動ト
ルクが前輪と後輪とにそれぞれ有効に伝達されるように
駆動トルクの前・後輪への配分比率を制御する駆動トル
ク配分制御装置である。
御する装置として例えば次のものが既に知られている。
それは、特開昭56−34551号公報に記載されてい
るように、車両制動時に制動車輪に過大なスリップが発
生することを防止するアンチロック制御装置や、車両駆
動時に駆動車輪に過大なスリップが発生することを防止
するトラクション制御装置や、車両のエンジンの駆動ト
ルクが前輪と後輪とにそれぞれ有効に伝達されるように
駆動トルクの前・後輪への配分比率を制御する駆動トル
ク配分制御装置である。
【0003】車輪の回転速度は本来、タイヤ付ホイール
のベルト側部における回転速度、すなわち接地部周速度
に一致すべきである。しかし、ベルト側部回転速度自体
を直接に検出することは比較的困難である。一方、リム
側部角速度自体を直接に検出することは比較的容易であ
る。そのため、従来は、タイヤ付ホイールにおいてリム
側部とベルト側部とが常に一体的に回転するとの仮定
と、タイヤの半径すなわちベルト側部の半径が常に一定
であるとの仮定との双方が同時に採用され、センサによ
り検出したリム側部角速度とタイヤの標準半径とからベ
ルト側部回転速度が推定されるようになっている。
のベルト側部における回転速度、すなわち接地部周速度
に一致すべきである。しかし、ベルト側部回転速度自体
を直接に検出することは比較的困難である。一方、リム
側部角速度自体を直接に検出することは比較的容易であ
る。そのため、従来は、タイヤ付ホイールにおいてリム
側部とベルト側部とが常に一体的に回転するとの仮定
と、タイヤの半径すなわちベルト側部の半径が常に一定
であるとの仮定との双方が同時に採用され、センサによ
り検出したリム側部角速度とタイヤの標準半径とからベ
ルト側部回転速度が推定されるようになっている。
【0004】しかし、そのような仮定が常に成立すると
は限らない。リム側部とベルト側部とは弾性体により連
結されていて、リム側部とベルト側部との間のねじれが
変動する場合があり、また、タイヤの摩耗,タイヤ空気
圧変動等によりタイヤの実半径が変動する場合があるか
らである。
は限らない。リム側部とベルト側部とは弾性体により連
結されていて、リム側部とベルト側部との間のねじれが
変動する場合があり、また、タイヤの摩耗,タイヤ空気
圧変動等によりタイヤの実半径が変動する場合があるか
らである。
【0005】このような従来技術に対し、次のような技
術が既に提案されている。これは、実開平2−4546
1号公報に記載されているように、タイヤの実半径を推
定してベルト側部回転速度を推定する技術である。具体
的には、車両の直進状態において車両の全車輪間におけ
るリム側部角速度の平均値とタイヤの標準半径(固定
値)との積が真のベルト側部回転速度に一致すると仮定
し、その値を各車輪のリム側部角速度で割った値が各車
輪の実半径を表すと推定し、車両の非直進状態において
この実半径とリム側部角速度とから各車輪のベルト側部
回転速度を推定する技術である。
術が既に提案されている。これは、実開平2−4546
1号公報に記載されているように、タイヤの実半径を推
定してベルト側部回転速度を推定する技術である。具体
的には、車両の直進状態において車両の全車輪間におけ
るリム側部角速度の平均値とタイヤの標準半径(固定
値)との積が真のベルト側部回転速度に一致すると仮定
し、その値を各車輪のリム側部角速度で割った値が各車
輪の実半径を表すと推定し、車両の非直進状態において
この実半径とリム側部角速度とから各車輪のベルト側部
回転速度を推定する技術である。
【0006】一方、前記特開昭56−34551号公報
に記載のアンチロック制御装置は、タイヤ−路面間の摩
擦係数μを逐次検出し、その検出値ができる限り大きく
なるようにタイヤのブレーキ圧を制御する形式とされて
いる。ここに、摩擦係数μの検出は、車両制動時に車輪
に成立する運動方程式、すなわち、 Jω’+TE +TB =μ・FZ ・R なる式を用いて行われる。ただし、 J :車輪の慣性モーメント ω’:車輪角加速度(=車輪角速度ωの時間微分値) TE :エンジンブレーキによる制動トルク TB :ブレーキ装置による制動トルク FZ :車輪荷重(=車輪の接地荷重) R :タイヤ半径(=タイヤ回転軸線と接地面との距
離)
に記載のアンチロック制御装置は、タイヤ−路面間の摩
擦係数μを逐次検出し、その検出値ができる限り大きく
なるようにタイヤのブレーキ圧を制御する形式とされて
いる。ここに、摩擦係数μの検出は、車両制動時に車輪
に成立する運動方程式、すなわち、 Jω’+TE +TB =μ・FZ ・R なる式を用いて行われる。ただし、 J :車輪の慣性モーメント ω’:車輪角加速度(=車輪角速度ωの時間微分値) TE :エンジンブレーキによる制動トルク TB :ブレーキ装置による制動トルク FZ :車輪荷重(=車輪の接地荷重) R :タイヤ半径(=タイヤ回転軸線と接地面との距
離)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先の公報に記載のベル
ト側部回転速度推定技術によれば、タイヤの実半径変動
に起因する推定精度の低下は抑制される。しかし、リム
側部とベルト側部とが常に一体的に回転するとの仮定を
依然として採用するため、リム側部とベルト側部との間
のねじれが変動する場合には、ベルト側部回転速度を十
分には精度よく推定することができない。
ト側部回転速度推定技術によれば、タイヤの実半径変動
に起因する推定精度の低下は抑制される。しかし、リム
側部とベルト側部とが常に一体的に回転するとの仮定を
依然として採用するため、リム側部とベルト側部との間
のねじれが変動する場合には、ベルト側部回転速度を十
分には精度よく推定することができない。
【0008】一方、後の公報に記載の摩擦係数検出技術
によれば、リム側部とベルト側部とが常に一体的に回転
するとの仮定が採用されて車輪角速度ωが検出されて車
輪角加速度ω’が検出され、しかも、タイヤの半径Rが
常に一定であるとの仮定も採用されてそのタイヤ半径
R,車輪角加速度ω’等に基づいて摩擦係数μが検出さ
れる。すなわち、上記の運動方程式は車輪が剛体である
と仮定した場合に成立する運動方程式なのである。その
ため、リム側部とベルト側部との間のねじれが変動する
場合や、タイヤの実半径が変動する場合には、摩擦係数
μを精度よく検出することができない。
によれば、リム側部とベルト側部とが常に一体的に回転
するとの仮定が採用されて車輪角速度ωが検出されて車
輪角加速度ω’が検出され、しかも、タイヤの半径Rが
常に一定であるとの仮定も採用されてそのタイヤ半径
R,車輪角加速度ω’等に基づいて摩擦係数μが検出さ
れる。すなわち、上記の運動方程式は車輪が剛体である
と仮定した場合に成立する運動方程式なのである。その
ため、リム側部とベルト側部との間のねじれが変動する
場合や、タイヤの実半径が変動する場合には、摩擦係数
μを精度よく検出することができない。
【0009】以上要するに、上記いずれの公報に記載の
技術においても、リム側部とベルト側部とが常に一体的
に回転するとの仮定が採用されてベルト側部回転速度の
推定および摩擦係数の検出が行われるため、その推定・
検出精度を十分に高めることが困難であり、ひいては車
両運動の制御精度を十分に高めることも困難であるとい
う問題がある。
技術においても、リム側部とベルト側部とが常に一体的
に回転するとの仮定が採用されてベルト側部回転速度の
推定および摩擦係数の検出が行われるため、その推定・
検出精度を十分に高めることが困難であり、ひいては車
両運動の制御精度を十分に高めることも困難であるとい
う問題がある。
【0010】それらの事情を背景とし、請求項1の発明
は、リム側部とベルト側部との相対回転を考慮してベル
ト側部回転速度を推定することにより、その推定精度を
向上させ、ひいては、車両運動の制御精度を向上させる
ことを課題としてなされたものである。
は、リム側部とベルト側部との相対回転を考慮してベル
ト側部回転速度を推定することにより、その推定精度を
向上させ、ひいては、車両運動の制御精度を向上させる
ことを課題としてなされたものである。
【0011】請求項2の発明は、その請求項1の発明に
より推定したベルト側部回転速度を用いることによりタ
イヤ−路面間の摩擦係数の検出精度を向上させることを
課題としてなされたものである。
より推定したベルト側部回転速度を用いることによりタ
イヤ−路面間の摩擦係数の検出精度を向上させることを
課題としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】それぞれの課題を解決す
るために、請求項1の発明は車両制御装置を図1に示す
ように、(a) 車両のタイヤ付ホイールのリム側部角速度
を検出するリム側部角速度検出手段1と、(b) 検出され
たリム側部角速度と、そのタイヤ付ホイールのリム側部
慣性モーメント,ベルト側部慣性モーメントおよびリム
側部−ベルト側部間のねじりばね定数とに基づき、その
タイヤ付ホイールのベルト側部角速度を推定し、推定し
たベルト側部角速度とタイヤの半径とに基づいてベルト
側部回転速度を決定するベルト側部回転速度決定手段2
と、(c) 前記車両の運動を制御する運動制御機構3と、
(d) 決定されたベルト側部回転速度に基づき、その運動
制御機構3を介して前記車両の運動を制御するコントロ
ーラ4とを含む構成とされる。
るために、請求項1の発明は車両制御装置を図1に示す
ように、(a) 車両のタイヤ付ホイールのリム側部角速度
を検出するリム側部角速度検出手段1と、(b) 検出され
たリム側部角速度と、そのタイヤ付ホイールのリム側部
慣性モーメント,ベルト側部慣性モーメントおよびリム
側部−ベルト側部間のねじりばね定数とに基づき、その
タイヤ付ホイールのベルト側部角速度を推定し、推定し
たベルト側部角速度とタイヤの半径とに基づいてベルト
側部回転速度を決定するベルト側部回転速度決定手段2
と、(c) 前記車両の運動を制御する運動制御機構3と、
(d) 決定されたベルト側部回転速度に基づき、その運動
制御機構3を介して前記車両の運動を制御するコントロ
ーラ4とを含む構成とされる。
【0013】請求項2の発明は、さらに、(e) 少なくと
も、決定されたベルト側部回転速度に基づき、タイヤと
それが接する路面との間の摩擦係数を検出する摩擦係数
検出手段5を含み、かつ、前記コントローラ4が、少な
くとも、その摩擦係数検出手段5により検出された摩擦
係数に基づいて前記車両の運動を制御するものとされ
る。
も、決定されたベルト側部回転速度に基づき、タイヤと
それが接する路面との間の摩擦係数を検出する摩擦係数
検出手段5を含み、かつ、前記コントローラ4が、少な
くとも、その摩擦係数検出手段5により検出された摩擦
係数に基づいて前記車両の運動を制御するものとされ
る。
【0014】それら各請求項の発明は、前述のアンチロ
ック制御装置,トラクション制御装置,駆動トルク配分
制御装置等のように、ベルト側部回転速度が制御対象で
ある形式の車両制御装置に適用することができるのはも
ちろんであるが、例えば後輪操舵制御装置のように、ベ
ルト側部回転速度が制御対象ではない形式の車両制御装
置に適用することもできる。そして、例えば請求項1の
発明を後輪操舵制御装置に適用する場合には、ベルト側
部回転速度の時間微分値に基づいて路面の摩擦係数を推
定し、それに応じた影響を後輪舵角の制御特性(例え
ば、制御ゲイン等)に加える態様で実施することができ
る。
ック制御装置,トラクション制御装置,駆動トルク配分
制御装置等のように、ベルト側部回転速度が制御対象で
ある形式の車両制御装置に適用することができるのはも
ちろんであるが、例えば後輪操舵制御装置のように、ベ
ルト側部回転速度が制御対象ではない形式の車両制御装
置に適用することもできる。そして、例えば請求項1の
発明を後輪操舵制御装置に適用する場合には、ベルト側
部回転速度の時間微分値に基づいて路面の摩擦係数を推
定し、それに応じた影響を後輪舵角の制御特性(例え
ば、制御ゲイン等)に加える態様で実施することができ
る。
【0015】
【作用】請求項1の発明に係る車両制御装置において
は、リム側部角速度検出手段1により、タイヤ付ホイー
ルのリム側部角速度が検出され、ベルト側部回転速度決
定手段2により、検出されたリム側部角速度と、そのタ
イヤ付ホイールのリム側部慣性モーメント,ベルト側部
慣性モーメントおよびリム側部−ベルト側部間のねじり
ばね定数とに基づいてそのタイヤ付ホイールのベルト側
部角速度が推定される。タイヤ付ホイールがリム側部と
ベルト側部とがねじりばねにより連結された構造である
と考えた場合にリム側部,ベルト側部およびねじりばね
間に一定の関係が成立し、その関係を利用することによ
り、ベルト側部角速度が推定されるのである。この関係
については実施例において詳述する。
は、リム側部角速度検出手段1により、タイヤ付ホイー
ルのリム側部角速度が検出され、ベルト側部回転速度決
定手段2により、検出されたリム側部角速度と、そのタ
イヤ付ホイールのリム側部慣性モーメント,ベルト側部
慣性モーメントおよびリム側部−ベルト側部間のねじり
ばね定数とに基づいてそのタイヤ付ホイールのベルト側
部角速度が推定される。タイヤ付ホイールがリム側部と
ベルト側部とがねじりばねにより連結された構造である
と考えた場合にリム側部,ベルト側部およびねじりばね
間に一定の関係が成立し、その関係を利用することによ
り、ベルト側部角速度が推定されるのである。この関係
については実施例において詳述する。
【0016】この車両制御装置においては、さらに、ベ
ルト側部回転速度決定手段2により、それが推定したベ
ルト側部角速度とタイヤの半径とに基づいてベルト側部
回転速度が決定される。ここに「タイヤの半径」は、標
準的な値を固定値として採用することもできるが、実半
径を推定しその値を採用することが望ましい。そして、
コントローラ4により、決定されたベルト側部回転速度
に基づき、運動制御機構3を介して前記車両の運動が制
御される。
ルト側部回転速度決定手段2により、それが推定したベ
ルト側部角速度とタイヤの半径とに基づいてベルト側部
回転速度が決定される。ここに「タイヤの半径」は、標
準的な値を固定値として採用することもできるが、実半
径を推定しその値を採用することが望ましい。そして、
コントローラ4により、決定されたベルト側部回転速度
に基づき、運動制御機構3を介して前記車両の運動が制
御される。
【0017】特に、請求項2の発明に係る車両制御装置
においては、摩擦係数検出手段5により、少なくとも、
決定されたベルト側部回転速度に基づいてタイヤ−路面
間の摩擦係数が検出され、コントローラ4により、少な
くとも、検出された摩擦係数に基づいて前記車両の運動
が制御される。
においては、摩擦係数検出手段5により、少なくとも、
決定されたベルト側部回転速度に基づいてタイヤ−路面
間の摩擦係数が検出され、コントローラ4により、少な
くとも、検出された摩擦係数に基づいて前記車両の運動
が制御される。
【0018】
【発明の効果】そのため、請求項1および2の各発明に
よれば、タイヤ付ホイールのベルト側部回転速度が精度
よく推定されて車両の運動が制御されるから、その制御
精度が向上するという効果が得られる。
よれば、タイヤ付ホイールのベルト側部回転速度が精度
よく推定されて車両の運動が制御されるから、その制御
精度が向上するという効果が得られる。
【0019】特に、請求項2の発明によれば、タイヤ−
路面間の摩擦係数が精度よく推定されて車両の運動が制
御されるから、実際の摩擦係数に精度よく合致した特性
で車両の運動が制御されるという効果が得られる。
路面間の摩擦係数が精度よく推定されて車両の運動が制
御されるから、実際の摩擦係数に精度よく合致した特性
で車両の運動が制御されるという効果が得られる。
【0020】
【実施例】以下、請求項1および2の発明に共通の一実
施例としてアンチロック制御装置を図面に基づいて詳細
に説明する。
施例としてアンチロック制御装置を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0021】図3において符号110はブレーキペダル
を示している。このブレーキペダル110はブースタ1
12を介してマスタシリンダ114に連携させられてい
る。マスタシリンダ114はタンデム型であり、ブレー
キペダル110の踏力に応じた高さの圧力を互いに独立
した2個の加圧室にそれぞれ発生させる。一方の加圧室
に発生したブレーキ圧は左前輪のブレーキのホイールシ
リンダと右後輪のブレーキのホイールシリンダとにそれ
ぞれ伝達され、他方の加圧室に発生したブレーキ圧は右
前輪のブレーキのホイールシリンダと左後輪のブレーキ
のホイールシリンダとにそれぞれ伝達される。すなわ
ち、このブレーキシステムは、右前輪および左後輪に係
る第1のブレーキ系統と左前輪および右後輪に係る第2
のブレーキ系統とを持つX配管式なのである。以下、第
1のブレーキ系統を代表的に説明することにより、第2
のブレーキ系統についての説明を省略する。
を示している。このブレーキペダル110はブースタ1
12を介してマスタシリンダ114に連携させられてい
る。マスタシリンダ114はタンデム型であり、ブレー
キペダル110の踏力に応じた高さの圧力を互いに独立
した2個の加圧室にそれぞれ発生させる。一方の加圧室
に発生したブレーキ圧は左前輪のブレーキのホイールシ
リンダと右後輪のブレーキのホイールシリンダとにそれ
ぞれ伝達され、他方の加圧室に発生したブレーキ圧は右
前輪のブレーキのホイールシリンダと左後輪のブレーキ
のホイールシリンダとにそれぞれ伝達される。すなわ
ち、このブレーキシステムは、右前輪および左後輪に係
る第1のブレーキ系統と左前輪および右後輪に係る第2
のブレーキ系統とを持つX配管式なのである。以下、第
1のブレーキ系統を代表的に説明することにより、第2
のブレーキ系統についての説明を省略する。
【0022】マスタシリンダ114の一方の加圧室は通
路120,電磁弁122および通路124を経て右前輪
のホイールシリンダ126に接続され、さらに、通路1
30,電磁弁132および通路134を経て左後輪のホ
イールシリンダ136にも接続されている。各電磁弁1
22,132は、常には、各ホイールシリンダ126,
136をリザーバ140から遮断してマスタシリンダ1
14に連通させる増圧状態にあるが、コンピュータを主
体とするコントローラ144により、アンチロック制御
の際には、その増圧状態と、各ホイールシリンダ12
6,136をリザーバ140からもマスタシリンダ11
4からも遮断する保圧状態と、マスタシリンダ114か
ら遮断してリザーバ140に連通させる減圧状態とのい
ずれかに適宜切り換えられる。
路120,電磁弁122および通路124を経て右前輪
のホイールシリンダ126に接続され、さらに、通路1
30,電磁弁132および通路134を経て左後輪のホ
イールシリンダ136にも接続されている。各電磁弁1
22,132は、常には、各ホイールシリンダ126,
136をリザーバ140から遮断してマスタシリンダ1
14に連通させる増圧状態にあるが、コンピュータを主
体とするコントローラ144により、アンチロック制御
の際には、その増圧状態と、各ホイールシリンダ12
6,136をリザーバ140からもマスタシリンダ11
4からも遮断する保圧状態と、マスタシリンダ114か
ら遮断してリザーバ140に連通させる減圧状態とのい
ずれかに適宜切り換えられる。
【0023】リザーバ140はポンプ146を経て前記
通路120に接続されている。ポンプ146はモータ1
48により駆動され、リザーバ140内のブレーキ液を
汲み上げて通路120を経てマスタシリンダ114に回
収する。モータ148もコントローラ144により制御
される。
通路120に接続されている。ポンプ146はモータ1
48により駆動され、リザーバ140内のブレーキ液を
汲み上げて通路120を経てマスタシリンダ114に回
収する。モータ148もコントローラ144により制御
される。
【0024】コントローラ144は、図4に示すよう
に、CPU150,ROM152(図5参照),RAM
154(図6参照),入力ポート156および出力ポー
ト158を含むように構成されている。その入力ポート
156に、ブレーキペダル110の踏込みを検出するブ
レーキスイッチ160が接続され、一方、その出力ポー
ト158に、前記電磁弁122,132とモータ148
とが接続されている。
に、CPU150,ROM152(図5参照),RAM
154(図6参照),入力ポート156および出力ポー
ト158を含むように構成されている。その入力ポート
156に、ブレーキペダル110の踏込みを検出するブ
レーキスイッチ160が接続され、一方、その出力ポー
ト158に、前記電磁弁122,132とモータ148
とが接続されている。
【0025】このコントローラ144は、ROM152
にアンチロック制御ルーチン(図7にフローチャートで
表す)を予め記憶されていて、各車輪の車輪速度VW と
推定車速VS0相互の関係を監視しつつ、車両制動時に各
車輪のスリップ率が過大となることを防止するアンチロ
ック制御を行う。
にアンチロック制御ルーチン(図7にフローチャートで
表す)を予め記憶されていて、各車輪の車輪速度VW と
推定車速VS0相互の関係を監視しつつ、車両制動時に各
車輪のスリップ率が過大となることを防止するアンチロ
ック制御を行う。
【0026】各車輪14は図8に示すように、ホイール
24の外周にタイヤ26が取り付けられたタイヤ付ホイ
ールであるが、図9に示すように、相対回転可能なリム
側部28とベルト側部30とがねじりばね32によって
連結されたものと考えることができる。本実施例におい
ては、車輪速度VW はベルト側部30の回転速度を意味
するものであって、ベルト側部30の角速度ωB とタイ
ヤ26の実半径Rの積として演算される。そのため、コ
ントローラ144の入力ポート156にはさらに、図4
に示すように、後に詳述する補助演算装置170も接続
されており、そこからベルト側部角速度ωB と実半径R
とがそれぞれ供給されるようになっている。供給された
ベルト側部角速度ωB と実半径RとはRAM154に記
憶される。
24の外周にタイヤ26が取り付けられたタイヤ付ホイ
ールであるが、図9に示すように、相対回転可能なリム
側部28とベルト側部30とがねじりばね32によって
連結されたものと考えることができる。本実施例におい
ては、車輪速度VW はベルト側部30の回転速度を意味
するものであって、ベルト側部30の角速度ωB とタイ
ヤ26の実半径Rの積として演算される。そのため、コ
ントローラ144の入力ポート156にはさらに、図4
に示すように、後に詳述する補助演算装置170も接続
されており、そこからベルト側部角速度ωB と実半径R
とがそれぞれ供給されるようになっている。供給された
ベルト側部角速度ωB と実半径RとはRAM154に記
憶される。
【0027】一方、推定車速VS0は、コントローラ14
4のROM152に予め記憶されている推定車速演算ル
ーチンにより、左右前輪および左右後輪の4個の車輪速
度V W に基づいて演算される。具体的には、それら4
個の車輪速度VW のうち最大のものと、前回の推定車
速VS0から想定される最大速度と、前回の推定車速V
S0から想定される最小速度とから成る3個の候補速度の
うち大きさが中間のものに今回の推定車速VS0が決定さ
れることにより演算される。演算された推定車速VS0は
RAM154に記憶される。
4のROM152に予め記憶されている推定車速演算ル
ーチンにより、左右前輪および左右後輪の4個の車輪速
度V W に基づいて演算される。具体的には、それら4
個の車輪速度VW のうち最大のものと、前回の推定車
速VS0から想定される最大速度と、前回の推定車速V
S0から想定される最小速度とから成る3個の候補速度の
うち大きさが中間のものに今回の推定車速VS0が決定さ
れることにより演算される。演算された推定車速VS0は
RAM154に記憶される。
【0028】ここに、「最大速度」は、上限加速度G
ACC (固定値)と推定車速VS0のサンプリング周期αと
を用いて、 VS0+GACC ・α なる式で表され、一方、「最小速度」は、上限減速度G
DEG (固定値)とサンプリング周期αとを用いて、 VS0−GDEG ・α なる式を用いて表される。
ACC (固定値)と推定車速VS0のサンプリング周期αと
を用いて、 VS0+GACC ・α なる式で表され、一方、「最小速度」は、上限減速度G
DEG (固定値)とサンプリング周期αとを用いて、 VS0−GDEG ・α なる式を用いて表される。
【0029】コントローラ144は、各回のアンチロッ
ク制御に先立ってタイヤ−路面間の摩擦係数μを検出す
る。この摩擦係数μの検出は、車両制動時に非駆動車輪
である左右前輪の各々に成立する運動方程式、すなわ
ち、 JR ωR ’+JB ωB ’+T1 =μFZ R なる式を用いて行われる。
ク制御に先立ってタイヤ−路面間の摩擦係数μを検出す
る。この摩擦係数μの検出は、車両制動時に非駆動車輪
である左右前輪の各々に成立する運動方程式、すなわ
ち、 JR ωR ’+JB ωB ’+T1 =μFZ R なる式を用いて行われる。
【0030】ただし、 JR :リム側部28の慣性モーメント JB :ベルト側部30の慣性モーメント ωR ’:リム側部28の角加速度(角速度ωR の時間微
分値) ωB ’:ベルト側部30の角加速度(角速度ωB の時間
微分値) T1 :リム側部28に加えられる制動トルク FZ :車輪14に接地面から上下方向に作用する荷重
(以下、車輪荷重という) R :車輪14の実半径(=車輪14の回転中心と接
地面との距離)
分値) ωB ’:ベルト側部30の角加速度(角速度ωB の時間
微分値) T1 :リム側部28に加えられる制動トルク FZ :車輪14に接地面から上下方向に作用する荷重
(以下、車輪荷重という) R :車輪14の実半径(=車輪14の回転中心と接
地面との距離)
【0031】なお、運動方程式の成立を考える対象とし
て駆動車輪である左右後輪ではなく非駆動車輪である左
右前輪が選ばれているのは、駆動車輪である場合には車
両制動時に、リム側部28にブレーキによる制動トルク
のみならずエンジンブレーキによる制動トルクも加えら
れ、演算が複雑になるからである。
て駆動車輪である左右後輪ではなく非駆動車輪である左
右前輪が選ばれているのは、駆動車輪である場合には車
両制動時に、リム側部28にブレーキによる制動トルク
のみならずエンジンブレーキによる制動トルクも加えら
れ、演算が複雑になるからである。
【0032】上記の運動方程式における各種変数のう
ち、リム側部28およびベルト側部30の慣性モーメン
トJR ,JB はともに固定値とされているが、それ以外
の変数はすべて可変値とされている。なお、それら慣性
モーメントJR ,JB は、後述の外乱オブザーバの適用
により可変値として演算することもでき、これについて
は本出願人の特願平5−190204号明細書に詳細に
記載されている。
ち、リム側部28およびベルト側部30の慣性モーメン
トJR ,JB はともに固定値とされているが、それ以外
の変数はすべて可変値とされている。なお、それら慣性
モーメントJR ,JB は、後述の外乱オブザーバの適用
により可変値として演算することもでき、これについて
は本出願人の特願平5−190204号明細書に詳細に
記載されている。
【0033】コントローラ144は、リム側部28およ
びベルト側部30の角加速度ωR ’,ωB ’をそれぞれ
角速度ωR ,ωB の時間微分値として演算するが、それ
ら角速度ωR ,ωB は上記補助演算装置170により演
算されてコントローラ144に供給されるようになって
いる。
びベルト側部30の角加速度ωR ’,ωB ’をそれぞれ
角速度ωR ,ωB の時間微分値として演算するが、それ
ら角速度ωR ,ωB は上記補助演算装置170により演
算されてコントローラ144に供給されるようになって
いる。
【0034】また、コントローラ144は、マスタシリ
ンダ114のうち前輪に接続された加圧室のブレーキ圧
に基づき、ROM152に予め記憶された制動トルク検
出ルーチン(図示しない)により、各前輪に加えられる
制動トルクT1 を演算する。そのブレーキ圧検出のため
に入力ポート156にブレーキ圧センサ172が接続さ
れている。演算された制動トルクT1 はRAM154に
記憶される。
ンダ114のうち前輪に接続された加圧室のブレーキ圧
に基づき、ROM152に予め記憶された制動トルク検
出ルーチン(図示しない)により、各前輪に加えられる
制動トルクT1 を演算する。そのブレーキ圧検出のため
に入力ポート156にブレーキ圧センサ172が接続さ
れている。演算された制動トルクT1 はRAM154に
記憶される。
【0035】さらに、コントローラ144は、ROM1
52に予め記憶された車輪荷重検出ルーチン(図示しな
い)により、各前輪に作用する車輪荷重FZ を検出す
る。その車輪荷重検出のために入力ポート156に左前
輪用の車輪荷重センサ174と右前輪用の車輪荷重セン
サ176とがそれぞれ接続されている。コントローラ1
44は、左右前輪のそれぞれの車輪荷重FZ を検出し、
それらの平均値として各前輪の車輪荷重FZ を検出す
る。検出された車輪荷重FZ はRAM154に記憶され
る。
52に予め記憶された車輪荷重検出ルーチン(図示しな
い)により、各前輪に作用する車輪荷重FZ を検出す
る。その車輪荷重検出のために入力ポート156に左前
輪用の車輪荷重センサ174と右前輪用の車輪荷重セン
サ176とがそれぞれ接続されている。コントローラ1
44は、左右前輪のそれぞれの車輪荷重FZ を検出し、
それらの平均値として各前輪の車輪荷重FZ を検出す
る。検出された車輪荷重FZ はRAM154に記憶され
る。
【0036】上記の運動方程式により演算される摩擦係
数μはあくまでタイヤ−路面間の摩擦係数を表すのであ
って、必ずしも路面の摩擦係数と一致しない。なぜな
ら、タイヤ−路面間の摩擦係数は車輪のスリップ率との
関係において変動する相対的なものであり、これに対
し、路面の摩擦係数は車輪のスリップ率とは無関係に決
まる絶対的なものだからである。一方、タイヤ−路面間
の摩擦係数のピーク値が路面の摩擦係数を表すと推定す
ることができ、また、タイヤ−路面間の摩擦係数がピー
ク値を示す時期は、車輪のスリップ率が適正範囲の上限
値に近い時期であって、このままでは適正範囲を逸脱す
るおそれがあるからアンチロック制御を開始する必要が
あると判定される時期に実質的に一致する。したがっ
て、本実施例においては、アンチロック制御が開始され
るまではRAM154における摩擦係数μの値が逐次更
新されるが、一旦アンチロック制御が開始されたならば
摩擦係数μの演算が中止されて摩擦係数μの値が固定さ
れ、路面の摩擦係数として機能するようになっている。
数μはあくまでタイヤ−路面間の摩擦係数を表すのであ
って、必ずしも路面の摩擦係数と一致しない。なぜな
ら、タイヤ−路面間の摩擦係数は車輪のスリップ率との
関係において変動する相対的なものであり、これに対
し、路面の摩擦係数は車輪のスリップ率とは無関係に決
まる絶対的なものだからである。一方、タイヤ−路面間
の摩擦係数のピーク値が路面の摩擦係数を表すと推定す
ることができ、また、タイヤ−路面間の摩擦係数がピー
ク値を示す時期は、車輪のスリップ率が適正範囲の上限
値に近い時期であって、このままでは適正範囲を逸脱す
るおそれがあるからアンチロック制御を開始する必要が
あると判定される時期に実質的に一致する。したがっ
て、本実施例においては、アンチロック制御が開始され
るまではRAM154における摩擦係数μの値が逐次更
新されるが、一旦アンチロック制御が開始されたならば
摩擦係数μの演算が中止されて摩擦係数μの値が固定さ
れ、路面の摩擦係数として機能するようになっている。
【0037】ここで、上記補助演算装置170について
詳細に説明する。補助演算装置170は4個の車輪の各
々に設けられており、各々は、図10の機能ブロック図
および図11の構成ブロック図で示すように構成されて
いる。
詳細に説明する。補助演算装置170は4個の車輪の各
々に設けられており、各々は、図10の機能ブロック図
および図11の構成ブロック図で示すように構成されて
いる。
【0038】図11において10はロータ、12は電磁
ピックアップである。ロータ10は前記車輪14と共に
回転するものであり、外周に多数の歯16を備えてい
る。電磁ピックアップ12はそれらの歯16の通過に応
じて周期的に変化する電圧を発生する。この電圧は波形
整形器18によって矩形波に整形され、コンピュータ2
0のI/Oポート22に供給される。上記ロータ10は
前記ホイール24と一体的に回転するように取り付けら
れるため、電磁ピックアップ12は厳密にはリム側部2
8の角速度ωR を検出することになる。
ピックアップである。ロータ10は前記車輪14と共に
回転するものであり、外周に多数の歯16を備えてい
る。電磁ピックアップ12はそれらの歯16の通過に応
じて周期的に変化する電圧を発生する。この電圧は波形
整形器18によって矩形波に整形され、コンピュータ2
0のI/Oポート22に供給される。上記ロータ10は
前記ホイール24と一体的に回転するように取り付けら
れるため、電磁ピックアップ12は厳密にはリム側部2
8の角速度ωR を検出することになる。
【0039】コンピュータ20は図11に示すようにC
PU40,ROM42およびRAM44を備えており、
ROM42に図示しない角速度演算ルーチンが格納され
ることによって、上記ロータ10,電磁ピックアップ1
2および波形整形器18と共に図10の角速度検出部4
6を構成している。
PU40,ROM42およびRAM44を備えており、
ROM42に図示しない角速度演算ルーチンが格納され
ることによって、上記ロータ10,電磁ピックアップ1
2および波形整形器18と共に図10の角速度検出部4
6を構成している。
【0040】このコンピュータ20は電磁ピックアップ
12および波形整形器18から供給される信号に基づい
て車輪14のリム側部28の回転速度VR を算出する。
回転速度VR は、予め定められた一定のサンプリング時
間内における波形整形器18からの矩形波の立上がりの
時間間隔の平均から演算される。
12および波形整形器18から供給される信号に基づい
て車輪14のリム側部28の回転速度VR を算出する。
回転速度VR は、予め定められた一定のサンプリング時
間内における波形整形器18からの矩形波の立上がりの
時間間隔の平均から演算される。
【0041】まず、予め定められたサンプリング時間内
における矩形波の最初と最後の立上がりの時期とサンプ
リング時間内における立上がりの回数とが検出される。
立上がりが生じる毎に割込みルーチンにより、コンピュ
ータ20に内蔵のタイマの示す時間が読み込まれるとと
もに、立上がりの数がカウントされるのである。続い
て、サンプリング時間内における車輪14の平均回転速
度が演算される。サンプリング時間内における全ての立
上がり間の平均時間間隔が演算され、その値をリム側部
28の半径(固定値)で割ることによってリム側部28
の角速度ω R が演算され、RAM44の角速度メモリに
格納されるのである。
における矩形波の最初と最後の立上がりの時期とサンプ
リング時間内における立上がりの回数とが検出される。
立上がりが生じる毎に割込みルーチンにより、コンピュ
ータ20に内蔵のタイマの示す時間が読み込まれるとと
もに、立上がりの数がカウントされるのである。続い
て、サンプリング時間内における車輪14の平均回転速
度が演算される。サンプリング時間内における全ての立
上がり間の平均時間間隔が演算され、その値をリム側部
28の半径(固定値)で割ることによってリム側部28
の角速度ω R が演算され、RAM44の角速度メモリに
格納されるのである。
【0042】このコンピュータ20は図11に示すよう
に別のコンピュータ47と接続されている。このコンピ
ュータ47もCPU48,ROM49,RAM50およ
びI/Oポート51を備えており、ROM49に後述の
式等の演算を行うためのルーチンや図12のフローチャ
ートで表される相関演算ルーチン等、種々の制御プログ
ラムが格納されることによって、図10に示す外乱オブ
ザーバ52,相関演算部56,正規化部58,タイヤ圧
演算部60,実半径決定部61を構成している。
に別のコンピュータ47と接続されている。このコンピ
ュータ47もCPU48,ROM49,RAM50およ
びI/Oポート51を備えており、ROM49に後述の
式等の演算を行うためのルーチンや図12のフローチャ
ートで表される相関演算ルーチン等、種々の制御プログ
ラムが格納されることによって、図10に示す外乱オブ
ザーバ52,相関演算部56,正規化部58,タイヤ圧
演算部60,実半径決定部61を構成している。
【0043】外乱オブザーバ52は、車輪14の図9に
示すモデルに基づいて構成されている。以下、この外乱
オブザーバ52の構成について説明する。車輪14を、
リム側部28の慣性モーメントJR とベルト側部30の
慣性モーメントJB とがばね定数Kのねじりばね32に
より接続されたものとモデル化すれば、次の状態方程式
(1) 〜(3) が成立する。 JR ωR ′=−K(θR −θB )+T1 ・・・(1) JB ωB ′=K(θR −θB )−Td ・・・(2) θRB=θR −θB ・・・(3)
示すモデルに基づいて構成されている。以下、この外乱
オブザーバ52の構成について説明する。車輪14を、
リム側部28の慣性モーメントJR とベルト側部30の
慣性モーメントJB とがばね定数Kのねじりばね32に
より接続されたものとモデル化すれば、次の状態方程式
(1) 〜(3) が成立する。 JR ωR ′=−K(θR −θB )+T1 ・・・(1) JB ωB ′=K(θR −θB )−Td ・・・(2) θRB=θR −θB ・・・(3)
【0044】ただし、 ωR :リム側部28の角速度 ωR ′:リム側部28の角加速度 ωB :ベルト側部30の角速度 ωB ′:ベルト側部30の角加速度 θRB :リム側部28とベルト側部30とのねじり角
(リム側部回転角θR とベルト側部回転角θB との差) T1 :リム側部28に加えられる制動トルク Td :路面からのトルク(外乱トルクと回転負荷トル
クとの和) なお、実際にはリム側部28の慣性モーメントJR とベ
ルト側部30の慣性モーメントJB との間にはダンパが
存在するが、その影響は比較的小さいため無視できる。
(リム側部回転角θR とベルト側部回転角θB との差) T1 :リム側部28に加えられる制動トルク Td :路面からのトルク(外乱トルクと回転負荷トル
クとの和) なお、実際にはリム側部28の慣性モーメントJR とベ
ルト側部30の慣性モーメントJB との間にはダンパが
存在するが、その影響は比較的小さいため無視できる。
【0045】上記状態方程式をベクトルおよび行列を用
いて表せば次の(4) 式となる。
いて表せば次の(4) 式となる。
【0046】
【数1】
【0047】ここで、タイヤ26の空気圧が変化し、ね
じりばね32のばね定数がKからK+ΔKに変化したと
きの車輪14の運動は次の(5) 式で表される。
じりばね32のばね定数がKからK+ΔKに変化したと
きの車輪14の運動は次の(5) 式で表される。
【0048】
【数2】
【0049】すなわち、ばね定数KがΔKだけ変化する
ことは正常なタイヤ26に(5) 式の最終項で表される外
乱トルクが加えられたのと等価である。この外乱トルク
にはばね定数Kの変化量ΔKの情報が含まれており、か
つ、タイヤ26の空気圧に応じて変化するので、この外
乱トルクを推定することによってタイヤ26の空気圧の
変化量を推定することができる。この外乱トルクの推定
に外乱オブザーバの手法を用いるのであり、推定すべき
外乱トルクは次の(6) 式で表される。
ことは正常なタイヤ26に(5) 式の最終項で表される外
乱トルクが加えられたのと等価である。この外乱トルク
にはばね定数Kの変化量ΔKの情報が含まれており、か
つ、タイヤ26の空気圧に応じて変化するので、この外
乱トルクを推定することによってタイヤ26の空気圧の
変化量を推定することができる。この外乱トルクの推定
に外乱オブザーバの手法を用いるのであり、推定すべき
外乱トルクは次の(6) 式で表される。
【0050】
【数3】
【0051】しかし、理論上ベクトル[w]の中の一つ
の要素しか推定できないため、第2要素であるw2 を推
定することとする。外乱トルクを次の(7) 式 w2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRB・・・(7) で定義すれば、車輪14の状態方程式は次の(8) 式のよ
うになるため、この式に基づいて外乱オブザーバ52を
構成する。
の要素しか推定できないため、第2要素であるw2 を推
定することとする。外乱トルクを次の(7) 式 w2 =(−1/JB )Td +(ΔK/JB )θRB・・・(7) で定義すれば、車輪14の状態方程式は次の(8) 式のよ
うになるため、この式に基づいて外乱オブザーバ52を
構成する。
【0052】
【数4】
【0053】外乱オブザーバ52は外乱トルクをシステ
ムの状態変数の一つとして推定するものである。そこ
で、上記(7) 式の外乱トルクw2 をシステムの状態に含
めるために、外乱トルクw2 のダイナミクスを次の(9)
式で近似する。 w2 ′=0・・・(9) これは図13に示すように連続して変化する外乱トルク
を階段状に近似(零次近似)することを意味し、外乱オ
ブザーバ52の外乱推定速度を推定すべき外乱トルクの
変化に比べて十分速くすれば、この近似は十分に許容さ
れる。上記(9)式より、外乱トルクをシステムの状態に
含めると次の(10)式の拡張系が構成される。
ムの状態変数の一つとして推定するものである。そこ
で、上記(7) 式の外乱トルクw2 をシステムの状態に含
めるために、外乱トルクw2 のダイナミクスを次の(9)
式で近似する。 w2 ′=0・・・(9) これは図13に示すように連続して変化する外乱トルク
を階段状に近似(零次近似)することを意味し、外乱オ
ブザーバ52の外乱推定速度を推定すべき外乱トルクの
変化に比べて十分速くすれば、この近似は十分に許容さ
れる。上記(9)式より、外乱トルクをシステムの状態に
含めると次の(10)式の拡張系が構成される。
【0054】
【数5】
【0055】上記(10)式において[ωB θRB w2 ]
T が検出できない状態となる。したがって、このシステ
ムに基づいて外乱オブザーバ52を構成すれば、外乱ト
ルクw2 と検出できない状態変数ωB ,θRBとを推定す
ることができる。記述を簡単にするために、(10)式のベ
クトルおよび行列を分解して次のように表すこととす
る。
T が検出できない状態となる。したがって、このシステ
ムに基づいて外乱オブザーバ52を構成すれば、外乱ト
ルクw2 と検出できない状態変数ωB ,θRBとを推定す
ることができる。記述を簡単にするために、(10)式のベ
クトルおよび行列を分解して次のように表すこととす
る。
【0056】
【数6】
【0057】このとき、状態[z]=[ωR θRB w
2 ]T を推定する最小次元オブザーバの構成は次の(11)
式で表される。 [zp ′]=[A21][xa ]+[A22][zp ]+[B2 ][u]+[G] {[xa ′]−([A11][xa ]+[A12][zp ]+[B1 ][u])}= ([A21]−[G][A11])[xa ]+([A22]−[G][A12])[zp ]+[G][xa ′]+([B2 ]−[G][B1 ])[u]・・・(11) ただし、 [zp ] :[z]の推定値 [zp ′]:推定値[zp ]の変化率 [G] :外乱オブザーバ52の推定速度を決めるゲ
イン [u] :制動トルクT1 [B1 ] :1/JR [B2 ] :[0 0 0]T これをブロック線図で表わすと図14のようになる。
2 ]T を推定する最小次元オブザーバの構成は次の(11)
式で表される。 [zp ′]=[A21][xa ]+[A22][zp ]+[B2 ][u]+[G] {[xa ′]−([A11][xa ]+[A12][zp ]+[B1 ][u])}= ([A21]−[G][A11])[xa ]+([A22]−[G][A12])[zp ]+[G][xa ′]+([B2 ]−[G][B1 ])[u]・・・(11) ただし、 [zp ] :[z]の推定値 [zp ′]:推定値[zp ]の変化率 [G] :外乱オブザーバ52の推定速度を決めるゲ
イン [u] :制動トルクT1 [B1 ] :1/JR [B2 ] :[0 0 0]T これをブロック線図で表わすと図14のようになる。
【0058】また、真値と推定値との誤差[e]を
[e]=[z]−[zp ]とおき、誤差[e]の変化率
を[e′]とすると、次の(12)式の関係を得る。 [e′]=([A22]−[G][A12])[e]・・・(12) これは外乱オブザーバ52の推定特性を表しており、行
列([A22]−[G][A12])の固有値がすなわち外
乱オブザーバ52の極となる。したがって、この固有値
がs平面の左半面において原点から離れるほど外乱オブ
ザーバ52の推定速度が速くなる。オブザーバゲイン
[G]は希望の推定速度になるように決定すればよい。
[e]=[z]−[zp ]とおき、誤差[e]の変化率
を[e′]とすると、次の(12)式の関係を得る。 [e′]=([A22]−[G][A12])[e]・・・(12) これは外乱オブザーバ52の推定特性を表しており、行
列([A22]−[G][A12])の固有値がすなわち外
乱オブザーバ52の極となる。したがって、この固有値
がs平面の左半面において原点から離れるほど外乱オブ
ザーバ52の推定速度が速くなる。オブザーバゲイン
[G]は希望の推定速度になるように決定すればよい。
【0059】以上のように構成された外乱オブザーバ5
2においては、角速度検出部46において演算されたリ
ム側部28の角速度ωR および制動トルクT1 を入力と
して、ねじりばね32のばね定数KがΔK変化した場合
の前記(7) 式で表される外乱トルクw2 が推定され、外
乱トルク推定値w2pが取得されるが、それとともに検出
が不可能であるベルト側部30の角速度ωB ,リム側部
−ベルト側部間のねじり角θRBも推定され、それぞれ推
定値ωBp,θRBp が取得される。
2においては、角速度検出部46において演算されたリ
ム側部28の角速度ωR および制動トルクT1 を入力と
して、ねじりばね32のばね定数KがΔK変化した場合
の前記(7) 式で表される外乱トルクw2 が推定され、外
乱トルク推定値w2pが取得されるが、それとともに検出
が不可能であるベルト側部30の角速度ωB ,リム側部
−ベルト側部間のねじり角θRBも推定され、それぞれ推
定値ωBp,θRBp が取得される。
【0060】上記外乱トルクおよびねじり角の推定値w
2p,θRBp を用いて相関演算部56において相関演算が
行われ、正規化部58で正規化が行われて、ねじりばね
32のばね定数Kの変化が求められる。
2p,θRBp を用いて相関演算部56において相関演算が
行われ、正規化部58で正規化が行われて、ねじりばね
32のばね定数Kの変化が求められる。
【0061】まず、相関演算部56において、図12の
フローチャートで表される相関演算ルーチンが実行され
る。ステップS21(以下、単にS21で表す。他のス
テップについても同じ)の初期設定において、整数iが
1にリセットされ、前記(7) 式で表される外乱トルクw
2 の推定値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関値
C(w2p,θRBp )とねじり角推定値θRBp の自己相関
値C(θRBp ,θRBp )とが0にリセットされる。相互
相関値メモリおよび自己相関値メモリの内容が0にされ
るのである。
フローチャートで表される相関演算ルーチンが実行され
る。ステップS21(以下、単にS21で表す。他のス
テップについても同じ)の初期設定において、整数iが
1にリセットされ、前記(7) 式で表される外乱トルクw
2 の推定値w2pとねじり角推定値θRBp との相互相関値
C(w2p,θRBp )とねじり角推定値θRBp の自己相関
値C(θRBp ,θRBp )とが0にリセットされる。相互
相関値メモリおよび自己相関値メモリの内容が0にされ
るのである。
【0062】続いて、S22で現時点の外乱推定値w
2pi およびねじり角推定値θRBpiが読み込まれ、S23
で外乱推定値w2pi とねじり角推定値θRBpiとの積が演
算され、相互相関値C(w2p,θRBp )に加算される。
ただし、最初にS23が実行される際には相互相関値C
(w2p,θRBp )が0であるため、相互相関値メモリに
外乱推定値w2pi とねじり角推定値θRBpiとの積が格納
されるのみである。同様にS24でねじり角推定値θ
RBpiの2乗が演算され、自己相関値メモリの自己相関値
C(θRBp ,θRBp )に加算される。
2pi およびねじり角推定値θRBpiが読み込まれ、S23
で外乱推定値w2pi とねじり角推定値θRBpiとの積が演
算され、相互相関値C(w2p,θRBp )に加算される。
ただし、最初にS23が実行される際には相互相関値C
(w2p,θRBp )が0であるため、相互相関値メモリに
外乱推定値w2pi とねじり角推定値θRBpiとの積が格納
されるのみである。同様にS24でねじり角推定値θ
RBpiの2乗が演算され、自己相関値メモリの自己相関値
C(θRBp ,θRBp )に加算される。
【0063】S25において整数iが予め定められた整
数M以上になったか否かが判定されるが、当初は判定が
NOであるため、S26で整数iが1増加させられ、再
びS22〜S24が実行される。この実行がM回繰り返
されたときS25の判定がYESとなり、ばね定数変化
取得用の相関演算ルーチンの1回の実行が終了する。
数M以上になったか否かが判定されるが、当初は判定が
NOであるため、S26で整数iが1増加させられ、再
びS22〜S24が実行される。この実行がM回繰り返
されたときS25の判定がYESとなり、ばね定数変化
取得用の相関演算ルーチンの1回の実行が終了する。
【0064】相関演算部56において以上のようにして
相互相関値C(w2p,θRBp )と自己相関値C
(θRBp ,θRBp )とが求められた後、正規化部58に
おいて次の(13)式 Lk =C(w2p,θRBp )/C(θRBp ,θRBp )・・・(13) によりLK 値が求められ、RAM50のLK 値メモリに
格納される。このLK 値は次の(14) 式 Lk =(−1/JB )C0 +ΔK/JB ・・・(14) ただし、C0 はC(Tdp,θRBp )/C(θRBp ,θ
RBp )で表される値であり、ばね定数Kの変化とは無関
係であるので、タイヤ圧pが正常の状態で予め求めてお
くことによって補償できる。
相互相関値C(w2p,θRBp )と自己相関値C
(θRBp ,θRBp )とが求められた後、正規化部58に
おいて次の(13)式 Lk =C(w2p,θRBp )/C(θRBp ,θRBp )・・・(13) によりLK 値が求められ、RAM50のLK 値メモリに
格納される。このLK 値は次の(14) 式 Lk =(−1/JB )C0 +ΔK/JB ・・・(14) ただし、C0 はC(Tdp,θRBp )/C(θRBp ,θ
RBp )で表される値であり、ばね定数Kの変化とは無関
係であるので、タイヤ圧pが正常の状態で予め求めてお
くことによって補償できる。
【0065】タイヤ圧演算部60においては、以上のよ
うにして取得され、LK 値メモリに格納されているLK
値に基づいてねじりばね32のばね定数Kの変化量ΔK
が演算される。LK 値は前述のように(−1/JB )・
C0 +ΔK/JB に対応する値であるため、LK 値とば
ね定数変化量ΔKとの間には一定の関係があり、さらに
このばね定数変化量ΔKとタイヤ圧変化量Δpとの間に
も一定の関係があるため、結局、LK 値とタイヤ圧変化
量Δpとの間に一定の関係がある。この関係が予めタイ
ヤ圧変化量テーブルとしてROM49に格納されてお
り、このテーブルに基づいてLK 値からタイヤ圧変化量
Δpが求められるのである。このタイヤ圧変化量Δpは
正規のタイヤ圧p0 からの変化量であるから、正規のタ
イヤ圧p0 からこのタイヤ圧変化量Δpを引いた値p=
p0 −Δpが現在のタイヤ圧pとして演算され、RAM
50のタイヤ圧メモリに格納される。
うにして取得され、LK 値メモリに格納されているLK
値に基づいてねじりばね32のばね定数Kの変化量ΔK
が演算される。LK 値は前述のように(−1/JB )・
C0 +ΔK/JB に対応する値であるため、LK 値とば
ね定数変化量ΔKとの間には一定の関係があり、さらに
このばね定数変化量ΔKとタイヤ圧変化量Δpとの間に
も一定の関係があるため、結局、LK 値とタイヤ圧変化
量Δpとの間に一定の関係がある。この関係が予めタイ
ヤ圧変化量テーブルとしてROM49に格納されてお
り、このテーブルに基づいてLK 値からタイヤ圧変化量
Δpが求められるのである。このタイヤ圧変化量Δpは
正規のタイヤ圧p0 からの変化量であるから、正規のタ
イヤ圧p0 からこのタイヤ圧変化量Δpを引いた値p=
p0 −Δpが現在のタイヤ圧pとして演算され、RAM
50のタイヤ圧メモリに格納される。
【0066】タイヤ圧演算部60において以上のように
して演算されたタイヤ圧pは図8の実半径決定部61に
供給される。実半径決定部61は、ROM49にタイヤ
圧pと実半径Rとの関係がテーブル化された実半径テー
ブルと、タイヤ圧pと実半径テーブルとに基づいて実半
径Rを決定するための図示しない実半径決定ルーチンと
が格納されることにより構成されている。タイヤ26は
タイヤ圧pが低下するほど変形が大きくなり、実半径R
が小さくなる。このタイヤ圧pと実半径Rとの関係が予
め測定され、実半径テーブルとしてROM49に格納さ
れているのである。
して演算されたタイヤ圧pは図8の実半径決定部61に
供給される。実半径決定部61は、ROM49にタイヤ
圧pと実半径Rとの関係がテーブル化された実半径テー
ブルと、タイヤ圧pと実半径テーブルとに基づいて実半
径Rを決定するための図示しない実半径決定ルーチンと
が格納されることにより構成されている。タイヤ26は
タイヤ圧pが低下するほど変形が大きくなり、実半径R
が小さくなる。このタイヤ圧pと実半径Rとの関係が予
め測定され、実半径テーブルとしてROM49に格納さ
れているのである。
【0067】以上のようにして演算されたリム側部角速
度ωR ,ベルト側部角速度ωB および実半径Rを含む情
報に基づき、コントローラ144は前述の図7のアンチ
ロック制御ルーチンを実行する。
度ωR ,ベルト側部角速度ωB および実半径Rを含む情
報に基づき、コントローラ144は前述の図7のアンチ
ロック制御ルーチンを実行する。
【0068】以下、このアンチロック制御ルーチンの内
容について詳細に説明する。なお、このルーチンは、各
車輪が順に実行対象車輪とされて繰返し実行されるが、
以下、左右前輪の一つが実行対象車輪とされた場合を代
表的に説明し、それ以外の場合の説明を省略する。な
お、コントローラ144の電源投入に伴い、このルーチ
ンにおいて使用される後述の制御中フラグFABS は0に
初期化され、また、ブレーキ圧に対して実行される制御
モードは通常ブレーキモードに初期化され、また、パル
ス増圧の連続回数は0に初期化されるようになってい
る。
容について詳細に説明する。なお、このルーチンは、各
車輪が順に実行対象車輪とされて繰返し実行されるが、
以下、左右前輪の一つが実行対象車輪とされた場合を代
表的に説明し、それ以外の場合の説明を省略する。な
お、コントローラ144の電源投入に伴い、このルーチ
ンにおいて使用される後述の制御中フラグFABS は0に
初期化され、また、ブレーキ圧に対して実行される制御
モードは通常ブレーキモードに初期化され、また、パル
ス増圧の連続回数は0に初期化されるようになってい
る。
【0069】まず、S41において、RAM154から
ベルト側部角速度ωB の今回値とタイヤ26の実半径R
の今回値とがそれぞれ読み込まれる。次に、S42にお
いて、それらベルト側部角速度ωB および実半径Rの積
としてベルト側部回転速度V B の今回値が演算され、そ
れが車輪速度VW の今回値とされる。続いて、S43に
おいて、RAM154から、車輪速度VW の前回値が読
み込まれ、車輪速度V W の今回値から前回値を差し引く
ことによって車輪加速度VW ’の今回値が演算される。
ベルト側部角速度ωB の今回値とタイヤ26の実半径R
の今回値とがそれぞれ読み込まれる。次に、S42にお
いて、それらベルト側部角速度ωB および実半径Rの積
としてベルト側部回転速度V B の今回値が演算され、そ
れが車輪速度VW の今回値とされる。続いて、S43に
おいて、RAM154から、車輪速度VW の前回値が読
み込まれ、車輪速度V W の今回値から前回値を差し引く
ことによって車輪加速度VW ’の今回値が演算される。
【0070】次に、S44において、制御中フラグF
ABS が1であるか否かが判定される。本ルーチンの今回
の実行はコントローラ144の電源投入後最初であると
仮定すれば、制御中フラグFABS は現在0である。した
がって、このS44の判定はNOとなり、S45に移行
する。
ABS が1であるか否かが判定される。本ルーチンの今回
の実行はコントローラ144の電源投入後最初であると
仮定すれば、制御中フラグFABS は現在0である。した
がって、このS44の判定はNOとなり、S45に移行
する。
【0071】このS45においては、RAM154か
ら、リム側部角速度ωR の今回値および前回値とベルト
側部角速度ωB の今回値および前回値とがそれぞれ読み
込まれ、それぞれについて今回値から前回値を差し引く
ことによってリム側部28およびベルト側部30の角加
速度ωR ’,ωB ’の今回値が演算される。その後、S
46において、RAM154から、制動トルクT1 ,実
半径Rおよび車輪荷重F Z がそれぞれ読み込まれ、次
に、S47において、それらと上記角加速度ωR ’およ
びωB ’とを前記の運動方程式に代入することにより、
タイヤ−路面間の摩擦係数μの今回値が演算される。
ら、リム側部角速度ωR の今回値および前回値とベルト
側部角速度ωB の今回値および前回値とがそれぞれ読み
込まれ、それぞれについて今回値から前回値を差し引く
ことによってリム側部28およびベルト側部30の角加
速度ωR ’,ωB ’の今回値が演算される。その後、S
46において、RAM154から、制動トルクT1 ,実
半径Rおよび車輪荷重F Z がそれぞれ読み込まれ、次
に、S47において、それらと上記角加速度ωR ’およ
びωB ’とを前記の運動方程式に代入することにより、
タイヤ−路面間の摩擦係数μの今回値が演算される。
【0072】その後、S47において、制御基準速度差
ΔV1 が演算される。このアンチロック制御において
は、推定車速VS0から車輪速度VW を差し引いた値であ
る車輪速度差ΔVと車輪加速度VW ’とに基づき、ブレ
ーキ圧の制御モードが通常ブレーキモード,減圧モー
ド,保圧モードおよびパルス増圧モードのいずれかに適
宜決定される。車輪速度差ΔVの比較対象として制御基
準速度差ΔV1 が存在し、この制御基準速度差ΔV
1 は、固定の基準値である制御基準速度差ΔV0 と上記
摩擦係数μと補正係数kとの積として演算される。
ΔV1 が演算される。このアンチロック制御において
は、推定車速VS0から車輪速度VW を差し引いた値であ
る車輪速度差ΔVと車輪加速度VW ’とに基づき、ブレ
ーキ圧の制御モードが通常ブレーキモード,減圧モー
ド,保圧モードおよびパルス増圧モードのいずれかに適
宜決定される。車輪速度差ΔVの比較対象として制御基
準速度差ΔV1 が存在し、この制御基準速度差ΔV
1 は、固定の基準値である制御基準速度差ΔV0 と上記
摩擦係数μと補正係数kとの積として演算される。
【0073】続いて、S48において、車輪加速度
VW ’の今回値が負の基準加速度G1 以下であるか否か
が判定される。車輪のロック傾向に強い増加傾向が現れ
ているか否かが判定されるのである。今回は強い増加傾
向が現れていないと仮定すれば、判定がNOとなり、S
49において、制御中フラグFABS が1であるか否かが
判定される。現在は0であると仮定されているから、判
定がNOとなり、S50において、通常ブレーキモード
が実行される。電磁弁122,132が増圧状態とさ
れ、ブレーキペダル110の踏力に応じてホイールシリ
ンダ126,136のブレーキ圧が増加させられる通常
制動状態とされるのである。以上で本ルーチンの一回の
実行が終了する。
VW ’の今回値が負の基準加速度G1 以下であるか否か
が判定される。車輪のロック傾向に強い増加傾向が現れ
ているか否かが判定されるのである。今回は強い増加傾
向が現れていないと仮定すれば、判定がNOとなり、S
49において、制御中フラグFABS が1であるか否かが
判定される。現在は0であると仮定されているから、判
定がNOとなり、S50において、通常ブレーキモード
が実行される。電磁弁122,132が増圧状態とさ
れ、ブレーキペダル110の踏力に応じてホイールシリ
ンダ126,136のブレーキ圧が増加させられる通常
制動状態とされるのである。以上で本ルーチンの一回の
実行が終了する。
【0074】その後、S41〜50の実行が繰り返され
るうちに、ブレーキペダル110の踏力が路面の摩擦係
数との関係において過大となり、車輪のロック傾向に強
い増加傾向が現れたと仮定すれば、S48の判定がYE
Sとなり、S51において、推定車速VS0の今回値から
車輪速度VW の今回値を差し引くことによって車輪速度
差ΔVの今回値が演算される。その後、S52におい
て、その車輪速度差ΔVが前記制御基準速度差ΔV1 の
今回値より大きいか否かが判定される。推定車速VS0に
対する車輪速度VW の低下量が過大となったか否かが判
定されるのである。今回は過大ではないと仮定すれば、
判定がNOとなる。以上で本ルーチンの一回の実行が終
了する。本ルーチンの今回の実行においてはブレーキ圧
の制御モードが更新されず、前回の制御モードが維持さ
れ、結局、今回は前回から引き続いて通常ブレーキモー
ドが実行されることになる。
るうちに、ブレーキペダル110の踏力が路面の摩擦係
数との関係において過大となり、車輪のロック傾向に強
い増加傾向が現れたと仮定すれば、S48の判定がYE
Sとなり、S51において、推定車速VS0の今回値から
車輪速度VW の今回値を差し引くことによって車輪速度
差ΔVの今回値が演算される。その後、S52におい
て、その車輪速度差ΔVが前記制御基準速度差ΔV1 の
今回値より大きいか否かが判定される。推定車速VS0に
対する車輪速度VW の低下量が過大となったか否かが判
定されるのである。今回は過大ではないと仮定すれば、
判定がNOとなる。以上で本ルーチンの一回の実行が終
了する。本ルーチンの今回の実行においてはブレーキ圧
の制御モードが更新されず、前回の制御モードが維持さ
れ、結局、今回は前回から引き続いて通常ブレーキモー
ドが実行されることになる。
【0075】その後、S41〜48,51および52の
実行が繰り返されるうちに、推定車速VS0に対する車輪
速度VW の低下量が過大となったと仮定すれば、アンチ
ロック制御を開始する必要があると判断され、S52の
判定がYESとなり、S53において、制御中フラグF
ABS が1とされ、これにより、アンチロック制御が開始
された事実がRAM154に記憶される。その後、S5
4において、減圧モードが実行され、電磁弁122,1
32が減圧状態に継続的に切り換えられ、車輪のブレー
キ圧が急速に低下させられてロック傾向の増加が抑制さ
れる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
実行が繰り返されるうちに、推定車速VS0に対する車輪
速度VW の低下量が過大となったと仮定すれば、アンチ
ロック制御を開始する必要があると判断され、S52の
判定がYESとなり、S53において、制御中フラグF
ABS が1とされ、これにより、アンチロック制御が開始
された事実がRAM154に記憶される。その後、S5
4において、減圧モードが実行され、電磁弁122,1
32が減圧状態に継続的に切り換えられ、車輪のブレー
キ圧が急速に低下させられてロック傾向の増加が抑制さ
れる。以上で本ルーチンの一回の実行が終了する。
【0076】本ルーチンの次回の実行時においては、制
御中フラグFABS が1であるから、S44の判定がYE
Sとなり、S45〜47、すなわち主として摩擦係数μ
の演算に係るステップ群がスキップされてS48に移行
する。すなわち、摩擦係数μはアンチロック制御が開始
されるまでは本ルーチンの実行が繰り返されるごとに更
新されるが、アンチロック制御が開始されると更新が禁
止されて固定され、これにより、アンチロック制御開始
後における摩擦係数μの値が路面の摩擦係数を精度よく
表すものとなるのである。
御中フラグFABS が1であるから、S44の判定がYE
Sとなり、S45〜47、すなわち主として摩擦係数μ
の演算に係るステップ群がスキップされてS48に移行
する。すなわち、摩擦係数μはアンチロック制御が開始
されるまでは本ルーチンの実行が繰り返されるごとに更
新されるが、アンチロック制御が開始されると更新が禁
止されて固定され、これにより、アンチロック制御開始
後における摩擦係数μの値が路面の摩擦係数を精度よく
表すものとなるのである。
【0077】その後、ブレーキ圧の減圧により、車輪加
速度VW ’が基準加速度G1 より大きくなってS48の
判定がNOになれば、S49以下のステップに移行す
る。制御中フラグFABS は現在1であるから、S49の
判定はYESとなり、S55において、車輪加速度
VW ’が正の基準加速度G2 より大きいか否かが判定さ
れる。車輪のロック傾向に強い減少傾向が現れたか否か
が判定されるのである。今回は未だ強い減少傾向は現れ
ないと仮定すれば、判定がNOとなり、以上で本ルーチ
ンの一回の実行が終了する。本ルーチンの今回の実行に
おいてはブレーキ圧の制御モードが更新されず、前回の
制御モードが維持され、結局、今回は前回から引き続い
て減圧モードが実行されることになる。
速度VW ’が基準加速度G1 より大きくなってS48の
判定がNOになれば、S49以下のステップに移行す
る。制御中フラグFABS は現在1であるから、S49の
判定はYESとなり、S55において、車輪加速度
VW ’が正の基準加速度G2 より大きいか否かが判定さ
れる。車輪のロック傾向に強い減少傾向が現れたか否か
が判定されるのである。今回は未だ強い減少傾向は現れ
ないと仮定すれば、判定がNOとなり、以上で本ルーチ
ンの一回の実行が終了する。本ルーチンの今回の実行に
おいてはブレーキ圧の制御モードが更新されず、前回の
制御モードが維持され、結局、今回は前回から引き続い
て減圧モードが実行されることになる。
【0078】その後、S41〜44,48,49および
55の実行が繰り返されるうちに、車輪加速度VW ’が
基準加速度G2 より大きくなったと仮定すれば、S55
の判定がYESとなり、S56において、車輪速度差Δ
Vの今回値が演算される。その後、S57において、そ
の車輪速度差ΔVが前記制御基準速度差ΔV1 以下であ
るか否かが判定される。車輪速度VW が推定車速VS0に
接近しすぎる傾向が生じたか否かが判定されるのであ
る。今回はそうではないと仮定すれば、判定がNOとな
り、S58において、ブレーキ圧に対して保圧モードが
実行される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
55の実行が繰り返されるうちに、車輪加速度VW ’が
基準加速度G2 より大きくなったと仮定すれば、S55
の判定がYESとなり、S56において、車輪速度差Δ
Vの今回値が演算される。その後、S57において、そ
の車輪速度差ΔVが前記制御基準速度差ΔV1 以下であ
るか否かが判定される。車輪速度VW が推定車速VS0に
接近しすぎる傾向が生じたか否かが判定されるのであ
る。今回はそうではないと仮定すれば、判定がNOとな
り、S58において、ブレーキ圧に対して保圧モードが
実行される。以上で本ルーチンの一回の実行が終了す
る。
【0079】その後、S41〜44,48,49,55
〜58の実行が繰り返されるうちに、車輪速度差ΔVが
制御基準速度差ΔV1 以下となったと仮定すれば、S5
7の判定がYESとなり、S59において、ブレーキ圧
に対してパルス増圧モードが実行される。電磁弁12
2,132に対して増圧信号と保圧信号とを交互に供給
することによりブレーキ圧が緩やかに増加させられ、こ
れにより、車輪速度VWが推定車速VS0に接近し過ぎて
制動力が不足する事態の発生が回避されるのである。そ
の後、S60において、パルス増圧モードが所定回数実
行されたか否かが判定される。
〜58の実行が繰り返されるうちに、車輪速度差ΔVが
制御基準速度差ΔV1 以下となったと仮定すれば、S5
7の判定がYESとなり、S59において、ブレーキ圧
に対してパルス増圧モードが実行される。電磁弁12
2,132に対して増圧信号と保圧信号とを交互に供給
することによりブレーキ圧が緩やかに増加させられ、こ
れにより、車輪速度VWが推定車速VS0に接近し過ぎて
制動力が不足する事態の発生が回避されるのである。そ
の後、S60において、パルス増圧モードが所定回数実
行されたか否かが判定される。
【0080】ここに「パルス増圧モードの回数」は、パ
ルス増圧モードが連続して繰返し実行される場合におけ
るパルス増圧モードの実行回数を意味しており、結局、
一連のパルス増圧モードが実行される際に本ルーチンが
実行された回数に一致する。すなわち、このパルス増圧
モードの回数は、一連のパルス増圧モードの連続時間を
意味しているのである。このようにパルス増圧モードの
回数を監視するのは、アンチロック制御によって制動距
離が無駄に増加することを回避するためである。パルス
増圧モードが連続して長い時間実行されることは、路面
の摩擦係数が有効に利用されておらず、ブレーキ圧の不
足、すなわち、制動力の不足を意味するからである。今
回はパルス増圧モードが所定回数実行されていないと仮
定すれば、判定がNOとなり、本ルーチンの一回の実行
が終了する。
ルス増圧モードが連続して繰返し実行される場合におけ
るパルス増圧モードの実行回数を意味しており、結局、
一連のパルス増圧モードが実行される際に本ルーチンが
実行された回数に一致する。すなわち、このパルス増圧
モードの回数は、一連のパルス増圧モードの連続時間を
意味しているのである。このようにパルス増圧モードの
回数を監視するのは、アンチロック制御によって制動距
離が無駄に増加することを回避するためである。パルス
増圧モードが連続して長い時間実行されることは、路面
の摩擦係数が有効に利用されておらず、ブレーキ圧の不
足、すなわち、制動力の不足を意味するからである。今
回はパルス増圧モードが所定回数実行されていないと仮
定すれば、判定がNOとなり、本ルーチンの一回の実行
が終了する。
【0081】その後、S41〜44,48,49,55
〜57,59,60の実行が繰り返されるうちに、パル
ス増圧モードが所定回数実行されたと仮定すれば、S6
0の判定がYESとなり、S61において、制御中フラ
グFABS が0とされ、S50において、ブレーキ圧の制
御モードが通常ブレーキモードに復元される。その結
果、ブレーキ圧がブレーキペダル110の踏力に応じて
増加させられることを許容する状態となる。以上で本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
〜57,59,60の実行が繰り返されるうちに、パル
ス増圧モードが所定回数実行されたと仮定すれば、S6
0の判定がYESとなり、S61において、制御中フラ
グFABS が0とされ、S50において、ブレーキ圧の制
御モードが通常ブレーキモードに復元される。その結
果、ブレーキ圧がブレーキペダル110の踏力に応じて
増加させられることを許容する状態となる。以上で本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
【0082】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、角速度検出部46が各請求項の発明におけ
る「リム側部角速度検出手段1」の一態様を構成し、コ
ンピュータ47およびコントローラ144の図7のS4
1,42を実行する部分が「ベルト側部回転速度決定手
段2」の一態様を構成し、電磁弁122,132が「運
動制御機構3」の一態様を構成している。さらに、コン
トローラ144の図7のS44〜46,制動トルク検出
ルーチンおよび車輪荷重検出ルーチンを実行する部分
と、ブレーキ圧センサ172および車輪荷重センサ17
4,176とが「摩擦係数検出手段5」の一態様を構成
し、コントローラ144の、アンチロック制御ルーチン
のうち図7のS41,42,44〜46を除く部分と推
定車速演算ルーチンとを実行する部分が「コントローラ
4」の一態様を構成している。
においては、角速度検出部46が各請求項の発明におけ
る「リム側部角速度検出手段1」の一態様を構成し、コ
ンピュータ47およびコントローラ144の図7のS4
1,42を実行する部分が「ベルト側部回転速度決定手
段2」の一態様を構成し、電磁弁122,132が「運
動制御機構3」の一態様を構成している。さらに、コン
トローラ144の図7のS44〜46,制動トルク検出
ルーチンおよび車輪荷重検出ルーチンを実行する部分
と、ブレーキ圧センサ172および車輪荷重センサ17
4,176とが「摩擦係数検出手段5」の一態様を構成
し、コントローラ144の、アンチロック制御ルーチン
のうち図7のS41,42,44〜46を除く部分と推
定車速演算ルーチンとを実行する部分が「コントローラ
4」の一態様を構成している。
【0083】なお、上記実施例においては、ベルト側部
角速度ωB のみならずリム側部角速度ωR にも基づいて
摩擦係数μが検出されるようになっていたが、それらの
うちベルト側部角速度ωB にのみ基づいて摩擦係数μが
検出されるようにして各請求項の発明を実施することも
可能である。
角速度ωB のみならずリム側部角速度ωR にも基づいて
摩擦係数μが検出されるようになっていたが、それらの
うちベルト側部角速度ωB にのみ基づいて摩擦係数μが
検出されるようにして各請求項の発明を実施することも
可能である。
【0084】以上、請求項1および2の発明に共通の一
実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、その他、ア
ンチロック制御以外の車両制御に適用するなど、それら
発明は種々の改良,変形を加えた態様で実施することが
できる。
実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、その他、ア
ンチロック制御以外の車両制御に適用するなど、それら
発明は種々の改良,変形を加えた態様で実施することが
できる。
【図1】請求項1の発明の構成を概念的に示すブロック
図である。
図である。
【図2】請求項2の発明の構成を概念的に示すブロック
図である。
図である。
【図3】請求項1および2の発明に共通の一実施例であ
るアンチロック制御装置を含むブレーキシステムを示す
系統図である。
るアンチロック制御装置を含むブレーキシステムを示す
系統図である。
【図4】上記アンチロック制御装置の機能ブロック図で
ある。
ある。
【図5】図4におけるコントローラのROMの構成を概
念的に示す図である。
念的に示す図である。
【図6】図4におけるコントローラのRAMの構成を概
念的に示す図である。
念的に示す図である。
【図7】図5におけるアンチロック制御ルーチンを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図8】車輪の一部を示す断面図である。
【図9】上記車輪の力学モデルを示す図である。
【図10】図4における補助演算装置の詳細を示す機能
ブロック図である。
ブロック図である。
【図11】上記補助演算装置の詳細を示す構成ブロック
図である。
図である。
【図12】図4におけるコントローラのROMに格納さ
れている相関演算ルーチンを示すフローチャートであ
る。
れている相関演算ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図13】上記補助演算装置の一部である外乱オブザー
バにおける外乱トルクのダイナミクスの近似を説明する
ための図である。
バにおける外乱トルクのダイナミクスの近似を説明する
ための図である。
【図14】上記外乱オブザーバを示すブロック図であ
る。
る。
10 ロータ 12 電磁ピックアップ 14 車輪(=タイヤ付ホイール) 20 コンピュータ 24 ホイール 26 タイヤ 28 リム側部 30 ベルト側部 32 ねじりばね 46 角速度検出部 47 コンピュータ 144 コントローラ 170 補助演算装置 172 ブレーキ圧センサ 174,176 車輪荷重センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 車両のタイヤ付ホイールのリム側部角速
度を検出するリム側部角速度検出手段と、 検出されたリム側部角速度と、そのタイヤ付ホイールの
リム側部慣性モーメント,ベルト側部慣性モーメントお
よびリム側部−ベルト側部間のねじりばね定数とに基づ
き、そのタイヤ付ホイールのベルト側部角速度を推定
し、推定したベルト側部角速度とそのタイヤ付ホイール
の半径とに基づいてベルト側部回転速度を決定するベル
ト側部回転速度決定手段と、 前記車両の運動を制御する運動制御機構と、 決定されたベルト側部回転速度に基づき、その運動制御
機構を介して前記車両の運動を制御するコントローラと
を含むことを特徴とする車両制御装置。 - 【請求項2】 さらに、 少なくとも、決定されたベルト側部回転速度に基づき、
前記タイヤとそれが接する路面との間の摩擦係数を検出
する摩擦係数検出手段を含み、かつ、 前記コントローラが、少なくとも、その摩擦係数検出手
段により検出された摩擦係数に基づいて前記車両の運動
を制御するものである請求項1記載の車両制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24263093A JP2914119B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24263093A JP2914119B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 車両制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0796823A true JPH0796823A (ja) | 1995-04-11 |
| JP2914119B2 JP2914119B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=17091915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24263093A Expired - Lifetime JP2914119B2 (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 車両制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2914119B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002321605A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-05 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | トルク勾配推定装置及びアンチロックブレーキ制御装置 |
| JP2011061945A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 電気自動車の車輪スリップ制御装置 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP24263093A patent/JP2914119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002321605A (ja) * | 2001-04-25 | 2002-11-05 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | トルク勾配推定装置及びアンチロックブレーキ制御装置 |
| JP2011061945A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp | 電気自動車の車輪スリップ制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2914119B2 (ja) | 1999-06-28 |
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