JPH079692B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH079692B2
JPH079692B2 JP60048276A JP4827685A JPH079692B2 JP H079692 B2 JPH079692 B2 JP H079692B2 JP 60048276 A JP60048276 A JP 60048276A JP 4827685 A JP4827685 A JP 4827685A JP H079692 B2 JPH079692 B2 JP H079692B2
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博 河原
真司 安部
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電磁変換特性にすぐれ、しかも走行耐久性の
良い磁気記録媒体を提供するものである。
〔発明の背景〕
現在磁気記録媒体は、オーデイオ、ビデオ、磁気デイス
ク等の分野で広範囲に使用されるようになつており、そ
れに伴ない、磁気記録媒体に記録する情報量も年々増加
の一途をたどり、磁気記録媒体に対しては記録密度の向
上が、益々要求されるようになつてきている。
高密度記録用の磁気記録媒体に要求される条件の一つと
しては高抗磁力化、短波長記録化が、理論的にも、実質
的にも提唱されている。またそれに伴ない、磁性層につ
いては、より小さな磁性粒子を使用、より鏡面化等の方
法がとられ、一方ベースにおいても凹凸の少ない鏡面化
の方向にあり、走行性、耐久性等の物性に悪影響を与え
ている。これ等の改良方法の一つとしてバツクコートが
考えられ、バインダー無機充填材、潤滑剤等の組成につ
いては種々提案がされているが(例えば、特公昭57−29
769号)、走行耐久性(バツクコート層の削れ)接着
性、電磁変換特性等についてバランスのとれた満足すべ
きものが、ないのが現状であつた。
近年のようにより高性能化が要求されてくると、バツク
コート層においても、電磁変換特性の面からも、出来る
だけ鏡面化する事が望ましい。しかも磁性層の鏡面化と
あいまつて、ますますバツクコート層における摩擦の低
減化、さらに種々の環境で使用されるため、耐久性の向
上、およびドロツプアウト等より接着性の向上を量らな
ければならない。これ等の対策として摩擦の低減化の方
法としては、高分子計バインダーの使用、ゴム系成分の
低減等が考えられる。しかし顔料の分散性の点から高分
子量バインダーは問題があり、接着性の点からゴム系成
分の低減は問題が発生してくる。
〔発明の目的〕
本発明は摩擦係数が小さく耐久性に優れたバツクコート
層を有する磁気記録媒体を提供することを目的とする。
バツクコート層は摩擦係数が小さいため鏡面化すること
ができ、電磁変換特性の優れた磁気記録媒体が得られる
ものである。
〔発明の概要〕
本発明の磁気記録媒体は、非磁性基体上に磁気記録層を
設け、かつその反対側にバツケコート層を設けたもので
あり、該バツクコート層における硬化性結合剤のための
硬化剤として、環状ポリイソシアネートを使用すること
を特徴とする。
従来ポリウレタンプレポリマー、その他活性水素などの
反応性の基を有する樹脂を含有するバインダーを硬化す
る硬化剤として使用されたポリイソシアネートはすべて
線状または分岐鎖状のものである。本発明では環状ポリ
イソシアネートを用いたので従来の硬化剤によるよりも
強靭な三次元構造を有する結合剤樹脂構造を得ることが
でき、耐久性が増す一方、摩擦係数が減じ、それだけゴ
ム系の結合剤を増やしてバツクコート層の鏡面化を進め
ることができ、電磁変換特性も向上させることができ
る。
〔発明の具体的な説明〕
本発明のバツクコート層に用いるバインダーは水酸基等
の活性水素基を有する樹脂であり、特にはウレタンプレ
ポリマー等のゴム系の樹脂である。また共存させうる樹
脂としては塩化ビニル‐酢酸ビニル(数%のビニルアル
コール部分を含む)共重合体などがある。ゴム系結合剤
は多い程支持基体への接着性を改良するが、摩擦係数は
増大する。しかし本発明によればゴム系結合剤の量は多
くても十分に低い摩擦係数のバツクコート層を与えるこ
とができる。塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体は耐久性
を向上し、摩擦係数を減少する。しかし、あまり多量に
なると接着性が減じるためにかえつて耐久性は低下す
る。同様に表面あらさが増大して、表面側の磁性層と接
触して巻かれたとき磁性層に悪影響を与え、電磁変換特
性を低下させる。従つてゴム系結合剤を20重量%以上、
好ましくは40〜90重量%の割合いで用いると、耐久性、
表面粗度、摩擦係数及び電磁変換特性のすべての面でバ
ランスの良いバツクコート層が得られる。
本発明で用いられる硬化剤は環状ポリイソシアネートで
あり、下記ヘキサメチレンジイソシアネートの環状3量
体やトリレンジイソシアネートの環状3量体である。
などを用いることができる。このようなポリイソシアネ
ートにはコロネートEH、コロネート2030(日本ポリウレ
タン工業社製)などがある。環状ポリイソシアネートは
バツクコートの結合剤に対する硬化剤として作用しポリ
ウレタンプレポリマー(ポリマーポリオール)及び塩化
ピニル‐酢酸ビニル共重合体の水酸基と作用して硬化反
応を行う。環状ポリイソシアネートの量な結合剤の配合
によるとその約5〜30重量%で用いれば良い。
後で明らかになるように、環状ポリイソシアネートを硬
化剤として用いると、摩擦係数と耐久性が大幅に改善さ
れるから、ゴム系結合剤の量を多くして鏡面化の程度を
引上げても走行性が害されず、また鏡面化によつて磁性
層への悪影響が減じて電磁変換特性も向上させることが
できる。
バツクコート層には従来から知られているカーボンブラ
ツク等の帯電防止剤や分散剤、TiO、Fe2O3、ZnO等の金
属酸化物粉、炭酸カルシウム等の炭素塩等の使用も可能
である。
バツクコート層の表面粗さについては、従来は0.05〜0.
30μm程度のものが多く用いられているが、本発明では
0.01〜0.20μm程度とかなり大きく鏡面化しても環状ポ
リイソシアネートの使用により摩擦が低下するので走行
性・耐久性は低下しない。好ましい表面粗さの範囲は0.
02〜0.15μmである。鏡面化加工には柔い結合剤を用い
る必要があるが、本発明ではゴム系結合剤を多量に用い
ることができるため鏡面加工性が増すだけでなく、接着
性が向上するためドロツプアウトは減じ、耐久性への影
響は少ない。
磁性層については、γ−Fe2O3、CrO2、コバルト吸着γ
−Fe2O3等が用いられるが、そのほかに従来提案されて
いる高密度記録に適した強磁性合金粉末が用いられ、特
にコバルト吸着型γ−Fe2O3や、BET法で40m2/g以上の比
表面積を有する強磁性合金粉末を樹脂バインダー中に分
散したものが用いられうる。また磁性層の保磁力は1000
Oe以上とすることが好ましい。
以下実施例について述べる。
以下実施例1〜8、比較例1〜3については下記の磁性
層を用いた。
磁性層 コバルト吸着γ−Fe2O3(長軸0.4μ、短軸0.05μHc650O
e) 120部 カーボンブラック(帯電防止用三菱カーボンブラツクMA
-600) 5部 α−Al2O3粉末(0.5μ粉末) 2部 分散剤(大豆油レシチン) 3部 溶剤MEK/トルエン 50/50 100部 上記組成物をボールミル中にて3時間混合し、針状磁性
酸化鉄を分散剤によく湿潤させる。次に塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体(ユニオンカーバイト社製VAGH) 15部 熱可塑性ウレタン樹脂(日本ポリウレタン社製ニツポラ
ン2304) 15部 潤滑剤(高級脂肪酸) 3部 溶剤(MEK/トリエン:50/50) 200部 の混合物を良く混合溶解させる。これを先の磁性粉処理
を行なつたボールミル中に投入し再び36時間分散させ
る。分散後バインダー中の水酸基を主体とした官能基と
反応した架橋結合し得るイソシアネート化合物(バイエ
ル社製デスモジュールL)を5部加える。これを14μポ
リエステルフイルム上に塗布し磁場中を通し磁性粒子を
配向させる。これを乾燥した後、表面平滑化処理し60℃
47時間にてイソシアネートの架橋反応を促進させる。こ
れを磁性層とする。
また、実施例9〜10、比較例4、5は下記の磁性層を用
いた。
強磁性合金粉末 100 重合部 オレイン酸(分散剤)2 重量部 潤滑剤 1.2重量部 ミリスチン酸 0.7重量部 ステアリン酸ブチル 0.5重量部 ポリウンタン樹脂 15重量部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 10 重量部 MEK 110 重量部 MIBK 66 重量部 シクロヘキサンノン 44重量部 の混合物をサンドグラインダーミルにて分散させた。分
散後バインダー中の水酸基を主体とした官能基と反応し
た架橋結合し得るイソシアネート化合物(バイエル社製
デスモジュール)を10重量部加えた。これを14ミクロン
厚のポリエステルフィルム上に塗布し、磁場中を通し磁
性粒子を配向させる。これを乾燥した後表面平滑化処理
し60℃47時間にてイソシアネートとの架橋反応を促進さ
せた。これを磁性層とする。なお、使用した強磁性合金
粉末のBET比表面積は55m2/g、保磁力は1450Oeであっ
た。なお、好ましくはBET比表面積は40m2/g以上、保磁
力は1000Oe以上である。
実施例 (バツクコート層) カーボンブラツクRAVEN1000(コロンビアカーボン製28
μm) 100部 (ニツポラン5033) 分散剤(大豆油レシチン) 3部 溶剤(MEK/トルエン/50/50) 500部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体とウレタンプレポリマー
の比率は表1の通りである。上記組成物をボールミル中
にて36時間分散後、バインダー中の水酸基を主体とした
官能基と反応し架橋結合し得る環状イソシアネート化合
物コロネートEH又は2030(日本ポリウレタン社製)を10
部加える。これを先の磁性層の反対側に0.5〜2.0μに塗
布し乾燥させる。これを表面加工処理し、60℃、48時間
にてイソシアネートの架橋反応を促進させる。これを1/
2″に切断し、ビデオ用テープを得た。コロネートEHで
硬化して得たバツクコート層を有する磁気テープは表1
に示した実施例1〜5であり、コロネート2030で硬化し
たバツクコート層を有する磁気テープは表1に示した実
施例6〜8である。また比較のため従来の鎖状ポリイソ
シアネート(コロネートL)及び分岐鎖状ポリイソシア
ネート(コロネートHL)で硬化したバツクコート層を同
様に作成した(比較例1〜3)。
上記のテープの諸特性を測定した結果を表1に示し、ま
た摩擦係数、結合剤成分比及び硬化剤の関係を第1図に
示した。なお第1図には実施例1〜5の系統でウレタン
プレポリマー100部の場合を併記した。
この結果、環状のイソシアネート(コロネートEH、コロ
ネート2030)を使用した場合、かなり摩擦係数が低下す
るため、ゴム成分が多くなり表面加工性が良くなり鏡面
化しても十分耐久性も満足する磁気記録媒体が得られる
ことが判つた。なお実施例1において、ウレタン成分を
減少させると加工性が低下し表面性が低下する。また摩
擦係数は低下するが、接着性が劣るためかえつて耐久性
が低下してしまうと思われる。
なお各特性の測定は次のようにして行なつた。
1) 表面粗度 タリステツプ(TAYLOR-HOBSON社製)を用いて得られた
チヤートから20点平均法で求めた、カツトオフ0.17mm、
針圧0.1×2.5μを用いた。なお測定データーより不均一
箇所とわかるものはピツクアツプし均一データー部から
除外した。
2) C−S/N 比較例1〜3においては、デッキは松下NV−8300(商品
名)を使用しTDKRefを0とした時の相対値である。また
実施例9、10、比較例4、5についてはテープを8mm幅
に切断し、8mmビデオデッキカムコーダ2400(イースト
マン・コダック社製商品名)を使用し8mm懇談会タイプA
Refを用いて測定した時の相対値である。
3) 摩擦係数 40mmφの円柱にバツクコート面内側にして荷重をかけ
(40g)回転させた時の荷重(T2)をテンシヨンアナラ
イザーで読みとり求めた。
4) 耐久性 20mmφの円柱にバツクコートを内側にして、150gの荷重
をかけ180rpmにて回転させ20分後バツクコート面のキズ
の程度により◎○△×に分け評価した。
【図面の簡単な説明】
第1図は塩酢ビ共重合体とウレタンプレポリマーの比率
を変えたときの各硬化剤における摩擦係数をプロツトし
たものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基体上に磁気記録層を設け、かつそ
    の反対面にバックコート層を設けた磁気記録媒体におい
    て、該バックコート層における硬化性結合剤として塩化
    ビル酢酸ビニル共重合体及びウレタンプレポリマーを、
    その硬化剤成分として環状のイソシアネートを使用する
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】バックコート層の表面粗さが0.01〜0.20ミ
    クロンであることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】バックコート層における硬化性結合剤成分
    として、20%を越える量がウレタンプレポリマーである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】磁気記録層が、BET法で40m2/g以上の比表
    面積を有する強磁性合金粉末を樹脂バインダー中に分散
    したものからなり該磁性層の保磁力が1000Oe以上である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1〜3項のいずれか
    に記載の磁気記録媒体。
JP60048276A 1985-03-13 1985-03-13 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH079692B2 (ja)

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