JPH079760Y2 - 船尾管軸封装置 - Google Patents
船尾管軸封装置Info
- Publication number
- JPH079760Y2 JPH079760Y2 JP1989090785U JP9078589U JPH079760Y2 JP H079760 Y2 JPH079760 Y2 JP H079760Y2 JP 1989090785 U JP1989090785 U JP 1989090785U JP 9078589 U JP9078589 U JP 9078589U JP H079760 Y2 JPH079760 Y2 JP H079760Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- lip seal
- oil
- seawater
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、複数のリップシールにより船舶のプロペラ軸
を軸封する船尾管軸封装置の改良に関する。
を軸封する船尾管軸封装置の改良に関する。
従来から、船尾管軸封装置の一種として、例えば実開昭
59-145499号公報に開示されたものがある。
59-145499号公報に開示されたものがある。
この船尾管軸封装置を概略的に説明すると、ケーシング
の内周に、最も船尾寄りの対海水用リップシールと、そ
の船内側にあって前記対海水用リップシールと背向した
2本のリップシールとを備え、これら3本のリップシー
ル間に形成された2つの環状の室のうち、船尾側の室
を、海水圧よりも適宜高圧の加圧気体が供給される圧力
室とし、圧力室に供給された加圧気体を対海水用リップ
シールから船外の海水中へ溢出させて海水の侵入を阻止
するものである。
の内周に、最も船尾寄りの対海水用リップシールと、そ
の船内側にあって前記対海水用リップシールと背向した
2本のリップシールとを備え、これら3本のリップシー
ル間に形成された2つの環状の室のうち、船尾側の室
を、海水圧よりも適宜高圧の加圧気体が供給される圧力
室とし、圧力室に供給された加圧気体を対海水用リップ
シールから船外の海水中へ溢出させて海水の侵入を阻止
するものである。
また、前記2つの室のうち、船内側の室には回収孔が設
けられ、圧力室から中間のリップシールを通過して船内
側へ溢出する前記加圧気体や、最も船内寄りの対軸受油
用のリップシールから漏洩する船内の船尾管軸受油を回
収するようになっている。
けられ、圧力室から中間のリップシールを通過して船内
側へ溢出する前記加圧気体や、最も船内寄りの対軸受油
用のリップシールから漏洩する船内の船尾管軸受油を回
収するようになっている。
しかしながら、上記従来の船尾管軸封装置によると、3
本のリップシールのうち中間のリップシールはドライ状
態であるので、早期摩耗や異常発熱による劣化が起こり
易く、この場合、前記中間のリップシールを通過する加
圧気体量が増大するので対海水用リップシールからの溢
出が行なわれなくなり、結果的に対海水用リップシール
のシール性および寿命の低下を来す問題があった。ま
た、前記船内側の室は大気圧であるため、最も船内寄り
の対軸受油用リップシールに締付け荷重として作用する
差圧が大きく、したがってこの対軸受油用リップシール
も早期摩耗し易かった。
本のリップシールのうち中間のリップシールはドライ状
態であるので、早期摩耗や異常発熱による劣化が起こり
易く、この場合、前記中間のリップシールを通過する加
圧気体量が増大するので対海水用リップシールからの溢
出が行なわれなくなり、結果的に対海水用リップシール
のシール性および寿命の低下を来す問題があった。ま
た、前記船内側の室は大気圧であるため、最も船内寄り
の対軸受油用リップシールに締付け荷重として作用する
差圧が大きく、したがってこの対軸受油用リップシール
も早期摩耗し易かった。
本考案は、このような点に鑑み、シール性および耐久性
の優れた船尾管軸封装置の提供を課題とするものであ
る。
の優れた船尾管軸封装置の提供を課題とするものであ
る。
上記課題を解決するため、本考案は、プロペラ軸を囲む
ケーシングの内周に、最も船尾寄りの対海水用リップシ
ールと、その船内側にあって前記対海水用リップシール
と背向した2本のリップシールとを備え、前記対海水用
リップシールと中間のリップシールとの間に、海水圧よ
りも適宜高圧の加圧気体が供給される圧力室を設けた船
尾管軸封装置において、前記圧力室の船内側隣に、前記
中間のリップシールと最も船内寄りのリップシールとで
仕切られ、上部にエアベントライン、下部にドレンライ
ンを備えた油室を設けて、液面が該油室よりも高位置に
ある油タンクからの油を油圧ラインを通じて充満させる
とともに、該油室の圧力を、前記圧力室および前記最も
船内寄りのリップシールの船内側の軸受油室よりも低圧
かつ大気圧よりも高圧に設定したことを特徴とする。
ケーシングの内周に、最も船尾寄りの対海水用リップシ
ールと、その船内側にあって前記対海水用リップシール
と背向した2本のリップシールとを備え、前記対海水用
リップシールと中間のリップシールとの間に、海水圧よ
りも適宜高圧の加圧気体が供給される圧力室を設けた船
尾管軸封装置において、前記圧力室の船内側隣に、前記
中間のリップシールと最も船内寄りのリップシールとで
仕切られ、上部にエアベントライン、下部にドレンライ
ンを備えた油室を設けて、液面が該油室よりも高位置に
ある油タンクからの油を油圧ラインを通じて充満させる
とともに、該油室の圧力を、前記圧力室および前記最も
船内寄りのリップシールの船内側の軸受油室よりも低圧
かつ大気圧よりも高圧に設定したことを特徴とする。
圧力室の船内側隣に設けた油室は、該油室よりも液面が
高い位置にある油タンクからの油で全周が満たされてい
るので、該油室とその船尾側の圧力室の間を仕切る中間
のリップシールは油潤滑される。そして前記油タンクに
より、油室には圧力室および軸受油室よりも低く、大気
圧よりも高い圧力が付与されているので、最も船内寄り
のリップシールに締付け荷重として作用する差圧は小さ
いものとなる。
高い位置にある油タンクからの油で全周が満たされてい
るので、該油室とその船尾側の圧力室の間を仕切る中間
のリップシールは油潤滑される。そして前記油タンクに
より、油室には圧力室および軸受油室よりも低く、大気
圧よりも高い圧力が付与されているので、最も船内寄り
のリップシールに締付け荷重として作用する差圧は小さ
いものとなる。
圧力室に供給される海水圧および油室の圧力よりも高圧
の加圧気体は対海水用リップシールから海水中へ溢出す
ることにより海水の侵入を阻止しする一方、中間のリッ
プシールから油室へ溢出することにより該油室の油が船
尾側へ流出するのを阻止し、油室中を気泡となって浮上
し上部のエアベントラインから外気中へ放出される。万
一油室内へ漏洩した軸受油あるいは海水は、ドレンライ
ンから回収される。
の加圧気体は対海水用リップシールから海水中へ溢出す
ることにより海水の侵入を阻止しする一方、中間のリッ
プシールから油室へ溢出することにより該油室の油が船
尾側へ流出するのを阻止し、油室中を気泡となって浮上
し上部のエアベントラインから外気中へ放出される。万
一油室内へ漏洩した軸受油あるいは海水は、ドレンライ
ンから回収される。
以下、本考案を、第1図ないし第3図に示す一実施例を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
1は船舶本体、2は第2図に示す船尾管軸受3を介して
船舶本体1に挿通されたプロペラ軸、4はプロペラ軸2
に外装されたスリーブである。
船舶本体1に挿通されたプロペラ軸、4はプロペラ軸2
に外装されたスリーブである。
本実施例の船尾管軸封装置は、前記船尾管軸受3の船尾
側に位置して船舶本体1に固定されプロペラ軸2を囲む
ケーシング5の内周に、弾性体からなるリップシール6,
7,8を保持した構造を有し、このうち最も船尾寄りの対
海水用リップシール6は船尾側を向き、他のリップシー
ル7,8は、いずれも船内側を向いている。
側に位置して船舶本体1に固定されプロペラ軸2を囲む
ケーシング5の内周に、弾性体からなるリップシール6,
7,8を保持した構造を有し、このうち最も船尾寄りの対
海水用リップシール6は船尾側を向き、他のリップシー
ル7,8は、いずれも船内側を向いている。
対海水用リップシール6と中間のリップシール7の間に
は、給気ライン16を通じて図示しない機関室の圧縮空気
供給源12から加圧気体としての圧縮空気が供給される圧
力室9が形成され、また、前記中間のリップシール7と
最も船内寄りの対軸受油用リップシール8の間には、上
部にエアベントライン17、下部にドレンライン18および
油タンク20から延びる油圧ライン19が開口した油室10が
設けられている。
は、給気ライン16を通じて図示しない機関室の圧縮空気
供給源12から加圧気体としての圧縮空気が供給される圧
力室9が形成され、また、前記中間のリップシール7と
最も船内寄りの対軸受油用リップシール8の間には、上
部にエアベントライン17、下部にドレンライン18および
油タンク20から延びる油圧ライン19が開口した油室10が
設けられている。
圧縮空気供給源12から圧力室9へ供給される圧縮空気
は、フィルタ13および流量計14を通り、図示しない海水
圧検出手段で検出された海水圧に基づいて制御される差
圧調整弁15によって、前記海水圧よりも常に0.1kgf/cm2
以上高い圧力に保持されている。
は、フィルタ13および流量計14を通り、図示しない海水
圧検出手段で検出された海水圧に基づいて制御される差
圧調整弁15によって、前記海水圧よりも常に0.1kgf/cm2
以上高い圧力に保持されている。
また、油圧ライン19を介して油室10と連通する油タンク
20内の油の液面は、油室10よりも高位置でかつ前記船尾
管軸受3へ軸受油を供給するための軸受用給油タンク21
よりも低位置にあって、これにより、油室10の全周に油
が満たされるとともに、その圧力p1は圧力室9内の空気
圧および対軸受油用リップシール8の船内側の軸受油室
11の軸受油圧p0よりも0.3kgf/cm2以上低く設定されてい
る。22はドレンタンクで、ドレンライン18に設けたバル
ブ23を開くことによって、軸受油室11から油室10内へ漏
洩した軸受油や、リップシール6,7を通過して油室10内
へ侵入した海水Aを回収する。
20内の油の液面は、油室10よりも高位置でかつ前記船尾
管軸受3へ軸受油を供給するための軸受用給油タンク21
よりも低位置にあって、これにより、油室10の全周に油
が満たされるとともに、その圧力p1は圧力室9内の空気
圧および対軸受油用リップシール8の船内側の軸受油室
11の軸受油圧p0よりも0.3kgf/cm2以上低く設定されてい
る。22はドレンタンクで、ドレンライン18に設けたバル
ブ23を開くことによって、軸受油室11から油室10内へ漏
洩した軸受油や、リップシール6,7を通過して油室10内
へ侵入した海水Aを回収する。
上記構成の本実施例において、圧力室9に供給された圧
縮空気は、海水Aの圧力よりも高圧であるため、対海水
用リップシール6とスリーブ4との摺動部の隙間から海
水A中へ溢出し、これにより船内への海水Aの侵入を阻
止する。一方、前記圧縮空気は、対海水用リップシール
6と背向した中間のリップシール7から、圧力室9より
低圧である油室10へも溢出して、該油室10に充満した油
が圧力室9を通過して海水A中へ流出するのを完全に阻
止する。そして、油室10へ溢出した圧縮空気は油中を気
泡Bとなって浮上し、上部に開口したエアベントライン
17から外気中へ放出される。
縮空気は、海水Aの圧力よりも高圧であるため、対海水
用リップシール6とスリーブ4との摺動部の隙間から海
水A中へ溢出し、これにより船内への海水Aの侵入を阻
止する。一方、前記圧縮空気は、対海水用リップシール
6と背向した中間のリップシール7から、圧力室9より
低圧である油室10へも溢出して、該油室10に充満した油
が圧力室9を通過して海水A中へ流出するのを完全に阻
止する。そして、油室10へ溢出した圧縮空気は油中を気
泡Bとなって浮上し、上部に開口したエアベントライン
17から外気中へ放出される。
ここで、油室10内は油タンク20からの油で全周が満たさ
れているので、該油室10と圧力室9の間を仕切る中間の
リップシール7は常に油潤滑され、しかも油室10よりも
0.3kgf/cm2程度高圧である圧力室9の空気圧が、スリー
ブ4へのリップシール7の荷重と逆向きに作用するの
で、摩耗や発熱が抑制されてその寿命が著しく向上す
る。また、油室10には油タンク20によって圧力p1が付与
されているので、対軸受用リップシール8にスリーブ4
への締付け荷重として作用する軸受油室11側からの差圧
p0-p1は、常に0.3kgf/cm2程度に維持され、このため該
リップシール8の寿命も著しく向上する。
れているので、該油室10と圧力室9の間を仕切る中間の
リップシール7は常に油潤滑され、しかも油室10よりも
0.3kgf/cm2程度高圧である圧力室9の空気圧が、スリー
ブ4へのリップシール7の荷重と逆向きに作用するの
で、摩耗や発熱が抑制されてその寿命が著しく向上す
る。また、油室10には油タンク20によって圧力p1が付与
されているので、対軸受用リップシール8にスリーブ4
への締付け荷重として作用する軸受油室11側からの差圧
p0-p1は、常に0.3kgf/cm2程度に維持され、このため該
リップシール8の寿命も著しく向上する。
なお、上記実施例では、海水圧検出手段で制御される差
圧調整弁15によって、圧力室9を自動的に海水Aの圧力
より一定値だけ高圧状態に調整するようにしたが、前記
差圧調整弁15の代わりにたとえばレギュレータを用い
て、船舶の吃水深さに伴って変動する前記海水Aの圧力
よりも常に0.1kgf/cm2以上高い圧力となるような、一定
の高圧値に設定しても良い。
圧調整弁15によって、圧力室9を自動的に海水Aの圧力
より一定値だけ高圧状態に調整するようにしたが、前記
差圧調整弁15の代わりにたとえばレギュレータを用い
て、船舶の吃水深さに伴って変動する前記海水Aの圧力
よりも常に0.1kgf/cm2以上高い圧力となるような、一定
の高圧値に設定しても良い。
以上、本考案によると、従来ドライ摺動であった中間の
リップシールが、油室の油により潤滑され、また、前記
油室に付与された圧力によって、最も船内寄りの対軸受
油用リップシールの負荷が小さくなるので、これらリッ
プシールの寿命が著しく向上し、しかも、前記油室は圧
力室および軸受油室よりも低圧であるので、船外への軸
受油の流出も完全に防止できるといった優れた効果を奏
する。
リップシールが、油室の油により潤滑され、また、前記
油室に付与された圧力によって、最も船内寄りの対軸受
油用リップシールの負荷が小さくなるので、これらリッ
プシールの寿命が著しく向上し、しかも、前記油室は圧
力室および軸受油室よりも低圧であるので、船外への軸
受油の流出も完全に防止できるといった優れた効果を奏
する。
第1図は本考案船尾管軸封装置の一実施例を示す断面
図、第2図は同じく配管系統図、第3図は第1図III-II
I船における部分断面図である。 2……プロペラ軸、3……船尾管軸受 5……ケーシング、6……対海水用リップシール 7……中間のリップシール 8……対軸受油用リップシール 9……圧力室、10……油室、11……軸受油室 12……圧縮空気供給源 17……エアベントライン、18……ドレンライン 19……油圧ライン、20……油タンク、A……海水
図、第2図は同じく配管系統図、第3図は第1図III-II
I船における部分断面図である。 2……プロペラ軸、3……船尾管軸受 5……ケーシング、6……対海水用リップシール 7……中間のリップシール 8……対軸受油用リップシール 9……圧力室、10……油室、11……軸受油室 12……圧縮空気供給源 17……エアベントライン、18……ドレンライン 19……油圧ライン、20……油タンク、A……海水
Claims (1)
- 【請求項1】プロペラ軸を囲むケーシングの内周に、最
も船尾寄りの対海水用リップシールと、その船内側にあ
って前記対海水用リップシールと背向した2本のリップ
シールとを備え、前記対海水用リップシールと中間のリ
ップシールとの間に、海水圧よりも適宜高圧の加圧気体
が供給される圧力室を設けた船尾管軸封装置において、
前記圧力室の船内側隣に、前記中間のリップシールと最
も船内寄りのリップシールとで仕切られ、上部にエアベ
ントライン、下部にドレンラインを備えた油室を設け
て、液面が該油室よりも高位置にある油タンクからの油
を油圧ラインを通じて充満させるとともに、該油室の圧
力を、前記圧力室および前記最も船内寄りのリップシー
ルの船内側の軸受油室よりも低圧かつ大気圧よりも高圧
に設定したことを特徴とする船尾管軸封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989090785U JPH079760Y2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 船尾管軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989090785U JPH079760Y2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 船尾管軸封装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0332596U JPH0332596U (ja) | 1991-03-29 |
| JPH079760Y2 true JPH079760Y2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=31640298
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989090785U Expired - Fee Related JPH079760Y2 (ja) | 1989-08-01 | 1989-08-01 | 船尾管軸封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH079760Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-01 JP JP1989090785U patent/JPH079760Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0332596U (ja) | 1991-03-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |