JPH0797525A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH0797525A JPH0797525A JP26574493A JP26574493A JPH0797525A JP H0797525 A JPH0797525 A JP H0797525A JP 26574493 A JP26574493 A JP 26574493A JP 26574493 A JP26574493 A JP 26574493A JP H0797525 A JPH0797525 A JP H0797525A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱可塑性樹脂(A)100重量部、含臭素系
有機系難燃剤(B)2.0〜40重量部、無機系難燃助
剤(C)0〜15重量部、及びポリオレフィン構造単位
(I)58〜98.9モル%、カルボン酸構造単位(I
I)0.1〜2モル%並びにアミド構造単位(III) 1〜
40モル%が線状に配列してなる重量平均分子量が1,
000〜50,000のカチオン変性共重合体(D)
1.0〜30重量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成
物。 【効果】 優れた難燃性と永久帯電防止性を兼ね備えた
熱可塑性樹脂組成物を得ることができた。
有機系難燃剤(B)2.0〜40重量部、無機系難燃助
剤(C)0〜15重量部、及びポリオレフィン構造単位
(I)58〜98.9モル%、カルボン酸構造単位(I
I)0.1〜2モル%並びにアミド構造単位(III) 1〜
40モル%が線状に配列してなる重量平均分子量が1,
000〜50,000のカチオン変性共重合体(D)
1.0〜30重量部を含有してなる熱可塑性樹脂組成
物。 【効果】 優れた難燃性と永久帯電防止性を兼ね備えた
熱可塑性樹脂組成物を得ることができた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性およびその
持続性に優れ、なおかつ難燃性に優れた熱可塑性樹脂組
成物に関するものである。
持続性に優れ、なおかつ難燃性に優れた熱可塑性樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来にお
いて、熱可塑性樹脂に持続性に優れた帯電防止能を発現
させるため、例えば、特開昭60−23435号公報、
特開平4−5691号公報、特開平3−258850号
公報などに見られるポリエーテルジオールのアミドもし
くはエステル縮合物や、特開昭63−314261号公
報などに見られるポリエーテル系共重合体を熱可塑性樹
脂に含ませていた。また、熱可塑性樹脂に含臭素系化合
物を添加し難燃化する試みや、さらにその組成物に界面
活性剤を添加して帯電防止性を付与しようとする試みも
行なわれてきた。
いて、熱可塑性樹脂に持続性に優れた帯電防止能を発現
させるため、例えば、特開昭60−23435号公報、
特開平4−5691号公報、特開平3−258850号
公報などに見られるポリエーテルジオールのアミドもし
くはエステル縮合物や、特開昭63−314261号公
報などに見られるポリエーテル系共重合体を熱可塑性樹
脂に含ませていた。また、熱可塑性樹脂に含臭素系化合
物を添加し難燃化する試みや、さらにその組成物に界面
活性剤を添加して帯電防止性を付与しようとする試みも
行なわれてきた。
【0003】しかしながら、前者のポリエーテルのエス
テル(アミド)縮合物や、エチレンオキサイド、エピク
ロルヒドリン等から得られるポリエーテル共重合体を添
加する方法においては、それ自体において、多量のエー
テル酸素を持つがゆえに非常に燃焼し易く、通常使われ
ている臭素系難燃剤との組成物とした場合においても、
満足できる難燃性、さらに言えばUL規格などの試験規
格に合致するような組成物が得られない。
テル(アミド)縮合物や、エチレンオキサイド、エピク
ロルヒドリン等から得られるポリエーテル共重合体を添
加する方法においては、それ自体において、多量のエー
テル酸素を持つがゆえに非常に燃焼し易く、通常使われ
ている臭素系難燃剤との組成物とした場合においても、
満足できる難燃性、さらに言えばUL規格などの試験規
格に合致するような組成物が得られない。
【0004】また、後者のような含臭素系化合物と界面
活性剤を併用する方法において、難燃性はある程度得ら
れるが、帯電防止能が界面活性剤の表面移行により発現
するため、長期に渡ってその効果を持続することが困難
である。また、難燃剤として使用した含臭素系化合物と
の相互作用から効果が現われない場合も多く、満足でき
る組成物は得られていない。
活性剤を併用する方法において、難燃性はある程度得ら
れるが、帯電防止能が界面活性剤の表面移行により発現
するため、長期に渡ってその効果を持続することが困難
である。また、難燃剤として使用した含臭素系化合物と
の相互作用から効果が現われない場合も多く、満足でき
る組成物は得られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】この発明は、この
ような従来の問題点に着目してなされたものである。す
なわち、優れた帯電防止性を長期に渡って持続し、か
つ、難燃性を兼ね備えた本発明の熱可塑性樹脂組成物
は、(A)熱可塑性樹脂100重量部(以下、単に
「部」という)、(B)含臭素系有機系難燃剤2.0〜
40部、(C)無機系難燃助剤0〜15部、及び(D)
下記構造単位(I)〜(III) が線状に配列してなる重量
平均分子量1,000〜50,000のカチオン変性共
重合体1.0〜30部を含有してなる熱可塑性樹脂組成
物である。
ような従来の問題点に着目してなされたものである。す
なわち、優れた帯電防止性を長期に渡って持続し、か
つ、難燃性を兼ね備えた本発明の熱可塑性樹脂組成物
は、(A)熱可塑性樹脂100重量部(以下、単に
「部」という)、(B)含臭素系有機系難燃剤2.0〜
40部、(C)無機系難燃助剤0〜15部、及び(D)
下記構造単位(I)〜(III) が線状に配列してなる重量
平均分子量1,000〜50,000のカチオン変性共
重合体1.0〜30部を含有してなる熱可塑性樹脂組成
物である。
【0006】化4で表されるポリオレフィン構造単位
(I)58〜98.9モル%、一般式化5で表されるカ
ルボン酸構造単位(II)0.1〜2モル%及び、一般式
化6で表されるアミド構造単位(III) 1〜40モル%で
表わされるカチオン変性共重合体。
(I)58〜98.9モル%、一般式化5で表されるカ
ルボン酸構造単位(II)0.1〜2モル%及び、一般式
化6で表されるアミド構造単位(III) 1〜40モル%で
表わされるカチオン変性共重合体。
【0007】
【化4】
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】
【0010】(但し、化4,化5及び化6に於いてRは
メチル基又は水素原子、化6に於いてR2 は炭素数2〜
8のアルキレン基、R3 及びR4 は各々独立に炭素数1
〜4のアルキル基、R5 は炭素数1〜18のアルキル基
又は炭素数6〜8のアリールアルキル基、X- はハロゲ
ンイオン,ClO3 ,CH3 OSO3 -又はC2 H5 OS
O3 -を表す。)なお、上記構造単位は、規則的に配列し
ていてもよいし、不規則に配列していてもよい。
メチル基又は水素原子、化6に於いてR2 は炭素数2〜
8のアルキレン基、R3 及びR4 は各々独立に炭素数1
〜4のアルキル基、R5 は炭素数1〜18のアルキル基
又は炭素数6〜8のアリールアルキル基、X- はハロゲ
ンイオン,ClO3 ,CH3 OSO3 -又はC2 H5 OS
O3 -を表す。)なお、上記構造単位は、規則的に配列し
ていてもよいし、不規則に配列していてもよい。
【0011】成分(A) 本発明で用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフ
ィン樹脂,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン樹脂,ABS
樹脂,ポリアミド樹脂,ポリエステル樹脂,ポリカーボ
ネート樹脂,変性ポリフェニレンエーテルなどが例示で
きるが、これらのうち、ポリオレフィン樹脂,ABS樹
脂,ポリスチレン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリカーボネート樹脂を使用することが、本発明
をより効果的に実施できる、という利点があり好まし
い。
ィン樹脂,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン樹脂,ABS
樹脂,ポリアミド樹脂,ポリエステル樹脂,ポリカーボ
ネート樹脂,変性ポリフェニレンエーテルなどが例示で
きるが、これらのうち、ポリオレフィン樹脂,ABS樹
脂,ポリスチレン樹脂,ポリアミド樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリカーボネート樹脂を使用することが、本発明
をより効果的に実施できる、という利点があり好まし
い。
【0012】ここでポリオレフィン樹脂とは、ポリオレ
フィン類,エチレン−ビニルエステル共重合体,エチレ
ン−アクリルエステル共重合体などであり、これらの各
種ポリオレフィンおよび共重合体のブレンドも含まれ
る。中でもポリオレフィン類を使用することが、本発明
において(D)成分との相溶性が優れたものとなる、と
いう利点があり好ましい。
フィン類,エチレン−ビニルエステル共重合体,エチレ
ン−アクリルエステル共重合体などであり、これらの各
種ポリオレフィンおよび共重合体のブレンドも含まれ
る。中でもポリオレフィン類を使用することが、本発明
において(D)成分との相溶性が優れたものとなる、と
いう利点があり好ましい。
【0013】より詳細には、上記ポリオレフィン類は、
高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,低密度ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリ−4−メ
チルペンテン−1,エチレンとα−オレフィンの共重合
体などであり、このようなポリオレフィン樹脂のうち、
高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,低密度ポリ
エチレン,ポリプロピレンが好ましく、その数平均分子
量としては通常5,000〜500,000のものが用
いられるが、好ましくは10,000〜200,000
のものが適合する。
高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,低密度ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリ−4−メ
チルペンテン−1,エチレンとα−オレフィンの共重合
体などであり、このようなポリオレフィン樹脂のうち、
高密度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,低密度ポリ
エチレン,ポリプロピレンが好ましく、その数平均分子
量としては通常5,000〜500,000のものが用
いられるが、好ましくは10,000〜200,000
のものが適合する。
【0014】また、ABS樹脂については、種類は特に
限定されず、グラフト法やポリマーブレンド法によるも
のが使用できる。また、AS樹脂(アクリロニトリル−
スチレン樹脂)、AES樹脂(アクリロニトリル−EP
DM−スチレン樹脂)なども使用可能であるが、好まし
いのはABS樹脂である。ポリスチレン樹脂としては、
ポリスチレン、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン
共重合体、スチレン−αメチルスチレン共重合体で数平
均分子量10,000〜200,000のものが適合す
る。
限定されず、グラフト法やポリマーブレンド法によるも
のが使用できる。また、AS樹脂(アクリロニトリル−
スチレン樹脂)、AES樹脂(アクリロニトリル−EP
DM−スチレン樹脂)なども使用可能であるが、好まし
いのはABS樹脂である。ポリスチレン樹脂としては、
ポリスチレン、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン
共重合体、スチレン−αメチルスチレン共重合体で数平
均分子量10,000〜200,000のものが適合す
る。
【0015】ポリアミド樹脂についても特に限定され
ず、各種のものを使用することができ、脂肪族,芳香族
のいずれのポリアミド樹脂であってもよい。分子量につ
いては特に制限はないが、得られる組成物の成形性や物
性を考慮すると数平均分子量としては、4,000〜5
0,000、好ましくは5,000〜30,000が適
合する。このようなポリアミド樹脂は、様々な公知の方
法で製造することができる。例えば、三員環以上のラク
タム、重合可能なω−アミノ酸、二塩基酸とジアミン等
の開環(共)重合や(共)重縮合等によって製造するこ
とができる。
ず、各種のものを使用することができ、脂肪族,芳香族
のいずれのポリアミド樹脂であってもよい。分子量につ
いては特に制限はないが、得られる組成物の成形性や物
性を考慮すると数平均分子量としては、4,000〜5
0,000、好ましくは5,000〜30,000が適
合する。このようなポリアミド樹脂は、様々な公知の方
法で製造することができる。例えば、三員環以上のラク
タム、重合可能なω−アミノ酸、二塩基酸とジアミン等
の開環(共)重合や(共)重縮合等によって製造するこ
とができる。
【0016】上述のポリアミド樹脂としては、様々なも
のを充当することができるが、その具体例を挙げれば、
ナイロン6;ナイロン6−6;ナイロン6−10;ナイ
ロン11;ナイロン12;ナイロン6−12;ナイロン
4−6等の脂肪族ポリアミド、ナイロン6/6(ナイロ
ン6、ナイロン6−6の共重合体)と;ナイロン6/
6,10;ナイロン6/6,12等の脂肪族共重合ポリ
アミド、ポリヘキサメチレンジアミンテレフタルアミ
ド;ポリヘキサメチレンジアミンイソフタルアミド;キ
シレン基含有ポリアミド等の芳香族ポリアミドなどがあ
る。さらには、ポリエステルアミド、ポリエステルエー
テルアミドなどを挙げることができる。このうち好まし
いポリアミド樹脂はナイロン6;ナイロン6−6であ
る。
のを充当することができるが、その具体例を挙げれば、
ナイロン6;ナイロン6−6;ナイロン6−10;ナイ
ロン11;ナイロン12;ナイロン6−12;ナイロン
4−6等の脂肪族ポリアミド、ナイロン6/6(ナイロ
ン6、ナイロン6−6の共重合体)と;ナイロン6/
6,10;ナイロン6/6,12等の脂肪族共重合ポリ
アミド、ポリヘキサメチレンジアミンテレフタルアミ
ド;ポリヘキサメチレンジアミンイソフタルアミド;キ
シレン基含有ポリアミド等の芳香族ポリアミドなどがあ
る。さらには、ポリエステルアミド、ポリエステルエー
テルアミドなどを挙げることができる。このうち好まし
いポリアミド樹脂はナイロン6;ナイロン6−6であ
る。
【0017】上記ポリエステル樹脂とは、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)等、結合単位がエステルである樹脂のこと
である。また、上記ポリカーボネート樹脂は、ビスフェ
ノールA等のビスフェノール類をホスゲン若しくは炭酸
エステル等で重縮合させて得られる樹脂である。成分
(A)は単独でも2種以上を任意の比率でブレンドした
系においても差し支えない。
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)等、結合単位がエステルである樹脂のこと
である。また、上記ポリカーボネート樹脂は、ビスフェ
ノールA等のビスフェノール類をホスゲン若しくは炭酸
エステル等で重縮合させて得られる樹脂である。成分
(A)は単独でも2種以上を任意の比率でブレンドした
系においても差し支えない。
【0018】成分(B) 本発明に用いられる含臭素系有機系難燃剤とは、芳香族
臭素置換体、脂肪族臭素置換体、脂環族臭素置換体等で
あり、分子内にリン、窒素等が同時に存在するものであ
っても差し支えない。例示すれば、テトラブロモジフェ
ニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、デカ
ブロモジフェニルエーテル等のジフェニルエーテルの臭
素化物やトリフェニレンオキサイドの臭素化物、テトラ
ブロモビスフェノールA、トリブロモフェノール、トリ
ス(トリブロモフェニル)ホスファイト、ヘキサブロモ
シクロドデカン、テトラブロモシクロオクタン、テトラ
ブロモ無水フタル酸とジアミンのイミド縮合物、ペンタ
ブロモトルエン、ヘキサブロモベンゼン、トリス(トリ
ブロモフェノキシ)シアヌレート、1,2−ビス(ペン
タブロモフェノキシ)エタン等や、さらにはテトラブロ
モビスフェノールA、ジグリシジルエーテルのポリマー
やトリブロモフェノールの付加物、テトラブロモビスフ
ェノールAのポリカーボネート、臭素化ポリスチレン、
臭素化ポリフェニレンオキサイド等の含臭素ポリマーも
含まれる。
臭素置換体、脂肪族臭素置換体、脂環族臭素置換体等で
あり、分子内にリン、窒素等が同時に存在するものであ
っても差し支えない。例示すれば、テトラブロモジフェ
ニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、デカ
ブロモジフェニルエーテル等のジフェニルエーテルの臭
素化物やトリフェニレンオキサイドの臭素化物、テトラ
ブロモビスフェノールA、トリブロモフェノール、トリ
ス(トリブロモフェニル)ホスファイト、ヘキサブロモ
シクロドデカン、テトラブロモシクロオクタン、テトラ
ブロモ無水フタル酸とジアミンのイミド縮合物、ペンタ
ブロモトルエン、ヘキサブロモベンゼン、トリス(トリ
ブロモフェノキシ)シアヌレート、1,2−ビス(ペン
タブロモフェノキシ)エタン等や、さらにはテトラブロ
モビスフェノールA、ジグリシジルエーテルのポリマー
やトリブロモフェノールの付加物、テトラブロモビスフ
ェノールAのポリカーボネート、臭素化ポリスチレン、
臭素化ポリフェニレンオキサイド等の含臭素ポリマーも
含まれる。
【0019】成分(C) ここで用いる無機系難燃助剤とは、含臭素系有機系難燃
剤との相互作用により難燃性を増加させるものであり、
例示すれば、赤リン、三塩化硼素、三酸化アンチモン、
五酸化アンチモン、硼酸亜鉛等が挙げられるが、その中
で、効果の点において三酸化アンチモン、五酸化アンチ
モン等のアンチモン化合物が特に好ましい。
剤との相互作用により難燃性を増加させるものであり、
例示すれば、赤リン、三塩化硼素、三酸化アンチモン、
五酸化アンチモン、硼酸亜鉛等が挙げられるが、その中
で、効果の点において三酸化アンチモン、五酸化アンチ
モン等のアンチモン化合物が特に好ましい。
【0020】成分(D) 本発明の成分(D)として用いるカチオン変性共重合体
は前記したように3つの構成単位、ポリオレフィン構造
単位(I)、カルボン酸構造単位(II)、アミド構造単
位(III) が線状に配列した(規則的に配列していてもよ
く、不規則に配列していてもよい)重量平均分子量10
00〜50000の共重合体である。
は前記したように3つの構成単位、ポリオレフィン構造
単位(I)、カルボン酸構造単位(II)、アミド構造単
位(III) が線状に配列した(規則的に配列していてもよ
く、不規則に配列していてもよい)重量平均分子量10
00〜50000の共重合体である。
【0021】本発明に於いて、ポリオレフィン構造単位
(I)の割合は、58〜98.9モル%であることが好
ましく、ポリオレフィン構造単位(I)の割合が58モ
ル%未満である場合は、この共重合体に於けるカルボン
酸構造単位(II)及びアミド構造単位(III) の割合が相
対的に増加するため、この共重合体を熱可塑性樹脂、特
にポリオレフィンに配合したときに相溶性が悪くなり、
樹脂の機械的物性の悪化を招く。また、98.9モル%
を超える場合、本発明のカチオン変性共重合体の帯電防
止能が小さくなる。ポリオレフィン構造単位(I)の割
合は、軟化点、機械物性及び帯電防止能の釣り合いの点
から75〜97モル%であることが特に好ましい。
(I)の割合は、58〜98.9モル%であることが好
ましく、ポリオレフィン構造単位(I)の割合が58モ
ル%未満である場合は、この共重合体に於けるカルボン
酸構造単位(II)及びアミド構造単位(III) の割合が相
対的に増加するため、この共重合体を熱可塑性樹脂、特
にポリオレフィンに配合したときに相溶性が悪くなり、
樹脂の機械的物性の悪化を招く。また、98.9モル%
を超える場合、本発明のカチオン変性共重合体の帯電防
止能が小さくなる。ポリオレフィン構造単位(I)の割
合は、軟化点、機械物性及び帯電防止能の釣り合いの点
から75〜97モル%であることが特に好ましい。
【0022】本発明のカチオン変性共重合体には、化5
で表されるカルボン酸構造単位(II)、即ちアクリル酸
又はメタクリル酸が0.1〜2モル%含有されている。
カルボン酸構造単位(II)の含有量が2モル%を超える
場合には、本発明の共重合体を内添した熱可塑性樹脂が
硬くなり、イオン結合するアミド構造単位(III) が多く
なって帯電防止性能が不足する。カルボン酸構造単位
(II)の含有量が0.1モル%未満では、内添した熱可
塑性樹脂の耐衝撃性、耐屈曲性が改善されない。カルボ
ン酸構造単位(II)の含有割合は、帯電防止性能,耐衝
撃性,耐屈曲性及び塗膜の密着性の観点から、0.2〜
1.5モル%がさらに好ましく、0.3〜0.8モル%
が特に好ましい。
で表されるカルボン酸構造単位(II)、即ちアクリル酸
又はメタクリル酸が0.1〜2モル%含有されている。
カルボン酸構造単位(II)の含有量が2モル%を超える
場合には、本発明の共重合体を内添した熱可塑性樹脂が
硬くなり、イオン結合するアミド構造単位(III) が多く
なって帯電防止性能が不足する。カルボン酸構造単位
(II)の含有量が0.1モル%未満では、内添した熱可
塑性樹脂の耐衝撃性、耐屈曲性が改善されない。カルボ
ン酸構造単位(II)の含有割合は、帯電防止性能,耐衝
撃性,耐屈曲性及び塗膜の密着性の観点から、0.2〜
1.5モル%がさらに好ましく、0.3〜0.8モル%
が特に好ましい。
【0023】本発明に於いて、カチオン変性共重合体中
の一般式化6で示されるアミド構造単位(III) の割合は
1〜40モル%である。アミド構造単位(III) の割合が
1モル%未満であると、得られるカチオン変性共重合体
の帯電防止能が不足する。アミド構造単位(III) の割合
が40モル%を超えると、熱可塑性樹脂に配合したとき
吸湿性が生じる。また、熱可塑性樹脂との相溶性の悪化
から樹脂の機械物性が低下する。帯電防止能と吸湿性及
び相溶性との兼ね合いから、アミド構造単位(III) の含
有量は、2〜25モル%であることが特に好ましい。
の一般式化6で示されるアミド構造単位(III) の割合は
1〜40モル%である。アミド構造単位(III) の割合が
1モル%未満であると、得られるカチオン変性共重合体
の帯電防止能が不足する。アミド構造単位(III) の割合
が40モル%を超えると、熱可塑性樹脂に配合したとき
吸湿性が生じる。また、熱可塑性樹脂との相溶性の悪化
から樹脂の機械物性が低下する。帯電防止能と吸湿性及
び相溶性との兼ね合いから、アミド構造単位(III) の含
有量は、2〜25モル%であることが特に好ましい。
【0024】ここで、アミド構造単位(III) に於けるR
2 は炭素数2〜8のアルキレン基であり、具体的にはエ
チレン基,プロピレン基,ヘキサメチレン基,ネオペン
チレン基であり、これらが1分子中に混在していても良
い。製造の容易性、経済性の点からエチレン基及びプロ
ピレン基が好ましく、特にプロピレン基が好ましい。
2 は炭素数2〜8のアルキレン基であり、具体的にはエ
チレン基,プロピレン基,ヘキサメチレン基,ネオペン
チレン基であり、これらが1分子中に混在していても良
い。製造の容易性、経済性の点からエチレン基及びプロ
ピレン基が好ましく、特にプロピレン基が好ましい。
【0025】アミド構造単位(III) に於けるR3 及びR
4 は各々独立に炭素数1〜4のアルキル基であり、具体
的にはメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基であ
る。これらのアルキル基は1分子中に混在しても良い。
帯電防止性付与の点からメチル基及びエチル基が好まし
い。
4 は各々独立に炭素数1〜4のアルキル基であり、具体
的にはメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基であ
る。これらのアルキル基は1分子中に混在しても良い。
帯電防止性付与の点からメチル基及びエチル基が好まし
い。
【0026】アミド構造単位(III) に於けるR5 は、炭
素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜8のアリール
アルキル基である。具体的にはメチル基,エチル基,n
−プロピル基,i−プロピル基,ベンジル基等であり、
これらの基は1分子中に混在しても良い。帯電防止能付
与の観点からは低級アルキル基が好ましく、耐熱性の観
点からは低級アルキル基又はベンジル基が好ましい。こ
れらのうちで特に好ましいのは、メチル基及びエチル基
である。
素数1〜18のアルキル基又は炭素数6〜8のアリール
アルキル基である。具体的にはメチル基,エチル基,n
−プロピル基,i−プロピル基,ベンジル基等であり、
これらの基は1分子中に混在しても良い。帯電防止能付
与の観点からは低級アルキル基が好ましく、耐熱性の観
点からは低級アルキル基又はベンジル基が好ましい。こ
れらのうちで特に好ましいのは、メチル基及びエチル基
である。
【0027】アミド構造単位(III) に於けるX- イオン
は、Cl- ,Br- ,I- などのハロゲンイオン,Cl
O3 ,CH3 OSO3 -又はC2 H5 OSO3 -である。こ
れらのイオンは1分子中に混在しても良い。帯電防止能
付与の観点からCl- ,C2H5 OSO3 -,CH3 OS
O3 -が好ましい。
は、Cl- ,Br- ,I- などのハロゲンイオン,Cl
O3 ,CH3 OSO3 -又はC2 H5 OSO3 -である。こ
れらのイオンは1分子中に混在しても良い。帯電防止能
付与の観点からCl- ,C2H5 OSO3 -,CH3 OS
O3 -が好ましい。
【0028】本発明のカチオン変性共重合体の重量平均
分子量は、1,000〜50,000である。重量平均
分子量が1,000未満では、他の物質と配合した時に
帯電防止性等の物性が低下するので好ましくない。重量
平均分子量が50,000を超える場合には、他の物質
との配合時に作業性が悪化する。好ましい重量平均分子
量の範囲は3,000〜35,000である。なお、重
量平均分子量の測定は、超高温GPC法(絹川、高分子
論文集44巻2号139〜141頁(1987年))に
基づいて行った。
分子量は、1,000〜50,000である。重量平均
分子量が1,000未満では、他の物質と配合した時に
帯電防止性等の物性が低下するので好ましくない。重量
平均分子量が50,000を超える場合には、他の物質
との配合時に作業性が悪化する。好ましい重量平均分子
量の範囲は3,000〜35,000である。なお、重
量平均分子量の測定は、超高温GPC法(絹川、高分子
論文集44巻2号139〜141頁(1987年))に
基づいて行った。
【0029】本発明に係るカチオン変性共重合体の製造
方法は、化4で表されるポリオレフィン構造単位(I)
58〜98.9モル%、及び一般式化5で表されるカル
ボン酸構造単位(II)1.1〜42モル%からなる共重
合体に、前記カルボン酸構造単位(II)のカルボキシル
基に対して一般式化7で表されるジアミン(IV)0.7
〜0.99倍モルを反応させてアミド化した後、
方法は、化4で表されるポリオレフィン構造単位(I)
58〜98.9モル%、及び一般式化5で表されるカル
ボン酸構造単位(II)1.1〜42モル%からなる共重
合体に、前記カルボン酸構造単位(II)のカルボキシル
基に対して一般式化7で表されるジアミン(IV)0.7
〜0.99倍モルを反応させてアミド化した後、
【0030】
【化7】
【0031】前記アミド化反応によって導入された3級
アミノ基に対し、1倍モルの一般式化8で表される4級
化剤(V)を用いて4級化することにより、
アミノ基に対し、1倍モルの一般式化8で表される4級
化剤(V)を用いて4級化することにより、
【0032】
【化8】
【0033】ポリオレフィン構造単位(I)と、カルボ
ン酸構造単位(II)と、アミド構造単位(III) とを有す
る共重合体を得ることを特徴とする。ここで、化7及び
化8に於いて、R2 ,R3 ,R4 及びR5 は前記と同様
である。
ン酸構造単位(II)と、アミド構造単位(III) とを有す
る共重合体を得ることを特徴とする。ここで、化7及び
化8に於いて、R2 ,R3 ,R4 及びR5 は前記と同様
である。
【0034】本発明のカチオン変性共重合体の製造方法
に於いて、ポリオレフィン構造単位(I)及びカルボン
酸構造単位(II)からなる原料共重合体として、例えば
エチレンとアクリル酸を150℃〜240℃、1,50
0〜2,400kg/cm2の条件下で高圧法により直
接共重合したもの、tert−ブタノール又はベンゼン
を溶媒とした低圧溶媒法により共重合することにより得
られるエチレン−アクリル酸共重合体等を使用すること
ができる。この他に使用できる原料共重合体としては、
酸化ポリエチレンワックスを部分的にエステル化したも
のを挙げることができる。なお、本発明の製造方法で用
いられる一般式化5で表されるカルボン酸構造単位(I
I)に於いて、Rはメチル基又は水素原子である。従っ
て、本発明ではカルボン酸構造単位(II)は、前述のよ
うに、アクリル酸及びメタクリル酸からなる構造単位で
ある。
に於いて、ポリオレフィン構造単位(I)及びカルボン
酸構造単位(II)からなる原料共重合体として、例えば
エチレンとアクリル酸を150℃〜240℃、1,50
0〜2,400kg/cm2の条件下で高圧法により直
接共重合したもの、tert−ブタノール又はベンゼン
を溶媒とした低圧溶媒法により共重合することにより得
られるエチレン−アクリル酸共重合体等を使用すること
ができる。この他に使用できる原料共重合体としては、
酸化ポリエチレンワックスを部分的にエステル化したも
のを挙げることができる。なお、本発明の製造方法で用
いられる一般式化5で表されるカルボン酸構造単位(I
I)に於いて、Rはメチル基又は水素原子である。従っ
て、本発明ではカルボン酸構造単位(II)は、前述のよ
うに、アクリル酸及びメタクリル酸からなる構造単位で
ある。
【0035】原料共重合体の各構造単位の割合は、ポリ
オレフィン構造単位(I)については98.9〜58モ
ル%、カルボン酸構造単位(II)については1.1〜4
1モル%である。
オレフィン構造単位(I)については98.9〜58モ
ル%、カルボン酸構造単位(II)については1.1〜4
1モル%である。
【0036】本発明のカチオン変性共重合体の製造方法
では、まず、原料共重合体のカルボン酸構造単位(II)
はアミド化反応によって、一般式化9に示される中間体
アミド構造単位(VI)に部分的に変換される。
では、まず、原料共重合体のカルボン酸構造単位(II)
はアミド化反応によって、一般式化9に示される中間体
アミド構造単位(VI)に部分的に変換される。
【0037】
【化9】
【0038】アミド化反応の反応溶媒として、ベンゼ
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素,リグロイ
ン,ケロシン等の脂肪族炭化水素,クロルベンゼン等の
クロル系炭化水素,ケトン類などの原料樹脂を溶解しう
る不活性溶媒等が用いられる。
ン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素,リグロイ
ン,ケロシン等の脂肪族炭化水素,クロルベンゼン等の
クロル系炭化水素,ケトン類などの原料樹脂を溶解しう
る不活性溶媒等が用いられる。
【0039】本発明の製造方法に於いて、アミド化反応
は一般式化7で示されるジアミン(IV)を用いて行われ
る。一般式化7に於けるR2 ,R3 及びR4 は、前述の
アミド構造単位(III) に於けるR2 ,R3 及びR4 と同
様である。本発明に於けるアミド化反応に用い得るジア
ミン(IV)の具体例としては、例えばN,N−ジメチル
アミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノプロピル
アミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N
−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジプロピル
アミノエチルアミン、N,N−ジプロピルアミノプロピ
ルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、N,
N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジメチル
アミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルア
ミン、N,N−ジメチルアミノネオペンチルアミン、
N,N−ジメチルアミノヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルアミノオクチルアミン等を挙げることができる。
は一般式化7で示されるジアミン(IV)を用いて行われ
る。一般式化7に於けるR2 ,R3 及びR4 は、前述の
アミド構造単位(III) に於けるR2 ,R3 及びR4 と同
様である。本発明に於けるアミド化反応に用い得るジア
ミン(IV)の具体例としては、例えばN,N−ジメチル
アミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノプロピル
アミン、N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N
−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−ジプロピル
アミノエチルアミン、N,N−ジプロピルアミノプロピ
ルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、N,
N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジメチル
アミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルア
ミン、N,N−ジメチルアミノネオペンチルアミン、
N,N−ジメチルアミノヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルアミノオクチルアミン等を挙げることができる。
【0040】これらのジアミン(IV)は単独又は2種以
上混合して使用される。ジアミン(IV)の使用量は、ポ
リオレフィン構造単位(I)及びカルボン酸構造単位
(II)からなる前記原料共重合体カルボキシル基に対
し、0.7〜0.99倍モル、好ましくは0.85〜
0.99倍モルである。ジアミン(IV)の使用量が0.
7倍モルより少ないときは反応に長時間を要し、0.9
9倍モルより多い場合はアミド化反応の結果得られる3
級アミノ基を含有した共重合体中にカルボン酸構造単位
(II)が残存せず、最終的に得られるカチオン変性共重
合体中にもカルボン酸構造単位(II)を残すことができ
ない。そのため、本発明のカチオン変性共重合体を配合
した樹脂の耐衝撃性、耐屈曲性が低下し、優れた帯電防
止効果を発現させることができない。
上混合して使用される。ジアミン(IV)の使用量は、ポ
リオレフィン構造単位(I)及びカルボン酸構造単位
(II)からなる前記原料共重合体カルボキシル基に対
し、0.7〜0.99倍モル、好ましくは0.85〜
0.99倍モルである。ジアミン(IV)の使用量が0.
7倍モルより少ないときは反応に長時間を要し、0.9
9倍モルより多い場合はアミド化反応の結果得られる3
級アミノ基を含有した共重合体中にカルボン酸構造単位
(II)が残存せず、最終的に得られるカチオン変性共重
合体中にもカルボン酸構造単位(II)を残すことができ
ない。そのため、本発明のカチオン変性共重合体を配合
した樹脂の耐衝撃性、耐屈曲性が低下し、優れた帯電防
止効果を発現させることができない。
【0041】かくして得られるアミド化反応終了後の反
応混合物は、必要に応じて多量のメタノールなどの不混
和性溶媒中に投入して精製することも可能であるが、通
常そのままで次の4級化反応に導くことができる。
応混合物は、必要に応じて多量のメタノールなどの不混
和性溶媒中に投入して精製することも可能であるが、通
常そのままで次の4級化反応に導くことができる。
【0042】本発明の製造方法に於いて、アミノ基の4
級化の反応に用いられる4級化剤(V)は、一般式化8
で表されるアルキル化剤である。一般式化8に於いて、
R5は前述のアミド構造単位(III) に於けるR5 と同様
である。
級化の反応に用いられる4級化剤(V)は、一般式化8
で表されるアルキル化剤である。一般式化8に於いて、
R5は前述のアミド構造単位(III) に於けるR5 と同様
である。
【0043】前記R5 としては、得られるカチオン変性
共重合体の耐熱性の観点から、直鎖状アルキル基及びア
リールアルキル基が好ましく、また帯電防止性の観点か
ら低級アルキル基が好ましい。特に好ましいR5 は、メ
チル基及びエチル基である。
共重合体の耐熱性の観点から、直鎖状アルキル基及びア
リールアルキル基が好ましく、また帯電防止性の観点か
ら低級アルキル基が好ましい。特に好ましいR5 は、メ
チル基及びエチル基である。
【0044】4級化剤(V)に於けるXは、前述と同様
であり、例えばCl,Br,Iなどのハロゲン,ClO
3 ,CH3 OSO3 又はC2 H5 OSO3 である。これ
らは1分子中に混在していてもよく、また、これらの中
で、帯電防止性の観点からCl,CH3 OSO3 及びC
2 H5 OSO3 が好ましい点も前述と同様である。
であり、例えばCl,Br,Iなどのハロゲン,ClO
3 ,CH3 OSO3 又はC2 H5 OSO3 である。これ
らは1分子中に混在していてもよく、また、これらの中
で、帯電防止性の観点からCl,CH3 OSO3 及びC
2 H5 OSO3 が好ましい点も前述と同様である。
【0045】前記4級化剤(V)の具体例としては、例
えばジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのアルキル硫酸、
アルキルベンジルクロライド、ベンジルクロライド、メ
チルクロライド、エチルクロライド、ブチルクロライ
ド、プロピルクロライド、エチルブロマイド、ブチルブ
ロマイド、メチルアイオダイド、エチルアイオダイド、
ブチルアイオダイド、α−クロロパラキシレンなどが挙
げられ、これらの4級化剤は通常単独で、又は2種以上
を混合して用いられる。
えばジメチル硫酸、ジエチル硫酸などのアルキル硫酸、
アルキルベンジルクロライド、ベンジルクロライド、メ
チルクロライド、エチルクロライド、ブチルクロライ
ド、プロピルクロライド、エチルブロマイド、ブチルブ
ロマイド、メチルアイオダイド、エチルアイオダイド、
ブチルアイオダイド、α−クロロパラキシレンなどが挙
げられ、これらの4級化剤は通常単独で、又は2種以上
を混合して用いられる。
【0046】4級化剤(V)の使用量は、アミド化反応
によって原料共重合体中に導入された3級アミノ基に対
して等モルである。4級化剤(V)の使用量が1倍モル
より少ない場合には、3級アミドが残存するので好まし
くない。また、1倍モルより多い場合には、カルボン酸
構造単位(II)のエステル化が起こり、カルボン酸構造
単位(II)の含有量が減少するので好ましくない。
によって原料共重合体中に導入された3級アミノ基に対
して等モルである。4級化剤(V)の使用量が1倍モル
より少ない場合には、3級アミドが残存するので好まし
くない。また、1倍モルより多い場合には、カルボン酸
構造単位(II)のエステル化が起こり、カルボン酸構造
単位(II)の含有量が減少するので好ましくない。
【0047】4級化反応は、反応物の着色を防止する観
点から、窒素雰囲気下、70〜140℃の反応温度で行
うことが望ましい。4級化反応は、4級化剤の添加後約
1〜6時間、70〜140℃で熟成することで完了す
る。反応終了後、溶剤を留去した後に粉砕することによ
り、又は、メタノール,エタノール,イソプロパノー
ル,n−ヘキサンなどの不混和性溶媒中に投入して生成
物を析出及び単離させた後に乾燥することにより、生成
物であるカチオン変性共重合体を得ることができる。
点から、窒素雰囲気下、70〜140℃の反応温度で行
うことが望ましい。4級化反応は、4級化剤の添加後約
1〜6時間、70〜140℃で熟成することで完了す
る。反応終了後、溶剤を留去した後に粉砕することによ
り、又は、メタノール,エタノール,イソプロパノー
ル,n−ヘキサンなどの不混和性溶媒中に投入して生成
物を析出及び単離させた後に乾燥することにより、生成
物であるカチオン変性共重合体を得ることができる。
【0048】成分(A),(B),(C),(D)の配
合方法 一軸、または二軸押出し機、または加圧ニーダー等を用
いて成分(A),(B),(C),(D)を加熱溶融下
で混練することにより組成物とする。あるいは、予め成
分(A)の少量と成分(B),(C),(D)の全量と
を混合してマスターバッチにした後、これに残りの
(A)成分を混合し、更に混練またはそのまま射出成形
機、押出し機等の成形機にかけてもよい。
合方法 一軸、または二軸押出し機、または加圧ニーダー等を用
いて成分(A),(B),(C),(D)を加熱溶融下
で混練することにより組成物とする。あるいは、予め成
分(A)の少量と成分(B),(C),(D)の全量と
を混合してマスターバッチにした後、これに残りの
(A)成分を混合し、更に混練またはそのまま射出成形
機、押出し機等の成形機にかけてもよい。
【0049】成分(A),(B),(C),(D)の配
合割合 本発明における(B)である含臭素系化合物の配合割合
は、(A)成分100部に対して2.0〜40部であ
る。2.0部未満であれば所望の難燃性が得られず、4
0部を超える添加は不経済であるのみならず、得られた
組成物の物性(耐衝撃性、耐候性等)を極端に低下させ
る。
合割合 本発明における(B)である含臭素系化合物の配合割合
は、(A)成分100部に対して2.0〜40部であ
る。2.0部未満であれば所望の難燃性が得られず、4
0部を超える添加は不経済であるのみならず、得られた
組成物の物性(耐衝撃性、耐候性等)を極端に低下させ
る。
【0050】また、成分(C)は良好な難燃性を得る成
分(B)との組成比を持ち、本発明においては(A)成
分100部に対して0〜15部であるが、特に高度な難
燃性を得るためには2.0〜15部の配合が望ましい。
分(B)との組成比を持ち、本発明においては(A)成
分100部に対して0〜15部であるが、特に高度な難
燃性を得るためには2.0〜15部の配合が望ましい。
【0051】さらに、本発明に含まれる成分(D)のカ
チオン変性共重合体は1.0〜30部であり、1.0部
未満であれば、良好な帯電防止性は得られず、30部を
超える量を添加した場合は、得られた熱可塑性樹脂の耐
衝撃性の低下が著しい。帯電防止性と物性とのバランス
から、3.0〜25部の配合が特に望ましい。
チオン変性共重合体は1.0〜30部であり、1.0部
未満であれば、良好な帯電防止性は得られず、30部を
超える量を添加した場合は、得られた熱可塑性樹脂の耐
衝撃性の低下が著しい。帯電防止性と物性とのバランス
から、3.0〜25部の配合が特に望ましい。
【0052】本発明の成分(D)に用いたカチオン変性
共重合体は、それ自身にイオン導電性を有し、成形時に
成形体内において、静電荷の漏洩層を形成し、その後は
溶融等が起こらない限りその形態を保っている。したが
って、通常用いられている界面活性剤系の帯電防止剤の
ような、フィラーや添加剤同士の吸着等による表面移行
の阻害や、表面での外的因子による脱離等が起こらない
ため、帯電防止性能の持続性が極めて良好である。ま
た、従来用いられてきたポリエーテル変性物のように分
子中にエーテル酸素原子を多量に含まないため、難燃樹
脂に成分(D)を用いた場合、その難燃性を低下させる
ことなく、高度な帯電防止能を付与することができる。
共重合体は、それ自身にイオン導電性を有し、成形時に
成形体内において、静電荷の漏洩層を形成し、その後は
溶融等が起こらない限りその形態を保っている。したが
って、通常用いられている界面活性剤系の帯電防止剤の
ような、フィラーや添加剤同士の吸着等による表面移行
の阻害や、表面での外的因子による脱離等が起こらない
ため、帯電防止性能の持続性が極めて良好である。ま
た、従来用いられてきたポリエーテル変性物のように分
子中にエーテル酸素原子を多量に含まないため、難燃樹
脂に成分(D)を用いた場合、その難燃性を低下させる
ことなく、高度な帯電防止能を付与することができる。
【0053】
A.カチオン変性共重合体の合成 <製造例1[D−a]>温度計,撹拌機,滴下ロート及
びディーン・スターク分水器を備えた内容量1Lの4つ
口フラスコに、キシレン400mL、表1に示す組成を
有するエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体(原料共
重合体)150g(カルボキシル基0.463モル含
有)を仕込み、100℃に加熱して均一に溶解させた。
次に、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン42.5
g(0.416モル)を仕込み、140℃に加熱し、生
成した水をキシレンとの共沸により連続的に除去した。
さらに140℃で20時間反応し、生成する水の共沸が
認められなくなるまでアミド化反応を継続した。反応混
合物を80℃に冷却し、反応混合物に対し5倍のメタノ
ール中へ反応混合物を投入した。析出物をさらにメタノ
ールで洗浄を重ね、減圧乾燥することにより、中間体ア
ミド構造単位(VI)を含有する樹脂を得た。得られた共
重合体に導入された3級アミンの量を中和滴定により求
めたところ、2.24meq/gであった。
びディーン・スターク分水器を備えた内容量1Lの4つ
口フラスコに、キシレン400mL、表1に示す組成を
有するエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体(原料共
重合体)150g(カルボキシル基0.463モル含
有)を仕込み、100℃に加熱して均一に溶解させた。
次に、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン42.5
g(0.416モル)を仕込み、140℃に加熱し、生
成した水をキシレンとの共沸により連続的に除去した。
さらに140℃で20時間反応し、生成する水の共沸が
認められなくなるまでアミド化反応を継続した。反応混
合物を80℃に冷却し、反応混合物に対し5倍のメタノ
ール中へ反応混合物を投入した。析出物をさらにメタノ
ールで洗浄を重ね、減圧乾燥することにより、中間体ア
ミド構造単位(VI)を含有する樹脂を得た。得られた共
重合体に導入された3級アミンの量を中和滴定により求
めたところ、2.24meq/gであった。
【0054】中間体アミド構造単位(VI)150gを再
度キシレンに溶解し、メチルアイオダイド47.7gを
滴下ロートより1時間かけて滴下した。この間発熱が認
められたが、冷却により反応温度を110℃に保ち、滴
下終了後は120℃で3時間熟成反応を行った。これに
より、3級アミノ基を4級アンモニウム塩基に変換し
た。得られた反応混合物をメタノール中に投入し、析出
物をさらにメタノールで洗浄し減圧乾燥して、本実施例
のカチオン変性共重合体[D−a]178gを得た。
度キシレンに溶解し、メチルアイオダイド47.7gを
滴下ロートより1時間かけて滴下した。この間発熱が認
められたが、冷却により反応温度を110℃に保ち、滴
下終了後は120℃で3時間熟成反応を行った。これに
より、3級アミノ基を4級アンモニウム塩基に変換し
た。得られた反応混合物をメタノール中に投入し、析出
物をさらにメタノールで洗浄し減圧乾燥して、本実施例
のカチオン変性共重合体[D−a]178gを得た。
【0055】
【表1】
【0056】<製造例2〜5,共重合体[D−b]〜
[D−e]>表1に示した原料共重合体、ジアミン及び
4級化剤を用い、製造例1と同様にしてカチオン変性共
重合体を得た。製造例1〜5で得られたカチオン変性共
重合体の赤外吸収スペクトル、13C−NMRスペクト
ル、重量平均分子量及び色調を調べた。これらの測定結
果とアミド構造単位(III) の置換基とを表2及び表1に
示す。
[D−e]>表1に示した原料共重合体、ジアミン及び
4級化剤を用い、製造例1と同様にしてカチオン変性共
重合体を得た。製造例1〜5で得られたカチオン変性共
重合体の赤外吸収スペクトル、13C−NMRスペクト
ル、重量平均分子量及び色調を調べた。これらの測定結
果とアミド構造単位(III) の置換基とを表2及び表1に
示す。
【0057】
【表2】
【0058】赤外吸収スペクトル、13C−NMRスペク
トル、及び重量平均分子量の測定方法を以下に示す。 <重量平均分子量の測定>高分子論文集、44巻、2
号、139〜141頁(1987年)に記載の方法に準
じて測定した。ウォーターズ社製、GPC−244(カ
ラム;昭和電工(株)製、Shodex,A−80M/
S(2本))を用い、溶媒として1−クロロナフタレン
を用いて、流量0.7mL/min、カラム温度210
℃で測定した。
トル、及び重量平均分子量の測定方法を以下に示す。 <重量平均分子量の測定>高分子論文集、44巻、2
号、139〜141頁(1987年)に記載の方法に準
じて測定した。ウォーターズ社製、GPC−244(カ
ラム;昭和電工(株)製、Shodex,A−80M/
S(2本))を用い、溶媒として1−クロロナフタレン
を用いて、流量0.7mL/min、カラム温度210
℃で測定した。
【0059】<赤外吸収スペクトルの測定>(株)堀場
製作所FT−200を用い、KBr錠剤にして測定し
た。 <13C−NMRスペクトルの測定>日本電子(株)製、
JMN−GSX270により、溶媒として重DMSOを
用いて100℃で測定した。
製作所FT−200を用い、KBr錠剤にして測定し
た。 <13C−NMRスペクトルの測定>日本電子(株)製、
JMN−GSX270により、溶媒として重DMSOを
用いて100℃で測定した。
【0060】実施例1〜14、及び比較例1〜21 [表3][表4]に示した(A)成分〜(D)成分を、
同表に示した割合で、2軸押出し機(栗本鉄工所社製
KRCニーダー)にて混練し、コールドカットして熱可
塑性樹脂組成物ペレットを得た(なお、表中におけるB
成分は、下記の[化10]〜[化18]を参照)。得ら
れたペレットを射出成形機(新潟鉄工所社製 ハイパー
ショット3000)にて成形して試験片を作製し、表
面固有抵抗試験、耐久性試験、難燃性試験に供し
た。それぞれの試験方法は以下の通りであり、結果を
[表3][表5]に記載した。
同表に示した割合で、2軸押出し機(栗本鉄工所社製
KRCニーダー)にて混練し、コールドカットして熱可
塑性樹脂組成物ペレットを得た(なお、表中におけるB
成分は、下記の[化10]〜[化18]を参照)。得ら
れたペレットを射出成形機(新潟鉄工所社製 ハイパー
ショット3000)にて成形して試験片を作製し、表
面固有抵抗試験、耐久性試験、難燃性試験に供し
た。それぞれの試験方法は以下の通りであり、結果を
[表3][表5]に記載した。
【0061】表面固有抵抗試験 60×60×3mmの試験片を用い、アドバンテスト社
製の超絶縁抵抗計にて20℃×65%RHの条件で表面
固有抵抗値を測定した。
製の超絶縁抵抗計にて20℃×65%RHの条件で表面
固有抵抗値を測定した。
【0062】耐久性試験 上記試験片の表面を、水を浸したガーゼにて80回拭き
取り、風乾後24Hr以上20℃×65%RHの条件下
で調湿して表面固有抵抗値を測定した。
取り、風乾後24Hr以上20℃×65%RHの条件下
で調湿して表面固有抵抗値を測定した。
【0063】難燃性試験 UL−94試験法に従い、1/16インチ厚試験片にて
等級を判定した。
等級を判定した。
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【化10】
【0067】
【化11】
【0068】
【化12】
【0069】
【化13】
【0070】
【化14】
【0071】
【化15】
【0072】
【化16】
【0073】
【化17】
【0074】
【化18】
【0075】
【発明の効果】従来困難とされていた難燃性と永久帯電
防止性を兼ね備えた熱可塑性樹脂組成物を得る事ができ
た。
防止性を兼ね備えた熱可塑性樹脂組成物を得る事ができ
た。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂 100重量部 (B)含臭素系有機系難燃剤 2.0〜40重量部 (C)無機系難燃助剤 0〜15重量部、及び (D)下記構造単位(I)〜(III) が線状に配列してな
る重量平均分子量1000〜50000のカチオン変性
共重合体1.0〜30重量部 を含有してなる熱可塑性樹脂組成物。化1で表されるポ
リオレフィン構造単位(I)58〜98.9モル%、一
般式化2で表されるカルボン酸構造単位(II)0.1〜
2モル%及び、一般式化3で表されるアミド構造単位(I
II) 1〜40モル%で表わされるカチオン変性共重合
体。 【化1】 【化2】 【化3】 (但し、化1,化2及び化3に於いてRはメチル基又は
水素原子、化3に於いてR2 は炭素数2〜8のアルキレ
ン基、R3 及びR4 は各々独立に炭素数1〜4のアルキ
ル基、R5 は炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数6
〜8のアリールアルキル基、X- はハロゲンイオン,C
lO3 ,CH3 OSO3 -又はC2 H5 OSO3 -を表
す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26574493A JPH0797525A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26574493A JPH0797525A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0797525A true JPH0797525A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17421400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26574493A Pending JPH0797525A (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0797525A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140078715A (ko) | 2010-03-05 | 2014-06-25 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 세라믹 전자 부품 및 세라믹 전자 부품의 제조 방법 |
-
1993
- 1993-09-28 JP JP26574493A patent/JPH0797525A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140078715A (ko) | 2010-03-05 | 2014-06-25 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 세라믹 전자 부품 및 세라믹 전자 부품의 제조 방법 |
| US9595377B2 (en) | 2010-03-05 | 2017-03-14 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Ceramic electronic component and method for producing ceramic electronic component |
| US9741489B2 (en) | 2010-03-05 | 2017-08-22 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Ceramic electronic component and method for producing ceramic electronic component |
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